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特開2018-206322動画コンテンツ配信システムにおける仮想通貨配布プログラム
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】特開2018-206322(P2018-206322A)
(43)【公開日】2018年12月27日
(54)【発明の名称】動画コンテンツ配信システムにおける仮想通貨配布プログラム
(51)【国際特許分類】
   G06Q 30/02 20120101AFI20181130BHJP
   G06Q 50/00 20120101ALI20181130BHJP
【FI】
   G06Q30/02 328
   G06Q50/00 300
【審査請求】未請求
【請求項の数】25
【出願形態】OL
【全頁数】21
(21)【出願番号】特願2017-114649(P2017-114649)
(22)【出願日】2017年6月9日
【新規性喪失の例外の表示】特許法第30条第2項適用申請有り ▲1▼ウェブサイトの掲載日 平成28年12月10日 ▲2▼ウェブサイトのアドレス http://www.stager.jp/ https://ja−jp.facebook.com/stagerlive/
(71)【出願人】
【識別番号】517205620
【氏名又は名称】ニューイーステージ インコーポレイテッド
【氏名又は名称原語表記】Newestage, Inc.
(74)【代理人】
【識別番号】110002295
【氏名又は名称】特許業務法人森脇特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】▲ハオ▼ 心田
(72)【発明者】
【氏名】張 国棟
【テーマコード(参考)】
5L049
【Fターム(参考)】
5L049BB07
5L049CC11
(57)【要約】
【課題】ユーザーの端末機器同士で動画コンテンツの生配信を行うシステムにおいて、システムの利用を促す新たな仕組みを提供する。
【解決手段】
生配信中に動画コンテンツを視聴及び配信しているユーザーにシステム内で使用できる仮想通貨を金額が不明な状態で「福袋」として配布するために端末機器に下記の各ステップを実行させるためのコンピュータープログラムであって、
福袋の配布開始時刻に、前記端末機器の画面上に福袋配布のために用いられる第1のインタラクティブ・アイテムを表示するステップと、
前記第1のインタラクティブ・アイテムに対するユーザーの操作に応じ、サーバーに前記ユーザーからの福袋配布要求メッセージを送信し、前記サーバーから配布金額を含む福袋配布応答メッセージを受信し、前記端末機器の画面上に前記配布金額を表示するステップと、
を含む。
【選択図】 図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
少なくとも1台のサーバーと、多数のユーザーの端末機器とがインターネットを通じて接続された動画コンテンツ配信システムにおいて、
生配信中に動画コンテンツを視聴及び配信しているユーザーにシステム内で使用できる仮想通貨を金額が不明な状態で「福袋」として配布するために端末機器に下記の各ステップを実行させるためのコンピュータープログラムであって、
福袋の配布開始時刻に、前記端末機器の画面上に福袋配布のために用いられる第1のインタラクティブ・アイテムを表示するステップと、
前記第1のインタラクティブ・アイテムに対するユーザーの操作に応じ、サーバーに前記ユーザーからの福袋配布要求メッセージを送信し、前記サーバーから配布金額を含む福袋配布応答メッセージを受信し、前記端末機器の画面上に前記配布金額を表示するステップと、
を含むことを特徴とするコンピュータプログラム。
【請求項2】
前記第1のインタラクティブ・アイテムはアニメーション効果を備えたインタラクティブ・アイテムであることを特徴とする、
請求項1記載のコンピュータープログラム。
【請求項3】
前記第1のインタラクティブ・アイテムを表示するステップは、
前記端末機器の画面の中央付近に、前記第1のインタラクティブ・アイテムを表示することを特徴とする、
請求項1又は2記載のコンピュータープログラム。
【請求項4】
前記端末機器の画面上に第2のインタラクティブ・アイテムを表示するステップと、
前記第2のインタラクティブ・アイテムに対するユーザーの操作に応じ、
福袋に関して、一旦設定されると基本的に変わらないルールと動的に変化するルールとを含む、福袋に関する設定情報を含む福袋ルールを表示するステップと、
をさらに含むことを特徴とする、請求項1乃至3のいずれか一項記載のコンピュータープログラム。
【請求項5】
前記福袋ルールは、当日残り配布金額、一回あたりの福袋配布金額、当日残り配布回数、一回あたりの福袋当選者数、当日福袋配布済み総人数、福袋配布時間間隔、カウントダウンデータ、生配信中のシェア済み人数の少なくとも1つを含むことを特徴とする、
請求項1乃至4のいずれか一項記載のコンピュータープログラム。
【請求項6】
前記サーバーから一部または全部の前記福袋ルールを含む福袋配布応答メッセージを受信し、前記福袋ルールを更新して保存するステップと、
前記福袋ルール中の当日残り配布回数がゼロである場合には、前記第2のインタラクティブ・アイテムを所定の表示状態で表示するステップと、をさらに含み、
前記福袋ルールを表示するステップは、
保存された一部または全部の福袋ルールを表示することを含むことを特徴とする、
請求項5記載のコンピュータープログラム。
【請求項7】
福袋配布カウントダウンを始めるための福袋カウントダウン指令メッセージを前記サーバーから受信し、前記福袋カウントダウン指令メッセージに基づき前記第1のインタラクティブ・アイテムを表示させるためのタイマーを設定し、カウントダウンタイマーを起動するステップ、または
前記第1のインタラクティブ・アイテムを表示させるための福袋配布指令メッセージを前記サーバーから受信するステップ、
をさらに含むことを特徴とする、請求項5乃至6のいずれか一項記載のコンピュータープログラム。
【請求項8】
前記福袋配布応答メッセージは、更新されたユーザー仮想通貨総金額をさらに含み、
前記端末機器の画面上に、更新された前記ユーザー仮想通貨総金額を表示するステップ、
をさらに含むことを特徴とする、請求項1乃至7のいずれか一項記載のコンピュータープログラム。
【請求項9】
生配信中の前記ユーザーが動画コンテンツをSNSにシェアしたことのあるユーザーである場合、前記配布金額は一回あたりの福袋配布金額の少なくとも2倍であることを特徴とする、
請求項1乃至8のいずれか一項記載のコンピュータープログラム。
【請求項10】
少なくとも1台のサーバーと、多数のユーザーの端末機器とがインターネットを通じて接続された動画コンテンツ配信システムにおいて、
生配信中に動画コンテンツを視聴及び配信しているユーザーにシステム内で使用できる仮想通貨を金額が不明な状態で「福袋」として配布するために前記サーバーに下記の各ステップを実行させるためのコンピュータープログラムであって、
