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特開2018-206066情報処理装置、情報提供端末、情報提供システム、情報提供サーバプログラム、情報提供端末プログラム、情報提供方法
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】特開2018-206066(P2018-206066A)
(43)【公開日】2018年12月27日
(54)【発明の名称】情報処理装置、情報提供端末、情報提供システム、情報提供サーバプログラム、情報提供端末プログラム、情報提供方法
(51)【国際特許分類】
   G06F 13/00 20060101AFI20181130BHJP
   G06Q 50/10 20120101ALI20181130BHJP
【FI】
   G06F13/00 510G
   G06Q50/10
【審査請求】未請求
【請求項の数】17
【出願形態】OL
【全頁数】29
(21)【出願番号】特願2017-110814(P2017-110814)
(22)【出願日】2017年6月5日
(71)【出願人】
【識別番号】000005049
【氏名又は名称】シャープ株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110000338
【氏名又は名称】特許業務法人HARAKENZO WORLD PATENT & TRADEMARK
(72)【発明者】
【氏名】青木 二寛
(72)【発明者】
【氏名】鈴木 重人
(72)【発明者】
【氏名】飯島 賢一
【テーマコード(参考)】
5B084
5L049
【Fターム(参考)】
5B084AA02
5B084AA14
5B084AA16
5B084AB07
5B084AB11
5B084AB40
5B084BB15
5B084CC07
5B084CC14
5B084CD22
5B084CE07
5B084CE12
5B084CF12
5B084DB07
5B084DC02
5L049CC11
(57)【要約】
【課題】情報利用側のユーザが欲している情報を提供しやすい技術を実現する。
【解決手段】位置と、上記位置に関連する情報を取得するための指示とを記憶する対応情報格納部(21)と、サーバ通信部(11)と、サーバ制御部(12)と、を備え、上記サーバ制御部(12)は、上記対応情報格納部(21)を参照し、上記サーバ通信部(11)を介して受信した提供者端末(50)の位置情報が上記位置又は上記位置の周辺を示す場合に、上記提供者端末(50)を、上記位置に関連する情報を取得するための上記指示を実行する端末装置として特定する。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
情報処理装置であって、
位置と、上記位置に関連する情報を取得するための指示とを記憶する記憶部と、
通信部と、
制御部と、を備え、
上記制御部は、
上記記憶部を参照し、
上記通信部を介して受信した第1の端末装置の位置情報が上記位置又は上記位置の周辺を示す場合に、上記第1の端末装置を、上記位置に関連する情報を取得するための上記指示を実行する端末装置として特定する
ことを特徴とする情報処理装置。
【請求項2】
上記制御部は、上記通信部を介して上記第1の端末装置に上記指示を送信する
ことを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項3】
上記制御部は、
上記第1の端末装置が上記指示に基づいて取得した情報を、上記通信部を介して受信し、受信した上記情報を、上記第1の端末装置とは異なる第2の端末装置に対して上記通信部を介して送信する
ことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の情報処理装置。
【請求項4】
上記制御部は、
受信した上記情報が複数存在する場合に、当該複数の情報から何れかの情報を選択して上記第2の端末装置に対して上記通信部を介して送信する
ことを特徴とする請求項3に記載の情報処理装置。
【請求項5】
上記制御部は、
受信した上記情報を加工した上で、上記第2の端末装置に対して上記通信部を介して送信する
ことを特徴とする請求項3又は4に記載の情報処理装置。
【請求項6】
上記制御部は、
上記通信部を介して上記第2の端末装置から取得したリクエストに応じて、上記位置と、上記位置に関連する情報を取得するための指示とを上記記憶部に記憶させる
ことを特徴とする請求項3から請求項5の何れか1項に記載の情報処理装置。
【請求項7】
上記記憶部は、上記指示に関する時間情報を更に記憶し、
上記制御部は、現在時刻が上記時間情報を満たす場合に、上記第1の端末装置に対する上記指示を送信する
ことを特徴とする請求項6に記載の情報処理装置。
【請求項8】
上記記憶部は、上記指示に関するユーザ情報を更に記憶し、
上記制御部は、上記第1の端末装置のユーザ情報が上記ユーザ情報と合致する場合に、上記第1の端末装置に対する上記指示を送信する
ことを特徴とする請求項6または7に記載の情報処理装置。
【請求項9】
情報処理装置と通信する端末通信部と、
端末制御部と、
上記端末制御部の制御に応じて周囲を撮影する撮影部と、を備え、
上記端末制御部は、
上記情報処理装置に、当該端末装置の位置を示す位置情報を、上記端末通信部を介して送信し、
上記情報処理装置が送信した指示を、上記端末通信部を介して受信し、
受信した上記指示を参照して、上記撮影部で撮影する撮影方向を特定する
ことを特徴とする端末装置。
【請求項10】
上記撮影部による撮像方向を変更する撮像駆動部を更に備え、
上記端末制御部は、
上記指示を参照して特定した撮影方向に上記撮影部を向けるように上記撮像駆動部を制御し、
上記指示を参照して特定した撮影方向の撮影を上記撮影部に実行させる
ことを特徴とする請求項9に記載の端末装置。
【請求項11】
ユーザに対する指示を提示する提示部を更に備え、
上記端末制御部は、
上記指示を参照して特定した撮影方向に上記撮影部を向けるように上記提示部を介してユーザに対して指示を行う
ことを特徴とする請求項9に記載の端末装置。
【請求項12】
当該端末装置の各部を駆動する各部駆動部を更に備え、
上記端末制御部は、
上記指示を参照して上記撮影部で撮影する撮影方向を特定した場合であって、上記提示部による音声出力が禁止されている場合、上記各部駆動部によって、当該端末装置の各部を駆動する
ことを特徴とする請求項11に記載の端末装置。
【請求項13】
周囲の音声を受ける少なくとも1つのマイクを有し、上記少なくとも1つのマイクで受けた音声を録音する録音部を備え、
上記端末制御部は、
上記受信した指示を参照して、上記少なくとも1つのマイクの何れかを選択して周囲の音声を録音する
ことを特徴とする請求項9から12の何れか1項に記載の端末装置。
【請求項14】
情報処理装置と、第1の端末装置とを備える情報処理システムであって、
上記情報処理装置は、
位置と、上記位置に関連する情報を取得するための指示とを記憶する記憶部と、
通信部と、
制御部と、を備え、
上記制御部は、
上記記憶部を参照し、
上記通信部を介して受信した第1の端末装置の位置情報が上記位置又は上記位置の周辺を示す場合に、
上記第1の端末装置を、上記位置に関連する情報を取得するための上記指示を実行する端末装置として特定し、
上記通信部を介して上記第1の端末装置に上記指示を送信し、
上記第1の端末装置は、
端末通信部と、
端末制御部と、を備え、
上記端末制御部は、
上記情報処理装置が送信した上記指示を、上記端末通信部を介して受信し、
受信した上記指示に応じた処理を実行する
ことを特徴とする情報処理システム。
【請求項15】
請求項1に記載の情報処理装置としてコンピュータを機能させるためのプログラムであって、上記制御部としてコンピュータを機能させるためのプログラム。
【請求項16】
請求項9に記載の端末装置としてコンピュータを機能させるためのプログラムであって、上記端末制御部としてコンピュータを機能させるためのプログラム。
【請求項17】
情報処理装置の制御方法であって、
位置と、上記位置に関連する情報を取得するための指示とを記憶し、
受信した第1の端末装置の位置情報が上記位置又は上記位置の周辺を示す場合に、上記第1の端末装置に対する上記指示を送信する
ことを特徴とする制御方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、情報処理装置、情報提供端末、情報提供システム、情報提供サーバプログラム、情報提供端末プログラム、情報提供方法に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、ある地域・地点に基づいて、その地域・地点に関する情報を他のユーザに送信することができるようにデータを管理するデータ管理システムが知られている(例えば、特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2010−225143号公報(2010年10月7日公開)
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、上述のような従来技術は、送信者が、ある地域・地点に基づいて、他のユーザに情報を提供するものであり、情報を利用する側のユーザが欲している情報が、そのユーザに提供されるとは限らないという問題がある。
