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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】特開2018-202891(P2018-202891A)
(43)【公開日】2018年12月27日
(54)【発明の名称】車体前部構造
(51)【国際特許分類】
   B62D 25/08 20060101AFI20181130BHJP
   B62D 25/12 20060101ALI20181130BHJP
   B60R 19/18 20060101ALI20181130BHJP
【FI】
   B62D25/08 D
   B62D25/12 N
   B60R19/18 J
【審査請求】有
【請求項の数】7
【出願形態】OL
【全頁数】12
(21)【出願番号】特願2017-106802(P2017-106802)
(22)【出願日】2017年5月30日
(71)【出願人】
【識別番号】000005326
【氏名又は名称】本田技研工業株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100076428
【弁理士】
【氏名又は名称】大塚 康徳
(74)【代理人】
【識別番号】100115071
【弁理士】
【氏名又は名称】大塚 康弘
(74)【代理人】
【識別番号】100112508
【弁理士】
【氏名又は名称】高柳 司郎
(74)【代理人】
【識別番号】100116894
【弁理士】
【氏名又は名称】木村 秀二
(74)【代理人】
【識別番号】100134175
【弁理士】
【氏名又は名称】永川 行光
(74)【代理人】
【識別番号】100166648
【弁理士】
【氏名又は名称】鎗田 伸宜
(72)【発明者】
【氏名】男谷 唯
(72)【発明者】
【氏名】井筒 昌規
【テーマコード(参考)】
3D004
3D203
【Fターム(参考)】
3D004BA02
3D004CA15
3D203AA02
3D203BB33
3D203CA23
3D203CA62
3D203CB04
3D203CB09
3D203DA22
3D203DA40
(57)【要約】
【課題】衝突時の衝撃などでフードロックメンバーが破断してフードが開いてしまうことを防止する。
【解決手段】車体前部構造1は、車体前部に設けられるバンパービーム30と、前記バンパービーム30の後方かつ上方に設けられるフードロックメンバー12と、前記フードロックメンバー12の上方に設けられるフード60を開閉可能に係止するフードロック40と、を備え、前記フードロックメンバー12は樹脂製であり、前記フードロックメンバー12に金属製のフードロックブラケット41が取り付けられ、前記フードロック40は、前記フードロックブラケット41に取り付けられ、前記フードロックブラケット41と前記バンパービーム30とを連結部材50で連結したことを特徴とする。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
車体前部に設けられるバンパービームと、
前記バンパービームの後方かつ上方に設けられるフードロックメンバーと、
前記フードロックメンバーの上方に設けられるフードを開閉可能に係止するフードロックと、を備え、
前記フードロックメンバーは樹脂製であり、
前記フードロックメンバーに金属製のフードロックブラケットが取り付けられ、
前記フードロックは、前記フードロックブラケットに取り付けられ、
前記フードロックブラケットと前記バンパービームとを連結部材で連結したことを特徴とする車体前部構造。
【請求項2】
前記フードロックブラケットは、前記フードロックが取り付けられるロック取付部と、前記ロック取付部よりも前方に位置する接合部と、前記ロック取付部から前方に延びて前記接合部に接続する前延部と、を備え、
前記連結部材は、前記接合部に接続されることを特徴とする請求項1に記載の車体前部構造。
【請求項3】
前記連結部材は、前記バンパービームに連結される胴体部と、前記胴体部から後方に延びる第1腕部および第2腕部と、を備え、
前記フードロックは、車幅方向において、前記フードロックブラケットと前記第1腕部との第1接合位置と、前記フードロックブラケットと前記第2腕部との第2接合位置との間に取り付けられることを特徴とする請求項1または2に記載の車体前部構造。
