特開2018-27766(P2018-27766A)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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  • 特開2018027766-小荷物保持装置 図000003
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】特開2018-27766(P2018-27766A)
(43)【公開日】2018年2月22日
(54)【発明の名称】小荷物保持装置
(51)【国際特許分類】
   B60R 7/04 20060101AFI20180126BHJP
   B60N 3/00 20060101ALI20180126BHJP
【FI】
   B60R7/04 Z
   B60N3/00 Z
【審査請求】未請求
【請求項の数】1
【出願形態】書面
【全頁数】5
(21)【出願番号】特願2016-171261(P2016-171261)
(22)【出願日】2016年8月16日
(71)【出願人】
【識別番号】516019127
【氏名又は名称】中里 幸徳
(72)【発明者】
【氏名】中里 幸徳
【テーマコード(参考)】
3B088
3D022
【Fターム(参考)】
3B088CA15
3D022CA11
3D022CB01
3D022CC23
3D022CD06
(57)【要約】
【課題】自動車の座席に置いた手荷物を座席の形状や荷物の種類に関係なく、安定して保持できる小荷物保持装置を提供する。
【解決手段】手荷物を吊り下げるためのフックを取り付けた本体内に、先端にフックを有する紐を巻きつけたリールを複数個内蔵し、ゼンマイにより紐の伸縮を自在にするとともに、紐の伸縮を制御し固定させるロック機構を設ける。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
荷物の吊り下げや固定を目的として主に自動車の座席の背もたれ部分に用いる器具であり、
(イ)買い物袋やレジ袋の持ち手部分を吊り下げられるフックを取り付けた本体に、ゼンマイにより紐の出し入れを自在にしたリールを複数内蔵し、
(ロ)その紐の先端にも荷物を吊り下げる、あるいは紐同士を繋ぐことで用途の幅を広げるためのフックを有し、
(ハ)紐またはリールのドラム部分を固定させるストッパーを備えることで、紐の出し入れを制限し、荷物や使い方に応じて紐の長さを自在に調整して使用できる、
上記(イ)(ロ)(ハ)を特徴とする小荷物保持装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、自動車の座席等に用いる小荷物保持装置に関する。
【背景技術】
【0002】
自動車の座席等に用いて荷物を吊り下げるためのフック装置は多数存在するが、その殆どがヘッドレストの支柱部分に取り付けて使用するものである。
【0003】
市販または考案されている多くのものが、フックを用いて荷物を吊り下げることを主体としており、持ち手が無く吊り下げに適さない荷物を保持できるようにはなっていない。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】
【非特許文献】
【非特許文献】 特開平 11−129819 特開 2014−205477 実開平 06−071339 実開平 05−058491 特開 2006−043242 実登 3068840
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
既存のものは、自動車の座席背もたれのヘッドレストの支柱部分に取り付けて使用するものばかりで、異なる構造の座席でも使用できるものが無かった。
座席の形状を問わず使用できるようにする。
【0007】
既存のものは、一つの荷物しか吊り下げられず大きさの異なる複数の荷物に対応するのに適さないものが多い。
大きさの異なる複数の荷物も同時に吊り下げられるものにする。
【0008】
既存のものは、手提げ袋など持ち手のあるものを吊り下げるということしかできず、箱やビンなどのように持ち手や取っ手や柄が無いものを保持することができなかった。
そのような吊り下げられない荷物も安定して保持できるようにして、利用範囲を広げる。
【課題を解決するための手段】
【0009】
