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特開2018-205627表示パネル用フィルム、表示パネル用フィルムの製造方法及び照明装置
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】特開2018-205627(P2018-205627A)
(43)【公開日】2018年12月27日
(54)【発明の名称】表示パネル用フィルム、表示パネル用フィルムの製造方法及び照明装置
(51)【国際特許分類】
   G02B 5/02 20060101AFI20181130BHJP
   F21S 9/02 20060101ALI20181130BHJP
   F21S 2/00 20160101ALI20181130BHJP
   F21Y 115/10 20160101ALN20181130BHJP
   F21Y 115/15 20160101ALN20181130BHJP
   F21Y 115/20 20160101ALN20181130BHJP
【FI】
   G02B5/02 B
   F21S9/02 140
   F21S2/00 423
   F21S2/00 411
   F21Y115:10 300
   F21Y115:10 500
   F21Y115:15
   F21Y115:20
【審査請求】未請求
【請求項の数】9
【出願形態】OL
【全頁数】16
(21)【出願番号】特願2017-113359(P2017-113359)
(22)【出願日】2017年6月8日
(71)【出願人】
【識別番号】314012076
【氏名又は名称】パナソニックIPマネジメント株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100109210
【弁理士】
【氏名又は名称】新居 広守
(74)【代理人】
【識別番号】100137235
【弁理士】
【氏名又は名称】寺谷 英作
(74)【代理人】
【識別番号】100131417
【弁理士】
【氏名又は名称】道坂 伸一
(72)【発明者】
【氏名】内山 修平
(72)【発明者】
【氏名】山科 大悟
(72)【発明者】
【氏名】阿南 真一
【テーマコード(参考)】
2H042
3K243
3K244
【Fターム(参考)】
2H042BA02
2H042BA12
2H042BA15
2H042BA20
3K243MA01
3K244AA06
3K244BA08
3K244BA31
3K244BA39
3K244BA48
3K244CA03
3K244DA01
3K244DA02
3K244DA03
3K244EA02
3K244EA12
3K244GA02
3K244LA04
(57)【要約】
【課題】品質性に優れ、かつ、輝度斑を抑制することができる表示パネル用フィルム、表示パネル用フィルムの製造方法及び照明装置を提供する。
【解決手段】表示パネル用フィルム8は、光源51から出射した光が入射し出射する。また、表示パネル用フィルム8は、絵柄層81と、拡散層83と、透光性フィルムである基材85と、紫外線吸収層87とを備える。さらに、表示パネル用フィルム8では、光源51側から遠ざかる方向に、絵柄層81、拡散層83、基材85及び紫外線吸収層87がこの順で積層される。また、拡散層83は、樹脂と、樹脂と異なる屈折率を有する光拡散粒子とを含有し、表面粗さが0.5μm以上3.0μm以下である。そして、紫外線吸収層87は、光の波長が380nmに対する透過率が50%以下、光の波長が400nmに対する透過率が60%以上である。
【選択図】図2
【特許請求の範囲】
【請求項1】
光源から出射した光が入射し出射する表示パネル用フィルムであって、
絵柄層と、拡散層と、透光性フィルムである基材と、紫外線吸収層とを備え、
前記光源側から遠ざかる方向に、前記絵柄層、前記拡散層、前記基材及び前記紫外線吸収層がこの順で積層され、
前記拡散層は、
樹脂と、前記樹脂と異なる屈折率を有する光拡散粒子とを含有し、
表面粗さが0.5μm以上3.0μm以下であり、
前記紫外線吸収層は、光の波長が380nmに対する透過率が50%以下、光の波長が400nmに対する透過率が60%以上である
表示パネル用フィルム。
【請求項2】
前記紫外線吸収層は、光の波長が380nmに対する透過率が30%以下であり、光の波長が400nmに対する透過率が70%以上である
請求項1に記載の表示パネル用フィルム。
【請求項3】
前記紫外線吸収層の表面粗さは、0.5μm以上3.0μm以下である
請求項1又は2に記載の表示パネル用フィルム。
【請求項4】
前記紫外線吸収層は、界面活性剤、イオン伝導性ポリマー、導電性金属酸化物のうちの少なくとも1つを含有する
請求項1〜3のいずれか1項に記載の表示パネル用フィルム。
【請求項5】
前記光拡散粒子は、ベンゾグアナミン系球状樹脂粒子である
請求項1〜4のいずれか1項に記載の表示パネル用フィルム。
【請求項6】
前記絵柄層の表面粗さは、1.0μm以上5.0μm以下である
