特開2018-57489(P2018-57489A)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

▶ 日本ファイヤープロテクト株式会社の特許一覧

<>
  • 特開2018057489-簡易型自動消火器 図000003
  • 特開2018057489-簡易型自動消火器 図000004
  • 特開2018057489-簡易型自動消火器 図000005
  • 特開2018057489-簡易型自動消火器 図000006
  • 特開2018057489-簡易型自動消火器 図000007
  • 特開2018057489-簡易型自動消火器 図000008
  • 特開2018057489-簡易型自動消火器 図000009
< >
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】特開2018-57489(P2018-57489A)
(43)【公開日】2018年4月12日
(54)【発明の名称】簡易型自動消火器
(51)【国際特許分類】
   A62C 35/02 20060101AFI20180316BHJP
   A62C 13/76 20060101ALI20180316BHJP
   A62C 3/00 20060101ALI20180316BHJP
【FI】
   A62C35/02 B
   A62C13/76 C
   A62C3/00 A
【審査請求】有
【請求項の数】1
【出願形態】OL
【全頁数】9
(21)【出願番号】特願2016-195631(P2016-195631)
(22)【出願日】2016年10月3日
(11)【特許番号】特許第6219476号(P6219476)
(45)【特許公報発行日】2017年10月25日
(71)【出願人】
【識別番号】515328554
【氏名又は名称】日本ファイヤープロテクト株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100084102
【弁理士】
【氏名又は名称】近藤 彰
(72)【発明者】
【氏名】多 田 修
(72)【発明者】
【氏名】上 田 一 喜
【テーマコード(参考)】
2E189
【Fターム(参考)】
2E189BA03
2E189BB06
2E189BC02
2E189BD01
(57)【要約】

【課題】 簡易型自動消火において、設置型として消火液容量(消火能力)を任意に設定でき、機械的駆動で完結する器具を提供する。
【解決手段】消火液を収納した密封容器1に放出チューブ2を接続し、放出チューブの先端にシャワー口部を設けた消火系と、高温検知で動作するセンサ部の動作を、密封容器に高圧ガス供給をなす小型ガスボンベ4の開口動作をなす作動機構部5に伝達する伝達部7を有する駆動系で構成され、伝達部7をアウターチューブとインナーワイヤーで形成し、センサ部が所定のケース部内にバネ付勢力に抗して収納した高温溶融部材とバネ付勢力で動作される作動板とで構成し、インナーワイヤー端部を作動板と作動部機構部の動作部52に連結する。
【選択図】図5
【特許請求の範囲】
【請求項1】
消火液を収納した密封容器、及び前記容器内の底部まで挿入して接続した適宜長さの放出チューブ、及び放出チューブの先端に設けたシャワー口部を備えた消火系と、密封容器への高圧ガス供給源となる小型ガスボンベ、及び前記ボンベから密封容器への高圧ガス供給路の開口動作をなす作動機構部、及び高温検知によって動作するセンサ部、及びセンサ部の動作を作動機構部に伝達して動作させる伝達部を備えた駆動系で構成される自動消火器であって、前記伝達部をアウターチューブとインナーワイヤーで形成し、センサ部が所定のケース部内にバネ付勢力に抗して収納した高温溶融部材と前記バネ付勢力で動作される作動板とで構成され、前記インナーワイヤー端部と前記作動板とを連結すると共に、アウターチューブをケース部に固着し、作動機構部が、固定部と動作部で構成され、前記インナーワイヤー端部と動作部とを連結すると共に、アウターチューブを固定部に固着してなることを特徴とする簡易型自動消火器。
【請求項2】
密封容器、及び小型高圧ガスボンベ、及び作動機構部を適宜な設置可能な箱型本体内に収納し、センサ部及びシャワー口部を適宜な先端ボックスに収納し、放出チューブと伝達部を箱型本体から突設して先端ボックスを所定高さに張り出して支持する支持アーム内に収納してなる請求項1記載の簡易型自動消火器。
