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特開2018-202663インモールドラベル付き容器、及びインモールドラベル付き容器の製造方法
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】特開2018-202663(P2018-202663A)
(43)【公開日】2018年12月27日
(54)【発明の名称】インモールドラベル付き容器、及びインモールドラベル付き容器の製造方法
(51)【国際特許分類】
   B29C 49/24 20060101AFI20181130BHJP
   B65D 1/02 20060101ALI20181130BHJP
   B65D 23/00 20060101ALI20181130BHJP
   B29C 49/04 20060101ALI20181130BHJP
【FI】
   B29C49/24
   B65D1/02 110
   B65D23/00 T
   B29C49/04
【審査請求】未請求
【請求項の数】5
【出願形態】OL
【全頁数】14
(21)【出願番号】特願2017-108077(P2017-108077)
(22)【出願日】2017年5月31日
(71)【出願人】
【識別番号】000006909
【氏名又は名称】株式会社吉野工業所
(74)【代理人】
【識別番号】100147485
【弁理士】
【氏名又は名称】杉村 憲司
(74)【代理人】
【識別番号】230118913
【弁護士】
【氏名又は名称】杉村 光嗣
(74)【代理人】
【識別番号】100154003
【弁理士】
【氏名又は名称】片岡 憲一郎
(72)【発明者】
【氏名】宮 隆
(72)【発明者】
【氏名】齋藤 政文
(72)【発明者】
【氏名】石井 祐太
【テーマコード(参考)】
3E033
3E062
4F208
【Fターム(参考)】
3E033AA04
3E033BA15
3E033BA16
3E033BB08
3E033CA20
3E033DC10
3E033DD01
3E033EA09
3E033FA03
3E062AA09
3E062AC02
3E062DA01
3E062DA02
3E062DA07
3E062JA04
3E062JA08
3E062JB30
3E062JC02
4F208AD09
4F208AD20
4F208AG03
4F208AG07
4F208AH55
4F208AR12
4F208LA01
4F208LB01
4F208LB19
4F208LG23
4F208LJ09
4F208LJ23
(57)【要約】
【課題】金型の内周面の径方向幅よりも大きな幅を有するラベルを良好な状態で貼着することができるインモールドラベル付き容器、及び当該容器の製造方法を提供する。
【解決手段】本発明のインモールドラベル付き容器の製造方法は、割型30を用いてブロー成形により形成されるインモールドラベル付き容器10の製造方法であって、インモールドラベル7を、インモールドラベル7が容器10に貼着されたときの屈曲方向と同方向に屈曲させる屈曲ステップと、屈曲したインモールドラベル7を割型30内に配置する配置ステップと、屈曲したインモールドラベル7を割型30の内周面に近接させる近接ステップとを含むことを特徴とする。
【選択図】図4
【特許請求の範囲】
【請求項1】
割型を用いてブロー成形により形成されるインモールドラベル付き容器の製造方法であって、
インモールドラベルを、該インモールドラベルが前記容器に貼着されたときの屈曲方向と同方向に屈曲させる屈曲ステップと、
該屈曲したインモールドラベルを前記割型内に配置する配置ステップと、
該屈曲したインモールドラベルを前記割型の内周面に近接させる近接ステップと
を含むことを特徴とするインモールドラベル付き容器の製造方法。
【請求項2】
前記インモールドラベルは、屈曲前の状態において、前記容器の周方向に対応する方向の長さが前記割型の分割位置における内径よりも大きく、前記屈曲したインモールドラベルにおける前記容器の周方向に対応する方向の端部間の距離は、前記割型の分割位置における内径よりも小さい、請求項1に記載のインモールドラベル付き容器の製造方法。