【0005】
本発明の一態様は、上述した事情に鑑みてなされたものであり、情報利用側のユーザが欲している情報を提供しやすい技術を実現することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記の課題を解決するために、本発明の一態様に係る情報処理装置は、位置と、上記位置に関連する情報を取得するための指示とを記憶する記憶部と、通信部と、制御部と、を備え、上記制御部は、上記記憶部を参照し、上記通信部を介して受信した第1の端末装置の位置情報が上記位置又は上記位置の周辺を示す場合に、上記第1の端末装置を、上記位置に関連する情報を取得するための上記指示を実行する端末装置として特定することを特徴とする。
【0007】
また、上記の課題を解決するために、本発明の一態様に係る端末装置は、情報処理装置と通信する端末通信部と、端末制御部と、上記端末制御部の制御に応じて周囲を撮影する撮影部と、を備え、上記端末制御部は、上記情報処理装置に、当該端末装置の位置を示す位置情報を、上記端末通信部を介して送信し、上記情報処理装置が送信した指示を、上記端末通信部を介して受信し、受信した上記指示を参照して、上記撮影部で撮影する撮影方向を特定することを特徴とする。
【0008】
また、上記の課題を解決するために、本発明の一態様に係る情報処理システムは、情報処理装置と、第1の端末装置とを備える情報処理システムであって、上記情報処理装置は、位置と、上記位置に関連する情報を取得するための指示とを記憶する記憶部と、通信部と、制御部と、を備え、上記制御部は、上記記憶部を参照し、上記通信部を介して受信した第1の端末装置の位置情報が上記位置又は上記位置の周辺を示す場合に、上記第1の端末装置を、上記位置に関連する情報を取得するための上記指示を実行する端末装置として特定し、上記通信部を介して上記第1の端末装置に上記指示を送信し、上記第1の端末装置は、端末通信部と、端末制御部と、を備え、上記端末制御部は、上記情報処理装置が送信した上記指示を、上記端末通信部を介して受信し、受信した上記指示に応じた処理を実行することを特徴とする。
【発明の効果】
【0009】
本発明の一態様によれば、情報利用側のユーザが欲している情報を提供しやすい技術を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
図1】本発明の実施形態1に係る情報処理装置の要部構成を示すブロック図である。
図2】本発明の実施形態1に係る提供者端末と利用者端末の要部構成を示すブロック図である。
図3】本発明の実施形態1に係る情報処理システムの概要構成を模式的に示す図である。
図4】本発明の実施形態1に係る対応情報格納部に格納されている利用者からのリクエストが記憶されたテーブルの一例を示す図である。
図5】本発明の実施形態1に係る対応情報格納部に格納されている提供者ユーザ情報が記憶されたテーブルの一例を示す図である。
図6】本発明の実施形態1に係る対応情報格納部に格納されている掲載不可の場所の情報が記憶されたテーブルの一例を図である。
図7】本発明の実施形態1に係る情報処理システムの処理を示すシーケンス図である。
図8】本発明の実施形態1に係る情報処理システムの処理を示すシーケンス図である。
図9】本発明の実施形態1に係る情報処理システムの処理の例を示す図である。
図10】本発明の実施形態1に係る利用者端末における表示画面の表示例を示す図である。
図11】本発明の実施形態2に係る情報処理システムの処理を示すシーケンス図である。
図12】本発明の実施形態2に係る情報処理システムの処理の例を示す図である。
図13】本発明の実施形態2に係る利用者端末における表示画面の表示例を示す図である。
図14】情報処理装置として利用可能なコンピュータの構成を例示したブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0011】
〔実施形態1〕
以下、本発明の実施形態1について、詳細に説明する。
【0012】
〔情報処理システムの概要〕
図3は、本実施形態に係る情報処理システム1の全体構成の概要を模式的に示す図である。図3に示すように、情報処理システム1は、情報処理装置10、利用者端末30(第2の端末装置)、および、複数の提供者端末50(第1の端末装置)を備えている。情報処理システム1では、情報処理装置10、利用者端末30、および、複数の提供者端末50は、ネットワーク2を介して通信可能に構成されている。
【0013】
なお、図示は省略するが、情報処理システム1は、複数の利用者端末30と、複数の情報処理装置10と、複数の提供者端末50とが、互いに通信可能に構成されていてもよい。
【0014】
情報処理システム1において、情報処理装置10は、利用者端末30と提供者端末50とが情報共有を行うネットワーク2上のサーバとして機能する。
【0015】
利用者端末30は、情報処理装置10に対して所望の内容の情報提供をリクエストすることができる例えばスマートフォンなどの携帯型端末装置である。
【0016】
提供者端末50は、情報処理装置10から受信した指示内容に応じて、画像や音声データを取得して情報処理装置10に提供することができるスマートフォンやロボット型の携帯型端末装置である。提供者端末50は、当該提供者端末のユーザ操作がなくとも、情報処理装置10から、提供者端末通信部51を介して受信した指示により、画像及び音声の少なくとも何れかを自動的に取得できる機能を有している。また、提供者端末50は、音声通知、ディスプレイ表示、および端末装置の動的通知の少なくとも何れかによって、提供者端末50のユーザとコミュニケーションを行うことができる機能を有している。
【0017】
〔情報処理装置10の要部構成〕
情報処理装置10は、サーバ通信部11を介して、複数の提供者端末50と、少なくとも1つの利用者端末30と通信する。情報処理装置10は、サーバ通信部11を介して利用者端末30から受信したリクエストを参照して、情報提供を指示する1つまたは複数の提供者端末50を特定する。そして、情報処理装置10は、特定した提供者端末50に対して指示を、サーバ通信部11を介して送信する。情報処理装置10は、特定した提供者端末50から受信した情報を利用者端末30に送信する。
【0018】
また、情報処理装置10は、利用者端末30からのリクエストと、対応情報格納部21に格納された各種データとを参照して、提供者端末50から提供されたデータを適宜加工して情報を提供者端末50に送信することができる。
【0019】
情報処理装置10は、図1に示すように、サーバ通信部11、サーバ制御部12、および、対応情報格納部(記憶部)21を備えている。
【0020】
サーバ通信部11は、外部の装置とネットワーク2を介して通信するための通信インターフェースである。
【0021】
サーバ制御部12は、情報処理装置10の各構成要素を統括的に制御する機能を備えている演算装置である。サーバ制御部12は、例えば1つ以上のプロセッサ(例えばCPUなど)が、1つ以上のメモリ(例えばRAMやROMなど)に記憶されているプログラムを実行することで情報処理装置10の各構成要素を制御する。
【0022】
対応情報格納部21は、サーバ制御部12で用いられる種々のデータを格納するストレージである。対応情報格納部21は、例えば、内容の書き換えが可能な不揮発性メモリである、EPROM、EEPROM(登録商標)、HDD、フラッシュメモリなどのいずれか1つ、又はそれらの1つ以上の組み合わせによって実現される。
【0023】
(サーバ制御部12の構成)
サーバ制御部12は、リクエスト取得部14、および、指示内容特定部17を備えている。また、サーバ制御部12は、位置情報取得部13、および、提供者端末特定部16を備えている。
【0024】
サーバ制御部12は、リクエスト取得部14の機能により、利用者端末30から送信され、サーバ通信部11を介して受信した情報を、利用者端末30から発信されたリクエストとして処理する。サーバ制御部12は、位置情報取得部13の機能により提供者端末50の各々の位置情報を取得する。
【0025】
また、サーバ制御部12は、提供者端末50の各々の位置と、対応情報格納部21に格納された対応情報テーブルとを参照して指示対象の端末を特定する。サーバ制御部12は、例えば、対応情報テーブルにおいて指定された位置と、提供者端末50から取得した提供者端末50の位置情報が示す位置と、が所定の距離以内である場合に、当該提供者端末50を指示対象の提供者端末として特定する。
【0026】
また、サーバ制御部12は、指示内容特定部17の機能により、利用者端末30からのリクエスト、指示対象の提供者端末50、および、対応情報格納部21に格納された種々のデータを参照して、提供者端末50に対して行う指示内容を特定する。
【0027】
また、サーバ制御部12は、提供情報取得部20、取得情報選択部19、取得情報加工部18、および、取得情報提供部15を備えている。
【0028】
サーバ制御部12は、提供情報取得部20の機能により、提供者端末50の各々からの指示内容に応じた情報を取得する。
【0029】
