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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】特開2018-3419(P2018-3419A)
(43)【公開日】2018年1月11日
(54)【発明の名称】サムターンの挟持機構
(51)【国際特許分類】
   E05B 47/00 20060101AFI20171208BHJP
   E05B 1/00 20060101ALI20171208BHJP
   E05B 3/00 20060101ALI20171208BHJP
【FI】
   E05B47/00 J
   E05B1/00 311H
   E05B3/00 Z
【審査請求】有
【請求項の数】4
【出願形態】OL
【全頁数】16
(21)【出願番号】特願2016-131233(P2016-131233)
(22)【出願日】2016年7月1日
(11)【特許番号】特許第6060471号(P6060471)
(45)【特許公報発行日】2017年1月18日
(71)【出願人】
【識別番号】515041077
【氏名又は名称】株式会社ライナフ
(74)【代理人】
【識別番号】100158850
【弁理士】
【氏名又は名称】明坂 正博
(72)【発明者】
【氏名】滝沢 潔
(57)【要約】
【課題】サムターンの種類によらずサムターンのつまみを挟持することができるサムターンの挟持機構を提供すること。
【解決手段】一端(101)側が前記錠開閉装置(1)に連結される連結部材(100)と、前記連結部材(100)の他端(102)側に連結される第1の主面(201)と、前記第1の主面(201)に対向する第2の主面(202)とを有する第1のプレート(200)と、外周面に螺旋溝(301)が形成され、前記第2の主面(202)側に回転可能に保持される柱状部材(300)と、内周面に前記柱状部材(300)の螺旋溝(301)に螺合する螺旋溝(401,501)を有し、厚み方向に貫通する貫通孔(402,502)が各々形成され、前記柱状部材(300)の回転動作に伴い互いの距離が伸縮して前記サムターン(S)を挟持する第1,第2の挟持部材(400,500)とを備えることを特徴とするサムターンの挟持機構。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
サムターンを回転動作させて扉を施錠又は開錠する錠開閉装置で使用される前記サムターンの挟持機構であって、
一端側が前記錠開閉装置に連結される連結部材と、
前記連結部材の他端側に連結される第1の主面と、前記第1の主面に対向する第2の主面とを有する第1のプレートと、
外周面に螺旋溝が形成され、前記第2の主面側に回転可能に保持される柱状部材と、
内周面に前記柱状部材の螺旋溝に螺合する螺旋溝を有し、厚み方向に貫通する貫通孔が各々形成され、前記柱状部材の回転動作に伴い互いの距離が伸縮して前記サムターンを挟持する第1,第2の挟持部材と
を備えることを特徴とするサムターンの挟持機構。
【請求項2】
前記第1のプレートは、
前記連結部材の他端側と連結し、前記連結部材の長手方向に対して垂直な第1の方向に動作可能な第1の板状部材と、
前記第1の板状部材と連結し、前記連結部材の長手方向及び前記第1の方向に対して垂直な第2の方向に動作可能な第2の板状部材と
を備えることを特徴とする請求項1に記載のサムターンの挟持機構。
【請求項3】
前記第1,第2の挟持部材は、前記第1のプレートとは反対側の端面に夫々延長爪を接続することにより延長可能であることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載のサムターンの挟持機構。
【請求項4】
前記第1のプレートの前記第2の主面に対抗して配置される第2のプレートを備え、
前記柱状部材は、前記第1,第2のプレート間に回転可能に保持されることを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれかに記載のサムターンの挟持機構。
【請求項5】
前記第1のプレート又は前記第2のプレートの厚み方向に貫通し、内周面に螺旋溝が形成された貫通孔と、前記螺旋溝に螺合し、端部が前記柱状部材に当接するボルトとで構成され、前記ボルトを回転動作させることにより、前記ボルトの端部が前記柱状部材を押圧する力が変化して、前記柱状部材の摺動性を変化させる摺動性調節機構を備えることを特徴とする請求項4に記載のサムターンの挟持機構。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、サムターンを回転動作させて自動で扉を施錠又は開錠する錠開閉装置で使用されるサムターンの挟持機構に関し、特に、扉に後付で容易に取り付けることができる錠開閉装置で使用されるサムターンの挟持機構に関する。
【背景技術】
【0002】