生配信中の第1のグループの福袋配布要求メッセージを受信し、前記第1のグループの情報を福袋争奪ユーザー行列に追加する第1のステップと、
一回あたりの福袋当選者数に基づき、前記福袋争奪ユーザー行列から第2のグループに属する複数のユーザーの情報を選択し、その中から更に抽出が行われたユーザーの情報を当選ユーザリストに追加する第2のステップと、
前記当選ユーザリスト中の第2のグループのために配布金額を含む福袋配布応答メッセージを生成し、前記当選ユーザリスト中の第2のグループの前記福袋配布応答メッセージを送信する第3のステップと、
を含むことを特徴とするコンピュータプログラム。
【請求項11】
前記第1のステップに第1スレッドを割り当て、
前記第2のステップに第2スレッドを割り当て、
前記第3のステップに第3スレッドを割り当て、
並列処理することを特徴とする請求項10記載のコンピュータープログラム。
【請求項12】
前記第2スレッドを通じて、一回あたりの福袋当選者数に基づき、前記福袋争奪ユーザー行列から第2のグループに属する複数のユーザーの情報を選択する際には、
一回あたりの福袋当選者数と前記福袋争奪ユーザー行列中の前記第1のグループの人数との比率に基づき当選人数を決定し、前記福袋争奪ユーザー行列の先頭から前記当選人数分の第2のグループの情報を抽出するステップをさらに含むことを特徴とする、
請求項11記載のコンピュータープログラム。
【請求項13】
前記第3スレッドを通じて、前記当選ユーザリスト中の第2のグループのために配布金額を含む福袋配布応答メッセージを生成し、前記当選ユーザリスト中の第2のグループの前記福袋配布応答メッセージを送信するステップは、
前記第2のグループに属する各ユーザーのパフォーマンス・ポイントに基づいて
前記一回あたりの福袋当選者数分の第3のグループの情報を選択し、前記選択された第3のグループそれぞれのために配布金額を決定し、前記配布金額を含む福袋配布応答メッセージを生成し、前記第3のグループの福袋配布応答メッセージを送信し、さらに各前記第3のグループのパフォーマンス・ポイントを減らすことを含むことを特徴とする、
請求項10乃至11のいずれか一項記載のコンピュータープログラム。
【請求項14】
前記第3スレッドを通じて、前記当選ユーザリスト中の各第2のグループのために配布金額を含む福袋配布応答メッセージを生成し、前記第2のグループの前記福袋配布応答メッセージを送信するステップは、
前記第3のステップの後、前記第2のグループ中の選択されなかったユーザーを第4のグループとして、それぞれのユーザーに対して福袋争奪失敗を示す福袋配布応答メッセージを生成し、前記第4のグループの福袋配布応答メッセージを送信し、さらに各前記第4のグループのパフォーマンス・ポイントを上げるステップをさらに含むことを特徴とする、
請求項13記載のコンピュータープログラム。
【請求項15】
前記第2スレッドを通じて、一回あたりの福袋当選者数に基づき、前記福袋争奪ユーザー行列から第2のグループに属する複数のユーザーの情報を選択し、その中から更に抽出が行われたユーザーの情報を当選ユーザリストに追加するステップは、
前記第2のステップの後、選択されなかったユーザーの情報を第5のグループとして落選ユーザリストに追加する第4のステップをさらに含むことを特徴とする、
請求項11乃至14のいずれか一項記載のコンピュータープログラム。
【請求項16】
前記第4のステップに第4スレッドを割り当てると共に前記第4スレッドを通じて、各前記第5のグループのために福袋争奪失敗を示す福袋配布応答メッセージを生成し、前記第5のグループの福袋配布応答メッセージを送信する第5のステップ、
をさらに含むことを特徴とする、請求項15記載のコンピュータープログラム。
【請求項17】
前記各前記第4のグループのパフォーマンス・ポイントを上げるステップは、
各前記第4のグループのパフォーマンス・ポイントを福袋争奪要件を満たす点数に調整することを含むことを特徴とする、
請求項14乃至16のいずれか一項記載のコンピュータープログラム。
【請求項18】
最新の福袋ルールを取得するステップと、
前記福袋ルールを含む福袋配布応答メッセージを送信するステップと、
をさらに含むことを特徴とする、請求項10乃至16のいずれか一項記載のコンピュータープログラム。
【請求項19】
前記福袋ルールは、当日残り配布金額、一回あたりの福袋配布金額、当日残り配布回数、一回あたりの福袋当選者数、当日福袋配布済み総人数、福袋配布時間間隔、カウントダウンデータ、生配信中のシェア済み人数の少なくとも1つを含むことを特徴とする、
請求項18記載のコンピュータープログラム。
【請求項20】
福袋の配布を始める予定時間に基づき、現時点でカウントダウンを始めるか否かを一定時間ごとに確認するステップと、
カウントダウンを始めると決定した場合には、前記生配信中の端末機器に福袋配布カウントダウンを始めるための福袋カウントダウン指令メッセージを送信し、さらに現在時間と福袋配布時間との間隔に基づき、前記配布を始める予定時間を更新し、当日残り配布回数のデータを更新するステップと、
をさらに含むことを特徴とする、請求項19記載のコンピュータープログラム。
【請求項21】
福袋配布時間に福袋配布インタラクティブ・アイテムを表示させるためのタイマーを設定するステップと、
前記タイマーの時間が過ぎると、前記生配信中の端末機器に福袋配布指令メッセージを送信し、前記当日残り配布回数のデータを更新するステップと、
をさらに含むことを特徴とする、請求項20記載のコンピュータープログラム。
【請求項22】
前記選択された第3のグループそれぞれのために配布金額を決定するステップは、
前記第3のグループが動画コンテンツをシェアしたことがある場合には、前記第3のグループに配布する配布金額を一回あたりの福袋配布金額の少なくとも2倍とすることを含むことを特徴とする、
請求項13乃至21のいずれか一項記載のコンピュータープログラム。
【請求項23】
前記選択された第3のグループそれぞれのために配布金額を決定し、前記配布金額を含む福袋配布応答メッセージを生成するステップは、
決定された前記配布金額に基づき、前記第3のグループの仮想通貨総金額を更新するステップと、
前記配布金額及び前記更新された仮想通貨総金額を含む福袋配布応答メッセージを生成するステップと、をさらに含むことを特徴とする、
請求項13乃至22のいずれか一項記載のコンピュータープログラム。
【請求項24】
生配信シェア要求メッセージを受信し、第6のグループとしてそのユーザーの情報を生配信中のシェア済みユーザリストに追加し、さらに前記当日残り配布金額を増加する第5のステップをさらに含むことを特徴とする、請求項13乃至23のいずれか一項記載のコンピュータープログラム。
【請求項25】
前記第5のステップに第5スレッドを割り当て、並列処理することを特徴とする請求項24記載のコンピュータープログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は動画コンテンツ配信システム、特に、ユーザーの端末機器同士で動画コンテンツの生配信を行うシステムを提供する動画配信プラットフォームおいて、生配信中に仮想通貨を配布する技術に関する。
【背景技術】
【0002】
