【解決手段】タブレット型PC1を起立姿勢に保持可能なスタンド装置10であって、タブレット型PC1の筐体の背面1aに装着可能な第1シート体20と、一端部となる取付部32が第1シート体20に取り付けられるとともに他端部となる係止部33が係止手段を介して第1シート体20に着脱可能に係止され、かつ折曲部35で折り曲げられた屈曲状態となる場合にタブレット型PC1を起立姿勢にさせる第2シート体30とを備え、係止手段は、第1シート体20に形成された第1凹凸部21の第1凸部21aが係止部33に形成された第2凹凸部31の第2凹部31bの空間に相対的に進入し、かつ第2凹凸部31の第2凸部31aが第1凹凸部21の第1凹部21bの空間に相対的に進入することにより係止させるものである。
前記第1凹凸部は、前記凸部と前記凹部とが前記第1シート体の幅方向の全域に亘って延在し、かつ前記凸部と前記凹部とが前記幅方向に直交する方向に沿って互いに隣接する態様で交互に形成されて構成されたことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載のスタンド装置。
前記第2凹凸部は、前記凸部と前記凹部とが前記第2シート体の幅方向の全域に亘って延在し、かつ前記凸部と前記凹部とが前記幅方向に直交する方向に沿って互いに隣接する態様で交互に形成されて構成されたことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載のスタンド装置。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
ところで、タブレット型PCにおいては、筐体の側面に外部入力端子等が設けられているのが一般的である。
【0006】
しかしながら、上記特許文献1に開示されているタブレットカバーでは、タブレット型PCの筐体の背面だけでなく側面も覆うようにしているので、該側面に設けられた外部入力端子等もタブレットカバーにより覆われてしまうことになる。
【0007】
その結果、タブレット型PCに対して文字等の入力を容易にさせるキーボード等の入力機器を接続することが困難になってしまう。
【0008】
本発明は、上記実情に鑑みて、携帯用情報機器に入力機器が接続されることを許容しながら該携帯用情報機器を起立姿勢に保持することができるスタンド装置及び電子機器を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
上記目的を達成するために、本発明に係るスタンド装置は、携帯用情報機器を起立姿勢に保持可能なスタンド装置であって、前記携帯用情報機器の筐体の背面に装着可能な第1シート体と、一端部となる取付部が前記第1シート体に取り付けられるとともに他端部となる係止部が係止手段を介して前記第1シート体に着脱可能に係止され、かつ自身の折曲部で折り曲げられた屈曲状態となる場合に前記携帯用情報機器を起立姿勢にさせる第2シート体とを備え、前記係止手段は、前記第1シート体に形成された第1凹凸部の凸部が前記係止部に形成された第2凹凸部の凹部の空間に相対的に進入し、かつ第2凹凸部の凸部が前記第1凹凸部の凹部の空間に相対的に進入することにより係止させることを特徴とする。
【0010】
本発明に係るスタンド装置は、携帯用情報機器を起立姿勢に保持可能なスタンド装置であって、前記携帯用情報機器の筐体の背面に装着可能な第1シート体と、一端部となる取付部が前記携帯用情報機器に接続された入力機器の背面に取り付けられるとともに他端部となる係止部が係止手段を介して前記第1シート体に着脱可能に係止され、かつ自身の折曲部で折り曲げられた屈曲状態となる場合に前記携帯用情報機器を起立姿勢にさせることが可能な第2シート体とを備え、前記係止手段は、前記第1シート体に形成された第1凹凸部の凸部が前記係止部に形成された第2凹凸部の凹部の空間に相対的に進入し、かつ第2凹凸部の凸部が前記第1凹凸部の凹部の空間に相対的に進入することにより係止させることを特徴とする。
【0011】