扉のサムターンを回転動作させることにより、自動で扉を施錠又は開錠できる錠開閉装置(電子錠)のニーズが高まっている。例えば、賃貸物件を借りる場合、見込み客を実際に室内に案内するいわゆる内覧(内見)が行われる。内覧を行うためには物件の家主等から鍵を借り受ける必要があり手続きが非常に煩わしいという問題がある。
【0003】
しかしながら、鍵の複製や物件近く(例えば、ポスト内や機械室内)に鍵を隠しておくことはセキュリティ上好ましくない。また、オフィスにおいても、複数の従業員が出入りする場合、従業員の人数分だけ鍵を複製したり、オフィス近くに鍵を隠しておくことはセキュリティ上好ましくない。
【0004】
さらに、近年では、SNS(Social Networking Service)等において、部屋を貸す人と借りる人とをマッチングさせるサービスが提供されている。該サービスでは、業者を介することなく個人間で部屋を貸し借りすることができ、例えば、自宅を留守にする間、他人に貸し出すといったことが可能となる。しかしながら、この場合も、留守の間に他人に自宅の鍵を貸し出すことは、セキュリティ上好ましくない。
【0005】
以上のように、遠隔操作により自動で扉を施錠又は開錠できる錠開閉装置のニーズが高まっており、例えば、特許文献1に開示されるような錠開閉装置が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】特開平9−217530号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
ところで、扉に設けられるサムターンには様々な種類があり、その形状も様々である。しかしながら、従来の錠開閉装置ではサムターンを回転動作させるための機構を換えることができないためサムターンの種類によっては、錠開閉装置を取り付けることができないという問題がある。このため、サムターンの種類に応じて錠開閉装置の種類(ラインナップ)を増やす必要があり錠開閉装置の製造コストがアップする原因にもなるという問題がある。また、ユーザもサムターンの種類を調べた上で錠開閉装置を購入等する必要があるためユーザの負担が増すという問題がある。
【0008】
ここで、サムターンのつまみを挟持する機構(サムターンの挟持機構)を交換できるようにすることも考えられるが、ユーザがサムターンの種類を調べた上で錠開閉装置を購入等する必要がある点は変わらない。また、サムターンの種類に応じて複数のサムターンの挟持機構を用意する必要があるためコストアップにつながるという問題がある。
【0009】
本発明は、上記課題の解決のためになされたものであり、サムターンの種類によらずサムターンのつまみを挟持することができるサムターンの挟持機構を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0010】
上記の課題を解決すべく、本発明に係るサムターンの挟持機構は、サムターン(S)を回転動作させて扉(D)を施錠又は開錠する錠開閉装置(1)で使用される前記サムターン(S)の挟持機構(10)であって、一端(101)側が前記錠開閉装置(1)に連結される連結部材(100)と、前記連結部材(100)の他端(102)側に連結される第1の主面(201)と、前記第1の主面(201)に対向する第2の主面(202)とを有する第1のプレート(200)と、外周面に螺旋溝(301)が形成され、前記第2の主面(202)側に回転可能に保持される柱状部材(300)と、内周面に前記柱状部材(300)の螺旋溝(301)に螺合する螺旋溝(401,501)を有し、厚み方向に貫通する貫通孔(402,502)が各々形成され、前記柱状部材(300)の回転動作に伴い互いの距離が伸縮して前記サムターン(S)を挟持する第1,第2の挟持部材(400,500)とを備えることを特徴とする。
【0011】
上記構成によれば、第1のプレート(200)の第2の主面(202)側に回転可能に保持される柱状部材(300)を回転動作させることで、サムターン(S)の種類(つまみ(T)の厚み)に応じて第1,第2の挟持部材(400,500)間の距離を調整することができるので、サムターン(S)の種類(つまみ(T)の厚み)によらずサムターン(S)のつまみ(T)を挟持することができる。また、柱状部材300を回転動作させるだけなので、簡単な操作で第1,第2の挟持部材(400,500)間の距離を調整してサムターン(S)のつまみ(T)を挟持することができる。また、サムターン(S)の種類を調べる必要がなくなるためユーザの負担が低減される。さらに、サムターン(S)の種類に応じて複数のサムターン(S)のつまみ(T)を挟持する機構を用意する必要がないため製造コストを抑制することができる。
【0012】
また、本発明に係るサムターンの挟持機構の前記第1のプレート(200)は、前記連結部材(100)の他端(102)側と連結し、前記連結部材(100)の長手方向に対して垂直な第1の方向(X方向)に動作可能な第1の板状部材(210)と、前記第1の板状部材(210)と連結し、前記連結部材(100)の長手方向及び前記第1の方向(X方向)に対して垂直な第2の方向(Y方向)に動作可能な第2の板状部材(210)とを備えることを特徴とする。