近時、インターネット技術の急速な普及により、スマートフォンなどの携帯機器同士で音声を含む動画像のリアルタイム通信を行う動画コンテンツの生配信プラットフォームを提供するシステム(以下単に「システム」という。)が普及してきている。これにより、ユーザーはどこにいても、興味のある動画コンテンツをリアルタイムで視聴したり、インタラクティブに動画コンテンツの配信者(以下、「配信者」という。)とコミュニケーションを取ることができる。逆に、このような生配信のシステムを用いれば、誰でも簡単に、多数の視聴者に向けて動画コンテンツを生配信することが可能となっている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】国際公開第2014/010445
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明は、このような生配信用のプラットフォームの中で、ユーザーにシステムの利用を促す新たな仕組みを提供し、それにより、生配信される動画コンテンツ(以下、単に「動画コンテンツ」という。)の面白さを増すことを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明の実施形態の一つは、少なくとも1台のサーバーと、多数のユーザーの端末機器とがインターネットを通じて接続された動画コンテンツ配信システムにおいて、
生配信中の動画コンテンツを視聴及び配信しているユーザーにシステム内で使用できる仮想通貨を金額が不明な状態で「福袋」として配布するために端末機器に下記の各ステップを実行させるためのコンピュータープログラムであって、
福袋の配布開始時刻に、前記端末機器の画面上に福袋配布のために用いられる第1のインタラクティブ・アイテムを表示するステップと、
前記第1のインタラクティブ・アイテムに対するユーザーの操作に応じ、サーバーに前記ユーザーからの福袋配布要求メッセージを送信し、前記サーバーから配布金額を含む福袋配布応答メッセージを受信し、前記端末機器の画面上に前記配布金額を表示するステップと、
を含むことを特徴とする。
【0006】
本発明の他の実施形態の一つは、少なくとも1台のサーバーと、多数のユーザーの端末機器とがインターネットを通じて接続された動画コンテンツ配信システムにおいて、
生配信中の動画コンテンツを視聴及び配信しているユーザーにシステム内で使用できる仮想通貨を金額が不明な状態で「福袋」として配布するために前記サーバーに下記の各ステップを実行させるためのコンピュータープログラムであって、
生配信中の第1のグループの福袋配布要求メッセージを受信し、前記第1のグループの情報を福袋争奪ユーザー行列に追加する第1のステップと、
一回あたりの福袋当選者数に基づき、前記福袋争奪ユーザー行列から第2のグループに属する複数のユーザーの情報を選択し、その中から更に抽出が行われたユーザーの情報を当選ユーザリストに追加する第2のステップと、
前記当選ユーザリスト中の各第2のグループのために配布金額を含む福袋配布応答メッセージを生成し、前記当選ユーザリスト中の第2のグループの前記福袋配布応答メッセージを送信する第3のステップと、
を含むことを特徴とする。
【0007】
この場合、前記第1のステップに第1スレッドを割り当て、前記第2のステップに第2スレッドを割り当て、前記第3のステップに第3スレッドを割り当て、各ステップを並列処理するように構成してもよい。このような構成によると、大量のユーザーが短時間に集中して福袋を争奪する状況においても、サーバーは、複数のスレッドを用いて並列処理が可能となり、福袋を配布するか否か及びその獲得金額を含む応答を適時に行うことができる。
【発明の効果】
【0008】
本発明の上記形態に係る仮想通貨を配布する方法によれば、動画コンテンツの面白さを増すことができ、システムの利用が促進される。
【図面の簡単な説明】
【0009】
図1】第1の実施形態の生配信中に仮想通貨を配布する方法を示すフロー図
図2】第2の実施形態の生配信中に仮想通貨を配布する方法を示すフロー図
図3】第3の実施形態の生配信中に仮想通貨を配布する方法を示すフロー図
図4】第4の実施形態の生配信中に仮想通貨を配布する方法を示すフロー図
図5】第1の実施形態の生配信中に仮想通貨を配布する方法の処理を示す概略図
図6】第1の実施形態で福袋争奪に成功したユーザーの生配信アプリケーションの画面
図7】第1の実施形態で福袋を獲得できなかったユーザーの生配信アプリケーションの画面
図8図2に示すステップS210を実行中の生配信アプリケーションの画面
図9図2に示すステップS230を実行中の生配信アプリケーションの画面
図10】第1の実施形態の動画コンテンツ配信システムの構成図の概略
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、本発明の実施形態について、添付図面を参照して詳細に説明する。
【0011】
(第1の実施形態)
はじめに、本実施形態が前提とするシステム構成について説明する。
図10は、システム運営者が管理する少なくとも1台のサーバー10と、多数のユーザーの端末機器11とがインターネット12を通じて接続された動画コンテンツ配信システムの構成図の概略を示している。動画コンテンツの配信は、プリフェッチ・ライブ・ストリーミング(PFLS)技術などストリーミング配信技術等を用いて配信者の動画コンテンツデータを効率よく圧縮・伝送し、一人のユーザーから多数のユーザーに向けて動画コンテンツを生配信(ライブ配信)することができるものである。
【0012】
このシステムによれば、インターネットに接続され、生配信アプリケーションプログラムを実行できる端末機器であれば、パソコンはもちろん、タブレットやスマートフォンなどの携帯機器同士でも、音声を含む動画像のリアルタイム通信を行う動画コンテンツの生配信プラットフォームを提供することが可能となる。
【0013】
このシステムは、一人の配信者に対して多数の視聴者が存在することを前提とする。当然ながら、配信者が同時刻に複数存在可能なシステムである。なお、システムからみれば、動画コンテンツを生配信するユーザー(配信者)と、それを視聴するユーザー(視聴者)との2種類のユーザーがいることになるが、特に限定しない場合は、両方のユーザーを指すものとする。
【0014】
このシステムでは、視聴者であるユーザーから配信者にチャット(テキストメッセージを送信)できるようになっているが、さらに、コンテンツ配信者を視聴者であるユーザーが応援するための仕組みとして、システム内で使用可能な仮想通貨と、仮想通貨を用いて購入できる種々のアイテム、例えば、花束、ハートマーク、花火、ガラスの靴等を表す静止画又は短い動画アニメーション(端的にいえば「動くアイコン」のようなもの)が提供されている。仮想通貨及びアイテムは、必要に応じてユーザーの端末機器上に表示させることができる。
【0015】