【請求項4】
前記連結部材は、前記第1腕部、前記胴体部および前記第2腕部に跨って連続して車幅方向に延びる横ビード部を備えることを特徴とする請求項3に記載の車体前部構造。
【請求項5】
前記胴体部は、車体前方側に凸形状を有し、前記横ビード部から前記バンパービームに延びる縦ビード部を備えることを特徴とする請求項4に記載の車体前部構造。
【請求項6】
前記バンパービームは、車両後方側が開口となる凹形状に形成されたビーム本体と、前記ビーム本体の上部に設けられた閉断面形状の筒状部材と、を備え、
前記連結部材は、前記筒状部材に取り付けられることを特徴とする請求項1から5のいずれか1項に記載の車体前部構造。
【請求項7】
前記筒状部材の車幅方向の長さは、前記ビーム本体の車幅方向の長さよりも短く、
前記筒状部材は、前記ビーム本体の車幅方向の中央部の上面部に取り付けられることを特徴とする請求項6に記載の車体前部構造。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、車体前部のフードロック取付構造に関する。
【背景技術】
【0002】
特許文献1には、バンパーメンバー120とフードロックメンバー122との間にレーダーブラケット124を配設するとともに、レーダーブラケットとフードロックメンバー122との間にフードロック138を取り付けることが開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2016−94151号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
上記特許文献1では、フードロックメンバー122が金属製なので、衝突時の衝撃などでフードロック138を支持するフードロックメンバー122が破断してエンジンフードが開いてしまうという問題は少ない。しかしながら、フードロックメンバーを樹脂製にして軽量化しようとした場合、樹脂製のフードロックメンバーにフードロックを直接取り付けた構造では、衝突時の衝撃などでフードロックメンバーが破断してフードが開いてしまうおそれがある。
【0005】
本発明は、上記課題に鑑みてなされ、その目的は、衝突時の衝撃などでフードロックメンバーが破断してエンジンフードが開いてしまうことを防止できる車体前部構造を実現することである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記課題を解決し、目的を達成するために、本発明の車体前部構造は、車体前部に設けられるバンパービームと、前記バンパービームの後方かつ上方に設けられるフードロックメンバーと、前記フードロックメンバーの上方に設けられるフードを開閉可能に係止するフードロックと、を備え、前記フードロックメンバーは樹脂製であり、前記フードロックメンバーに金属製のフードロックブラケットが取り付けられ、前記フードロックは、前記フードロックブラケットに取り付けられ、前記フードロックブラケットと前記バンパービームとを連結部材で連結したことを特徴とする。
【発明の効果】
【0007】
本発明によれば、衝突時の衝撃などでフードロックメンバーが破断してフードが開いてしまうことを防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1】本実施形態の車体前部構造を示す正面図である。
図2】本実施形態の車体前部構造の斜視図(a)および(a)のP2部分を拡大した平面図(b)である。
図3図2(a)のP2部分の拡大図である。
図4図1のP1部分の拡大図である。
図5図1の車幅方向左側から見た側面図(a)および(a)のP3部分を車幅方向中央部で切断した側断面図(b)である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下に、本発明の実施の形態について添付図面を参照して詳細に説明する。
【0010】
<全体構成>まず、図1を参照して、本実施形態の車体前部構造の全体構成について概略的に説明する。図1は、車体前部からフロントバンパーおよびフロントグリルを取り外したときに車体前部から見える車体前部構造の正面図である。
【0011】
図1に示すように、本実施形態の車体前部構造1は、矩形枠状のラジエータサポート10、左右一対のヘッドライトアッパーメンバー20、梁状のバンパービーム30を含む。
【0012】
