特開2018-25907(P2018-25907A)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】特開2018-25907(P2018-25907A)
(43)【公開日】2018年2月15日
(54)【発明の名称】表示装置
(51)【国際特許分類】
   G05B 23/02 20060101AFI20180119BHJP
【FI】
   G05B23/02 301Q
【審査請求】有
【請求項の数】1
【出願形態】OL
【全頁数】10
(21)【出願番号】特願2016-156265(P2016-156265)
(22)【出願日】2016年8月9日
(11)【特許番号】特許第6231629号(P6231629)
(45)【特許公報発行日】2017年11月15日
(71)【出願人】
【識別番号】000167288
【氏名又は名称】光洋電子工業株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110002583
【氏名又は名称】特許業務法人平田国際特許事務所
(74)【代理人】
【識別番号】100071526
【弁理士】
【氏名又は名称】平田 忠雄
(74)【代理人】
【識別番号】100128211
【弁理士】
【氏名又は名称】野見山 孝
(74)【代理人】
【識別番号】100145171
【弁理士】
【氏名又は名称】伊藤 浩行
(72)【発明者】
【氏名】村井 保彦
(72)【発明者】
【氏名】田中 竜二
(72)【発明者】
【氏名】河島 大文
【テーマコード(参考)】
3C223
【Fターム(参考)】
3C223AA12
3C223BA01
3C223CC01
3C223DD01
3C223EA04
3C223EB02
3C223EB03
3C223FF13
3C223FF16
3C223HH03
(57)【要約】
【課題】画面の表示内容によって対象機器に何らかの事象が発生した場合の原因調査を支援することが可能な表示装置を提供する。
【解決手段】表示装置2は、タッチパネル3と、タッチパネル3の表示内容を制御する制御部4とを備え、制御部4は、工作機械1に取り付けられた複数のセンサ50によって得られた複数の物理量の変化を経時的に記憶する物理量記憶手段41と、物理量記憶手段41により記憶された複数の物理量のうち少なくとも1つの物理量の経時的変化をグラフ6としてタッチパネル3に表示させるグラフ表示手段42と、イベントの発生条件の設定を受け付けるイベント発生条件受付手段43と、イベントの発生条件が満たされたことを検出してイベントの発生時刻を記憶するイベント発生検出手段44と、グラフ6のイベントの発生時刻に対応する位置にイベントの発生を示すイベント発生アイコン8を表示させるアイコン表示手段45とを有する。
【選択図】図3
【特許請求の範囲】
【請求項1】
表示器と、前記表示器の表示内容を制御する制御部とを備え、
前記制御部は、
対象機器に取り付けられた複数のセンサによって得られた複数の物理量の変化を経時的に記憶する物理量記憶手段と、
前記物理量記憶手段により記憶された前記複数の物理量のうち少なくとも1つの物理量の経時的変化をグラフとして前記表示器に表示させるグラフ表示手段と、
イベントの発生条件の設定を受け付けるイベント発生条件受付手段と、
前記イベントの発生条件が満たされたことを検出して前記イベントの発生時刻を記憶するイベント発生検出手段と、
前記グラフの前記イベントの発生時刻に対応する位置に前記イベントの発生を示すアイコンを表示させるアイコン表示手段と、を有する
表示装置。
【請求項2】
前記制御部は、前記アイコンが操作されたとき、前記複数の物理量のうち前記グラフに表示された物理量以外の物理量の前記イベントの発生時刻における状態を前記表示器に表示させる物理量表示手段をさらに有する、
請求項1に記載の表示装置。
【請求項3】
前記物理量表示手段は、前記グラフに表示された物理量以外の複数の物理量の状態を前記表示器に表示させ、
前記制御部は、前記物理量表示手段によって表示された複数の物理量のうち、ユーザによって選択された少なくとも1つの物理量の前記イベントの発生時刻を含む経時的変化を前記表示器にグラフとして表示させるイベント発生時グラフ表示手段をさらに有する、
請求項2に記載の表示装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、対象機器に取り付けられた複数のセンサによって得られた物理量の経時的な変化を表示可能な表示装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、例えば工作機械をモニタ対象とし、工作機械に発生した異常を表示する表示手段を備えたものがある(例えば、特許文献1参照)。
