特開2018-206720(P2018-206720A)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2015.5.11 β版

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特開2018-206720短絡防止具及び短絡防止具用アダプタ
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】特開2018-206720(P2018-206720A)
(43)【公開日】2018年12月27日
(54)【発明の名称】短絡防止具及び短絡防止具用アダプタ
(51)【国際特許分類】
   H01R 9/00 20060101AFI20181130BHJP
【FI】
   H01R9/00 B
【審査請求】未請求
【請求項の数】4
【出願形態】OL
【全頁数】11
(21)【出願番号】特願2017-114144(P2017-114144)
(22)【出願日】2017年6月9日
(71)【出願人】
【識別番号】000211307
【氏名又は名称】中国電力株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100126561
【弁理士】
【氏名又は名称】原嶋 成時郎
(72)【発明者】
【氏名】角 直樹
(72)【発明者】
【氏名】井上 尚
【テーマコード(参考)】
5E086
【Fターム(参考)】
5E086DD05
5E086JJ19
5E086LL04
5E086LL15
(57)【要約】
【課題】ドライバ等の工具が他の端子ネジに接触する可能性を低減し、安全な端子操作を可能にする短絡防止具を提供する。
【解決手段】短絡防止具1は、ドライバ等の工具を用いて、スマートメータ100の端子121の端子ネジを操作する時に、ドライバ等の工具が隣接する端子ネジに接触して短絡事故を起こすことを防止する器具であり、端子台120に取り付けられた時に、端子台120の正面に対向する基部2と、端子台120の側面に対向する挟持部3と、端子121に対向するように切欠き状に設けられたスリット部4とを備えている。スリット部4は、スリット41と、スリット41を開閉する開閉蓋42とを備えている。
【選択図】 図4
【特許請求の範囲】
【請求項1】
電力量計の端子台を覆うようにして取り付けられ、前記端子台の各端子に対向して切欠き状のスリットが設けられた短絡防止具であって、
前記各スリットに対して設けられ、該スリットを開閉する開閉蓋を備える、
ことを特徴とする短絡防止具。
【請求項2】
前記開閉蓋はスライドすることで前記スリットを開閉し、ドライバの先端を差し込む差し込み部が設けられている、
ことを特徴とする請求項1に記載の短絡防止具。
【請求項3】
電力量計の端子台を覆うようにして取り付けられ、前記端子台の各端子に対向して切欠き状のスリットが設けられた短絡防止具に、装着される短絡防止具用アダプタであって、
前記全スリットに跨るように前記短絡防止具に取り付けられ、前記各スリットに対向して窓孔が設けられたベースと、
前記各窓孔に対して設けられ、該窓孔を開閉する開閉蓋と、
を備えることを特徴とする短絡防止具用アダプタ。
【請求項4】
前記開閉蓋はスライドすることで前記スリットを開閉し、ドライバの先端を差し込む差し込み部が設けられている、
ことを特徴とする請求項3に記載の短絡防止具用アダプタ。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、端子台の端子に工具等が接触して短絡することを防止する短絡防止具及び短絡防止具用アダプタに関する。
【背景技術】
【0002】
需要家宅に設置され、需要家に供給される電力を計量する電力量計には、電力の供給停止、再接続、解約、及び再使用契約等の施工を行うため、ドライバ等の工具を用いて操作を行う端子を備えた端子台が設けられている。このような端子を操作する際、他の端子に接触等して短絡事故が発生するおそれがあるので、このような事故を防止する目的で、短絡防止具が使用されている(例えば、特許文献1参照。)。
【0003】
図8は、従来の短絡防止具200の外観を示す斜視図であり、図9は、図8の短絡防止具200が、電力量計の例としてスマートメータ100に取り付けられた状態の例を示す正面図である。
【0004】
図8に示す短絡防止具200は、ドライバ等の工具を用いて、図9に示すスマートメータ100の端子121の端子ネジを操作する時に、ドライバ等の工具が隣接する端子ネジに接触して短絡事故を起こすことを防止するために、スマートメータ100の端子台120を覆うように取り付けられる器具である。この短絡防止具200は、例えばゴム等の弾性を有する絶縁材により構成され、主として基部210と、挟持部220と、スリット230とを備えている。
