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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】特開2018-201985(P2018-201985A)
(43)【公開日】2018年12月27日
(54)【発明の名称】光照射装置
(51)【国際特許分類】
   A61N 5/067 20060101AFI20181130BHJP
   A61N 5/06 20060101ALI20181130BHJP
【FI】
   A61N5/067
   A61N5/06 Z
【審査請求】未請求
【請求項の数】6
【出願形態】OL
【全頁数】13
(21)【出願番号】特願2017-112599(P2017-112599)
(22)【出願日】2017年6月7日
(71)【出願人】
【識別番号】314012076
【氏名又は名称】パナソニックIPマネジメント株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100109210
【弁理士】
【氏名又は名称】新居 広守
(74)【代理人】
【識別番号】100137235
【弁理士】
【氏名又は名称】寺谷 英作
(74)【代理人】
【識別番号】100131417
【弁理士】
【氏名又は名称】道坂 伸一
(72)【発明者】
【氏名】山崎 雅子
(72)【発明者】
【氏名】中川 武大
(72)【発明者】
【氏名】田中 俊靖
(72)【発明者】
【氏名】春日井 秀紀
【テーマコード(参考)】
4C082
【Fターム(参考)】
4C082AP07
4C082RA01
4C082RJ08
4C082RJ10
(57)【要約】
【課題】出射された光が眼に入ることを防止する。
【解決手段】光200が出射される出射部101を対象物に押し当てた状態で対象物に光200を照射する光照射装置であって、光源102と、出射部101が対象物に接触したことを検出する接触検出手段105と、使用者の瞳が光の照射領域以外に存在することを検出する瞳検出手段103と、接触検出手段105が接触を検出し、かつ、瞳検出手段103が瞳を検出した場合にのみ所定光量の光200を出射部101から出射させる制御手段104とを備える光照射装置100。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
光が出射される出射部を対象物に押し当てた状態で対象物に光を照射する光照射装置であって、
光源と、
前記出射部が対象物に接触したことを検出する接触検出手段と、
使用者の瞳が光の照射領域以外に存在することを検出する瞳検出手段と、
前記接触検出手段が接触を検出し、かつ、前記瞳検出手段が瞳を検出した場合にのみ所定光量の光を前記出射部から出射させる制御手段と
を備える光照射装置。
【請求項2】
前記瞳検出手段は、
使用者の両方の瞳を同時に検出可能であり、
前記制御手段は、
前記瞳検出手段が使用者の両方の目を同時に検出した場合のみ瞳を検出したとして所定光量の光を前記出射部から出射させる
請求項1に記載の光照射装置。
【請求項3】
前記瞳検出手段は、
使用者の視線を検出可能であり、
前記制御手段は、
さらに、前記瞳検出手段が使用者の視線が所定の領域内にあることを検出した場合に所定光量の光を前記出射部から出射させる
請求項1または2に記載の光照射装置。
【請求項4】
情報を表示する表示装置をさらに備え、
前記所定の領域は、前記表示装置の表示画面内に配置される
請求項3に記載の光照射装置。
【請求項5】
光が照射される対象物の領域の情報を取得する情報取得手段をさらに備え、
前記表示装置は、
前記情報取得手段が取得した情報を表示する
請求項4に記載の光照射装置。
【請求項6】
外部からの情報を通信により取得する通信手段をさらに備え、
前記表示装置は、
前記通信手段が取得した情報を表示する
請求項4または5に記載の光照射装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、対象物に光を照射して処理を行う光照射装置に関する。
【背景技術】
【0002】
対象物に光を照射して処理を行う光照射装置として、例えば、人の皮膚に存在する体毛に対して抑毛処理を行うための機器を例示することができる。このような光照射装置は、レーザダイオードやフラッシュランプから出射される光のエネルギを体毛に伝えて毛乳頭を加熱し、抑毛処理を行う光照射装置が知られている。このような光照射装置は、誤って光が眼に照射されることを防止する安全装置が設けられている。
【0003】
