特開2018-63460(P2018-63460A)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】特開2018-63460(P2018-63460A)
(43)【公開日】2018年4月19日
(54)【発明の名称】感知器用防塵カバー
(51)【国際特許分類】
   G08B 17/10 20060101AFI20180323BHJP
   G08B 17/00 20060101ALI20180323BHJP
【FI】
   G08B17/10 H
   G08B17/00 G
【審査請求】未請求
【請求項の数】4
【出願形態】OL
【全頁数】10
(21)【出願番号】特願2016-199655(P2016-199655)
(22)【出願日】2016年10月11日
(71)【出願人】
【識別番号】000111074
【氏名又は名称】ニッタン株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100090033
【弁理士】
【氏名又は名称】荒船 博司
(74)【代理人】
【識別番号】100093045
【弁理士】
【氏名又は名称】荒船 良男
(72)【発明者】
【氏名】大矢 泰徳
(72)【発明者】
【氏名】秋山 信幸
(72)【発明者】
【氏名】鈴木 直子
(72)【発明者】
【氏名】萩原 直紀
(72)【発明者】
【氏名】安藤 雅人
(72)【発明者】
【氏名】金子 宏
【テーマコード(参考)】
5C085
5G405
【Fターム(参考)】
5C085AA01
5C085AA03
5C085AA11
5C085AB01
5C085CA08
5C085FA11
5C085FA12
5C085FA16
5G405AA01
5G405AB01
5G405AB02
5G405AB05
5G405CA55
5G405CA58
5G405FA06
5G405FA11
(57)【要約】
【課題】感知器から容易に取り外すことができる感知器用防塵カバーを実現する。
【解決手段】感知器1の表面の凹部(開口3a)に係合して感知器用防塵カバー100を感知器1に係着させる凸部13と、感知器1の表面から離間するように隆起した隆起部14とを備え、その隆起部14が感知器1に向けて押し込まれて当該感知器用防塵カバー100の一部が弾性変形することで、凹部から凸部13が外れて係着解除されるように構成されている感知器用防塵カバー100であれば、隆起部14を感知器1に向けてワンプッシュすることで、感知器用防塵カバー100を感知器1から容易に取り外すことができる。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
所定の設置面に凸設された感知器の外形に対応した形状を有し、前記感知器を覆い隠すように取り付けられる感知器用防塵カバーであって、
前記感知器の表面の凹部に係合して、当該感知器用防塵カバーを前記感知器に係着させる凸部と、
前記感知器の表面から離間するように隆起した隆起部と、を備え、
前記隆起部が前記感知器に向けて押し込まれて当該感知器用防塵カバーの一部が弾性変形することで、前記凹部から前記凸部が外れて係着解除されるように構成されていることを特徴とする感知器用防塵カバー。
【請求項2】
当該感知器用防塵カバーの縁よりも内側には2本の切り込み部が略平行に形成され、その2本の切り込み部に挟まれている帯状部が設けられており、
前記帯状部の長手方向両側にそれぞれ前記凸部が設けられ、その一対の凸部の間に前記隆起部が設けられていることを特徴とする請求項1に記載の感知器用防塵カバー。
【請求項3】
前記隆起部が前記感知器に向けて押し込まれて前記帯状部が弾性変形することに伴い、前記凹部から前記凸部が外れ、その弾性変形した帯状部が復元する作用で当該感知器用防塵カバーが前記感知器から浮き上がるように構成されていることを特徴とする請求項2に記載の感知器用防塵カバー。
【請求項4】
