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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】特開2018-202062(P2018-202062A)
(43)【公開日】2018年12月27日
(54)【発明の名称】生体情報取得システム
(51)【国際特許分類】
   A61B 5/1455 20060101AFI20181130BHJP
   A61B 5/11 20060101ALI20181130BHJP
【FI】
   A61B5/14 322
   A61B5/10 310A
【審査請求】未請求
【請求項の数】6
【出願形態】OL
【全頁数】13
(21)【出願番号】特願2017-113973(P2017-113973)
(22)【出願日】2017年6月9日
(71)【出願人】
【識別番号】000001270
【氏名又は名称】コニカミノルタ株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110001254
【氏名又は名称】特許業務法人光陽国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】川田 健司
(72)【発明者】
【氏名】江口 愛彦
【テーマコード(参考)】
4C038
【Fターム(参考)】
4C038KL05
4C038KL07
4C038KX02
4C038VA04
4C038VB01
4C038VB31
4C038VC20
(57)【要約】
【課題】電池駆動のパルスオキシメーターを大型化したり駆動時間を短くしたりすることなく、高精度な測定結果をユーザーに提供できるようにする。
【解決手段】パルスオキシメーター1において、生体部位に検出部14が装着されると、検出部14により検出データが取得され、簡易演算部15により検出データに演算が行われて第1の生体情報が算出されるとともに、検出データが通信部17により外部機器に送信される。外部機器2においては、高精度演算部24により検出データに演算が行われて第2の生体情報が算出され、第2の生体情報がパルスオキシメーター1に送信される。パルスオキシメーター1においては、通信部17により外部機器2からの第2の生体情報が受信されるまでは第1の生体情報が表示部16に表示され、外部機器2からの第2の生体情報が受信されると、第2の生体情報が表示部16に表示される。
【選択図】図4
【特許請求の範囲】
【請求項1】
電池駆動のパルスオキシメーターと、外部機器とがデータ送受信可能な生体情報取得システムであって、
前記パルスオキシメーターは、
生体部位に光を照射し、当該生体部位を経由した光信号をデジタル化して検出データを取得する検出部と、
前記検出部により取得された検出データに演算を行って第1の生体情報を算出する簡易演算部と、
前記検出部により取得された検出データを前記外部機器に送信する送信部と、
表示部と、を備え、
前記外部機器は、
前記パルスオキシメーターから送信された検出データに前記簡易演算部による演算より高精度な演算を行って前記第1の生体情報より高精度な第2の生体情報を算出する高精度演算部と、
前記高精度演算部により算出された前記第2の生体情報を前記パルスオキシメーターに送信する送信部と、を備え、
前記パルスオキシメーターの表示部は、前記外部機器から前記第2の生体情報を受信するまでは前記第1の生体情報を表示し、前記外部機器から前記第2の生体情報を受信した後は、前記受信した第2の生体情報を表示する生体情報取得システム。
【請求項2】
前記簡易演算部は、前記検出データから体動によるノイズを除去するための体動除去演算を含む演算を行って前記第1の生体情報を算出し、
前記高精度演算部は、前記検出データに前記簡易演算部による体動除去演算より高精度な体動除去演算を行って前記第1の生体情報より高精度な第2の生体情報を算出する請求項1に記載の生体情報取得システム。
【請求項3】
前記外部機器は、
前記検出データに体動によるノイズが含まれているか否かを判断する判断部を備え、
前記外部機器の送信部は、前記判断部により前記検出データに体動によるノイズが含まれていると判断された場合にのみ前記第2の生体情報を前記パルスオキシメーターに送信する請求項2に記載の生体情報取得システム。
【請求項4】
前記パルスオキシメーターは、前記検出部による検出データ取得時の体動を検知する体動検知部を備え、
前記パルスオキシメーターの送信部は、前記体動検知部により体動が検知された場合にのみ前記外部機器に前記検出データを送信する請求項2に記載の生体情報取得システム。
【請求項5】
前記外部機器は、前記第2の生体情報を表示する表示部を備える請求項1〜4のいずれか一項に記載の生体情報取得システム。
【請求項6】