【0003】
特許文献1に記載の異常検出システムは、工作機械に複数の異常が立て続けに発生して稼働停止した場合に、最初に発生した一次異常と、一次異常に誘発された二次異常とを区別し、一次異常のみを記録手段に記録して表示手段に表示する。この異常検出システムによれば、工作機械が停止した原因となる最初の異常を容易に特定することができるので、故障解析を行いやすくなる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2001−306140号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
特許文献1に記載のものでは、工作機械に発生した最初の異常を特定することは容易となるが、その異常が発生した原因の特定は必ずしも容易ではない。そこで、本発明は、画面の表示内容によって対象機器に何らかの事象が発生した場合の原因調査を支援することが可能な表示装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明は、上記の目的を達成するため、表示器と、前記表示器の表示内容を制御する制御部とを備え、前記制御部は、対象機器に取り付けられた複数のセンサによって得られた複数の物理量の変化を経時的に記憶する物理量記憶手段と、前記物理量記憶手段により記憶された前記複数の物理量のうち少なくとも1つの物理量の経時的変化をグラフとして前記表示器に表示させるグラフ表示手段と、イベントの発生条件の設定を受け付けるイベント発生条件受付手段と、前記イベントの発生条件が満たされたことを検出して前記イベントの発生時刻を記憶するイベント発生検出手段と、前記グラフの前記イベントの発生時刻に対応する位置に前記イベントの発生を示すアイコンを表示させるアイコン表示手段と、を有する表示装置を提供する。
【発明の効果】
【0007】
本発明によれば、表示器の表示内容によって、対象機器に何らかの事象が発生した場合の原因調査を支援することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1】本発明の実施の形態に係る表示装置を、対象機器としての工作機械、及び工作機械を制御する制御盤と共に示す概略構成図である。
図2】表示装置の機能構成を示す機能ブロック図である。
図3】グラフ表示手段によってタッチパネルのディスプレイに表示されるグラフの一例を示す説明図である。
図4】イベント発生アイコンがタッチ操作され、主軸の駆動電流以外の複数の物理量がダイアログボックスに表示された表示例を示している。
図5】ダイアログボックスの第3の画像がタッチ操作され、主軸の振動強度の経時的変化がプロットエリアに表示された状態を示している。
【発明を実施するための形態】
【0009】
[実施の形態]
本発明の実施の形態について、図1乃至図5を参照して説明する。なお、以下に説明する実施の形態は、本発明を実施する上での好適な具体例として示すものであり、技術的に好ましい種々の技術的事項を具体的に例示している部分もあるが、本発明の技術的範囲は、この具体的態様に限定されるものではない。
【0010】
図1は、本発明の実施の形態に係る表示装置を、対象機器としての工作機械、及び工作機械を制御する制御盤と共に示す概略構成図である。
【0011】
工作機械1は、工作物であるワークWに所定の加工を施すものである。図1に示す例では、工作機械1が、基台となるベッド11と、ベッド11に立設されたコラム12と、コラム12の前面に水平方向に移動可能に配置されたサドル13と、ベッド11の上面に移動可能に配置されたキャリッジ14と、サドル13の前面に上下方向に移動可能に配置された主軸台15と、主軸台15に固定された主軸150と、第1乃至第3モータ16〜18とを有している。ベッド11等は、ワークWの加工により発生する切粉やクーラント等の飛散を防止するカバー19に覆われている。
【0012】
サドル13は第1モータ16により駆動され、キャリッジ14は第2モータ17により駆動される。また、主軸台15は第3モータ18により上下方向に駆動される。主軸150には、ドリル等の工具151が取り付けられ、工具151が主軸150のビルトインモータによって回転駆動される。主軸150及び第1乃至第3モータ16〜18には、制御盤10から駆動電流が供給される。
【0013】
なお、上記工作機械1の構成は、以下に説明する表示装置2の対象機器の一具体例として示すものであるが、対象機器の構成等はこれに限らず、例えば搬送設備や各種のプラント等を表示装置2によるモニタ対象とすることができる。
【0014】