【請求項3】
前記屈曲ステップは、前記インモールドラベルを、前記容器の周方向に対応する方向の少なくとも2箇所においてラベル屈曲冶具により吸着することにより行う、請求項1又は2に記載のインモールドラベル付き容器の製造方法。
【請求項4】
前記近接ステップは、前記ラベル屈曲冶具による前記インモールドラベルの吸着を解除すると共に、該インモールドラベルを前記割型の内周面に吸着させる、請求項3に記載のインモールドラベル付き容器の製造方法。
【請求項5】
ブロー成形により形成されるインモールドラベル付き容器であって、
前記インモールドラベルの周方向長さが、前記容器のパーティングライン位置における該容器の径方向長さよりも長く、前記容器の前記パーティングライン間の周方向長さよりも短いことを特徴とするインモールドラベル付き容器。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、容器本体の胴部にインモールドラベルが貼着されたインモールドラベル付き容器、及びインモールドラベル付き容器の製造方法に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、容器本体の胴部表面に、装飾模様や商品名、説明文などの表示を施すために、当該表示を印刷したラベルを、容器本体のブロー成形時に、インモールドラベルとして容器本体の胴部に貼着させたブロー成形容器が知られている。このような従来のインモールドラベル付きブロー成形容器は、例えば特許文献1に開示されているように、予め金型の内周面に減圧吸気路によりインモールドラベルを固定配設しておき、押し出されたパリソンをブロー成形割金型で挟んだ状態でブローエアを吹き込むことによりパリソンを膨張させて、インモールドラベルを胴部の周壁に一体化させた状態で貼着することができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特許第5900814号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、上記のインモールドラベルは、ラベルの貼着面積が大きいほど文字やイラスト等の表示内容を大きく見易くすることができる。また、ラベルの貼着面積が大きいほど文字やイラスト等の表示量を拡大することもできる。インモールドラベルは、ラベル自動供給装置によって連続的に金型に供給されるが、インモールドラベルの幅が金型の内周面の幅よりも大きいと、インモールドラベルが金型のエッジに接触して切れてしまったり、金型のグリス等がインモールドラベルに付着して汚れてしまい、さらにそのグリス等が金型内面にも移行することで連続的に汚れが発生するおそれがあった。従って、上述の問題を回避するには、インモールドラベルの幅を金型の内周面の幅よりも小さくしなければならないという制約があった。
【0005】
本発明は、このような従来の問題を解決するために開発されたもので、金型の内周面の径方向幅よりも大きな幅を有するラベルを良好な状態で貼着することができるインモールドラベル付き容器、及び当該容器の製造方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明のインモールドラベル付き容器の製造方法は、
割型を用いてブロー成形により形成されるインモールドラベル付き容器の製造方法であって、
インモールドラベルを、該インモールドラベルが前記容器に貼着されたときの屈曲方向と同方向に屈曲させる屈曲ステップと、
該屈曲したインモールドラベルを前記割型内に配置する配置ステップと、
該屈曲したインモールドラベルを前記割型の内周面に近接させる近接ステップと
を含むことを特徴とする。
【0007】
本発明のインモールドラベル付き容器の製造方法は、上記構成において、
前記インモールドラベルは、屈曲前の状態において、前記容器の周方向に対応する方向の長さが前記割型の分割位置における内径よりも大きく、前記屈曲したインモールドラベルにおける前記容器の周方向に対応する方向の端部間の距離は、前記割型の分割位置における内径よりも小さいことが好ましい。
【0008】
本発明のインモールドラベル付き容器の製造方法は、上記構成において、
