特開2018-202885(P2018-202885A)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2015.5.11 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】特開2018-202885(P2018-202885A)
(43)【公開日】2018年12月27日
(54)【発明の名称】鞍乗型車両の連動ブレーキ装置
(51)【国際特許分類】
   B62L 3/02 20060101AFI20181130BHJP
   B62L 1/00 20060101ALI20181130BHJP
   B62L 3/08 20060101ALI20181130BHJP
【FI】
   B62L3/02 E
   B62L1/00 B
   B62L3/08
【審査請求】有
【請求項の数】10
【出願形態】OL
【全頁数】26
(21)【出願番号】特願2017-106534(P2017-106534)
(22)【出願日】2017年5月30日
(71)【出願人】
【識別番号】000005326
【氏名又は名称】本田技研工業株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100092772
【弁理士】
【氏名又は名称】阪本 清孝
(74)【代理人】
【識別番号】100119688
【弁理士】
【氏名又は名称】田邉 壽二
(72)【発明者】
【氏名】岡庭 武志
(57)【要約】
【課題】ドラムブレーキの揺動アームとブレーキケーブルとの接続部分で発生する打音を抑制することができる鞍乗型車両の連動ブレーキ装置を提供する。
【解決手段】前輪ドラムブレーキ12を作動させる前輪ブレーキアーム21と、右側ブレーキレバー26に対応する第1前輪ブレーキケーブル22と、前輪ドラムブレーキ12および後輪ブレーキ16を連動させる左側ブレーキレバー36に対応する第2前輪ブレーキケーブル23とを有し、前輪ブレーキアーム21に前記ブレーキケーブル22,23が接続される。第2前輪ブレーキケーブル23が、前輪ブレーキアーム21に係合するジョイント駒78に接続される。前輪ブレーキアーム21にジョイント駒78を係合するアーム側貫通孔21が形成される。アーム側貫通孔21に樹脂グロメット100を嵌合し、樹脂グロメット100に形成されたグロメット側貫通孔77bにジョイント駒78を挿通する。
【選択図】図8
【特許請求の範囲】
【請求項1】
前輪ドラムブレーキ(12)を作動させる前輪ブレーキアーム(21)と、前記前輪ドラムブレーキ(12)を作動させる第1操作子(26)に対応する第1前輪ブレーキケーブル(22)と、前記前輪ドラムブレーキ(12)および後輪ブレーキ(16)を連動させる第2操作子(36)に対応する第2前輪ブレーキケーブル(23)とを有し、前記前輪ブレーキアーム(21)に前記第1前輪ブレーキケーブル(22)および前記第2前輪ブレーキケーブル(23)が接続される鞍乗型車両の連動ブレーキ装置(40)において、
前記第2前輪ブレーキケーブル(23)が、前輪ブレーキアーム(21)に係合するジョイント駒(78)に接続されており、
前記前輪ブレーキアーム(21)に、前記ジョイント駒(78)を係合するためのアーム側貫通孔(21c)が形成されており、
前記アーム側貫通孔(21c)に樹脂グロメット(100)が嵌合されており、
前記樹脂グロメット(100)に形成されたグロメット側貫通孔(77b)に前記ジョイント駒(78)が挿通されることで、該ジョイント駒(78)が前記アーム側貫通孔(21c)に係合することを特徴とする鞍乗型車両の連動ブレーキ装置。
【請求項2】
前記前輪ブレーキアーム(21)が、車幅方向に離間した2枚の板部材(21a)によって構成されており、
前記2枚の板部材(21a)の両方に、前記アーム側貫通孔(21c)が形成されており、
前記樹脂グロメット(100)は、前記アーム側貫通孔(21c)に嵌合する筒状部(101)と、該筒状部(101)の端部から外方に延びる鍔部(102)とを有し、
前記樹脂グロメット(100)は、前記鍔部(102)が互いに対向するようにして、前記板部材(21a)の内側から前記アーム側貫通孔(21c)にそれぞれ嵌合されることを特徴とする請求項1に記載の鞍乗型車両の連動ブレーキ装置。
【請求項3】
前記アーム側貫通孔(21c)が、前記第2前輪ブレーキケーブル(23)の牽引方向に沿った長穴形状とされており、
前記樹脂グロメット(100)の鍔部(102)の長手方向の端部に、前記前輪ブレーキアーム(21)に係合する爪部(103)が形成されていることを特徴とする請求項2に記載の鞍乗型車両の連動ブレーキ装置。
【請求項4】
前記爪部(103)が、前記前輪ブレーキアーム(21)を構成する2枚の板部材(21a)の外周部に係合することを特徴とする請求項3に記載の鞍乗型車両の連動ブレーキ装置。
【請求項5】
前記樹脂グロメット(100)の筒状部(101)の端面が、前記前輪ブレーキアーム(21)を構成する板部材(21a)の表面より低い位置または面一の位置まで延出していることを特徴とする請求項1ないし4のいずれかに記載の鞍乗型車両の連動ブレーキ装置。
【請求項6】
前記爪部(103)の内周面(103a)と前記板部材(21a)の外周面(21b)との間の第2隙間(T2)が、前記筒状部(101)の外周面(101a)と前記アーム側貫通孔(21c)との間の第1隙間(T1)より大きいことを特徴とする請求項4に記載の鞍乗型車両の連動ブレーキ装置。
【請求項7】
前記ジョイント駒(78)が、円筒部(78a)および該円筒部(78a)の一端部に設けられる傘部(78b)とを含み、
前記ジョイント駒(78)は、前記傘部(78b)が車幅方向外側に位置するように前記前輪ブレーキアーム(21)に係合しており、
前記ジョイント駒(78)は、該ジョイント駒(78)に連結される調整ナット(81)の外周部が前記鍔部(102)に当接して軸方向の移動が規制されることにより、前記傘部(78b)が前記前輪ブレーキアーム(21)を構成する板状部(21a)に当接しないように構成されていることを特徴とする請求項1ないし6のいずれかに記載の鞍乗型車両の連動ブレーキ装置。
【請求項8】
前記ジョイント駒(78)の傘部(78b)は、車幅方向において、前記樹脂グロメット(100)の爪部(103)と略同じ位置に配設されることを特徴とする請求項7に記載の鞍乗型車両の連動ブレーキ装置。
【請求項9】
前記第1前輪ブレーキケーブル(22)が、前記前輪ブレーキアーム(21)に形成された第1孔(77a)に挿通される第1ジョイント駒(82)に接続されており、
前記アーム側貫通孔(77b)が、前記第1孔(77a)に隣接配置される第2孔であり、
前記ジョイント駒(78)が、前記第2前輪ブレーキケーブル(23)に接続される第2ジョイント駒であり、
前記第1孔(77a)が、樹脂グロメット(200)に形成されたグロメット側貫通孔であり、
前記第1孔(77a)に前記第1ジョイント駒(82)が挿通されることで、該第1ジョイント駒(82)が前記アーム側貫通孔(21c)に係合することを特徴とする請求項1ないし8のいずれかに記載の鞍乗型車両の連動ブレーキ装置。
【請求項10】
前記第2孔(77b)が、前記第1孔(77a)より前記前輪ブレーキアーム(21)の先端寄りに形成されていることを特徴とする請求項9に記載の鞍乗型車両の連動ブレーキ装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、鞍乗型車両の連動ブレーキ装置に係り、特に、単一の操作子を操作することで前輪ブレーキおよび後輪ブレーキを連動させることができる鞍乗型車両の連動ブレーキ装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来から、単一の操作子を操作することで鞍乗型車両の前輪ブレーキおよび後輪ブレーキが連動して作動する連動ブレーキ装置が知られている。
【0003】
特許文献1には、ブレーキドラムの内周面にブレーキシューを押し付けることで摩擦力を発生させるドラム式ブレーキを前後輪に備えた自動二輪車において、操向ハンドルの右側に設けられるブレーキレバーに第1前輪ブレーキケーブルを接続すると共に、操向ハンドルの左側に設けられるブレーキレバーに、後輪ブレーキケーブルおよび第2前輪ブレーキケーブルを接続した機械式連動ブレーキ装置が開示されている。この構成によれば、右側ブレーキレバーを操作した場合には前輪ブレーキが作動し、左側ブレーキレバーを操作した場合には前後輪のブレーキを連動して作動させることができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2009−67199号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