前記隆起部が前記感知器に向けて押し込まれた際、前記帯状部が選択的に弾性変形するように、前記帯状部の両側の防塵カバーの立体形状を保持する補強構造部が設けられていることを特徴とする請求項2又は3に記載の感知器用防塵カバー。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、内装工事などの作業中に発生する粉塵から感知器を保護するための感知器用防塵カバーに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、内装工事などの作業中に発生する粉塵が感知器内に侵入しないように、内装工事が完了するまで感知器を覆うように取り付けておく防塵カバーが知られている(例えば、特許文献1参照。)。
この防塵カバーは、感知器の側面に形成された複数の煙流入口を略密閉状に覆って埃や塵の侵入を防止する凹状部と、凹状部の内面に形成された複数の係合突起などを備えており、その係合突起により係合させて、防塵カバーを感知器に係着可能にしている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開平6−314386号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、上記特許文献1では防塵カバーを取り外す場合、防塵カバーに形成されている切欠や溝に係合可能な係合部を備えた取り外し治具を使うようになっている。具体的には、取り外し治具の係合部を所定の切欠や溝に嵌め込んだ状態で、その取り外し治具を回転させるようにして、防塵カバーを取り外すようになっている。
そのため、取り外し治具が手元にない場合や、高所の場合は特に作業性が悪く、防塵カバーを取り外す作業が困難になってしまうことがある問題があった。
【0005】
本発明の目的は、感知器から容易に取り外すことができる感知器用防塵カバーを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
以上の課題を解決するため、請求項1に記載の発明は、
所定の設置面に凸設された感知器の外形に対応した形状を有し、前記感知器を覆い隠すように取り付けられる感知器用防塵カバーであって、
前記感知器の表面の凹部に係合して、当該感知器用防塵カバーを前記感知器に係着させる凸部と、
前記感知器の表面から離間するように隆起した隆起部と、を備え、
前記隆起部が前記感知器に向けて押し込まれて当該感知器用防塵カバーの一部が弾性変形することで、前記凹部から前記凸部が外れて係着解除されるように構成されていることを特徴とする。
【0007】
上記構成の感知器用防塵カバーであれば、隆起部を感知器に向けてワンプッシュするように押し込めば、感知器表面の凹部から凸部が外れて感知器との係着が解除されるので、感知器用防塵カバーを感知器から容易に取り外すことができる。
【0008】
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の感知器用防塵カバーにおいて、
当該感知器用防塵カバーの縁よりも内側には2本の切り込み部が略平行に形成され、その2本の切り込み部に挟まれている帯状部が設けられており、
前記帯状部の長手方向両側にそれぞれ前記凸部が設けられ、その一対の凸部の間に前記隆起部が設けられていることを特徴とする。
【0009】
上記構成によれば、感知器用防塵カバーの一部である帯状部は弾性変形し易くなっており、隆起部を感知器に向けて押し込むことで凸部が感知器の凹部から容易に外れるので、その感知器用防塵カバーの取り外しが容易になる。
【0010】
請求項3に記載の発明は、請求項2に記載の感知器用防塵カバーにおいて、
前記隆起部が前記感知器に向けて押し込まれて前記帯状部が弾性変形することに伴い、前記凹部から前記凸部が外れ、その弾性変形した帯状部が復元する作用で当該感知器用防塵カバーが前記感知器から浮き上がるように構成されていることを特徴とする。
【0011】
上記構成によれば、感知器用防塵カバーの取り外しがより容易になる。
【0012】
請求項4に記載の発明は、請求項2又は3に記載の感知器用防塵カバーにおいて、
前記隆起部が前記感知器に向けて押し込まれた際、前記帯状部が選択的に弾性変形するように、前記帯状部の両側の防塵カバーの立体形状を保持する補強構造部が設けられていることを特徴とする。
【0013】
上記構成によれば、隆起部を感知器に向けて押し込んで帯状部を好適に弾性変形させて、凸部を感知器の凹部から良好に外すことができる。