【0005】
基部210は、短絡防止具200がスマートメータ100の端子台120に取り付けられた時に、端子台120の正面に対向する板状部材である。挟持部220は、端子台120に取り付けられた時に、端子台120の側面に対向する板状部材であり、基部210の左右側面から略L字状に折り曲げられて延設されている。この挟持部220は、基部210とのなす角が鋭角になるように形成され、端子台120に取り付けられた時にゴム等の弾性力で挟持するようになっている。スリット230は、基部210の下方に端子121に対向するように切欠き状に設けられた箇所であり、後述するように端子121a,121b,121c,121d,121e,121fに対応して、例えば、6つのスリット230a,230b,230c,230d,230e,230fが設けられている。
【0006】
図9に示すスマートメータ100は、主として計量部110と、端子台120とを備え、端子台120を介して計量部110には電線130が接続されている。電線130は、スマートメータ100の定格電流等により定められ、例えば、6本の電線130a,130b,130c,130d,130e,130fが接続されている。
【0007】
計量部110は、電線130を流れる電流及び電圧から、需要家に供給される電力を計量する装置であり、スマートメータ100の上方に設けられている。この計量部110には、累積の電力使用量等を表示する、例えば液晶パネルにより構成されている表示部111が正面上方に設けられている。端子台120は、電力の供給停止、再接続、解約、及び再使用契約の施工を行うための装置であり、端子121を備え、計量部110の下方に配設されている。
【0008】
端子121は、需要家の電力の供給状況に応じて計量部110と電線130の接続または切断を行うためのものであり、6本の電線130a,130b,130c,130d,130e,130fに対応して、端子121a,121b,121c,121d,121e,121fを備え、それぞれ2つの端子ネジにより構成されている。この端子121は、電力の供給停止、再接続、解約、及び再使用契約等の目的に応じて、この2つの端子ネジをドライバ等の工具を用いて締め、または緩めて操作することにより、計量部110と電線130との接続、または切断を行うものである。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0009】
【特許文献1】特開2017−020978号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0010】
ところで、このような短絡防止具は、ドライバ等の工具が隣接する端子ネジに接触することを防止するために一定の効果はあるが、端子121が開放されているため、端子ネジが固く締められているような場合に、ドライバ等の工具が端子ネジから外れて他の端子ネジに接触する可能性があり、短絡事故を起こす可能性はまだ残されていた。また、この端子121は、1つの端子121に対して操作を行う場合、原則として他の端子121に対する操作は行わないので、操作を行わない端子121は開放しないようにすることが望まれていた。
【0011】
そこでこの発明は、ドライバ等の工具が他の端子ネジに接触する可能性を低減し、安全な端子ネジの操作を可能にする短絡防止具及び短絡防止具用アダプタを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0012】
上記課題を解決するために、請求項1の発明は、電力量計の端子台を覆うようにして取り付けられ、前記端子台の各端子に対向して切欠き状のスリットが設けられた短絡防止具であって、前記各スリットに対して設けられ、該スリットを開閉する開閉蓋を備える、ことを特徴とする。
【0013】
請求項2の発明は、請求項1に記載の短絡防止具において、前記開閉蓋はスライドすることで前記スリットを開閉し、ドライバの先端を差し込む差し込み部が設けられている、ことを特徴とする。
【0014】
請求項3の発明は、電力量計の端子台を覆うようにして取り付けられ、前記端子台の各端子に対向して切欠き状のスリットが設けられた短絡防止具に、装着される短絡防止具用アダプタであって、前記全スリットに跨るように前記短絡防止具に取り付けられ、前記各スリットに対向して窓孔が設けられたベースと、前記各窓孔に対して設けられ、該窓孔を開閉する開閉蓋と、を備えることを特徴とする。
【0015】
請求項4の発明は、請求項3に記載の短絡防止具用アダプタにおいて、前記開閉蓋はスライドすることで前記スリットを開閉し、ドライバの先端を差し込む差し込み部が設けられている、ことを特徴とする。
【発明の効果】
【0016】
