特開2018-29936(P2018-29936A)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】特開2018-29936(P2018-29936A)
(43)【公開日】2018年3月1日
(54)【発明の名称】ボール保持具
(51)【国際特許分類】
   A63B 47/02 20060101AFI20180202BHJP
【FI】
   A63B47/02 A
【審査請求】有
【請求項の数】3
【出願形態】OL
【全頁数】10
(21)【出願番号】特願2017-9138(P2017-9138)
(22)【出願日】2017年1月23日
(11)【特許番号】特許第6229114号(P6229114)
(45)【特許公報発行日】2017年11月15日
(31)【優先権主張番号】特願2016-161880(P2016-161880)
(32)【優先日】2016年8月22日
(33)【優先権主張国】JP
【新規性喪失の例外の表示】特許法第30条第2項適用申請有り 適用を認める。
(71)【出願人】
【識別番号】716003630
【氏名又は名称】安川 亮治
(72)【発明者】
【氏名】安川 亮治
(57)【要約】
【課題】ボールを拾い上げ着脱する操作が片手で簡単に出来る様にしたボール保持具を提供すること。
【解決手段】軸方向中間部が中空であるシャフト1と、シャフト1の一端部に設けられたグリップ部2と、シャフト1の他端部に設けられたボール保持部材3と、ボール保持部材3に保持されたボール51を離脱させるためのボール離脱部材31とを備え、ボール離脱部材31は、シャフト1の中空空間に軸方向に移動自在に収容されたボール離脱中間連結部13を有し、またシャフト1の一端側には、第一スリット61が設けられ、シャフト1の他端側には第二スリット71が設けられ、ボール離脱部材31の一端部には、ボール離脱中間連結部13から第一スリット61を通してグリップ部2に向けて延びるボール離脱操作部11が設けられ、ボール離脱部材31の他端部には、ボール離脱中間連結部13から第二スリット71を通してボール保持部材3に延びるボール離脱押し出し部12とボール離脱押し出し面14を設けた。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
軸方向中間部が中空であるシャフトと、
前記シャフトの一端部に設けられたグリップ部と、
前記シャフトの他端部に設けられたボール保持部材と、
前記ボール保持部材に保持されたボールを離脱させるためのボール離脱部材とを備え、
前記ボール離脱部材は、前記シャフトの中空空間に軸方向に移動自在に収容された中間連結部を有し、また前記シャフトの一端側には、第一スリットが設けられ、前記ボール離脱部材の一端部には、前記中間連結部から前記第一スリットを通して前記グリップ部に向けて延びる操作部が設けられていることを特徴とするボール保持具。
【請求項2】
前記シャフトの他端側には第二スリットが設けられ、前記ボール離脱部材の他端部には、前記中間連結部から前記第二スリットを通して前記ボール保持部に延びる押し出し部が設けたことを特徴とする請求項1記載のボール保持具。
【請求項3】
前記ボール保持具のグリップ部にリールキーを付けたことを特徴とする請求項1記載のボール保持具。
【請求項4】
前記シャフトの前記他端部には地面接地部材が設けられ、前記地面接地部材の先端部は前記ボール保持部材を超えて伸びていることを特徴とする請求項1記載のボール保持具。





























【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
マレットゴルフ、パークゴルフ及びグランドゴルフをプレーする時、脚を曲げたりする必要なく、地面から直接ボールを拾い上げたり、地面にボールをセットすることを片手で簡単に操作出来るボール保持具に関するものである。
【背景技術】
【0002】
特許文献1には、ホールインしたボールを拾い上げると共に、次のスタート位置までの持ち運びと共にスタート位置でのボールのセットまでも出来るようにしたグランドゴルフ用補助具が示されている。
【0003】
