特開2018-58635(P2018-58635A)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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  • 特開2018058635-袋入りソースホルダー 図000003
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  • 特開2018058635-袋入りソースホルダー 図000005
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】特開2018-58635(P2018-58635A)
(43)【公開日】2018年4月12日
(54)【発明の名称】袋入りソースホルダー
(51)【国際特許分類】
   B65D 85/72 20060101AFI20180316BHJP
   A61J 1/00 20060101ALI20180316BHJP
【FI】
   B65D85/72 D
   A61J1/00 430
【審査請求】有
【請求項の数】1
【出願形態】書面
【全頁数】7
(21)【出願番号】特願2016-206345(P2016-206345)
(22)【出願日】2016年10月4日
(11)【特許番号】特許第6162874号(P6162874)
(45)【特許公報発行日】2017年7月12日
(71)【出願人】
【識別番号】516315421
【氏名又は名称】志賀 寿子
(72)【発明者】
【氏名】志賀 寿子
【テーマコード(参考)】
3E035
4C047
【Fターム(参考)】
3E035AA01
3E035AA03
3E035AA20
4C047AA31
4C047CC14
4C047CC23
(57)【要約】      (修正有)
【課題】液体のソースや粉末の調味料または薬を開封後もこぼれたりする事がなく安定して置けるようなソースホルダーを提供する。
【解決手段】直方体型箱体を横長に平面置きした場合において、対向する2つの短手壁は高さが等しく、この短手壁上端縁辺それぞれから内側へ斜め下方へ凡そ高さ半分の深さ位置まで、斜面が形成されて渡し架け部を成し、上面の残余域は上方に開口してあり、開口空間は仕切りによって長手方向に2分され、仕切りは渡し架け部の中間の位置まで渡し架けて、渡し架け部末端縁辺から垂直に内底面まで下りており、対向する2つの長手壁は、共に等しく、左右両端域において、渡し架け部の斜降する稜線に沿いつつ、斜降稜線末端から垂直に内底面に至る領域が切抜かれて、長手壁相互間は通り抜け空間でつながっており、長手壁上端縁辺は仕切りと同じ高さ位置に来るように形成されている。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
市販されている袋入りのソースや調味料のサイズは120mm×80mm物が最も多く、これを一般的な規格サイズだとして、この一般的な規格サイズに近い袋サイズの物をも含めて対応できる収納具であるが、
長さ約160mm、幅約35mm、高さ約65mmの直方体型箱体を横長に平面置きした場合において、
対向する2つの短手壁は、
共に等しく高さ約65mmに形成してあり、この短手壁上端縁辺、即ち上面の相対向する短手縁辺、のそれぞれから内側へ、約45°角度で斜め下方へ凡そ高さ半分の深さ位置まで、斜面が形成されて渡し架け部を成し、両側の渡し架け部の末端縁辺を隔てる間隔幅は約80mmに形成してあり、
上面の残余域は上方に開口してあり、この開口空間は仕切りによって長手方向に2分されているが、仕切りは渡し架け部の中間の位置、即ち上端縁から約16mmの高さ位置まで渡し架けて、渡し架け部末端縁から垂直に内底面まで下りているのであり、
対向する2つの長手壁は、
共に等しく、左右両端域において、渡し架け部の斜降する稜線、即ち斜降稜線に沿いつつ、斜降稜線末端から垂直に内底面に至る領域がすっぽり切抜かれて、長手壁相互間は通り抜け空間でつながっており、
長手壁上端縁辺は仕切りと同じ高さ位置に来るように形成されているのであって、
この様に形成された箱体の仕切られた開口空間に、袋入りのソースや調味料が、斜めもしくは真っ直ぐに立て置かれ、置かれた状態のままで、上方に突き出ている袋の角や縁辺をハサミで切除すれば、切ったはずみで中身がこぼれたりする心配がないということを特徴とする袋入りソースホルダー。