例えば、特許文献1に記載の光照射装置には、光が通過する領域の外周部に皮膚との接触を検出するセンサを設け、前記センサが人との接触を検出したときのみ光を出射させる安全装置が備えられている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特表2006−525036号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
ところが、光が通過する領域の外周部にセンサが設けられている場合、前記領域を覆うことなく外側から指などでセンサに触れることができるため、光が通過する領域を塞ぐことなく光が出射され、光が眼などに入射する恐れがある。
【0006】
本発明は、上記従来の問題点に鑑みたものであって、不本意に光が眼に入射することを防止できる光照射装置の提供を課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明の1つである光照射装置は、光が出射される出射部を対象物に押し当てた状態で対象物に光を照射する光照射装置であって、光源と、前記出射部が対象物に接触したことを検出する接触検出手段と、使用者の瞳が光の照射領域以外に存在することを検出する瞳検出手段と、前記接触検出手段が接触を検出し、かつ、前記瞳検出手段が瞳を検出した場合にのみ所定光量の光を前記出射部から出射させる制御手段とを備える。
【発明の効果】
【0008】
本発明により、出射部が対象物に接触し、かつ、使用者の瞳が光の照射領域以外になければ、所定光量の光が出射されないため、不本意に光が使用者の眼に入射することを防止できる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
図1図1は、光照射装置を模式的に示す図である。
図2図2は、瞳検出手段と、表示装置を表示画面側から見た平面図である。
図3図3は、光出射側から出射部101を示す平面図である。
図4図4は、制御手段の機能部を制御手段に接続される機構部等と共に示すブロック図である。
図5図5は、表示画面の別態様を示す図である。
図6図6は、光照射装置を人の腕に使用した状態を模式的示すイメージ図である。
図7図7は、光照射装置の別態様を示す斜視図である。
図8図8は、情報取得手段の別態様を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
次に、本発明に係る光照射装置の実施の形態について、図面を参照しつつ説明する。なお、以下の実施の形態は、本発明に係る光照射装置の一例を示したものに過ぎない。従って本発明は、以下の実施の形態を参考に請求の範囲の文言によって範囲が画定されるものであり、以下の実施の形態のみに限定されるものではない。よって、以下の実施の形態における構成要素のうち、本発明の最上位概念を示す独立請求項に記載されていない構成要素については、本発明の課題を達成するのに必ずしも必要ではないが、より好ましい形態を構成するものとして説明される。
【0011】
また、図面は、本発明を示すために適宜強調や省略、比率の調整を行った模式的な図となっており、実際の形状や位置関係、比率とは異なる場合がある。
【0012】
図1は、光照射装置を模式的に示す図である。
【0013】
図2は、瞳検出手段と、表示装置を表示画面側から見た平面図である。
【0014】
図3は、光出射側から出射部101を示す平面図である。
【0015】
これらの図に示すように、光照射装置100は、片手で把持可能な大きさであり、出射部101を人に押し当てた状態で対象物である人に光200を照射する装置であって、光源102と、接触検出手段105と、瞳検出手段103と、制御手段104とを備えている。本実施の形態の場合、光照射装置100はさらに、光学系106と、表示装置107と、情報取得手段108と、通信手段109とを備えている。
【0016】
出射部101は、光照射装置100の筐体110の内部から外方に向かって光を出射する部分であり、また、人の皮膚などに押し付けられる部分である。出射部101は、光が通過する領域である出射領域111を備えている。本実施の形態の場合、出射領域111は、筐体110に貫通状に設けられた孔であり、出射領域111全体にわたって光200がほぼ一様に通過する領域となっている。
【0017】
光源102は、対象物の表面、例えば皮膚や毛根など人体の表面に存在する部分に作用して影響を与えることができる光200を出射することができる素子である。具体的に例えば、レーザダイオードや、発光ダイオードなどの単一波長の光を出射する素子や、キセノンランプなど比較的広い波長範囲の光を出射する素子、またこれらを複合的に組み合わせた素子群であってもかまわない。本実施の形態の場合、光源102として近赤外の光200を出射するレーザダイオードを例示して説明する。
