特開2018-206174(P2018-206174A)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2015.5.11 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】特開2018-206174(P2018-206174A)
(43)【公開日】2018年12月27日
(54)【発明の名称】施設管理装置及び施設管理方法
(51)【国際特許分類】
   G05B 23/02 20060101AFI20181130BHJP
【FI】
   G05B23/02 Z
【審査請求】未請求
【請求項の数】3
【出願形態】OL
【全頁数】9
(21)【出願番号】特願2017-112466(P2017-112466)
(22)【出願日】2017年6月7日
(71)【出願人】
【識別番号】000006666
【氏名又は名称】アズビル株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100123434
【弁理士】
【氏名又は名称】田澤 英昭
(74)【代理人】
【識別番号】100101133
【弁理士】
【氏名又は名称】濱田 初音
(74)【代理人】
【識別番号】100199749
【弁理士】
【氏名又は名称】中島 成
(74)【代理人】
【識別番号】100188880
【弁理士】
【氏名又は名称】坂元 辰哉
(74)【代理人】
【識別番号】100197767
【弁理士】
【氏名又は名称】辻岡 将昭
(74)【代理人】
【識別番号】100201743
【弁理士】
【氏名又は名称】井上 和真
(72)【発明者】
【氏名】小菅 博章
【テーマコード(参考)】
3C223
【Fターム(参考)】
3C223AA21
3C223BA01
3C223CC01
3C223DD01
3C223FF13
3C223FF33
3C223GG01
3C223HH08
(57)【要約】
【課題】施設内に設置された設備機器の運転時間を高精度に集計することができる施設管理装置及び施設管理方法を提供する。
【解決手段】施設内に設置された設備機器12の運転及び停止を管理する施設管理装置11において、設備機器12の運転開始時刻T1及び運転停止時刻T2を取得する運転状態変化取得部23と、設備機器12が運転を開始してからその運転を停止するまでの運転状態ごとに、運転開始時刻T1と、当該運転開始時刻T1の次の運転停止時刻T2との差分を、設備機器12の運転時間ΔTとして算出して集計する運転時間集計部25とを備える。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
施設内に設置された設備機器の運転及び停止を管理する施設管理装置において、
前記設備機器の運転開始時刻及び運転停止時刻を取得する運転状態変化取得部と、
前記設備機器が運転を開始してからその運転を停止するまでの運転状態ごとに、前記運転開始時刻と、当該運転開始時刻の次の前記運転停止時刻との差分を、前記設備機器の運転時間として算出して集計する運転時間集計部とを備える
ことを特徴とする施設管理装置。
【請求項2】
前記運転時間集計部は、
前記設備機器の運転状態において、前記運転時間の集計要求を受けた場合には、その集計要求を受けたときの運転状態における前記運転開始時刻と、現在時刻との差分を、途中運転時間として算出し、この算出した前記途中運転時間を集計に加え、
前記設備機器の停止状態において、前記運転時間の集計要求を受けた場合には、その集計要求を受けたときの停止状態の直前の運転状態における前記運転停止時刻まで集計してきた総運転時間を、そのまま使用する
ことを特徴とする請求項1記載の施設管理装置。
【請求項3】
施設内に設置された設備機器の運転及び停止を管理する施設管理方法において、
前記設備機器の運転開始時刻及び運転停止時刻を取得する運転状態変化取得ステップと、
前記設備機器が運転を開始してからその運転を停止するまでの運転状態ごとに、前記運転開始時刻と、当該運転開始時刻の次の前記運転停止時刻との差分を、前記設備機器の運転時間として算出して集計する運転時間集計ステップとを備える
ことを特徴とする施設管理方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、建物の施設内に設置された設備機器の運転状態を管理するための施設管理装置及び施設管理方法に関する。
【背景技術】
【0002】
一般に、建物の施設内には、空調設備、照明設備、防犯設備、及び、防災設備等の各種設備機器が、設けられている。これらの設備機器は、例えば、予め設定された運転スケジュールに従って、その運転及び停止が管理されている。
【0003】