ユーザーが仮想通貨を入手する方法は、システム運営者側において、予め種々の方法が準備されている。例えば、ユーザーが初めてシステムに加入しログインすると、予め決められた額の仮想通貨が付与されるようにしてもよい。また、ユーザーが端末機器を操作し、ミッションクリアすなわち予めサーバー側で設定された条件(ログイン、所定単位時間以上視聴又は配信、配信者の応援、他のSNSに動画コンテンツをシェアする、配信者にギフトをプレゼントする等)を満たすたびに付与されるようにしてもよい。さらに、より多くの仮想通貨を得るために、現実の通貨を用いてユーザーが課金して仮想通貨を購入することもできる。この場合、課金することなく無料で入手した仮想通貨と課金したことにより入手した仮想通貨とが存在することになるが、両者は特に区別しない。
【0016】
すなわち、生配信中の動画コンテンツを視聴するユーザーは、仮想通貨でアイテムを購入し、応援したい配信者に購入したアイテムをプレゼントすることができる。すなわち、課金がなくても仮想通貨を貯めることで残高を増やすことができ、予算内で購入できる希望のアイテムを購入して配信者にプレゼントすることができる。また、特別な条件(例えば「お年玉」として贈るなど)のもとでは、アイテムではなく仮想通貨そのものを直接配信者に送付することができるように構成してもよい。
【0017】
一方、受け取った側(配信者)の端末機器には、受け取ったアイテムが表示されるほか、受け取ったアイテムの価値から算出された評価額が「他のユーザーからもらった仮想通貨」として表示される。この「他のユーザーからもらった仮想通貨」の評価額が一定額に達すると、一定の額ごとにサーバー運営者との取決めによる一定の交換比率で現金又はショッピングクーポン、買い物券、宝くじ、お土産引換券等の有価証券(以下、現金と有価証券を合わせて「有価証券等」という。)と引き替え可能であるように設計されている。すなわち動画コンテンツの配信者は、より多くの視聴者を集めることにより多くのアイテムを受け取り、多額の有価証券等を得ることができる。
【0018】
このように、仮想通貨は、システム側が設定した一定のルールに従って、システム内で流通させることができるほか、他のユーザーから受け取った仮想通貨についてはシステム運営者側が設定した一定の交換比率により有価証券等と交換することができる仕組みとなっている。この意味において、本実施形態に示すシステムでは、ユーザーが保有する仮想通貨には、「他のユーザーからもらった仮想通貨」と、「(上述したいずれかの方法により)自ら獲得した仮想通貨」とは、有価証券等への換金の可否の観点で区別される。
【0019】
本実施形態は、以上のようなシステムにおいて、ユーザーによるシステムの利用を促し、特に、視聴者を飽きさせない新たな仕組みを提供し、それにより、視聴者を飽きさせず、動画コンテンツをいっそう面白くさせることが可能となるような、仮想通貨の配布方法(イベント)を提案するものである。
【0020】
システム運営者によって、予め設定した時刻か一定の時間ごとに、動画コンテンツを配信中及び視聴中のユーザー全てに、金額が不明な仮想通貨を「福袋」として獲得できるチャンスが与えられる。福袋の中身である仮想通貨は全てのユーザーに等しく分配されるものではなく、福袋の獲得を希望する複数のユーザー間で争奪戦を行い、幸運にも争奪戦に勝ち抜いた少数のユーザーのみが獲得できる。こうすることにより動画コンテンツの雰囲気を盛り上げたり、結果としてユーザーの動画コンテンツを視聴する時間を延長したりする効果が期待される。また、配信者側においても、自分を視聴してくれているユーザーがまもなく始まる福袋の争奪を期待していると事前に分かるため、その期待に答えるため福袋の争奪が終わるまでは配信を終了させず続けようという動機付けになる。その結果、すべてのユーザーの動画配信時間及び動画視聴時間を延長させることができる。
【0021】
図1は、本発明の一実施形態として示すものであり、動画コンテンツの生配信において、ユーザーに仮想通貨を配布する方法を示すフロー図である。
【0022】
ステップS110では、福袋の配布開始時刻に、端末機器の画面上に福袋配布のために用いられる第1のインタラクティブ・アイテムを表示する。ここで、福袋の配布開始時刻とは、福袋の配布を始める予定時間を指す。福袋配布は予め設定された時刻を福袋の配布開始時刻とし一定した時間ごとに行われても良いし、福袋配布の設定に基づきプログラムによって算出された時間ごとに行われても良い。いずれにせよ、ステップ110で、福袋配布時間に端末機の画面上にユーザーが福袋を争奪するための第1のインタラクティブ・アイテムを表示する。当該福袋配布時間が過ぎると、当該第1のインタラクティブ・アイテムを表示しないようにして、ユーザーは福袋争奪の操作ができなくなる。
【0023】
第1のインタラクティブ・アイテムは、インタラクティブ機能のついた何れかの操作アイテム、例えば、コマンドボタン、アイコン、ポップアップウィンドウ等であって良い。第1のインタラクティブ・アイテムは、より雰囲気を盛り上げる要素を盛り込んだもの、例えば、動画アニメーションのような動画特殊効果を有するものが好ましい。例えば、絶え間なく周囲にコインをばらまくカラフルな巾着形の動画アニメーションがポップアップで表示されるようにしてもよい。或いは、点滅したり、ゆらゆら揺れる貯金箱の形をした動画アニメーションがポップアップで表示されるようにしても良い。
【0024】
福袋争奪イベントに参加するユーザーは、動画アニメーションにおける福袋争奪のためのインタラクティブ機能を用いて、すなわち、動画アニメーションを繰り返しタップすることで福袋争奪戦に参加して福袋獲得のチャンスを得る。
【0025】
図5は、第1の実施形態に係る端末機器(スマートフォン等)における生配信アプリケーションの画面を示す。この図において、動画コンテンツの生配信は現在進行中であり、画面の下方には、視聴が配信者に送信したチャット内容が表示されている。福袋配布時刻になると、例えば画面の上端から巾着形の第1のインタラクティブ・アイテム510が落ちてきて画面中央付近で止まるように設定する。
【0026】
次いで、ステップS120において、視聴する各ユーザーが、福袋配布時間の一定時間の間に、各ユーザーの端末の画面上に表示された第1のインタラクティブ・アイテム510に対する要求操作(福袋争奪操作)を行うと、端末機器はユーザーが福袋争奪操作を行ったと検出する。
【0027】
このように、第1のインタラクティブ・アイテムを動画コンテンツの画面中央付近にポップアップ表示することで視覚的な意味での福袋の動画特殊効果をより一層強調することができる。また、ユーザーが自身の端末機器の中央付近をタップ(シングルクリック操作、マルチクリック操作等)又はドラッグ操作等するといった簡単な操作だけで福袋争奪操作ができることが好ましい。操作が難しすぎると参加意欲が減退してしまうからである。
【0028】
各ユーザーの端末機器が、第1のインタラクティブ・アイテムに対する操作(福袋争奪操作)を行ったと検出されると、当該操作に応じて、端末機器に対してステップS130〜S150を実行する。
【0029】
まず、ステップS130において、福袋配布の管理を行うサーバーにユーザーの福袋配布要求メッセージを送信する。福袋配布要求メッセージは少なくともユーザーの識別子及び福袋争奪を示す情報を含み、さらに他の関連情報、例えば現在時刻などの情報を含んでも良い。
【0030】