また、サーバ制御部12は、取得情報選択部19の機能により、対応情報格納部21に格納された種々のデータを参照して、提供者端末50の各々から取得した情報の中から適宜の情報を選択する。
【0030】
例えば、対応情報格納部21は、複数の提供者端末50の各々にユーザの年齢や性別などの属性が紐付けられている提供者ユーザ情報テーブルが格納されている構成において、サーバ制御部12は、取得情報選択部19の機能により、提供者ユーザ情報テーブルを参照する。そして、サーバ制御部12は、複数の提供者端末50から取得した情報の中から、利用者端末30からのリクエストで指定されたユーザ情報(換言すれば、ユーザからのリクエストに応じた指示に関するユーザ情報であって、情報を入手したい位置と、当該位置に関連する情報を取得するための指示に関するユーザ情報)と、提供者端末50から取得した提供者端末50のユーザ情報とが合致する場合に、当該合致した提供者端末50を選択して「当該位置に関連する情報を取得するための指示」を送信する構成であってもよい。
【0031】
また、例えば、リクエストが所定の対象の画像である場合には、サーバ制御部12は、取得情報選択部19の機能により、複数の提供者端末50から取得した情報の中から、リクエストに応じた画像を選択する構成であってもよい。この場合、サーバ制御部12は、複数の提供者端末50から取得した画像の中から、画像解析によってピントが合っている画像であったり、リクエストの内容に応じた撮影対象が画像の中央近傍に写っている画像であったりする、リクエストに対して適当な画像を選択する構成であってもよい。
【0032】
また、サーバ制御部12は、提供者端末50から取得し、選択した情報を、対応情報格納部21に格納された種々のデータを参照して、取得情報加工部18の機能により適宜に加工する。
【0033】
例えば、サーバ制御部12は、取得情報加工部18の機能により、提供者端末50から取得した画像や動画の画像認識を行って、画像の中に写っている店やランドマークを検出して名称などの情報を画像や動画に付与する構成であってもよい。
【0034】
またサーバ制御部12は、取得情報加工部18の機能により、提供者端末50から取得した画像や動画の画像認識を行って、写真撮影禁止や掲載不可の場所が写っている場合には、画像や動画を閲覧禁止にしたり、画像や動画を削除したり、モザイク処理を行って閲覧した時にわからないようにしたりする構成であってもよい。
【0035】
サーバ制御部12は、取得情報加工部18の機能により、提供者端末50から取得した画像や動画の顔検出を行って、画像や動画内に写っている人の顔にモザイクをかける処理を行ってもよい。なお、図示は省略するが、提供者端末50の側に情報加工部が備えられている場合には、提供者端末50で情報処理装置10に提供する前の画像を適宜に加工する構成であってもよい。
【0036】
さらに、サーバ制御部12は、取得情報加工部18の機能により、録音が禁止されている場所で録音された音声が提供者端末50から取得した音声データを他の音声データに置き換えたり、削除したりする構成であってもよい。
【0037】
このように、サーバ制御部12は、提供者端末50から取得した情報を、選択、加工することで最適化して、取得情報提供部15の機能により利用者端末30にサーバ通信部11を介して送信する。
【0038】
なお、情報処理装置10は、複数のサーバ制御部12を備え、上述した各機能ブロックが個別のサーバとして構成されていてもよい。
【0039】
(対応情報格納部21に記憶されている情報の例)
対応情報格納部21は、対応情報テーブル(図4参照)、提供者ユーザ情報テーブル(図5参照)、および、掲載不可情報テーブル(図6参照)を記憶している。
【0040】
(対応情報テーブル)
対応情報テーブルは、図4に示すように、複数の位置と、当該複数の位置の各々に対応付けられた指示内容とを含む。対応情報テーブルには、位置と、その位置に対応する指示内容とが予め登録されている構成であってもよいし、利用者端末30から取得した個々のリクエストに応じて、サーバ制御部12が対応情報テーブルを生成する構成であってもよい。
【0041】
対応情報テーブルは、例えば、利用者ID、位置、リクエストの内容、リクエストの時刻、および、リクエスト対応の制限時間を含んでいる。利用者IDは、リクエストを行った利用者端末30を対応情報に紐付けるために必要な情報であり、固有のIDや電話番号などである。位置と、リクエスト内容とは、それぞれ、リクエストを実行する位置と、実行するリクエストの内容とである。なお、位置には、ある程度の幅を持った緯度と経度が関連づけされている。例えば、ある特定の駅の位置の場合、緯度:34.654±0.0005、経度:135.505±0.0005のように記憶している。
【0042】
リクエスト時間は、利用者端末30から当該リクエストを取得した時間を記憶するものである。リクエスト対応の制限時間とは、リクエスト時間からリクエスト実行までの制限時間であり、利用者端末30から例えば1時間以内に情報が欲しいといった制限時間付きのリクエストを取得した場合に記憶される。
【0043】
(提供者ユーザ情報テーブル)
提供者ユーザ情報テーブルは、図5に示すように、提供者端末50のユーザに関する情報を含む。
【0044】
情報処理装置10の提供者ユーザ情報テーブルには、提供者端末50を特定するための各提供者端末50に固有なIDや電話番号と、IDや電話番号に紐付けられたユーザの属性情報とが含まれている。
【0045】
提供者ユーザ情報テーブルは、例えば、提供者ID、ユーザの年齢、ユーザの性別、ユーザのカテゴリを含む。提供者IDは、提供者端末50に固有のIDや電話番号などである。ユーザ年齢は、ユーザの年齢であっても良いし、ユーザの年代(10代、20代等)であってもよい。ユーザの性別はユーザが女性か男性を示す。ユーザのカテゴリは、ユーザの現在位置に応じたユーザのカテゴリ(例えば、地元や観光客など)である。年齢、性別、カテゴリなどの情報は、ユーザが適宜に変更可能に提供者ユーザ情報テーブルに含まれている。
【0046】
このように、対応情報格納部21には、リクエストを実行する位置と、位置に関連する情報を取得するための指示とが記憶されている。
【0047】
情報処理装置10は、複数の提供者端末50の各々の位置と、各提供者端末50のユーザ属性とを参照して、指示を行う提供者端末50を特定してもよい。情報処理装置10は例えば、利用者端末30から取得したリクエストに、情報提供者の年齢や性別の希望が含まれている場合には、提供者ユーザ情報テーブルを参照して、利用者端末30からのリクエストに対応する年齢や性別のユーザの提供者端末50に対して指示を行う。
【0048】
(掲載不可情報テーブル)
掲載不可情報テーブルは、図6に示すように、お店や公共施設などで、写真撮影、撮影した画像の掲載、および、録音の少なくとも何れかが禁止されている場所の情報を含む。掲載不可情報テーブルは、例えば、制限時間、写真撮影、撮影した画像の掲載、録音が禁止されている場所の住所、名称、カテゴリなどの情報を含む。なお、住所には、ある程度の幅を持った緯度と経度が関連づけされている。
【0049】
〔利用者端末30の要部構成〕
利用者端末30は、図2に示すように、利用者端末通信部31、利用者端末制御部32、利用者情報格納部36、入力部37、表示部38、および、音声再生部39を備えている。利用者端末30は、入力部37にユーザが入力した内容に応じたリクエストが、利用者端末通信部31からネットワーク2を介して情報処理装置10に送信されるように構成されている。また、利用者端末30は、利用者端末通信部31を介して情報を情報処理装置10から受信した場合に、当該情報を、表示部38によるディスプレイ表示、及び音声再生部39からの音声出力の少なくとも何れかの態様で出力する。
【0050】
利用者端末通信部31は、外部の装置とネットワーク2を介して通信するための通信インターフェースである。
【0051】
利用者端末制御部32は、利用者端末30の各構成要素を統括的に制御する機能を備えている演算装置である。利用者端末制御部32は、例えば1つ以上のプロセッサ(例えばCPUなど)が、1つ以上のメモリ(例えばRAMやROMなど)に記憶されているプログラムを実行することで、利用者端末制御部32の各構成要素を制御する。
【0052】
利用者端末制御部32は、リクエスト生成部33、表示制御部34、および、音声制御部35を備えている。利用者端末制御部32は、リクエスト生成部33の機能により、入力部37にユーザが入力した内容と、利用者情報格納部36に格納された種々の情報とを参照して、リクエストを生成する。
【0053】
表示制御部34は、利用者端末通信部31がネットワーク2を介して情報処理装置10から受信した情報を表示部38に出力してディスプレイ表示する制御を行う。
【0054】
音声制御部35は、利用者端末通信部31がネットワーク2を介して情報処理装置10から受信した情報を音声再生部39に出力して音声再生する制御を行う。
【0055】
利用者情報格納部36は、利用者端末制御部32で用いられる種々のデータを格納するストレージである。利用者情報格納部36は、例えば、内容の書き換えが可能な不揮発性メモリである、EPROM、EEPROM(登録商標)、HDD、フラッシュメモリなどのいずれか1つ、又はそれらの1つ以上の組み合わせによって実現される。