請求項1、3の発明によれば、切欠き状のスリットが設けられた短絡防止具、または窓孔が設けられた短絡防止具用アダプタに、スリットを開閉する開閉蓋を備えたので、ドライバ等の工具を用いて端子ネジを操作する時に、操作対象の端子ネジに対向する開閉蓋を開き、その他の開閉蓋を閉じて作業をすることにより、ドライバ等の工具が他の端子ネジに接触するおそれがなくなる。これにより、安全な端子操作を行うことが可能になる。また、開閉蓋を開閉するだけで操作対象の端子ネジを開いて操作することができるので、容易に端子ネジの操作を行うことが可能になる。
【0017】
請求項2、4の発明によれば、開閉蓋がスライドすることで開閉するので、開閉蓋を容易に開閉することができる。また、ドライバの先端を差し込む差し込み部が設けられているので、端子ネジを操作するために使用されるドライバで開閉することが可能になるため、工具を持ち替える必要なく容易に開閉することができる。
【0018】
請求項3、4の発明によれば、この短絡防止具用アダプタは短絡防止具に装着されるため、既存の短絡防止具に使用することができる。これにより、既存の短絡防止具を使用しても、より安全な端子操作を行うことが可能になる。また、既存の短絡防止具を使用することができるので、経済的である。
【図面の簡単な説明】
【0019】
図1】この発明の実施の形態1に係る短絡防止具1の外観を示す斜視図である。
図2図1の短絡防止具1を示す正面図である。
図3図1の短絡防止具1を示す右側面図である。
図4図1の短絡防止具1が図8のスマートメータ100に取り付けられた状態の例を示す正面図である。
図5図4の短絡防止具1及びスマートメータ100の右側面図である。
図6】この発明の実施の形態2に係る短絡防止具用アダプタ10の外観を示す斜視図である。
図7図6の短絡防止具用アダプタ10が図8の短絡防止具200及び図9のスマートメータ100に取り付けられた状態の例を示す正面図である。
図8】従来の短絡防止具200の外観を示す斜視図である。
図9図8の短絡防止具200がスマートメータ100に取り付けられた状態の例を示す正面図である。
【発明を実施するための形態】
【0020】
以下、この発明を図示の実施の形態に基づいて説明する。
【0021】
(実施の形態1)
図1ないし図5は、この発明の実施の形態1に係る短絡防止具1を示し、図1は、短絡防止具1の外観を示す斜視図であり、図2は、図1の短絡防止具1を示す正面図であり、図3は、図1の短絡防止具1を示す右側面図である。この短絡防止具1は、図8に示す短絡防止具200に代えて、図9に示すスマートメータ100の端子台120を覆うように取り付けられる器具であり、短絡防止具200と同様に、例えばゴム等の弾性を有する絶縁材により構成され、主として基部(ベース)2と、挟持部3と、スリット部4とを備えている。
【0022】
基部2は、短絡防止具200の基部210と同様に、短絡防止具1が端子台120に取り付けられた時に、端子台120の正面に対向する板状部材である。挟持部3は、短絡防止具200の挟持部220と同様に、端子台120に取り付けられた時に、端子台120の側面に対向する板状部材であり、基部2の左右側面から略L字状に折り曲げられて延設され、基部2とのなす角が鋭角になるように形成され、端子台120に取り付けられた時にゴム等の弾性力で挟持するようになっている。
【0023】
スリット部4は、短絡防止具200のスリット230に代えて基部2の下方に設けられたものであり、主としてスリット41と、開閉蓋42とを備えている。スリット41は、端子121に対向するように切欠き状に設けられた箇所であり、端子121a,121b,121c,121d,121e,121fに対向する位置に対応して、例えば、6つのスリット41a,41b,41c,41d,41e,41fが、基部2の下方に開放するように、例えば略方形に設けられている。開閉蓋42は、スリット41を開閉し、ドライバ等の工具を用いて端子121の端子ネジを操作する時に図1の矢印A方向にスライドするように開き、操作を行わない場合には閉じる扉であり、スリット41を閉じることが可能な略方形に形成され、6つのスリット41a,41b,41c,41d,41e,41fに対してそれぞれ6つの開閉蓋42a,42b,42c,42d,42e,42fが設けられている。このスリット41及び開閉蓋42は、端子121の端子ネジが開放され、ドライバ等の工具を用いて操作可能な大きさに形成されている。
【0024】
図2に示すように、スリット41の左右方向側面には、開閉蓋42が図1に示す矢印A方向にスライドするための溝Gが設けられ、スリット41の上方には、開閉蓋42が上方向にスライドした時に開閉蓋42を収容するための空間Sが溝状に設けられている。開閉蓋42の下端の左右側面には、溝Gに嵌合されて上下にスライドする突出部Tが設けられている。そして、溝Gの下端には溝Gを塞ぐストッパ面L1が設けられ、突出部Tがストッパ面L1に制止されることにより、開閉蓋42がスリット41の下端より下方に落下しないようになっている。また、空間Sの上端にはストッパ面L2が設けられ、開閉蓋42がストッパ面L2に制止されることにより、開閉蓋42がスリット41の上端より上方に嵌入しないようになっている。