また、テナントビル等の施設においては、上述した設備機器の運転時間に応じて、課金を行う場合があり、各設備機器の運転時間を正確に集計する必要もある。
【0004】
そこで、従来から、施設内に設置された設備機器の運転及び停止を管理するための施設管理装置が周知となっており、この施設管理装置の中でも、設備機器の運転時間を集計可能としたものが、種々提供されている。そして、このような、従来の施設管理装置としては、例えば、特許文献1に開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開2016−58048号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
ここで、上記従来の施設管理装置においては、設備機器の運転状態の変化を示す運転データを取得した後、この運転データと、当該運転データを取得した時刻とを用いて、所定周期ごとに、設備機器の運転時間を集計するようにしている。つまり、上記従来の施設管理装置は、現在時刻を計時するためのタイマと、所定周期を計時するためのタイマとを有しており、2つのタイマを併用して、設備機器の運転時間を集計可能としている。
【0007】
しかしながら、上述した構成を採用する場合には、2つのタイマの計時精度が一致していないと、設備機器の運転時間を高精度に集計することができない。即ち、上記従来の施設管理装置においては、実際の運転時間と、集計した運転時間とが、一致しないおそれがある。
【0008】
従って、本発明は上記課題を解決するものであって、施設内に設置された設備機器の運転時間を高精度に集計することができる施設管理装置及び施設管理方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明に係る施設管理装置は、
施設内に設置された設備機器の運転及び停止を管理する施設管理装置において、
設備機器の運転開始時刻及び運転停止時刻を取得する運転状態変化取得部と、
設備機器が運転を開始してからその運転を停止するまでの運転状態ごとに、運転開始時刻と、当該運転開始時刻の次の運転停止時刻との差分を、設備機器の運転時間として算出して集計する運転時間集計部とを備える。
【0010】
また、本発明に係る施設管理方法は、
施設内に設置された設備機器の運転及び停止を管理する施設管理方法において、
設備機器の運転開始時刻及び運転停止時刻を取得する運転状態変化取得ステップと、
設備機器が運転を開始してからその運転を停止するまでの運転状態ごとに、運転開始時刻と、当該運転開始時刻の次の運転停止時刻との差分を、設備機器の運転時間として算出して集計する運転時間集計ステップとを備える。
【発明の効果】
【0011】
本発明に係る施設管理装置及び施設管理方法によれば、施設内に設置された設備機器の運転時間を高精度に集計することができる。
【図面の簡単な説明】
【0012】
図1】本発明の実施の形態1に係る施設管理装置の構成を示すブロック図である。
図2】本発明の実施の形態1に係る施設管理装置の動作を示すフローチャートである。
図3】本発明の実施の形態1に係る施設管理装置の動作を示すタイムチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0013】
以下、この発明をより詳細に説明するために、この発明を実施するための形態について、添付の図面に従って説明する。
【0014】
実施の形態1.
先ず、実施の形態1に係る施設管理装置11の構成について、図1を用いて説明する。
【0015】
図1に示すように、施設管理装置11は、ビル等の施設内に設置された複数の設備機器12と、通信回線13を介して接続されている。これにより、施設管理装置11は、設備機器12の運転状態(運転及び停止)を、設備機器12ごとに個別に管理することが可能となっている。
【0016】
また、施設管理装置11は、例えば、操作部21、運転スケジュール記憶部22、運転状態変化取得部23、履歴記憶部24、運転時間集計部25、運転時間記憶部26、表示部27、及び、タイマ28等を有している。
【0017】
操作部21は、オペレータの施設管理装置11に対する入力操作を、受け付けるものである。
【0018】
運転スケジュール記憶部22は、操作部21を用いて入力された各設備機器12の運転スケジュールを記憶するものである。この運転スケジュールは、例えば、各設備機器12の運転開始予定時刻及び運転停止予定時刻等を含むものであって、少なくとも1日分の運転スケジュールとなっている。
【0019】
運転状態変化取得部23は、各設備機器12から、当該設備機器12の運転状態の変化を示す運転データを取得すると共に、後述するタイマ28から、その運転データを受け取ったときの時刻を取得する。具体的に、運転データは、少なくとも、設備機器12の運転開始及び運転停止を示すものとなっている。