表示装置2は、例えばディスプレイ31の表示部に光透過性を有するシート状のタッチセンサ32を重ねた表示器としてのタッチパネル3と、タッチパネル3の表示内容を制御する制御部4と、工作機械1の各部に取り付けられた複数のセンサ50の検出信号の処理を行うI/F部(インタフェース部)5とを有している。
【0015】
センサ50は、工作機械1における各種の物理量を検出するものであり、例えば第1乃至第3モータ16〜18等の駆動源、サドル13やキャリッジ14等の可動部、あるいはワークWに対する加工を行う主軸150等の加工部、もしくはそれらの近傍に取り付けられている。センサ50が検出する物理量としては、例えば第1乃至第3モータ16〜18に供給される駆動電流や、振動もしくは温度、あるいは物体との距離などが挙げられる。I/F部は、センサ50からの検出信号を受け、例えばA/D(アナログ/デジタル)変換等の信号処理を行い、制御部4にセンサ50の検出値を示す情報を送信する。
【0016】
制御部4は、演算処理装置であるCPU401と、ROMやRAM等の半導体記憶素子、あるいは磁気的もしくは光学的に情報を記憶する記憶媒体からなる記憶部402とを有している。CPU401は、記憶部402に記憶されたプログラムを実行する。
【0017】
図2は、表示装置2の機能構成を示す機能ブロック図である。制御部4は、CPU401が記憶部402に記憶されたプログラムを実行することにより、物理量記憶手段41、グラフ表示手段42、イベント発生条件受付手段43、イベント発生検出手段44、アイコン表示手段45、物理量表示手段46、及びイベント発生時グラフ表示手段47として機能する。
【0018】
物理量記憶手段41は、複数のセンサ50によって得られた複数の物理量の変化を経時的に記憶する。表示装置2には時刻情報を出力する時計回路が含まれ、物理量記憶手段41は、複数のセンサ50でそれぞれ検出された物理量をその検出時刻の情報と共に記憶部402に記憶する。物理量記憶手段41は、複数のセンサ50で検出された物理量を少なくとも工作機械1のサイクルタイム以上の所定時間にわたって記憶する。
【0019】
なお、本明細書では、各センサ50で検出される物理量を、それぞれ1つの物理量とする。例えばI/F部5に10個のセンサ50が接続され、各センサ50がそれぞれ1つの物理量を検出する場合、物理量記憶手段41は、10個の物理量を検出時間と対応付けて記憶部402に記憶する。
【0020】
グラフ表示手段42は、物理量記憶手段41により記憶された複数の物理量のうち少なくとも1つの物理量の経時的変化をグラフとしてタッチパネル3に表示させる。グラフ表示手段42は、現時点での物理量をグラフ表示することが出来る他、過去に遡ってユーザーにより指定された時間帯における物理量の変化をグラフ表示することが可能である。
【0021】
図3は、グラフ表示手段42によってタッチパネル3のディスプレイ31に表示されるグラフの一例を示す説明図である。このグラフ6は、主軸150に供給される駆動電流の経時的変化を示すグラフであり、横軸61が検出時刻を示し、縦軸62が物理量の大きさ(電流量)を示している。プロットエリア60には、主軸150に供給される駆動電流の経時的変化がプロットされている。
【0022】
また、ディスプレイ31には、グラフ6の表示エリア外に、戻しボタン71、早戻しボタン72、早送りボタン73、及び送りボタン74が表示されている。ユーザーは、これらのボタン71〜74に重なる部位のタッチセンサ32に触れるタッチ操作を行うことにより、プロットエリア60に表示される物理量(図3に示す例では主軸150の駆動電流)の検出時刻の範囲をシフトすることができる。ユーザーは、過去の物理量の状態を見たい場合には、戻しボタン71又は早戻しボタン72をタッチ操作し、表示されている時間帯よりも後の時間帯の物理量の状態を見たい場合には、早送りボタン73又は送りボタン74をタッチ操作する。グラフ表示手段42は、このタッチ操作を受け付け、指定された時間帯における物理量の変化をディスプレイ31にグラフ表示させる。
【0023】
イベント発生条件受付手段43は、ユーザーによるイベント発生条件の設定を受け付ける。このイベント発生条件の設定は、例えば表示装置2に接続されたキーボードやポインティングデバイスを用いた操作により行ってもよく、ディスプレイ31に表示されたアイコンのタッチ操作により行ってもよい。あるいは、イベント発生条件が予め記憶部402に記憶され、この記憶された情報を読み出すことにより、イベント発生条件の設定を受け付けてもよい。
【0024】