【0018】
本実施の形態の場合、光源102から出射される光200を人に対する処理に適した光200に変換するために光学系106を用いている。具体的に光学系106として、レンズ161とミラー162とを備えている。
【0019】
レンズ161は、光源102から出射される光200が拡散していくため、拡散する光200を所定の距離に届かせるために発散角の変更を変更する。本実施の形態の場合、光源102から出射される光200をレンズ161により平行光となるように変更している。また、平行光となった光200の径は、出射領域111の直径よりも、大きい径となるようにレンズ161は設定されている。なお、レンズ161は、複数のレンズを組み合わせたものも含まれる。
【0020】
ミラー162は、レンズ161で拡大した光200を出射部101の出射領域111に向かって反射させる平面の鏡である。
【0021】
なお、光学系106は、レンズ161やミラー162に限定されるものではなく、絞り、フィルタ、シャッターなど、いろいろな光学部材を任意に組み合わせてもよい。
【0022】
接触検出手段105は、出射領域111の周縁に配置されるセンサ151を備え、出射部101を人の皮膚など対象物の表面との接触を検出する装置である。接触検出手段105の種類は特に限定されるものではないが、例えば対象物が皮膚の場合、皮膚が触れたことによる静電容量の変化に基づき接触を検出するものや、電気抵抗の変化に基づき皮膚との接触を検出するものを例示できる。また、接触検出手段105は、押圧力を検出するスイッチや、近接センサなどでもかまわない。本実施の形態の場合、接触検出手段105は、皮膚と直接接触するセンサ151を出射領域111の周囲に均等に4つ設けられている(図3参照)。
【0023】
本実施の形態の場合、接触検出手段105は、接触をセンシングするセンサ151とセンサ151からの信号を取得して接触状態か否かの判断を行う処理部である接触判断部152とを備えている(図4参照)。
【0024】
瞳検出手段103は、少なくとも使用者の瞳が光200の照射領域以外に存在することを検出することができる装置である。瞳検出手段103の瞳を検出する方法は、特に限定されるものではないが、本実施の形態の場合、瞳検出手段103は、デジタルカメラである瞳用カメラ131を備え、瞳用カメラ131で撮像された画像について画像処理を行い、光彩、白目、まぶたなどに基づき画像中に瞳が存在しているか否かを判断する方法を例示できる。また、瞳検出手段103が備える瞳用カメラ131の視野を光200の照射領域以外に設定することで、瞳用カメラ131が撮像した画像に瞳が存在していると判断された場合、瞳が光200の照射領域以外に存在していることが検出できる。
【0025】
瞳用カメラ131は、表示装置107を介して光照射装置100の筐体110に取り付けられている。また、瞳用カメラ131は、出射部101と背中合わせの関係になるように配置されており、瞳用カメラ131の視野の方向は、出射部101から出射される光の方向の反対側に向いている。なお、表示装置107は、筐体110に対し傾きを変更し、また、回動できるように取り付けられている。従って、瞳用カメラ131の視野も表示装置107の動きに連動して移動するが、表示装置107の可動範囲は、瞳用カメラ131の視野が光200の照射領域に重なることはないように設定されている。
【0026】
また、瞳検出手段103が備える瞳用カメラ131は、光照射装置100を使用する使用者の両目の瞳を同時に撮像できる画角を有している。具体的には、使用者が光照射装置100の筐体110を把持した状態で、筐体110に対する表示装置107の角度を調整することにより、少なくとも使用者の両目が撮像できる画角を有している。
【0027】
なお、瞳検出手段103のうち、瞳を検出する画像処理を行う画像処理部132は、いずれの箇所に備わっていてもかまわない。本実施の形態の場合、制御手段104の一部として画像処理部が備えられている(図4参照)。
【0028】
また、画像処理部132は、瞳用カメラ131により撮像された瞳、および、瞳の周囲の画像に基づき使用者の視線が所定の領域内にあるか否かを検出することも可能となっている。具体的に例えば、画像処理部132は、瞳用カメラ131により撮像された眼の画像に基づき瞳孔、虹彩、プルキニエ像を特定し、これらに基づき、また、白目、まぶたなどとの関係に基づき視線の方向を特定する方法を例示出来る。ここで、瞳検出手段103は、瞳に基づき使用者の視線を検出しており、視線を検出することは瞳を検出することに包含されるものである。