【0013】
上記構成によれば、第1のプレート(200)は、連結部材(100)の長手方向に対して垂直な第1の方向(X方向)に動作可能な第1の板状部材(210)と、第1の板状部材(210)と連結し、連結部材(100)の長手方向及び第1の方向(X方向)に対して垂直な第2の方向(Y方向)に動作可能な第2の板状部材(220)とを備えているので、サムターンの回転中心(回転軸)と、本発明のサムターンの挟持機構(10)の回転中心(回転軸)とを一致させることができる。このため、サムターン(S)の回転中心(回転軸)と、本発明のサムターンの挟持機構(10)の回転中心(回転軸)とが一致せず、サムターン(S)を回転させることができない不具合を抑制することができる。また、サムターン(S)を回転させる際に、サムターンの挟持機構(10)に無理な力がかかることを抑制できるので、サムターンの挟持機構(10)及び該サムターンの挟持機構(10)を備える錠開閉装置(1)が故障するのを効果的に抑制することができる。
【0014】
また、本発明に係るサムターンの挟持機構の前記第1,第2の挟持部材(400,500)は、第1のプレート(200)とは反対側の端面(403,503)に夫々延長爪(800)を接続することにより延長可能であることを特徴とする。
【0015】
上記構成によれば、サムターン(S)のつまみ(T)を挟持する第1,第2の挟持部材(400,500)を延長することができるので、サムターン(S)の高さが低く、第1,第2の挟持部材(400,500)だけではサムターン(S)のつまみ(T)をしっかりと挟持できない場合でも、延長爪を接続して第1,第2の挟持部材を延長することによりサムターンのつまみをしっかりと挟持することができる。
【0016】
また、本発明に係るサムターンの挟持機構は、前記第1のプレート(200)の前記第2の主面(202)に対抗して配置される第2のプレート(600)を備え、前記柱状部材(300)は、前記第1,第2のプレート(200,600)間に回転可能に保持されることを特徴とする。
【0017】
上記構成によれば、簡易な構造で柱状部材(300)を回転可能に保持されるので、故障が少なくコストを抑えた構造とすることができる。
【0018】
また、本発明に係るサムターンの挟持機構の前記第1のプレート(200)又は前記第2のプレート(600)の厚み方向に貫通し、内周面に螺旋溝が形成された貫通孔(601)と、前記螺旋溝に螺合し、端部(701T)が前記柱状部材(300)に当接するボルト(701)とで構成され、前記ボルト(701)を回転動作させることにより、前記ボルト(701)の端部(701T)が前記柱状部材(300)を押圧する力が変化して、前記柱状部材(300)の摺動性を変化させる摺動性調節機構(700)を備えることを特徴とする。
【0019】
上記構成によれば、第1のプレート(200)又は第2のプレートのプレート(600)の厚み方向に貫通し、内周面に螺旋溝が形成された貫通孔(601)と、前記螺旋溝に螺合し、端部(701T)が前記柱状部材(300)に当接するボルト(701)とからなる摺動性調節機構(700)を備えたので、ボルト(701)を回転動作させることで、サムターン(S)のつまみ(T)を挟持する第1,第2の挟持部材(400,500)間の距離を調整するための柱状部材(300)を回転動作させる際の力を調整することができるため、ユーザの利便性が向上する。
【発明の効果】
【0020】
以上説明したように、本発明によれば、サムターンの種類によらずサムターンのつまみを挟持することができるサムターンの挟持機構を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0021】
図1】実施形態に係る錠開閉装置(電子錠)の使用状態を示す斜視図である。
図2】実施形態に係る錠開閉装置(電子錠)の使用状態を示す側面図である。
図3】実施形態に係るサムターンの挟持機構の上面(表面)側斜視図である。
図4】実施形態に係るサムターンの挟持機構の底面(裏面)側斜視図である。
図5】実施形態に係るサムターンの挟持機構の分解斜視図である。
図6】実施形態に係るサムターンの挟持機構の変形例である。
図7】実施形態に係るサムターンの挟持機構の動作の説明図である。
図8】実施形態に係るサムターンの挟持機構の動作の説明図である。
図9】実施形態に係るサムターンの挟持機構の動作の説明図である。
【発明を実施するための形態】
【0022】
以下、図面を参照して本発明の実施の形態を説明する。なお、以下の説明では、錠開閉装置に連結される側を表面(上面)側とし、サムターンのつまみを挟持する側を裏面(底面)側として説明する。
【0023】
(実施形態)