ここで、「イベント」とは、工作機械1に関連して発生する注目すべき何らかの事象をいい、例えば工作機械1の異常発生や、制御盤10に取り付けられた非常停止ボタンが押されたこと、あるいはセンサ50によって検出された物理量が所定値を超えた(あるいは下回った)こと等がイベントの具体例として挙げられる。工作機械1に発生する異常をイベントとして設定する場合、ユーザーは、例えば制御盤10に含まれるコントローラ(PLC(プログラマブルコントローラ))の所定の出力信号がオンしたことをイベントの発生条件として設定することができる。
【0025】
イベント発生検出手段44は、イベント発生条件受付手段43が受け付けたイベントの発生条件が満たされたことを検出して、当該イベントの発生時刻を記憶する。イベント発生検出手段44は、所定の周期(例えば0.1秒)ごとにイベントの発生条件が満たされているか否かをチェックし、イベントの発生条件が満たされたとき、当該イベントが発生したと判定する。
【0026】
アイコン表示手段45は、イベント発生検出手段44によって記憶されたイベントの発生時刻に基づいて、グラフ表示手段42によって表示されるグラフのイベントの発生時刻に対応する位置にイベントの発生を示すアイコンを表示させる。図3では、ディスプレイ31におけるグラフ6の表示エリアの近傍に、イベントの発生を示すイベント発生アイコン8が表示された場合を示している。イベント発生アイコン8の表示位置は、グラフ6の横軸61(時間軸)との対応関係が明確になる位置であり、グラフ6の表示エリアの外であってもよく、プロットエリア60内であってもよい。
【0027】
アイコン表示手段45は、複数のイベントの発生条件が設定されている場合、これら複数のイベントのうち何れのイベントの発生を示すものかが明確となる態様で、イベントの発生を示すイベント発生アイコン8を表示する。また、ボタン71〜74のタッチ操作によりグラフ6のプロットエリア60における表示対象となる時間帯が前後にシフトした場合には、イベント発生アイコン8の表示位置も、時間軸と共に移動する。
【0028】
物理量表示手段46は、ディスプレイ31に表示されたイベント発生アイコン8がタッチ操作されたとき、複数の物理量のうちグラフ6に表示された物理量以外の物理量のイベントの発生時刻における状態を表示させる。
【0029】
図4は、イベント発生アイコン8がタッチ操作され、主軸150の駆動電流以外の複数の物理量がダイアログボックス9に表示された表示例を示している。このダイアログボックス9に何れの物理量を表示するかは、例えばイベント発生条件受付手段43によりイベント発生条件と共に予め設定しておくことができる。
【0030】
ダイアログボックス9内には、主軸150の駆動電流以外の3つの物理量をそれぞれ示す第1乃至第3の画像91〜93が表示されている。物理量表示手段46は、イベント発生アイコン8に係るイベントの発生時刻における各物理量(瞬時値)を記憶部402から読み出し、その物理量を第1乃至第3の画像91〜93に視覚的に示す。また、ダイアログボックス9には、ダイアログボックス9を表示画面から消すためのOKボタン90が表示されている。
【0031】
イベント発生時グラフ表示手段47は、物理量表示手段46によって表示された複数の物理量のうち、ユーザーによって選択された少なくとも1つの物理量のイベントの発生時刻を含む経時的変化をタッチパネル3にグラフとして表示させる。具体的には、例えばダイアログボックス9においてイベント発生時刻の主軸150の振動強度を示す第3の画像93がタッチ操作されたとき、主軸150の振動強度がグラフ表示される。
【0032】
図5は、第3の画像93がタッチ操作され、主軸150の振動強度の経時的変化がプロットエリア60に表示された状態を示している。図5の図示例では、主軸150の振動強度の経時的変化が主軸150の駆動電流の経時的変化と共に、時間軸を共有して示されている。この場合、例えば表示色を変えることにより、主軸150の振動強度の経時的変化と主軸150の駆動電流の経時的変化とを区別可能に表示する。図5では、主軸150の振動強度を実線で、主軸150の駆動電流を破線で、それぞれ示している。
【0033】
物理量表示手段46によるグラフ表示は、例えばユーザーによって第3の画像93がタッチ操作され、その後にOKボタン90がタッチ操作されたときに行われる。また、例えばユーザーによって第3の画像93がタッチ操作された後に第1の画像91がタッチ操作され、その後さらにOKボタン90がタッチ操作された場合には、第3の画像93に係る物理量(図5に示す例では主軸150の振動強度)と共に、第1の画像91に係る物理量(例えば主軸150の温度)がプロットエリア60に表示される。
【0034】
(実施の形態の作用及び効果)