特許文献1に示したドラム式の連動ブレーキ装置では、前輪のドラムブレーキを作動させるブレーキアームに、第1前輪ブレーキケーブルおよび第2前輪ブレーキケーブルの両方が接続されている。詳しくは、ブレーキケーブルを牽引することで揺動するブレーキアームの揺動軸から遠い位置に右側ブレーキレバーの第1前輪ブレーキケーブルが接続されると共に、この接続位置より揺動軸に近い位置に左側ブレーキレバーの第2前輪ブレーキケーブルが接続される。
【0006】
この構成を適用するには、右側ブレーキレバーの操作に応じて第1前輪ブレーキケーブルが揺動アームを揺動させた際に、第2前輪ブレーキケーブルが揺動アームの動作を妨げることがないように、第2前輪ブレーキケーブルの接続部分に大きめの遊びを設けておくことが好ましい。そうすると、第2前輪ブレーキケーブルが牽引されないときに、走行振動によって第2前輪ブレーキケーブルの接続部分から打音が生じる可能性があった。
【0007】
本発明の目的は、上記従来技術の課題を解決し、ドラムブレーキの揺動アームとブレーキケーブルとの接続部分で発生する打音を抑制することができる鞍乗型車両の連動ブレーキ装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0008】
前記目的を達成するために、本発明は、前輪ドラムブレーキ(12)を作動させる前輪ブレーキアーム(21)と、前記前輪ドラムブレーキ(12)を作動させる第1操作子(26)に対応する第1前輪ブレーキケーブル(22)と、前記前輪ドラムブレーキ(12)および後輪ブレーキ(16)を連動させる第2操作子(36)に対応する第2前輪ブレーキケーブル(23)とを有し、前記前輪ブレーキアーム(21)に前記第1前輪ブレーキケーブル(22)および前記第2前輪ブレーキケーブル(23)が接続される鞍乗型車両の連動ブレーキ装置(40)において、前記第2前輪ブレーキケーブル(23)が、前輪ブレーキアーム(21)に係合するジョイント駒(78)に接続されており、前記前輪ブレーキアーム(21)に、前記ジョイント駒(78)を係合するためのアーム側貫通孔(21c)が形成されており、前記アーム側貫通孔(21c)に樹脂グロメット(100)が嵌合されており、前記樹脂グロメット(100)に形成されたグロメット側貫通孔(77b)に前記ジョイント駒(78)が挿通されることで、該ジョイント駒(78)が前記アーム側貫通孔(21c)に係合する点に第1の特徴がある。
【0009】
また、前記前輪ブレーキアーム(21)が、車幅方向に離間した2枚の板部材(21a)によって構成されており、前記2枚の板部材(21a)の両方に、前記アーム側貫通孔(21c)が形成されており、前記樹脂グロメット(100)は、前記アーム側貫通孔(21c)に嵌合する筒状部(101)と、該筒状部(101)の端部から外方に延びる鍔部(102)とを有し、前記樹脂グロメット(100)は、前記鍔部(102)が互いに対向するようにして、前記板部材(21a)の内側から前記アーム側貫通孔(21c)にそれぞれ嵌合される点に第2の特徴がある。
【0010】
また、前記アーム側貫通孔(21c)が、前記第2前輪ブレーキケーブル(23)の牽引方向に沿った長穴形状とされており、前記樹脂グロメット(100)の鍔部(102)の長手方向の端部に、前記前輪ブレーキアーム(21)に係合する爪部(103)が形成されている点に第3の特徴がある。
【0011】
また、前記爪部(103)が、前記前輪ブレーキアーム(21)を構成する2枚の板部材(21a)の外周部に係合する点に第4の特徴がある。
【0012】
また、前記樹脂グロメット(100)の筒状部(101)の端面が、前記前輪ブレーキアーム(21)を構成する板部材(21a)の表面より低い位置または面一の位置まで延出している点に第5の特徴がある。
【0013】
また、前記爪部(103)の内周面(103a)と前記板部材(21a)の外周面(21b)との間の第2隙間(T2)が、前記筒状部(101)の外周面(101a)と前記アーム側貫通孔(21c)との間の第1隙間(T1)より大きい点に第6の特徴がある。
【0014】
また、前記ジョイント駒(78)が、円筒部(78a)および該円筒部(78a)の一端部に設けられる傘部(78b)とを含み、前記ジョイント駒(78)は、前記傘部(78b)が車幅方向外側に位置するように前記前輪ブレーキアーム(21)に係合しており、前記ジョイント駒(78)は、該ジョイント駒(78)に連結される調整ナット(81)の外周部が前記鍔部(102)に当接して軸方向の移動が規制されることにより、前記傘部(78b)が前記前輪ブレーキアーム(21)を構成する板状部(21a)に当接しないように構成されている点に第7の特徴がある。
【0015】
また、前記ジョイント駒(78)の傘部(78b)は、車幅方向において、前記樹脂グロメット(100)の爪部(103)と略同じ位置に配設される点に第8の特徴がある。
【0016】
また、前記第1前輪ブレーキケーブル(22)が、前記前輪ブレーキアーム(21)に形成された第1孔(77a)に挿通される第1ジョイント駒(82)に接続されており、前記アーム側貫通孔(77b)が、前記第1孔(77a)に隣接配置される第2孔であり、前記ジョイント駒(78)が、前記第2前輪ブレーキケーブル(23)に接続される第2ジョイント駒であり、前記第1孔(77a)が、樹脂グロメット(200)に形成されたグロメット側貫通孔であり、前記第1孔(77a)に前記第1ジョイント駒(82)が挿通されることで、該第1ジョイント駒(82)が前記アーム側貫通孔(21c)に係合する点に第9の特徴がある。
【0017】
さらに、前記第2孔(77b)が、前記第1孔(77a)より前記前輪ブレーキアーム(21)の先端寄りに形成されている点に第10の特徴がある。
【発明の効果】
【0018】
第1の特徴によれば、前輪ドラムブレーキ(12)を作動させる前輪ブレーキアーム(21)と、前記前輪ドラムブレーキ(12)を作動させる第1操作子(26)に対応する第1前輪ブレーキケーブル(22)と、前記前輪ドラムブレーキ(12)および後輪ブレーキ(16)を連動させる第2操作子(36)に対応する第2前輪ブレーキケーブル(23)とを有し、前記前輪ブレーキアーム(21)に前記第1前輪ブレーキケーブル(22)および前記第2前輪ブレーキケーブル(23)が接続される鞍乗型車両の連動ブレーキ装置(40)において、前記第2前輪ブレーキケーブル(23)が、前輪ブレーキアーム(21)に係合するジョイント駒(78)に接続されており、前記前輪ブレーキアーム(21)に、前記ジョイント駒(78)を係合するためのアーム側貫通孔(21c)が形成されており、前記アーム側貫通孔(21c)に樹脂グロメット(100)が嵌合されており、前記樹脂グロメット(100)に形成されたグロメット側貫通孔(77b)に前記ジョイント駒(78)が挿通されることで、該ジョイント駒(78)が前記アーム側貫通孔(21c)に係合するので、通常、前輪ブレーキアームおよびジョイント駒は金属で形成されるところ、アーム側貫通孔に樹脂グロメットが嵌合されていることで、アーム側貫通孔の内周面とジョイント駒との接触音を低減することが可能となる。
【0019】
第2の特徴によれば、前記前輪ブレーキアーム(21)が、車幅方向に離間した2枚の板部材(21a)によって構成されており、前記2枚の板部材(21a)の両方に、前記アーム側貫通孔(21c)が形成されており、前記樹脂グロメット(100)は、前記アーム側貫通孔(21c)に嵌合する筒状部(101)と、該筒状部(101)の端部から外方に延びる鍔部(102)とを有し、前記樹脂グロメット(100)は、前記鍔部(102)が互いに対向するようにして、前記板部材(21a)の内側から前記アーム側貫通孔(21c)にそれぞれ嵌合されるので、前輪ブレーキケーブルをジョイント駒に支持するためのナットが、前輪ブレーキアームの2枚の板部材の内側面に当接することを防ぎ、接触音を低減することが可能となる。
【0020】
第3の特徴によれば、前記アーム側貫通孔(21c)が、前記第2前輪ブレーキケーブル(23)の牽引方向に沿った長穴形状とされており、前記樹脂グロメット(100)の鍔部(102)の長手方向の端部に、前記前輪ブレーキアーム(21)に係合する爪部(103)が形成されているので、爪部材によって樹脂グロメットをアーム側貫通孔に安定的に支持することができる。