図1は、実施形態に係る錠開閉装置(電子錠)の使用状態を示す斜視図である。図2は、実施形態に係る錠開閉装置(電子錠)の使用状態を示す側面図である。図1及び図2に示すように、錠開閉装置1は、扉DのサムターンSを覆うようにして、扉Dに粘着テープDST等により取り付けられる。錠開閉装置1は、サムターンSのつまみを挟持する挟持機構10と、挟持機構10を回転動作させるモータ等の駆動機構(不図示)を備えている。錠開閉装置1は、挟持機構10を回転動作させることにより、扉SのサムターンSを回転させて扉DのデッドボルトDBを動かして扉を施錠又は開錠する。
【0024】
ここで、錠開閉装置1は、Blue Tooth(登録商標)やWi-Fi等の無線通信機能を備えており、遠隔操作により扉Dを自動で施錠又は開錠することができる。また、図1及び図2では、ドアノブDNの上部にサムターンSが設けられているが、ドアノブDNの下部にサムターンSが設けられる場合もある。なお、ドアノブDNを回転させると、ラッチノブLBが扉D側に収納されて扉Dを開くことができる。
【0025】
図3は、実施形態に係るサムターンの挟持機構の上面(表面)側斜視図である。図4は、実施形態に係るサムターンの挟持機構の底面(底面)側斜視図である。図5は、実施形態に係るサムターンの挟持機構の分解斜視図である。図3図5に示すように、サムターンSの挟持機構10は、連結部材100と、第1のプレート200と、柱状部材300と、第1の挟持部材400と、第2の挟持部材500と、第2のプレート600と、摺動性調節機構700とを備える。
【0026】
(連結部材100)
連結部材100は、円柱形状の合成樹脂部材であり、一端101側が錠開閉装置1に連結されている。また、連結部材100の他端102側は、先端に連結されたプレート103により第1のプレート200に連結されている。本実施形態では、錠開閉装置1に連結部材100の一端101側を把持する回転動作可能な把持機構(不図示)が設けられており、連結部材100の一端101側が錠開閉装置1の把持機構で把持されることにより連結部材100が錠開閉装置1に回転可能に連結される。
【0027】
なお、連結部材100の形状は、必ずしも円柱形状である必要は無く、四角柱や六角柱等の多角柱形状であってもよい。また、連結部材100の形状は、長板形状であっても良い。さらに、連結部材100の材質は、所定の剛性を有していれば良く、合成樹脂以外の材質、例えば、金属であってもよい。また、本実施形態では、連結部材100の一端101側を錠開閉装置1の把持機構で把持しているが、連結部材100の一端101側を錠開閉装置1に螺子止めしたり、接着剤等で接着することで連結部材100が錠開閉装置1に連結されるようにしてもよい。
【0028】
(第1のプレート200)
第1のプレート200は、連結部材100の他端102側が連結される第1の主面201を有する第1の板状部材210と、第1の主面201に対向する第2の主面202を有し、第1のプレート200と連結する第2の板状部材220とを備える。
【0029】
第1の板状部材210は、円板形状の合成樹脂部材である。第1の板状部材210の中央部には、連結部材100の長手方向に対して垂直な第1の方向(X方向)に長孔211が形成されている。そして、第1の板状部材210は、連結部材100の他端102側に連結されたプレート103により、第1の板状部材210の長孔に沿って動作可能に連結されている。また、第1の板状部材210に裏面側の周辺部には、第2の板状部材220を螺子止めするための複数の螺子孔212が設けられている。
【0030】
なお、第1の板状部材210の形状は、必ずしも円板形状である必要はなく、例えば、矩形の板形状等、多角形の板状体でもよい。また、第1の板状部材210の材質は、所定の剛性を有していれば良く、合成樹脂以外の材質、例えば、金属であってもよい。
【0031】
第2の板状部材220は、円板形状の合成樹脂部材である。第2の板状部材220の裏面側の周辺部には、第2のプレート600を螺子止めするための複数の螺子孔221が設けられている。また、第2の板状部材220の裏面側には、柱状部材300を回転可能に保持(挟持)するための溝222が形成されている。また、第2の板状部材220には、連結部材100の長手方向及び第1の方向(X方向)に対して垂直な第2の方向(Y方向)に2つの長孔223が形成されている。
【0032】
また、第2の板状部材220は、裏面側中央部に、柱状部材300を回転可能に保持(挟持)する第1のホルダー部材224A及び第2のホルダー部材224からなるホルダーを有する。さらに、第2の板状部材220は、プレート225を備えている。プレート225を、長孔223を通して第1の板状部材210の螺子孔212に螺子226により螺子止めすることにより、第2の板状部材220が長孔223の長手方向(第2の方向(Y方向))に沿って動作可能に連結される。
【0033】
なお、第2の板状部材220の形状は、必ずしも円板形状である必要はなく、例えば、矩形の板形状等、多角形の板状体でもよい。また、第2の板状部材220の材質は、所定の剛性を有していれば良く、合成樹脂以外の材質、例えば、金属であってもよい。