【請求項3】
支持アームがフレキシブルチューブである請求項2記載の簡易型自動消火器。
【請求項4】
小型高圧ガスボンベをエアゾールタイプの開閉弁内蔵型とし、作動機構部の動作部にボンベ放出口の嵌合部を設けると共に、前記嵌合部と連通する供給管を接続してなる請求項1乃至3記載の何れかの簡易型自動消火器。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は所望箇所に簡易に設置できる簡易型消火器に関するものである。
【背景技術】
【0002】
初期消火対策としての自動消火器は、室内特にキッチンの天井やコンロ近傍に配置し、火災発生(高温雰囲気)を検知すると、消化剤等を噴射・散布を行うようにした器具で、従前より種々の構成の器具が提案される。
【0003】
これらの器具としては、特許文献1,2に示されているように消火剤を高圧充填したボンベに熱検知開閉弁機構を付設して室内天井に設置する器具が知られている。また特許文献3には、常圧貯留消火剤と加圧媒体(高圧気体)タンクの組み合わせで、熱検知で薄いシール材で密封した加圧媒体タンクを開封する撃針機構を備え、高圧気体で常圧貯留消火剤を吸引噴射する自動消火器が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2005−46570号公報。
【特許文献2】特開2013−34719号公報。
【特許文献3】特開2006−102410号公報。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
消火剤を高圧貯留は相応の耐圧タンクを必要とし、且つ天井装着器具においては、小型化のために消火剤の貯留量にも制限がある。また特許文献3に開示されているように、タンクなどの設置個所と消火剤噴出位置が離れていると、流出管を使用して消火剤噴出位置までの配管設置が必要であり、また消火剤噴出のために高圧媒体(高圧気体)の開放機構(撃針機構)作動のきっかけとなるアクチェータ等はセンサからの信号によって動作するので、信号及び動作のための電気的装置が必要となり、任意箇所への設置に際しては乾電池等電源を必要とする。そうすると電池の自然消耗も考慮する必要がある。
【0006】
更に従前の自動消火器は構造が複雑であるために、その製造も煩瑣であり且つ製造コストも高い等の課題がある。
【0007】
そこで本発明は、すべて機械的作動で完結でき、且つ低コストで製造することができる簡易設置型の自動消火器を提案したものである。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明の請求項1記載に係る簡易型自動消火器は、消火液を収納した密封容器、及び前記容器内の底部まで挿入して接続した適宜長さの放出チューブ、及び放出チューブの先端に設けたシャワー口部を備えた消火系と、密封容器への高圧ガス供給源となる小型ガスボンベ、及び前記ボンベから密封容器への高圧ガス供給路の開口動作をなす作動機構部、及び高温検知によって動作するセンサ部、及びセンサ部の動作を作動機構部に伝達して動作させる伝達部を備えた駆動系で構成される自動消火器であって、前記伝達部をアウターチューブとインナーワイヤーで形成し、センサ部が所定のケース部内にバネ付勢力に抗して収納した高温溶融部材と前記バネ付勢力で動作される作動板とで構成され、前記インナーワイヤー端部と前記作動板とを連結すると共に、アウターチューブをケース部に固着し、作動部機構部が、固定部と動作部で構成され、前記インナーワイヤー端部と動作部とを連結すると共に、アウターチューブを固定部に固着してなることを特徴とするものである。
【0009】
而して前記の簡易型自動消火器は、例えば台所のコンロ上方にシャワー口部が位置するように設置するもので、コンロ近傍で火災が発生した場合にその高温によって高温溶融部材が溶融し、バネ付勢力でインナーワイヤーが引かれ、同時にインナーワイヤーの他端の動作部を動かし、密封容器に高圧ガスが供給され、その圧力で密封容器内の消火液が押し出されて、シャワー口部から火災元のコンロに対して消火液を降らせ、初期消火を実現するもので、全ての動作は機械的制御で消火作動がなされるものである。
【0010】
また本発明の請求項2記載に係る簡易型自動消火器は、密封容器、及び小型高圧ガスボンベ、及び作動機構部を適宜な設置可能な箱型本体内に収納し、センサ部及びシャワー口部を小型の先端ボックスに収納し、放出チューブと伝達部を箱型本体から突設して小型の先端ボックスを所定高さに張り出して支持する支持アーム内に収納してなるもので、請求項3記載の簡易型自動消火器は、前記支持アームをフレキシブルチューブとしたものである。