以上説明した実施の形態によれば、イベントの発生時刻を含む時間帯の物理量の変化をディスプレイ31にグラフ表示することができ、さらにグラフのイベント発生時刻に対応する位置にイベント発生アイコン8が表示されるので、イベントの発生時刻の前後における工作機械1の状態を容易に確認することができる。これにより、工作機械1に当該イベントが発生した場合の原因調査を支援することができ、例えば故障解析に基づく復旧作業や再発防止策を講じることが容易となる。
【0035】
また、イベント発生アイコン8がタッチ操作されたとき、複数の物理量のうちディスプレイ31にグラフ表示された物理量以外の物理量のイベントの発生時刻における状態をダイアログボックス9に表示させることができるので、イベント発生時の状況もしくはイベントの発生に至る前の状況を容易に確認することができ、イベントの発生原因の把握が容易となる。
【0036】
またさらに、ダイアログボックス9に表示させた複数の物理量のうち、ユーザーによって選択された少なくとも1つの物理量のイベントの発生時刻を含む経時的変化をディスプレイ31にグラフ表示させることができるので、イベント発生時の状況もしくはイベントの発生に至る前の状況をより確実に確認することができ、イベントの発生原因の把握がより容易となる。
【0037】
(付記)
以上、本発明の表示装置を実施の形態に基づいて説明したが、本発明は上記実施の形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々の態様において実施することが可能である。
【符号の説明】
【0038】
1…工作機械(対象機器)
2…表示装置
3…タッチパネル(表示器)
4…制御部
41…物理量記憶手段
42…グラフ表示手段
43…イベント発生条件受付手段
44…イベント発生検出手段
45…アイコン表示手段
46…物理量表示手段
47…イベント発生時グラフ表示手段
50…センサ
6…グラフ
8…イベント発生アイコン
図1
図2
図3
図4
図5
【手続補正書】
【提出日】2017年9月1日
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
表示器と、前記表示器の表示内容を制御する制御部とを備え、
前記制御部は、
対象機器に取り付けられた複数のセンサによって得られた複数の物理量の変化を経時的に記憶する物理量記憶手段と、
前記物理量記憶手段により記憶された前記複数の物理量のうち少なくとも1つの物理量の経時的変化をグラフとして前記表示器に表示させるグラフ表示手段と、
イベントの発生条件の設定を受け付けるイベント発生条件受付手段と、
前記イベントの発生条件が満たされたことを検出して前記イベントの発生時刻を記憶するイベント発生検出手段と、
前記グラフの前記イベントの発生時刻に対応する位置に前記イベントの発生を示すアイコンを表示させるアイコン表示手段と、
前記アイコンが操作されたとき、前記複数の物理量のうち前記グラフに表示された物理量以外の複数の物理量の前記イベントの発生時刻における状態を前記表示器に表示させる物理量表示手段と、
前記物理量表示手段によって表示された複数の物理量のうち、ユーザによって選択された少なくとも1つの物理量の前記イベントの発生時刻を含む経時的変化を前記表示器にグラフとして表示させるイベント発生時グラフ表示手段と、を有する、
表示装置。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0006
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0006】
本発明は、上記の目的を達成するため、表示器と、前記表示器の表示内容を制御する制御部とを備え、前記制御部は、対象機器に取り付けられた複数のセンサによって得られた複数の物理量の変化を経時的に記憶する物理量記憶手段と、前記物理量記憶手段により記憶された前記複数の物理量のうち少なくとも1つの物理量の経時的変化をグラフとして前記表示器に表示させるグラフ表示手段と、イベントの発生条件の設定を受け付けるイベント発生条件受付手段と、前記イベントの発生条件が満たされたことを検出して前記イベントの発生時刻を記憶するイベント発生検出手段と、前記グラフの前記イベントの発生時刻に対応する位置に前記イベントの発生を示すアイコンを表示させるアイコン表示手段と、前記アイコンが操作されたとき、前記複数の物理量のうち前記グラフに表示された物理量以外の複数の物理量の前記イベントの発生時刻における状態を前記表示器に表示させる物理量表示手段と、前記物理量表示手段によって表示された複数の物理量のうち、ユーザによって選択された少なくとも1つの物理量の前記イベントの発生時刻を含む経時的変化を前記表示器にグラフとして表示させるイベント発生時グラフ表示手段と、を有する表示装置を提供する。