【0056】
入力部37は、ユーザ操作を受け付け、受け付けた操作を示す操作信号を出力する。入力部37は、例えばタッチパネルを用いることができ、表示部38に重畳して設けられていてもよい。
【0057】
表示部38は、表示制御部34の制御に応じて画像をディスプレイ表示することができるディスプレイデバイスである。
【0058】
音声再生部39は、音声制御部35の制御に応じて音声を出力するスピーカである。
【0059】
〔提供者端末50の要部構成〕
提供者端末50は、提供者端末通信部51、提供者端末制御部52、撮影部57、録音部58、表示部62、音声出力部63、および、駆動部61を備えている。また、図示は省略するが、提供者端末50は、提供者情報を記憶する提供者情報記憶部を備えている。
【0060】
提供者端末50は、情報処理装置10に予め登録されている端末であることが望ましい。例えば、提供者端末50のユーザが、サービスプロバイダー等の事業者に情報提供者として登録しておくことで提供者端末50と情報処理装置10との間で通信が行われる構成とすることができる。
【0061】
提供者端末50は、ネットワーク2を介して情報処理装置10に現在位置や向いている方向といった位置情報を提供者端末通信部51から送信する。また、提供者端末50は、位置情報に応じた指示を情報処理装置10から受信する。また、提供者端末50は、情報処理装置10から、位置情報に対応付けられた利用者端末30からのリクエストに応じた指示を受信する。
【0062】
提供者端末50は、情報処理装置10から受信した指示に応じて、撮影部57で周囲を撮影する。
【0063】
また、提供者端末50は、情報処理装置10から受信した指示に応じて、録音部58で周囲の音声を録音する。
【0064】
提供者端末50は、情報処理装置10から指示を受信した場合に、ユーザにその指示を実行するよう指示する構成であってもよい。例えば、提供者端末50は、表示部62によるディスプレイ表示、および音声出力部63からの音声出力の少なくとも何れかの態様で撮影や録音を行うことを指示してもよい。
【0065】
また、提供者端末50は、駆動部61を駆動して、ユーザに撮影や録音を行うことを指示してもよい。提供者端末50は、例えば、音声出力部63からの音声出力が禁止されている場合に(マナーモードに設定されている場合など)、駆動部61によって各部を駆動させることで、ユーザに指示を受けている旨を通知することができる。
【0066】
提供者端末50は、ロボット型の携帯型端末装置である場合には、駆動部61である手足、胴体、頭部、発光部、バイブレータ等の各部の少なくとも何れかを駆動してユーザに撮影や録音を行うことを指示してもよい。また、提供者端末50は、ロボット型の携帯型端末装置でない場合には、駆動部61である、発光部、バイブレータ等の各部の少なくとも何れかを駆動してユーザに撮影や録音を行うことを指示してもよい。
【0067】
提供者端末通信部51は、外部の装置とネットワーク2を介して通信するための通信インターフェースである。
【0068】
提供者端末制御部52は、提供者端末50の各構成要素を統括的に制御する機能を備えている演算装置である。提供者端末制御部52は、例えば1つ以上のプロセッサ(例えばCPUなど)が、1つ以上のメモリ(例えばRAMやROMなど)に記憶されているプログラムを実行することで、提供者端末制御部52の各構成要素を制御する。
【0069】
提供者端末制御部52は、提供者端末情報生成部53、方向検出部54、および、位置計測部55を備えている。方向検出部54、および、位置計測部55は、GPSアンテナ、Wi−Fi(登録商標)アンテナ、方位磁石、および、加速度センサなどを含み、端末の向いている方角や現在位置を検出可能に構成されている。提供者端末情報生成部53は、方向検出部54、および、位置計測部55による計測結果を参照して提供者端末50の向いている方向や現在位置を含む位置情報を生成する。また、提供者端末情報生成部53は、位置情報に提供者端末50特有情報であるID情報(図5参照)を紐付けて、提供者端末通信部51からネットワーク2を介して情報処理装置10に送信する。
【0070】
また、提供者端末制御部52は、指示実行部56および駆動制御部60を備えている。提供者端末制御部52は、指示実行部56の機能により、撮影部57、録音部58、表示部62、音声出力部63を制御する。指示実行部56は、表示部62を制御する表示制御部や音声出力部63を制御する音声制御部としても機能する。
【0071】
駆動制御部60は、駆動部61を制御して、提供者端末50の駆動可能な各部を駆動させる。駆動制御部60は、指示実行部56と協働して、駆動部61を駆動させる構成であってもよい。
【0072】
撮影部57は、静止画像および動画像を撮影して、画像を供給する撮像デバイスである。また、撮影部57には、撮影する方向を任意の方向に向ける駆動部61が連結され、指示実行部56と駆動制御部60との制御に応じて、情報処理装置10の指示に応じた方向の写真を撮影することができるように構成されていてもよい。
【0073】
録音部58は、周囲の音声を録音するデバイスであり、例えば、音声信号を電気信号に変換して記憶するマイクロフォンを備えている。録音部58は、複数のマイクロフォンを備えている構成であってもよく、その場合は、複数のマイクロフォンの中から、少なくとも1つのマイクロフォンを選択して周囲音声を録音したり、周囲音声の音源を方向推定して特定の音源のみ録音したりすることができる。
【0074】
表示部62は、画像をディスプレイ表示することができるディスプレイデバイスである。
【0075】
音声出力部63は、音声を出力するスピーカである。
【0076】
また、図示は省略するが、提供者端末制御部52は、温度測定部および湿度測定部を備え、提供者端末50の周囲の温度や湿度の情報を、提供者端末通信部51から情報処理装置10に送信することができる構成であってもよい。
【0077】
〔情報処理システム1の実施形態1に係る処理の流れ〕
次に、図7図10を参照して、情報処理システム1における利用者端末30から受けたリクエストに応じて、利用者端末30に情報を提供する処理の流れについて説明する。
【0078】
例えば、情報処理装置10は、対応情報テーブルを参照して提供者端末50にサーバ通信部11を介して指示を送信する際に、指示の元となるリクエストを送信した利用者端末30を特定するID等の情報や、リクエストを特定する通し番号等の情報を指示と共に提供者端末50に送信する。提供者端末50から指示に応じた情報を提供者端末通信部51を介して情報処理装置10に送信する場合には、提供者端末50は、情報処理装置10から指示と共に受信した利用者端末30を特定するID等の情報や、リクエストを特定する通し番号等の情報を送信する情報に付す。情報処理装置10は利用者端末30を特定するID等の情報や、リクエストを特定する通し番号等の情報の情報と、対応情報とを参照して、利用者端末30にサーバ通信部11を介して情報を送信する。
【0079】
〔所定の場所に応じた画像、音声情報を提供者端末から取得する処理の流れ〕
まず、図7図9図10を参照して、利用者端末30からのリクエストに指定された位置と指示内容とに応じた情報を利用者端末30に提供する処理の流れについて説明する。
【0080】
(ステップS101)
ステップS101にて、利用者端末30の利用者端末制御部32は、ユーザの入力部37に対する入力に応じて、情報を入手したい位置と内容とを含むリクエストを生成し、生成したリクエストを利用者端末通信部31を介して情報処理装置10に送信する。例えば、利用者端末30は、BBB駅(図9の位置X1)からAAAタワー(図9の位置X3)方向の写真を撮影するリクエストを情報処理装置10に送信する。
【0081】
(ステップS102)
情報処理装置10のサーバ制御部12は、ステップS101で利用者端末30から送信されたリクエストをサーバ通信部11を介して受信し、受信したリクエストに応じて、情報を入手したい位置と、当該位置に関連する情報を取得するための指示とを対応情報格納部21に記憶させる。
【0082】
(ステップS103)
提供者端末50の提供者端末制御部52は、自らの端末の位置、方位(向いている方角)、加速度等の位置情報を含む提供者端末情報を生成し、提供者端末通信部51を介して情報を情報処理装置10に送信する。なお、提供者端末制御部52は、提供者端末情報を定期的に生成して情報処理装置10に送信する。
【0083】
(ステップS104)
情報処理装置10のサーバ制御部12は、ステップS103で複数の提供者端末50の各々から送信され、サーバ通信部11を介して受信した提供者端末50の現在の位置情報を含む提供者端末情報を取得する。
【0084】
(ステップS105)
情報処理装置10のサーバ制御部12は、ステップS102で利用者端末30から取得したリクエストに応じて生成した対応情報テーブルと、ステップS104で複数の提供者端末50の各々から取得した提供者端末50の位置情報とを参照して、提供者端末50から位置情報が、利用者端末30のユーザが情報を入手したい位置又はその位置の周辺を示す場合に、1又は複数の提供者端末50を指示対象として特定する。より具体的には、1又は複数の提供者端末50を、ステップS102における「当該位置に関連する情報を取得するための指示」を実行する端末装置として特定する。そして、サーバ制御部12は、利用者端末30からのリクエストに応じた指示内容(より具体的には、ステップS102における「当該位置に関連する情報を取得するための指示」)を対応情報格納部21から読み出し、当該位置に関連する情報を、上記特定した提供者端末50に取得させるために、サーバ通信部11を介して送信して、提供者端末50に対して指示を行う。