前記屈曲ステップは、前記インモールドラベルを、前記容器の周方向に対応する方向の少なくとも2箇所においてラベル屈曲冶具により吸着することにより行うことが好ましい。
【0009】
本発明のインモールドラベル付き容器の製造方法は、上記構成において、
前記近接ステップは、前記ラベル屈曲冶具による前記インモールドラベルの吸着を解除すると共に、該インモールドラベルを前記割型の内周面に吸着させることが好ましい。
【0010】
本発明のインモールドラベル付き容器は、
ブロー成形により形成されるインモールドラベル付き容器であって、
前記インモールドラベルの周方向長さが、前記容器のパーティングライン位置における該容器の径方向長さよりも長く、前記容器の前記パーティングライン間の周方向長さよりも短いことを特徴とする。
【発明の効果】
【0011】
本発明によれば、金型の内周面の径方向幅よりも大きな幅を有するラベルを良好な状態で貼着することができるインモールドラベル付き容器、及び当該容器の製造方法を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0012】
図1】本発明の第1実施形態に係るインモールドラベル付き容器の(a)正面図、(b)右側面図、(c)底面図である。
図2】本発明の第1実施形態に係るインモールドラベル付き容器の主な製造工程を示すフローチャートである。
図3】本発明の第1実施形態に係るインモールドラベル付き容器をブロー成形する際にインモールドラベルを予め屈曲させる、ラベル屈曲冶具の構成を示す図であり、(a)はラベル屈曲前の状態、(b)はラベルを吸着し屈曲させた状態を示している。
図4図3(b)の状態のラベル屈曲冶具を割型内に配置した状態を示す斜視図である。
図5】本発明の第2実施形態に係るインモールドラベル付き容器の(a)平面図、(b)正面図、(c)右側面図、(d)底面図である。
図6】本発明の第3実施形態に係るインモールドラベル付き容器の(a)平面図、(b)正面図、(c)(a)の矢印Aに沿う矢視図、(d)底面図である。
図7】本発明の第4実施形態に係るインモールドラベル付き容器の(a)平面図、(b)正面図、(c)右側面図、(d)底面図である。
図8】本発明の第4実施形態に係るインモールドラベル付き容器をブロー成形する際にインモールドラベルを予め屈曲させる、ラベル屈曲冶具の構成を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0013】
以下、図1図4を参照して、本発明の第1実施形態に係るインモールドラベル付き容器10、及びその製造方法について詳細に例示説明する。本実施形態のインモールドラベル付き容器10は、図1(b)に図示されているように、円筒状の胴部2と、胴部2の上端に連なる口部3と、胴部2の下端を閉塞する底部4とを有する容器本体1と、胴部2に貼着される2枚のインモールドラベル7とを備えている。なお、本明細書、特許請求の範囲、要約書および図面では、後述する口部3が位置する側を上方(図1(b)における上側)とし、底部4が位置する側を下方(図1(b)における下側)とする。また、径方向外側とは、図1(b)における容器10の中心軸線を通り中心軸線に垂直な直線に沿って外側に向かう方向であり、径方向内側とは、当該直線に沿って中心軸線に向かう方向を指すものとする。
【0014】
容器本体1の胴部2は、略円筒形状を有し、内側に内容物の収容空間を形成している。本実施形態に係るインモールドラベル付き容器10は、押出し成形によって押出されたパリソンを2つの割型30(図4参照)で挟み、当該パリソン内に空気を吹き込むブロー成形によって形成している。そのため、図1(b),(c)に一点鎖線で示すように、胴部2の周方向における対向する2箇所及びそれらを結ぶように底部4を横断する、パーティングライン5が形成されている。
【0015】
なお、本明細書、及び特許請求の範囲において、「パーティング面」とは、ブロー成形における割型30の合わせ面を意味し、「パーティングライン」とは、パーティング面間の隙間に樹脂が入り込む等により形成される、容器の表面における割型30の合わせ面と接する線状の部分を意味するものとする。
【0016】