請求項1〜5のいずれか1項に記載の表示パネル用フィルム。
【請求項7】
少なくともグラビア印刷及びスクリーン印刷を選択的に行うことで、請求項1〜6のいずれか1項に記載の表示パネル用フィルムを製造する表示パネル用フィルムの製造方法であって、
前記基材の第1面に前記紫外線吸収層を塗工し、
塗工した前記紫外線吸収層を乾燥させ、
前記基材の前記第1面と反対側の第2面に、前記拡散層を塗工し、
塗工した前記拡散層を乾燥させ、
前記拡散層にさらに前記絵柄層を塗工し、
塗工した前記絵柄層を乾燥させる
表示パネル用フィルムの製造方法。
【請求項8】
前記紫外線吸収層、前記拡散層及び前記絵柄層のうち、前記絵柄層を最後に塗工する
請求項7に記載の表示パネル用フィルムの製造方法。
【請求項9】
前記光源と、
請求項1〜6のいずれか1項に記載の表示パネル用フィルムと、
前記光源が出射した光を導光させ、前記表示パネル用フィルムに照射する導光板とを備える
照明装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、表示パネル用フィルム、表示パネル用フィルムの製造方法及び照明装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、光拡散フィルムと、透明領域を有する鏡面ルーバーフィルムとが積層した半透過型表示体が開示されている(例えば、特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2015−69049号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
近年では、半透過型表示体よりも品質性に優れ、かつ、輝度斑が抑制された表示パネル用フィルムが求められている。
【0005】
そこで、本開示は、品質性に優れ、かつ、輝度斑を抑制することができる表示パネル用フィルム、表示パネル用フィルムの製造方法及び照明装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記目的を達成するため、本発明の一態様に係る表示パネル用フィルムは、光源から出射した光が入射し出射する表示パネル用フィルムであって、絵柄層と、拡散層と、透光性フィルムである基材と、紫外線吸収層とを備え、前記光源側から遠ざかる方向に、前記絵柄層、前記拡散層、前記基材及び前記紫外線吸収層がこの順で積層され、前記拡散層は、樹脂と、前記樹脂と異なる屈折率を有する光拡散粒子とを含有し、表面粗さが0.5μm以上3.0μm以下であり、前記紫外線吸収層は、光の波長が380nmに対する透過率が50%以下、光の波長が400nmに対する透過率が60%以上である。
【0007】
また、上記目的を達成するため、本発明の一態様に係る表示パネル用フィルムの製造方法は、少なくともグラビア印刷及びスクリーン印刷を選択的に行うことで、表示パネル用フィルムを製造する表示パネル用フィルムの製造方法であって、前記基材の第1面に紫外線吸収層を塗工し、塗工した前記紫外線吸収層を乾燥させ、前記基材の前記第1面と反対側の第2面に、前記拡散層を塗工し、塗工した前記拡散層を乾燥させ、前記拡散層にさらに前記絵柄層を塗工し、塗工した前記絵柄層を乾燥させる。
【0008】
また、上記目的を達成するため、本発明の一態様に係る照明装置は、前記光源と、表示パネル用フィルムと、前記光源が出射した光を導光させ、前記表示パネル用フィルムに照射する導光板とを備える。
【発明の効果】
【0009】
本開示によれば、品質性に優れ、かつ、輝度斑を抑制することができる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
図1図1は、実施の形態に係る照明装置を示す斜視図である。
図2図2は、実施の形態に係る照明装置における導光板、発光モジュール及び表示パネル用フィルムを示す分解斜視図である。
図3図3は、図2のIII−III線における実施の形態に係る表示パネル用フィルムを示す部分拡大断面図である。
図4図4は、実施の形態に係る表示パネル用フィルムを示すフローチャートである。
図5図5は、図4の準備工程から紫外線吸収層の乾燥工程までを示す説明図である。
図6図6は、図4の拡散層形成用塗料塗工工程から表示パネル用フィルムが完成するまでを示す説明図である。
図7図7は、表示パネル用フィルムの評価結果を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0011】
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。以下に説明する実施の形態は、いずれも本発明の好ましい一具体例を示すものである。したがって、以下の実施の形態で示される数値、形状、材料、構成要素、構成要素の配置位置及び接続形態などは、一例であって本発明を限定する主旨ではない。よって、以下の実施の形態における構成要素のうち、本発明の最上位概念を示す独立請求項に記載されていない構成要素については、任意の構成要素として説明される。
【0012】