前記パルスオキシメーターは、前記検出部による検出データ取得時の体動を検知する体動検知部を備え、
前記パルスオキシメーターの送信部は、前記体動検知部により体動が検知されていない場合には、前記外部機器に前記第1の生体情報を送信し、前記体動検知部により体動が検知された場合には、前記外部機器に前記検出データを送信し、
前記外部機器は、表示部を備え、前記パルスオキシメーターから前記第1の生体情報を受信した場合には、前記第1の生体情報を前記表示部に表示し、前記パルスオキシメーターから前記検出データを受信した場合には、前記高精度演算部により前記検出データに演算を行って前記第2の生体情報を算出して前記表示部に表示する請求項2に記載の生体情報取得システム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、生体情報取得システムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、プローブ等の光検出器を指先等の生体部位に付けて血中酸素飽和度(SpO値)や脈拍数等の生体情報を測定するパルスオキシメーターが知られている。
【0003】
パルスオキシメーターで測定を行う際に体動が生じると、精度良く測定ができない。そこで、例えば、特許文献1には、光検出器により取得された信号をデジタル化し、適応アルゴリズムを用いてデジタル化された信号から体動によるノイズを除去して生体情報を演算する技術が記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特許第3363150号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、適応アルゴリズムのような高負荷な演算を電池駆動のパルスオキシメーターで行うと、消費電力が大きいため、駆動時間が制約されるか、あるいは回路・バッテリーが大きくなり製品サイズが大きくなってしまうという問題が生じていた。
【0006】
本発明の課題は、電池駆動のパルスオキシメーターを大型化したり駆動時間を短くしたりすることなく、高精度な測定結果をユーザーに提供できるようにすることである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記課題を解決するため、請求項1に記載の発明は、
電池駆動のパルスオキシメーターと、外部機器とがデータ送受信可能な生体情報取得システムであって、
前記パルスオキシメーターは、
生体部位に光を照射し、当該生体部位を経由した光信号をデジタル化して検出データを取得する検出部と、
前記検出部により取得された検出データに演算を行って第1の生体情報を算出する簡易演算部と、
前記検出部により取得された検出データを前記外部機器に送信する送信部と、
表示部と、を備え、
前記外部機器は、
前記パルスオキシメーターから送信された検出データに前記簡易演算部による演算より高精度な演算を行って前記第1の生体情報より高精度な第2の生体情報を算出する高精度演算部と、
前記高精度演算部により算出された前記第2の生体情報を前記パルスオキシメーターに送信する送信部と、を備え、
前記パルスオキシメーターの表示部は、前記外部機器から前記第2の生体情報を受信するまでは前記第1の生体情報を表示し、前記外部機器から前記第2の生体情報を受信した後は、前記受信した第2の生体情報を表示する。
【0008】
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の発明において、
前記簡易演算部は、前記検出データから体動によるノイズを除去するための体動除去演算を含む演算を行って前記第1の生体情報を算出し、
前記高精度演算部は、前記検出データに前記簡易演算部による体動除去演算より高精度な体動除去演算を行って前記第1の生体情報より高精度な第2の生体情報を算出する。
【0009】
請求項3に記載の発明は、請求項2に記載の発明において、
前記外部機器は、
前記検出データに体動によるノイズが含まれているか否かを判断する判断部を備え、
前記外部機器の送信部は、前記判断部により前記検出データに体動によるノイズが含まれていると判断された場合にのみ前記第2の生体情報を前記パルスオキシメーターに送信する。
【0010】
請求項4に記載の発明は、請求項2に記載の発明において、
前記パルスオキシメーターは、前記検出部による検出データ取得時の体動を検知する体動検知部を備え、
前記パルスオキシメーターの送信部は、前記体動検知部により体動が検知された場合にのみ前記外部機器に前記検出データを送信する。
【0011】
請求項5に記載の発明は、請求項1〜4の何れか一項に記載の発明において、
前記外部機器は、前記第2の生体情報を表示する表示部を備える。
【0012】
請求項6に記載の発明は、請求項2に記載の発明において、
前記パルスオキシメーターは、前記検出部による検出データ取得時の体動を検知する体動検知部を備え、
