【解決手段】ホールソー1は、磁性材料から成る部材に円状の貫通孔を形成するホールソー1であって、先端に複数の切刃5を有する筒状の本体部2と、本体部2に形成され、隣接する切刃5同士を連結する切欠部3と、本体部2の内側において本体部2の軸方向に移動自在に設けられ、部材に当接可能なマグネット部4と、を備え、切欠部3における本体部2の軸方向に沿った大きさは、マグネット部4における本体部2の軸方向に沿った厚みより大きい。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、穿孔後の切片の保持は可能であっても切粉の回収量は少なかった。よって、穿孔後の切片及び切粉の回収効率の向上が求められていた。
【0005】
これに鑑みて、本発明が解決しようとする課題は、穿孔した部材内側又は穿孔側とは反対側への切粉及び切片の落下を従来に比べてより一層低減したホールソーを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
前記課題を解決するための手段として、本発明に係るホールソーは、磁性材料から成る部材に円状の貫通孔を形成するホールソーであって、先端に複数の切刃を有する筒状の本体部と、本体部に形成され、隣接する切刃同士を連結する切欠部と、本体部の内側において本体部の軸方向に移動自在に設けられ、部材に当接可能なマグネット部と、を備え、切欠部における本体部の軸方向に沿った大きさは、マグネット部における本体部の軸方向に沿った厚みより大きい。
【0007】
本発明に係るホールソーにおいて、マグネット部は、本体部内に配置された状態でその周囲に間隙が形成されることが好ましい。
【0008】
本発明に係るホールソーにおいて、マグネット部は、本体部に対して着脱可能に取付けられることが好ましい。
【0009】
本発明に係るホールソーにおいて、マグネット部は、付勢部と磁力を有する回収部とを有し、付勢部は、回収部が当接する部材に向かって回収部を付勢することが好ましい。
【発明の効果】
【0010】
本発明では、切欠部及びマグネット部を特定の大きさに形成したことで、穿孔中においては切粉が切欠部を介して本体部内に入り込んで良好にマグネット部に付着され、穿孔完了時においては穿孔部位から切り抜かれた切片もマグネット部に付着される。このため、本発明によれば、切片の落下防止はもとより、穿孔した部材内側又は穿孔側とは反対側への切粉の落下を従来に比べてより一層低減したホールソーを提供することができる。
【0011】
また、本発明によると、本体部内でマグネット部の周囲に間隙が形成されることで、マグネット部に切粉が大量に付着可能な領域を確保することができるので好ましい。
【0012】
更に、本発明によると、マグネット部を本体部に対して着脱可能にすることで、穿孔前の準備、穿孔後の切粉、切片及びマグネット部の本体部からの取り出し、マグネット部の保守管理等が容易となり、作業効率が向上するので好ましい。
【0013】
更に、本発明によると、マグネット部の付勢部が回収部を穿孔対象物である部材に向かって付勢することで、磁力を有する回収部が部材に対して常に当接した状態を維持することができるので好ましい。
【発明を実施するための形態】
【0015】
本発明に係るホールソーの一実施形態について、
図1〜
図4を参照しつつ説明する。
なお、
図1は、本発明に係るホールソーを備えた工具100の一例を示した斜視概略図である。また、
図2は、
図1の工具100における穿孔部101を示した断面概略図である。
図3は、
図2の穿孔部101における駆動部102の一部を拡大して示した概略図である。
図4は、
図3の駆動部102の一部を分解して示した概略図である。
【0016】
図1に示すように、工具100は、穿孔部101と把持部103とを有する。工具100は、配管Pの側面に貫通孔を形成する穿孔作業を行うための電動工具である。配管Pは、工具100による穿孔対象物であり、本発明における「部材」の一例である。配管Pは磁性材料、例えば鉄、コバルト、ニッケル等を含む筒体であり、内部に都市ガス、水等の各種流体が流通可能となっている。
なお、本発明に係るホールソーを備えた工具の穿孔対象物は、図示した円筒形状の配管Pに限定されず、板状体等であっても良い。
【0017】
穿孔部101は配管Pを穿孔する部位である。穿孔部101については
図2〜
図4を参照しつつ後述する。また、把持部103は、穿孔位置がズレないように配管Pと穿孔部101との相対位置が不動となるように保持する部位である。本実施形態において把持部103は、配管Pの外面に所定の範囲で当接する当接部104を有し、2つの当接部104によって一方側と他方側とから配管Pの周面を挟み込んで、両当接部104をボルト締めして固定されている。
【0018】
続いて
図2に示すように、穿孔部101は、駆動部102とボディ部105とを有する。駆動部102については