なお、各図は、模式図であり、必ずしも厳密に図示されたものではない。また、各図において、実質的に同一の構成に対しては同一の符号を付しており、重複する説明は省略又は簡略化する。
【0013】
(実施の形態)
[構成]
図1は、実施の形態に係る照明装置1を示す斜視図である。図2は、実施の形態に係る照明装置における導光板7、発光モジュール5及び表示パネル用フィルム8を示す分解斜視図である。図3は、図2のIII−III線における実施の形態に係る表示パネル用フィルム8を示す部分拡大断面図である。
【0014】
図1では、照明装置1において、発光モジュール5の長手方向をX軸方向と規定し、導光板7及び表示パネル用フィルム8の並び方向をY軸方向と規定し、X軸方向及びY軸方向と交差する方向をZ軸方向と規定する。筐体3内における電源部91側をX軸プラス方向と規定し、導光板7に対して表示パネル用フィルム8が配置されている側をY軸プラス方向と規定し、絵柄層81が示す人の頭部側をZ軸プラス方向と規定する。そして、図2以降の各図に示す各方向は、図1に示す各方向に対応させて表示する。
【0015】
図1図3に示すように、照明装置1は、エッジライト方式の導光板7を用いた誘導用の誘導灯装置であり、天井、壁等の造営材に配設される。照明装置1は、例えば、住宅、事務所、倉庫等の造営材に取り付けられる。
【0016】
照明装置1は、筐体3と、発光モジュール5と、表示パネル6と、電源部91とを備える。
【0017】
筐体3は、Y軸方向に扁平な箱であり、例えばアルミニウム、鉄等の金属等で構成される。筐体3には、Y軸プラス方向側で開く開口3aが形成されている。筐体3は、例えば、ボルト等の固定部材により、造営材に固定されている。筐体3は、発光モジュール5、表示パネル6及び電源部91を収容している。
【0018】
発光モジュール5は、筐体3内のZ軸プラス方向側の内壁面に配置され、照明装置1の出射光となる光を出射する。発光モジュール5は、LED(Light Emitting Diode)を有するモジュールである。なお、本実施の形態では、発光モジュール5は、筐体3内のZ軸プラス方向側の内壁面に配置されているが、その配置場所は特に限定されない。
【0019】
発光モジュール5は、光源51と光源51を実装する基板とを有する。
【0020】
基板は、光源51を実装している。基板は、光源51が発した熱を放熱するように、例えば筐体3に熱的に接続されていてもよい。つまり、筐体3は、ヒートシンクとしても役割を果たしてもよい。基板は、電源部91に電気的に接続され、電源部91からの電力が供給される。
【0021】
光源51は、表示パネル6の導光板7の入射面71に光を照射する。つまり、光源51は、光の出射方向がZ軸マイナス方向に向くように、筐体3に配置されている。具体的には、光源51は、光軸が導光板7の入射面71と略直交するように、入射面71と対向した状態で筐体3に配置されている。本実施の形態では、複数の光源51がX軸方向に並んでいる。
【0022】
また、光源51と導光板7との間には、光源51と導光板7とが接触しないように隙間が空けられている。これは、光源51に生じる熱が導光板7に伝導して、導光板7に損傷を与えることを防ぐためである。
【0023】
光源51は、いわゆるSMD(Surface Mount Device)型のLED(Light Emitting Diode)素子である。SMD型のLED素子とは、具体的には、樹脂成型されたキャビティの中にLEDチップ(発光素子)が実装され、キャビティ内に蛍光体含有樹脂が封入されたパッケージ型のLED素子である。光源51は、電源部91に設けられている図示しない制御回路により制御されて点灯および消灯を行う。また、光源51は、電源部91に設けられている制御回路により制御されて調光調色が行われる。例えば、青色LEDチップと黄色蛍光体含有樹脂との組み合わせにより白色光を放出する表面実装型LED素子が、光源51として採用される。
【0024】
なお、光源51は、このような構成に限定されるものではなく、基板上にLEDチップが直接的に実装されたCOB(Chip On Board)型の発光モジュール5に用いられてもよい。また、光源51が有する発光素子は、LEDに限定されるものではなく、例えば、半導体レーザ等の半導体発光素子、または、有機EL(Electro Luminescence)や無機EL等のEL素子等その他の固体発光素子であってもよい。
【0025】
表示パネル6は、導光板7と、表示パネル用フィルム8とを有する。
【0026】
導光板7は、光源51が出射した光を導光させ、表示パネル用フィルム8に照射する。導光板7は、平面視で矩形な平板状をなし、光源51からの光を導光する光学部材である。導光板7は、アクリル、ポリカーボネート等の樹脂又はガラス等の透光性の部材であるが、透光性があればその他どのような材料で形成されてもよい。なお、導光板7の形状は、矩形状に限らず、円盤状でもよく、多角形状など、他の形状でもよい。
【0027】