前記パルスオキシメーターの送信部は、前記体動検知部により体動が検知されていない場合には、前記外部機器に前記第1の生体情報を送信し、前記体動検知部により体動が検知された場合には、前記外部機器に前記検出データを送信し、
前記外部機器は、表示部を備え、前記パルスオキシメーターから前記第1の生体情報を受信した場合には、前記第1の生体情報を前記表示部に表示し、前記パルスオキシメーターから前記検出データを受信した場合には、前記高精度演算部により前記検出データに演算を行って前記第2の生体情報を算出して前記表示部に表示する。
【発明の効果】
【0013】
本発明によれば、電池駆動のパルスオキシメーターを大型化したり駆動時間を短くしたりすることなく、高精度な測定結果をユーザーに提供することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0014】
図1】生体情報取得システムの全体構成例を示す図である。
図2】第1の実施形態におけるパルスオキシメーターの機能的構成を示すブロック図である。
図3】外部機器の機能的構成を示すブロック図である。
図4】第1の実施形態において実行される測定処理Aの流れを示す図である。
図5】第2及び第3の実施形態におけるパルスオキシメーターの機能的構成を示すブロック図である。
図6】第2の実施形態において実行される測定処理Bの流れを示す図である。
図7】第3の実施形態において実行される測定処理Cの流れを示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0015】
<第1の実施形態>
以下、本発明の第1の実施形態について説明する。
【0016】
(生体情報取得システム100の構成)
まず、本発明の第1の実施形態の構成を説明する。
図1に、本実施形態における生体情報取得システム100の全体構成例を示す。図1に示すように、生体情報取得システム100は、パルスオキシメーター1と、外部機器2とを備えて構成されている。パルスオキシメーター1と外部機器2とは無線によりデータ送受信可能である。
【0017】
(パルスオキシメーター1の構成)
パルスオキシメーター1は、指等の生体部位に装着され、SpO値及び脈拍数等の生体情報を測定する機器である。
図2に、パルスオキシメーター1の機能構成例を示す。図2に示すように、パルスオキシメーター1は、制御部11、操作部12、記憶部13、検出部14、簡易演算部15、表示部16、通信部17、電力供給部18等を備えて構成されている。
【0018】
制御部11は、CPU、RAM等により構成される。制御部11のCPUは、記憶部13に記憶されているシステムプログラムや処理プログラム等の各種プログラムを読み出してRAMに展開し、展開されたプログラムに従って各種処理を実行する。
【0019】
操作部12は、各種スイッチ、各種機能ボタン等を備えており、これらの操作信号を制御部11に出力する。
【0020】
記憶部13は、半導体の不揮発性メモリー等で構成されている。記憶部13には、システムプログラムや各種プログラムが記憶されている。
【0021】
検出部14は、指先等の生体部位に装着可能に構成されている。検出部14は、発光素子、受光素子、A/D変換器等を備え、赤色光と赤外光を生体部位に向けて発光し、その透過光(又は反射光)を受光してデジタルデータに変換し、検出データとして制御部11に出力する。
【0022】
簡易演算部15は、検出部14により取得された検出データに対し、例えば、移動平均処理、ローパスフィルター、ハイパスフィルター、バンドパスフィルターなどを用いた低負荷な演算を施すことにより検出データに含まれる体動を始めとするノイズの簡易的な除去を行い、ノイズ除去後の検出データに基づいてSpO値及び脈拍数を算出する。簡易演算部15により算出されるSpO値及び脈拍数を第1の生体情報と呼ぶ。簡易演算部15は、制御部11のCPUと記憶部13に記憶されているプログラムにより実現されることとしてもよいし、専用のハードウエアにより実現されることとしてもよい。
【0023】
表示部16は、例えば、LCD(Liquid Crystal Display)等を備えて構成されており、制御部11から入力される表示信号の指示に従って表示を行う。
【0024】
通信部17は、例えば、Bluetooth(登録商標)やWi−Fi等の無線通信により外部機器2とデータ送受信を行うためのインターフェースを有する。
【0025】
電力供給部18は、パルスオキシメーター1の各部が動作に要する電力を当該各部へ供給する。電力供給部18は、図示しないバッテリーから出力される電力を各部の動作電圧で供給する。
【0026】
(外部機器2の構成)