【0011】
従って消火器全体が設置型の単一装置となるものであるから、箱型本体をコンロ脇等に配置し、支持アームで先端ボックスをコンロ上方に張り出すようにする等、本発明の自動消火器を所望の場所に設置することができる。
【0012】
本発明の請求項4記載に係る簡易型自動消火器は、特に小型高圧ガスボンベをエアゾールタイプの開閉弁内蔵型とし、作動機構部の動作部にボンベ放出口の嵌合部を設けると共に、前記嵌合部と連通する供給管を接続してなるもので、例えば市販の自転車タイヤ空気入れボンベのような既存品を使用できる。
【発明の効果】
【0013】
本発明の構成は上記のとおりで、消火液容器と消火液散布駆動のための高圧ガスボンベから離れた所望位置の配置されるセンサ部を、高温溶融部材の溶融による高温検知を採用すると共に、センサ部の検知をアウターチューブとインナーワイヤーからなる機械的伝達手段を採用したものであるから、例えばブレーキワイヤーとして多用されている既存品をそのまま利用することができ、製造容易で且つ機械的な制御で消火作動可能としたものである。
【図面の簡単な説明】
【0014】
図1】本発明の実施形態の全体構成の簡易なブロック図。
図2】同全体の外観図(使用状態を示す)。
図3】同先端ボックスの説明図。
図4】同センサ部の断面図。
図5】同設置型箱体の一部裁断した正面図。
図6】同作動機構部の説明図(断面図)。
図7】同図(動作説明図)。
【発明を実施するための形態】
【0015】
次に本発明の実施形態について説明する。実施形態に示した簡易型自動消火器は、外観上が設置型の箱型本体01と先端ボックス02と前記箱型本体01と先端ボックス02の間を連結する支持アーム03で構成され、箱型本体01は例えば台所におけるコンロBの近傍に設置できる程度の大きさで、支持アーム03は可撓性を具備したフレキシブルチューブ等で形成したもので、その先端がコンロBの上方に達する長さとし、その先端の先端ボックス02を支持できる太さ及び強度を備えてなるものである。
【0016】
消火器の消火機能を発揮するために、消火液Aの貯留及び散布流路を構成する消火系と、火災時に消火剤散布作動をなす駆動系とを備えているものであるが、構成各部は、前記した箱型本体01と先端ボックス02と支持アーム03内に収納してなるものである。
消火系は、密封容器1と放出チューブ2とシャワー口部3で構成される。密封容器1は例えば500ml程度の容量で、適宜な消火液(油火災対応の炭酸カリウム溶液やフッ素系界面活性剤液等)Aを充填し、ネジ式キャップ11に放出チューブ2と高圧ガス供給路となる後述するガス供給チューブ6を密封装着したもので、箱型本体01内に収納する。
【0017】
放出チューブ2は適宜な樹脂チューブで柔軟性を備えて、一端は密封容器1の底面まで達するようにし、箱型本体01から出た放出チューブ2は、支持アーム内03内に収納して他端をシャワー口部3に連結してなるものである。
【0018】
シャワー口部3は、消火液Aを適宜な圧力でコンロB上に降らせる程度の小孔を多数穿設したもので、先端ボックス02内に小孔が下向きとなるように装着したものである。
【0019】
駆動系は、小型ガスボンベ4と作動機構部5とガス供給チューブ6と伝達部7とセンサ部8で構成される。
【0020】
小型ガスボンベ4は、市販されている自転車タイヤ空気入れボンベを採用する。このボンベはエアゾールタイプで開閉弁内蔵型であり、突出放出口41を下圧移動させると高圧ガスが噴出するものである。この小型ガスボンベ4を箱型本体01内の載置台04と、箱型本体01内で固定されている横固定板(後述する作動機構部5の固定部横板511を兼ねる)の間に、突出放出口41が突出するように装着して固定するものである。
【0021】
作動機構部5は、固定部51と動作部52で構成され、固定部51は箱型本体01に固着されている部材で、前記の横固定板を兼ねる固定部横板511と、動作部52を連結する固定部立板512からなり、動作部52は、固定部立板512に基端を枢結した回動腕521と、回動腕の中間に前記小型ガスボンベ4の突出放出孔41の先端が密着嵌合すると共に、ガス通路522を有する嵌合部523を設けたものである。
【0022】