次に、ステップS140において、サーバーから配布金額を含む福袋配布応答メッセージを受信する。配布金額とは、福袋として各ユーザーに配布される金額であり、言い換えれば、ユーザーが争奪成功後に獲得できる福袋の中に入っている金額である。この福袋の金額は、サーバーが指定した福袋配布一回分の一定額であっても良いし、またはランダムに決定した福袋獲得金額であっても良い。
【0031】
或いは、所定の判定基準により抽出された特定のユーザーへの特別な金額であっても良い。たとえば、動画コンテンツを視聴するユーザーが他のSNSにその動画コンテンツをシェアするよう働きかける目的で、或いは過去に動画コンテンツを他のSNS等にシェアしたことのあるユーザーに報いるために過去に動画コンテンツをシェアしたことのあるユーザーには、一般ユーザーよりも多い配布金額、例えば通常の一回あたりの福袋配布金額の2倍、3倍等を配布するよう、サーバー側で設定を行ってもよい。
【0032】
図6は、福袋争奪に成功したユーザーの生配信アプリケーションの画面を示す。画面の中央付近には、福袋の獲得金額(2つのコイン)を含む祝賀ポップアップウィンドウ610が表示されている。
【0033】
福袋の中身である仮想通貨は全てのユーザーに配布されるとは限らず、サーバーは、一部のユーザーのみが福袋の獲得に成功し、残りのユーザーは失敗するようにしてもよい。その場合、サーバーがそのユーザーに送信する福袋配布応答メッセージは、ユーザーが福袋を獲得できなかったこと、または獲得金額がゼロであること等を示すようにする。
【0034】
図7は、福袋を獲得できなかったユーザーの生配信アプリケーションの画面を示す。画面の中央付近には、慰めポップアップウィンドウ710を表示しており、慰めポップアップウィンドウ710には悲しい表情のついた巾着と飛び去って行くコインの画像が表示されている。
【0035】
最後に、ステップS150において、動画コンテンツの画面上に獲得金額を表示させることにより、ユーザーは直ちに自分の福袋争奪操作の結果を確認することができる。
【0036】
なお、福袋配布応答メッセージは、さらにユーザーの更新後の仮想通貨総額、すなわちそのユーザーの仮想通貨残高にユーザーが獲得した福袋の金額を加算した「お財布残高」を含んでいても良い。
【0037】
また、福袋争奪結果としての獲得金額や仮想通貨総額を表示するほか、さらに相応しい祝詞及び動画アニメーションを表示しても良い。ユーザーが福袋を奪い取れなかった場合には、さらに慰めの言葉及び相応しい動画アニメーションを表示しても良い。
【0038】
通常、動画コンテンツのユーザー数は数千、数万人のこともあり、毎回福袋を配布する際にはそれよりも少数、例えば数人、十数人、数十人、百人或いは数百人だけが福袋を獲得できるように設定し、これにより福袋争奪の雰囲気を盛り上げ頻繁に福袋を配布する際のコストを抑える。したがって、視聴しているユーザーがより多い動画コンテンツでは、配布された福袋が短い時間(例えば10秒、15秒または30秒)内ですべて獲得されてしまうこともある。
【0039】
本実施形態では、複数のユーザーの端末機器間で福袋配布時刻を一致させるために、以下の2つの方法の何れかを採用する。
(その一) サーバー側から各ユーザーの端末機器に福袋の配布開始時刻までの秒数をカウントダウンするための福袋カウントダウン指令メッセージを送信する。
これにより、各ユーザーの端末上には他のユーザーと同じカウントダウンタイマーが起動するため、複数のユーザーに対しても、同時刻に福袋争奪用の第1のインタラクティブ・アイテムを表示させることができる。つまり、前記サーバーから福袋配布のカウントダウンを開始するため福袋カウントダウン指令メッセージを受信することにより、前記福袋カウントダウン指令メッセージに基づく時刻に、第1のインタラクティブ・アイテムの表示させるためのタイマーを設定し、それによって当該タイマーが終了したら、第1のインタラクティブ・アイテムの表示させる。
【0040】
(その二) サーバーから各ユーザーの端末機器に福袋争奪の開始を知らせるメッセージを同時に送信することによって各ユーザーの端末機器の画面上に、同時に第1のインタラクティブ・アイテムを表示させる。この方法の場合、ステップS110は、サーバーから福袋配布指令メッセージを受信することで第1のインタラクティブ・アイテムを表示させる。
【0041】
なお、福袋配布を開始する上記2つの方法には限定されず、必要に応じて、特定の端末機器からの要求により福袋配布を開始したり、またはその他の適切な開始方法を採用しても良い。
【0042】
第1の実施形態によれば、生配信中に福袋争奪の機能(福袋イベント)が追加されると、動画コンテンツの面白さを増すことができる。ユーザーにとっては課金することなく仮想通貨を獲得できるチャンスが提供されると共にシステム運営者側においてもより多くのユーザーがこのイベントに参加することが期待され、動画コンテンツの雰囲気を大いに盛り上げることができ、ひいてはシステムの利用が促進されることにつながる。
【0043】
なお、仮想通貨は数値で価値の大小が評価可能な、システム内で流通する通貨を意味するものであり、「ポイント」や他の称呼であっても構わず、交換や換金のルールなどについてもシステム毎に様々な設計がありうるであろう。
【0044】
(第2の実施形態)
図2は、上記第1の実施形態を前提として新たな機能を追加する実施形態を示すものであり、生配信中に仮想通貨を配布する方法を示すフロー図である。本実施形態では、第1の実施形態で説明した仮想通貨を配布する方法に基づいて、さらに、福袋配布の設定情報を確認する機能を提供する。
【0045】
ステップS210では、ユーザーの端末機器の画面上に、第2のインタラクティブ・アイテムを表示する。例えば、生配信アプリケーションの画面上の所定の位置、例えば左上のエリア、右上のエリア、左下のエリア、右下のエリア、または画面上のプルダウンメニューに、福袋配布の設定を確認するための第2のインタラクティブ・アイテムを表示する。この第2のインタラクティブ・アイテムは、例えば特定のアイコンまたはコマンドボタン等であって、第2のインタラクティブ・アイテムとしてのアイコンは静的なアイコンであるか、動的なアイコンであっても良いが、あまり激しい動きでないものが好ましい。
【0046】
図8は、図2に示すステップS210を実行中の生配信アプリケーションの画面を示す。同図において、動画コンテンツの生配信は現在進行中であり、画面の下方には視聴者が配信者に送信したチャット内容が表示されている。画面の左上には、一例として、第2のインタラクティブ・アイテム810として、コインが入っている巾着をイメージした巾着の画像が表示されている。ここで、ユーザーが第2のインタラクティブ・アイテム810に対しタップ等の操作を行うことにより、後述の「福袋ルール」を確認することができる。
【0047】
なお、第2のインタラクティブ・アイテム810の近傍には次の福袋の配布開始時刻までの残り時間をタイマーのように表示させてもよい。このようにすると、福袋イベントがまもなく開始されることを、容易にユーザー(配信者及び視聴者の両方)に伝えることができ、そのイベントが終わるまで配信及び視聴を続けようとする動機付けとなる。
【0048】