外部機器2は、パルスオキシメーター1から送信された検出データに高精度な体動除去を含む演算を行ってSpO値及び脈拍数を算出し、算出結果をパルスオキシメーター1に送信する演算装置である。外部機器2としては、例えば、スマートフォンやタブレット、PC(Personal Computer)等が適用可能であるが、特に限定されない。
【0027】
図3に、外部機器2の機能構成例を示す。図3に示すように、外部機器2は、制御部21、操作部22、記憶部23、高精度演算部24、表示部25、通信部26、電力供給部27等を備えて構成されている。
【0028】
制御部21は、CPU、RAM等により構成される。制御部21のCPUは、記憶部23に記憶されているシステムプログラムや処理プログラム等の各種プログラムを読み出してRAMに展開し、展開されたプログラムに従って各種処理を実行する。
【0029】
操作部22は、各種スイッチ、各種機能ボタン、タッチパネル等を備えており、これらの操作信号を制御部21に出力する。
【0030】
記憶部23は、半導体の不揮発性メモリー等で構成されている。記憶部23には、システムプログラムや各種プログラムが記憶されている。
【0031】
高精度演算部24は、通信部26を介してパルスオキシメーター1から送信された検出データに対し、FFT(高速フーリエ変換)又は適応フィルターを用いた高負荷な演算を施すことにより検出データに含まれる体動を始めとするノイズの除去を行い、ノイズが除去された検出データに基づいてSpO値及び脈拍数を算出する。FFT又は適応フィルターを用いてノイズの除去を行うことにより、パルスオキシメーター1の簡易演算部15よりも高精度にノイズの除去を行うことができるが、消費電力は大きい。高精度演算部24により算出されるSpO値及び脈拍数を第2の生体情報と呼ぶ。高精度演算部24は、制御部21のCPUと記憶部23に記憶されているプログラムにより実現されることとしてもよいし、専用のハードウエアにより実現されることとしてもよい。
【0032】
表示部25は、例えば、CRT(Cathode Ray Tube)やLCD(Liquid Crystal Display)等のモニターを備えて構成されており、制御部21から入力される表示信号の指示に従って各種画面を表示する。
【0033】
通信部26は、例えば、Bluetooth(登録商標)やWi−Fi等の無線通信によりパルスオキシメーター1とデータ送受信を行うためのインターフェースを有する。
【0034】
電力供給部27は、外部機器2の各部が動作に要する電力を当該各部へ供給する。電力供給部27は、図示しないバッテリー等から出力される電力を各部の動作電圧で供給する。
【0035】
(生体情報取得システム100の動作)
次に、第1の実施形態における生体情報取得システム100の動作について説明する。
図4に、生体情報取得システム100において実行される測定処理Aのフローチャートを示す。測定処理Aのパルスオキシメーター1側の処理は、制御部11と記憶部13に記憶されているプログラムとの協働により実行される。外部機器2側の処理は、制御部21と記憶部23に記憶されているプログラムとの協働により実行される。測定処理Aは、例えば、指等の生体部位にパルスオキシメーター1が装着されている場合に実行される。
【0036】
まず、パルスオキシメーター1において、検出部14により生体部位の検出データの取得が行われる(ステップS1)。検出部14は、制御部11の制御に基づいて、装着された生体部位に光を照射し、生体部位を透過または反射した光を受光して検出データに変換する。
【0037】
次いで、通信部17により外部機器2に検出データが送信されるとともに(ステップS2)、簡易演算部15において、検出データに演算が行われ、第1の生体情報(SpO値及び脈拍数)が算出される(ステップS3)。
【0038】
次いで、通信部17により外部機器2からの第2の生体情報が受信されたか否かが判断される(ステップS4)。
外部機器2からの第2の生体情報が受信されていないと判断された場合(ステップS4;NO)、第1の生体情報が表示部16に表示され(ステップS5)、処理はステップS1に戻る。すなわち、外部機器2からの第2の生体情報が受信されるまでは、簡易演算部15により算出された第1の生体情報が表示部16に表示される。
【0039】
一方、外部機器2においては、通信部26によりパルスオキシメーター1から送信された検出データが受信され(ステップS6)、高精度演算部24により受信した検出データに演算が行われ、第2の生体情報(SpO値及び脈拍数)が算出される(ステップS7)。そして、第2の生体情報が通信部26によりパルスオキシメーター1に送信され(ステップS8)、処理はステップS6に戻る。
【0040】
パルスオキシメーター1において、外部機器2からの第2の生体情報が受信されたと判断された場合(ステップS4;YES)、第2の生体情報が表示部16に表示され(ステップS9)、処理はステップS1に戻る。
【0041】