導光板7は、筐体3の開口3aを覆うように、筐体3内のY軸プラス方向側に配置されている。導光板7は、Y軸方向及びZ軸方向で規定される平面と略平行となるように、筐体3の図示しない支持部材により支持される。
【0028】
導光板7は、入射面71と、出射面73と、背向面75とを有する。
【0029】
入射面71は、光源51からの光が入射する面であり、略均一な平面である。入射面71は、光源51が出射した光が入射するように、光源51の光軸と略垂直な面である。入射面71は、出射面73及び背向面75と交差する面である。本実施の形態では、入射面71は、導光板7の側面の一部であり、導光板7におけるZ軸プラス方向側の面である。なお、入射面71の位置は、Z軸プラス方向側の面に限定されず、発光モジュール5の配置位置により変わる。
【0030】
出射面73は、導光する光が出射する面である。出射面73は、導光板7における、入射面71と略直交するY軸プラス方向側の面であり、略均一な平面をなしている。
【0031】
背向面75は、出射面73と対向する反対側の面である。背向面75は、導光板7における、入射面71と略直交するY軸マイナス方向側の面であり、略均一の平面をなしている。背向面75には、凹状又は凸状のプリズムが形成されている。プリズムの形状は、例えば円錐状、半球状等である。凸状のプリズムが形成されている場合、導光板7の背向面75に、光を鏡面反射させる反射シートが設けられていてもよい。
【0032】
表示パネル用フィルム8は、導光板7から出射した光が入射し出射する、透光性を有するフィルムである。表示パネル用フィルム8は、例えば、平面視で矩形状である。表示パネル6をY軸プラス方向側から見て、表示パネル用フィルム8は、導光板7と重なるように、導光板7の出射面73側に配置されている。表示パネル用フィルム8は、Y軸方向及びZ軸方向で規定される平面と略平行となるように、導光板7よりもY軸プラス方向側に配置されている。なお、表示パネル用フィルム8は、出射面73に貼り付けられていてもよい。
【0033】
表示パネル用フィルム8は、絵柄層81と、拡散層83と、基材85と、紫外線吸収層87とを備える。表示パネル用フィルム8は、光源51側、具体的には導光板7側から遠ざかる方向に、絵柄層81、拡散層83、基材85及び紫外線吸収層87がこの順で積層されている。
【0034】
絵柄層81は、表示パネル用フィルム8の絵柄を構成する。絵柄層81は、主に緑色の成分の光を透過させ、透過率を所定割合とする緑色部である。絵柄層81は、例えば、導光板7の出射面73から出射し、絵柄層81に入射した光を拡散させる。絵柄層81の表面粗さは、1.0μm以上5.0μm以下である。絵柄層81は、表示パネル6において、導光板7の出射面73と対向するように配置されている。
【0035】
拡散層83は、絵柄層81のY軸プラス方向側、言い換えれば、絵柄層81における導光板7側の面とは反対側の面に積層されている。拡散層83は、光を拡散させる光拡散機能を有している。拡散層83は、表面粗さが0.5μm以上3.0μm以下である。拡散層83は、樹脂と、樹脂と異なる屈折率を有する光拡散粒子とを有する。樹脂は、例えば透光性のあるアクリル、ポリエチレンテレフタレート等の透光性を有する。拡散層83には、光拡散粒子が分散されている。光拡散材料は、例えばベンゾグアナミン系球状樹脂粒子である。
【0036】
基材85は、表示パネル用フィルム8の基となる透光性を有するフィルムである。基材85は、第1面85a及び第2面85bを有する。第1面85aは、基材85におけるY軸プラス方向側の面である。第1面85aには、紫外線吸収層87が積層されている。第2面85bは、基材85におけるY軸マイナス方向側の面である。第2面85bには、拡散層83が積層されている。
【0037】
基材85は、例えば、アクリル、ポリエチレンテレフタレート等の樹脂材料、ガラス等の材料で構成されている。基材85は、拡散層83のY軸プラス方向側、言い換えれば、拡散層83における導光板7側の面とは反対側の面に積層されている。
【0038】
紫外線吸収層87は、基材85の第1面85aに積層されている。紫外線吸収層87は、紫外線を吸収する機能を有する。紫外線吸収層87は、光の波長が380nmに対する透過率が50%以下、光の波長が400nmに対する透過率が60%以上である。より好ましくは、紫外線吸収層87は、光の波長が380nmに対する透過率が30%以下であり、光の波長が400nmに対する透過率が70%以上である。
【0039】
紫外線吸収層87の表面粗さは、0.5μm以上3.0μm以下である。紫外線吸収層87は、界面活性剤、イオン伝導性ポリマー、導電性金属酸化物のうちの少なくとも1つを含有する。これによれば、表示パネル用フィルム8のY軸方向側の面の表面抵抗値が低下する。表面抵抗値は、例えば10−13以下にすれば埃等が付着し難い。
【0040】
電源部91は、外部からの電力によって駆動する制御回路、光源51を発光させるための電力を供給するリード線等を有する。電源部91は、リード線を介して光源51に電力を供給する。
【0041】