特許文献2には、パークゴルフボールを捕球抱持するものはあるが捕球具からの放球(脱球)は手で行うものでありこの不便を放球手段を付設して解決したパークゴルフボールの補球具が示されている。
【0004】
特許文献3には、パークゴルフボールを捕球抱持するものはあるが捕球具からの放球(脱球)は手で行うものでありこの不便を放球手段を付設して解決したパークゴルフボールの補球放球具が示されている。
【0005】
特許文献4には、パッティンググリーン上で、かがみ込む動作を一切行わずに、ゴルフプレーが可能なゴルフボールのピックアップ補助具が示されている。
【0006】
特許文献5には、地面のボールを腰をかがめて拾い上げたり、手中のボールを腰をかがめて地面に置いたり、地面のある点から別の地点にボールを移動したりするといった腰に負担のかかる動作を排除でき、腰痛を未然に防止する球技用スティックが示されている。
【0007】
特許文献6には、ボールを拾い上げる場合に簡単にボールを拾い上げることができると共に雨水等の貯まったカップからボールを拾い上げる場合もクラブ等が濡れないボール拾い上げ具が示されている。
【0008】
非特許文献1には、膝を曲げずにボールを拾えるM−49ピックアップ(リールキー付)が示されている。
【0009】
非特許文献2には、ボール拾いが楽なボールキャッチャーが示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0010】
【特許文献1】実用新案登録第3169181号公報
【特許文献2】実用新案登録第3087323号公報
【特許文献3】実用新案登録第3138821号公報
【特許文献4】特開2009−118926号公報
【特許文献5】特開平10−80508号公報
【特許文献6】実用新案登録第3134232号公報
【非特許文献】
【0011】
【非特許文献1】YAHOO!ショッピング たけうちスポーツhttp://store.shopping.yahoo.co.jp/takeuchisportspro/a5dda1bca5.htmlM−49ピックアップ(リールキー付)マレットゴルフ用ボール取りスティック
【非特許文献2】YAHOO!ショッピング マルシンネットサービスhttp://store.shopping.yahoo.co.jp/marushinnet/a5d1a1bca53.htmlボール拾いがラクラク!(ボールキャッチャー)
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0012】
ボールを拾い上げて保持するボール保持具として、種々のものが提案されている。特許文献1〜4のものでは、中空シャフトの内側にボール押し出し部材が移動自在に装着されているが、このボール押し出し部材の後端部は中空シャフトの後端部を通して上方に突出しており、従って、このような構成では中空シャフトのグリップ部をグリップした手で持ってボール押し出し部材を押し出し操作することができず、グリップ部を握り直すか、又はグリップした手と別の手で押し出し操作する(即ち、両手を用いる)必要がある。
特許文献5のものでは、ステックの先端部にプッシュロック機能が設けられているが、このような機構はグランドゴルフではティーの上にボールをうまく置くことができない。
また、特許文献6及び非特許文献1〜2のものでは、リールキーを開示するが、ボール押し出し部材を備えていない。
本発明の目的は、ボールの拾い上げ操作を簡単にできるとともに、握ったグリップを持ち替えることなく、グリップを持った手の親指による簡単な操作をもって膝を曲げずにボールを地面に置くことができるボール保持具を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0013】
軸方向中間部が中空であるシャフトと、前記シャフトの一端部に設けられたグリップ部と、前記シャフトの他端部に設けられたボール保持部材と、前記ボール保持部材に保持されたボールを離脱させるためのボール離脱部材とを備え、前記ボール離脱部材は、前記シャフトの中空空間に軸方向に移動自在に収容された中間連結部を有し、また前記シャフトの一端側には、第一スリットが設けられ、前記シャフトの他端側には第二スリットが設けられ、前記ボール離脱部材の一端部には、前記中間連結部から前記第一スリットを通して前記グリップ部に向けて延びる操作部が設けられ、前記ボール離脱部材の他端部には、前記中間連結部から前記第二スリットを通して前記ボール保持部に延びる押し出し部を設けた。