容器本体1の口部3には、雄ねじ部が形成されている。雄ねじ部は、図示しない蓋体等に形成された雌ねじ部にねじ係合させることで蓋体等を強固に固定することができる。なお、この雄ねじ部に代えて蓋体等を打栓により係合させるための係合突部が設けられていてもよい。
【0017】
容器本体1の底部4は、胴部2に対して径方向外側に突出するフランジ状に形成され、底面は中央に向けて緩やかに凹んだ凹面状に形成されている。図1(c)に示すように、底部4の底面にはパーティングライン5が形成されており、容器本体1の胴部2上を上下方向に延びる2本の対向するパーティングライン5は、この底部4のパーティングライン5によって連結されている。
【0018】
容器本体1の胴部2の外周面には、図1(a),(b)に示すように、インモールドラベル7が容器本体1と一体化された状態で貼着されている。なお、インモールドラベル7は、各図面において二点鎖線で示している。本実施形態では、略半円筒形状を有する2枚のインモールドラベル7が、パーティングライン5を挟んで対向する位置に貼着されており、胴部2の総面積の92%以上がこのインモールドラベル7によって覆われている。このように大面積のインモールドラベル7を貼着することによって、文字やイラスト等を大きく見易く表示することができるため、商品の市場価値を高めたり、商品の情報をより正確に消費者に伝えることができる。
【0019】
本実施形態において、インモールドラベル7は、ポリプロピレン(PP)樹脂製の無延伸のキャストフィルム(CPPフィルム)からなる透明な基材層の裏面側にグラビア印刷による印刷層を積層し、アンカーコート(AC)剤を塗布してAC層を積層し、さらに低密度ポリエチレン(LDPE)樹脂製の接着層を押出ラミネート法により積層した層構成を有している。インモールドラベル7は、例えばポリエチレン(PE)樹脂製の容器本体1の胴部2に後述するインモールド成形法により貼着される。しかし、容器本体1及びインモールドラベル7の材質はこれらに限定されるものではなく、他の様々な材質により形成することができる。
【0020】
図1(b)における、パーティングライン5とインモールドラベル7の周方向端部との水平距離、インモールドラベル7の上端部と口部3との上下方向距離、及びインモールドラベル7の下端部と底部4との上下方向距離は、インモールドラベル7を容器本体1と共にインモールド成形する際の割型30内でのインモールドラベル7の位置決め精度等により、適宜定めることができる。そして、インモールドラベル7が口部3、底部4、及びパーティングライン5上にはみ出さないように貼着することが好ましいが、この態様に限定されるものではない。
【0021】
次に、このような大面積のインモールドラベル7を貼着した、インモールドラベル付き容器10の製造方法について、図2のフローチャートに沿って説明する。
【0022】
まず、本実施形態に係るインモールドラベル付き容器10をブロー成形する前に、インモールドラベル7を所定の形状に屈曲させて割型30内に配置する。本実施形態では、インモールドラベル7を容器本体1に貼着させる前の平らな状態での水平方向長さ、すなわちインモールドラベル7を容器本体1に貼着させた時の容器本体1の周方向に沿った長さが、割型30の分割位置における内径よりも大きい。ここで、割型30の分割位置における内径とは、図4に示すパーティング面36上におけるキャビティ32の径方向長さである。従って、インモールドラベル7を屈曲させずに割型30のキャビティ32内に配置しようとすると、インモールドラベル7が割型30のエッジに接触して切れてしまったり、割型30に塗布されているグリス等がインモールドラベル7に付着し、場合によっては、さらにグリス等が金型内面にも移行することで連続的に汚れが発生することがある。
【0023】
本実施形態では、まずインモールドラベル7を図3(a)に示すラベル屈曲冶具20に吸着させて屈曲させる(図2のステップS101)。ラベル屈曲冶具20は、図3(a)の例では、平面視で五角形形状を有する本体部23の3面のそれぞれに吸着ポート21が設けられている。そして、本体部23の上述の3面には、それぞれ上下方向に吸着ポートが6個ずつ並ぶように構成されている。従って、ラベル屈曲冶具20には、合計で18個の吸着ポートが設けられている。これらの吸着ポート21がラベル取り出し装置25に搬送されたインモールドラベル7に対向して配置されている。