ラジエータサポート10は、車体の車幅方向の両側に前後方向に延びる不図示のフロントサイドフレームの前端部にボルトなどの締結部材によって接続され、不図示のラジエータコアおよびラジエータシュラウドからなるラジエータ本体を保持する。ラジエータサポート10には、エンジンフード60(ボンネットとも呼ばれる)の前端部に設けられたアンカー部を係止するフードロック(ボンネットキャッチャーとも呼ばれる)40が取り付けられている。ラジエータサポート10は、サイドメンバー11、アッパーメンバー12、ロアメンバー13を有する。サイドメンバー11は、矩形枠状のラジエータサポート10の左右一対の側辺部を構成し、車体上下方向に延びる柱状の部材である。サイドメンバー11の車幅方向の外側に不図示のフロントサイドフレームの前端部が位置している。ラジエータサポート10は、例えばABSやPPなどの樹脂材料からなる成形部品である。
【0013】
アッパーメンバー12は、左右のサイドメンバー11の上端部を連結する上辺部を構成し、車幅方向に延びる梁状の部材である。アッパーメンバー12は、後述するようにフードロック40を支持するフードロックメンバーとしての機能を併せ持つ。ロアメンバー13は、左右のサイドメンバー11の下端部を連結する下辺部を構成し、車幅方向に延びる梁状の部材である。
【0014】
アッパーメンバー12の車幅方向における中央部には、エンジンフード60の前端部を係止するフードロック40が後述するフードロックブラケット41を介してボルトなどの締結部材によって取り付けられている。エンジンフード(以下、フードと略称する)60は、エンジンルームを開閉可能なように後端部がヒンジなどにより車体に軸支されている。エンジンフード60は、フードロック40のレバー40aを操作することで係止状態が解除されて開放可能となる。
【0015】
左右一対のヘッドライトアッパーメンバー20は、ラジエータサポート10のアッパーメンバー12の左右の端部(左右のサイドメンバー11とアッパーメンバー12が接続されるコーナー部)にそれぞれボルトなどの締結部材によって取り付けられ、車幅方向外側に向かって斜め後方に延びている。ヘッドライトアッパーメンバー20の後端部は、不図示のフロントアッパーフレームに接続されている。ヘッドライトアッパーメンバー20は、不図示のヘッドライトユニットを保持する。
【0016】
バンパービーム30は、ラジエータサポート10の前方に配置され、車幅方向に延びる梁状の部材である。バンパービーム30は、ラジエータサポート10の左右のサイドメンバー11の上下方向の中央部に対向するように近接して配置される。バンパービーム30は、ラジエータサポート10の左右のサイドメンバー11より車幅方向外側まで延び、バンパービーム30の左右端部の後面部が荷重伝達部材14のフランジ14aを介して不図示のフロントサイドフレームの前端部にボルトなどの締結部材によって連結されている。バンパービーム30は、衝突時の衝撃荷重を荷重伝達部材14を介してフロントサイドフレームに伝達する機能を有する。バンパービーム30は、中央部から両端部に向かって車体後方側に湾曲する形状を有し、金属材料をプレス成型して形成される。
【0017】
また、バンパービーム30とラジエータサポート10のアッパーメンバー12は、車幅方向中央部において後述する連結部材50によって連結されている。
【0018】
<フードロックの取付構造>次に、図1に加えて、図2から図5を参照して、本実施形態のフードロックの取付構造について説明する。
【0019】
図2は、本実施形態の車体前部構造の斜視図(a)およびP2部分を拡大した平面図(b)である。図3は、図2(a)のP2部分の拡大図である。図4は、図1のP1部分の拡大図である。図5は、図1の車幅方向左側から見た側面図(a)および(a)のP3部分を車幅方向中央部で切断した側断面図(b)である。
【0020】
ラジエータサポート10のアッパーメンバー12は、ラジエータ本体を保持する機能に加えて、フードロック40を支持するフードロックメンバーの機能を併せ持っている。以下、ラジエータサポート10のアッパーメンバー12をフードロックメンバー12と呼び替えて説明する。
【0021】