図2に示すステップS220では、ユーザーの第2のインタラクティブ・アイテムに対する操作を検出する。当該ユーザーの第2のインタラクティブ・アイテムに対する操作は、例えばタップ操作、長押し操作等である。ユーザーの端末機器がこの操作を検出すると、当該操作に応じて、端末機器はステップS230及び/又はS240を実行する。
【0049】
ステップS230では、福袋ルールを表示する。「福袋ルール」とは、一旦設定されると基本的に変わらないルール(例えば、一回あたりの福袋当選者数、一回あたりの福袋配布金額等)と、動的に変化するルール(例えば当日残り獲得金額、当日残り配布回数等)とを含む、福袋に関する設定情報を指す。ユーザーは福袋ルールを確認することで現在の福袋に関する設定情報を知ることができる。
【0050】
具体的には、福袋ルールは、例えば当日残り配布金額、一回あたりの福袋配布金額、当日残り配布回数、一回あたりの福袋当選者数、当日福袋配布済み総人数、福袋配布時間間隔、カウントダウンデータ、動画コンテンツシェア済み人数の少なくとも1つを含んでいてもよい。福袋ルールはさらに、動画コンテンツをシェアしたユーザー数等の情報を含んでも良い。
【0051】
図9は、図2に示すステップS230を実行中の生配信アプリケーションの画面を示す。そのうち、図9に示した画面の下半分には、現在の福袋ルールが表示されている。具体的には、エリア910には、当日残り獲得金額はコイン500枚、当日残り配布回数:25人、配信をSNSにシェアしてくれた人数:60人、カウントダウンデータは10:21(すなわち、残り10分21秒)であることを示している。なお、エリア910の下方には、さらに福袋配布の説明が表示されている。当該画面を通じて、ユーザーは随時福袋ルールを確認することができる。
【0052】
福袋ルールを常に最新の状態とするために、ステップS240〜S270をさらに含んでも良い。ステップS240では、端末機器がサーバーから最新の福袋ルールを受信する。この場合、例えば、福袋カウントダウン指令メッセージに基づき、所定の時間に第1のインタラクティブ・アイテムを表示させるためのタイマーを設定する際、同時にカウントダウンデータ等をサーバーに要求するようにすれば、常に最新の福袋ルールを表示することができる。これとは逆に、一定時間ごとか、福袋ルールが更新されるたびに、サーバーが生配信中のユーザーの端末機器に更新された福袋ルールをプッシュ通知したり、配信しても良い。
【0053】
ステップS250では、更新された最新の福袋ルールを端末機器に保存する。それに対応して、ステップS230を実行し、保存された福袋ルールを表示する。
【0054】
ステップS260では、最新の福袋ルールにおいて、当日残り配布回数または当日残り配布金額に基づき、当該日まだ福袋配布が可能であるか否か判断する。例えば、もし福袋ルール中の当日残り配布回数がゼロであれば、その日はすでに福袋配布が不可能であると判断し、福袋ルール中の当日残り配布回数がゼロでなければ、その日はまだ福袋配布が可能であると判断する。
【0055】
もし、ステップS260において当該日はもはや福袋配布が不可能であると判断した場合には、ステップS270を実行する。ステップS270では、第2のインタラクティブ・アイテムを所定の表示状態に変更する。この表示状態は、当該日まだ福袋配布が可能である場合の表示状態とは異なる。
【0056】
例えば、当該日まだ福袋配布が可能である場合には、第2のインタラクティブ・アイテムを鮮やかな明るい色(例えば赤色や黄色)に表示する。ステップS270では、第2のインタラクティブ・アイテムを暗色(例えば灰色や納戸色)に表示することで、ユーザーは近々福袋イベントが行われる予定はないということが分かる。
【0057】
本実施形態は、上記第1の実施形態を前提として、さらにユーザーに福袋ルールを確認する機能を提供することで、ユーザーは福袋配布の金額、時間、配布人数等の重要な情報を知ることができるようになる。
【0058】
(第3の実施形態)
図3は、生配信中に仮想通貨を配布する手順を示すフロー図である。この手順はサーバー側で実行される。具体的には、生配信プラットフォームの動画コンテンツ用のサーバーまたは、福袋の配布及び管理専用に設置されたサーバーにより当該手順が実行される。
【0059】
本発明の全体的な発明構想によれば、福袋イベントを実施するためにサーバーがしなければならない処理の各ステップを複数のスレッドまたは複数のプロセスに割り当てることにより、効率よく各ステップを実行する。このことにより、大量のユーザーが短時間に集中して福袋を争奪する状況に効果的に対応する。ここでは、複数のスレッドを用いて処理する場合のみを例に挙げて説明しており、詳細な説明を省略するが、複数スレッドを割り当てるのではなく、複数プロセスを採用したり、両者を組み合わせて並列処理する方法を採用してもよい。
【0060】
福袋の配布開始時刻前までに、予め複数のスレッドを起動しておき、それぞれの処理を独立して実行できるように準備しておく。
ステップS310(第1のステップ)に第1スレッドを割り当て、この第1スレッドを通じて、生配信中の第1のグループの福袋配布要求メッセージを受信し、なお当該第1のグループの情報を福袋争奪ユーザー行列AAAに追加する。
【0061】
ここで第1のグループは、生配信中に福袋争奪操作をちょうど実行中の複数のユーザーであり、福袋配布要求メッセージをサーバーに送信するユーザーである。福袋配布要求メッセージには識別子が含まれており、それによってサーバーは福袋配布要求メッセージを送信したユーザーの情報を一意に特定できるとともに、そのユーザーは、後述する第2のユーザーグループ、第3のユーザーグループ、第4のユーザーグループ、第5のユーザーグループ及び第6のユーザーグループとは区別される。
【0062】
このステップにおいて、第1スレッドでは、現在福袋争奪中のユーザーの情報を順番に福袋争奪ユーザー行列AAAに追加する機能だけを備える。この行列は先入れ先出し(FIFO)の線型リストであり、そのため、第1のグループとして受信された各ユーザーの情報を順次、福袋争奪ユーザー行列の後尾に追加し、これにより情報に時間的順序をつけていく。
【0063】
一方、ステップS320(第2のステップ)に第2スレッドを割り当て、この第2スレッドを通じて、一回あたりの福袋当選者数に基づき、福袋争奪ユーザー行列から複数のユーザーを含む第2のグループの情報を選択する。そして、その中から更に抽出が行われた第2グループに属する複数のユーザーの情報を、当選ユーザリストBBBに追加する。
【0064】
人気の高い動画コンテンツでは、福袋争奪に参加するユーザー数は一回あたりの当選ユーザー数をはるかに超える。そのため、一回あたりの当選人数に基づき、第1のグループのうちから何人かのユーザーだけを選択して第2のグループとする。そして、その中から更に抽出が行われた複数のユーザーの情報を当選ユーザリストBBBに追加する。
【0065】
ここで、第2のグループの人数は一回あたりの福袋当選者数より多いか等しい。
なお、可能な実施形態としては、当該ステップにおいて、第2スレッドは一回あたりの福袋当選者数と福袋争奪ユーザー行列中の第1のグループの数との比率に基づき当選人数を決定し、福袋争奪ユーザー行列の先頭から当選人数分の第2のグループの情報を抽出する。次いで、選択された複数のユーザーの情報を当選ユーザリストBBBに追加する。