【発明の効果】
【0014】
本発明によれば、感知器に確実に係着し、かつ容易に取り外すことができる感知器用防塵カバーが得られる。
【図面の簡単な説明】
【0015】
図1】実施形態1の感知器用防塵カバーと、天井に凸設された感知器を示す斜視図である。
図2】実施形態1の感知器用防塵カバーを感知器から取り外す手順を断面視して示す説明図(a)(b)(c)である。
図3】実施形態2の感知器用防塵カバーを示す斜視図である。
図4】実施形態2の感知器用防塵カバーを感知器から取り外す手順を断面視して示す説明図(a)(b)(c)(d)である。
図5】感知器用防塵カバーの変形例を示す斜視図(a)(b)である。
【発明を実施するための形態】
【0016】
以下、図面を参照して、本発明に係る感知器用防塵カバーの実施形態について詳細に説明する。但し、以下に述べる実施形態には、本発明を実施するために技術的に好ましい種々の限定が付されているが、本発明の範囲を以下の実施形態及び図示例に限定するものではない。
【0017】
自動火災報知システムが導入されている建物には、煙や熱や炎を感知する感知器が天井や側壁などに設置されている。
感知器用防塵カバー100は、内装工事などの作業中に発生する粉塵から感知器1を保護するために、その感知器1を覆い隠すように取り付けて使用し、作業完了後に感知器1から取り外すものである。
本実施形態では、煙を感知するために所定の設置面である天井に凸設された感知器1に取り付けて使用する感知器用防塵カバー100について説明する。
【0018】
(実施形態1)
図1に示すように、感知器1は天井に凸設されており、天井面に露出した略円板状の本体部2と、本体部2の中央側から下方に突き出た略円柱状のヘッド部3とを有している。
ヘッド部3の側面には、感知器1の内部に煙を流入させるための開口3aが形成されている。本実施形態では、ヘッド部3の側面に4つの開口3aが周方向に等間隔で形成されている。
この開口3aは、感知器用防塵カバー100を感知器1に取り付けるための凹部として機能する。
【0019】
感知器用防塵カバー100は、図1に示すように、ヘッド部3を覆う椀状部10と、本体部2を覆う鍔状部20とを有するカバー部材であり、感知器1の外形に対応した形状を有している。
また、感知器用防塵カバー100には、椀状部10の立体形状を保持するために形成された補強構造部30が設けられている。
この感知器用防塵カバー100は、図2(a)に示すように、断面視略ハット形を呈する樹脂材料の成形品であり、可撓性を有している。なお、感知器用防塵カバー100が例えば3g〜5gの軽量になるように、その厚みは薄く成形されている。
【0020】
また、感知器用防塵カバー100の縁よりも内側には、感知器用防塵カバー100の一部分がカットされてなる2本の切り込み部11が略平行に形成されており、その2本の切り込み部11に挟まれた箇所に帯状部12が設けられている。
本実施形態1では、切り込み部11の端部が椀状部10と鍔状部20の境界に位置するように、椀状部10に2本の切り込み部11が形成されている。
つまり、帯状部12は、椀状部10に設けられている。
【0021】
帯状部12の長手方向両側であって、椀状部10の側面に相当する位置には、感知器用防塵カバー100の内面に突出した凸部13が設けられている。
この凸部13は、感知器1の表面の凹部である開口3aに係合して、感知器用防塵カバー10を感知器1に係着させるために設けられている。
そして、感知器用防塵カバー100を感知器1に係着させ、椀状部10でヘッド部3を覆うように開口3aを塞ぐことによって、開口3aから感知器1内に粉塵を侵入させないようにすることができる。
【0022】
また、帯状部12における一対の凸部13の間に、感知器1の表面から離間するように隆起したアーチ状の隆起部14が設けられている。
隆起部14は、樹脂材料で成形した感知器用防塵カバー100に2本の切り込み部11を形成する際に、カバーの一部(具体的には、帯状部12の幅方向側面部分)を切り落とすようにして形成されている。
この隆起部14を感知器1に向けて押し込むと、感知器用防塵カバー100の一部(ここでは帯状部12)が弾性変形するようになっている。