フードロックメンバー12は、バンパービーム30の後方かつ上方に設けられる。フードロック40は、金属製のフードロックブラケット41を介してフードロックメンバー12にボルトなどの締結部材によって取り付けられている。詳しくは、ボルトなどの締結部材によって、フードロック40がフードロックブラケット41に取り付けられ、かつフードロックブラケット41がフードロックメンバー12に取り付けられている。また、フードロックブラケット41とバンパービーム30とが連結部材50により連結されている。
【0022】
このように、金属製のフードロックブラケット41にフードロック40が取り付けられ、フードロックブラケット41を連結部材50を介してバンパービーム30に連結しているので、フードロックメンバー12を樹脂製にした場合に、衝突時の衝撃などでフードロックメンバー12が破断してもフードロック40をフードロックブラケット41を介してバンパービーム30で支持することができる。よって、衝突時の衝撃などでフードロックメンバー12が破断してフード60が開いてしまうことを防止できる。また、フードロックメンバー12とバンパービーム30とフードロックブラケット41で連結することで車体の剛性を向上することもできる。
【0023】
フードロックブラケット41は、両端部が折り曲げられた形状を有し、フードロック40が取り付けられる中央部のロック取付部42と、ロック取付部42よりも車体前方側に位置する両端部の接合部43と、ロック取付部42から前方に折り曲げられて接合部43に接続する前延部44と、を有し、連結部材50はフードロックブラケット41の接合部43にボルトなどの締結部材によって取り付けられる。
【0024】
衝突時(特に、衝撃が小さい軽衝突時)に加わる荷重によってバンパービーム30が後方に変位することに連動して連結部材50およびフードロックブラケット41を通じてフードロック40が後方に変位するとフード60が変形するおそれがある。この場合、フード60の交換が必要となる可能性がある。このような状況に鑑みて、フードロックブラケット41の接合部43をロック取付部42よりも前方に配置したことで、連結部材50を介して接合部43に荷重が伝達された場合に、前延部44が弾性変形して後方に撓むことでロック取付部42の後方への変位を抑制でき、フード60の変形を抑制できる。
【0025】
また、連結部材50は、バンパービーム30に連結されて上方に延びる胴体部51と、胴体部51から分岐して後方に延びる第1腕部52および第2腕部53を有する。フードロック40は、車幅方向において、フードロックブラケット41と第1腕部52との第1接合位置52aと、フードロックブラケット41と第2腕部53との第2接合位置53aとの間に取り付けられる。連結部材50は、金属材料をプレス成型して形成される。
【0026】
このように、衝突時にフード60の車幅方向の一方側に偏って荷重が入力された場合(フードロック40を上方かつ車幅方向一方側に持ち上げるような荷重が入力された場合)でも、フードロックメンバー12の変形を抑制できる。
【0027】
また、フード60の開閉時にフードロック40(フードロックメンバー12)に対して上方から荷重(フード60を閉じる際のフード60の重量)が印加された場合に、フードロックメンバー12を傾けることなく連結部材50を通じてバンパービーム30で支えることができる。
【0028】
また、連結部材50には、車体前方側から見て連続して湾曲する、第1腕部52の上縁部、第2腕部53の上縁部、および胴体部51の上縁部に跨って連続して車幅方向に延び、車体上方から見た断面形状が車体前方側に凸(車体後方側に凹)となる凹凸形状(溝状)の横ビード部54が連続して形成されている。
【0029】
このように連結部材50に横ビード部54を設けたことにより、フードロック40(フードロックブラケット41)が下方に変位する力を受けた場合に、第1腕部52および第2腕部53が下方に撓むことを防止できるので、フード開閉時にフードロック40に加わる荷重(フード60の重量)をより確実に胴体部51を通じてバンパービーム30で支えることができる。
【0030】
また、連結部材50の胴体部51には、車体上方から見た断面形状が車体前方側に凸(車体後方側に凹)となり、横ビード部54からバンパービーム30まで上下方向に延びる凹凸形状(溝状)の縦ビード部55が連続して形成されている。
【0031】
このように連結部材50に縦ビード部55を設けたことにより、フード開閉時にフードロック40に加わる荷重(フード60の重量)をより確実にバンパービーム30に伝えることができる。
【0032】
