特開2018-45214(P2018-45214A)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】特開2018-45214(P2018-45214A)
(43)【公開日】2018年3月22日
(54)【発明の名称】眼鏡の鼻あて追加用パッド
(51)【国際特許分類】
   G02C 5/12 20060101AFI20180223BHJP
【FI】
   G02C5/12
【審査請求】有
【請求項の数】7
【出願形態】OL
【全頁数】13
(21)【出願番号】特願2016-182443(P2016-182443)
(22)【出願日】2016年9月17日
(11)【特許番号】特許第6114452号(P6114452)
(45)【特許公報発行日】2017年4月12日
(71)【出願人】
【識別番号】300001381
【氏名又は名称】津野 滋
(74)【代理人】
【識別番号】100185270
【弁理士】
【氏名又は名称】原田 貴史
(72)【発明者】
【氏名】津野 滋
【テーマコード(参考)】
2H006
【Fターム(参考)】
2H006AB01
2H006AB03
2H006AB06
(57)【要約】
【課題】ユーザの鼻にフィットしてユーザは痛みを感じることなく快適に眼鏡を使用し続けることができ、眼鏡のずり落ちを防止するとともに鼻の表皮を清潔に保って腫れの発生を抑制する眼鏡の鼻あて追加用パッドを提供すること。
【解決手段】眼鏡Gの鼻あてNPの鼻あて面に追加して取り付けられる追加用パッド100であって、発泡ウレタン樹脂で形成されたパッド本体部110と、パッド本体部110における鼻あて接触面に粘着剤で形成された粘着層120とを備えている眼鏡の鼻あて追加用パッド100。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
眼鏡の鼻あての鼻あて面に追加して取り付けられる鼻あて追加用パッドであって、
発泡ウレタン樹脂で形成されたパッド本体部と、
前記パッド本体部における鼻あて接触面に粘着剤で形成された粘着層とを備えている、眼鏡の鼻あて追加用パッド。
【請求項2】
前記パッド本体部の色が、前記鼻あての色と同じである、請求項1に記載の眼鏡の鼻あて追加用パッド。
【請求項3】
前記パッド本体部の鼻接触面側から視た外縁形状が、前記鼻あての外縁形状と相似形の関係であり、
前記パッド本体部の外縁形状が、前記鼻あての外縁形状より小さい、請求項1または請求項2に記載の眼鏡の鼻あて追加用パッド。
【請求項4】
前記パッド本体部の鼻接触面側から視た外縁形状が、前記鼻あての外縁形状と相似形の関係であり、
前記パッド本体部の外縁形状が、前記鼻あての外縁形状より大きい、請求項1または請求項2に記載の眼鏡の鼻あて追加用パッド。
【請求項5】
前記パッド本体部の鼻接触面側に凹凸が形成されている、請求項1乃至請求項4のいずれか1つに記載の眼鏡の鼻あて追加用パッド。
【請求項6】
前記パッド本体部が、前記鼻接触面側においてパッド本体部の鼻接触面側から視た外縁形状の長手方向に延設された溝を有している、請求項1乃至請求項5のいずれか1つに記載の眼鏡の鼻あて追加用パッド。
【請求項7】
前記パッド本体部が、前記鼻接触面側においてパッド本体部の鼻接触面側から視た外縁形状の短手方向に延設された溝を有している、請求項1乃至請求項6のいずれか1つに記載の眼鏡の鼻あて追加用パッド。
【請求項8】
前記パッド本体部が、オープンセルフォームであり、
前記パッド本体部の粘着層側のセルの平均大きさが、前記パッド本体部の鼻接触面側のセルの平均大きさより小さいことを特徴する請求項1乃至請求項7のいずれか1つに記載の眼鏡の鼻あて追加用パッド。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、眼鏡の鼻あての鼻あて面に追加して取り付けられる鼻あて追加用パッドに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、眼鏡は、レンズフレームに鼻あてとしての鼻パッドを支持する鼻パッド支持構造を有し、この鼻パッド支持構造が、弾性変形する弾性段を含み、鼻パッドに弾性緩衝の効果をもたせるものが知られている(例えば、特許文献1)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】実登3183807号公報(特に、図2参照)