【0024】
図3(a)の状態からラベル屈曲冶具20をインモールドラベル7の方向に移動させ、吸着ポート21によりインモールドラベル7を吸着すると、図3(b)に示すように、インモールドラベル7は、本体部23の3つの面にそれぞれ配置された吸着ポート21の先端位置に沿って平面視で半円状に屈曲する。この屈曲後のインモールドラベル7の水平方向(図3(b)の左右方向)端部間の距離は、割型30の分割位置における内径よりも小さい。従って、図3(b)に示す屈曲したインモールドラベル7をラベル屈曲冶具20に吸着させたままの状態で、割型30のエッジにインモールドラベル7を接触させることなく、割型30のキャビティ32内に配置することができる(図2のステップS102)。なお、このときのインモールドラベル7の屈曲方向は、インモールドラベル7が容器本体1に貼着されるときの屈曲方向と同方向である。
【0025】
図4は、屈曲させたインモールドラベル7を割型30のキャビティ32内に配置した状態を示す斜視図である。図4は、2分割された割型30の一方のみを示している。割型30の内周面には、インモールドラベル7を割型30に近接させるための吸着ポート34が上下方向に2箇所スリット状に設けられている。インモールドラベル7がラベル屈曲冶具20に吸着された状態で割型30内に配置されると、割型30側の吸着ポート34からエアの吸引を開始すると共にラベル屈曲冶具20側の吸着ポート21からのエアの吸引を停止する。これによって、インモールドラベル7はラベル屈曲冶具20からリリースされると共に、割型30側に吸着されるため、インモールドラベル7は、割型30の内周面に近接する(図2のステップS103)。
【0026】
この状態で、2つの割型30をパーティング面36を合わせて閉じ、押し出されたパリソンを割型30で挟んだ状態でブローエアを吹き込むことによりパリソンを膨張させる(図2のステップS104)。パリソンは、膨張によってキャビティ32の内周面の形状へと賦形されて容器本体1が形成されるが、その形成と同時に予め割型30の内周面に近接配置されたインモールドラベル7は、胴部2に一体化された状態で貼着される(図2のステップS105)。
【0027】
なお、本実施形態では、インモールドラベル7は、ラベル屈曲冶具20により平面視で3箇所(合計18箇所)で吸着されることで屈曲するように構成したが、この態様には限定されない。インモールドラベル7は、平面視において最低2箇所でラベル屈曲冶具20に吸着させることで屈曲させることができる。
【0028】
また、本実施形態では、インモールドラベル7が平面視で半円状となるように屈曲させたが、この態様には限定されない。インモールドラベル7がよりコンパクトなサイズに収まるように、例えば平面視で鋭角をなすように屈曲させてもよい。また、インモールドラベル7は、後述するように他の様々な形状に屈曲させることができる。
【0029】
また、インモールドラベル7は、吸着以外の例えば面方向に引張力を加えてラベル屈曲冶具20に沿わせることで屈曲させるように構成してもよい。また、インモールドラベル7は、容器本体1の形状に対応したより複雑な形状へと屈曲させるために、ラベル屈曲冶具20により平面視で4箇所以上吸着するように構成してもよい。
【0030】
以上述べたように、本実施形態に係るインモールドラベル付き容器10の製造方法では、インモールドラベル7を、容器本体1に貼着されるときの屈曲方向と同方向に屈曲させ、屈曲したインモールドラベル7を割型30内に配置し、割型30の内周面に近接させるように構成した。これによって、インモールドラベル7を屈曲させ、よりコンパクトにして割型30内に配置することができるので、インモールドラベル7が割型30のエッジに接触して切れてしまったり、金型のグリス等がインモールドラベル7に付着して汚れてしまうのを抑制することができる。
【0031】