【0021】
第4の特徴によれば、前記爪部(103)が、前記前輪ブレーキアーム(21)を構成する2枚の板部材(21a)の外周部に係合するので、車体前方からの飛び石等の外的要因が加わった場合でも樹脂グロメットを外れにくくすることができる。
【0022】
第5の特徴によれば、前記樹脂グロメット(100)の筒状部(101)の端面が、前記前輪ブレーキアーム(21)を構成する板部材(21a)の表面より低い位置または面一の位置まで延出しているので、車体前方からの飛び石等の外的要因が加わった場合でも、樹脂グロメットの筒状部に外力が作用することを防ぐことが可能となる。
【0023】
第6の特徴によれば、前記爪部(103)の内周面(103a)と前記板部材(21a)の外周面(21b)との間の第2隙間(T2)が、前記筒状部(101)の外周面(101a)と前記アーム側貫通孔(21c)との間の第1隙間(T1)より大きいので、ブレーキケーブルによってジョイント駒が樹脂グロメットに押し付けられた場合でも、樹脂グロメットの筒状部とアーム側貫通孔との間の隙間が詰まるだけで、板部材の外周面に爪部が接触することがなく、爪部に負荷がかかることを防ぐことができる。
【0024】
第7の特徴によれば、前記ジョイント駒(78)が、円筒部(78a)および該円筒部(78a)の一端部に設けられる傘部(78b)とを含み、前記ジョイント駒(78)は、前記傘部(78b)が車幅方向外側に位置するように前記前輪ブレーキアーム(21)に係合しており、前記ジョイント駒(78)は、該ジョイント駒(78)に連結される調整ナット(81)の外周部が前記鍔部(102)に当接して軸方向の移動が規制されることにより、前記傘部(78b)が前記前輪ブレーキアーム(21)を構成する板状部(21a)に当接しないように構成されているので、ジョイント駒の傘部が前輪ブレーキアームに接触して音を発することを防ぐことができる。
【0025】
第8の特徴によれば、前記ジョイント駒(78)の傘部(78b)は、車幅方向において、前記樹脂グロメット(100)の爪部(103)と略同じ位置に配設されるので、車体前方からの飛び石等の外的要因を傘部で受けることが可能となる。これにより、樹脂グロメットの爪部を保護すると共に、爪部を外す方向で外力が加わることを防ぐことができる。
【0026】
第9の特徴によれば、前記第1前輪ブレーキケーブル(22)が、前記前輪ブレーキアーム(21)に形成された第1孔(77a)に挿通される第1ジョイント駒(82)に接続されており、前記アーム側貫通孔(77b)が、前記第1孔(77a)に隣接配置される第2孔であり、前記ジョイント駒(78)が、前記第2前輪ブレーキケーブル(23)に接続される第2ジョイント駒であり、前記第1孔(77a)が、樹脂グロメット(200)に形成されたグロメット側貫通孔であり、前記第1孔(77a)に前記第1ジョイント駒(82)が挿通されることで、該第1ジョイント駒(82)が前記アーム側貫通孔(21c)に係合するので、第1前輪ブレーキケーブル側においても樹脂グロメットによって接触音を低減することが可能となる。
【0027】
第10の特徴によれば、前記第2孔(77b)が、前記第1孔(77a)より前記前輪ブレーキアーム(21)の先端寄りに形成されているので、打音が発生しやすい部分で効果的な対策を施すことが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0028】
図1】本実施形態に係る鞍乗型車両の連動ブレーキ装置を適用した自動二輪車の左側面図である。
図2】連動ブレーキ装置の構成説明図である。
図3】車幅方向左側の操向ハンドルの平面図である。
図4】車幅方向左側の操向ハンドルの正面図である。
図5】前輪ブレーキの拡大側面図である。
図6】前輪ブレーキアームと第1,2ジョイント駒との連結部分を車幅方向内側から見た斜視図である。
図7】遊び調整機構の拡大図である。
図8】前輪ブレーキアームと第1,2ジョイント駒との連結部分の左側面図である。
図9図8のIX-IX線断面図である。
図10図8のX-X線断面図である。
図11図8のA矢視図である。
【発明を実施するための形態】
【0029】
以下、図面を参照して本発明の好ましい実施の形態について詳細に説明する。図1は、本発明の実施形態に係る鞍乗型車両の連動ブレーキ装置40を適用した自動二輪車1の左側面図である。また、図2は連動ブレーキ装置40の構成説明図である。
【0030】
自動二輪車1は、運転者が足を乗せる低床フロアを有するスクータ型の鞍乗型車両である。自動二輪車1の車体フレーム39は、操向ハンドル24および前輪WFが支持されたフロントフォーク11を操向可能に支承するヘッドパイプ38と、該ヘッドパイプ38から下方に延出するダウンチューブ5と、該ダウンチューブ5の下端部に連設されて後方に延びるリヤフレーム10とを備える。
【0031】
リヤフレーム10は、前端部がダウンチューブ5の下端に連結されて後方側に向けてほぼ水平に延びる一対の前部フレーム部6Aと、前部フレーム部6Aの後端から後上方に延びる左右一対の中間フレーム部6Bと、中間フレーム部6Bの後端を相互に連結する後部フレーム部6Cとを有する。
【0032】
車体フレーム4は、合成樹脂製のカバー2で覆われている。カバー2は、ヘッドライト3を有して操向ハンドル24周辺の部品を覆うハンドルカバー2Gと、ヘッドパイプ38の前部および前輪WFの上部を覆うフロントカバー2Aと、フロントカバー2Aに接合されて運転者の脚部前方を覆うレッグシールド2Bと、フロントカバー2Aおよびレッグシールド2Bに接合されて前部車体の両側を覆う左右一対のフロントサイドカバー2Cと、レッグシールド2Bに接合されて運転者の足元を支持するフロアボード2Dと、両フロントサイドカバー2Cおよびフロアボード2Dに接合されて後部車体の両側を覆う左右一対のリヤロアカバー2Eと、両リヤロアカバー2Eおよびフロアボード2Dに接合されるリヤアッパカバー2Fとを含む。リヤアッパカバー2Fの後部には後輪WRの上部を覆うリヤフェンダ8が装着される。リヤアッパカバー2Fの上部には、運転者が座るシート7が設けられる。
【0033】
後輪WRは、車体フレーム39に揺動可能に支承されるパワーユニットPの後部に軸支される。パワーユニットPは、エンジンEと、該エンジンEの出力を後輪WRに伝達する無段変速機Mとによって構成される。パワーユニットPの前部は、図示しないリンク機構を介して中間フレーム部6Bに対して後輪WRの回転軸線と平行な揺動軸によって支承される。パワーユニットPの後部は、リヤクッション9を介して中間フレーム部6Bに吊り下げられている。
【0034】
図2を併せて参照して、フロントフォーク11の下端部には、前輪WFを制動する前輪ブレーキ12が配置され、この前輪ブレーキ12の側方を覆うカバー部材としての前輪ブレーキパネル13が配置されている。一方、パワーユニットPの後端部には、後輪WRを制動する後輪ブレーキ16が配置され、この後輪ブレーキ16の側方を覆うカバー部材としての後輪ブレーキパネル17が配置されている。
【0035】
前輪ブレーキパネル13には、前輪ブレーキ12に制動力を加える前輪ブレーキアーム21が揺動軸18によって揺動可能に軸支されている。前輪ブレーキアーム21には、第1前輪ブレーキケーブル22と第2前輪ブレーキケーブル23とが連結されている。
【0036】
第1前輪ブレーキケーブル22には、操向ハンドル24の右端部に設けた右側ブレーキレバー26が連結され、この第1操作子としての右側ブレーキレバー26の操作によって前輪を制動する。左右の操向ハンドル24の端部には、ハンドルグリップ27が取り付けられる。
【0037】
後輪ブレーキパネル17には、後輪ブレーキ16に制動力を加える後輪ブレーキアーム31が揺動軸28によって揺動可能に軸支されている。後輪ブレーキアーム31には、後輪ブレーキケーブル32が連結され、後輪ブレーキケーブル32には、前輪ブレーキ12および後輪ブレーキ16にかかる力を分配するイコライザ部34が連結される。イコライザ部34には、操向ハンドル24の左端部に設けられた第2操作子としての左側ブレーキレバー36が連結されている。
【0038】
本発明に係る前後連動ブレーキ装置40は、前輪WFを制動する前輪ブレーキ12と、後輪WRを制動する後輪ブレーキ16と、前輪ブレーキ12に連結される前輪ブレーキケーブル20と、後輪ブレーキ16に連結される後輪ブレーキケーブル32とを備える。前輪ブレーキケーブル20は、右側ブレーキレバー26に連結される第1前輪ブレーキケーブル22と、左側ブレーキレバー36に連結される第2前輪ブレーキケーブル23とからなる。