紐を巻きつけたリールを複数個、本体に内蔵させる。図1では四つのリールを内蔵させている。そのリールに巻かれた紐は通常は本体内に収まっているが、引っ張れば1メートルほど引き出せて、手を放せばまた本体内に引き込まれるようゼンマイで付勢させる。紐の先端には手提げ袋やレジ袋の持ち手を掛けられるようなフックを取り付ける。
また、本体の一角にも同様のフックを直接取り付ける。図1では二股のフックを取り付け、使用しないときには畳んで収納できるようになっている。
【0010】
リールのドラム部分または紐そのものにロック機構を設け、ロックが掛かった状態では紐を引き出すことも本体内に戻ることも出来ないようにする。
図に示したのは、リールの外周部とストッパーに歯車状の引っ掛かりを設け、ストッパーの歯車状部分をリールに押し付け噛み合わせることでロックする方式の一例である。
【発明の効果】
【0012】
支柱を用いないタイプのヘッドレストの座席や、バスの補助席のようなヘッドレストを有しない座席でもフックを取り付けることが可能で、異なる大きさの複数の手荷物も無理なく同時に吊り下げることができるようになる。
【0013】
持ち手や取っ手の無い荷物や、ケーキの箱や一升瓶などといった吊り下げることが困難な荷物でも安定して保持できるようになる。
【0014】
座席以外に、車椅子や歩行器などでも使える。
【0015】
コンパクトなので、邪魔にならない。
【図面の簡単な説明】
【0016】
図1】本発明の外観図である。
図2】本発明の内部の様子を正面(x方向)から見た図である。
図3】本発明の内部の様子を横(y方向)から見た図である。
図4】本発明の内部の様子を上(z方向)から見た図である。
図5】本発明をヘッドレストが無い座席に用いて荷物を保持する場合の例である。四本の紐は、座席の背面でそれぞれのフックによって結合し合うことで本体と荷物を安定させている。
図6】本発明を用いて、瓶を保持させる場合の例である。紐は上の二本と下の二本をそれぞれ座席の背面で結合させてある。
図7】本発明を用いて、座席の後ろに置いた荷物を保持するための例である。
【発明を実施するための形態】
【0017】
手提げ類を保持する場合は、紐を伸ばして座席のヘッドレストの支柱にフックを掛けるか紐を回して背もたれの後ろでフック同士を結合させるかして、紐をロックし本体を固定させ、余ったフックに荷物を下げる。荷物の大きさに合わせて紐の長さを調整する。
【0018】
ケーキが入った箱など、傾かせたくない荷物を保持する場合は、まず座面に荷物を置き、荷物ごと背もたれを抱き込むように紐を回し背もたれの後ろでフック同士を結合させ、本体と背もたれの間に荷物を挟むような形で紐をロックし固定する。
【符号の説明】
【0019】
1・・・・・本体部分である。
1a・・・・本体から紐3aが出入りする穴である。
1b・・・・本体から紐3bが出入りする穴である。
1c・・・・本体から紐3cが出入りする穴である。
1d・・・・本体から紐3dが出入りする穴である。
2a・・・・紐3aの伸縮を制限するストッパーである。
2b・・・・紐3bの伸縮を制限するストッパーである。
2c・・・・紐3cの伸縮を制限するストッパーである。
2d・・・・紐3dの伸縮を制限するストッパーである。
3a・・・・本体内のリール5aに巻かれている紐である。
3b・・・・本体内のリール5bに巻かれている紐である。
3c・・・・本体内のリール5cに巻かれている紐である。
3d・・・・本体内のリール5dに巻かれている紐である。
4a・・・・紐3aの先端に付いているフックである。
4b・・・・紐3bの先端に付いているフックである。
4c・・・・紐3cの先端に付いているフックである。
4d・・・・紐3dの先端に付いているフックである。
5a・・・・紐3aを巻くリールである。
5b・・・・紐3bを巻くリールである。
5c・・・・紐3cを巻くリールである。
5d・・・・紐3どぉ巻くリールである。
6a・・・・リール5aのゼンマイである。
6b・・・・リール5bのゼンマイである。
6c・・・・リール5cのゼンマイである。
6d・・・・リール5dのゼンマイである。
7・・・・・本体に直接取り付けられた折り畳めるフックである。
8・・・・・リールの芯部である。本図では二本あり、リール5aと5c、5bと5dが それぞれ共用している。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7