このように、第1の実施形態においては、パルスオキシメーター1において生体部位に検出部14が装着されると、検出部14により検出データが取得され、簡易演算部15により検出データに演算が行われて第1の生体情報が算出される。また、検出データが通信部17により外部機器に送信される。外部機器2においては、パルスオキシメーター1から検出データを受信すると、高精度演算部24により検出データに演算が行われて第2の生体情報が算出され、第2の生体情報がパルスオキシメーター1に送信される。パルスオキシメーター1においては、通信部17により外部機器2からの第2の生体情報が受信されるまでは第1の生体情報が表示部16に表示され、外部機器2からの第2の生体情報が受信されると、第2の生体情報が表示部16に表示される。
【0042】
したがって、高負荷で消費電力の大きい高精度な演算は外部機器2において行われるので、パルスオキシメーター1を大型化したり駆動時間を短くしたりすることなく、高精度な測定結果をユーザーに提供することが可能となる。また、パルスオキシメーター1において高精度な測定結果を受信するまでは、簡易な測定結果をユーザーに提供することが可能となる。
【0043】
なお、外部機器2においては、高精度演算部24により算出された第2の生体情報を表示部25により表示することとしてもよい。これにより、ユーザーや医療従事者等が外部機器2において第2の生体情報を確認することが可能となり、利便性が向上する。
【0044】
また、外部機器2においては、検出データに体動によるノイズが含まれている場合にのみ第2の生体情報を通信部26によりパルスオキシメーター1に送信することとしてもよい。これにより、検出データに体動によるノイズが含まれていない場合は外部機器2からパルスオキシメーター1に第2の生体情報が送信されないので、パルスオキシメーター1は不要な情報の受信を抑えることができ、消費電力をさらに抑えることができる。なお、検出データに体動によるノイズが含まれているか否かの判断は、例えば、高精度演算部24において解析した検出データの周波数成分に基づいて制御部21により判断することができる。
【0045】
<第2の実施形態>
以下、本発明の第2の実施形態について説明する。
図5に、第2の実施形態におけるパルスオキシメーター1の機能構成例を示す。
図5に示すように、パルスオキシメーター1は、検出部14における検出データ取得時における生体部位の体動を検知して検知信号を制御部11に出力する体動検知部19を備えている。体動検知部19は、加速度センサー等により構成されていることとしてもよいし、制御部11において検出データの波形を解析して体動を検知するものとしてもよい。
【0046】
また、第2の実施形態において、記憶部13には、後述する測定処理Bのパルスオキシメーター1側の処理を実行するためのプログラムが記憶されている。また、記憶部23には、測定処理Bの外部機器側の処理を実行するためのプログラムが記憶されている。
【0047】
第2の実施形態におけるその他の構成は、第1の実施形態で説明したものと同様であるので説明を援用し、以下、第2の実施形態における生体情報取得システム100の動作について説明する。
【0048】
図6に、生体情報取得システム100により実行される測定処理Bのフローチャートを示す。測定処理Bのパルスオキシメーター1側の処理は、制御部11と記憶部13に記憶されているプログラムとの協働により実行される。外部機器2側の処理は、制御部21と記憶部23に記憶されているプログラムとの協働により実行される。測定処理Bは、例えば、指等の生体部位にパルスオキシメーター1が装着されている場合に実行される。
【0049】
まず、パルスオキシメーター1において、検出部14により生体部位の検出データの取得が行われる(ステップS11)。検出部14は、制御部11の制御に基づいて、装着された生体部位に光を照射し、生体部位を透過または反射した光を受光して検出データに変換する。
【0050】
次いで、体動検知部19により検出部14における検出データ取得時に体動が検知されたか否かが判断される(ステップS12)。
体動検知部19により体動が検知されていないと判断された場合(ステップS12;NO)、簡易演算部15により検出データに演算が行われ、第1の生体情報が算出される(ステップS13)。そして、第1の生体情報が表示部16に表示され(ステップS14)、処理はステップS11に戻る。
【0051】
一方、体動検知部19により体動が検知されたと判断された場合(ステップS12;YES)、通信部17により外部機器2に検出データが送信されるとともに(ステップS15)、簡易演算部15において、検出データに演算が行われ、第1の生体情報が算出される(ステップS16)。
【0052】
次いで、通信部17により外部機器2からの第2の生体情報が受信されたか否かが判断される(ステップS17)。