【0085】
なお、情報処理装置10のサーバ制御部12は、対応情報格納部21に記憶されたリクエスト時間やリクエスト対応の制限時間などの時間情報に応じて、現在時刻が対応情報格納部21に記憶された時間情報を満たす場合、提供者端末50に対して、ステップS102における「当該位置に関連する情報を取得するための指示」を送信する構成であってもよい。
【0086】
例えば、情報処理装置10は、BBB駅(図9の位置X1)に位置している提供者端末50を特定し、この提供者端末50に対してAAAタワー(図9の位置X3)の方向の写真を撮影するよう指示を行う。
【0087】
(ステップS106)
提供者端末50の提供者端末制御部52は、ステップS105で情報処理装置10から送信された指示を提供者端末通信部51を介して受信する。
【0088】
(ステップS107)
提供者端末50の提供者端末制御部52は、ステップS106で情報処理装置10から受信した指示に応じて、撮影部57で撮影した画像、録音部58で録音した音声などのデータ(換言すれば、ステップS102における「当該位置に関連する情報を取得するための指示」に基づいて取得した情報)を生成する。
【0089】
例えば、提供者端末制御部52は、ステップS106で情報処理装置10から受信した指示を参照して、撮影部57で撮影する撮影方向を特定し、特定した撮影方向の写真を撮影する。一例として、ステップS106で情報処理装置10から受信した指示が、BBB駅でAAAタワーの方向の写真を撮影するよう指示を行うものである場合には、提供者端末50は、撮影部57でAAAタワーの方向の写真を撮影する。この場合、駆動部61が撮影部57を駆動してAAAタワーの方向に向ける構成であってもよい。また、提供者端末制御部52が、音声出力部63からの音声出力および表示部62へのディスプレイ表示の少なくとも何れか一方の方法でユーザに撮影部57を撮影対象の方向に向けて撮影するよう指示する構成であってもよい。
【0090】
なお、撮影部57での撮影を実行する前に、提供者端末制御部52は、音声出力部63からの音声出力および表示部62へのディスプレイ表示の少なくとも何れか一方の方法でユーザに撮影許可を求める構成であってもよい。
【0091】
また、提供者端末制御部52は、撮影部57での撮影を実行したことを音声出力部63からの音声出力および表示部62へのディスプレイ表示の少なくとも何れか一方の方法でユーザに報知する構成であってもよい。
【0092】
なお、提供者端末50がロボット型の携帯型端末装置である場合には、駆動部61を駆動してユーザにディスプレイ表示が行われていることを知らせる構成であってもよい。
【0093】
(ステップS108)
提供者端末50の提供者端末制御部52は、ステップ107で生成したデータを、提供者端末通信部51を介して情報処理装置10に送信する。
【0094】
なお、提供者端末制御部52は、音声出力部63からの音声出力および表示部62へのディスプレイ表示の少なくとも何れか一方の方法でユーザにデータ送信の許可を求める構成であってもよい。また、提供者端末50がロボット型の携帯型端末装置である場合には、駆動部61を駆動してユーザにディスプレイ表示が行われていることを知らせる構成であってもよい。
【0095】
(ステップS109)
情報処理装置10のサーバ制御部12は、ステップS108で提供者端末50が送信したデータをサーバ通信部11を介して受信する。
【0096】
(ステップS110)
情報処理装置10のサーバ制御部12は、ステップS109で提供者端末50から受信したデータに、ステップS101で利用者端末30から送信されたリクエストに応じて、適宜に加工を加えて、利用者端末30に提供するデータを生成する。
【0097】
(ステップS111)
情報処理装置10のサーバ制御部12は、ステップS110で生成したデータを、サーバ通信部11を介して利用者端末30に送信する。
【0098】
(ステップS112)
利用者端末30の利用者端末制御部32は、ステップS111で情報処理装置10が送信したデータを利用者端末通信部31を介して受信する。
【0099】
(ステップS113)
利用者端末30の利用者端末制御部32は、ステップS112で受信したデータを表示部38によるディスプレイ表示、及び音声再生部39からの音声出力の少なくとも何れかの態様で出力する。
【0100】
利用者端末30の表示制御部34は、リクエストに応じたデータを受信した場合に、表示部38にリクエストに応じたデータを受信した旨を表示する。図10に示すように、例えば、BBB駅から、AAAタワーの方向を写した写真をリクエストした場合には、「AAAタワーの画像がアップロードされました!」といったメッセージM501とともに、写真をディスプレイ表示する。なお、利用者端末30に表示される画像を情報処理装置10が生成し、生成した画像を利用者端末30にサーバ通信部11を介して送信し、利用者端末30がこの画像を表示する構成でもよい。
【0101】
また、利用者端末30の表示制御部34は、リクエストに応じたデータを、タイムラインに沿って表示部38に表示する。例えば、表示制御部34は、より遅い時刻に受信したデータを、より早い時刻に受信データよりも下方に表示してもよい。
【0102】
また、利用者端末30の表示制御部34は、位置に「AAAタワー」が含まれ、内容に「展望台の待ち時間を教えて」が含まれるリクエストに応じたデータを受信した場合には、例えば、「AAAタワーの展望台の待ち時間の回答が来ました!」というメッセージM502と共に、リクエストへの回答(図10の例では「50分待ちです」との回答)を表示部38に表示する。
【0103】
なお、利用者端末30に送信する情報を情報処理装置10が生成し、生成した情報を利用者端末30にサーバ通信部11を介して送信し、利用者端末30がこの情報を表示する構成でもよい。例えば、利用者端末30からの「展望台の待ち時間を教えて」というリクエストに対して、複数の提供者端末50から取得した情報が「30分」、「60分」、「50分」、「10分」のように一致しない場合には、情報処理装置10は、これらの情報の平均をとるか、又は、同一回答が多い情報を採用するなどの加工を行って利用者端末30に送信してもよい。
【0104】
また、利用者端末30の表示制御部34は、位置に「AAAタワー前の串カツ店」が含まれ、内容に「串カツ店で何が美味しいの?」が含まれるリクエストに応じたデータを受信した場合には、例えば、「串カツ店で何が美味しいのか回答が来ました!」というメッセージM503と共に、「元祖串かつと紅しょうが」と回答をディスプレイに表示する。
【0105】
〔利用者と提供者との間のライブチャットを行う処理の流れ〕
また、情報処理システム1は、情報処理装置10を介して、利用者端末30と提供者端末50との間のライブチャットを行うこともできる。例えば、利用者端末30のユーザは、上記のステップS113で出力された内容に関する詳細な情報をリアルタイムで聞きたい場合に、ライブチャットを行う。図8、9、10を参照して、利用者端末30からライブチャットをリクエストした場合の処理の流れについて説明する。
【0106】
(ステップS201)
ステップS201にて、利用者端末30の利用者端末制御部32は、ユーザの入力部37に対する入力に応じて、情報を入手したい位置と内容とを指定して、リアルタイムチャットを行うリクエストを情報処理装置10に利用者端末通信部31を介して送信する。
【0107】
例えば、利用者端末30は、AAAタワー前の串カツ店(図9の位置X2)に位置している提供者端末50に、「期間限定の串物はありますか?」と質問するリクエストを、利用者端末通信部31を介して情報処理装置10に送信する。
【0108】
利用者端末30は、表示部38に、図10に示すように、ライブチャットの態様で「期間限定の串物はありますか?」と質問したメッセージM504を表示部38にディスプレイ表示する。
【0109】
(ステップS202)
情報処理装置10のサーバ制御部12は、ステップS201で利用者端末30から送信されたリクエストをサーバ通信部11を介して受信する。
【0110】
(ステップS203)
提供者端末50の提供者端末制御部52は、自らの端末の位置、方位(向いている方角)、加速度等の位置情報を含む提供者端末情報を生成し、情報処理装置10に提供者端末通信部51を介して送信する。なお、提供者端末制御部52は、提供者端末情報を定期的に生成して情報処理装置10に送信する。
【0111】
(ステップS204)
情報処理装置10のサーバ制御部12は、ステップS203で複数の提供者端末50の各々から送信された提供者端末50の現在の位置情報を含む提供者端末情報を取得する。
【0112】
(ステップS205)