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、上述した従来の眼鏡は、レンズフレームと鼻パッドとの間に設けられた弾性段が弾性変形する構造であったため、鼻パッドがユーザの鼻の表皮に対して偏ったあたりをしてフィット感が十分ではなかった。
さらに、ユーザが鼻の表皮に汗をかいた場合、鼻パッドが鼻の表皮上を滑りやすくなり、眼鏡の位置が下がる、所謂、眼鏡のずり落ちが生じやすいという問題や、鼻パッドが鼻の表皮の汗をかいた箇所を傷つけて表皮が腫れてしてしまうという問題があった。
【0005】
そこで、本発明は、前述したような従来技術の問題を解決するものであって、すなわち、本発明の目的は、ユーザの鼻にフィットしてユーザは痛みを感じることなく快適に眼鏡を使用し続けることができ、眼鏡のずり落ちを防止するとともに鼻の表皮を清潔に保って腫れの発生を抑制する眼鏡の鼻あて追加用パッドを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本請求項1に係る発明は、眼鏡の鼻あての鼻あて面に追加して取り付けられる鼻あて追加用パッドであって、発泡ウレタン樹脂で形成されたパッド本体部と、前記パッド本体部における鼻あて接触面に粘着剤で形成された粘着層とを備えていることにより、前述した課題を解決するものである。
【0007】
本請求項2に係る発明は、請求項1に記載された眼鏡の鼻あて追加用パッドの構成に加えて、前記パッド本体部の色が、前記鼻あての色と同じであることにより、前述した課題をさらに解決するものである。
【0008】
本請求項3に係る発明は、請求項1または請求項2に記載された眼鏡の鼻あて追加用パッドの構成に加えて、前記パッド本体部の鼻接触面側から視た外縁形状が、前記鼻あての外縁形状と相似形の関係であり、前記パッド本体部の外縁形状が、前記鼻あての外縁形状より小さいことにより、前述した課題をさらに解決するものである。
【0009】
本請求項4に係る発明は、請求項1または請求項2に記載された眼鏡の鼻あて追加用パッドの構成に加えて、前記パッド本体部の鼻接触面側から視た外縁形状が、前記鼻あての外縁形状と相似形の関係であり、前記パッド本体部の外縁形状が、前記鼻あての外縁形状より大きいことにより、前述した課題をさらに解決するものである。
【0010】
本請求項5に係る発明は、請求項1乃至請求項4のいずれか1つに記載された眼鏡の鼻あて追加用パッドの構成に加えて、前記パッド本体部の鼻接触面側に凹凸が形成されていることにより、前述した課題をさらに解決するものである。
【0011】
本請求項6に係る発明は、請求項1乃至請求項5のいずれか1つに記載された眼鏡の鼻あて追加用パッドの構成に加えて、前記パッド本体部が、前記鼻接触面側においてパッド本体部の鼻接触面側から視た外縁形状の長手方向に延設された溝を有していることにより、前述した課題をさらに解決するものである。
【0012】
本請求項7に係る発明は、請求項1乃至請求項6のいずれか1つに記載された眼鏡の鼻あて追加用パッドの構成に加えて、前記パッド本体部が、前記鼻接触面側においてパッド本体部の鼻接触面側から視た外縁形状の短手方向に延設された溝を有していることにより、前述した課題をさらに解決するものである。
【0013】
本請求項8に係る発明は、請求項1乃至請求項7のいずれか1つに記載された眼鏡の鼻あて追加用パッドの構成に加えて、前記パッド本体部が、オープンセルフォームであり、前記パッド本体部の粘着層側のセルの平均大きさが、前記パッド本体部の鼻接触面側のセルの平均大きさより小さいことにより、前述した課題をさらに解決するものである。
ここで、オープンセルフォームとは、隣り合うセル同士が接していることによりセル内の空間が連続している構造をいう。
また、セルの平均大きさとは、単位体積当たりのセルの大きさの平均をいう。
【発明の効果】
【0014】
本請求項1に係る発明の眼鏡の鼻あて追加用パッドによれば、粘着層が既存の鼻あてと接着するため、容易に取り付けることができる。