【0025】
この開閉蓋42には、開閉蓋42を開閉するときにドライバ等の工具の先端を差し込む差し込み部421が設けられている。差し込み部421は、例えばマイナスドライバの先端部分を差し込むことが可能な大きさの、略平板状の長方形の溝状に形成され、6つの開閉蓋42a,42b,42c,42d,42e,42fに対してそれぞれ6つの差し込み部421a,421b,421c,421d,421e,421fが設けられている。なお、この差し込み部421は、例えばプラスドライバの先端部分を差し込むことが可能な大きさの、略十字形の溝状に形成しても良い。
【0026】
次に、このような短絡防止具1の使用方法及び作用等について説明する。
【0027】
図4は、図1の短絡防止具1が図8のスマートメータ100に取り付けられた状態の例を示す正面図であり、図5は、図4の短絡防止具1及びスマートメータ100の右側面図である。この短絡防止具1は、スマートメータ100が設置されている需要家宅に対して、電力の供給停止、再接続、解約、及び再使用契約等の施工を行う場合、スマートメータ100の端子台120をドライバ等の工具を用いて操作する時に端子台120を覆うように取り付けられる。
【0028】
まず、端子台120の操作を行う場合、挟持部3を左右に開き、その間にスマートメータ100の端子台120を嵌め込み、図4に示すように基部2を端子台120の正面に対向するように、図5に示すように挟持部3を端子台120の側面に対向するように取り付ける。このとき、6つの開閉蓋42a〜42fを、端子121a〜121fにそれぞれ対向するように配置する。
【0029】
そして、端子121a〜121fのいずれか1つに対して端子ネジの操作を行う場合、例えば端子121aに対して端子ネジの操作を行う場合、差し込み部421aにドライバ等の工具の先端を差し込み、上方にスライドさせて開閉蓋42aを開く。他の開閉蓋42b〜42fは、閉じたままにする。これにより、端子121aが開放されるので、端子121aに対して操作を行う。このとき、他の開閉蓋42b〜42fは閉じたままであるので、端子121b〜121fは開放されていない。そのため、ドライバ等の工具が端子121b〜121fに接触するおそれがない。その後、端子121aに対する操作が終了すると、短絡防止具1を取り外して作業を終了する。
【0030】
このように、この短絡防止具1によれば、スリット41に対してそれぞれ開閉蓋42が設けられているので、例えば端子121aに対して端子ネジの操作を行う場合、開閉蓋42aを開き、他の開閉蓋42b〜42fは閉じたままにすることができるので、操作を行う端子121aのみが開放され、他の端子121b〜121fは開放されない。そのため、ドライバ等の工具が他の端子121b〜121fに接触するおそれがなくなる。これにより、安全な端子接続または切断作業を行うことが可能になる。
【0031】
また、開閉蓋42を開閉するだけで操作対象の端子ネジを開いて操作することができるので、端子ネジの操作を容易に行うことが可能になる。
【0032】
さらに、開閉蓋42をスライドさせて開閉する構成にしたので、開閉蓋42を容易に開閉することが可能になる。また、開閉蓋42に差し込み部421を設けたことにより、端子ネジの操作を行うドライバ等の工具で開閉蓋42を開閉することが可能であるため、工具を持ち替える必要なく開閉蓋42を容易に開閉することが可能になる。
【0033】
(実施の形態2)
図6及び図7は、この発明の実施の形態2に係る短絡防止具用アダプタ10を示し、図6は、短絡防止具用アダプタ10の外観を示す斜視図である。この短絡防止具用アダプタ10は、図9に示すスマートメータ100の端子台120に、図8に示す短絡防止具200が取り付けられた状態で、さらに短絡防止具200に重ねて端子台120を覆うように装着される器具であり、実施の形態1に係る短絡防止具2と同様に、例えばゴム等の弾性を有する絶縁材により構成され、主として基部(ベース)20と、挟持部30と、スリット部40とを備えている。
【0034】
基部20は、この短絡防止具用アダプタ10が短絡防止具200に重ねて端子台120に取り付けられた時に、基部210を挟んで端子台120の正面に対向する板状部材である。挟持部30は、短絡防止具用アダプタ10が短絡防止具200に重ねて端子台120に取り付けられた時に、挟持部220を挟んで端子台120の側面に対向する板状部材であり、基部20の左右側面から略L字状に折り曲げられて延設され、基部20とのなす角が鋭角になるように形成され、端子台120に取り付けられた時にゴム等の弾性力で挟持するようになっている。