また本発明は、上記スタンド装置において、前記第1凹凸部は、前記凸部と前記凹部とが前記第1シート体の幅方向の全域に亘って延在し、かつ前記凸部と前記凹部とが前記幅方向に直交する方向に沿って互いに隣接する態様で交互に形成されて構成されたことを特徴とする。
【0012】
また本発明は、上記スタンド装置において、前記第1シート体は、前記携帯用情報機器の筐体の背面の略全域を覆う態様で装着されることを特徴とする。
【0013】
また本発明は、上記スタンド装置において、前記第2凹凸部は、前記凸部と前記凹部とが前記第2シート体の幅方向の全域に亘って延在し、かつ前記凸部と前記凹部とが前記幅方向に直交する方向に沿って互いに隣接する態様で交互に形成されて構成されたことを特徴とする。
【0014】
本発明に係る電子機器は、前記携帯用情報機器と、上記スタンド装置とを備えたことを特徴とする。
【発明の効果】
【0015】
本発明によれば、第1シート体が、携帯用情報機器の筐体の背面に装着され、該第1シート体に取付部が取り付けられた第2シート体が、係止部が係止手段を介して第1シート体に着脱可能に係止され、かつ折曲部で折り曲げられた屈曲状態となる場合に該携帯用情報機器を起立姿勢にさせるので、従来のように携帯用情報機器の筐体の側面も覆うことがない。そのため、該側面に設けられる外部入力端子等を覆ってしまうことがなく、携帯用情報機器に対して文字等の入力を容易にさせるキーボード等の入力機器を接続することが可能である。従って、携帯用情報機器に入力機器が接続されることを許容しながら該携帯用情報機器を起立姿勢に保持することができるという効果を奏する。
【0016】
本発明によれば、第1シート体が、携帯用情報機器の筐体の背面に装着され、該携帯用情報機器に接続された入力機器の背面に取付部が取り付けられた第2シート体が、係止部が係止手段を介して第1シート体に着脱可能に係止され、かつ折曲部で折り曲げられた屈曲状態となる場合に該携帯用情報機器を起立姿勢にさせるので、従来のように携帯用情報機器の筐体の側面も覆うことがない。そのため、該側面に設けられる外部入力端子等を覆ってしまうことがなく、携帯用情報機器に対して入力機器を接続することが可能である。従って、携帯用情報機器に入力機器が接続されることを許容しながら該携帯用情報機器を起立姿勢に保持することができるという効果を奏する。
【発明を実施するための形態】
【0018】
以下に添付図面を参照して、本発明に係るスタンド装置及び電子機器の好適な実施の形態について詳細に説明する。
【0019】
<実施の形態1>
図1及び
図2は、それぞれ本発明の実施の形態1であるスタンド装置が適用された電子機器、すなわち本発明の実施の形態1である電子機器を示す斜視図である。
【0020】
ここで例示するスタンド装置10は、タブレット型パーソナルコンピュータ(以下、タブレット型PCともいう)1とともに電子機器100を構成するものである。
【0021】
タブレット型PC1は、タッチパネル式の液晶表示部からなるディスプレイを筐体の表面に備える携帯用情報機器である。このタブレット型PC1は、筐体の内部に基板、演算装置、メモリ、バッテリ等を収納した構成とされている。
【0022】
スタンド装置10は、第1シート体20及び第2シート体30を備えて構成されている。第1シート体20は、例えば樹脂材等により形成された平板状物である。この第1シート体20は、タブレット型PC1の筐体の背面1aの略全域を覆う態様で該背面1aに装着されている。
【0023】
かかる第1シート体20の表面、すなわちタブレット型PC1の背面1aを臨む面と反対側の面の全域には、第1凹凸部21が形成されている。
【0024】
第1凹凸部21は、第1凸部21aと第1凹部21bとを有しており、これら第1凸部21aと第1凹部21bとが第1シート体20の幅方向の全域に亘って延在し、かつこれら第1凸部21aと第1凹部21bとが該幅方向に直交する方向に沿って互いに隣接する態様で交互に形成されて構成されている。
【0025】