情報処理装置10のサーバ制御部12は、ステップS202で利用者端末30から取得したリクエストに応じて生成した対応情報テーブルと、ステップS204で複数の提供者端末50の各々から取得した提供者端末50の位置情報とを参照して、1又は複数の指示対象の提供者端末50を特定する。
【0113】
(ステップS206)
情報処理装置10のサーバ制御部12は、利用者端末30からのリクエストを、特定した提供者端末50にサーバ通信部11を介して送信する。
【0114】
例えば、情報処理装置10は、AAAタワー前の串カツ店に位置している提供者端末50を特定し、この提供者端末50に対してライブチャットで利用者端末30から受信したリクエストに応じて、「期間限定の串物はありますか?」というメッセージを、サーバ通信部11を介して提供者端末50に送信する。
【0115】
(ステップS207)
提供者端末50の提供者端末制御部52は、ステップS206で情報処理装置10から送信されたリクエストを提供者端末通信部51を介して受信する。
【0116】
(ステップS208)
提供者端末50の提供者端末制御部52は、ステップS207で情報処理装置10から受信したリクエストを表示部62に表示する。提供者端末制御部52は、リクエストに対して返答するように提供者端末50のユーザに指示する。ユーザが、例えば表示部62に重畳して設けられたタッチパネルなどの入力部(不図示)に対して返答を入力すると、提供者端末制御部52は、当該返答を提供者端末通信部51を介して情報処理装置10に送信する。
【0117】
例えば、AAAタワー前の串カツ店に位置している提供者端末50から、「期間限定の串物はありますか?」という質問に対して「カキがあるよ!」という返答が送信される。
【0118】
(ステップS209)
情報処理装置10のサーバ制御部12は、ステップS208で提供者端末50が送信した返答をサーバ通信部51を介して受信する。
【0119】
(ステップS210)
情報処理装置10のサーバ制御部12は、ステップS209で受信した返答を利用者端末30にサーバ通信部11を介して送信する。
【0120】
(ステップS211)
利用者端末30の利用者端末制御部32は、ステップS210で情報処理装置10が送信した返答を利用者端末通信部31を介して受信する。
【0121】
(ステップS212)
利用者端末30の利用者端末制御部32は、ステップS211で受信した返答を表示部38にディスプレイ表示する、および音声再生部39から音声出力する態様の少なくとも何れかの態様でユーザに返答を通知する。
【0122】
利用者端末30は、表示部38に、図10に示すように、「カキがあるよ!」という返答をディスプレイ表示する。なお、ライブチャットでした質問に対して複数の提供者端末50から返答があった場合には、利用者端末30は、質問に応じた返答を、タイムラインに沿って表示する。例えば、より遅い時刻に受信した返答を、より早い時刻に受信した返答よりも下方に表示する。
【0123】
〔実施形態2〕
本発明の実施形態2について、図11図12を参照して説明すれば、以下のとおりである。なお、説明の便宜上、前記実施形態1にて説明した部材と同じ機能を有する部材については、同じ符号を付記し、その説明を省略する。
【0124】
また、実施形態1では、提供者端末50から、利用者端末30からのリクエストに応じた情報を取得し、利用者端末30に提供する処理を説明した。この実施形態2では、利用者端末30から指定されたルートに応じて提供者端末50で経路案内を行い、この経路に沿って動画や音声を記録して利用者端末30に提供する処理について説明する。
【0125】
本実施形態に係る情報処理装置10においても、位置と、上記位置に関連する情報を取得するための指示とを対応情報格納部21に記憶し、サーバ制御部12は、当該位置に関連する情報を取得するための指示を、対応情報格納部21から読み出し、当該位置に関連する情報を、提供者端末50に取得させるために、サーバ通信部11を介して送信して、提供者端末50に対して指示を行う。
【0126】
〔所定の経路に沿って提供者端末から情報を取得する処理の流れ〕
図11、12を参照して、情報処理システム1における利用者端末30から受けたリクエストに応じて、所定の経路に沿って提供者端末50から情報を取得する処理の流れを説明する。
【0127】
(ステップS301)
ステップS301にて、利用者端末30の利用者端末制御部32は、ユーザの入力部37に対する入力に応じて、位置と、上記位置に関連する情報を取得するためのリクエスト、より具体的には、情報を入手したい経路、経路上の位置、および、内容を含むリクエストを生成し、生成したリクエストを情報処理装置10に利用者端末通信部31を介して送信する。
【0128】
(ステップS302)
情報処理装置10のサーバ制御部12は、ステップS301で利用者端末30から送信されたリクエストをサーバ通信部11を介して受信する。そして、受信したリクエスト(位置と、上記位置に関連する情報を取得するための指示)を対応情報格納部21に格納する。
【0129】
(ステップS303)
提供者端末50の提供者端末制御部52は、自らの端末の位置、方位(向いている方角)、加速度等の位置情報を含む提供者端末情報を生成し、提供者端末通信部51を介して情報処理装置10に送信する。なお、提供者端末制御部52は、提供者端末情報を定期的に生成して情報処理装置10に送信する。
【0130】
(ステップS304)
情報処理装置10のサーバ制御部12は、ステップS303で複数の提供者端末50の各々から送信された提供者端末50の現在の位置情報を含む提供者端末情報をサーバ通信部11を介して受信し、取得する。
【0131】
(ステップS305)
情報処理装置10のサーバ制御部12は、ステップS302で利用者端末30から取得したリクエストに応じて生成した対応情報テーブルと、ステップS303で複数の提供者端末50の各々から取得した提供者端末50の位置情報とを参照して、1又は複数の提供者端末50を指示対象として特定する。より具体的には、1又は複数の提供者端末50を指示対象として、ステップS102における「当該位置に関連する情報を取得するための指示」を実行する端末装置として特定する。そして、サーバ制御部12は、利用者端末30からのリクエストに応じた指示内容(より具体的には、ステップS301における「位置と、上記位置に関連する情報を取得するためのリクエスト」に応じた指示)を、対応情報格納部21から読み出し、当該位置に関連する情報を、上記特定した提供者端末50に取得させるために、サーバ通信部11を介して送信して、提供者端末50に対して指示を行う。
【0132】
例えば、情報処理装置10は、BBB駅(図12の位置Y1)に位置している提供者端末50を特定し、この提供者端末50に対して地点A、地点Bを経由してAAAタワー(図12の位置Y2)まで行く経路の動画を撮影するよう指示を行う。また、情報処理装置10は、提供者端末50に対して目的地までの経路案内を開始する旨の通知を送信する。
【0133】
(ステップS306)
提供者端末50の提供者端末制御部52は、ステップS305で情報処理装置10から送信された指示を提供者端末通信部51を介して受信する。
【0134】
(ステップS307)
提供者端末50の提供者端末制御部52は、ステップS306で情報処理装置10から受信した指示に応じて、撮影部57で動画の撮影を開始する。また、提供者端末50は、録音部58で音声録音を同時に開始する構成であってもよい。
【0135】
さらに、提供者端末50は、情報処理装置10から受信した指示に応じて、表示部38によるディスプレイ表示、音声出力部63からの音声出力、および駆動部61によって各部を駆動させる少なくとも何れかの態様で経路案内を開始する旨をユーザに通知する。
【0136】
(ステップS308)
情報処理装置10のサーバ制御部12は、利用者端末30からのリクエストに応じた経路情報を生成する。図示は省略するが、情報処理装置10は対応情報格納部21に格納された地図データ、および、外部サーバから取得する地図データの少なくとも何れかの地図データを参照して、経路情報を生成する。情報処理装置10は、生成した経路情報を参照して、提供者端末50に対して経路案内に関連する情報をサーバ通信部11を介して送信し、経路案内を行う。
【0137】
(ステップS309)
提供者端末50の提供者端末制御部52は、情報処理装置10から送信される経路情報を提供者端末通信部51を介して受信し、受信した情報に応じて、表示部38によるディスプレイ表示、音声出力部63からの音声出力、および駆動部61によって各部を駆動させる少なくとも何れかの態様でユーザに経路を案内する。
【0138】
情報処理装置10は、例えば、図12に示すように、BBB駅に位置している提供者端末50に、「南東に進んでください」と指示をサーバ通信部11を介して送信する。提供者端末50は、当該指示に応じた経路案内を行う。また、情報処理装置10は提供者端末50が地点Aに近づいたことを検出した場合に、提供者端末50に「左に曲がってください」と指示をサーバ通信部11を介して送信する。提供者端末50は、当該指示に応じた経路案内を行う。情報処理装置10は、提供者端末50が地点Bに近づいたことを検出した場合に、提供者端末50に「右に曲がってください」と指示をサーバ通信部11を介して送信する。提供者端末50は、当該指示に応じた経路案内を行う。そして、情報処理装置10は提供者端末50が目的地であるAAAタワーに近づいたことを検出した場合に、提供者端末50に「目的地付近です」と指示をサーバ通信部11を介して送信する。提供者端末50は、当該指示に応じた経路案内を行う。