【0020】
この場合には、運転データを取得したときの時刻とは、設備機器12が停止状態から運転状態に切り替わった時刻を示す運転開始時刻(後述するT1)、及び、設備機器12が運転状態から停止状態に切り替わった時刻を示す運転停止時刻(後述するT2)のことになる。
【0021】
更に、設備機器12の運転状態とは、設備機器12が運転を開始してからその運転を停止するまでの状態のことであって、運転開始時刻とこの運転開始時刻の次の運転停止時刻との間の期間に相当する。これに対して、設備機器12の停止状態とは、設備機器12が運転を停止してから次の運転を開始するまでの状態のことであって、運転停止時刻とこの運転停止時刻の次の運転開始時刻との間の期間に相当する。
【0022】
履歴記憶部24は、設備機器12ごとに、運転状態変化取得部23によって取得された運転データと、その運転データを取得したときの運転開始時刻及び運転停止時刻とを、履歴データとして記憶するものである。
【0023】
運転時間集計部25は、設備機器12ごとに、履歴記憶部24に記憶された運転開始時刻及び運転停止時刻を用いて、運転時間(後述するΔT)を集計するものである。つまり、運転時間集計部25は、設備機器12が運転を開始してからその運転を停止するまでの運転状態ごとに、その運転時間を算出し、最終的に、全ての運転状態における運転時間を集計する。
【0024】
具体的に、運転時間集計部25は、1つの運転状態ごとに、当該運転状態の運転開始時刻と、この運転開始時刻の次の運転停止時刻との差分を、運転時間として算出し、この算出した運転時間を、今まで集計してきた総運転時間に積算する。このような、運転時間集計部25による運転時間の集計は、設備機器12が運転を開始してからその運転を停止するたびに、更新し続けられる。
【0025】
また、運転時間集計部25は、現在時刻での集計についても、対応可能となっている。この場合には、運転時間の集計要求(後述するR1,R2)が、設備機器12が運転状態となっているときに発令される場合と、設備機器12が停止状態となっているときに発令される場合とが考えられる。
【0026】
そこで、設備機器12の運転状態において、運転時間集計部25がその運転時間の集計要求(R1)を受けた場合には、履歴記憶部24に記憶された運転開始時刻と、現在時刻とを用いて、運転時間を集計する。即ち、運転時間集計部25は、集計要求を受けたときの運転状態における運転開始時刻と、現在時刻との差分を、途中運転時間(後述するΔT´)として算出し、この算出した途中運転時間を、今まで集計してきた総運転時間に積算する。
【0027】
更に、設備機器12の運転状態において、運転時間集計部25がその運転時間の集計要求を続けて受けた場合には、前回の運転時間の集計要求を受けたときの時刻と、現在時刻とを用いて、運転時間を集計する。即ち、運転時間集計部25は、前回の運転時間の集計要求を受けたときの時刻と、現在時刻との差分を、途中運転時間として算出し、この算出した途中運転時間を、今まで集計してきた総運転時間に積算する。
【0028】
これに対して、設備機器12の停止状態において、運転時間集計部25がその運転時間の集計要求(R2)を受けた場合には、現在時刻まで集計してきた総運転時間を、そのまま使用する。即ち、運転時間集計部25は、集計要求を受けたときの停止状態の直前の運転状態における運転停止時刻まで集計してきた総運転時間を、更新することなく使用する。
【0029】
運転時間記憶部26は、運転時間集計部25によって集計された各設備機器12の運転時間を、当該設備機器12ごとに個別に記憶するものである。
【0030】
表示部27は、操作部21の操作に応じて、履歴記憶部24に記憶された履歴データ、及び、運転時間記憶部26に記憶された運転時間を表示するものである。
【0031】
タイマ28は、時刻を計時する機能を有しており、例えば、リアルタイムクロックに相当するものである。つまり、運転状態変化取得部23は、設備機器12の運転状態の変化を示す運転データを取得するときに、タイマ28の出力値を、設備機器12の運転状態が変化した時刻(運転開始時刻または運転停止時刻)として取得する。
【0032】
次に、施設管理装置11の動作について、図2及び図3を用いて説明する。
【0033】
ここで、運転スケジュール記憶部22には、操作部21による入力操作によって、少なくとも1日分の運転スケジュールが、予め記憶されている。これにより、各設備機器12は、運転スケジュールに従って、運転状態と停止状態とを交互に繰り返しながら作動する。
【0034】