このような、照明装置1では、光源51が出射した光が、導光板7の入射面71に入射して、導光板7を導光し、背向面75で反射されて、出射面73から出射する。出射面73から出射した光は、表示パネル用フィルム8に入射する。表示パネル用フィルム8の絵柄層81に入射した光は拡散され、絵柄層81を透過する際に、緑色の光が出射される。絵柄層81で絵柄が描かれていない部分は、当然ながら、そのまま光が透過する。絵柄層81を透過した光は、拡散層83を透過する際に、拡散層83の光拡散粒子と、拡散層83の表面粗さとによって拡散されて出射する。拡散層83を透過した光は、紫外線吸収層87を透過して照明装置1の外部に出射される。絵柄層81を透過する際に、表示パネル用フィルム8の一部から緑色の光が出射し、表示パネル用フィルム8における他の一部から白色の光が出射するため、これによって、照明装置1からは、絵柄に対応する光が出射される。
【0042】
[製造方法]
次に、本実施の形態における表示パネル用フィルム8の製造方法の工程について、図4図6を用いて説明する。
【0043】
図4は、実施の形態に係る表示パネル用フィルム8を示すフローチャートである。図5は、図4の準備工程から紫外線吸収層87の乾燥工程までを示す説明図である。図6は、図4の拡散層形成用塗料塗工工程から表示パネル用フィルム8が完成するまでを示す説明図である。
【0044】
図4図6に示すように、まず、表示パネル用フィルム8を製造する基となる基材85を準備する(S1:準備工程)。また、表示パネル用フィルム8を製造するに際し、紫外線吸収層87を形成する紫外線吸収層形成用塗料87’、紫外線吸収層形成用塗料87’を塗工する圧着ローラR1と、シリンダR2とを備えたグラビア印刷を行うことができるグラビア印刷機、絵柄層形成用塗料81’、拡散層形成用塗料83’、紫外線吸収層形成用塗料87’、これら各々の塗料を溜めるインキ溜め、スキージS、型枠W等を準備する。
【0045】
次に、グラビア印刷機を用いて、基材85の第1面85aに紫外線吸収層形成用塗料87’を塗工する。圧着ローラR1が反時計回りに回転し、及びシリンダR2が時計回りに回転する。これにより、シリンダR2に付着した、インキ溜め内の紫外線吸収層形成用塗料87’が基材85の第1面85aに塗工される(S2:紫外線吸収層形成用塗料塗工工程)。
【0046】
次に、ステップS2で得た部材の紫外線吸収層形成用塗料87’を乾燥させることで、基材85の第1面85aに紫外線吸収層87が積層された積層体を得る(S3:乾燥工程)。
【0047】
次に、グラビア印刷を行うことができるグラビア印刷機を用いて、ステップS3で得た積層体において、基材85の第2面85bに拡散層形成用塗料83’を塗工する。これにより、シリンダR2に付着した、インキ溜め内の拡散層形成用塗料83’が基材85の第2面85bに塗工される(S4:拡散層形成用塗料塗工工程)。
【0048】
次に、ステップS4で得た部材の拡散層形成用塗料83’を乾燥させることで、基材85の第1面85aに拡散層83が積層された積層体を得る(S5:乾燥工程)。
【0049】
次に、ステップS5で得た積層体において、スクリーン印刷により、拡散層83の上に更に絵柄層形成用塗料81’を塗工する。型枠WをステップS5で得られた積層体に載せ、スキージSを所定方向に走査して、絵柄層形成用塗料81’が拡散層83の上に塗工される(S6:絵柄層形成用塗料塗工工程)。
【0050】
次に、ステップS6で得た部材の絵柄層形成用塗料81’を乾燥させることで、絵柄層81、拡散層83、基材85及び紫外線吸収層87が積層された積層体である表示パネル用フィルム8を得る(S7:乾燥工程)。そして、絵柄層81、拡散層83、基材85及び紫外線吸収層87がこの順で積層された表示パネル用フィルム8の製造工程を終了する。
【0051】
このように、少なくともグラビア印刷及びスクリーン印刷を選択的に行うことで、表示パネル用フィルム8の製造を行うことが可能である。このため、例えば、ステップS2、S4でスクリーン印刷を行ってもよく、ステップS6でグラビア印刷を行ってもよく、ステップS2、S4、S6の全てをスクリーン印刷又はグラビア印刷で行ってもよい。なお、本発明の効果を損ねない形で、グラビア印刷及びスクリーン印刷以外に可能な公知の印刷方法があれば、その印刷方法を用いて表示パネル用フィルム8を製造してもよい。
【0052】
[評価結果]
実験例1〜6の表示パネル用フィルムを用いた評価結果を示す。
【0053】
図7は、表示パネル用フィルムの評価結果を示す図である。
【0054】
この実験例1〜6では、実験例1〜6ごとに用意した各々の表示パネル用フィルムを導光板の出射面上に固定し、光源を点灯させた。この状態において、表示パネル用フィルムの光出射面における、輝度平均値、耐候性、黄色度、視認性の評価を行った。表示パネル用フィルムの光出射面は、表示パネル用フィルムのY軸プラス方向側の面である。
【0055】
まず、これらの評価について説明すると、実験例1〜6では、表示パネル用フィルムの光出射面から出射した光の輝度平均値Lを測定した。輝度平均値の測定には、平面輝度計を用いた。輝度平均値Lの基準を150≦L<300とし、この輝度平均値Lがこの範囲内であれば、表示パネル用フィルムから出射する光の輝度斑が抑制されていると評価した。