また、本実施形態に係るインモールドラベル付き容器10の製造方法では、インモールドラベル7が、屈曲前の平らな状態において、容器10の周方向に対応する方向の長さが割型30の分割位置における内径よりも大きく、屈曲したインモールドラベル7における容器10の周方向に対応する方向の端部間の距離が、割型30の分割位置における内径よりも小さくなるように構成した。これによって、インモールドラベル7が大面積を有する場合であっても、インモールドラベル7を屈曲させることで、割型30のエッジに接触して切れてしまったり、金型のグリス等がインモールドラベル7に付着して汚れてしまうのを抑制することができる。
【0032】
また、本実施形態に係るインモールドラベル付き容器10の製造方法では、インモールドラベル7を、容器10の周方向に対応する方向の少なくとも2箇所においてラベル屈曲冶具20により吸着して屈曲させるようにした。これによって、コンパクトな冶具によりインモールドラベル7を所望の形状へと屈曲させて割型30内に配置することができるので、インモールドラベル7が割型30のエッジに接触して切れてしまったり、金型のグリス等がインモールドラベル7に付着して汚れてしまうといった不具合を容易に抑制することができる。
【0033】
また、本実施形態に係るインモールドラベル付き容器10の製造方法では、ラベル屈曲冶具20によるインモールドラベル7の吸着を解除すると共に、インモールドラベル7を割型30の内周面に吸着させるように構成した。このようにインモールドラベル7の屈曲のための吸着解除と、割型30の内周面への吸着とを連携させて行うことで、割型30内におけるインモールドラベル7の位置決め精度を向上させることができる。
【0034】
また、本実施形態に係るインモールドラベル付き容器10では、インモールドラベル7の周方向長さが、容器10のパーティングライン5位置における容器10の径方向長さよりも長く、容器10のパーティングライン5間の周方向長さよりも短くなるように構成した。これによって、可能な限り大面積のインモールドラベル7を容器本体1の胴部2に貼着することができ、文字やイラスト等を大きく見易く表示することができるので、商品の市場価値を高めたり、商品の情報をより正確に消費者に伝えることができる。
【0035】
次に、図5を参照して、本発明の第2実施形態に係るインモールドラベル付き容器40、及びその製造方法について詳細に例示説明する。本実施形態のインモールドラベル付き容器40は、図5(a)〜(d)に図示されているように、平面視で楕円形状を有する筒状の胴部42と、胴部42の上端に連なる口部43と、胴部42の下端を閉塞する底部44とを有する容器本体41と、胴部42に貼着される2枚のインモールドラベル47とを備えている。
【0036】
容器本体41の胴部42は、平面視で楕円形状を有する筒形状を有し、内側に内容物の収容空間を形成している。本実施形態に係るインモールドラベル付き容器40は、押出し成形によって押出されたパリソンを2つの割型で挟み、当該パリソン内に空気を吹き込むブロー成形によって形成している。そのため、図5(a),(c),(d)に一点鎖線で示すように、胴部42の周方向における対向する2箇所及びそれらを結ぶように口部43及び底部44を横断する、パーティングライン45が形成されている。
【0037】
容器本体41の口部43には、雄ねじ部が形成されている。雄ねじ部は、図示しない蓋体等に形成された雌ねじ部にねじ係合させることで蓋体等を強固に固定することができる。なお、この雄ねじ部に代えて蓋体等を打栓により係合させるための係合突部が設けられていてもよい。
【0038】
容器本体41の底部44は、底面の中央に向けて緩やかに凹んだ凹面状に形成されている。図5(d)に示すように、底部44の底面にはパーティングライン45が形成されており、容器本体41の胴部42上を上下方向に延びる2本の対向するパーティングライン45は、この底部44のパーティングライン45によって連結されている。
【0039】
容器本体41の胴部42の外周面には、図5(b),(c)に示すように、2枚のインモールドラベル47が容器本体41と一体化された状態で貼着されている。なお、インモールドラベル47は、各図面において二点鎖線で示している。本実施形態では、平面視で半楕円形状を有する2枚のインモールドラベル47が、パーティングライン45を挟んで対向する位置に貼着されており、胴部42の総面積の85%以上がこのインモールドラベル47によって覆われている。このように大面積のインモールドラベル47を貼着することによって、文字やイラスト等を大きく見易く表示することができるため、商品の市場価値を高めたり、商品の情報をより正確に消費者に伝えることができる。