【0039】
図3は、車幅方向左側の操向ハンドル24の平面図である。また、図4は車幅方向左側の操向ハンドル24の正面図である。左側の操向ハンドル24にはブレーキレバーブラケット41が取り付けられ、このブレーキレバーブラケット41に、レバー支持軸42によって揺動自在に軸支される左側ブレーキレバー36と、ブレーキ操作力を前後ブレーキに分配するイコライザ部34とが取り付けられている。
【0040】
イコライザ部34は、ブレーキレバーブラケット41に取り付けられたケース44を備える。ケース44には、第2前輪ブレーキケーブル23および後輪ブレーキケーブル32の各端部に固定されている係止駒45,46と、係止駒45,46に係合されてブレーキ操作力を分配する操作力分配レバー48と、操作力分配レバー48および左側ブレーキレバー36の間を連結する連結ロッド49と、ブレーキ力保持手段51の一部を構成して操作力分配レバー48を押す分配レバー押込手段53とが収納されている。
【0041】
連結ロッド49は、左側ブレーキレバー36に加わったブレーキ操作力を操作力分配レバー48に伝達する。左側ブレーキレバー36と連結ロッド49との間は連結ピン47(図3参照)によって連結されている。左側ブレーキレバー36には、操作力分配レバー48の中央部48cが揺動可能に連結されている。
【0042】
左側ブレーキレバー36が操作されると、連結ロッド49を介して操作力分配レバー48が車幅方向左側に引かれ、第2前輪ブレーキケーブル23および後輪ブレーキケーブル32が同じ量だけ牽引される。これにより、前後ブレーキが連動して作動することとなる。
【0043】
一方、ブレーキ力保持手段51は、操作力分配レバー48に作用して後輪パーキングブレーキを構成する手段である。分配レバー押込手段53は、操作力分配レバー48の一端48aを押圧することによって、第2前輪ブレーキケーブル23を非作動位置に、後輪ブレーキケーブル32を作動位置にする切替手段として機能する。
【0044】
図5は、前輪ブレーキ12の拡大側面図である。また、図6は、前輪ブレーキアームと第1,2ジョイント駒との連結部分を車幅方向内側から見た斜視図であり、図7は遊び調整機構の拡大図である。
【0045】
前輪ブレーキパネル13には、揺動軸18によって前輪ブレーキアーム21が揺動可能に取り付けられている。前輪ブレーキアーム21には、第1前輪ブレーキケーブル22と、この第1前輪ブレーキケーブル22に隣接する第2前輪ブレーキケーブル23とが連結されている。前輪ブレーキアーム21は、スプリング75によってブレーキ解放方向に付勢されている。前輪ブレーキアーム21の先端部は、所定の間隔で平行に配設された2枚の板部材によって構成されており、この2枚の板部材の間に前輪ブレーキケーブルの遊び調整機構が設けられる。なお、前輪ブレーキアーム21の長さは、より大きなブレーキ操作力を確保するために極力長く設定し、かつ前輪ブレーキアーム21の先端に近い位置に前輪ブレーキケーブル22,23が連結されることが好ましい。
【0046】
前記したように、第1前輪ブレーキケーブル22には右側ブレーキレバー26が連結されており、この右側ブレーキレバー26の操作によって前輪WFが制動される。一方、第2前輪ブレーキケーブル23には左側ブレーキレバー36がイコライザ部34を介して連結され、左側ブレーキレバー36の操作によって前輪WFおよび後輪WRが制動される。
【0047】
フロントフォーク11は、車軸72の後方にリンクアーム74を有するボトムリンク式とされる。前輪ブレーキパネル13には、車速センサケーブル76の支持部97が設けられており、この支持部97に第1前輪ブレーキケーブル22および第2前輪ブレーキケーブル23も支持されている。
【0048】
前輪ブレーキアーム21の下部には、2枚の板部材を車幅方向に貫通する長穴が設けられている。この長穴は、前輪ブレーキアーム21の下端部に近い位置の第2孔77bと、第2孔77bより揺動軸18に近い位置の第1孔77aとからなる。第1孔77aおよび第2孔77bは、前輪ブレーキアーム21に設けられた貫通孔に嵌合する樹脂グロメット100,200によって形成される。
【0049】
第1孔77aには、円筒形状の胴部82aの端部に傘部82bを設けた第1ジョイント駒82が挿通されており、遊び調整のための第1調整ボルト83が第1ジョイント駒82を貫通して略水平に配置されている。第1調整ボルト83の後端部は、蛇腹カバー96で覆われた位置で第1前輪ブレーキケーブル22に連結されている。第1調整ボルト83の前端部には、円筒形状の本体部84aを有する第1調整ナット84が螺合している。
【0050】
また、第2孔77bには、円筒形状の円筒部78aの端部に傘部78bを設けた第2ジョイント駒78が挿通されており、遊び調整のための第2調整ボルト79が第2ジョイント駒78を貫通して略水平に配置されている。第2調整ボルト79の後端部は、蛇腹カバー95で覆われた位置で第2前輪ブレーキケーブル23に連結されている。第2調整ボルト79の前端部には、円筒形の本体部81aを有する第2調整ナット81が螺合している。
【0051】
第1孔77a、第2孔77bは、それぞれ車体前後方向に長い長穴形状とされており、その前後寸法は、第2孔77bの方が大きく設定されている。これにより、第1前輪ブレーキケーブル22のみにブレーキ操作力が加わった場合には、第2孔77bの範囲内で第2ジョイント駒78が摺動し、ブレーキ操作力が加わっていない第2前輪ブレーキケーブル23に加わる力を逃がすことができる。
【0052】
上記した構造の前後連動ブレーキは、左側ブレーキレバー36が操作されていない状態で車両が走行すると、第2ジョイント駒78と第2孔77bとの間に設けられている遊び(隙間)によって、第2ジョイント駒78が第2孔77bの内周面に連続的に当接する可能性があるが、本実施形態では、第2孔77bが樹脂グロメット100に形成された貫通孔であるので、金属製の第2ジョイント駒78が踊って第2孔77bの内周面に連続的に当接しても、大きな打音が発生することがない。
【0053】
樹脂グロメット100は、前輪ブレーキアーム21に形成された貫通孔に板部材の内側から嵌合されており、前後に設けられた爪部103によって所定位置に保持されるように構成されている。本実施形態では、打音が生じる可能性の低い第1孔77aにも樹脂グロメット200を設けている。樹脂グロメット200も爪部203を有する同様の構造とされる。
【0054】
図8は、前輪ブレーキアームと第1,2ジョイント駒との連結部分の左側面図である。また、図9図8のIX-IX線断面図である。第2孔77bを構成する樹脂グロメット100は、前輪ブレーキアーム21の板部材21aに形成されたアーム側貫通孔21dに接する筒状部101と、筒状部101の端部から径方向外側に延出する鍔部102と、鍔部102の長手方向の両端部から第2ジョイント駒78の軸方向に延出する爪部103とを有してなる。同様に、第1孔77aを構成する樹脂グロメット200は、前輪ブレーキアーム21の板部材21aに形成されたアーム側貫通孔21cに接する筒状部101と、筒状部101の端部から径方向外側に延出する鍔部102と、鍔部102の長手方向の両端部から第2ジョイント駒78の軸方向に延出する爪部103とを有してなる。
【0055】
樹脂グロメット100,200は、所定の間隔で平行に配設された2枚の板部材21aの内側から、鍔部102,202が互いに対向するようにして、アーム側貫通孔21d,21cに嵌合されている。これにより、第2孔77bの周囲では、第1調整ナット81の本体部81aが板部材21aの裏面側に当接することを防ぎ、また、第1孔77aの周囲では、第2調整ナット82の本体部82aが板部材21aの裏面側に当接することが防止される。
【0056】
また、樹脂グロメット100,200を第1孔77aおよび第2孔77bに嵌合すると、爪部103,203は、板部材21aの外周部に係合することとなる。これにより、車体前方からの飛び石等の外的要因が加わった場合でも樹脂グロメット100,200を外れにくくすることができる。
【0057】
図10は、図9のX-X線断面図である。樹脂グロメット100の筒状部101の端面は、板部材21aの表面と面一の位置まで延出しており、板部材21aの表面から突出しないように構成されている。これにより、車体前方からの飛び石等の外的要因が加わった場合でも、筒状部101に外力が作用することを防ぐことが可能となる。なお、筒状部101の端面が、板部材21aの表面より低い位置にあるように構成してもよい。上記した構成は、第1孔77aに嵌合する樹脂グロメット200にも適用される。