【0056】
また、次に、実験例1〜6では、表示パネル用フィルムの耐候性を評価するために、色差ΔEを測定した。色差ΔEの測定には、強エネルギーキセノンフェードメータを用いて耐光性試験を行った。耐光性試験では、照射時間135時間、温度60℃、相対湿度50%、放射照度162W/mとした。色差ΔEの基準をΔE<3とし、この条件を満たす色差ΔEであれば、表示パネル用フィルムの耐候性は良いと評価した。
【0057】
また、次に、実験例1〜6では、表示パネル用フィルムの黄色度を評価するために、紫外線吸収層がない状態のb値を基準として、ある状態の黄色度b’を測定し、b’−bより、黄色度Δbを測定した。黄色度Δbの基準をΔb<3とし、この条件を満たす黄色度Δbであれば、表示パネル用フィルムの黄色度は良いと評価した。
【0058】
また、次に、実験例1〜6では、表示パネル用フィルムの視認性を評価するために、表示パネル用フィルムの光出射面側の光沢度Gを測定した。60度での光沢度Gの基準をG<20とし、この条件を満たす光沢度Gであれば、表示パネル用フィルムの光沢度は良いと評価した。
【0059】
次に実験例1〜6で用いた表示パネル用フィルムについて説明する。
【0060】
実験例1の表示パネル用フィルムの拡散層では、アクリル樹脂WAL−567(DIC社製 屈折率1.49)100重量部にベンゾグアナミン樹脂粒子エポスターMS(日本触媒製 屈折率1.66 平均粒径2μm)を90重量部添加し、固形分が30%となるように酢酸エチルで希釈し、攪拌して拡散層形成用塗料1とした。また、実験例1の表示パネル用フィルムの絵柄層では、SG700(セイコーアドバンス製 グリーン)を絵柄層形成用塗料とした。また、実験例1の表示パネル用フィルムの紫外線吸収層では、アクリル樹脂WDL−787(DIC製)100重量部に紫外線吸収層形成用塗料KEMISORB73を8.5重量部、及び、耐光安定剤KEMISTAB62を5重量部添加し、表面凹凸を付与するためにシリカ粒子(富士シリシア製 サイリシア356RC 平均粒径3.5μm)を20重量部添加し、固形分が25%となるように酢酸エチルで希釈、攪拌したものを紫外線吸収層形成用塗料1とした。
【0061】
実験例1の表示パネル用フィルムにおける拡散層は、125μmの厚みであるPETフィルム(東洋紡製 A4300)の片面に紫外線吸収層形成用塗料1をグラビア印刷機で乾燥膜厚が3μmとなるように印刷し、その反対側のPET面に拡散層形成用塗料1をグラビア印刷機で乾燥膜厚が7μmとなるように印刷し、拡散層上に絵柄層形成用塗料によって乾燥膜厚が3μmとなるように印刷して製造した。
【0062】
実験例2の表示パネル用フィルムにおける拡散層及び絵柄層は、実験例1の表示パネル用フィルムにおける拡散層及び絵柄層と同様である。実験例2の表示パネル用フィルムの紫外線吸収層では、アクリル樹脂G13(日本触媒製)100重量部にシリカ粒子サイリシア356RC(富士シリシア製 平均粒径3.5μm)を10重量部添加し、固形分が25%となりように酢酸エチルで希釈、攪拌したものを紫外線吸収層形成用塗料2とした。
【0063】
実験例2の表示パネル用フィルムは、実験例1の表示パネル用フィルムの製造で紫外線吸収層形成用塗料1を用いた代わりに、紫外線吸収層形成用塗料2によって製造した。
【0064】
実験例3の表示パネル用フィルムにおける絵柄層は、実験例1の表示パネル用フィルムにおける絵柄層と同様である。実験例3の表示パネル用フィルムの拡散層では、アクリル樹脂WAL−567(DIC社製 屈折率1.49)100重量部にベンゾグアナミン樹脂粒子エポスターM05(日本触媒製 屈折率1.66 平均粒径5μm)を100重量部添加し、固形分が30%となるように酢酸エチルで希釈し、攪拌したものを拡散層形成用塗料3とした。実験例3の表示パネル用フィルムの紫外線吸収層では、アクリル樹脂G13(日本触媒製)100重量部にアクリル粒子MBX−2H(積水化成品工業製 平均粒径2.0μm)を20重量部添加し、固形分が25%となりように酢酸エチルで希釈、攪拌したものを紫外線吸収層形成用塗料3とした。
【0065】
実験例3の表示パネル用フィルムは、125μmの厚みのPETフィルム(東洋紡製 A4300)の片面に紫外線吸収層形成用塗料3をグラビア印刷機で乾燥膜厚が3μmとなるように印刷し、その反対側のPET面に拡散層形成用塗料3をグラビア印刷機で乾燥膜厚が7μmとなるように印刷し、拡散層上に絵柄層形成用塗料によって乾燥膜厚が3μmとなるように印刷して製造した。
【0066】
実験例3の表示パネル用フィルムは、実験例1の表示パネル用フィルムの製造で紫外線吸収層形成用塗料1及び拡散層形成用塗料1を用いた代わりに、拡散層形成用塗料3及び紫外線吸収層形成用塗料3によって製造した。また、紫外線吸収層の膜厚を5μmとなるように印刷した。これらの点を除き、実験例1の表示パネル用フィルムと同様の製造方法で、実験例3の表示パネル用フィルムを製造した。