第2シート体30は、例えば樹脂材等により形成されるものであり、第1シート体20を覆うのに必要十分な大きさを有している。かかる第2シート体30の表面、すなわち第1シート体20の表面を臨む面の全域には、第2凹凸部31が形成されている。
【0026】
第2凹凸部31は、第2凸部31aと第2凹部31bとを有しており、これら第2凸部31aと第2凹部31bとが第2シート体30の幅方向の全域に亘って延在し、かつこれら第2凸部31aと第2凹部31bとが該幅方向に直交する方向に沿って互いに隣接する態様で交互に形成されて構成されている。尚、この第2凹凸部31は、後述するように第1凹凸部21に適合する大きさを有している。
【0027】
また、第2シート体30は、取付部32、係止部33、中央部34及び折曲部35を有している。取付部32は、第2シート体30の幅方向に直交する方向の一端部を構成する部分であり、第1シート体20の一端部に取り付けられている。
【0028】
より詳細には、取付部32における第2凹凸部31の第2凸部31aが第1シート体20の一端部における第1凹凸部21の第1凹部21bの空間に相対的に進入し、かつ第1凹凸部21の第1凸部21aが第2凹部31bの空間に相対的に進入した状態で、該取付部32が例えば接着剤等により接着されて第1シート体20の一端部に取り付けられている。
【0029】
係止部33は、第2シート体30の幅方向に直交する方向の他端部を構成する部分であり、第1シート体20に係止されるものである。より詳細には、係止部33における第2凹凸部31の第2凸部31aが第1シート体20の第1凹凸部21の第1凹部21bの空間に相対的に進入し、かつ第1凹凸部21の第1凸部21aが第2凹部31bの空間に相対的に進入した状態で、該係止部33が第1シート体20に係止されている。
【0030】
中央部34は、取付部32と係止部33との間に設けられた部分である。折曲部35は、本実施の形態1では3つ設けられており、第1折曲部35a、第2折曲部35b及び第3折曲部35cを有している。
【0031】
第1折曲部35aは、取付部32と中央部34との間に設けられている。この第1折曲部35aは、取付部32や中央部34よりも例えば薄い樹脂等の柔軟性を有する部材により形成されたもので、少なくとも幅方向を軸として折曲可能なものである。
【0032】
第2折曲部35bは、係止部33と中央部34との間に設けられている。この第2折曲部35bは、係止部33や中央部34よりも例えば薄い樹脂等の柔軟性を有する部材により形成されたもので、少なくとも幅方向を軸として折曲可能なものである。
【0033】
第3折曲部35cは、中央部34を該第2シート体30の幅方向に直交する方向に2分割することが可能な部分、すなわち中央部34における中央部分に設けられている。この第3折曲部35cは、中央部34よりも例えば薄い樹脂等の柔軟性を有する部材により形成されたもので、少なくとも幅方向を軸として折曲可能なものである。
【0034】
このような構成のスタンド装置10においては、
図1に示したように、第2シート体30が、折曲部35で折り曲げられていない場合には、第1シート体20と同様に平板状態となり、第1シート体20の表面を被覆する。このとき、係止部33における第2凹凸部31の第2凸部31aが第1シート体20の第1凹凸部21の第1凹部21bの空間に相対的に進入し、かつ該第1凹凸部21の第1凸部21aが第2凹部31bの空間に相対的に進入した状態で、該係止部33が第1シート体20の他端部に係止されている。また、中央部34における第2凹凸部31の第2凸部31aが第1シート体20の第1凹凸部21の第1凹部21bの空間に相対的に進入し、かつ該第1凹凸部21の第1凸部21aが第2凹部31bの空間に相対的に進入した状態で、該中央部34が第1シート体20に係止されている。
【0035】
そして、第2シート体30は、係止部33及び中央部34が第1シート体20から一旦離脱させられて折曲部35(第1折曲部35a、第2折曲部35b及び第3折曲部35c)で折り曲げられて係止部33が第1シート体20に係止されることにより、