隆起部14は、後述するように、感知器1から感知器用防塵カバー100を取り外すために設けられている。
【0023】
補強構造部30は、隆起部14が感知器1に向けて押し込まれた際、帯状部12が選択的に弾性変形するように、椀状部10の立体形状を保持するために形成されている。
隆起部14が押し込まれて帯状部12が好適に弾性変形すれば、凸部13を開口3aから好適に外すことができる。
【0024】
次に、本実施形態1の感知器用防塵カバー100を感知器1から取り外す手順について説明する。
【0025】
感知器用防塵カバー100は、図2(a)に示すように、凸部13が感知器1の開口3aに係合した状態で、天井に設置された感知器1を覆うように取り付けられている。
この感知器用防塵カバー100は、建物の施工現場で感知器1が天井に設置された後、速やかに取り付けられることが好ましい。
また、感知器用防塵カバー100が感知器1に取り付けられた状態で施工現場に搬入される場合、感知器用防塵カバー100が装着された感知器1を天井に設置するようにしてもよい。なお、工場出荷時、感知器1に感知器用防塵カバー100を取り付けて梱包することで、梱包箱内の紙塵が感知器1内に侵入しないようにガードできる。
【0026】
そして、所定の施工作業の完了後に感知器1から感知器用防塵カバー100を取り外す際、隆起部14を感知器1に向けて押し込む。
図2(b)に示すように、隆起部14が感知器1に向けて押し込まれると、帯状部12が弾性変形して撓むことで、開口3aから凸部13が外れて感知器用防塵カバー100の係着が解除される。
こうして感知器1との係着が解除された感知器用防塵カバー100は、図2(c)に示すように、天井の感知器1から自重で離脱するので、その取り外し作業を容易に行うことができる。
なお、感知器用防塵カバー100は、3g〜5g程度の軽量な樹脂製の部材であるので、天井から落下させるように取り外すことが可能になっている。
【0027】
このように、実施形態1の感知器用防塵カバー100は、隆起部14を感知器1に向けてワンプッシュすれば、開口3aから凸部13が外れて感知器1との係着が解除されるので、感知器1から容易に取り外すことができる。
つまり、従来技術の防塵カバーのように、取り外し作業に用いる専用の治具がなくても、この感知器用防塵カバー100であれば感知器1から容易に取り外すことができる。
特に、隆起部14を感知器1に向けて押し込む単純な作業で、感知器1から感知器用防塵カバー100を取り外すことができるので、例えば、脚立などの踏台がない場合でも、天井に届く程度の棒状部材を作業者が使って隆起部14をワンプッシュするようにすれば、感知器用防塵カバー100を感知器1から容易に取り外すことができる。
【0028】
(実施形態2)
次に、本発明に係る感知器用防塵カバーの実施形態2について説明する。なお、実施形態1と同一部分には同符号を付し、異なる部分についてのみ説明する。
【0029】
実施形態1の感知器用防塵カバー100では、切り込み部11の端部が椀状部10と鍔状部20の境界に位置しているが、実施形態2の感知器用防塵カバー100では、図3に示すように、切り込み部11を形成するカットは鍔状部20に達しており、切り込み部11の端部は椀状部10と鍔状部20の境界よりも感知器用防塵カバー100の縁寄りの位置にある。
具体的に、本実施形態2での切り込み部11の端部は、椀状部10と鍔状部20の境界と、感知器用防塵カバー100の縁のほぼ中間に位置している。
そして、実施形態2の感知器用防塵カバー100の帯状部12は、その中央部分が椀状部10にあって、長手方向の両側が鍔状部20にあるように設けられている。
【0030】
次に、本実施形態2の感知器用防塵カバー100を感知器1から取り外す手順について説明する。
感知器用防塵カバー100は、図4(a)に示すように、凸部13が感知器1の開口3aに係合した状態で、天井に設置された感知器1を覆うように取り付けられている。
【0031】
そして、所定の施工作業の完了後に感知器1から感知器用防塵カバー100を取り外す際、隆起部14を感知器1に向けて押し込む。
図4(b)に示すように、隆起部14が感知器1に向けて押し込まれると、帯状部12が弾性変形して撓むことで、開口3aから凸部13が外れて感知器用防塵カバー100の係着が解除される。