さらに、ユーザの鼻と直接するパッド本体部が眼鏡の自重で適度に変形しながら鼻の表皮と接触するため、ユーザの鼻にフィットしてユーザは痛みを感じることなく快適に眼鏡を使用し続けることができる。
すなわち、鼻あて追加用パッドで眼鏡の自重をソフトに鼻で支えて、眼鏡のつるである所謂、テンプルの先端で耳にかかる先セルである所謂、モダンからユーザの耳にかかる負担を低減し、快適に眼鏡を使用し続けることができる。
また、ユーザが鼻の表皮に汗をかいた場合であってもパッド本体部が汗を吸って鼻の表皮の汗膜の形成が回避されるため、眼鏡の位置が下がる、所謂、眼鏡のずり落ちを防止するとともに鼻の表皮を清潔に保って腫れの発生を抑制することができる。
【0015】
本請求項2に係る発明の眼鏡の鼻あて追加用パッドによれば、請求項1に係る発明が奏する効果に加えて、パッド本体部が鼻あてと同化して見えて目立たなくなるため、ユーザは見栄えを気にせずに快適に眼鏡を使用し続けることができる。
【0016】
本請求項3に係る発明の眼鏡の鼻あて追加用パッドによれば、請求項1または請求項2に係る発明が奏する効果に加えて、ユーザが眼鏡を装着した状態では、鼻あて追加用パッドが他の人から視認されないため、見栄えに影響を与えずにユーザは快適に眼鏡を使用し続けることができる。
【0017】
本請求項4に係る発明の眼鏡の鼻あて追加用パッドによれば、請求項1または請求項2に係る発明が奏する効果に加えて、鼻あての外縁とユーザの鼻の表皮との接触が確実に回避されるため、鼻あてがユーザの鼻の表皮を傷つける虞がない。
【0018】
本請求項5に係る発明の眼鏡の鼻あて追加用パッドによれば、請求項1乃至請求項4のいずれか1つに係る発明が奏する効果に加えて、眼鏡の自重を受けて凸が鼻の表皮と接触して積極的に変形するため、ユーザの鼻によりフィットすることができる。
さらに、ユーザが動くことによる眼鏡の振動がより効果的に吸収されるため、ユーザの視野の微細な振動を効果的に低減して目の疲れを低減することができる。
【0019】
本請求項6に係る発明の眼鏡の鼻あて追加用パッドによれば、請求項1乃至請求項5のいずれか1つに係る発明が奏する効果に加えて、ユーザの横振れ時にパッド本体部における鼻の表皮との接触箇所がずれずにパッド本体部の鼻接触面側が横振れ方向に変形しやすくなるため、ユーザの視野の横方向振動を効果的に低減して目の疲れを低減することができる。
【0020】
本請求項7に係る発明の眼鏡の鼻あて追加用パッドによれば、請求項1乃至請求項6のいずれか1つに係る発明が奏する効果に加えて、ユーザの縦振れ時にパッド本体部における鼻の表皮との接触箇所がずれずにパッド本体部の鼻接触面側が縦振れ方向に変形しやすくなるため、ユーザの視野の縦方向振動を効果的に低減して目の疲れを低減することができる。例えば、ユーザのランニング時にユーザの視野の縦方向振動を効果的に低減することができる。
【0021】
本請求項8に係る発明の眼鏡の鼻あて追加用パッドによれば、請求項1乃至請求項4のいずれか1つに係る発明が奏する効果に加えて、毛細管現象によりパッド本体部において水分を保持する力が鼻接触面側と比べて粘着層側の方が大きくなるため、鼻接触面側で吸収された鼻の表皮からの汗を奥側となる粘着層側へ移動させて鼻の表皮を清潔に保って腫れの発生をより効果的に抑制することができる。
【図面の簡単な説明】
【0022】
図1】本発明の第1実施例の鼻あて追加用パッドを眼鏡に装着した状態を示す斜視図である。
図2】(A)は図1の符号2Aから視た正面図、(B)は(A)の符号2B−2Bで視た断面図、(C)はユーザが眼鏡を装着したときの概念断面図である。
図3】(A)は第2実施例の鼻あて追加用パッドを装着したときの正面図、(B)は(A)の符号3B−3Bで視た断面図、(C)はユーザが眼鏡を装着したときの概念断面図である。
図4】(A)は第3実施例の鼻あて追加用パッドを装着したときの正面図、(B)は(A)の符号4B−4Bで視た断面図、(C)はユーザが眼鏡を装着したときの概念断面図である。
図5】(A)は第4実施例の鼻あて追加用パッドを装着したときの正面図、(B)は(A)の符号5B−5Bで視た断面図、(C)はユーザが眼鏡を装着したときの概念断面図である。
図6】(A)は第5実施例の鼻あて追加用パッドを装着したときの正面図、(B)は(A)の符号6B−6Bで視た断面図、(C)はユーザが眼鏡を装着したときの概念断面図である。