【0034】
(柱状部材300)
柱状部材300は、例えば、金属製の長ボルトであり、外周面に螺旋溝301が形成されている。柱状部材300は、その端部が第1のプレート200と、第1のプレート200の第2の主面202に対抗して配置される第2のプレート600との間に回転可能に保持(挟持)されている。また、柱状部材300の中央部302は、螺旋溝301が形成されておらず、第1のホルダー部材224Aと第2のホルダー部材224Bとに回転可能に保持(挟持)される。さらに、柱状部材300の端部には、六角レンチを差し込むための六角用穴303を有する。ユーザは、六角用穴303に六角レンチを差し込んで柱状部材300を回転動作させることができる。
【0035】
なお、柱状部材300の材質を合成樹脂性としてもよい。また、柱状部材300を第1のプレート200及び第2のプレート600間に保持(挟持)する構成でなく、第1のプレート200の第2の主面202側の周縁部に柱状部材300を回転可能に保持する保持部、例えば、柱状部材300の端部を回転可能に保持する窪み若しくは貫通孔を有する突出部を設け、該突起部に柱状部材300を回転可能に保持するように構成してもよい。
【0036】
(第1の挟持部材400)
第1の挟持部材400は、サムターンSのつまみTを挟持するための矩形状の合成樹脂部材である。第1の挟持部材400には、内周面に柱状部材300の螺旋溝301に螺合する螺旋溝401が形成され、厚み方向に貫通する貫通孔402を有するナット407(図7参照)が嵌め込まれている。また、第1の挟持部材400は、後述する延長爪800を接続(係合)するための係合溝404及び端面403に設けられた係合穴405を有する。さらに、係合溝404には、接続(係合)した延長爪800を取り外すための抜き孔406(図6参照)が設けられている。また、第1の挟持部材400には、第2のプレート600の延伸部604を通すための貫通孔408が形成されている。
【0037】
(第2の挟持部材500)
第2の挟持部材500は、サムターンSのつまみTを挟持するための矩形状の合成樹脂部材である。第2の挟持部材500には、内周面に柱状部材300の螺旋溝301に螺合する螺旋溝501が形成され、厚み方向に貫通する貫通孔502を有するナット507(図7参照)が嵌め込まれている。また、第2の挟持部材500は、後述する延長爪800を接続(係合)するための係合溝504及び端面503に設けられた係合穴505を有する。さらに、係合溝504には、接続(係合)した延長爪800を取り外すための抜き孔506(図6参照)が設けられている。また、第2の挟持部材500には、第2のプレート600の延伸部604を通すための貫通孔508が形成されている。
【0038】
なお、第1,第2の挟持部材400,500の形状は、必ずしも矩形状である必要はなく、サムターンSのつまみTを挟持できる形状であればよい。また、第1,第2の挟持部材400,500の材質は、所定の剛性を有していれば良く、合成樹脂以外の材質、例えば、金属であってもよい。また、本実施形態では、第1,第2の挟持部材400,500に各々ナット407,507(図7参照)を嵌め込んで、螺旋溝401,501が形成された貫通孔401,502を形成しているが、第1,第2の挟持部材400,500に直接螺旋溝401,501が形成され、厚み方向に貫通する貫通孔402,502を形成するようにしてもよい。
【0039】
(第2のプレート600)
第2のプレート600は、円板形状の合成樹脂部材であり、第1の板状部材610及び第2の板状部材620で構成される。第2のプレート600は、第1のプレート200第2の主面202に対抗して配置される。第1の板状部材610には、後述する摺動性調節機構700を構成する螺子孔601が形成されている。また、第1の板状部材610は、第1,第2の挟持部材400,500の貫通孔408,508に挿通され、端部が第2の板状部材620に螺子605により螺子止めされる延伸部604を有する。
【0040】
また、第2のプレート600の周辺部には、第2のプレートを第1のプレート200の第2の板状部材220の螺子孔221に螺子602で螺子止めするための貫通孔603が複数形成されている。さらに、第2のプレート600の第2の板状部材620には、柱状部材300の長手方向に沿って延伸する切欠部606が形成されている。
【0041】
この第2の板状部材620に形成された切欠部606は、第1の板状部材610の延伸部604とで第1,第2の挟持部材400,500を露出させる開口を形成する。なお、第2のプレート600の形状は、必ずしも円板形状である必要はなく、例えば、矩形の板形状等、多角形の板状体でもよい。また、第2のプレート600の材質は、所定の剛性を有していれば良く、合成樹脂以外の材質、例えば、金属であってもよい。
【0042】
(摺動性調節機構700)