【0029】
制御手段104は、接触検出手段105から取得する情報、および、瞳検出手段103から取得する情報に基づき、出射部101が対象物に接触したことを検出し、かつ、使用者の瞳が光200の照射領域以外に存在することを検出した場合にのみ所定光量の光200を出射部101から出射させる装置である。
【0030】
ここで、所定光量とは人体など対象物に対して所望の処理を行う事ができる程度の光量を意味し、例えば処理の位置を示すためのみに対象物に照射される弱い光を除外する意味で用いている。また、所定光量の光200を出射させるとは、例えば、光源102を消灯状態から点灯させるばかりでなく、光源102からは同じ光量のパルス状の光が周期的に出射しているが、安全上問題のないデューティー比から所望の処理を行う事ができるデューティー比に変更する場合なども含まれる。また、光源102から所定の光量の光200が出射しているが、シャッターなどの物理的機構により遮られることにより出射領域111から光200が出射していない状態からシャッターなどを解放して出射させる場合も所定光量の光200を出射させることになる。
【0031】
制御手段104の具体的な態様は特に限定されるものではなく、例えば、入出力素子と演算素子と記憶素子とを組み合わせ、記憶素子に記憶されているプログラムを実行することにより制御を行ういわゆるコンピュータや、電子部品を組み合わせた回路に基づき制御を行うもの、リンク機構、カム機構、および、歯車機構等の1つまたは複数を組み合わせて光200の出射を制御するものなども制御手段104に含まれる。
【0032】
図4は、制御手段の機能部を制御手段に接続される機構部等と共に示すブロック図である。
【0033】
本実施の形態の場合、制御手段104は、いわゆるコンピュータであり、取得した信号を処理して判断を行い、判断結果に基づく命令を示す信号を出力する処理判断部141、種々の情報を表示装置107に表示させる情報表示部142、光源102を駆動し、光量を制御する光源駆動部143、外部との通信による情報を処理する通信処理部144を備えている。また、制御手段104は、各機構部から出力される信号を処理して処理判断部141に出力する処理部、処理判断部141から取得した信号に基づき各機構部を制御する処理部も備えている。なお、各処理部の内容については、別途説明する。
【0034】
情報取得手段108は、光200が照射される対象物の領域の情報を取得する装置である。情報取得手段108の情報の取得方法は、特に限定されるものではないが、本実施の形態の場合は、光照射装置100の筐体110内から出射部101の開口を臨む照射部カメラ181を情報取得手段108は備えている。また、情報取得手段108は、照射部カメラ181が出力した画像を処理する情報取得部182も備えている。具体的に例えば、情報取得手段108は、照射部カメラ181で処置部位を撮像し、この映像を表示装置107に映し出すことにより、使用者に処理途中の毛の状態、肌の状態、ホクロの有無、しみの有無の情報を提示することができる。また、情報取得手段108は、情報取得部182が画像処理を行い、ホクロやしみを検出した場合に所定光量の光200を出射部101から出射させないようにしてもかまわない。
【0035】
表示装置107は、静止画、動画などを表示することができる液晶や有機ELなどからなるいわゆるモニタである。本実施の形態の場合、表示装置107のフレーム部分には瞳用カメラ131が取り付けられている。また、表示装置107は、照射部カメラ181が撮像した画像のほか、処理判断部141が形成した画像、通信手段109が取得した情報等を表示することができる。
【0036】
表示装置107は、例えば図2に示すように、「照射」と表示された領域と、「OFF」と表示された領域とを表示画面171の一部に表示することができる。ここで本実施の形態の場合、瞳検出手段103は、使用者の視線を検出し、視線が所定の領域内にあるか否かを判断することができるものである。従って、表示装置107の表示画面171内に配置される「照射」と表示された領域を所定の領域とし、使用者の視線が「照射」と表示された領域内にある場合にのみ瞳検出手段103は、所定光量の光200を出射部101から出射させる情報を出力してもかまわない。
【0037】
さらに、瞳検出手段103と表示装置107とを連動させることにより、例えば、「OFF」と表示された領域に視線がある場合は、瞳検出手段103は、所定光量の光200を出射部101から出射させない情報を出力してもよい。また、視線が「UP」と表示された領域に在る場合は、光200の光量を増加させる情報を瞳検出手段103が出力し、「DOWN」と表示された領域に視線がある場合は、光200の光量を増加させる情報を瞳検出手段103が出力してもかまわない。