図7】第6実施例の鼻あて追加用パッドを装着したときの概念断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0023】
本発明は、眼鏡の鼻あての鼻あて面に追加して取り付けられる鼻あて追加用パッドであって、発泡ウレタン樹脂で形成されたパッド本体部と、パッド本体部における鼻あて接触面に粘着剤で形成された粘着層とを備えていることにより、ユーザの鼻にフィットしてユーザが痛みを感じることなく快適に眼鏡を使用し続けられ、眼鏡の位置が下がる、所謂、眼鏡のずり落ちを防止するとともに鼻の表皮を清潔に保って腫れの発生を抑制するものであれば、その具体的な実施態様は、如何なるものであっても構わない。
【0024】
例えば、粘着層は、粘着力を発生させるものであれば如何なるものであってもよく、粘着剤を塗布して形成されてもよいし、両面テープで形成されてもよい。
【実施例1】
【0025】
以下に、本発明の第1実施例である鼻あて追加用パッド100について、図1乃至図2(C)に基づいて説明する。
ここで、図1は、本発明の第1実施例の鼻あて追加用パッド100を眼鏡Gに装着した状態を示す斜視図であり、図2(A)は、図1の符号2Aから視た正面図であり、図2(B)は、図2(A)の符号2B−2Bで視た断面図であり、図2(C)は、ユーザが眼鏡Gを装着したときの概念断面図である。
【0026】
本発明の第1実施例である鼻あて追加用パッド100は、図1乃至図2(C)に示すように、眼鏡Gの鼻あてNPの鼻あて面に追加して取り付けられるように構成されている。
具体的に、鼻あて追加用パッド100は、発泡ウレタン樹脂で形成されたパッド本体部110と、パッド本体部110における鼻あて接触面に粘着剤で形成された粘着層120とを備えている。
そして、パッド本体部110における粘着層側と反対側が、ユーザの鼻の表皮NSと接触する鼻接触面111である。
パット本体部は、所謂、スポンジである軟性発泡ウレタン樹脂で一例として厚さ5mm、長手方向に14mm、短手方向に5mmに形成されている。なお、長手方向に6mm〜13mmに形成しても良い。
【0027】
また、粘着層120は、両面テープで形成されている。
これにより、粘着層120が既存の鼻あてNPと接着する。
さらに、図2(C)に示すように、ユーザの鼻と直接するパッド本体部110が眼鏡Gの自重で適度に変形しながら鼻の表皮NSと接触する。
その結果、ユーザの鼻にフィットしてユーザは痛みを感じることなく快適に眼鏡Gを使用し続けることができる。
【0028】
すなわち、鼻あて追加用パッド100で眼鏡Gの自重をソフトに鼻で支えて、眼鏡Gのつるである所謂、テンプルの先端で耳にかかる先セルである所謂、モダンからユーザの耳にかかる負担を低減し、快適に眼鏡Gを使用し続けることができる。
また、ユーザが鼻の表皮NSに汗をかいた場合であってもパッド本体部110が汗を吸って鼻の表皮NSの汗膜の形成が回避される
その結果、眼鏡Gの位置が下がる、所謂、眼鏡Gのずり落ちを防止するとともに鼻の表皮NSを清潔に保って腫れの発生を抑制することができる。
本実施例では、一例として、パッド本体部110の色が、鼻あてNPの色と同じである。
これにより、パッド本体部110が鼻あてNPと同化して見えて目立たなくなる。
その結果、ユーザは見栄えを気にせずに快適に眼鏡Gを使用し続けることができる。
【0029】
また、本実施例では、パッド本体部110の鼻接触面側から視た外縁形状S1が、鼻あてNPの外縁形状S2と相似形の関係である。
そして、パッド本体部110の外縁形状S1が、鼻あてNPの外縁形状S2より小さく設けられている。
具体的には、パッド本体部110の外縁が、鼻あてNPの外縁の1mm程度内側となるように設けられている。
これにより、ユーザが眼鏡Gを装着した状態では、鼻あて追加用パッド100が他の人から視認されない。
その結果、見栄えに影響を与えずにユーザは快適に眼鏡Gを使用し続けることができる。
なお、本実施例では、パッド本体部110の鼻接触面側から視た外縁形状S1が、鼻あてNPの外縁形状S2と相似形の関係としたが、パッド本体部110の鼻接触面側から視た外縁形状S1は、鼻あてNPの外縁形状S2と無関係でもよい。