【請求項2】
一般的な規格サイズを大きく離れる大小サイズの袋入りソース等に対応する場合に於いて、
斜面角度は一定でありつつ、各部位の長さ・幅・高さのサイズは、相互の比率が保たれておれば、多様なサイズで形成可能であることを特徴とする、請求項1に記載の袋入りソースホルダー。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、料理中や薬を服用する前に一時的に置いて液体のソースや粉末の調味料がこぼれないようにする。漢方薬などの粉末の薬置きとしても使用できる。
【背景技術】
【0002】
従来、焼きそばやチャーハンなどの液体ソースや粉末の調味料は切り口を切ってお皿の上に一時的に置くかそのまま直ぐに入れていた。薬などの粉末のものは開封したら手に持ったままか、開封後はこぼれないように気をつけて下に置いていた。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
そのために次のような問題点があった。
(イ)調理中に調味料や液体ソースを開封するとすぐにその調味料をかけるか下に置くかのどちらかであった。下に置くとこぼれてしまう事があり一度に一袋以上開封してしまうと液体ソースを使用するのもかけるのも大変だった。
(ロ)粉末の薬などは開封したら片手で薬をもち片手で水を持ち服用しなければならないので下に置くとこぼれる可能性がある。
【課題を解決するための手段】
【0005】
長さ約160mm、幅約35mm、高さ約65mmの直方体型箱体を横長に平面置きした場合において、
対向する2つの短手壁は、共に等しく高さ約65mmに形成してあり、この短手壁上端縁辺、即ち上面の相対向する短手縁辺、のそれぞれから内側へ、約45°角度で斜め下方へ凡そ高さ半分の深さ位置まで、斜面が形成されて渡し架け部を成し、両側の渡し架け部末端縁辺を隔てる間隔幅は約80mmに形成してあり、上面の残余域は上方に開口してあり、この開口空間は仕切りによって長手方向に2分されているが、仕切りは渡し架け部の中間の位置、即ち上端縁から約16mmの高さ位置まで渡し架けて、渡し架け部末端縁辺から垂直に内底面まで下りているのであり、
対向する2つの長手壁は、共に等しく、左右両端域において、渡し架け部の斜降する稜線、即ち斜降稜線に沿いつつ、斜降稜線末端から垂直に内底面に至る領域がすっぽり切抜かれて、長手壁相互間は通り抜け空間でつながっており、長手壁上端縁辺は仕切りと同じ高さ位置に来るように形成されているのであって、
この様に形成された箱体の仕切られた開口空間に、袋入りのソースや調味料が、斜めもしくは真っ直ぐに立て置かれ、置かれた状態のままで、上方に突き出ている袋の角や縁辺をハサミで切除すれば、切ったはずみで中身がこぼれたりする心配がない。
以上を特徴とする袋入りソースホルダーである。
【発明の効果】
【0006】
液体のソースを手で開封するときも斜めにした方がこぼれにくいので同じ状態にするために斜めに置くことができるので液体ソースが安定する。一度に数多くの袋が開封できる。薬などは開封後もゆっくりと作業ができる。通り抜け空間があるので内部にほこりやゴミが付着したとしても綺麗に掃除しやすい。
【図面の簡単な説明】
【0007】
図1】本発明の斜視図
図2】本発明の実施例を示した斜視図
図3】本発明の別の実施例を示した斜視図
【発明を実施するための形態】
【0008】
以下、本発明の実施の形態について説明する。
(イ)長さ約160mm、幅約35mm、高さ約65mmの直方体型箱体を横長に平面置きした場合において、対向する2つの短手壁(1)は、共に等しく、高さ約65mmに形成してあり、この短手壁上端縁辺(3)、即ち上面の相対向する短手縁辺、のそれぞれから内側へ、役45°角度で斜め下方へ凡そ高さ半分の深さ位置まで、斜面が形成されて渡し架け部(5)を成し、両側の渡し架け部末端縁辺(6)を隔てる間隔幅は約80mmに形成してあり、上面の残余域は上方に開口してあり、この開口空間は仕切り(7)によって長手方向に2分されているが、仕切り(7)は渡し架け部の中間の位置、即ち上端縁から約16mmの高さ位置まで渡し架けて、渡し架け部末端縁辺(6)から垂直に内底面まで下りているのであり、対向する2つの長手壁(2)は、共に等しく、左右両端域において、渡し架け部の斜降する稜線、即ち斜降稜線(9)に沿いつつ、斜降稜線末端から垂直に内底面(8)に至る領域がすっぽり切り抜かれて、長手壁相互間は通り抜け空間(10)でつながっており、長手壁上端縁辺(4)は仕切りと同じ位置に来るように形成されているのであって、この様に形成された箱体の仕切られた開口空間に、袋入りソース(11)や袋入り粉末調味料(12)が、斜めもしくは真っ直ぐに立て置かれ、置かれた状態のままで、上方に突き出ている袋の角や縁辺をハサミで切除すれば、切ったはずみで中身がこぼれたりする心配がない。