【0038】
また例えば、図2に示すように、使用者の視線が「照射」と表示された領域に入り、他の条件が揃った状態で、光源駆動部143は、所定光量の光200を光源102に出射させると、情報表示部142は、表示装置107の表示画面171を図5に示すような表示に変更してもかまわない。
【0039】
この場合、瞳検出手段103が検出する視線が表示画面171内にあれば所定光量の光200を出射し続けるように制御手段104手段は制御してもよく、また、視線が表示画面171から所定時間外れた場合に所定光量の光200の照射を停止する制御をしてもかまわない。
【0040】
図5には、情報取得手段108の照射部カメラ181が撮像している肌などの対象物の表面の画像を、情報取得部182を経由して表示画面171全体に情報として表示すると共に、その他の情報を重畳的に表示された画像が示されている。その他の情報としては、照射の経過時間を示すグラフや、照射強度、ホクロの有無、しみの有無、全体的な状態などが表示されている。さらに、通信手段109が外部、例えばインターネットから取得した情報を、通信処理部144を介して表示してもかまわない。
【0041】
このように、表示装置107に種々の情報を表示させることで、使用者は光200を照射している間、飽きることなく表示画面171を見続けることができる。従って、光200が眼に入射する事態を防止しつつ、有用な情報を使用者に提供することができる。
【0042】
次に、光照射装置100の使用態様を説明する。
【0043】
図6は、光照射装置を人の腕に使用した状態を模式的示すイメージ図である。
【0044】
同図に示すように、使用者300は、光照射装置100の把持部112を把持し、出射部101を使用者300の腕310の表面に押し当てる。接触検出手段105は、出射部101に取り付けられている全てのセンサ151から接触を示す信号が出力された場合、出射部101が対象物である腕310の表面に接触した旨を示す信号を出力する。
【0045】
また、使用者300は、把持している光照射装置100の表示装置107を表示画面171が見やすいように傾ける。この段階で瞳検出手段103の瞳用カメラ131は、使用者300の両目が撮像できる状態となる。ここで、使用者300が視線を表示画面171の「照射」と表示される領域に視線301を入れると瞳検出手段103は、使用者300の視線301が所定の領域内にある旨を示す信号を出力する。
【0046】
制御手段104の処理判断部141は、接触検出手段105からの前記信号を取得して接触が維持されていると判断し、かつ、瞳検出手段103からの前記信号を取得することにより、光源駆動部143を制御して所定光量の光200の光を光源102に照射させる。本実施の形態の場合、光源102から照射される光200は、赤外線である。
【0047】
一方、情報取得手段108は、光照射装置100の筐体110内に配置されるLEDの照明装置(図示せず)により光200の照射部分である腕310の表面を可視光で明るくし、照射部カメラ181で腕310の表面を撮像する。撮像された画像は動画として情報取得部182により制御手段104に入力される。
【0048】
制御手段104は、表示装置107の画面を図5に示すような画像に切り替えて、光200を照射中の腕310の表面(肌)の状態をリアルタイムで表示させる。また、その他の情報、例えば、光200の照射開始からの経過時間、残り時間、光200の光量などの情報を表示させる。さらに、制御手段104は、通信手段109を介して通信処理部144が取得した情報、例えば広告などの情報も表示させる。
【0049】
瞳検出手段103は、光200の照射中においては、使用者300の視線301を所定の間隔で検出している。制御手段104は、瞳検出手段103からの情報を取得して、視線301が表示画面171内に存在している場合は光200の照射を続行し、視線301が表示画面171の外に存在している場合は光200の照射を中断するとともに、視線301を表示画面171内に戻すことを促す情報を表示装置107に表示する。例えば、表示画面171全体を赤くするなどである。
【0050】
接触検出手段105も、光200の照射中においては、出射部101が腕310に接触しているか否かを所定の間隔で検出している。制御手段104は、接触検出手段105からの情報を取得して、接触が検出されている場合は光200の照射を続行し、接触が検出されていない場合は光200の照射を中断するとともに、出射部101を腕310に接触させることを促す情報を表示装置107に表示する。例えば、「照射部分が肌から離れています。」などのテキストを表示するなどである。