図3及び
図4を参照しつつ後述する。また、ボディ部105は、上記把持部103に固定的に取付けられる部位であり、回転駆動する駆動部102の軸がブレを生じないように支持する。
【0019】
図3に示すように駆動部102は、駆動軸106とホールソー1とを有する。駆動軸106は、適宜の動力源からの駆動力が回転として一端部に伝達されて回転する軸体であり、他端部に後述のホールソー1が取付けられている。
【0020】
ホールソー1は、本体部2と切欠部3とマグネット部4とを備える。
【0021】
本体部2は、先端に複数の切刃5を有する円筒体である。切刃5は、本体部2を構成する筒状体の端部が研磨されて成る部位であり、穿孔対象物に対して摺動することで穿孔対象物を切削可能に形成されている。切刃5は本体部2の周面に沿って円状に配列されて成る。本体部2は、その先端側である、図面では下方に示した一端部側が穿孔対象物に当接する。また、本体部2は、その先端側とは反対側である、図面では上方に示した他端部側が駆動軸106の他端部に対して固定的に取付けられる。これにより、駆動軸106が受けた回転が本体部2に伝達されて、本体部2も回転することができるようになっている。
【0022】
切欠部3は、本体部2に形成され、隣接する切刃5同士を連結する。具体的に切欠部3は、本体部2の周面に形成された切欠部位であり、一の切刃5から本体部2の他端部側に延在し、隣接する他の切刃5まで直線的及び曲線的に形成される。なお、
図3に示す「X」は、切欠部3が形成される本体部2の先端から、切欠部3における本体部2の他端部側の端部までの、本体部2の軸線に沿った切欠部3の大きさ(以下、単に「切欠部3の大きさ」と称することがある)である。
【0023】
マグネット部4は、特に
図2に示すように、駆動軸106及び本体部2に挿入されている。マグネット部4の具体的な構造としては、駆動軸106及び本体部2から引き抜いた状態で
図4に示すように、回収部41、軸部42及びスリーブ43が設けられている。
【0024】
回収部41は、例えばネオジム磁石等の永久磁石を用いて円盤状に形成され、磁性材料を含む穿孔対象物を引き寄せることができる。なお、
図3に示す「Y」は、マグネット部4における本体部2の軸線に沿った回収部41の厚み(以下、単に「マグネット部4の厚み」と称することがある)である。
本発明において回収部は永久磁石に代えて、穿孔時のみ導電することにより穿孔対象物を引き寄せる電磁石であっても良い。
【0025】
軸部42は、回収部41の一端面に固定的に取付けられる軸体である。また、スリーブ43は、筒体であり軸部42の一部が挿入されると共に、駆動軸106の他端部に保持されて成る。
【0026】
軸部42の周囲にはコイルスプリング44が軸部42に沿って巻回配置されている。コイルスプリング44によって、回収部41及び軸部42は
図3に示す初期位置を維持することができる。なお、コイルスプリング44は、本発明における付勢部の一例である。付勢部としては、コイルスプリング44に代えて、空気バネ、たけのこバネ、板バネ又はエラストマー等を用いることができる。
【0027】
また、軸部42のスリーブ43に挿入される部位の周側面において、楕円形状の長穴であるスライド穴45が、楕円の長軸が軸部42の軸線に一致するように形成されている。
【0028】
更に、スリーブ43に固定されて成る係止ピン46がスライド穴45に挿通されることで、軸部42がスリーブ43に対して挿抜されるときに、軸部42の可動範囲は係止ピン46がスライド穴45の一端から他端まで移動する範囲内に限定される。すなわち、スライド穴45及び係止ピン46により、軸部42の可動範囲が規制されることとなる。
【0029】
軸部42がスリーブ43に対して
図2及び
図3に示した状態よりも更に挿入された場合は、コイルスプリング44が軸部42とスリーブ43との間で短縮されて付勢力が作用するので、軸部42及びスリーブ43が
図2及び
図3に示した初期状態への復元しようとする。
【0030】
マグネット部4は、
図4に示すように、駆動軸106及び本体部2に対して挿抜可能に設けられ、着脱自在である。具体的には、スリーブ43の周面には凹部である係合溝47が1周に亘って形成されている。また、
図2及び
図4に示すように、駆動軸106にはスリーブ43の係合溝47に係合可能な凸部である係合部6が固定的に設けられている。
【0031】
係合部6と係合溝47とが係合することで、駆動軸106内にマグネット部4が挿入された状態で保持することができる。係合溝47の深さとしては、回収部41の本体部2からの引出し操作を手動等で行うことで、係合部6との係合状態を容易に解除可能な程度の深さに形成されている。
【0032】