【0040】
なお、図5(a)〜(d)に示すインモールドラベル付き容器40を製造するに際しては、平面視で楕円形状となる胴部42の形状に対応して、図3に示すラベル屈曲冶具20の本体部23の形状を修正することにより対応することができる。すなわち、屈曲したインモールドラベル47の曲率が第1実施形態と比較して小さくなるように、両サイドの吸着ポート21を取り付ける斜面の角度を浅く設定することにより、屈曲後のインモールドラベル47の形状を、容器本体41の胴部42の形状に近づけることができる。しかし、屈曲後のインモールドラベル47の形状は、必ずしも胴部42の形状に近似させる必要はなく、図3に示すラベル屈曲冶具20によって屈曲させたインモールドラベル47を、割型内に配置してインモールド成形するようにしてもよい。
【0041】
次に、図6を参照して、本発明の第3実施形態に係るインモールドラベル付き容器50、及びその製造方法について詳細に例示説明する。本実施形態のインモールドラベル付き容器50は、図6(a)〜(d)に図示されているように、平面視で略正方形形状を有する筒状の胴部52と、胴部52の上端に連なる口部53と、胴部52の下端を閉塞する底部54とを有する容器本体51と、胴部52に貼着される2枚のインモールドラベル57とを備えている。
【0042】
容器本体51の胴部52は、平面視で正方形の四隅にRを設けた形状を有し、下方に向けて緩やかに縮径しており、内側に内容物の収容空間を形成している。本実施形態に係るインモールドラベル付き容器50は、押出し成形によって押出されたパリソンを2つの割型で挟み、当該パリソン内に空気を吹き込むブロー成形によって形成している。そのため、図6(a),(c),(d)に一点鎖線で示すように、胴部52の周方向における対向する2箇所及びそれらを結ぶように口部53及び底部54を横断する、パーティングライン55が形成されている。
【0043】
容器本体51の口部53には、雄ねじ部が形成されている。雄ねじ部は、図示しない蓋体等に形成された雌ねじ部にねじ係合させることで蓋体等を強固に固定することができる。なお、この雄ねじ部に代えて蓋体等を打栓により係合させるための係合突部が設けられていてもよい。
【0044】
容器本体51の胴部52の外周面には、図6(b),(c)に示すように、インモールドラベル57が容器本体51と一体化された状態で貼着されている。なお、インモールドラベル57は、各図面において二点鎖線で示している。本実施形態では、平面視でL型形状を有する2枚のインモールドラベル57が、パーティングライン55を挟んで対向する位置に貼着されており、胴部52の総面積の90%以上がこのインモールドラベル57によって覆われている。このように大面積のインモールドラベル57を貼着することによって、文字やイラスト等を大きく見易く表示することができるため、商品の市場価値を高めたり、商品の情報をより正確に消費者に伝えることができる。
【0045】
なお、図6(a)〜(d)に示すインモールドラベル付き容器50を製造するに際しては、図3に示すラベル屈曲冶具20によってインモールドラベル57を予め平面視で半円状に屈曲させ、割型30内で吸着ポート34により吸着させる。これによって、インモールドラベル57が平面視でL型形状を有するようにインモールド成形することができる。
【0046】
次に、図7を参照して、本発明の第4実施形態に係るインモールドラベル付き容器60、及びその製造方法について詳細に例示説明する。本実施形態のインモールドラベル付き容器60は、図7(a)〜(d)に図示されるように、平面視で六角形形状を有する筒状の胴部62と、胴部62の上端に連なる口部63と、胴部62の下端を閉塞する底部64とを有する容器本体61と、胴部62に貼着される2枚のインモールドラベル67とを備えている。
【0047】