【0030】
このようにして得られた本発明の第1実施例である鼻あて追加用パッド100は、発泡ウレタン樹脂で形成されたパッド本体部110と、パッド本体部110における鼻あて接触面に粘着剤で形成された粘着層120とを備えていることにより、ユーザの鼻にフィットしてユーザは痛みを感じることなく快適に眼鏡Gを使用し続けることができ、眼鏡Gの位置が下がる、所謂、眼鏡Gのずり落ちを防止するとともに鼻の表皮NSを清潔に保って腫れの発生を抑制することができる。
【0031】
さらに、パッド本体部110の色が、鼻あてNPの色と同じであることにより、ユーザは見栄えを気にせずに快適に眼鏡Gを使用し続けることができる。
また、パッド本体部110の鼻接触面側から視た外縁形状S1が、鼻あてNPの外縁形状S2と相似形の関係であり、パッド本体部110の外縁形状S1が、鼻あてNPの外縁形状S2より小さいことにより、見栄えに影響を与えずにユーザは快適に眼鏡Gを使用し続けることができるなど、その効果は甚大である。
【実施例2】
【0032】
続いて、本発明の第2実施例である鼻あて追加用パッド200について、図3(A)乃至図3(C)に基づいて説明する。
ここで、図3(A)は、第2実施例の鼻あて追加用パッド200を装着したときの正面図であり、図3(B)は、図3(A)の符号3B−3Bで視た断面図であり、図3(C)は、ユーザが眼鏡Gを装着したときの概念断面図である。
第2実施例の鼻あて追加用パッド200は、第1実施例の鼻あて追加用パッド100の大きさを変更したものであり、多くの要素について第1実施例の鼻あて追加用パッド100と共通するので、共通する事項については詳しい説明を省略し、下2桁が共通する200番台の符号を付すのみとする。
【0033】
本発明の第2実施例である鼻あて追加用パッド200では、パッド本体部210の外縁形状S1が、鼻あてNPの外縁形状S2より大きく設けられている。
具体的には、パッド本体部210の外縁が、鼻あてNPの外縁の1mm程度外側となるように設けられている。
これにより、鼻あてNPの外縁とユーザの鼻の表皮NSとの接触が確実に回避される。
その結果、鼻あてNPがユーザの鼻の表皮NSを傷つける虞がない。
【0034】
このようにして得られた本発明の第2実施例である鼻あて追加用パッド200は、パッド本体部210の鼻接触面側から視た外縁形状S1が、鼻あてNPの外縁形状S2と相似形の関係であり、パッド本体部210の外縁形状S1が、鼻あてNPの外縁形状S2より大きいことにより、鼻あてNPがユーザの鼻の表皮NSを傷つける虞がないなど、その効果は甚大である。
【実施例3】
【0035】
続いて、本発明の第3実施例である鼻あて追加用パッド300について、図4(A)乃至図4(C)に基づいて説明する。
ここで、図4(A)は、第3実施例の鼻あて追加用パッド300を装着したときの正面図であり、図4(B)は、図4(A)の符号4B−4Bで視た断面図であり、図4(C)は、ユーザが眼鏡Gを装着したときの概念断面図である。
第3実施例の鼻あて追加用パッド300は、第1実施例の鼻あて追加用パッド100の鼻接触面側の形状を変更したものであり、多くの要素について第1実施例の鼻あて追加用パッド100と共通するので、共通する事項については詳しい説明を省略し、下2桁が共通する300番台の符号を付すのみとする。
【0036】
本発明の第3実施例である鼻あて追加用パッド300では、パッド本体部310の鼻接触面側を凹凸にする凸部分312が、パッド本体部310の鼻接触面側に形成されている。
これにより、眼鏡Gの自重を受けて凸部分312が鼻の表皮NSと接触して積極的に変形する。
その結果、鼻あて追加用パッド300がユーザの鼻によりフィットすることができる。
さらに、ユーザが動くことによる眼鏡Gの振動がより効果的に吸収される。
その結果、ユーザの視野の微細な振動を効果的に低減して目の疲れを低減することができる。
【0037】
このようにして得られた本発明の第3実施例である鼻あて追加用パッド300は、パッド本体部310の鼻接触面側に凹凸が形成されていることにより、ユーザの鼻によりフィットするとともに、ユーザの視野の微細な振動を効果的に低減して目の疲れを低減することができるなど、その効果は甚大である。
【実施例4】
【0038】