また、衝突時(特に、衝撃が小さい軽衝突時)に加わる荷重によって縦ビード55が撓むことで荷重を軽減することができ、フード60の変形を抑制できる。
【0033】
また、バンパービーム30は、車体後方側が開口となる凹形状に形成されたビーム本体31と、ビーム本体31の上面部31aに設けられた筒状部材32を有する。ビーム本体31は、車幅方向から見た断面形状が車体前方側に凹(車体後方側に凸)となる凹凸形状の溝部33が車幅方向に連続して形成されている。筒状部材32は、車幅方向から見た形状が中空の閉断面形状を有し、ビーム本体31の上面部31aにスポット溶接などの接合手段によって接合されている。連結部材50の胴体部51の下端部51aは、車体前方側に折り曲げられた形状を有し、筒状部材32の上面部32aにボルトなどの締結部材によって取り付けられる。
【0034】
このように、バンパービーム30を車体後方側が開口となる凹形状に形成したことで、車体前方からの荷重に対する剛性を確保しながらビーム本体を軽量化できる。
【0035】
また、凹形状に形成されたビーム本体31は、上方からの荷重に対する剛性が低いが、連結部材50を閉断面形状を有する筒状部材に連結することで、フード開閉時にフードロック40に加わる荷重(フード60の重量)をより確実にバンパービーム30で支えることができる。
【0036】
さらに、筒状部材32の車幅方向の長さL2は、バンパービーム30のビーム本体31の車幅方向の長さL1よりも短い。また、筒状部材32は、ビーム本体31の車幅方向の中央部の上面部31aに取り付けられる。
【0037】
このように、筒状部材32の車幅方向の長さL2をバンパービーム30より短くすることで、不必要に重量が重くなることを防止できる。
【0038】
また、筒状部材32がバンパービーム30のビーム本体31の上面部31aに取り付けられることで、バンパービーム30における衝突時の荷重が入力可能な領域を、ビーム本体31の高さよりも車体上下方向で高い位置に拡大することができる。
【0039】
[実施形態のまとめ]
<第1の態様>
車体前部構造1は、
車体前部に設けられるバンパービーム30と、
前記バンパービーム30の後方かつ上方に設けられるフードロックメンバー12と、
前記フードロックメンバー12の上方に設けられるフード60を開閉可能に係止するフードロック40と、を備え、
前記フードロックメンバー12は樹脂製であり、
前記フードロックメンバー12に金属製のフードロックブラケット41が取り付けられ、
前記フードロック40は、前記フードロックブラケット41に取り付けられ、
前記フードロックブラケット41と前記バンパービーム30とを連結部材50で連結したことを特徴とする。
【0040】
第1の態様によれば、金属製のフードロックブラケット41にフードロック40が取り付けられ、フードロックブラケット41を連結部材50を介してバンパービーム30に連結しているので、フードロックメンバー12を樹脂製にした場合に、衝突時の衝撃などでフードロックメンバー12が破断してもフードロック40をフードロックブラケット41を介してバンパービーム30で支持することができる。よって、衝突時の衝撃などでフードロックメンバー12が破断してフード60が開いてしまうことを防止できる。また、フードロックメンバー12とバンパービーム30とフードロックブラケット41で連結することで車体の剛性を向上することもできる。
【0041】
<第2の態様>
第1の態様において、前記フードロックブラケット41は、前記フードロック40が取り付けられるロック取付部42と、前記ロック取付部42よりも前方に位置する接合部43と、前記ロック取付部42から前方に延びて前記接合部43に接続する前延部44と、を備え、
前記連結部材50は、前記接合部43に接続されることを特徴とする。
【0042】
第2の態様によれば、フードロックブラケット41の接合部43をロック取付部42よりも前方に配置したことで、連結部材50を介して接合部43に荷重が伝達された場合に、前延部44が弾性変形して後方に撓むことでロック取付部42の後方への変位を抑制でき、フード60の変形を抑制できる。
【0043】
<第3の態様>
第1または第2の態様において、前記連結部材50は、前記バンパービーム30に連結される胴体部51と、前記胴体部51から後方に延びる第1腕部52および第2腕部53と、を備え、
