特開2018-26316(P2018-26316A)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】特開2018-26316(P2018-26316A)
(43)【公開日】2018年2月15日
(54)【発明の名称】プラグカバー
(51)【国際特許分類】
   H01R 13/44 20060101AFI20180119BHJP
   H01R 13/447 20060101ALI20180119BHJP
   H01R 13/52 20060101ALI20180119BHJP
【FI】
   H01R13/44 A
   H01R13/447
   H01R13/52 302D
【審査請求】有
【請求項の数】9
【出願形態】書面
【全頁数】7
(21)【出願番号】特願2016-167305(P2016-167305)
(22)【出願日】2016年8月10日
(71)【出願人】
【識別番号】516259675
【氏名又は名称】井上 茉優
(74)【法定代理人】
【識別番号】516259653
【氏名又は名称】井上 将弘
(74)【法定代理人】
【識別番号】516259664
【氏名又は名称】井上 明香
(72)【発明者】
【氏名】井上 茉優
【テーマコード(参考)】
5E087
【Fターム(参考)】
5E087EE02
5E087EE10
5E087FF02
5E087FF06
5E087FF12
5E087HH01
5E087LL02
5E087LL05
5E087LL17
5E087LL22
5E087LL29
5E087LL34
5E087MM05
5E087MM09
5E087QQ03
5E087RR08
5E087RR25
(57)【要約】
【課題】 プラグの抜き差しが容易で、プラグの保護ができることが可能なプラグカバーを提供する。
【解決手段】 カバー部2には、プラグ31が貫通挿入可能な貫通穴2Aが設けられ、かつ、当該貫通穴2Aを開閉可能に閉塞する蓋部3には、プラグのコードが貫通できる開口部3Aが設けられている。これにより、利用者は、カバー部2、つまりプラグカバー1を取り外すことなく、蓋部3の開閉をすれば、プラグ31を抜き差しでき得る。
【選択図】図3
【特許請求の範囲】
【請求項1】
コンセントを覆うためのカバー部であって、プラグが貫通挿入可能な貫通穴を有するカバー部と、
前記貫通穴を開閉可能に閉塞する蓋部であって、プラグのコードが貫通可能な開口部を有する蓋部と
を備えるプラグカバー。
【請求項2】
前記カバー部のうち前記貫通穴側と反対側となる背面側は開放されている請求項1に記載のプラグカバー。
【請求項3】
前記カバー部は、可撓性を有する樹脂製である請求項1又は2に記載のプラグカバー。
【請求項4】
前記蓋部は、可撓性を有する樹脂製である請求項1ないし3のいずれか1項に記載のプラグカバー。
【請求項5】
前記開口部は、鉛直方向に延びる長穴状である請求項1ないし4のいずれか1項に記載のプラグカバー。
【請求項6】
前記貫通穴は、鉛直方向に延びる長穴状であり、
さらに、前記蓋部は、鉛直方向にスライド変位可能に前記カバー部に組み付けられている請求項1ないし5のいずれか1項に記載のプラグカバー。
【請求項7】
前記カバー部のうち鉛直方向下方側は開放されている請求項1ないし6のいずれか1項に記載のプラグカバー。
【請求項8】
前記カバー部のうち前記貫通穴側と反対側となる背面側としたとき、前記カバー部の背前側に位置する縁部には、前記カバー部をコンセント側に装着するための装着部であって、接着層にて構成された装着部が設けられている請求項1ないし6のいずれか1項に記載のプラグカバー。
【請求項9】
前記カバー部の外観部には、動物を模した意匠部が設けられている請求項1ないし8のいずれか1項に記載のプラグカバー。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本願は、壁面等に設けられたコンセントに装着されるプラグを保護するためのプラグカバーに関する。
【背景技術】
【0002】
例えば、特許文献1に記載のプラグカバーは、コンセントに装着されたプラグをコンセントと共に覆う。プラグカバーは、プラグカバーに設けられた貼着部5にてコンセント11の外周部に取り付けられる。貼着部5は粘着し得る接着剤層にて構成された装着部である。なお、上記の参照符号は、特許文献1に記載された参照符号である。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2002−186135号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1に記載の発明では、貼着部5によりプラグカバーがコンセント11の外周部に取り付けられるので、プラグの抜き差し時にプラグカバーを外周部から取り外す必要がある。したがって、プラグの抜き差しを容易にできない、という問題がある。本願は、プラグの抜き差しが容易なプラグカバーを提供する。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本願では、コンセントを覆うためのカバー部(2)であって、プラグ(31)が貫通挿入可能な貫通穴(2A)を有するカバー部(2)と、前記貫通穴(2A)を開閉可能に閉塞する蓋部(3)であって、プラグのコードが貫通できる開口部(3A)を有する蓋部(3)とを備える。