続いて、本発明の第4実施例である鼻あて追加用パッド400について、図5(A)乃至図5(C)に基づいて説明する。
ここで、図5(A)は、第4実施例の鼻あて追加用パッド400を装着したときの正面図であり、図5(B)は、図5(A)の符号5B−5Bで視た断面図であり、図5(C)は、ユーザが眼鏡Gを装着したときの概念断面図である。
第4実施例の鼻あて追加用パッド400は、第1実施例の鼻あて追加用パッド100の鼻接触面側の形状を変更したものであり、多くの要素について第1実施例の鼻あて追加用パッド100と共通するので、共通する事項については詳しい説明を省略し、下2桁が共通する400番台の符号を付すのみとする。
【0039】
本発明の第4実施例である鼻あて追加用パッド400では、パッド本体部410が、鼻接触面側においてパッド本体部410の鼻接触面側から視た外縁形状S1の長手方向に延設された溝413を有している。
ここで、パッド本体部410の鼻接触面側から視た外縁形状S1の長手方向は、ユーザが眼鏡Gを装着した状態において、略縦方向(鉛直方向)となる。
【0040】
これにより、ユーザの横振れ時にパッド本体部410における鼻の表皮NSとの接触箇所がずれずにパッド本体部410の鼻接触面側が横振れ方向に変形しやすくなる。
その結果、ユーザの視野の横方向振動を効果的に低減して目の疲れを低減することができる。
【0041】
このようにして得られた本発明の第4実施例である鼻あて追加用パッド400は、パッド本体部410が、鼻接触面側においてパッド本体部410の鼻接触面側から視た外縁形状S1の長手方向に延設された溝413を有していることにより、ユーザの視野の横方向振動を効果的に低減して目の疲れを低減することができるなど、その効果は甚大である。
【実施例5】
【0042】
続いて、本発明の第5実施例である鼻あて追加用パッド500について、図6(A)乃至図6(C)に基づいて説明する。
ここで、図6(A)は、第5実施例の鼻あて追加用パッド500を装着したときの正面図であり、図6(B)は、図6(A)の符号6B−6Bで視た断面図であり、図6(C)は、ユーザが眼鏡Gを装着したときの概念断面図である。
第5実施例の鼻あて追加用パッド500は、第4実施例の鼻あて追加用パッド400の鼻接触面側の溝413の延設方向を変更したものであり、多くの要素について第4実施例の鼻あて追加用パッド400と共通するので、共通する事項については詳しい説明を省略し、下2桁が共通する500番台の符号を付すのみとする。
【0043】
本発明の第5実施例である鼻あて追加用パッド500では、パッド本体部510が、鼻接触面側においてパッド本体部510の鼻接触面側から視た外縁形状S1の短手方向に延設された溝514を有している。
ここで、パッド本体部510の鼻接触面側から視た外縁形状S1の短手方向は、ユーザが眼鏡Gを装着した状態において、略縦方向(鉛直方向)と直交する略横方向(水平方向)となる。
【0044】
これにより、ユーザの縦振れ時にパッド本体部510における鼻の表皮NSとの接触箇所がずれずにパッド本体部510の鼻接触面側が縦振れ方向に変形しやすくなる。
その結果、ユーザの視野の縦方向振動を効果的に低減して目の疲れを低減することができる。
例えば、ユーザのランニング時にユーザの視野の縦方向振動を効果的に低減することができる。
なお、上述した第4実施例の長手方向の溝413と、本実施例の短手方向の溝514とを組み合わせてもよいのは勿論である。
【0045】
このようにして得られた本発明の第5実施例である鼻あて追加用パッド500は、パッド本体部510が、鼻接触面側においてパッド本体部510の鼻接触面側から視た外縁形状S1の短手方向に延設された溝514を有していることにより、ユーザの視野の縦方向振動を効果的に低減して目の疲れを低減することができるなど、その効果は甚大である。
【実施例6】
【0046】
続いて、本発明の第6実施例である鼻あて追加用パッド600について、図7に基づいて説明する。
ここで、図7は、第6実施例の鼻あて追加用パッド600を装着したときの概念断面図である。
第6実施例の鼻あて追加用パッド600は、第1実施例の鼻あて追加用パッド100のセルの大きさの分布が厚さ方向で変化している構造としたものであり、多くの要素について第1実施例の鼻あて追加用パッド100と共通するので、共通する事項については詳しい説明を省略し、下2桁が共通する600番台の符号を付すのみとする。