図2に示したように屈曲状態となる。
【0036】
かかる屈曲状態において、第2シート体30は、
図3に拡大して示すように、中央部34が第1シート体20から離脱しつつ、係止部33における第2凹凸部31の第2凸部31aが第1シート体20の第1凹凸部21の第1凹部21bの空間に相対的に進入し、かつ該第1凹凸部21の第1凸部21aが第2凹部31bの空間に相対的に進入した状態で、該係止部33が第1シート体20の所定部位に係止されている。
【0037】
このようにスタンド装置10が屈曲状態となることにより、
図4に示すように、第3折曲部35cとタブレット型PC1の一端部が設置面40に載置されることにより、該タブレット型PC1を起立姿勢に保持することができる。
【0038】
以上説明した本発明の実施の形態1であるスタンド装置10においては、第1シート体20の第1凹凸部21と、第2シート体30の係止部33の第2凹凸部31とが、本発明の係止手段を構成している。
【0039】
そして、本実施の形態1であるスタンド装置10によれば、第1シート体20が、タブレット型PC1の筐体の背面1aに装着され、該第1シート体20に取付部32が取り付けられた第2シート体30が、係止部33が係止手段を介して第1シート体20に着脱可能に係止され、かつ折曲部35で折り曲げられた屈曲状態となる場合に該タブレット型PC1を起立姿勢にさせるので、従来のようにタブレット型PCの筐体の側面も覆うことがない。そのため、該側面に設けられる外部入力端子等を覆ってしまうことがなく、タブレット型PC1に対して文字等の入力を容易にさせるキーボード等の入力機器を接続することが可能である。従って、タブレット型PC1に入力機器が接続されることを許容しながら該タブレット型PC1を起立姿勢に保持することができる。
【0040】
また、本発明の実施の形態1である電子機器100によれば、上記スタンド装置10を備えているので、タブレット型PC1に入力機器が接続されることを許容しながら該タブレット型PC1を起立姿勢に保持することができる。
【0041】
上記スタンド装置10によれば、第1シート体20の表面の全域に第1凹凸部21が形成されているので、第2シート体30の係止部33を第1シート体20の幅方向に直交する方向に沿って無段階に係止させることができるので、タブレット型PC1の起立姿勢を無段階に調整することができる。
【0042】
上記スタンド装置10によれば、第1シート体20がタブレット型PC1の筐体における背面1aの略全域を覆う態様で装着されているので、第1凹凸部21が第1シート体20の表面の全域に形成されていることと相俟って第1シート体20がクッション材としての機能を発揮し、タブレット型PC1の保護部材としても用いることができる。
【0043】
<実施の形態2>
図5は、本発明の実施の形態2であるスタンド装置が適用された電子機器、すなわち本発明の実施の形態2である電子機器を模式的に示す説明図である。
【0044】
ここで例示するスタンド装置50は、タブレット型パーソナルコンピュータ(以下、タブレット型PCともいう)2とともに電子機器101を構成するものである。
【0045】
タブレット型PC2は、タッチパネル式の液晶表示部からなるディスプレイを筐体の表面に備える携帯用情報機器である。このタブレット型PC2は、筐体の内部に基板、演算装置、メモリ、バッテリ等を収納した構成とされている。かかるタブレット型PC2には入力機器3が接続されている。
【0046】
入力機器3は、操作入力部3aを備えており、タブレット型PC2に対する入力手段となる機器である。操作入力部3aは、表面に複数のキーが配列されて構成されたキーボード部等を有している。
【0047】
スタンド装置50は、第1シート体60及び第2シート体70を備えて構成されている。第1シート体60は、例えば樹脂材等により形成された平板状物である。この第1シート体60は、タブレット型PC2の筐体の背面2aの略全域を覆う態様で該背面2aに装着されている。
【0048】