本発明は、以上の様な構成であり、以下その具体的な使用法について説明する。
(イ)液体のソースは渡し架け部の斜面に斜めに、粉末のものは渡し架け部の間に立てにセットする。
(ロ)手で開封するときも斜めにした方がこぼれにくいので同じ状態にするために斜めに置くことができるので液体ソースが安定する。
(ハ)粉末の薬などは開封したら片手で薬をもち片手で水を持ち服用しなければならないので造作に置くとこぼれる可能性があるので一時仮置きする。
(ニ)置いて上に突き出た角の短辺の切り口を重ねたまま同時に切除すると一度にいくつかの袋が開封する事ができる。
【符号の説明】
【0009】
1 短手壁
2 長手壁
3 短手壁上端縁辺
4 長手壁上端縁辺
5 渡し架け部
6 渡し架け部末端縁辺
7 仕切り
8 内底面
9 斜降稜線
10 通り抜け空間
11 袋入りソース
12 袋入り粉末調味料
図1
図2
図3
【手続補正書】
【提出日】2017年3月31日
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
長さ約160mm、幅約35mm、高さ約65mmの直方体型箱体を横長に平面置きした場合において、
対向する2つの短手壁は、
共に等しく高さ約65mmに形成してあり、この短手壁上端縁辺、即ち上面の相対向する短手縁辺、のそれぞれから内側へ、約45°角度で斜め下方へ凡そ高さ半分の深さ位置まで、斜面が形成されて渡し架け部を成し、両側の渡し架け部の末端縁辺を隔てる間隔幅は約80mmに形成してあり、
上面の残余域は上方に開口してあり、この開口空間は仕切りによって長手方向に2分されているが、仕切りは渡し架け部の中間の位置、即ち上端縁から約16mmの高さ位置まで渡し架けて、渡し架け部末端縁から垂直に内底面まで下りているのであり、
対向する2つの長手壁は、
夫々の左右両端域において、渡し架け部の斜降する稜線、即ち斜降稜線に沿いつつ、斜降稜線末端から垂直に内底面に至る領域がすっぽり切り抜かれて、長手壁相互間は通り抜け空間でつながっており、
長手壁上端縁辺は仕切りと同じ高さ位置に来るように形成されているのであって、
この様に形成された箱体の仕切られた開口空間に、袋入りのソースや調味料が、斜めもしくは真っ直ぐに立て置かれ、置かれた状態のままで、上方に突き出ている袋の角や縁辺をハサミで切除すれば、切ったはずみで中身がこぼれたりする心配がないということを特徴とする袋入りのソースホルダー。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、料理中や薬を服用する前に一時的に置いて液体のソースや粉末の調味料がこぼれないようにする。漢方薬などの粉末の薬置きとしても使用できる。
【背景技術】
【0002】
従来、焼きそばやチャーハンなどの袋入りの液体ソースや粉末の調味料は大方の袋サイズが120mm×80mmの袋であるが、使用に際しては、その袋の切り口を切ってお皿の上に一時的に置くかそのまま直ぐに入れていた。薬などの粉末のものは開封したら手に持ったままか、開封後はこぼれないように気をつけて下に置いていた。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
そのために次のような問題点があった。
(イ)調理中に調味料や液体ソースを開封するとすぐにその調味料をかけるか下に置くかのどちらかであった。下に置くとこぼれてしまう事があり一度に一袋以上開封してしまうと液体ソースを使用するのもかけるのも大変だった。
(ロ)粉末の薬などは開封したら片手で薬をもち片手で水を持ち服用しなければならないので下に置くとこぼれる可能性がある。
【課題を解決するための手段】
【0005】
市販されている袋入りソースや調味料のサイズは120mm×80mm物が最も多く、これを一般的な規格サイズだとして、この一般的な規格サイズに近い袋サイズの物をも含めて対応できる袋入りソースホルダーであるが、