先ず、ステップST1において、設備機器12が運転状態になると、運転状態変化取得部23は、設備機器12が停止状態から運転状態に切り替わったことを示す運転データと、その運転データの受け取り時刻となる運転開始時刻T1とを、取得する。
【0035】
次いで、ステップST2において、履歴記憶部24は、運転状態変化取得部23によって取得された運転データ及びこれに対応した運転開始時刻T1を、設備機器12ごとの履歴データとして、記憶する。
【0036】
そして、ステップST3において、設備機器12の運転状態の途中で、運転時間の集計要求R1を受けたか否かが判定される。ここで、集計要求R1を受けた場合には、ステップST4に進む。一方、集計要求R1を受けていない場合には、ステップST5に進む。
【0037】
次いで、ステップST4において、運転時間集計部25は、集計要求R1を受けたときの運転状態における運転開始時刻T1と、現在時刻との差分を、途中運転時間ΔT´として算出した後、この途中運転時間ΔT´を、これまで集計してきた総運転時間に積算する。続いて、運転時間集計部25は、集計した総運転時間を、集計要求R1に対する返答とする。
【0038】
一方、ステップST5において、設備機器12が停止状態になると、運転状態変化取得部23は、設備機器12が運転状態から停止状態に切り替わったことを示す運転データと、その運転データの受け取り時刻となる運転停止時刻T2を、取得する。
【0039】
そして、ステップST6において、履歴記憶部24は、運転状態変化取得部23によって取得された運転データ及びこれに対応した運転停止時刻T2を、設備機器12ごとの履歴データとして、記憶する。
【0040】
次いで、ステップST7において、運転時間集計部25は、ステップST2で記憶した運転開始時刻T1と、ステップST6で記憶した運転停止時刻T2との差分を取り、運転時間ΔTを算出する。続いて、運転時間集計部25は、算出した運転時間ΔTを、これまで集計してきた総運転時間に積算する。
【0041】
そして、ステップST8において、設備機器12の停止状態の途中で、運転時間の集計要求R2を受けたか否かが判定される。ここで、集計要求R2を受けた場合には、ステップST9に進む。一方、集計要求R2を受けていない場合には、ステップST1に戻る。
【0042】
次いで、ステップST9において、運転時間集計部25は、ステップST7で集計した総運転時間を、そのまま使用する。即ち、運転時間集計部25は、集計要求R2を受けたときの停止状態の直前の運転状態における運転停止時刻T2まで集計してきた総運転時間を、更新することなく使用する。続いて、運転時間集計部25は、そのステップST7で集計した総運転時間を、集計要求R2に対する返答とする。
【0043】
なお、ステップST1,ST5は、運転状態変化取得ステップを構成するものである。また、ステップST7は、運転時間集計ステップを構成するものである。
【0044】
以上より、本発明に係る施設管理装置11によれば、設備機器12が運転を開始してからその運転を停止するまでの運転状態ごとに、運転開始時刻と、当該運転開始時刻の次の運転停止時刻との差分を、設備機器12の運転時間として算出し、全ての運転状態における運転時間を集計することにより、施設内に設置された設備機器12の運転時間を高精度に集計することができる。
【0045】
また、設備機器12の運転状態において、運転時間の集計要求を受けた場合には、その集計要求を受けたときの運転状態における運転開始時刻と、現在時刻との差分を、途中運転時間として算出し、この算出した途中運転時間を集計に加える一方、設備機器12の停止状態において、運転時間の集計要求を受けた場合には、その集計要求を受けたときの停止状態の直前の運転状態における運転停止時刻まで集計してきた総運転時間を、そのまま使用することにより、設備機器12の運転状態の途中、及び、停止状態の途中でも、運転時間を高精度に集計することができる。
【0046】
なお、本願発明は、その発明の範囲内において、実施の形態の任意の構成要素の変形、もしくは、実施の形態の任意の構成要素の省略が可能である。
【0047】
例えば、上述した実施の形態1においては、運転状態変化取得部23が、タイマ28の出力値を、設備機器12の運転状態が変化した時刻として、取得するようにしているが、そのタイマ28に替えて、協定世界時(UTC:Coordinated Universal Time)を使用しても構わない。
【符号の説明】
【0048】
11 施設管理装置
12 設備機器
13 通信回線
21 操作部
22 運転スケジュール記憶部
23 運転状態変化取得部
24 履歴記憶部
25 運転時間集計部
26 運転時間記憶部
27 表示部
28 タイマ
T1 運転開始時刻
T2 運転停止時刻
ΔT 運転時間
ΔT´ 途中運転時間
R1,R2 集計要求
図1
図2
図3