【0035】
スリット部40は、短絡防止具用アダプタ10が短絡防止具200に重ねて端子台120に取り付けられた時に、スリット230を挟んで端子121に対向するように切欠き状に設けられた箇所であり、実施の形態1に係る短絡防止具2のスリット部4と同様の構成であるスリット(窓孔)41と、開閉蓋42とを備え、開閉蓋42には、差し込み部421が設けられている。
【0036】
次に、このような短絡防止具用アダプタ10の使用方法及び作用等について説明する。
【0037】
図7は、図6の短絡防止具用アダプタ10が図8の短絡防止具200及び図9のスマートメータ100に取り付けられた状態の例を示す正面図である。この短絡防止具用アダプタ10は、スマートメータ100が設置されている需要家宅に対して、電力の供給停止、再接続、解約、及び再使用契約等の施工を行う場合、スマートメータ100の端子台120をドライバ等の工具を用いて操作する時に、従来の短絡防止具200を端子台120を覆うように取り付け、その上から短絡防止具200に重ねるように取り付けられる。
【0038】
まず、端子台120の操作を行う場合、短絡防止具200の挟持部220を左右に開き、その間にスマートメータ100の端子台120を嵌め込み、基部210を端子台120の正面に対向するように、挟持部220を端子台120の側面に対向するように取り付ける。その上から、短絡防止具用アダプタ10の挟持部30を左右に開き、その間に短絡防止具200を嵌め込み、図7に示すように基部20を基部210に対向するように、挟持部30を挟持部220に対向するように装着する。このとき、6つの開閉蓋42a〜42fを、端子121a〜121fにそれぞれ対向するように配置する。
【0039】
そして、例えば端子121aに対して端子ネジの操作を行う場合、差し込み部421aにドライバ等の工具の先端を差し込み、上方にスライドさせて開閉蓋42aを開く。他の開閉蓋42b〜42fは、閉じたままにする。これにより、端子121aが開放されるので、端子121aに対して操作を行う。このとき、他の開閉蓋42b〜42fは閉じたままであるので、端子121b〜121fは開放されていない。そのため、ドライバ等の工具が端子121b〜121fに接触するおそれがない。その後、端子121aに対する操作が終了すると、短絡防止具用アダプタ10及び短絡防止具200を取り外して作業を終了する。
【0040】
このように、この短絡防止具用アダプタ10によれば、スリット41に対して開閉蓋42が設けられているので、例えば端子121aに対して端子ネジの操作を行う場合、開閉蓋42aを開き、他の開閉蓋42b〜42fは閉じたままにすることができるので、操作を行う端子121aのみが開放され、他の端子121b〜121fは開放されない。そのため、ドライバ等の工具が端子121b〜121fに接触するおそれがなくなる。これにより、安全な端子接続または切断作業を行うことが可能になる。
【0041】
また、この短絡防止具用アダプタ10は、既存の短絡防止具200に装着されるため、既存の短絡防止具200に本発明を適用することが可能になる。
【0042】
以上、この発明の実施の形態について説明したが、具体的な構成は、上記の実施の形態に限られるものではなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲の設計の変更等があっても、この発明に含まれる。例えば、上述した実施の形態では、基部2,20の下方に端子121に対向するように切欠き状にスリット41を設けたが、下辺が閉じられた状態で窓状に形成し、その窓を開閉するように開閉蓋42を設けても良い。これにより、開閉蓋42が上下左右を絶縁材に囲まれるので、安全性がより向上する。
【0043】
また、挟持部3をゴム等の弾性力で端子台120を挟持するように構成したが、ネジ等により端子台120に取り付けられるように構成しても良い。
【符号の説明】
【0044】
1 短絡防止具
10 短絡防止具用アダプタ
2,20 基部(ベース)
3,30 挟持部
4 スリット部
41,41a,41b,41c,41d,41e,41f
スリット(窓孔)
42,42a,42b,42c,42d,42e,42f
開閉蓋
421,421a,421b,421c,421d,421e,421f
差し込み部
100 スマートメータ
110 計量部
111 表示部
120 端子台
121,121a,121b,121c,121d,121e,121f
端子
130,130a,130b,130c,130d,130e,130f
電線
200 短絡防止具
210 基部
220 挟持部
230,230a,230b,230c,230d,230e,230f
スリット
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9