ガス供給チューブ6は、前記嵌合部523のガス通路522の出口に連結し、密封容器1内に接続し、密封容器1内の上方部分で開口しているものである。
【0023】
伝達部7は、アウターチューブ71とインナーワイヤー72で形成されているもので、一般的に自転車のブレーキワイヤーとして多用されている既存品を利用し、支持アーム03内に収納され、箱型本体01内の作動機構部5と連結し、他端は先端ボックス02内のセンサ部8と連結してなるものである。
【0024】
作動機構部5との連結は、アウターチューブ71を固定部横板の下面に固着し、インナーワイヤー72をアウターチューブ71から引き出して回動腕521の先端箇所に連結してなる。
【0025】
センサ部8は、ケース部81内の尾方側に、発条82と発条82の先端箇所に配置した作動板83を備え、高温溶融部材(設定温度で溶融開始)84を発条82の付勢力に抗してケース部81内の前方側に装着収納したもので、伝達部7のアウターチューブ71をケース部81の尾端に固着し、インナーワイヤー72を作動板83に連結したものである。
【0026】
而して前記の簡易型自動消火器は、例えば台所のコンロBの側方に箱型本体01に配置し、支持アーム03を曲げて先端ボックス02をコンロ上方に張り出すように設置しておき、てんぷら調理等において油火災が発生すると、消化液Aが先端ボックス02のシャワー口部3から降り注がれて初期消火をなすものである。
【0027】
即ち火災の発生により、雰囲気が高温状態となると、高温溶融部材84が溶融し、圧縮状態の発条82が開放され、発条82で作動板83が押し出されると、作動板83に連結したインナーワイヤー72が引かれる。
【0028】
その結果、箱型本体01内において作動機構部5の回動腕521をインナーワイヤー72で引き下げ、小型ガスボンベ4の突出放出口41が押し下げられることになり、小型ガスボンベ4から高圧ガスCが放出される。高圧ガスCはガス供給チューブ6を通って密封容器1内に供給され、密封容器1の圧力が高まることにより、消火液Aが押し出され、放出チューブ2をとおってシャワー口部3から放出されことになる。
【0029】
このように本発明の簡易型自動消火器は、全て機械的駆動でなされる設置タイプであり、小型ガスボンベと密封容器の容量を適宜設定することで消火能力も任意に選択でき、しかも電源等を必要とせずに所望の箇所に容易に配置できるものである。
【0030】
尚本発明は上記した実施形態に限定されるものではなく、例えばシャワー口部とセンサ部は先端ボックスに組み込まずに、別々に配置するようにしても良いし、また作動機構部も小型ガスボンベからの高圧ガス放出可能な構造であれば良く、他の構造も採用できるものである。
【符号の説明】
【0031】
01 箱型本体
02 先端ボックス
03 支持アーム
04 載置台
1 密封容器
11 ネジ式キャップ
2 放出チューブ
3 シャワー口部
4 小型ガスボンベ
41 突出放出口
5 作動機構部
51 固定部
511 固定部横板
512 固定部立板
52 動作部
521 回動腕
522 ガス通路
523 嵌合部
6 ガス供給チューブ
7 伝達部
71 アウターチューブ
72 インナーワイヤー
8 センサ部
81 ケース部
82 発条
83 作動板
84 高温溶融部材
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
【手続補正書】
【提出日】2017年7月25日
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
消火液を収納した密封容器、及び前記容器内の底部まで挿入して接続した適宜長さの放出チューブ、及び放出チューブの先端に設けたシャワー口部を備えた消火系と、密封容器への高圧ガス供給源となる小型ガスボンベ、及び前記ボンベから密封容器への高圧ガス供給路の開口動作をなす作動機構部、及び高温検知によって動作するセンサ部、及びセンサ部の動作を作動機構部に伝達して動作させる伝達部を備えた駆動系で構成される自動消火器であって、
前記密封容器、小型高圧ガスボンベ及び作動機構部を適宜な設置可能な箱型本体内に収納し、センサ部及びシャワー口部を適宜な先端ボックスに収納し、
放出チューブ及びアウターチューブとインナーワイヤーで形成した伝達部を、前記箱型本体から突設して先端ボックスを所定高さに張り出して支持するフレキシブルチューブで形成した支持アーム内に収納し、