【0139】
なお、情報処理装置10から、サーバ通信部11を介して、経路情報として経由地点、目的地の情報が提供者端末50に送信され、提供者端末50が提供者端末通信部51を介して受信した情報に応じて、自己の経路案内機能を用いて、ユーザに経路案内を行う構成であってもよい。
【0140】
(ステップS310)
情報処理装置10のサーバ制御部12は、提供者端末50が目的地点に到着したことを検出して、経路案内および、動画撮影を停止する指示を提供者端末50、サーバ通信部11を介して送信する。
【0141】
(ステップS311)
提供者端末50の提供者端末制御部52は、情報処理装置10からステップS310で送信された指示を提供者端末通信部51を介して受信して、経路案内および動画撮影を停止する。
【0142】
(ステップS312)
提供者端末50の提供者端末制御部52は、撮影した動画のデータを、提供者端末通信部51を介して情報処理装置10に送信する。
【0143】
(ステップS313)
情報処理装置10のサーバ制御部12は、ステップS312で提供者端末50が送信したデータをサーバ通信部11を介して受信する。
【0144】
(ステップS314)
情報処理装置10のサーバ制御部12は、ステップS313で提供者端末50から受信したデータに、画像処理などの適宜に加工を加えて、利用者端末30に提供するデータを生成する。そして、利用者端末30に、リクエストに応じた動画のデータをサーバ通信部11を介して送信する。
【0145】
サーバ制御部12は、例えば、動画の中から人物の顔や、掲載不可情報テーブルを参照して掲載不可の場所を検出し、これらにモザイク処理を行ったり、データの一部を削除したりする。
【0146】
(ステップS315)
利用者端末30の利用者端末制御部32は、ステップS314で情報処理装置10が送信したデータを利用者端末通信部31を介して受信する。
【0147】
(ステップS316)
利用者端末30の利用者端末制御部32は、ステップS315で受信した動画のデータを表示部38によるディスプレイ表示、および音声再生部39からの音声出力の態様の少なくとも何れか一方の態様で出力する。
【0148】
利用者端末30は、リクエストに応じたデータを利用者端末通信部31を介して受信した場合に、表示部38にリクエストに応じたデータを受信した旨を表示する。図13に示すように、例えば、BBB駅から、AAAタワーまでの経路をリクエストした場合には、「BBB駅からAAAタワーまでの動画がアップロードされました!」といったメッセージM601とともに、動画のサムネイルをディスプレイ表示する。なお、利用者端末30に表示される動画を情報処理装置10が生成し、生成した動画を利用者端末30に送信し、利用者端末30がこの動画を表示する構成でもよい。
【0149】
また、利用者端末30は、リクエストに応じたデータを、タイムラインに沿って表示する。例えば、利用者端末30は、より遅い時刻に受信したデータを、より早い時刻に受信データよりも下方に表示してもよい。
【0150】
〔実施形態3〕
上記各実施形態では、1つの情報処理装置10を用いる例を説明したが、情報処理装置10の有する各機能が、個別のサーバにて実現されていてもよい。そして、複数のサーバを適用する場合においては、各サーバは、同じ事業者によって管理されていてもよいし、異なる事業者によって管理されていてもよい。
【0151】
〔実施形態4〕
情報処理装置10、利用者端末30、及び提供者端末50の各ブロックは、集積回路(ICチップ)等に形成された論理回路(ハードウェア)によって実現してもよいし、例えば1つ以上のプロセッサによって実行されるソフトウェアによって実現してもよい。後者の場合、情報処理装置10、利用者端末30、及び提供者端末50を、図14に示すようなコンピュータ(電子計算機)を用いて構成することができる。
【0152】
図14は、情報処理装置10、利用者端末30、及び提供者端末50として利用可能なコンピュータ910の構成を例示したブロック図である。コンピュータ910は、バス911を介して互いに接続された演算装置912と、主記憶装置913と、補助記憶装置914と、入出力インターフェース915と、通信インターフェース916とを備えている。演算装置912、主記憶装置913、および補助記憶装置914は、それぞれ、例えば1つ以上のプロセッサ(例えばCPUなど)、1つ以上のRAM(random access memory)、1つ以上のハードディスクドライブであってもよい。入出力インターフェース915には、ユーザがコンピュータ910に各種情報を入力するための入力装置920、および、コンピュータ910がユーザに各種情報を出力するための出力装置930が接続される。入力装置920および出力装置930は、コンピュータ910に内蔵されたものであってもよいし、コンピュータ910に接続された(外付けされた)ものであってもよい。例えば、入力装置920は、キーボード、マウス、タッチセンサなどであってもよく、出力装置930は、ディスプレイ、プリンタ、スピーカなどであってもよい。また、タッチセンサとディスプレイとが一体化されたタッチパネルのような、入力装置920および出力装置930の双方の機能を有する装置を適用してもよい。そして、通信インターフェース916は、コンピュータ910が外部の装置と通信するためのインターフェースである。
【0153】
補助記憶装置914には、コンピュータ910を情報処理装置10、利用者端末30、及び提供者端末50として動作させるための各種のプログラムが格納されている。そして、演算装置912は、補助記憶装置914に格納された上記プログラムを主記憶装置913上に展開して該プログラムに含まれる命令を実行することによって、コンピュータ910を、情報処理装置が備える各部として機能させる。なお、補助記憶装置914が備える、プログラム等の情報を記録する記録媒体は、コンピュータ読み取り可能な「一時的でない有形の媒体」であればよく、例えば、テープ、ディスク、カード、半導体メモリ、プログラマブル論理回路などであってもよい。
【0154】
また、上記プログラムは、コンピュータ910の外部から取得してもよく、この場合、任意の伝送媒体(通信ネットワークや放送波等)を介して取得してもよい。そして、本発明は、上記プログラムが電子的な伝送によって具現化された、搬送波に埋め込まれたデータ信号の形態でも実現され得る。
【0155】
〔付記事項〕
提供者端末50のユーザは、情報提供者として予め事業者に登録しておくことで、情報を提供するごとにポイント付与などの恩恵を受けられる構成であってもよい。情報処理装置10は、提供者端末50から情報提供を受けた場合に、提供者ユーザ情報テーブルを参照して、提供者IDからユーザを特定し、当該ユーザにポイントを付与する構成とすることができる。情報処理装置10では、各種のサービスに利用可能なポイントをユーザ毎に管理しており、当該ユーザの提供者端末50が情報提供を行った回数や情報の量に応じて、当該ユーザにポイントを付与する構成としてもよい。
【0156】
また、提供者端末50のユーザは、情報提供を行うモード/情報提供を行わないモードを任意のタイミングで切り替えることができる構成としてもよい。また、ユーザは情報提供を行わない場所、例えば、自宅、学校、職場の情報を設定しておくことができる構成であってもよい。
【0157】
また、提供者端末50は、ユーザが端末を携帯していないことを例えばモーションセンサーで検出した場合には、位置情報の情報処理装置10への送信を停止する構成であってもよい。
【0158】
また、上記各実施形態では、提供者端末50はスマートフォンやロボット型の携帯型端末装置であったが、提供者端末50は、スマートフォン等を介してサーバと通信を行うウェアラブル端末であってもよい。
【0159】
また、上記各実施形態では、情報処理装置10は利用者端末30、および提供者端末50と直接通信をしたが、情報処理装置10は、例えばデータベースサーバであってもよい。この場合、情報処理装置10は、利用者端末30、および提供者端末50との直接通信をせず、利用者端末30、および提供者端末50と通信をする他のサーバと通信する。情報処理装置10は、当該他のサーバから、利用者端末30からのリクエスト情報や、提供者端末50の位置情報を受信して、情報提供を支持する提供者端末50を特定し、特定した提供者端末50を当該他のサーバに通知することができる。
【0160】
〔まとめ〕
以上説明したように、本発明の態様1に係る情報処理装置10は、位置と、上記位置に関連する情報を取得するための指示とを記憶する対応情報格納部(記憶部)21と、サーバ通信部(通信部)11と、サーバ制御部(制御部)12と、を備え、上記サーバ制御部12は、上記対応情報格納部(記憶部)21を参照し、上記サーバ通信部11を介して受信した第1の提供者端末(端末装置)50の位置情報が上記位置又は上記位置の周辺を示す場合に、第1の端末装置(端末装置)50を、上記位置に関連する情報を取得するための上記指示を実行する端末装置として特定する。
【0161】