係合溝47はスリーブ43の周面の全周に亘って形成されているので、係合部6と係合溝47とが係合している状態で駆動軸106が回転したとしても、係合部6が係合溝47に沿ってスリーブ43の周面上を摺動する。これにより、マグネット部4には回転力が伝達されない又はされ難くなっている。よって、マグネット部4が当接することになる配管P及び切片等を安定的に保持することができる。
【0033】
以上の構成により、マグネット部4は、回収部41及び軸部42が本体部2の内側において本体部2の軸方向に移動自在に設けられ、回収部41が穿孔対象物である上記配管Pに当接可能となっている。
【0034】
図3に示すように、切欠部3の大きさXは、マグネット部4の厚みYより大きく形成されている。換言すると、マグネット部4の回収部41は、切欠部3を介して本体部2の周側面から露出している。更に、マグネット部4における回収部41は、
図2及び
図4に示すように、本体部2内に配置された状態でその周囲、つまり回収部41と本体部2及び切刃5の内面との間、並びに、回収部41の軸部42の接続部位周辺等に間隙が形成される。
これらの構成による作用については、穿孔工程についての説明と共に
図5〜
図8を参照しつつ後述する。
【0035】
ここで、
図5〜
図8を参照しつつ本実施形態に係るホールソー1の使用形態について説明する。なお、
図5〜
図8では、ホールソー1の穿孔形態を示すために工具100における駆動部102の一部のみを拡大して示している。
図5は、穿孔前の駆動部102を示した概略図である。
図6は、穿孔中の駆動部102を示した概略図である。
図7は、穿孔後の駆動部102を示した概略図である。
図8は、穿孔後の駆動部102の一部を分解して示した概略図である。
【0036】
まず、穿孔対象物である配管Pの外面に対してマグネット部4の回収部41が当接させた状態に駆動部102を配置する。このとき、
図5に示すように、切刃5の一部も配管Pの外面に当接する。この状態で回収部41は磁性材料を含む配管Pを引き付けて接触状態を維持し続ける。
【0037】
図5には図示しないが、この状態で
図1に示した把持部103により、駆動部102を有する穿孔部101と配管Pとの相対位置が固定される。もっとも、配管Pの穿孔位置に穿孔部101を位置決めした上で把持部103により穿孔部101を固定した後に、回収部41を配管Pに当接させても良い。
【0038】
次に、配管Pに対して駆動部102を押し付けつつ、適宜の動力源を作動させて駆動部102を回転駆動する。これにより、
図6に示すように、配管Pの外面を摺動する切刃5が配管Pを切削しつつ穿孔する。このとき、回収部41は配管Pの外面に当接したままであるので、漸次、切刃5のみが配管Pに埋没した状態となる。切刃5が配管Pに埋没していくことで相対的に、回収部41は軸部42と共に本体部2の他端部側に配管Pの外面によって押し込まれる。また、回収部41及び軸部42が本体部2に対して押し込まれると、回収部41及び軸部42が押し戻される方向にコイルスプリング44の付勢力が生じる。これにより、回収部41は穿孔中及び穿孔後に配管Pに対して当接した状態を維持することができる。
【0039】
切刃5が配管Pを切削する際に、細かい切粉Gが発生する。上述したように、切欠部3の大きさXはマグネット部4の回収部41の厚みYより大きく形成されているので、
図6に黒色の矢印で示したように、切削中に切粉Gが切欠部3を介して本体部2内に入り込む。本体部2内に入り込んだ切粉Gは、磁力により回収部41に付着する。上述したように、回収部41がコイルスプリング44の付勢力により配管Pへの当接状態を常時維持することができるので、穿孔中に回収部41が配管Pから脱離してしまうことがない。これにより、穿孔中は回収部41による切粉Gの回収を常に行うことができる。
【0040】
更に配管Pの穿孔を続けると、全ての切刃5が配管Pを貫通して穿孔が完了する。穿孔後は駆動部102を配管Pから引き抜くと、
図7に示すように、本体部2内に切片Fが残存した状態となる。穿孔中から穿孔後の除去作業までは、切片Fに対して回収部41が当接状態を維持しており、回収部41の磁力で切片F及び切粉Gが保持される。
【0041】
続いて示す
図8には、穿孔が完了したホールソー1を配管Pから抜去し、更に本体部2から引き出した状態のマグネット部4を示している。穿孔後にマグネット部4を本体部2から引き抜くと、切片F及び切粉Gの除去作業が容易となる。
【0042】
図7及び8に示すように、配管Pにはホールソー1の穿孔によって貫通孔Oが形成される。配管Pの一部として貫通孔O内に存在していた部位は、ホールソー1により切り取られてマグネット部4の回収部41に切片F及び切粉Gとして付着している。切刃5が配管Pを貫通するときに、回収部41が磁力によって切片Fの付着状態を維持可能であるので、切片Fの配管P内部への落下を防止することができる。
【0043】