箱型本体内に収納される小型高圧ガスボンベをエアゾールタイプの開閉弁内蔵型とし、作動機構部を固定部と動作部で構成して、前記インナーワイヤー端部と動作部とを連結すると共に、アウターチューブを固定部に固着し、動作部に前記ボンベの放出口を下圧開口する嵌合部を設けると共に、前記嵌合部と連通するガス供給チューブを密閉容器に接続して高圧ガス供給路を形成し、
前記先端ボックスに収納したセンサ部を、所定のケース部内にバネ付勢力に抗して収納した高温溶融部材と前記バネ付勢力で動作される作動板とで構成し、前記インナーワイヤー端部と前記作動板とを連結すると共に、アウターチューブをケース部に固着してなることを特徴とする簡易型自動消火器。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0008
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0008】
本発明に係る簡易型自動消火器は、消火液を収納した密封容器、及び前記容器内の底部まで挿入して接続した適宜長さの放出チューブ、及び放出チューブの先端に設けたシャワー口部を備えた消火系と、密封容器への高圧ガス供給源となる小型ガスボンベ、及び前記ボンベから密封容器への高圧ガス供給路の開口動作をなす作動機構部、及び高温検知によって動作するセンサ部、及びセンサ部の動作を作動機構部に伝達して動作させる伝達部を備えた駆動系で構成される自動消火器であって、前記密封容器、小型高圧ガスボンベ及び作動機構部を適宜な設置可能な箱型本体内に収納し、センサ部及びシャワー口部を適宜な先端ボックスに収納し、放出チューブ及びアウターチューブとインナーワイヤーで形成した伝達部を、前記箱型本体から突設して先端ボックスを所定高さに張り出して支持するフレキシブルチューブで形成した支持アーム内に収納し、箱型本体内に収納される小型高圧ガスボンベをエアゾールタイプの開閉弁内蔵型とし、作動機構部を固定部と動作部で構成して、前記インナーワイヤー端部と動作部とを連結すると共に、アウターチューブを固定部に固着し、動作部に前記ボンベの放出口を下圧開口する嵌合部を設けると共に、前記嵌合部と連通するガス供給チューブを密閉容器に接続して高圧ガス供給路を形成し、前記先端ボックスに収納したセンサ部を、所定のケース部内にバネ付勢力に抗して収納した高温溶融部材と前記バネ付勢力で動作される作動板とで構成し、前記インナーワイヤー端部と前記作動板とを連結すると共に、アウターチューブをケース部に固着してなることを特徴とするものである。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0009
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0009】
而して前記の簡易型自動消火器は、例えば台所のコンロ上方にシャワー口部が位置するように設置するもので、コンロ近傍で火災が発生した場合にその高温によって高温溶融部材が溶融し、バネ付勢力でインナーワイヤーが引かれ、同時にインナーワイヤーの他端で動作部を動かし、密封容器に高圧ガスが供給され、その圧力で密封容器内の消火液が押し出されて、シャワー口部から火災元のコンロに対して消火液を降らせ、初期消火を実現するもので、全ての動作は機械的制御で消火作動がなされるものである。
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0010
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0010】
また特に、密封容器、及び小型高圧ガスボンベ、及び作動機構部を適宜な設置可能な箱型本体内に収納し、センサ部及びシャワー口部を小型の先端ボックスに収納し、放出チューブと伝達部を箱型本体から突設して小型の先端ボックスを所定高さに張り出して支持するフレキシブルチューブで形成した支持アーム内に収納してなるものである。
【手続補正5】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0012
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0012】
さらに小型高圧ガスボンベをエアゾールタイプの開閉弁内蔵型とし、動作部に前記ボンベの放出口を下圧開口する嵌合部を設けると共に、前記嵌合部と連通する供給管を密閉容器に接続して高圧ガス供給路を形成したもので、例えば市販の自転車タイヤ空気入れボンベのような既存品を使用できる。