技術分野
帯電防止性能に優れた粘着剤組成物、及びそれを用いた粘着フィルム
要約特許出願時に添付された[要約書]
【課題】偏光板の偏光子に含まれるヨウ素と反応しないで、偏光板の退色を抑制でき、帯電防止性に優れた粘着剤組成物、及びそれを用いた粘着フィルムを提供する。
【解決手段】(A1)アルキル基の炭素数がC1〜C14のアルキル(メタ)アクリレートモノマーと、(A2)芳香族基を含有する(メタ)アクリレートモノマーと、(B)カルボキシル基を含まず、水酸基を含有する共重合性ビニルモノマーと、を共重合させた共重合体組成物であり、共重合体組成物の100重量部に対して、(A1)が50重量部以上、(B)が0.1〜10重量部の割合で含有してなり、架橋剤として2官能以上のイソシアネート化合物を0.01〜5重量部の割合で含有してなり、帯電防止剤として、融点が25℃〜50℃であり、温度25℃で固体であるイオン性化合物を含有し、イオン性化合物が、カチオンとアニオンからなり、有機ヨウ素化合物を含有してなる。
【選択図】なし
発明が解決しようとする課題[発明の詳細な説明]から抜粋
液晶ディスプレイなどに使用される偏光板は、ヨウ素分子(I
2)を含むポリビニルアルコール(PVA)層を偏光子とし、その両側に、トリアセチルセルロース(TAC)、COP(シクロオレフィンポリマー)、アクリル、ポリプロピレン(PP)等の光学特性(透明性など)の優れた材料を用いた樹脂フィルムを、保護層(偏光子の保護フィルムと呼ばれることもある)として積層した構成が一般に使用されている。さらに、保護層の樹脂フィルムが、位相差フィルムの機能を兼ねる場合もある。
近年、液晶ディスプレイなどの厚みが薄型化されるのに伴い、偏光板、及び偏光板を構成する保護フィルムであるTACフィルム等が、薄膜化する傾向にある。TACフィルム等が薄膜化することで、帯電防止性能を有する粘着フィルムを偏光板に貼り合わせたとき、粘着剤組成物に含まれる添加剤成分中のイオン性化合物と、偏光子に含まれるヨウ素との相互作用の影響が出ている。その結果、偏光子内でヨウ素化合物が析出して、偏光板(偏光子)が退色するという問題が発生している。
本発明は、事情に鑑みてなされたものであり、偏光板の偏光子に含まれるヨウ素と反応しないで、偏光板の退色を抑制でき、帯電防止性に優れた粘着剤組成物、及びそれを用いた粘着フィルムを提供することを課題とする。
課題を解決するための手段[発明の詳細な説明]から抜粋
の課題を解決するため、本発明の粘着剤組成物は、帯電防止剤として、温度25℃で固体であり、有機ヨウ素化合物を含有するイオン性化合物を使用することにより、優れた帯電防止性能を得ると共に、偏光板に粘着剤層を貼り合せた場合において、偏光板の偏光子含まれるヨウ素と帯電防止剤とが反応しないことから、偏光板の退色を抑制できることを技術思想とする。
【発明の効果】
本発明によれば、粘着剤組成物によって耐久性条件等で粘着性能を損なわず、かつ、偏光子の退色を抑制でき、帯電防止性能に優れた粘着剤組成物及びそれを用いた粘着フィルムを提供することができる。従って、従来技術における、イオン性化合物の帯電防止剤を含有する粘着剤組成物が抱えていた、の課題を解決することが可能となった。
この発明についての権利主張の範囲[特許請求の範囲]
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