【0051】
制御手段104は、所定光量の光200の照射開始から所定の時間経過すると、所定光量の光200の照射を終了する。制御手段104は、光200の照射が終了したことを示す情報を表示装置107に表示させる。
【0052】
以上により、所定光量の光200を照射する一連の行程が終了する。異なる場所で光200を照射する場合は、上記と同様の行程を繰り返せば良い。
【0053】
本実施の形態に係る光照射装置100によれば、出射部101が腕310などの対象物に対し、適切に接触していることを接触検出手段105が検出し、同時期に使用者の瞳が光200の照射領域外にあることを瞳検出手段103が検出することでのみ所定光量の光200が出射部101から出射されるため、光200が使用者300の眼に入射することを防止出来る。
【0054】
さらに、使用者300の目線の位置によって、光照射装置100の制御を行うことができるため、使用者300の両手がふさがった状態でも、光200の光量の上げ下げなども行う事が可能となる。
【0055】
また、光200を照射している間、表示画面171に様々な情報を提示することで、使用者300が飽きることなく表示画面171を見続けることができるため、出射部101から不本意に漏れ出した光200が使用者の眼に入ることを防止できる。
【0056】
なお、本願発明は、上記実施の形態に限定されるものではない。例えば、本明細書において記載した構成要素を任意に組み合わせて、また、構成要素のいくつかを除外して実現される別の実施の形態を本願発明の実施の形態としてもよい。また、上記実施の形態に対して本願発明の主旨、すなわち、請求の範囲に記載される文言が示す意味を逸脱しない範囲で当業者が思いつく各種変形を施して得られる変形例も本願発明に含まれる。
【0057】
例えば、瞳検出手段103が使用者300の視線301を検出するものとして説明したが、瞳検出手段103は視線301を検出することなく瞳を検出するものであってもかまわない。また、瞳検出手段103が使用者300の両方の瞳を同時に検出した場合のみ瞳を検出したとして所定光量の光200を出射部101から出射させてもかまわない。
【0058】
また、瞳用カメラ131を1台備えた場合を説明したが瞳用カメラ131は2台以上備えても良く、別々の瞳用カメラ131が使用者300の両目をそれぞれ撮像してもかまわない。
【0059】
また、瞳用カメラ131を表示装置107にフレームに固定されている場合を説明したが、瞳用カメラ131は、表示装置107と別体であってもかまわない。
【0060】
また、筐体110に対し表示装置107、瞳用カメラ131が回動・傾動可能に固定された場合を説明したが、図7に示すように、筐体110に対し、表示装置107、瞳用カメラ131が別体であってもかまわない。この場合、筐体110内の制御手段104と瞳用カメラ131、表示装置107とは、有線および無線の少なくとも一方で通信できるものでもよい。
【0061】
また、情報取得手段108は、照射部カメラ181を備えるばかりでなく、図8に示すように、レーザー光などの光を対象物の表面に照射してその反射光に基づき表面の反射率を検出する検出装置183を備えてもよい。この場合、図8の右側に示すように、毛、ホクロ、シミなどがあった場合、これらがない場合に比べて反射率が低下するため、検出装置183を備えた情報取得手段108は、毛、ホクロ、シミなどの検出情報を出力してもかまわない。
【0062】
また、光照射装置100は、出射部101の開口を覆うカバーや拡散板を備えてもかまわない。また、カバーや拡散板を、接触を検出する部材として機能させてもかまわない。
【産業上の利用可能性】
【0063】
上記光照射装置は、脱毛や抑毛のための光や肌質改善のための光などを皮膚に照射する理美容機器や、光を照射して樹脂を硬化させる紫外線照射装置などに利用できる。
【符号の説明】
【0064】
100 光照射装置
101 出射部
102 光源
103 瞳検出手段
104 制御手段
105 接触検出手段
106 光学系
107 表示装置
108 情報取得手段
109 通信手段
110 筐体
111 出射領域
112 把持部
131 瞳用カメラ
132 画像処理部
141 処理判断部
142 情報表示部
143 光源駆動部
144 通信処理部
151 センサ
152 接触判断部
161 レンズ
162 ミラー
171 表示画面
181 照射部カメラ
182 情報取得部
183 検出装置
200 光
300 使用者
301 視線
310 腕
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8