既存のホールソーにおいては、磁石を用いたホールソーであれば切片Fの回収のみを行っていた。しかしながら、これでは切粉Gの回収が行われず又は回収量が少量に留まり、穿孔後の配管Pの内部に切粉Gが大量に落下していた。穿孔対象物が板状物である場合も同様に、穿孔側とは反対側への切粉Gの落下が生じていた。よって、従来では配管Pの穿孔作業の後は配管P内の清掃作業が必要であった。
【0044】
これに対して、本実施形態に係るホールソー1は、切欠部3及びマグネット部4によって、穿孔中及び穿孔後において配管Pから発生する切片Fだけでなく切粉Gも配管P内への落下を、従来に比べてより一層抑制又は低減される。
【0045】
なお、穿孔中に発生した切粉Gは、配管Pの穿孔側でかつ本体部2の外側に、つまり
図5〜
図8に示す配管Pの外面上側に溜まっていく可能性があるが、このような切粉Gの少なくとも一部は回収部41に引き寄せられて切欠部3を介して本体部2内に入り込み、回収部41に付着するので、切粉Gの回収効率は良好である。
【0046】
また、上述したようにマグネット部4は駆動軸106及び本体部2が回転駆動しても係合溝47によって回転が伝達されないことで、穿孔中及び穿孔後において特に切粉Gが回転等によって飛散することが無いので、好ましい。
【0047】
更に、
図8に示すように穿孔後にマグネット部4を引き抜く場合、切欠部3からドライバー等を本体部2内に挿入して切刃5側に押し出すことで、回収部41の引き抜きが簡便である。これにより、マグネット部4からの切片F及び切粉Gの除去作業が容易となる。
【0048】
上述したように、マグネット部4における回収部41と本体部2の内面及び駆動軸106との間に間隙が形成されているので、本体部2及び駆動軸106自体が切片F及び切粉Gの回収部41への付着を阻害しない。これにより、特に切粉Gの回収量向上を図ることができる。
【0049】
以上のように図示した実施形態以外にも、本発明の目的を達成可能な範囲で様々な形態を採用することができる。
【0050】
本発明において切欠部の形状は、特に限定されず、例えば切刃に求められる強度等に鑑みて決定するのが良い。また、上記実施形態において切欠部3は、その形状及び大きさXが全ての切欠部3で同一となるように均一に形成されている。これに対して、本発明において切欠部は、形状及び本体部の軸線に沿った大きさは均一であることは必須ではなく、例えばホールソーに求められる切削性能及び強度等に鑑みて適宜に設定されるのが良い。なお、切欠部の形状及び大きさにおいて切欠部毎にバラつきがある場合は、最も本体部の軸線に沿って大きく形成された切欠部の大きさを「X」として採用することができる。
【0051】
マグネット部の磁力に加えて、穿孔対象物を切り抜いた切片の保持をより確実にする場合、マグネット部及び本体部の略中央部からセンタードリルを突出させるようにしても良い。この場合、センタードリルは、マグネット部の略中央部から突出しつつ、センタードリルのみに駆動源からの回転が伝達されるように配置されるのが良い。
このように配置すると、穿孔前にまずセンタードリルを回転駆動して穿孔対象物に挿通し、更にマグネット部を穿孔対象物に当接させることで、センタードリルによる挿通とマグネット部の磁力とにより切片の保持が強固になる。また、センタードリルによって穿孔部位の中心軸が固定されることになるので、穿孔中に穿孔位置のズレ及びブレが生じ難くなる。
【0052】
本発明における本体部内に吸引手段を付設することが好ましい。吸引手段としては、本体部の内側の空気を吸引することで、本体部内を少なくとも大気圧より陰圧にする手段である。吸引手段として更に具体的には、例えば本体部に外部に連通する連通孔を設け、この連通孔近傍に本体部の内側から外側に向けて送風可能なファン等を採用することができる。吸引手段を設けることで、穿孔により本体部内に発生する切粉を本体部内に留める事ができ、切欠部から本体部の外側への切粉の排出を低減して、マグネット部での切粉の回収量の更なる向上を図ることができる。
【0053】
本発明において切欠部の大きさは、穿孔作業が完了するまでマグネット部の穿孔側とは反対面が切欠部を介して露出し続ける大きさであるのが好ましい。換言すると、マグネット部が最も本体部内に押し込まれた状態となる穿孔完了直前の状態において、切欠部がマグネット部よりも他端部側に大きく切り欠かれていることが好ましい。この大きさの切欠部を設けることで、穿孔完了まで切欠部を通って切粉が本体部内に入り込むことができるので、切粉のより一層良好な回収効率を確保することができる。
【0054】
以上、本発明者によってなされた発明を適用した実施形態について説明したが、この実施形態による本発明の開示の一部をなす論述及び図面により、本発明は限定されることはない。すなわち、この実施形態に基づいて当業者等によりなされる他の実施形態、実施例及び運用技術等は全て本発明の範疇に含まれることは勿論であることを付け加えておく。