【0067】
実験例4の表示パネル用フィルムは、紫外線吸収層を形成していない点を除き実験例1の表示パネル用フィルムと同様である。
【0068】
実験例4の表示パネル用フィルムは、実験例1の表示パネル用フィルムの製造で、125μmの厚みのPETフィルム(東洋紡製 A4300)の片面に、グラビア印刷機で拡散層形成用塗料1の乾燥膜厚が7μmとなるように印刷し、拡散層上に絵柄層形成用塗料によって乾燥膜厚が3μmとなるように印刷して製造した。
【0069】
実験例5の表示パネル用フィルムは、その拡散層が実験例3の表示パネル用フィルムの拡散層と同様であり、その絵柄層が実験例1の表示パネル用フィルムの絵柄層と同様である。実験例5の表示パネル用フィルムの紫外線吸収層では、アクリル樹脂WDL−787(DIC製)100重量部に紫外線吸収層形成用塗料TINUVIN477を25重量部、及び、耐光安定剤KEMISTAB62を5重量部添加し、アクリル粒子MBX−2H(積水化成品工業製 平均粒径2.0μm)を20重量部添加し、固形分が25%となるように酢酸エチルで希釈、攪拌したものを紫外線吸収層形成用塗料4とした。
【0070】
実験例5の表示パネル用フィルムは、拡散層形成用塗料3、紫外線吸収層形成用塗料4によって製造した点を除き、実験例1の表示パネル用フィルムと同様である。
【0071】
実験例6の表示パネル用フィルムにおける絵柄層及び紫外線吸収層は、実験例1の表示パネル用フィルムにおける絵柄層及び紫外線吸収層と同様である。実験例6の表示パネル用フィルムは、光拡散層をアクリル樹脂WAL−567(DIC社製 屈折率1.49)100重量部にアクリル粒子SSX−101(積水化成品工業製 屈折率1.49)を80重量部添加し、固形分が30%となるように酢酸エチルで希釈し、攪拌したものを拡散層形成用塗料4とした。
【0072】
実験例6の表示パネル用フィルムは、拡散層形成用塗料4によって製造した点を除き、実験例1の表示パネル用フィルムと同様である。
【0073】
実験例1〜6の表示パネル用フィルムを用いた拡散層の表面粗さRa(μm)、光の波長380nmに対する透過率%、光の波長400nmに対する透過率%、及び、紫外線吸収層の表面粗さRa(μm)に基づいて、正面輝度、耐候性、黄色度、視認性についての評価を行った。視認性は、表示パネル用フィルム表面の光沢度という観点である。なお、図7で示すAは正面輝度が150(cd/m)未満であることを示し、図7で示すBは正面輝度が300(cd/m)以上であることを示している。
【0074】
正面輝度、耐候性、黄色度、視認性の評価結果から、本実施の形態では、拡散層83の表面粗さRaを0.5μm以上3.0μm以下、紫外線吸収層87の光の波長が380nmに対する透過率が50%以下、紫外線吸収層87の光の波長が400nmに対する透過率が60%以上、紫外線吸収層87の表面粗さRaを0.5μm以上3.0μm以下とした。
【0075】
[作用効果]
次に、本実施の形態における表示パネル用フィルム8及び表示パネル用フィルム8の製造方法の作用効果について説明する。
【0076】
上述したように、本実施の形態に係る表示パネル用フィルム8は、光源51から出射した光が入射し出射する。また、表示パネル用フィルム8は、絵柄層81と、拡散層83と、透光性フィルムである基材85と、紫外線吸収層87とを備える。さらに、表示パネル用フィルム8では、光源51側から遠ざかる方向に、絵柄層81、拡散層83、基材85及び紫外線吸収層87がこの順で積層される。また、拡散層83は、樹脂と、樹脂と異なる屈折率を有する光拡散粒子とを含有し、表面粗さが0.5μm以上3.0μm以下である。そして、紫外線吸収層87は、光の波長が380nmに対する透過率が50%以下、光の波長が400nmに対する透過率が60%以上である。
【0077】
これによれば、表示パネル用フィルム8では、光源51側から遠ざかる方向に、絵柄層81、拡散層83、基材85及び紫外線吸収層87がこの順で積層される。紫外線吸収層87は、光の波長が380nmに対する透過率が50%以下、光の波長が400nmに対する透過率が60%以上である。このため、表示パネル用フィルム8から出射する光の輝度が低下したりすることを抑制することができる。
【0078】
また、表示パネル用フィルム8には、光源51側とは反対側となる照明装置1の外側に、紫外線吸収層87が積層されているため、紫外線による表示パネル用フィルム8の劣化を抑制することができるため、耐候性に優れている。また、紫外線の照射によって生じる表示パネル用フィルム8の黄色化等の劣化を抑制することができる。このため、表示パネル用フィルム8は品質性に優れている。
【0079】
また、拡散層83は、樹脂と、樹脂と異なる屈折率を有する光拡散粒子とを含有し、表面粗さが0.5μm以上3.0μm以下である。このため、導光板7の出射面73から出射した光は、拡散層83の拡散層形成用塗料83’と表面粗さよって拡散されて、表示パネル用フィルム8から出射する。このため、表示パネル用フィルム8は、輝度斑が抑制された光を出射することができる。
【0080】