【0006】
これにより、カバー部(2)を取り外すことなく、蓋部(3)の開閉をすれば、プラグを抜き差しでき得る。
因みに、上記各括弧内の符号は、後述する実施形態に記載の具体的構成等との対応関係を示す一例であり、本発明は上記括弧内の符号に示された具体的構成等に限定されるものではない。
【図面の簡単な説明】
【0007】
図1】本発明の実施形態に係るプラグカバー1の外観斜視図である。
図2】本発明の実施形態に係るプラグカバー1の外観斜視図である。
図3】本発明の実施形態に係るプラグカバー1の使用状態を示す外観斜視図である。
図4】本発明の実施形態に係るプラグカバー1の正面図であって、貫通穴2Aを開放した状態を示す図である。
図5】本発明の実施形態に係るプラグカバー1の正面図であって、貫通穴2Aを閉塞した状態を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0008】
以下に説明する「発明の実施形態」は、本願発明の技術的範囲に属する実施形態の一例を示すものである。つまり、特許請求の範囲に記載された発明特定事項等は、下記の実施形態に示された具体的構成や構造等に限定されるものではない。
【0009】
以下、本発明の実施形態を図面と共に説明する。なお、各図に付された方向を示す矢印等は、各図相互の関係を理解し易くするために記載したものである。本発明は、各図に付された方向に限定されるものではない。
【0010】
少なくとも符号を付して説明した部材又は部位は、「複数」や「2つ以上」等の断りをした場合を除き、少なくとも1つ設けられている。
(第1実施形態)
1.プラグカバーの構成
【0011】
本実施形態は、一般家庭用コンセントを覆うためのプラグカバーに本発明を適用したものである。図1に示すように、プラグカバー1は、少なくともカバー部2及び蓋部3を有している。
【0012】
プラグカバー1は、図3に示すように、コンセント30又はコンセント30が設けられた壁や柱等(以下、コンセント周囲という。)に装着されてコンセント30を覆うものである。
【0013】
カバー部2はコンセント30を覆うための覆い部である。当該カバー部2は屋根部2B及び壁部2C等を有している。屋根部2Bは、プラグカバー1がコンセント周囲に装着された場合において、当該コンセント30を鉛直方向上方側から覆う部位である。
【0014】
壁部2Cは、プラグカバー1がコンセント周囲に装着された場合において、屋根部2Bの鉛直方向下方側に位置して当該コンセント30を水平方向から覆う。なお、以下、特に断りをした場合を除き、プラグカバー1がコンセント周囲に装着された場合を基準として各方向を定義している。
【0015】
図4に示すように、壁部2C、つまりカバー部2の前面側には貫通穴2Aを設けられている。カバー部2の前面側とは貫通穴2Aが設けられた部位をいう。カバー部2の背面側とは、カバー部2のうち前面側と反対側をいう。
【0016】
貫通穴2Aは、プラグ31(図3参照)が貫通挿入可能な開口である。このため、本実施形に係る貫通穴2Aの最小寸法W1は、プラグ31の最大寸法より大きい寸法となっている。
【0017】
本実施形態に係る貫通穴2Aは、鉛直方向に延びる長穴状に構成されている。貫通穴2Aの最小寸法W1は水平方向の幅寸法である。鉛直方向は、貫通穴2Aの長手方向と一致し、その寸法は幅寸法より大きい。
【0018】
蓋部3は、図4及び図5に示すように、貫通穴2Aを開閉可能に閉塞する部材である。当該蓋部3には、図3に示すように、プラグ31のコード31Aが貫通可能な開口部3Aが設けられている。
【0019】
開口部3Aは、貫通穴2Aの長手方向と平行な方向、つまり鉛直方向に延びる長穴状に構成されている。そして、蓋部3は、鉛直方向にスライド変位可能に壁部2Cに組み付けられている。
【0020】
なお、開口部3Aの長手方向寸法は、図4に示すように、コンセント30に設けられた1つ又は複数の差込口30Aを含む領域の鉛直方向寸法以上の大きさである。このため、貫通穴2Aが蓋部3により閉塞された状態であっても、利用者は、水平方向から1つ又は複数の差込口30Aを目視でき得る。
【0021】