外部機器2からの第2の生体情報が受信されていないと判断された場合(ステップS17;NO)、第1の生体情報が表示部16に表示され(ステップS18)、処理はステップS11に戻る。すなわち、外部機器2からの第2の生体情報が受信されるまでは、簡易演算部15において算出された第1の生体情報が表示部16に表示される。
【0053】
外部機器2においては、通信部26によりパルスオキシメーター1から送信された検出データが受信されると(ステップS19)、高精度演算部24により検出データに演算が行われ、第2の生体情報が算出される(ステップS20)。そして、算出された第2の生体情報が通信部26によりパルスオキシメーター1に送信され(ステップS21)、処理はステップS19に戻る。
【0054】
パルスオキシメーター1において、通信部17により外部機器2からの第2の生体情報が受信されたと判断された場合(ステップS17;YES)、第2の生体情報が表示部16に表示され(ステップS22)、処理はステップS11に戻る。
【0055】
このように、第2の実施形態では、パルスオキシメーター1において、体動検知部19により検出部14における検出データ取得時の体動が検知されていない場合、簡易演算部15により検出データに演算が行われて第1の生体情報が算出され、算出された第1の生体情報が表示部16に表示される。体動検知部19により検出部14における検出データ取得時の体動が検知された場合、簡易演算部15により検出データに演算が行われて第1の生体情報が算出されるとともに、通信部17により外部機器に検出データが送信される。外部機器2においては、パルスオキシメーター1から検出データを受信すると、高精度演算部24により検出データに演算が行われて第2の生体情報が算出され、第2の生体情報が通信部26によりパルスオキシメーター1に送信される。パルスオキシメーター1においては、通信部17により外部機器2からの第2の生体情報が受信されるまでは簡易演算部15により算出された第1の生体情報が表示部16に表示され、外部機器2からの第2の生体情報が受信されると、第2の生体情報が表示部16に表示される。
【0056】
したがって、高負荷で消費電力の大きい高精度な演算は外部機器2において行われるので、パルスオキシメーターを大型化したり駆動時間を短くしたりすることなく、高精度な測定結果をユーザーに提供することが可能となる。また、パルスオキシメーター1は、体動が検知されない場合(すなわち、外部機器2において算出される第2の生体情報が第1の生体情報と変わらない場合)は外部機器2に検出データを送信しないので、消費電力をさらに抑えることができる。
【0057】
なお、外部機器2において、高精度演算部24により算出された第2の生体情報を表示部25により表示することとしてもよい。これにより、ユーザーや医療従事者等が外部機器2において第2の生体情報を確認することが可能となり、利便性が向上する。
【0058】
<第3の実施形態>
以下、本発明の第3の実施形態について説明する。
第3の実施形態において、記憶部13には、後述する測定処理Cのパルスオキシメーター1側の処理を実行するためのプログラムが記憶されている。また、記憶部23には、測定処理Cの外部機器2側の処理を実行するためのプログラムが記憶されている。
【0059】
第3の実施形態におけるその他の構成は、第2の実施形態で説明したものと同様であるので説明を援用し、以下、第3の実施形態における生体情報取得システム100の動作について説明する。
【0060】
図7に、生体情報取得システム100により実行される測定処理Cのフローチャートを示す。測定処理Cのパルスオキシメーター1側の処理は、制御部11と記憶部13に記憶されているプログラムとの協働により実行される。外部機器2側の処理は、制御部21と記憶部23に記憶されているプログラムとの協働により実行される。測定処理Cは、例えば、指等の生体部位にパルスオキシメーター1が装着されている場合に実行される。
【0061】
まず、パルスオキシメーター1において、検出部14により生体部位の検出データの取得が行われる(ステップS31)。検出部14は、制御部11の制御に基づいて、装着された生体部位に光を照射し、生体部位を透過または反射した光を受光して検出データに変換する。
【0062】
次いで、体動検知部19により検出部14における検出データ取得時に体動が検知されたか否かが判断される(ステップS32)。
体動検知部19により体動が検知されていないと判断された場合(ステップS32;NO)、簡易演算部15により検出データに演算が行われ、第1の生体情報が算出される(ステップS33)。次いで、通信部17により外部機器2に第1の生体情報が送信されるとともに(ステップS34)、第1の生体情報が表示部16に表示され(ステップS35)、処理はステップS31に戻る。
【0063】