したがって、表示パネル用フィルム8では、品質性に優れ、かつ、輝度斑を抑制することができる。
【0081】
また、本実施の形態に係る照明装置1は、光源51と、表示パネル用フィルム8と、光源51が出射した光を導光させ、表示パネル用フィルム8に照射する導光板7とを備える。
【0082】
また、本実施の形態に係る表示パネル用フィルム8の製造方法は、少なくともグラビア印刷及びスクリーン印刷を選択的に用いて、表示パネル用フィルム8を製造する。表示パネル用フィルム8の製造方法では、基材85の第1面85aに紫外線吸収層87を塗工し、塗工した紫外線吸収層87を乾燥させ、基材85の第1面85aと反対側の第2面85bに、拡散層83を塗工し、塗工した拡散層83を乾燥させ、拡散層83にさらに絵柄層81を塗工し、塗工した絵柄層81を乾燥させる。
【0083】
これらにおいても、上述と同様の作用効果を奏する。
【0084】
また、本実施の形態に係る表示パネル用フィルム8において、紫外線吸収層87、拡散層83及び絵柄層81のうち、絵柄層81を最後に塗工する。
【0085】
これによれば、図6のステップS5のように、基材85に紫外線吸収層87、拡散層83及び絵柄層81が塗工された積層体を準備しておけば、要望及び用途に合わせて適宜、積層体に絵柄層81を塗工することができる。このため、例えば、紫外線吸収層87を最後に塗工する場合に比べて、表示パネル用フィルム8の製造によって生じるロスを低減することができる。
【0086】
また、本実施の形態に係る表示パネル用フィルム8において、紫外線吸収層87は、光の波長が380nmに対する透過率が30%以下であり、光の波長が400nmに対する透過率が70%以上である。
【0087】
これによれば、表示パネル用フィルム8では、表示パネル用フィルム8から出射する光の輝度が低下したり、黄色化を抑制したりすることができる。
【0088】
また、本実施の形態に係る表示パネル用フィルム8において、紫外線吸収層87の表面粗さは、0.5μm以上3.0μm以下である。
【0089】
通常、表示パネル用フィルム8を外側から見た場合に、外光の映り込みにより、視認性が低下してしまうことがある。しかし、この表示パネル用フィルム8では、紫外線吸収層87の表面粗さが0.5μm以上3.0μm以下であるため、外光が紫外線吸収層87で拡散される。このため、外光の映り込みによる視認性の低下を抑制することができる。また、表示パネル用フィルム8では、表示パネル用フィルム8の光出射面における、表面硬度及び耐摺動性が向上する。
【0090】
また、本実施の形態に係る表示パネル用フィルム8において、紫外線吸収層87は、界面活性剤、イオン伝導性ポリマー、導電性金属酸化物のうちの少なくとも1つを含有する。
【0091】
これによれば、表示パネル用フィルム8では、表示パネル用フィルム8のY軸方向側の面の表面抵抗値を低下させることができるため、表示パネル用フィルム8の外部に接している紫外線吸収層87に埃等が付着することを抑制することができる。
【0092】
また、本実施の形態に係る表示パネル用フィルム8において、光拡散粒子は、ベンゾグアナミン系球状樹脂粒子である。
【0093】
これによれば、表示パネル用フィルム8では、拡散層83を透過する光を拡散させることができるため、輝度特性に優れている。このため、表示パネル用フィルム8では、視認性の低下を抑制することができる。
【0094】
また、本実施の形態に係る表示パネル用フィルム8において、絵柄層81の表面粗さは、1.0μm以上5.0μm以下である。
【0095】
これによれば、表示パネル用フィルム8では、絵柄層81を透過する光を拡散させることができるため、輝度特性に優れている。このため、表示パネル用フィルム8では、視認性の低下を抑制することができる。
【0096】
(その他変形例)
以上、本開示の実施の形態に係る表示パネル用フィルム、表示パネル用フィルムの製造方法及び照明装置について説明したが、本開示の実施の形態は上述の実施の形態に限定されるものではない。
【0097】
例えば、上記実施の形態に係り、表示パネル用フィルム、表示パネル用フィルムの製造方法及び照明装置が筐体内に収容される構成であるが、これに限定されない。例えば、筐体のY軸プラス方向側の外周端縁と重なり、かつ、接触した状態で設けられていてもよい。
【0098】
以上、一つまたは複数の態様に係る表示パネル用フィルム、表示パネル用フィルムの製造方法及び照明装置について、実施の形態に基づいて説明したが、本開示の実施の形態は当該複数の態様に限定されるものではない。本開示の趣旨を逸脱しない限り、当業者が思いつく各種変形を本実施の形態に施したものや、異なる実施の形態における構成要素を組み合わせて構築される形態も、一つまたは複数の態様の範囲内に含まれてもよい。
【符号の説明】
【0099】
1 照明装置
7 導光板
8 表示パネル用フィルム
51 光源
81 絵柄層
83 拡散層
85 基材
87 紫外線吸収層
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7