グランドゴルフ用のボール保持具は前記ボール保持具に地面接地部材を取り付けた為、ボールを地面に置くときには、マットの中のティ―面が小さいにもかかわらずボール保持具の先端が揺れる事なく確実にボールを設置できる。
【発明の効果】
【0014】
本発明のボール保持具は、立った状態でボール拾い上げ操作を簡易にできると共に、グリップを握った手の親指でボールを押し出して、ボールを地面に置くことができる。
【図面の簡単な説明】
【0015】
図1図1(a)は、本発明の第一の実施形態を示すボール保持具の平面図であり、図1(b)は、同ボール保持具の右側平面図である。
図2図2(a)は、同ボール保持具のボール離脱部材の平面図であり、図2(b)は、同ボール離脱部材の右側平面図である。
図3図3(a)は、同ボール保持具の図1(a)におけるA−A’線断面図であり、図3(b)は、同ボール保持具の図1(b)におけるB−B’線断面図である。
図4図4(a)は、同ボール保持具の図1(a)におけるC−C’線断面図であり、図4(b)は、同ボール保持具の図1(b)におけるD−D’線断面図である。
図5図5は、本発明の第一の実施形態のボール保持具の使用方法を示す図である。
図6図6(a)は、本発明の第二の実施形態を示すボール保持具の平面図であり、図6(b)は、同ボール保持具の右側平面図である。
図7図7は、本発明の第二の実施形態のボール保持具の使用方法を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0016】
以下、本発明の実施の形態を図1図7に基づいて説明する。
【0017】
図1は、本発明の実施の形態に係るボール保持具を示したものである。
図1において、1は、軸方向中間部が中空であるシャフトであり、2は、前記シャフト1の一端部に設けられたグリップ部であり、3は、前記シャフト1の他端部に設けられたボール保持部材である。ボール保持部材3は、左右2個の円形部材で形成されている。なお、ボール保持部材3は、ボール保持部材の固定用ビス42とボール保持部材の固定用ナット43でシャフト1に固定される。31は、前記ボール保持部材3に保持されたボール51を離脱させるためのボール離脱部材である。81は、体のベルト等に固定して、ボール保持具を使用する時は、中にあるリード線が伸び、使用しない時はバネによってリード線が巻き取られるリールキーである。前記シャフト1の一端側には、第一スリット61が設けられ、その他端側には、第二スリット71が設けられている。尚、ボール51はボール保持具によって保持されるボールである。
【0018】
図2において、ボール離脱部材31は、シャフト1の中空空間の軸方向に移動自在に収容された中間連結部を有する一体部材である。11は、ボール離脱操作部であり、親指で押し出し操作できるように折り曲げ加工がされている。12は、ボール離脱押し出し部であり、中空シャフト1の外に形成されている。14は、ボール離脱押し出し面であり、ボールに接触する面である。ボール離脱部材31は、ボール離脱操作部11、ボール離脱押し出し部12、ボール離脱中間連結部13、ボール離脱押し出し面14とで構成される。ボール離脱部材31は、例えば金属ワイヤー等で作られ、太さは、シャフト1の中空空間軸方向の移動が安定してできる太さであればよく、保持具全体の重さ・強度等を考慮して決められる。また、形状は、実施例に限られることなく、シャフト1の内面をスムーズに移動できるように、ふくらみを持たせても良い。
ボール離脱部材31の一端部には、ボール離脱中間連結部13から第一スリット61を通してグリップ2に向けて延びるボール離脱操作部11が設けられ、その他端部には、ボール離脱中間連結部13から第二スリット71を通してボール保持部材3に延びるボール離脱押し出し部12が設けられ、先端にはボール離脱押し出し面14を設けている。
【0019】
図3において、(a)は図1のA−A’ 断面を示したものである。シャフト1の中空空間