【0066】
例えば、もし一回あたりの福袋当選者数が10人、現在福袋争奪ユーザー行列中の第1のグループに属するユーザーの数が1000人、すなわち両者の比率が1:100であれば、一回あたりの福袋当選者数の10倍の数(100人)のユーザーを第2のグループとして選択する。もし一回あたりの福袋当選者数が10人、現在福袋争奪ユーザー行列中の第1のグループの数が300人、両者の比率が1:30であれば、一回あたりの福袋当選者数の5倍の数(50人)を第2のグループとして選択する。もし、一回あたりの福袋当選者数が10人、現在の福袋争奪ユーザー行列中の第1のグループ数が100人、両者の比率が1:10であれば、一回あたりの福袋当選者数の2.5倍の数(25人)の第2のグループを選択する。または、単純に一回あたりの福袋当選者数分のユーザーを第2のグループとして選択しても良い。
【0067】
また、先着順の公平原則に従い、福袋争奪ユーザー行列の先頭から当選人数分の第2のグループの情報を抽出する。すなわち、第2スレッドは福袋争奪ユーザー行列から福袋争奪に成功したユーザーまたは成功の見込みがあるユーザーの情報を抽出し、当選ユーザリストBBBに追加する機能のみを備え、さらに他のスレッド(例えば第3スレッド)が福袋配布の応答処理を備える。
【0068】
ステップS330(第3のステップ)に第3のスレッドを割り当て、この第3スレッドを通じて、当選ユーザリストBBB中の第2のグループに属する各ユーザーに配布金額を含む福袋配布応答メッセージを生成し送信する。すなわち、第3スレッドは、当選ユーザリストBBBに対し福袋の配布を処理する機能のみを備える。
【0069】
福袋配布論理は1つに限らず、例えば、第3スレッドを通じて第2のグループに属するそれぞれのユーザーのためにゼロ(争奪に失敗)または非ゼロ(争奪に成功)の配布金額を決定し、当該配布金額を含む福袋配布応答メッセージを生成し、生成された福袋配布応答メッセージを送信する。また例えば、別の福袋配布論理によれば、第3スレッドを通じて第2のグループに属する複数のユーザーの中から一回あたりの福袋当選者数と等しいか少ない人数分のユーザーを選択して福袋争奪に成功したユーザーとし、それぞれの配布金額を決定し、当該配布金額を含む福袋配布応答メッセージを生成し、生成された福袋配布応答メッセージを送信する。選択されなかったユーザーに対しては、福袋争奪失敗を示す福袋配布応答メッセージを生成し、生成された福袋配布応答メッセージを送信する。
【0070】
生配信中の動画コンテンツの人気または雰囲気を盛り上げる何れかの評価指標(例えば、ユーザーが動画コンテンツを視聴する時間の長さ、ユーザーが福袋争奪に失敗し続けた回数等)を用いて福袋配布論理を決定する。本発明の可能な実施形態としては、動画コンテンツに対する各ユーザーの評価指標を数値化した「パフォーマンス・ポイント」の採点を動的に行い、福袋配布論理において、第2のグループに属する各ユーザーのパフォーマンス・ポイントの採点結果に基づき、福袋配布を成功させるか否か決定する。
【0071】
具体的には、ステップS230は以下の処理を含んで良い。すなわち、第3スレッドを通じて、第2のグループに属する各ユーザーのパフォーマンス・ポイントの採点結果に基づき、一回あたりの福袋当選者数分の第3のグループに属するユーザーを選択し、選択されたユーザー毎に配布金額を決定し、当該配布金額を含む福袋配布応答メッセージを生成し、生成された福袋応答メッセージを送信し、さらにそのユーザーのパフォーマンス・ポイントを減らす。
【0072】
すなわち、第3スレッドは第2のグループの中からパフォーマンス・ポイントが高い順に一回あたりの福袋当選者数分のユーザーを選択して第3のグループとし、第3のグループに属するユーザーに福袋を配布する。次いで、これら福袋が配布された第3のユーザーのパフォーマンス・ポイントを減らす。
【0073】
例えば、現在のパフォーマンス・ポイントが5である第2のグループのユーザーAが第3のグループとして選択された後に、当該ユーザーAのパフォーマンス・ポイントは1または0へ引き下げられる。ここで、選択された第3のグループの獲得金額を決定する処理では、もしそのユーザーが、例えば過去に動画コンテンツをSNSでシェアしたことがあるユーザーであれば、そのユーザーに配布する金額を少なくとも一回あたりの福袋配布金額の2倍にしても良い。それによって当該ユーザーに、生配信中の動画コンテンツをシェアするよう働きかけ、また、動画コンテンツをシェアする動機づけとなる。
【0074】
また、福袋配布が仮想通貨残高にも関係するため、第3のグループのために配布金額を決定し、当該配布金額を含む福袋配布応答メッセージを生成する処理では、決定された配布金額に基づき当該第3のグループに属するユーザーの仮想通貨総額を更新し、さらに当該配布金額及び更新された仮想通貨総額を含む福袋配布応答メッセージを生成しても良い。
【0075】
一方、ステップS330は以下の処理を含んでも良い。すなわち、第3スレッドを通じて、第2のグループの中で選択されなった各ユーザーを第4のグループとして福袋争奪失敗の福袋配布応答メッセージを生成して、生成された福袋配布応答メッセージを送信し、次いで第4のグループに属する各ユーザーのパフォーマンス・ポイントを上げる。
【0076】
例えば、現在のパフォーマンス・ポイントが3である第2のグループに属するユーザーBが、第3のグループとして選択されなかった場合、そのパフォーマンス・ポイントを5まで上げ、当該ユーザーが次回の福袋争奪に成功する確率を高める。例えば、第3スレッドにおいて第4のグループに属するユーザーのパフォーマンス・ポイントを福袋争奪成功要件に満たすように調整しても良い。
【0077】
以上、ステップS330における当選ユーザリストBBBに対する処理を説明した。ステップS320に戻り、ステップS320において第2のグループとして選択されなかった第1のグループを第5のグループとし、前述の第2スレッドを通じて、第5のグループに属するユーザーの情報を落選ユーザリストCCCに追加する。
【0078】
それに応じて、本発明の仮想通貨を配布する方法はさらにステップS340を含んでも良い。ステップS340(第4のステップ)に第4スレッドを割り当てると共に前記第4スレッドを通じて、第5のグループに属する各ユーザーのために福袋争奪失敗を示す福袋配布応答メッセージを生成し送信する。
【0079】
すなわち、第4スレッドは落選ユーザリストCCCのために福袋配布に応答し、第5のグループに属するユーザーのために福袋争奪失敗の結果を送信する機能のみを備える。福袋争奪に出遅れた大多数のユーザーに対しては、パフォーマンス・ポイントを調整しなくて良い。なお、第5のグループに属するユーザーが福袋争奪に連続して失敗した回数を記録しても良い。もし同じ第5のユーザーに属するユーザーが福袋争奪に連続して失敗した回数が所定の回数しきい値を超えると、当該第5のグループに属していた全てのユーザーは、次回の福袋争奪には必ず成功させるという標識をつけるか、または当該第5のユーザーのパフォーマンス・ポイントを次回の福袋争奪には必ず成功できる点数レベルまで調整する。これによって、ユーザーの動画コンテンツを視聴し、福袋を争奪する興味を維持し続ける。