上記の構成によれば、複数の提供者端末50の各位置情報を参照して、それぞれの位置に応じた情報を取得することができるため、情報利用側のユーザが欲している情報を提供しやすくすることができる。
【0162】
本発明の態様2に係る情報処理装置10は、上記態様1において、上記サーバ制御部12は、上記サーバ通信部11を介して上記第1の提供者端末50に対して上記指示を送信する構成であってもよい。
【0163】
上記の構成によれば、情報処理装置10は、位置情報を参照して特定した指示対象の提供者端末50に、情報利用側のユーザが欲している情報を取得させることができる。
【0164】
本発明の態様3に係る情報処理装置10は、上記態様1又は2において、上記サーバ制御部12は、上記第1の提供者端末50が上記指示に基づいて取得した情報を、上記サーバ通信部11を介して受信し、受信した上記情報を、上記第1の提供者端末50とは異なる利用者端末(端末装置)30に対して上記サーバ通信部11を介して送信する構成であってもよい。
【0165】
上記の構成によれば、情報処理装置10は、位置情報を参照して特定した指示対象の提供者端末50から得られた情報を、利用者端末30に対して提供する。よって、提供者端末50の位置に応じて情報を取得し、情報利用側のユーザが欲している情報を提供しやすくすることができる。
【0166】
本発明の態様4に係る情報処理装置10は、上記態様3において、上記サーバ制御部12は、受信した上記情報が複数存在する場合に、当該複数の情報から何れかの情報を選択して上記第2の利用者端末30に対して上記サーバ通信部11を介して送信する構成であってもよい。
【0167】
上記の構成によれば、情報処理装置10は複数存在する情報の中から、情報利用者側のユーザが欲している情報に対して最適な情報を選択して提供することができる。よって、情報利用側のユーザが欲している情報を提供しやすくすることができる。
【0168】
本発明の態様5に係る情報処理装置10は、上記態様3又は4において、上記サーバ制御部12は、受信した上記情報を加工した上で、上記第2の利用者端末30に対して上記サーバ通信部11を介して送信する構成であってもよい。
【0169】
上記の構成によれば、情報処理装置10は、複数存在する情報を統合したり、情報を付加したりして情報利用者側のユーザが欲している情報を生成して提供することができる。また、情報に対して修正、削除、閲覧禁止などの適宜の加工を行うことができ、プライバシー対策などの加工を行った情報を情報利用者側のユーザに提供することができる。
【0170】
本発明の態様6に係る情報処理装置10は、上記態様3から5において、上記サーバ制御部12は、上記サーバ通信部11を介して上記第2の利用者端末から取得したリクエストに応じて、上記位置と、上記位置に関連する情報を取得するための指示とを上記対応情報格納部21に記憶させる構成であってもよい。
【0171】
上記の構成によれば、利用者側端末のユーザが欲する情報に応じて提供者端末50に指示することができる。よって、利用者側端末のユーザが欲する情報を提供することができる。
【0172】
本発明の態様7に係る情報処理装置10は、上記態様6において、上記対応情報格納部21は上記指示に関する時間情報を更に記憶し、上記サーバ制御部12は、現在時刻が上記時間情報を満たす場合に、上記第1の提供者端末50に対する上記指示を送信する構成であってもよい。
【0173】
上記の構成によれば、情報利用者側のユーザが欲している情報が例えば直近数時間の情報であるにも関わらず、数日遅れて情報利用者側のユーザに情報が提供されることがない。よって、情報利用者側のユーザが欲している情報を提供することができる。
【0174】
本発明の態様8に係る情報処理装置10は、上記態様6または7において、上記対応情報格納部21は、上記指示に関するユーザ情報を更に記憶し、上記サーバ制御部12は、上記第1の端末装置50のユーザ情報が上記ユーザ情報と合致する場合に、上記第1の端末装置50に対する上記指示を送信する構成であってもよい。
【0175】
上記の構成によれば、提供者端末50のユーザの性別や年齢などの属性情報に応じて、情報利用者側のユーザが欲している情報の提供側として最適な提供者端末50を特定することができる。
【0176】
本発明の態様9に係る提供者端末50は、情報処理装置10と通信する提供者端末通信部51と、提供者端末制御部52と、上記提供者端末制御部52の制御に応じて周囲を撮影する撮影部57と、を備え、上記提供者端末制御部52は、上記情報処理装置10に、当該提供者端末50の位置を示す位置情報を、上記提供者端末通信部51を介して送信し、上記情報処理装置10が送信した指示を、上記提供者端末通信部51を介して受信し、受信した上記指示を参照して、上記撮影部で撮影する撮影方向を特定する。
【0177】
上記の構成によれば、所定の位置にある提供者端末50は、情報処理装置10からの指示に応じて特定方向の撮影を行うことができる。
【0178】
本発明の態様10に係る提供者端末50は、上記態様9において、上記撮影部57による撮像方向を変更する駆動部(撮像駆動部)61を更に備え、上記提供者端末制御部52は、上記指示を参照して特定した撮影方向に上記撮影部57を向けるように上記駆動部61を制御し、上記指示を参照して特定した撮影方向の撮影を上記撮影部57に実行させる構成であってもよい。
【0179】
上記の構成によれば、提供者端末50は、撮影部57が駆動部61によって撮影指示に応じて特定した撮影方向に向き付される。よって、提供者端末50は、指示に応じた撮影方向の撮影を行うことができる。
【0180】
本発明の態様11に係る提供者端末50は、上記態様9において、ユーザに対する指示を提示する表示部(提示部)62、音声出力部(提示部)63を更に備え、上記提供者端末制御部52は、上記指示を参照して特定した撮影方向に上記撮影部57を向けるように上記表示部62および音声出力部63の少なくとも何れか一方を介してユーザに対して指示を行う構成であってもよい。
【0181】
上記の構成によれば、提供者端末50は、ユーザに表示部62によるディスプレイ表示および音声出力部63からの音声ガイダンスの少なくとも何れか一方で撮影部57を特定した撮影方向に向けるようにユーザに指示することができる。
【0182】
本発明の態様12に係る提供者端末50は、上記態様11において、当該提供者端末50の各部を駆動する駆動部(各部駆動部)61を更に備え、上記提供者端末制御部52は、上記指示を参照して上記撮影部57で撮影する撮影方向を特定した場合であって、上記音声出力部63による音声出力が禁止されている場合、上記駆動部61によって、当該提供者端末50の各部を駆動する構成であってもよい。
【0183】
上記の構成によれば、提供者端末50は、マナーモードに設定されている場合であっても、提供者端末50の各部が駆動することで、提供者端末50のユーザは、撮影部57で撮影する撮影方向に向ける必要がある旨を知ることができる。
【0184】
本発明の態様13に係る提供者端末50は、上記態様9から12において、周囲の音声を受ける少なくとも1つのマイクを有し、上記少なくとも1つのマイクで受けた音声を録音する録音部58を備え、上記提供者端末制御部52は、上記情報処理装置10から録音指示を受信し、上記受信した指示を参照して、上記少なくとも1つのマイクの何れかを選択して周囲の音声を録音する構成であってもよい。
【0185】
上記の構成によれば、提供者端末50は、情報処理装置10からの指示に応じて周囲の音声を録音することができるため、情報利用者側のユーザが音声情報を欲している場合に、情報利用者側のユーザが欲している情報を提供することができる。
【0186】
本発明の各態様に係る情報処理装置10は、コンピュータによって実現してもよく、この場合には、コンピュータを上記情報処理装置が備える各部(ソフトウェア要素)として動作させることにより上記情報処理装置をコンピュータにて実現させる情報処理装置の制御プログラム、およびそれを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体も、本発明の範疇に入る。
【0187】
本発明は上述した各実施形態に限定されるものではなく、請求項に示した範囲で種々の変更が可能であり、異なる実施形態にそれぞれ開示された技術的手段を適宜組み合わせて得られる実施形態についても本発明の技術的範囲に含まれる。さらに、各実施形態にそれぞれ開示された技術的手段を組み合わせることにより、新しい技術的特徴を形成することができる。
【符号の説明】
【0188】
1 情報処理システム
10 情報処理装置
12 サーバ制御部(制御部)
13 位置情報取得部
14 リクエスト取得部
16 提供者端末特定部
17 指示内容特定部
18 取得情報加工部
19 取得情報選択部
21 対応情報格納部
30 利用者端末(異なる端末装置)
37 入力部
38 表示部
39 音声再生部
50 提供者端末(第1の端末装置)
52 提供者端末制御部(端末制御部)
54 方向検出部
55 位置計測部
57 撮影部
58 録音部
60 駆動制御部
61 駆動部(撮像駆動部、各部駆動部)
62 表示部(提示部)
63 音声出力部(提示部)
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14