容器本体61の胴部62は、平面視で横長の六角形形状を有しており、内側に内容物の収容空間を形成している。本実施形態に係るインモールドラベル付き容器60は、押出し成形によって押出されたパリソンを2つの割型で挟み、当該パリソン内に空気を吹き込むブロー成形によって形成している。そのため、図7(a),(c),(d)に一点鎖線で示すように、胴部62の周方向における対向する2箇所及びそれらを結ぶように口部63及び底部64を横断する、パーティングライン65が形成されている。
【0048】
容器本体61の口部63には、雄ねじ部が形成されている。雄ねじ部は、図示しない蓋体等に形成された雌ねじ部にねじ係合させることで蓋体等を強固に固定することができる。なお、この雄ねじ部に代えて蓋体等を打栓により係合させるための係合突部が設けられていてもよい。
【0049】
容器本体61の胴部62の外周面には、図7(b),(c)に示すように、インモールドラベル67が容器本体61と一体化された状態で貼着されている。なお、インモールドラベル67は、各図面において二点鎖線で示している。本実施形態では、平面視でやや外側に開いたコの字形状を有する2枚のインモールドラベル67が、パーティングライン65を挟んで対向する位置に貼着されており、胴部62の総面積の83%以上がこのインモールドラベル67によって覆われている。このように大面積のインモールドラベル67を貼着することによって、文字やイラスト等を大きく見易く表示することができるため、商品の市場価値を高めたり、商品の情報をより正確に消費者に伝えることができる。
【0050】
なお、図7(a)〜(d)に示すインモールドラベル付き容器60を製造するに際しては、平面視で横長の六角形形状となる胴部62の形状に対応して、図3に示すラベル屈曲冶具20の本体部23の形状を修正することにより対応することができる。例えば、図8に示すように、台形形状の本体部223の3面にそれぞれ吸着ポート221を設けたラベル屈曲冶具220を用いることにより、インモールドラベル67が平面視で略コの字形状を有するように屈曲させることができる。
【0051】
本発明を諸図面や実施例に基づき説明してきたが、当業者であれば本開示に基づき種々の変形や修正を行うことが容易であることに注意されたい。従って、これらの変形や修正は本発明の範囲に含まれることに留意されたい。例えば、各構成部に含まれる機能などは論理的に矛盾しないように再配置可能であり、複数の構成部を1つに組み合わせたり、或いは分割したりすることが可能である。本発明の範囲にはこれらも包含されるものと理解されたい。
【0052】
例えば、インモールドラベル7は、装飾模様や商品名、説明文などの表示を印刷したものに必ずしも限られない。また、インモールドラベル7として、遮光性や、酸素バリア性を付与したものを用いることもできる。
【0053】
また、各実施形態において、インモールドラベル付き容器10,40,50,60は、押出ブロー成形(EBM:Extrusion Blow Molding)により形成するように構成したが、この態様には限定されない。インモールドラベル付き容器10,40,50,60は、例えばインジェクションブロー成形(ISBM:Injection Stretch Blow Molding)等の他の成形方法により形成するように構成してもよい。
【符号の説明】
【0054】
1 容器本体
2 胴部
3 口部
4 底部
5 パーティングライン
7 インモールドラベル
10 インモールドラベル付き容器
20 ラベル屈曲冶具
21 吸着ポート
23 本体部
25 ラベル取り出し装置
30 割型
32 キャビティ
34 吸着ポート
36 パーティング面
40 インモールドラベル付き容器
41 容器本体
42 胴部
43 口部
44 底部
45 パーティングライン
47 インモールドラベル
50 インモールドラベル付き容器
51 容器本体
52 胴部
53 口部
54 底部
55 パーティングライン
57 インモールドラベル
60 インモールドラベル付き容器
61 容器本体
62 胴部
63 口部
64 底部
65 パーティングライン
67 インモールドラベル
220 ラベル屈曲冶具
221 吸着ポート
223 本体部
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8