【0058】
また、第1ジョイント駒78の傘部78b(図示B線の高さ)は、車幅方向において、樹脂グロメット100の爪部103(図示C線の高さ)と略同じ位置に配設されている。これにより、車体前方からの飛び石等の外的要因を傘部78bで受けることが可能となり、樹脂グロメット100の爪部103を保護すると共に、爪部103を外す方向で外力が加わることを防ぐことができる。
【0059】
さらに、樹脂グロメット100の爪部103の内周面103aと板部材21aの外周面21bとの間の隙間T2は、筒状部101の外周面101aとアーム側貫通孔21cとの間の隙間T1より大きくなるように設定されている。これにより、第2ジョイント駒78が樹脂グロメット100に押し付けられた場合でも、樹脂グロメット100の筒状部101とアーム側貫通孔との間の隙間T1が詰まるだけで、板部材21aの外周面21bに爪部103が接触することがなく、爪部103に負荷がかかることを防ぐことができる。上記した構成は、第1孔77a側にも適用されている。
【0060】
図11は、図8のA矢視図である。前記したように、本実施形態では、第2ジョイント駒78および第1ジョイント駒82にそれぞれ傘部78a,82bを設けることで、樹脂グロメット100,200の爪部103,203を保護している。本実施形態では、この傘部78a,82bが前輪ブレーキアーム21の板部材21aに当接しないように構成されている。
【0061】
具体的には、第2ジョイント駒78側においては、第2ジョイント駒78に連結される第2調整ナット81の円筒部81aの外周部が、樹脂グロメット100の鍔部102に当接して軸方向の移動が規制されるように構成されている。図11では、第2調整ナット81の円筒部81の左右方向端部と樹脂グロメット100の鍔部102との隙間T3,T4を足し合わせても、板部材21aと傘部78bとの隙間T5の長さに及ばないので、前輪ブレーキアーム21の内側で第2調整ナット81が左右方向に移動しても、傘部78a,82bが前輪ブレーキアーム21の板部材21aに当接しないこととなる。なお、上記した構成は、第1孔77a側にも適用されている。
【0062】
上記した構成により、本発明の実施形態に係る鞍乗型車両の連動ブレーキ装置によれば、前輪ブレーキアームに形成されたアーム側貫通孔に樹脂グロメットが嵌合されており、樹脂グロメットに形成されたグロメット側貫通孔に第2ジョイント駒が挿通するように構成されているので、連動ブレーキを作動させる第2操作子に接続される第2前輪ブレーキケーブルの第2ジョイント駒が走行振動で踊っても、金属同士が当接することがなく打音の発生を防ぐことが可能となる。
【0063】
なお、連動ブレーキの構造、前輪ドラムブレーキの形状や構造、前輪ブレーキアーム、第1/第2ジョイント駒、第1/第2突起、上側孔および下側孔の形状等は、上記実施形態に限られず、種々の変更が可能である。例えば、前輪ブレーキアームに対する第1ブレーキアームおよび第2ブレーキアームの取付位置は、上下が逆となる配置としてもよい。本発明に係る鞍乗型車両の連動ブレーキ装置は、自動二輪車に限られず、鞍乗型の三/四輪車等の各種車両等に適用することが可能である。
【符号の説明】
【0064】
1…自動二輪車(鞍乗型車両)、11…フロントフォーク、12…前輪ドラムブレーキ、16…後輪ブレーキ、18…揺動軸、21…前輪ブレーキアーム、22…第1前輪ブレーキケーブル、23…第2前輪ブレーキケーブル、26…右側ブレーキレバー、36…左側ブレーキレバー、77a…第1孔(グロメット側貫通孔)、77b…第2孔(グロメット側貫通孔)、78…第2ジョイント駒、78a…円筒部、78b…傘部、82…第1ジョイント駒、82a…円筒部、82b…傘部、81…第2調整ナット、84…第1調整ナット、100,200…樹脂グロメット、101,201…筒状部、102,202…鍔部、103,203…爪部、T1…第1隙間、T2…第2隙間
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
【手続補正書】
【提出日】2018年4月12日
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
前輪ドラムブレーキ(12)を作動させる前輪ブレーキアーム(21)と、前記前輪ドラムブレーキ(12)を作動させる第1操作子(26)に対応する第1前輪ブレーキケーブル(22)と、前記前輪ドラムブレーキ(12)および後輪ブレーキ(16)を連動させる第2操作子(36)に対応する第2前輪ブレーキケーブル(23)とを有し、前記前輪ブレーキアーム(21)に前記第1前輪ブレーキケーブル(22)および前記第2前輪ブレーキケーブル(23)が接続される鞍乗型車両の連動ブレーキ装置(40)において、
前記第2前輪ブレーキケーブル(23)が、前記前輪ブレーキアーム(21)に係合するジョイント駒(78)に接続されており、
前記前輪ブレーキアーム(21)に、前記ジョイント駒(78)を係合するためのアーム側貫通孔(21)が形成されており、
前記アーム側貫通孔(21)に樹脂グロメット(100)が嵌合されており、
前記樹脂グロメット(100)に形成されたグロメット側貫通孔(77b)に前記ジョイント駒(78)が挿通されることで、該ジョイント駒(78)が前記アーム側貫通孔(21)に係合することを特徴とする鞍乗型車両の連動ブレーキ装置。
【請求項2】
前記前輪ブレーキアーム(21)が、車幅方向に離間した2枚の板部材(21a)によって構成されており、
前記2枚の板部材(21a)の両方に、前記アーム側貫通孔(21)が形成されており、
前記樹脂グロメット(100)は、前記アーム側貫通孔(21)に嵌合する筒状部(101)と、該筒状部(101)の端部から外方に延びる鍔部(102)とを有し、
前記樹脂グロメット(100)は、前記鍔部(102)が互いに対向するようにして、前記板部材(21a)の内側から前記アーム側貫通孔(21)にそれぞれ嵌合されることを特徴とする請求項1に記載の鞍乗型車両の連動ブレーキ装置。
【請求項3】
前記アーム側貫通孔(21)が、前記第2前輪ブレーキケーブル(23)の牽引方向に沿った長穴形状とされており、
前記樹脂グロメット(100)の鍔部(102)の長手方向の端部に、前記前輪ブレーキアーム(21)に係合する爪部(103)が形成されていることを特徴とする請求項2に記載の鞍乗型車両の連動ブレーキ装置。
【請求項4】
前記爪部(103)が、前記前輪ブレーキアーム(21)を構成する2枚の板部材(21a)の外周部に係合することを特徴とする請求項3に記載の鞍乗型車両の連動ブレーキ装置。
【請求項5】
前記樹脂グロメット(100)の筒状部(101)の端面が、前記前輪ブレーキアーム(21)を構成する板部材(21a)の表面より低い位置または面一の位置まで延出していることを特徴とする請求項1ないし4のいずれかに記載の鞍乗型車両の連動ブレーキ装置。
【請求項6】
前記爪部(103)の内周面(103a)と前記板部材(21a)の外周面(21b)との間の第2隙間(T2)が、前記筒状部(101)の外周面(101a)と前記アーム側貫通孔(21)との間の第1隙間(T1)より大きいことを特徴とする請求項4に記載の鞍乗型車両の連動ブレーキ装置。
【請求項7】
前記ジョイント駒(78)が、円筒部(78a)および該円筒部(78a)の一端部に設けられる傘部(78b)とを含み、
前記ジョイント駒(78)は、前記傘部(78b)が車幅方向外側に位置するように前記前輪ブレーキアーム(21)に係合しており、
前記ジョイント駒(78)は、該ジョイント駒(78)に連結される調整ナット(81)の外周部が前記鍔部(102)に当接して軸方向の移動が規制されることにより、前記傘部(78b)が前記前輪ブレーキアーム(21)を構成する板状部(21a)に当接しないように構成されていることを特徴とする請求項1ないし6のいずれかに記載の鞍乗型車両の連動ブレーキ装置。
【請求項8】
前記ジョイント駒(78)の傘部(78b)は、車幅方向において、前記樹脂グロメット(100)の爪部(103)と略同じ位置に配設されることを特徴とする請求項7に記載の鞍乗型車両の連動ブレーキ装置。
【請求項9】
前記第1前輪ブレーキケーブル(22)が、前記前輪ブレーキアーム(21)に形成された第1孔(77a)に挿通される第1ジョイント駒(82)に接続されており、