また、摺動性調節機構700は、第2のプレート600の第1の板状部材610に形成された内周面に螺旋溝を有し、厚み方向に貫通する貫通孔601と、貫通孔601の螺旋溝に螺合し、端部701Tが柱状部材300に当接するボルト701とで構成される。ユーザが、ボルト701を回転動作させると、ボルト701の端部701Tが柱状部材300を押圧する力が変化して柱状部材300との摺動性が変化する。このため、ユーザの好みに応じて柱状部材300の回転動作させる力加減を調整することができる。なお、ボルト701を螺合するための内周面に螺旋溝を有し、厚み方向に貫通する貫通孔を第1のプレート200(第2の板状部材220)に設けるようにしてもよい。
【0043】
(延長爪800)
図6は、実施形態に係るサムターンの挟持機構の変形例である。図6に示すように、第1,第2の挟持部材400,500は、第1のプレート200とは反対側の端面403,503に各々延長爪800を接続(係合)することにより延長可能となっている。延長爪800を第1の挟持部材400に接続(係合)する際には、係合ピン803を延長爪800の係合穴802及び第1の挟持部材400の係合穴405に挿入するとともに、延長爪800の係合爪801を第1の挟持部材400の係合溝404に係合させる。
【0044】
延長爪800の係合爪801の端部801Tは、約90度屈曲した形状となっており、端部801Tが第1の挟持部材400の係合溝404の端部404Tに入り込むことでしっかりと係合され、抜け落ちることがなくなる。また、延長爪800を取り外す際は、第1の挟持部材400の抜き孔406にピン等を差し込んで、係合爪801の端部801Tを押すことで、延長爪800の端部801Tが第1の挟持部材400の係合溝404から外すことができる。
【0045】
また、延長爪800を第2の挟持部材500に接続(係合)する際には、係合ピン803を延長爪800の係合穴802及び第2の挟持部材500の係合穴505に挿入するとともに、延長爪800の係合爪801を第2の挟持部材500の係合溝504に係合させる。延長爪800の係合爪801の端部801Tは、約90度屈曲した形状となっており、端部801Tが第2の挟持部材500の係合溝504の端部504Tに入り込むことでしっかりと係合され、抜け落ちることがなくなる。また、延長爪800を取り外す際は、第2の挟持部材500の抜き孔506にピン等を差し込んで、係合爪801の端部801Tを押すことで、延長爪800の端部801Tが第2の挟持部材500の係合溝504から外すことができる。
【0046】
なお、本実施形態では、延長爪800の形状は、断面が矩形状となっているが、必ずしも矩形状である必要はなく、サムターンSのつまみTを挟持できる形状であればよい。また、延長爪800の材質は、所定の剛性を有していれば良く、合成樹脂の他、例えば、金属であってもよい。また、延長爪800の係合ピン803の形状も円柱状だけでなく、種々の形状を採用することができる。この場合、延長爪800の係合ピン803の形状に合わせて第1,第2の挟持部材400,500の係合穴405,505の形状も変化させることに留意する。
【0047】
(動作の説明)
図7図9は、実施形態に係るサムターンの挟持機構の動作の説明図である。以下、図7図9を参照して、サムターンSの挟持機構10の動作について説明する。なお、図1図6を参照して説明した構成と同一の構成には、同一の符号を付して重複する説明を省略する。
【0048】
初めに、図7を参照して挟持機構10がサムターンSのつまみTを挟持する動作について説明する。柱状部材300の外周面には螺合溝301が形成されており、この螺合溝301には、第1,第2の挟持部材400,500に嵌め込まれたナット407,507が螺合している。このため、柱状部材300の六角用穴303に六角を挿入して柱状部材300を回転動作させることにより、第1,第2の挟持部材400,500は、柱状部材300の回転動作に伴い柱状部材300の長手方向に沿って移動する。
【0049】
ここで、第1の挟持部材400と第2の挟持部材500とは、柱状部材300の対向する位置に配置され、第1の挟持部材400のナット407の螺旋溝401と第2の挟持部材500のナット507の螺旋溝501とは、互いに逆向の螺旋溝となっている。このため、柱状部材300を回転動作させることで、第1の挟持部材400と第2の挟持部材500との互いの距離が伸縮する。このため、ユーザは、柱状部材300を回転動作させることで第1,第2の挟持部材400,500間の距離を調整して、サムターンSのつまみTを挟持させることができる。
【0050】
次に、図8及び図9を参照して、サムターンSの回転中心(回転軸)と、本実施形態に係る挟持機構10の回転中心(回転軸)とが一致する際の動作について説明する。図8に示すように、連結部材100の他端102側は、第1の板状部材210の長孔211を通り、先端に連結されたプレート103により第1のプレート200に連結されている。このため、図8(A)〜図8(C)に示すように、連結部材100は、第1の板状部材210の長孔211に沿って(第1の方向(X方向)に)動作可能となる。