かかる第1シート体60の表面、すなわちタブレット型PC2の背面2aを臨む面と反対側の面の全域には、第1凹凸部61が形成されている。
【0049】
第1凹凸部61は、第1凸部61aと第1凹部61bとを有しており、これら第1凸部61aと第1凹部61bとが第1シート体60の幅方向の全域に亘って延在し、かつこれら第1凸部61aと第1凹部61bとが該幅方向に直交する方向に沿って互いに隣接する態様で交互に形成されて構成されている。
【0050】
第2シート体70は、例えば樹脂材等により形成されるものであり、入力機器3の筐体の背面3bの略全域を覆うのに十分な大きさを有している。かかる第2シート体70の表面、すなわち入力機器3の筐体の背面3bを臨む面と反対側の面の全域には、第2凹凸部71が形成されている。
【0051】
第2凹凸部71は、第2凸部71aと第2凹部71bとを有しており、これら第2凸部71aと第2凹部71bとが第2シート体70の幅方向の全域に亘って延在し、かつこれら第2凸部71aと第2凹部71bとが該幅方向に直交する方向に沿って互いに隣接する態様で交互に形成されて構成されている。尚、この第2凹凸部71は、後述するように第1凹凸部61に適合する大きさを有している。
【0052】
また、第2シート体70は、取付部72、係止部73、中央部74及び折曲部75を有している。取付部72は、第2シート体70の幅方向に直交する方向の一端部を構成する部分であり、入力機器3の筐体の背面3bに接着剤等により接着されて取り付けられている。
【0053】
係止部73は、第2シート体70の幅方向に直交する方向の他端部を構成する部分であり、第1シート体60に係止可能なものである。より詳細には、係止部73における第2凹凸部71の第2凸部71aが第1シート体60の第1凹凸部61の第1凹部61bの空間に相対的に進入し、かつ第1凹凸部61の第1凸部61aが第2凹部71bの空間に相対的に進入した状態で、該係止部73が第1シート体60に係止可能である。
【0054】
中央部74は、取付部72と係止部73との間に設けられた部分である。折曲部75は、本実施の形態2では3つ設けられており、第1折曲部75a、第2折曲部75b及び第3折曲部75cを有している。
【0055】
第1折曲部75aは、取付部72と中央部74との間に設けられている。この第1折曲部75aは、取付部72や中央部74よりも例えば薄い樹脂等の柔軟性を有する部材により形成されたもので、少なくとも幅方向を軸として折曲可能なものである。
【0056】
第2折曲部75bは、係止部73と中央部74との間に設けられている。この第2折曲部75bは、係止部73や中央部74よりも例えば薄い樹脂等の柔軟性を有する部材により形成されたもので、少なくとも幅方向を軸として折曲可能なものである。
【0057】
第3折曲部75cは、中央部74を該第2シート体70の幅方向に直交する方向に2分割することが可能な部分、すなわち中央部74における中央部分に設けられている。この第3折曲部75cは、中央部74よりも例えば薄い樹脂等の柔軟性を有する部材により形成されたもので、少なくとも幅方向を軸として折曲可能なものである。
【0058】
このような構成のスタンド装置50においては、
図5に示したように、第2シート体70が、折曲部75で折り曲げられていない場合には、第1シート体60と同様に平板状態となり、入力機器3の筐体の背面3bを被覆する。
【0059】
そして、第2シート体70は、第1折曲部75aで折り曲げられると、
図6に示すように、取付部72と中央部74の一部とが係止された状態となる。より詳細には、取付部72における第2凹凸部71の第2凸部71aが中央部74の対向する部分の第2凹凸部71の第2凹部71bの空間に相対的に進入し、かつ該対向する部分の第2凹凸部71の第2凸部71aが取付部72における第2凹部71bの空間に相対的に進入した状態で、該取付部72が中央部74の一部に係止される。
【0060】
その後、第2シート体70は、第2折曲部75b及び第3折曲部75cで折り曲げられて係止部73が第1シート体60に係止されることにより、