をボール離脱中間連結部13が2本通っている。一方、(b)は図1のB−B’ 断面を示したものである。このようなボール離脱中間連結部13は、金属ワイヤー等で作られ、シャフト1の中空部に適当なすき間を有して配置される。
【0020】
図4において、(a)は図1のC−C’ 断面を示したものである。一方、(b)は図1のD−D’ 断面を示したものである。シャフト1の中空空間を通っていたボール離脱中間連結部13の2本が第二スリット71を通ってシャフト1の外部に出て、ボール離脱押し出し部12となる。
【0021】
図5において、図2のボール離脱部材を参照しながら、ボール保持具の操作について説明する。
ボール51を拾うときは、グリップ2を握りボール保持部材3を地上のボール51の真上に近づけて押し込む。こうすることでボール保持部材3が左右に開き、ボール51を保持することができる。ボール51を保持することで、ボール51がボール離脱押し出し面14を押し、ボール離脱操作部11が、グリップ2の方向に押し出される。この動作の時、グリップ2を握って腕を延ばすことでリ―ルキー81のリード線が延びるので膝を曲げる必要がなくなる。また、拾って保持したボール51を地面に置くときには、グリップ2を握り、ボール保持部材3を地上に近づけ、グリップ2を握っている手の親指でボール離脱操作部11を押し出す。こうすることで、ボール離脱部材31がスライドしてボール離脱押し出し面14がボール51を押し出し、ボール保持部材3が左右に開き、ボール51を地面に置くことができる。ボール離脱押し出し面14は、ボール51に接触する面が広いので確実にボール51を押し出すことができる。グリップ2を握っている手を離すことで、リールキー81のリード線が巻き取られてボール保持具のグリップ2は腰の位置にもどる。
【0022】
図6において、(a)は地面接地部材91がビス42とナット43でシャフト1の先端部分に固定されて、ボール保持部材3の外側でボール保持部材3を超えて曲線で伸びる。
(b)図面は(a)図面の右側平面図で地面接地部材91は板状の部材で先端部をM字形状に形成し、地面に喰い込む部分が二か所設けられている。こうすることで、ボール保持具が地面に接地した時本体を安定させ固定できる。
【0023】
図7において、ボール保持具はボール51を地面に置くときには、マットの中のティ―面の後方に地面接地部材91の先端を地面に接地して、ボール保持具を固定させてから、ボール離脱操作部11を押し出す。
【符号の説明】
【0024】
1 シャフト
2 グリップ
3 ボール保持部材
11 ボール離脱操作部
12 ボール離脱押し出し部
13 ボール離脱中間連結部
14 ボール離脱押し出し面
31 ボール離脱部材
42 ビス
43 ナット
51 ボール
61 第一スリット
71 第二スリット
81 リールキー
91 地面接地部材
















図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
【手続補正書】
【提出日】2017年5月24日
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
軸方向中間部が中空であるシャフトと、
前記シャフトの一端部に設けられたグリップ部と、
前記シャフトの他端部に設けられたボール保持部材と、
前記ボール保持部材に保持されたボールを離脱させるためのボール離脱部材とを備え、
前記ボール離脱部材は、前記シャフトの中空空間に軸方向に移動自在に収容された中間連
結部を有し、また前記シャフトの一端側には、第一スリットが設けられ、前記ボール離脱
部材の一端部には、前記中間連結部から前記第一スリットを通して前記グリップ部に向け
て延びる操作部が設けられ
前記シャフトの他端側には第二スリットが設けられ、前記ボール離脱部材の他端部には、
前記中間連結部から前記第二スリットを通して前記ボール保持部に延びる押し出し部を設
けたことを特徴とするボール保持具。
【請求項2】
前記ボール保持具のグリップ部にリールキーを付けたことを特徴とする請求項1記載の
ボール保持具。
【請求項3】
前記シャフトの前記他端部には地面接地部材が設けられ、前記地面接地部材の先端部は
前記ボール保持部材を超えて伸びていることを特徴とする請求項1記載のボール保持具。