前記グロメット側貫通孔(77b)が、前記第1孔(77a)に隣接配置される第2孔であり、
前記ジョイント駒(78)が、前記第2前輪ブレーキケーブル(23)に接続される第2ジョイント駒であり、
前記第1孔(77a)が、樹脂グロメット(200)に形成されたグロメット側貫通孔であり、
前記第1孔(77a)に前記第1ジョイント駒(82)が挿通されることで、該第1ジョイント駒(82)がアーム側貫通孔(21c)に係合することを特徴とする請求項1ないし8のいずれかに記載の鞍乗型車両の連動ブレーキ装置。
【請求項10】
前記第2孔(77b)が、前記第1孔(77a)より前記前輪ブレーキアーム(21)の先端寄りに形成されていることを特徴とする請求項9に記載の鞍乗型車両の連動ブレーキ装置。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0008
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0008】
前記目的を達成するために、本発明は、前輪ドラムブレーキ(12)を作動させる前輪ブレーキアーム(21)と、前記前輪ドラムブレーキ(12)を作動させる第1操作子(26)に対応する第1前輪ブレーキケーブル(22)と、前記前輪ドラムブレーキ(12)および後輪ブレーキ(16)を連動させる第2操作子(36)に対応する第2前輪ブレーキケーブル(23)とを有し、前記前輪ブレーキアーム(21)に前記第1前輪ブレーキケーブル(22)および前記第2前輪ブレーキケーブル(23)が接続される鞍乗型車両の連動ブレーキ装置(40)において、前記第2前輪ブレーキケーブル(23)が、前輪ブレーキアーム(21)に係合するジョイント駒(78)に接続されており、前記前輪ブレーキアーム(21)に、前記ジョイント駒(78)を係合するためのアーム側貫通孔(21)が形成されており、前記アーム側貫通孔(21)に樹脂グロメット(100)が嵌合されており、前記樹脂グロメット(100)に形成されたグロメット側貫通孔(77b)に前記ジョイント駒(78)が挿通されることで、該ジョイント駒(78)が前記アーム側貫通孔(21)に係合する点に第1の特徴がある。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0009
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0009】
また、前記前輪ブレーキアーム(21)が、車幅方向に離間した2枚の板部材(21a)によって構成されており、前記2枚の板部材(21a)の両方に、前記アーム側貫通孔(21)が形成されており、前記樹脂グロメット(100)は、前記アーム側貫通孔(21)に嵌合する筒状部(101)と、該筒状部(101)の端部から外方に延びる鍔部(102)とを有し、前記樹脂グロメット(100)は、前記鍔部(102)が互いに対向するようにして、前記板部材(21a)の内側から前記アーム側貫通孔(21)にそれぞれ嵌合される点に第2の特徴がある。
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0010
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0010】
また、前記アーム側貫通孔(21)が、前記第2前輪ブレーキケーブル(23)の牽引方向に沿った長穴形状とされており、前記樹脂グロメット(100)の鍔部(102)の長手方向の端部に、前記前輪ブレーキアーム(21)に係合する爪部(103)が形成されている点に第3の特徴がある。
【手続補正5】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0013
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0013】
また、前記爪部(103)の内周面(103a)と前記板部材(21a)の外周面(21b)との間の第2隙間(T2)が、前記筒状部(101)の外周面(101a)と前記アーム側貫通孔(21)との間の第1隙間(T1)より大きい点に第6の特徴がある。
【手続補正6】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0016
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0016】
また、前記第1前輪ブレーキケーブル(22)が、前記前輪ブレーキアーム(21)に形成された第1孔(77a)に挿通される第1ジョイント駒(82)に接続されており、前記グロメット側貫通孔(77b)が、前記第1孔(77a)に隣接配置される第2孔であり、前記ジョイント駒(78)が、前記第2前輪ブレーキケーブル(23)に接続される第2ジョイント駒であり、前記第1孔(77a)が、樹脂グロメット(200)に形成されたグロメット側貫通孔であり、前記第1孔(77a)に前記第1ジョイント駒(82)が挿通されることで、該第1ジョイント駒(82)がアーム側貫通孔(21c)に係合する点に第9の特徴がある。
【手続補正7】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0018
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0018】
第1の特徴によれば、前輪ドラムブレーキ(12)を作動させる前輪ブレーキアーム(21)と、前記前輪ドラムブレーキ(12)を作動させる第1操作子(26)に対応する第1前輪ブレーキケーブル(22)と、前記前輪ドラムブレーキ(12)および後輪ブレーキ(16)を連動させる第2操作子(36)に対応する第2前輪ブレーキケーブル(23)とを有し、前記前輪ブレーキアーム(21)に前記第1前輪ブレーキケーブル(22)および前記第2前輪ブレーキケーブル(23)が接続される鞍乗型車両の連動ブレーキ装置(40)において、前記第2前輪ブレーキケーブル(23)が、前輪ブレーキアーム(21)に係合するジョイント駒(78)に接続されており、前記前輪ブレーキアーム(21)に、前記ジョイント駒(78)を係合するためのアーム側貫通孔(21)が形成されており、前記アーム側貫通孔(21)に樹脂グロメット(100)が嵌合されており、前記樹脂グロメット(100)に形成されたグロメット側貫通孔(77b)に前記ジョイント駒(78)が挿通されることで、該ジョイント駒(78)が前記アーム側貫通孔(21)に係合するので、通常、前輪ブレーキアームおよびジョイント駒は金属で形成されるところ、アーム側貫通孔に樹脂グロメットが嵌合されていることで、アーム側貫通孔の内周面とジョイント駒との接触音を低減することが可能となる。
【手続補正8】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0019
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0019】
第2の特徴によれば、前記前輪ブレーキアーム(21)が、車幅方向に離間した2枚の板部材(21a)によって構成されており、前記2枚の板部材(21a)の両方に、前記アーム側貫通孔(21)が形成されており、前記樹脂グロメット(100)は、前記アーム側貫通孔(21)に嵌合する筒状部(101)と、該筒状部(101)の端部から外方に延びる鍔部(102)とを有し、前記樹脂グロメット(100)は、前記鍔部(102)が互いに対向するようにして、前記板部材(21a)の内側から前記アーム側貫通孔(21)にそれぞれ嵌合されるので、前輪ブレーキケーブルをジョイント駒に支持するためのナットが、前輪ブレーキアームの2枚の板部材の内側面に当接することを防ぎ、接触音を低減することが可能となる。
【手続補正9】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0020
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0020】
第3の特徴によれば、前記アーム側貫通孔(21)が、前記第2前輪ブレーキケーブル(23)の牽引方向に沿った長穴形状とされており、前記樹脂グロメット(100)の鍔部(102)の長手方向の端部に、前記前輪ブレーキアーム(21)に係合する爪部(103)が形成されているので、爪部材によって樹脂グロメットをアーム側貫通孔に安定的に支持することができる。