【0080】
これにより、福袋を争奪する第1のグループに属する各ユーザーからの福袋配布要求メッセージに対し、複数のスレッドを通じて応答を行った。そのうち、第1スレッドは生産者−消費者モデルでの生産者であり、第2スレッドは第1スレッドの消費者であり、かつ第3スレッドの生産者である。第3スレッドは第2スレッドの消費者であり、第4スレッドも第2スレッドの消費者である。
【0081】
次に、ここで言及された第1のグループ、第2のグループ、第3のグループ、第4のグループ及び第5のグループについて補足説明を行う。第2のグループ、第3のグループ、第4のグループ及び第5のグループは福袋争奪ユーザー行列の中の第1のグループである。福袋争奪ユーザー行列のうち、当選ユーザリストBBBに含まれるユーザーの属するグループを第2のグループと呼ぶ。当選ユーザリストBBBの中で実際に福袋が配布されたユーザーの属するグループを第3のグループと呼ぶ。当選ユーザリストBBBのうち、実際には福袋が配布されなかったユーザーの属するグループを第4のグループと呼ぶ。福袋争奪ユーザー行列のうち、落選ユーザリストCCCに含まれるユーザーの属するグループを第5のグループと呼ぶ。
【0082】
複数ユーザーの端末機器に対して同時に福袋配布を開始するためには、サーバー側において、以下の2つの方法の何れかを利用し端末機器の福袋配布を開始する。
【0083】
(その一) サーバー側から各ユーザーの端末機器に福袋配布カウントダウンを開始するための福袋カウントダウン指令メッセージを送信し、これによりユーザー側は同時にカウントダウンのタイマーを起動する。ここで、本発明の仮想通貨を配布する方法はさらに以下の処理を含む。すなわち、配布を始める予定時間に基づき、現時点でカウントダウンを始めるか否かを一定時間ごとに確認する。もしカウントダウンを開始すると決定した場合には、端末機器に福袋配布カウントダウンを開始するための福袋カウントダウン指令メッセージを送信し、さらに現在時刻と福袋配布時間との間隔に基づき、配布を始める予定時間を更新し、さらに当日残り配布回数のデータを更新する。ここでは、単独のスレッドを通じて当該カウントダウン及び福袋カウントダウン指令メッセージの送信処理を行って良い。
【0084】
(その二) サーバー側から各ユーザーの生配信中の端末機器に福袋争奪を開始する指令を同時に送信する。それに応じて、本発明の仮想通貨を配布する方法はさらに以下の処理を含む。すなわち、福袋配布開始時刻に福袋配布インタラクティブ・アイテムを表示させるためのタイマーを設定し、当該タイマーが終了すると、生配信中の端末機器に福袋配布指令メッセージ、当日残り配布回数のデータを送信する。ここでは、単独のスレッドを通じて当該タイマーの設定及び福袋カウントダウン指令メッセージの送信処理を行って良い。
【0085】
本実施形態に示す方法は、サーバー側で、複数のスレッド及び生産者−消費者モデルにより、生配信中のユーザーの福袋配布要求メッセージを並列処理することにより、福袋を獲得しようとする多数のユーザーに、福袋を配布するか否か及び配布金額を含む応答を短時間で適時行うことができる。なお、福袋を獲得しようとする多数のユーザーに対し組み分けして処理し応答することにより、応答の効率を向上させることができる。
【0086】
(第4の実施形態)
図4は、第4の実施形態に係る生配信中に仮想通貨を配布する方法を示すフロー図である。
本実施形態に係る生配信中に仮想通貨を配布する方法は、第3の実施形態に係る仮想通貨を配布する方法を前提として、さらに福袋配布の設定を更新する機能を提供する。
【0087】
単独のスレッドを通じて以下のステップS410及びS420を実行する。
ステップS410において、最新の福袋ルールを取得する。前述の通り、福袋ルールは当日残り獲得金額、一回あたりの福袋配布金額、当日残り配布回数、一回あたりの福袋当選者数、当日福袋配布済み総人数、福袋配布時間間隔、カウントダウンデータ等の少なくとも1つを含む。
【0088】
ここで、福袋ルールは、動画コンテンツを既にシェアしたユーザー数を更に含む。一部または全部の福袋ルールをサーバーで更新しても良く、または生配信アプリケーションの端末機器により一部の福袋ルール、例えばカウントダウンデータ等を更新しても良い。
【0089】
ステップS420において、福袋ルールを含む福袋配布応答メッセージを送信する。
サーバーが一定時間ごとにステップS410〜S420を実行するか、或いは福袋ルールが変更されるたびにステップS410〜S420を実行することにより、生配信中の各端末機器は最新の福袋ルールを適時取得し、ユーザーは最新の福袋ルールを確認することができる。
【0090】
福袋ルールを正確、かつリアルタイムに更新するために、第3のグループに配布する配布金額を決定し、さらに決定された配布金額に基づき当日残り配布金額を更新しても良い。
【0091】
なお、ユーザーが生配信中の動画コンテンツをシェアするよう働きかけるために、さらにステップS430(第5のステップ)を含んでも良い。ステップS430に第5スレッドを割り当て、第5スレッドを通じて、ユーザーからの生配信シェア要求メッセージを受信し、第6のユーザーとしてその情報を、すでに当該動画コンテンツをシェア済みのユーザリストに追加し、さらに当日残り配布金額を増加する。
【0092】
すなわち、第6のグループの生配信シェアの通知を受けるたびに、当該第6のグループの情報を当該動画コンテンツをシェア済みのユーザリストに追加することによって、当該第6のグループが福袋を争奪する際には、一回あたりの福袋配布金額よりも多額の仮想通貨の福袋を配布しても良い。また、当日残り獲得金額を増加し、当該動画コンテンツシェア済みのユーザーがさらに多額の仮想通貨の福袋をとれるようにする。
【0093】
第4の実施形態に係る生配信中に仮想通貨を配布する方法は、実施形態3において生配信中の福袋配布機能を追加したことに基づき、さらに福袋配布ルールを管理及び更新する機能を提供することによって、ユーザーは福袋獲得金額、時間、配布人数等の重要な情報を知ることができる。
【0094】
(第5の実施形態)
第5の実施形態は、コンピュータ読み取り可能な記憶媒体を開示し、それにはコンピュータプログラムが記憶されている。当該コンピュータプログラムはプロセッサにより実行される場合、第1の実施形態または第2の実施形態の方法の各ステップを実行する。
【0095】
本実施形態はさらに別のコンピュータ読み取り可能な記憶媒体を開示し、それにはコンピュータプログラムが記憶されている。当該コンピュータプログラムはプロセッサにより実行される場合、第3の実施形態または第4の実施形態の方法のステップを実行する。
【0096】
以上、実施形態の具体的な実施形態について説明したに過ぎず、実施形態の特許保護の範囲はこれに限定されず、本技術分野の技術者達が実施形態で開示した技術範囲内で安易に想到できる変化または置換えは、実施形態の特許保護の範囲に包含されるべきである。
図1
図2
図3
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図10