前記フードロック40は、車幅方向において、前記フードロックブラケット41と前記第1腕部52との第1接合位置52aと、前記フードロックブラケット41と前記第2腕部53との第2接合位置53aとの間に取り付けられることを特徴とする。
【0044】
第3の態様によれば、衝突時にフード60の車幅方向の一方側に偏って荷重が入力された場合(フードロック40を上方かつ車幅方向一方側に持ち上げるような荷重が入力された場合)でも、フードロックメンバー12の変形を抑制できる。
【0045】
また、フード60の開閉時にフードロック40(フードロックメンバー12)に対して上方から荷重(フード60を閉じる際のフード60の重量)が印加された場合に、フードロックメンバー12を傾けることなく連結部材50を通じてバンパービーム30で支えることができる。
【0046】
<第4の態様>
第3の態様において、前記連結部材50は、前記第1腕部52、前記胴体部51および前記第2腕部53に跨って連続して車幅方向に延びる横ビード部54を備えることを特徴とする。
【0047】
第4の態様によれば、連結部材50に横ビード部54を設けたことにより、フードロック40(フードロックブラケット41)が下方に変位する力を受けた場合に、第1腕部52および第2腕部53が下方に撓むことを防止できるので、フード開閉時にフードロック40に加わる荷重(フード60の重量)をより確実に胴体部51を通じてバンパービーム30で支えることができる。
【0048】
<第5の態様>
第4の態様において、前記胴体部51は、車体前方側に凸形状を有し、前記横ビード部54から前記バンパービーム30に延びる縦ビード部55を備えることを特徴とする。
【0049】
第5の態様によれば、連結部材50に縦ビード部55を設けたことにより、フード開閉時にフードロック40に加わる荷重(フード60の重量)をより確実にバンパービーム30に伝えることができる。
【0050】
また、衝突時(特に、衝撃が小さい軽衝突時)に加わる荷重によって縦ビード55が撓むことで荷重を軽減することができ、フード60の変形を抑制できる。
【0051】
<第6の態様>
第1から第5のいずれかの態様において、前記バンパービーム30は、車両後方側が開口となる凹形状に形成されたビーム本体31と、前記ビーム本体31の上部に設けられた閉断面形状の筒状部材32と、を備え、
前記連結部材50は、前記筒状部材32に取り付けられることを特徴とする。
【0052】
第6の態様によれば、バンパービーム30を車体後方側が開口となる凹形状に形成したことで、車体前方からの荷重に対する剛性を確保しながらビーム本体を軽量化できる。
【0053】
また、凹形状に形成されたビーム本体31は、上方からの荷重に対する剛性が低いが、連結部材50を閉断面形状を有する筒状部材に連結することで、フード開閉時にフードロック40に加わる荷重(フード60の重量)をより確実にバンパービーム30で支えることができる。
【0054】
<第7の態様>
第6の態様において、前記筒状部材32の車幅方向の長さL2は、前記ビーム本体31の車幅方向の長さL1よりも短く、
前記筒状部材32は、前記ビーム本体31の車幅方向の中央部の上面部31aに取り付けられることを特徴とする。
【0055】
第7の態様によれば、筒状部材32の車幅方向の長さL2をバンパービーム30より短くすることで、不必要に重量が重くなることを防止できる。
【0056】
また、筒状部材32がバンパービーム30のビーム本体31の上面部31aに取り付けられることで、バンパービーム30における衝突時の荷重が入力可能な領域を、ビーム本体31の高さよりも車体上下方向で高い位置に拡大することができる。
【符号の説明】
【0057】
1…車体前部構造
10…ラジエータサポート
11…サイドメンバー
12…アッパーメンバー(フードロックメンバー)
13…ロアメンバー
14…荷重伝達部材
20…ヘッドライトアッパーメンバー
30…バンパービーム
31…ビーム本体
31a…上面部
32…筒状部材
32a…上面部
33…溝部
40…フードロック
41…フードロックブラケット
42…ロック取付部
43…接合部
44…前延部
50…連結部材
51…胴体部
51a…下端部
52…第1腕部
52a…第1接合位置
53…第2腕部
53a…第2接合位置
54…横ビード部
55…縦ビード部
60…エンジンフード
L1…ビーム本体の長さ
L2…筒状部材の長さ
図1
図2
図3
図4
図5