【手続補正10】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0023
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0023】
第6の特徴によれば、前記爪部(103)の内周面(103a)と前記板部材(21a)の外周面(21b)との間の第2隙間(T2)が、前記筒状部(101)の外周面(101a)と前記アーム側貫通孔(21)との間の第1隙間(T1)より大きいので、ブレーキケーブルによってジョイント駒が樹脂グロメットに押し付けられた場合でも、樹脂グロメットの筒状部とアーム側貫通孔との間の隙間が詰まるだけで、板部材の外周面に爪部が接触することがなく、爪部に負荷がかかることを防ぐことができる。
【手続補正11】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0026
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0026】
第9の特徴によれば、前記第1前輪ブレーキケーブル(22)が、前記前輪ブレーキアーム(21)に形成された第1孔(77a)に挿通される第1ジョイント駒(82)に接続されており、前記グロメット側貫通孔(77b)が、前記第1孔(77a)に隣接配置される第2孔であり、前記ジョイント駒(78)が、前記第2前輪ブレーキケーブル(23)に接続される第2ジョイント駒であり、前記第1孔(77a)が、樹脂グロメット(200)に形成されたグロメット側貫通孔であり、前記第1孔(77a)に前記第1ジョイント駒(82)が挿通されることで、該第1ジョイント駒(82)がアーム側貫通孔(21c)に係合するので、第1前輪ブレーキケーブル側においても樹脂グロメットによって接触音を低減することが可能となる。
【手続補正12】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0032
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0032】
車体フレーム39は、合成樹脂製のカバー2で覆われている。カバー2は、ヘッドライト3を有して操向ハンドル24およびステアリングステム4周辺の部品を覆うハンドルカバー2Gと、ヘッドパイプ38の前部および前輪WFの上部を覆うフロントカバー2Aと、フロントカバー2Aに接合されて運転者の脚部前方を覆うレッグシールド2Bと、フロントカバー2Aおよびレッグシールド2Bに接合されて前部車体の両側を覆う左右一対のフロントサイドカバー2Cと、レッグシールド2Bに接合されて運転者の足元を支持するフロアボード2Dと、両フロントサイドカバー2Cおよびフロアボード2Dに接合されて後部車体の両側を覆う左右一対のリヤロアカバー2Eと、両リヤロアカバー2Eおよびフロアボード2Dに接合されるリヤアッパカバー2Fとを含む。リヤアッパカバー2Fの後部には後輪WRの上部を覆うリヤフェンダ8が装着される。リヤアッパカバー2Fの上部には、運転者が座るシート7が設けられる。
【手続補正13】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0034
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0034】
図2を併せて参照して、フロントフォーク11の下端部には、前輪WFを制動する前輪ドラムブレーキ12が配置され、この前輪ドラムブレーキ12の側方を覆うカバー部材としての前輪ブレーキパネル13が配置されている。一方、パワーユニットPの後端部には、後輪WRを制動する後輪ブレーキ16が配置され、この後輪ブレーキ16の側方を覆うカバー部材としての後輪ブレーキパネル17が配置されている。
【手続補正14】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0035
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0035】
前輪ブレーキパネル13には、前輪ドラムブレーキ12に制動力を加える前輪ブレーキアーム21が揺動軸18によって揺動可能に軸支されている。前輪ブレーキアーム21には、第1前輪ブレーキケーブル22と第2前輪ブレーキケーブル23とが連結されている。
【手続補正15】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0036
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0036】
第1前輪ブレーキケーブル22には、操向ハンドル24の右端部に設けた右側ブレーキレバー26が連結され、この第1操作子としての右側ブレーキレバー26の操作によって前輪WFを制動する。左右の操向ハンドル24の端部には、ハンドルグリップ27が取り付けられる。
【手続補正16】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0037
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0037】
後輪ブレーキパネル17には、後輪ブレーキ16に制動力を加える後輪ブレーキアーム31が揺動軸28によって揺動可能に軸支されている。後輪ブレーキアーム31には、後輪ブレーキケーブル32が連結され、後輪ブレーキケーブル32には、前輪ドラムブレーキ12および後輪ブレーキ16にかかる力を分配するイコライザ部34が連結される。イコライザ部34には、操向ハンドル24の左端部に設けられた第2操作子としての左側ブレーキレバー36が連結されている。
【手続補正17】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0038
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0038】
本発明に係る連動ブレーキ装置40は、前輪WFを制動する前輪ドラムブレーキ12と、後輪WRを制動する後輪ブレーキ16と、前輪ドラムブレーキ12に連結される前輪ブレーキケーブル20と、後輪ブレーキ16に連結される後輪ブレーキケーブル32とを備える。前輪ブレーキケーブル20は、右側ブレーキレバー26に連結される第1前輪ブレーキケーブル22と、左側ブレーキレバー36に連結される第2前輪ブレーキケーブル23とからなる。
【手続補正18】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0041
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0041】
連結ロッド49は、左側ブレーキレバー36に加わったブレーキ操作力を操作力分配レバー48に伝達する。左側ブレーキレバー36と連結ロッド49との間は連結ピン47(図3参照)によって連結されている。左側ブレーキレバー36には、操作力分配レバー48の中央部48cがピン56を介して揺動可能に連結されている。
【手続補正19】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0043
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0043】
一方、ブレーキ力保持手段51は、操作力分配レバー48に作用して後輪パーキングブレーキを構成する手段である。分配レバー押込手段53は、操作力分配レバー48の他端48bはそのままに、一端48aを押圧することによって、第2前輪ブレーキケーブル23を非作動位置に、後輪ブレーキケーブル32を作動位置にする切替手段として機能する。
【手続補正20】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0044
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0044】
図5は、前輪ドラムブレーキ12の拡大側面図である。また、図6は、前輪ブレーキアーム21と第1,2ジョイント駒82,78との連結部分を車幅方向内側から見た斜視図であり、図7は遊び調整機構の拡大図である。
【手続補正21】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0045
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0045】