【0051】
また、図9に示すように、第2の板状部材220には、連結部材100の長手方向及び第1の方向(X方向)に対して垂直な第2の方向(Y方向)に2つの長孔223が形成されており、プレート225を、長孔223を通して第1の板状部材210の螺子孔212に螺子226により螺子止めしている。このため、図9(A)〜図9(C)に示すように、第2の板状部材220が長孔223の長手方向(第2の方向(Y方向))に沿って動作可能となる。
【0052】
以上のように、第1のプレート200を、連結部材100の長手方向に対して垂直な第1の方向に動作可能な第1の板状部材210と、第1の板状部材210と連結し、連結部材100の長手方向及び第1の方向に対して垂直な第2の方向に動作可能な第2の板状部材220とで構成している。このため、サムターンSの回転中心(回転軸)と、本実施形態に係る挟持機構10の回転中(回転軸)とを一致させることができる。
【0053】
以上のように、実施形態に係るサムターンの挟持機構10は、サムターンSを回転動作させて扉Dを施錠又は開錠する錠開閉装置1で使用されるサムターンSの挟持機構10である。挟持機構10は、一端101側が錠開閉装置1に連結される連結部材100と、連結部材100の他端102側に連結される第1の主面201と、第1の主面201に対向する第2の主面202とを有する第1のプレート200と、外周面に螺旋溝301が形成され、第2の主面202側に回転可能に保持(挟持)される柱状部材300と、内周面に柱状部材300の螺旋溝301に螺合する螺旋溝401,501を有し、厚み方向に貫通する貫通孔402,502が各々形成され、柱状部材300の回転動作に伴い互いの距離が伸縮して前記サムターンSを挟持する第1,第2の挟持部材400,500とを備える。
【0054】
すなわち、第1のプレート200の第2の主面202側に回転可能に保持(挟持)される柱状部材300を回転動作させることで、サムターンSの種類(つまみTの厚み)に応じて第1,第2の挟持部材400,500間の距離を調整することができる。このため、サムターンSの種類(つまみの厚み)によらずサムターンSのつまみTを挟持することができる。また、柱状部材300を回転動作させるだけなので、簡単な操作で第1,第2の挟持部材400,500間の距離を調整してサムターンSのつまみTを挟持することができる。また、サムターンSの種類を調べる必要がなくなるためユーザの負担が低減される。さらに、サムターンSの種類に応じて複数のサムターンSのつまみTを挟持する機構を用意する必要がないため製造コストを抑制することができる。
【0055】
また、実施形態に係る挟持機構10の第1のプレート200は、連結部材100の他端102側に連結し、連結部材100の長手方向に対して垂直な第1の方向(X方向)に動作可能な第1の板状部材210と、第1の板状部材210と連結し、連結部材100の長手方向及び第1の方向(X方向)に対して垂直な第2の方向(Y方向)に動作可能な第2の板状部材210とを備えている。
【0056】
すなわち、第1のプレート200は、連結部材100の長手方向に対して垂直な第1の方向(X方向)に動作可能な第1の板状部材210と、第1の板状部材210に連結し、連結部材100の長手方向及び第1の方向(X方向)に対して垂直な第2の方向(Y方向)に動作可能な第2の板状部材220とを備えている。このため、サムターンSの回転中心(回転軸)と、本実施形態に係る挟持機構10の回転中心(回転軸)とを一致させることができる。この結果、サムターンSの回転中心(回転軸)と、本実施形態に係る挟持機構10の回転中心(回転軸)とが一致せず、サムターンSを回転させることができない不具合を抑制することができる。また、サムターンSを回転させる際に、サムターンSの挟持機構10に無理な力がかかることを抑制できる。このため、サムターンSの挟持機構10及び該サムターンSの挟持機構10を備える錠開閉装置1が故障するのを効果的に抑制することができる。
【0057】
また、実施形態発明に係る挟持機構10の第1,第2の挟持部材400,500は、第1のプレート200とは反対側の端面403,503に夫々延長爪800を接続(係合)することにより延長可能となっている。
【0058】
すなわち、サムターンSのつまみTを挟持する第1,第2の挟持部材400,500を延長することができるので、サムターンSの高さが低く、第1,第2の挟持部材400,500だけではサムターンSのつまみTをしっかりと挟持できない場合でも、延長爪800を接続(係合)して第1,第2の挟持部材400,500を延長することによりサムターンSのつまみTをしっかりと挟持することができる。
【0059】
また、実施形態に係る挟持機構10は、第1のプレート200の第2の主面202に対抗して配置される第2のプレート600を備え、柱状部材300は、第1,第2のプレート200,600間に回転可能に保持(挟持)されている。