【0032】
またこのとき、図4(b)に示すように、帯状部12の長手方向の両端側が、感知器1(鍔状部20)から離間するように弾性変形している。
そして、図4(c)に示すように、この弾性変形した帯状部12が反り返る作用で、鍔状部20が帯状部12側に引き寄せられるようにして、感知器用防塵カバー100が感知器1から浮き上がる。
こうして感知器1との係着が解除され、感知器1から浮き上がった感知器用防塵カバー100は、図4(d)に示すように、天井の感知器1から自重で離脱するので、その取り外し作業を容易に行うことができる。
【0033】
このように、実施形態2の感知器用防塵カバー100は、隆起部14を感知器1に向けて押し込んで帯状部12を弾性変形させれば、開口3aから凸部13が外れて感知器1との係着が解除され、また、その弾性変形した帯状部12が復元する作用で感知器用防塵カバー100が感知器1から浮き上がるので、感知器用防塵カバー100を感知器1から容易に取り外すことができる。
つまり、感知器用防塵カバー100の隆起部14をワンプッシュするようにすれば、感知器用防塵カバー100を感知器1から容易に取り外すことができる。
【0034】
なお、本発明は上記実施形態に限られるものではない。
例えば、図5(a)に示すように、感知器用防塵カバー100の鍔状部20に曲率の異なる2本の円弧状の切り込み部を並べて形成しておき、その2本の切り込み部に挟まれた部分に相当する把手部15を引き起こした状態にして、その感知器用防塵カバー100を感知器1に取り付けるようにしてもよい。
また、図5(b)に示すように、感知器用防塵カバー100の椀状部10の平面部に曲率の異なる2本の円弧状の切り込み部を並べて形成しておき、その2本の切り込み部に挟まれた部分に相当する把手部15を引き起こした状態にして、その感知器用防塵カバー100を感知器1に取り付けるようにしてもよい。
なお、図5(a)(b)に示す感知器用防塵カバー100の椀状部10の側面部には、ヘッド部3の側面に形成されている4つの開口3aに対応させて、4つの凸部13が設けられている。
【0035】
このようなアーチ状の把手部15を備えた感知器用防塵カバー100であれば、把手部15を掴んで下方に引き下ろすようにすれば、感知器1から感知器用防塵カバー100を容易に取り外すことができる。
また例えば、脚立などの踏台がない場合でも、天井に届く程度の棒状部材を作業者が使い、その棒状部材の先端側を把手部15に引っ掛けて引き下ろすようにすれば、感知器1から感知器用防塵カバー100を容易に取り外すことができる。この場合、棒状部材の先端側に鉤手状のフック部を設けるようにすれば、より容易に把手部15を引っ掛けて引き下ろすことが可能になる。
【0036】
なお、アーチ状の隆起部14が設けられている感知器用防塵カバー100の場合も、隆起部14を掴んだり、隆起部14に棒状部材の先端側に設けたフック部を引っかけたりして、感知器1から感知器用防塵カバー100を取り外すようにしてもよい。
【0037】
以上のように、本実施形態の感知器用防塵カバー100は、感知器1から容易に取り外すことができる。
【0038】
なお、以上の実施の形態において、感知器用防塵カバー100は天井に設置された感知器1を覆うカバーであるとしたが、本発明はこれに限定されるものではなく、側壁に設置された感知器1を覆うカバーであってもよい。
また、感知器用防塵カバー100で保護する感知器1は、煙感知用であることに限らず、熱感知用の感知器であっても、炎感知用の感知器であってもよい。
【0039】
また、感知器1の開口3aに凸部13を係合させて感知器用防塵カバー100を感知器1に取り付けることに限らず、感知器1の表面に設けられている溝や窪みなどの凹部に凸部13を係合させて、感知器1に感知器用防塵カバー100を取り付けるようにしてもよい。
【0040】
また、その他、具体的な細部構造等についても適宜に変更可能であることは勿論である。
【符号の説明】
【0041】
1 感知器
2 本体部
3 ヘッド部
3a 開口(凹部)
10 椀状部
11 切り込み部
12 帯状部
13 凸部
14 隆起部
15 把手部
20 鍔状部
30 補強構造部
100 感知器用防塵カバー
図1
図2
図3
図4
図5