【0047】
本発明の第6実施例である鼻あて追加用パッド600では、パッド本体部610が、オープンセルフォームである。
ここで、オープンセルフォームとは、隣り合うセル同士が接していることによりセル内の空間が連続している構造をいう。
【0048】
さらに、粘着層側のセル615の平均大きさが、鼻接触面側のセル616の平均大きさより小さく構成されている。
例えば、セルの平均大きさが異なる複数の発泡ウレタン樹脂層を重ねることによって、パッド本体部610を構成してもよい。
これにより、毛細管現象によりパッド本体部610において水分を保持する力が鼻接触面側と比べて粘着層側の方が大きくなる。
その結果、鼻接触面側で吸収された鼻の表皮NSからの汗を奥側となる粘着層側へ移動させて鼻の表皮NSを清潔に保って腫れの発生をより効果的に抑制することができる。
【0049】
このようにして得られた本発明の第6実施例である鼻あて追加用パッド600は、パッド本体部610が、オープンセルフォームであり、パッド本体部610の粘着層側のセル615の平均大きさが、パッド本体部610の鼻接触面側のセル616の平均大きさより小さいことにより、鼻接触面611で吸収された鼻の表皮NSからの汗を奥側となる粘着層側へ移動させて鼻の表皮NSを清潔に保って腫れの発生をより効果的に抑制することができるなど、その効果は甚大である。
【符号の説明】
【0050】
100、200、300、400、500、600 ・・・ 鼻あて追加用パッド
110、210、310、410、510、610 ・・・ パッド本体部
111、211、311、411、511、611 ・・・ 鼻接触面
312 ・・・ 凹凸の凸部分
413 ・・・ (長手方向の)溝
514 ・・・ (短手方向の)溝
615 ・・・ 粘着層側のセル
616 ・・・ 鼻接触面側のセル
120、220、320、420、520、620 ・・・ 粘着層
G ・・・ 眼鏡
NP・・・ 鼻あて
S1・・・ パッド本体部の外縁形状
S2・・・ 鼻あての外縁形状
NS・・・ 鼻の表皮
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
【手続補正書】
【提出日】2017年2月8日
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
眼鏡の鼻あての鼻あて面に追加して取り付けられる鼻あて追加用パッドであって、
発泡ウレタン樹脂で形成されたパッド本体部と、
前記パッド本体部における鼻あて接触面に粘着剤で形成された粘着層とを備えており
前記パッド本体部は、オープンセルフォームであり、
前記パッド本体部の粘着層側のセルの平均大きさが、前記パッド本体部の鼻接触面側のセルの平均大きさより小さく、
前記パッド本体部は、厚さが5mmであることを特徴する、眼鏡の鼻あて追加用パッド。
【請求項2】
前記パッド本体部の色が、前記鼻あての色と同じである、請求項1に記載の眼鏡の鼻あて追加用パッド。
【請求項3】
前記パッド本体部の鼻接触面側から視た外縁形状が、前記鼻あての外縁形状と相似形の関係であり、
前記パッド本体部の外縁形状が、前記鼻あての外縁形状より小さい、請求項1または請求項2に記載の眼鏡の鼻あて追加用パッド。
【請求項4】
前記パッド本体部の鼻接触面側から視た外縁形状が、前記鼻あての外縁形状と相似形の関係であり、
前記パッド本体部の外縁形状が、前記鼻あての外縁形状より大きい、請求項1または請求項2に記載の眼鏡の鼻あて追加用パッド。
【請求項5】
前記パッド本体部の鼻接触面側に凹凸が形成されている、請求項1乃至請求項4のいずれか1つに記載の眼鏡の鼻あて追加用パッド。
【請求項6】
前記パッド本体部が、前記鼻接触面側においてパッド本体部の鼻接触面側から視た外縁形状の長手方向に延設された溝を有している、請求項1乃至請求項5のいずれか1つに記載の眼鏡の鼻あて追加用パッド。
【請求項7】
前記パッド本体部が、前記鼻接触面側においてパッド本体部の鼻接触面側から視た外縁形状の短手方向に延設された溝を有している、請求項1乃至請求項6のいずれか1つに記載の眼鏡の鼻あて追加用パッド。