【0060】
このため、簡易な構造で柱状部材を回転可能に保持(挟持)されるので、故障が少なくコストを抑えた構造とすることができる。
【0061】
また、実施形態に係るサムターンの挟持機構10の第1のプレート200又は第2のプレート600の厚み方向に貫通し、内周面に螺旋溝が形成された貫通孔601と、螺旋溝に螺合し、端部701Tが柱状部材300に当接するボルト701とで構成され、ボルト701を回転動作させることにより、ボルト701の端部701Tが柱状部材300を押圧する力が変化して、柱状部材300の摺動性を変化させる摺動性調節機構700を備えている。
【0062】
すなわち、第1のプレート又は第2のプレートのプレート600の厚み方向に貫通し、内周面に螺旋溝が形成された貫通孔601と、前記螺旋溝に螺合し、端部701Tが前記柱状部材300に当接するボルト701とからなる摺動性調節機構(700)を備えたので、ボルト701を回転動作させることで、サムターンSのつまみTを挟持する第1,第2の挟持部材400,500間の距離を調整するための柱状部材300を回転動作させる際の力を調整することができるため、ユーザの利便性が向上する。
【産業上の利用可能性】
【0063】
以上のように、本発明は、サムターンの種類によらずサムターンのつまみを挟持することができるサムターンの挟持機構を提供することができる。
【符号の説明】
【0064】
S サムターン
D 扉
1 錠開閉装置(電子錠)
10 サムターンの挟持機構
100 連結部材
101 一端
102 他端
103 プレート
200 第1のプレート
201 第1の主面
202 第2の主面
210 第1の板状部材
211 長孔
212 螺子孔
220 第2の板状部材
221 螺子孔
222 溝
223 長孔
224A 第1のホルダー部材
224B 第2のホルダー部材
225 プレート
226 螺子
300 柱状部材
301 螺旋溝
302 中央部
303 六角用穴
400 第1の挟持部材
401 螺旋溝
402 貫通孔
403 端面
404 係合溝
404T 端部
405 係合穴
406 抜き孔
407 ナット
408 貫通孔
500 第2の挟持部材
501 螺旋溝
502 貫通孔
503 端面
504 係合溝
504T 端部
505 係合穴
506 抜き孔
507 ナット
508 貫通孔
600 第2のプレート
610 第1の板状部材
620 第2の板状部材
601 螺子孔
602 螺子
603 貫通孔
604 延伸部
605 螺子
606 切欠部
700 摺動性調節機構
701 ボルト
701T 端部
800 延長爪
801 係合爪
801T 端部
802 係合穴
803 係合ピン

図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
【手続補正書】
【提出日】2016年11月4日
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
サムターンを回転動作させて扉を施錠又は開錠する錠開閉装置で使用される前記サムターンの挟持機構であって、
一端側が前記錠開閉装置に連結される連結部材と、
前記連結部材の他端側に連結される第1の主面と、前記第1の主面に対向する第2の主面とを有する第1のプレートと、
外周面に螺旋溝が形成され、前記第2の主面側に回転可能に保持される柱状部材と、
内周面に前記柱状部材の螺旋溝に螺合する螺旋溝を有し、厚み方向に貫通する貫通孔が各々形成され、前記柱状部材の回転動作に伴い互いの距離が伸縮して前記サムターンを挟持する第1,第2の挟持部材とを具備し
前記第1のプレートは、
前記連結部材の他端側と連結し、前記連結部材の長手方向に対して垂直な第1の方向に動作可能な第1の板状部材と、
前記第1の板状部材と連結し、前記連結部材の長手方向及び前記第1の方向に対して垂直な第2の方向に動作可能な第2の板状部材と
を備えることを特徴とするサムターンの挟持機構。
【請求項2】
前記第1,第2の挟持部材は、前記第1のプレートとは反対側の端面に夫々延長爪を接続することにより延長可能であることを特徴とする請求項に記載のサムターンの挟持機構。
【請求項3】
前記第1のプレートの前記第2の主面に対抗して配置される第2のプレートを備え、
前記柱状部材は、前記第1,第2のプレート間に回転可能に保持されることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載のサムターンの挟持機構。
【請求項4】
前記第1のプレート又は前記第2のプレートの厚み方向に貫通し、内周面に螺旋溝が形成された貫通孔と、前記螺旋溝に螺合し、端部が前記柱状部材に当接するボルトとで構成され、前記ボルトを回転動作させることにより、前記ボルトの端部が前記柱状部材を押圧する力が変化して、前記柱状部材の摺動性を変化させる摺動性調節機構を備えることを特徴とする請求項に記載のサムターンの挟持機構。