前輪ブレーキパネル13には、揺動軸18によって前輪ブレーキアーム21が揺動可能に取り付けられている。前輪ブレーキアーム21には、第1前輪ブレーキケーブル22と、この第1前輪ブレーキケーブル22に隣接する第2前輪ブレーキケーブル23とが連結されている。前輪ブレーキアーム21は、スプリング75によってブレーキ解放方向に付勢されている。前輪ブレーキアーム21の先端部は、所定の間隔で平行に配設された2枚の板部材によって構成されており、この2枚の板部材の間に前輪ブレーキケーブルの遊び調整機構が設けられる。なお、前輪ブレーキアーム21の長さは、より大きなブレーキ操作力を確保するために極力長く設定し、かつ前輪ブレーキアーム21の先端に近い位置に第1,2前輪ブレーキケーブル22,23が連結されることが好ましい。
【手続補正22】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0049
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0049】
第1孔77aには、円筒形状の胴部82aの端部に傘部82bを設けた第1ジョイント駒82が挿通されており、遊び調整のための第1調整ボルト83が第1ジョイント駒82を貫通して略水平に配置されている。ばね83aが巻回された第1調整ボルト83の後端部は、蛇腹カバー96で覆われた位置で第1前輪ブレーキケーブル22に連結されている。第1調整ボルト83の前端部には、円筒形状の本体部84aを有する第1調整ナット84が螺合している。
【手続補正23】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0050
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0050】
また、第2孔77bには、円筒形状の円筒部78aの端部に傘部78bを設けた第2ジョイント駒78が挿通されており、遊び調整のための第2調整ボルト79が第2ジョイント駒78を貫通して略水平に配置されている。ばね79aが巻回された第2調整ボルト79の後端部は、蛇腹カバー95で覆われた位置で第2前輪ブレーキケーブル23に連結されている。第2調整ボルト79の前端部には、円筒形の本体部81aを有する第2調整ナット81が螺合している。
【手続補正24】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0054
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0054】
図8は、前輪ブレーキアーム21と第1,2ジョイント駒82,78との連結部分の左側面図である。また、図9図8のIX-IX線断面図である。第1,2ジョイント駒82,78には、第1,2調整ボルト83,79が通る貫通孔82c,78cが形成されている。第2孔77bを構成する樹脂グロメット100は、前輪ブレーキアーム21の板部材21aに形成されたアーム側貫通孔21dに接する筒状部101と、筒状部101の端部から径方向外側に延出する鍔部102と、鍔部102の長手方向の両端部から第2ジョイント駒78の軸方向に延出する爪部103とを有してなる。同様に、第1孔77aを構成する樹脂グロメット200は、前輪ブレーキアーム21の板部材21aに形成されたアーム側貫通孔21に接する筒状部01と、筒状部01の端部から径方向外側に延出する鍔部02と、鍔部02の長手方向の両端部から第ジョイント駒82の軸方向に延出する爪部03とを有してなる。
【手続補正25】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0055
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0055】
樹脂グロメット100,200は、所定の間隔で平行に配設された2枚の板部材21aの内側から、鍔部102,202が互いに対向するようにして、アーム側貫通孔21d,21cに嵌合されている。これにより、第2孔77bの周囲では、第調整ナット81の本体部81aが板部材21aの裏面側に当接することを防ぎ、また、第1孔77aの周囲では、第調整ナット84の本体部84aが板部材21aの裏面側に当接することが防止される。
【手続補正26】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0056
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0056】
また、樹脂グロメット100,200を第1孔77aおよび第2孔77bに嵌合すると、爪部103,203は、板部材21aの外周部に係合することとなる。これにより、車体前方からの飛び石等の外的要因が加わった場合でも樹脂グロメット200,100を外れにくくすることができる。
【手続補正27】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0058
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0058】
また、第1ジョイント駒78の傘部78b(図示線の高さ)は、車幅方向において、樹脂グロメット100の爪部103(図示線の高さ)と略同じ位置に配設されている。これにより、車体前方からの飛び石等の外的要因を傘部78bで受けることが可能となり、樹脂グロメット100の爪部103を保護すると共に、爪部103を外す方向で外力が加わることを防ぐことができる。
【手続補正28】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0059
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0059】
さらに、樹脂グロメット100の爪部103の内周面103aと板部材21aの外周面21bとの間の隙間T2は、筒状部101の外周面101aとアーム側貫通孔21との間の隙間T1より大きくなるように設定されている。これにより、第2ジョイント駒78が樹脂グロメット100に押し付けられた場合でも、樹脂グロメット100の筒状部101とアーム側貫通孔21dとの間の隙間T1が詰まるだけで、板部材21aの外周面21bに爪部103が接触することがなく、爪部103に負荷がかかることを防ぐことができる。上記した構成は、第1孔77a側にも適用されている。
【手続補正29】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0060
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0060】
図11は、図8のA矢視図である。前記したように、本実施形態では、第2ジョイント駒78および第1ジョイント駒82にそれぞれ傘部78,82bを設けることで、樹脂グロメット100,200の爪部103,203を保護している。本実施形態では、この傘部78,82bが前輪ブレーキアーム21の板部材21aに当接しないように構成されている。
【手続補正30】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0061
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0061】
具体的には、第2ジョイント駒78側においては、第2ジョイント駒78に連結される第2調整ナット81の円筒部81aの外周部が、樹脂グロメット100の鍔部102に当接して軸方向の移動が規制されるように構成されている。図11では、第2調整ナット81の円筒部81の左右方向端部と樹脂グロメット100の鍔部102との隙間T3,T4を足し合わせても、板部材21aと傘部78bとの隙間T5の長さに及ばないので、前輪ブレーキアーム21の内側で第2調整ナット81が左右方向に移動しても、傘部78a,82bが前輪ブレーキアーム21の板部材21aに当接しないこととなる。なお、上記した構成は、第1孔77a側にも適用されている。
【手続補正32】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図3
【補正方法】変更
【補正の内容】
図3
【手続補正33】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図10
【補正方法】変更
【補正の内容】
図10