長さ約160mm、幅約35mm、高さ約65mmの直方体型箱体を横長に平面置きした場合において、
対向する2つの短手壁は、共に等しく高さ約65mmに形成してあり、この短手壁上端縁辺、即ち上面の相対向する短手縁辺、のそれぞれから内側へ、約45°角度で斜め下方へ凡そ高さ半分の深さ位置まで、斜面が形成されて渡し架け部を成し、両側の渡し架け部末端縁辺を隔てる間隔幅は約80mmに形成してあり、上面の残余域は上方に開口してあり、この開口空間は仕切りによって長手方向に2分されているが、仕切りは渡し架け部の中間の位置、即ち上端縁から約16mmの高さ位置まで渡し架けて、渡し架け部末端縁辺から垂直に内底面まで下りているのであり、
対向する2つの長手壁は、それぞれの左右両端域において、渡し架け部の斜降する稜線、即ち斜降稜線に沿いつつ、斜降稜線末端から垂直に内底面に至る領域がすっぽり切抜かれて、長手壁相互間は通り抜け空間でつながっており、長手壁上端縁辺は仕切りと同じ高さ位置に来るように形成されているのであって、
この様に形成された箱体の仕切られた開口空間に、袋入りのソースや調味料が、斜めもしくは真っ直ぐに立て置かれ、置かれた状態のままで、上方に突き出ている袋の角や縁辺をハサミで切除すれば、切ったはずみで中身がこぼれたりする心配がない。
以上を特徴とする袋入りソースホルダーである。
【発明の効果】
【0006】
液体のソースを手で開封するときも斜めにした方がこぼれにくいので同じ状態にするために斜めに置くことができるので液体ソースが安定する。一度に数多くの袋が開封できる。薬などは開封後もゆっくりと作業ができる。通り抜け空間があるので内部にほこりやゴミが付着したとしても綺麗に掃除しやすい。
【図面の簡単な説明】
【0007】
図1】本発明の斜視図
図2】本発明の実施例を示した斜視図
図3】本発明の別の実施例を示した斜視図
【発明を実施するための形態】
【0008】
以下、本発明の実施の形態について説明する。
長さ約160mm、幅約35mm、高さ約65mmの直方体型箱体を横長に平面置きした場合において、対向する2つの短手壁(1)は、共に等しく、高さ約65mmに形成してあり、この短手壁上端縁辺(3)、即ち上面の相対向する短手縁辺、のそれぞれから内側へ、役45°角度で斜め下方へ凡そ高さ半分の深さ位置まで、斜面が形成されて渡し架け部(5)を成し、両側の渡し架け部末端縁辺(6)を隔てる間隔幅は約80mmに形成してあり、上面の残余域は上方に開口してあり、この開口空間は仕切り(7)によって長手方向に2分されているが、仕切り(7)は渡し架け部の中間の位置、即ち上端縁から約16mmの高さ位置まで渡し架けて、渡し架け部末端縁辺(6)から垂直に内底面まで下りているのであり、対向する2つの長手壁(2)は、それぞれの左右両端域において、渡し架け部の斜降する稜線、即ち斜降稜線(9)に沿いつつ、斜降稜線末端から垂直に内底面(8)に至る領域がすっぽり切り抜かれて、長手壁相互間は通り抜け空間(10)でつながっており、長手壁上端縁辺(4)は仕切りと同じ位置に来るように形成さているのであって、
この様に形成された箱体の仕切られた開口空間に、袋入りソース(11)や袋入り粉末調味料(12)が、斜めもしくは真っ直ぐに立て置かれ、置かれた状態のままで、上方に突き出ている袋の角や縁辺をハサミで切除すれば、切ったはずみで中身がこぼれたりする心配がない。
本発明は、以上の様な構成であり、以下その具体的な使用法について説明する。
(イ)液体のソースは渡し架け部の斜面に斜めに、粉末のものは渡し架け部の間に立てにセットする。
(ロ)手で開封するときも斜めにした方がこぼれにくいので同じ状態にするために斜めに置くことができるので液体ソースが安定する。
(ハ)粉末の薬などは開封したら片手で薬をもち片手で水を持ち服用しなければならないので造作に置くとこぼれる可能性があるので一時仮置きする。
(ニ)置いて上に突き出た角の短辺の切り口を重ねたまま同時に切除すると一度にいくつかの袋が開封する事ができる。
ホ)この様な使われ方をする物なので、設計上の必要から、若干のサイズの変更があっても、その効果において何らの支障も生じない。
【符号の説明】
【0009】
1 短手壁
2 長手壁
3 短手壁上端縁辺
4 長手壁上端縁辺
5 渡し架け部
6 渡し架け部末端縁辺
7 仕切り
8 内底面
9 斜降稜線
10 通り抜け空間
11 袋入りソース
12 袋入り粉末調味料