一方、体動検知部19により体動が検知されたと判断された場合(ステップS32;YES)、通信部17により外部機器2に検出データが送信されるとともに(ステップS36)、簡易演算部15において、検出データに演算が行われ、第1の生体情報が算出される(ステップS37)。
【0064】
次いで、通信部17により外部機器2からの第2の生体情報が受信されたか否かが判断される(ステップS38)。
外部機器2からの第2の生体情報が受信されていないと判断された場合(ステップS38;NO)、第1の生体情報が表示部16に表示され(ステップS39)、処理はステップS31に戻る。すなわち、外部機器2からの第2の生体情報が受信されるまでは、簡易演算部15において算出された第1の生体情報が表示部16に表示される。
【0065】
外部機器2においては、通信部26によりパルスオキシメーター1からのデータが受信されると(ステップS40)、受信したデータが検出データであるか第1の生体情報であるかが判断される(ステップS41)。
【0066】
受信したデータが検出データであると判断された場合(ステップS41;検出データ)、高精度演算部24により検出データに演算が行われ、第2の生体情報が算出される(ステップS42)。そして、算出された第2の生体情報が表示部25に表示されるとともに(ステップS43)、算出された第2の生体情報が通信部26によりパルスオキシメーター1に送信され(ステップS44)、処理はステップS40に戻る。
【0067】
受信したデータが第1の生体情報であると判断された場合(ステップS41;第1の生体情報)、受信された第1の生体情報が表示部25に表示され(ステップS45)、処理はステップS40に戻る。
【0068】
パルスオキシメーター1において、外部機器2からの第2の生体情報が受信されたと判断された場合(ステップS38;YES)、第2の生体情報が表示部16に表示され(ステップS46)、処理はステップS31に戻る。
【0069】
このように、第3の実施形態では、パルスオキシメーター1において、体動検知部19により検出部14における検出データ取得時の体動が検知されていない場合、簡易演算部15により検出データに演算が行われて第1の生体情報が算出され、第1の生体情報が通信部17により外部機器2に送信される。検出部14における検出データ取得時の体動が検知された場合、通信部17により外部機器2に検出データが送信される。外部機器2においては、体動が検知されていない時にはパルスオキシメーター1からの第1の生体情報が表示部25に表示され、体動が検知された場合には、高精度演算部24により検出データに演算が行われて第2の生体情報が算出され、表示部25に表示されるとともに、パルスオキシメーター1に送信される。パルスオキシメーター1においては、受信した第2の生体情報が表示部16に表示される。
【0070】
したがって、高負荷で消費電力の大きい高精度な演算は外部機器2において行われるので、パルスオキシメーターを大型化したり駆動時間を短くしたりすることなく、高精度な測定結果をユーザーに提供することが可能となる。また、外部機器2においても、体動が検知されない場合は第1の生体情報が、体動が検知された場合は第2の生体情報が表示されるので、ユーザーや医療従事者等が外部機器2において第1の生体情報及び第2の生体情報を確認することが可能となり、利便性が向上する。
【0071】
以上、本発明の第1〜第3の実施形態について説明したが、上記実施形態における記述内容は、本発明の好適な一例であり、これに限定されるものではない。
【0072】
例えば、上記第1〜第3の実施形態においては、第1の生体情報及び第2の生体情報がSpO値及び脈拍数であることとして説明したが、これに限定されず、例えば、いずれか一方であってもよい。
【0073】
また、例えば、第3の実施形態においては、外部機器2で算出された第2の生体情報をパルスオキシメーター1に送信し、パルスオキシメーター1と外部機器2の双方で表示できる構成としたが、外部機器2から第2の生体情報をパルスオキシメーター1に送信せず、外部機器2のみで表示することとしてもよい。これにより、パルスオキシメーター1と外部機器2の消費電力をさらに抑えることができる。
【0074】
その他、生体情報取得システムを構成する各機器の細部構成及び細部動作に関しても、本発明の趣旨を逸脱することのない範囲で適宜変更可能である。
【符号の説明】
【0075】
1 パルスオキシメーター
11 制御部
12 操作部
13 記憶部
14 検出部
15 簡易演算部
16 表示部
17 通信部
18 電力供給部
19 体動検知部
2 外部機器
21 制御部
22 操作部
23 記憶部
24 高精度演算部
25 表示部
26 通信部
27 電力供給部
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7