図2に示すように、カバー部2の背面側には、当該背面側を開放する背面開口部2Dが設けられている。カバー部2の鉛直方向下方側には、当該下方側を開放する下方開口部2Eが設けられている。つまり、壁部2Cは、水平方向において3方向を覆う。
【0022】
背面開口部2Dの外縁部(図2において斜線が付された部位)には装着部2Fが設けられている。装着部2Fは、カバー部2をコンセント周囲に装着するため部位である。当該装着部2Fは、両面テープ等の接着層にて構成されている。
【0023】
本実施形態では、屋根部2B及び壁部2Cは、エポキシ樹脂等の可撓性を有する樹脂製である。蓋部3は、エポキシ樹脂等の可撓性を有する樹脂製である。そして、カバー部2の外観部には、図1に示すように、動物等を模した意匠部4が設けられている。なお、屋根部2B、壁部2C及び意匠部4は、上記の樹脂にて一体成形されている。
【0024】
2.本実施形に係るプラグカバーの特徴
カバー部2には、プラグ31が貫通挿入可能な貫通穴2Aが設けられ、かつ、当該貫通穴2Aを開閉可能に閉塞する蓋部3には、プラグのコードが貫通できる開口部3Aが設けられている。
【0025】
これにより、本実施形態では、利用者は、カバー部2、つまりプラグカバー1を取り外すことなく、蓋部3の開閉をすれば、プラグ31を抜き差しでき得る。
カバー部2のうち貫通穴2A側と反対側となる背面側は開放されている。これにより、コンセント周囲の形状又は大きさによらず、様々な箇所にプラグカバー1を装着することができる
【0026】
複数の差込口30Aは、一般的に、鉛直方向に並んでいる。そして、本実施形態では、開口部3A及び貫通穴2Aが鉛直方向に延びる長穴状であるので、複数の差込口30Aが設けられているコンセント30であっても対応でき得る。
【0027】
本実施形態に係る蓋部3は、鉛直方向にスライド変位可能にカバー部2に組み付けられている。そして、本実施形態では、蓋部3が鉛直方向上側に位置したときに貫通穴2Aを開放する構成である。
【0028】
このため、蓋部3に作用する重力は、貫通穴2Aを閉塞する位置に蓋部3を変位させる。したがって、利用者が蓋部3を閉塞することを忘れた場合であっても、蓋部3に作用する重力により貫通穴2Aが蓋部3により閉塞され得る。延いては、蓋部3の機能、つまり貫通穴2Aを閉塞する機能を有効的に発揮させることが可能となる。
【0029】
本実施形態では、カバー部2のうち鉛直方向下方側は開放されている。これにより、プラグカバー1を樹脂にて成形する際の金型構造を簡素な構造とすることが可能となる。
(その他の実施形態)
【0030】
上述の実施形態では、屋根部2B及び壁部2Cは可撓性を有する樹脂製であり、蓋部3も可撓性を有する樹脂製であって、屋根部2B、壁部2C及び意匠部4は、樹脂にて一体成形されていた。しかし、本発明はこれに限定されるものではなく、例えば、カバー部2を紙にて構成してもよい。
【0031】
上述の実施形態では、カバー部2の背面側及び鉛直方向下方側が開放されていた。しかし、本発明はこれに限定されるものではなく、カバー部2の背面側及び鉛直方向下方側のうち少なくとも一方が閉塞された構成であってもよい。
【0032】
上述の実施形態では、貫通穴2A及び開口部3Aが鉛直方向に延びる長穴状であった。しかし、本発明はこれに限定されるものではなく、例えば、丸穴や矩形穴等であってもよい。
【0033】
上述の実施形態に係る蓋部3は、鉛直方向にスライド変位する構成であった。しかし、本発明はこれに限定されるものではなく、例えば、カバー部2に対して着脱自在な蓋部により構成された蓋部3、又はカバー部2に対して揺動変位するドアにて構成された蓋部3であってもよい。
【0034】
上述の実施形態に係る装着部2Fは両面テープにて構成されていた。しかし、本発明はこれに限定されるものではなく、例えば、プラグカバー1をコンセント周囲に装着する際に接着剤を塗布する、又はコンセント周囲に両面テープを貼付してプラグカバー1を当該コンセント周囲に装着する等としてもよい。
【0035】
上述の実施形態では、装着部2Fを設けていた。しかし、本発明はこれに限定されるものではなく、例えば、装着部2Fを廃止して、プラグカバー1がコンセントカバーに設けられた構成であってもよい。
【0036】
上述の実施形態では、動物等を模した意匠部4が設けられていた。しかし、本発明はこれに限定されるものではない。すなわち、例えば、意匠部4が廃止された構成、又は動物以外のものをモチーフとした意匠部4が設けられた構成等であってもよい。
【符号の説明】
【0037】
1…プラグカバー
2…カバー部
2B…屋根部
2C…壁部
2A…貫通穴
2D…背面開口部
2E…下方開口部
2F…装着部
3…蓋部
3A…開口部
4…意匠部
30…コンセント
30A…差込口
31…プラグ
31A…コード
図1
図2
図3
図4
図5