図7に示したように屈曲状態となる。かかる屈曲状態において、第2シート体70は、係止部73における第2凹凸部71の第2凸部71aが第1シート体60の第1凹凸部61の第1凹部61bの空間に相対的に進入し、かつ該第1凹凸部61の第1凸部61aが第2凹部71bの空間に相対的に進入した状態で、該係止部73が第1シート体60の所定部位に係止されている。
【0061】
このようにスタンド装置50が屈曲状態となることにより、該タブレット型PC2を起立姿勢に保持することができる。
【0062】
以上説明した本発明の実施の形態2であるスタンド装置50においては、第1シート体60の第1凹凸部61と、第2シート体70の係止部73の第2凹凸部71とが、本発明の係止手段を構成している。
【0063】
そして、本実施の形態2であるスタンド装置50によれば、第1シート体60が、タブレット型PC2の背面2aに装着され、該タブレット型PC2に接続された入力機器3の背面3bに取付部72が取り付けられた第2シート体70が、係止部73が係止手段を介して第1シート体60に着脱可能に係止され、かつ折曲部75で折り曲げられた屈曲状態となる場合に該タブレット型PC2を起立姿勢にさせるので、従来のようにタブレット型PCの筐体の側面も覆うことがない。そのため、該側面に設けられる外部入力端子等を覆ってしまうことがなく、タブレット型PC2に対して入力機器3を接続することが可能である。従って、タブレット型PC2に入力機器3が接続されることを許容しながら該タブレット型PC2を起立姿勢に保持することができる。
【0064】
また、本発明の実施の形態2である電子機器101によれば、上記スタンド装置50を備えているので、タブレット型PC2に入力機器3が接続されることを許容しながら該タブレット型PC2を起立姿勢に保持することができる。
【0065】
上記スタンド装置50によれば、第1シート体60の表面の全域に第1凹凸部61が形成されているので、第2シート体70の係止部73を第1シート体60の幅方向に直交する方向に沿って無段階に係止させることができるので、タブレット型PC2の起立姿勢を無段階に調整することができる。
【0066】
上記スタンド装置50によれば、第1シート体60がタブレット型PC2の筐体における背面2aの略全域を覆う態様で装着されているので、第1凹凸部61が第1シート体60の表面の全域に形成されていることと相俟って第1シート体60がクッション材としての機能を発揮し、タブレット型PC2の保護部材としても用いることができる。
【0067】
以上、本発明の好適な実施の形態1及び実施の形態2について説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、種々の変更を行うことができる。
【0068】
上述した実施の形態1及び実施の形態2では、第2シート体30,70の係止部33,73が第1シート体20,60に係止手段を介して係止していたが、本発明においては、係止部33,73には、
図2及び
図7に示すように、幅方向に沿って磁石91が内蔵されており、第1シート体20,60には、幅方向に直交する方向に沿って磁性体92が内蔵されていてもよい。
【0069】
このような構成によれば、係止部33,73と第1シート体20,60との係止を磁力により強固なものとすることができ、携帯用情報機器の起立姿勢の保持をより確実なものとすることができる。
【0070】
上述した実施の形態1及び実施の形態2では、係止手段を構成する第2凹凸部31,71が第2シート体30,70の全域に設けられていたが、本発明においては、第2凹凸部が係止部にだけ設けられていてもよい。また、係止手段を構成する第1凹凸部及び第2凹凸部は、第1シート体及び第2シート体の幅方向の全域に亘って凸部及び凹部が形成されている必要はない。
【0071】
上述した実施の形態1及び実施の形態2では、タブレット型PC1,2を携帯用情報機器の一例として説明したが、本発明においては、タブレット型PCだけに限られずスマートフォン等を用いてもよい。