【解決手段】本発明は、接続パッドが配置された活性面を有する第1半導体チップと、上記第1半導体チップの活性面上に配置され、上記第1半導体チップの接続パッドと電気的に連結された再配線層を含む第1連結部材と、上記第1連結部材上に配置され、上記第1半導体チップの少なくとも一部を封止する封止材と、を含むファン‐アウト半導体パッケージと、上記第1連結部材上に配置され、上記第1連結部材と電気的に連結された第2半導体チップと、上記第2半導体チップ上に配置され、上記第2半導体チップと電気的に連結された第3半導体チップと、を含み、上記第2及び第3半導体チップの少なくとも1つはイメージセンサーである、イメージセンサー装置及びそれを含むイメージセンサーモジュールに関する。
接続パッドが配置された活性面を有する第1半導体チップと、前記第1半導体チップの活性面上に配置され、前記第1半導体チップの接続パッドと電気的に連結された再配線層を含む第1連結部材と、前記第1連結部材上に配置され、前記第1半導体チップの少なくとも一部を封止する封止材と、を含むファン‐アウト半導体パッケージと、
前記第1連結部材上に配置され、前記第1連結部材と電気的に連結された第2半導体チップと、
前記第2半導体チップ上に配置され、前記第2半導体チップと電気的に連結された第3半導体チップと、を含み、
前記第2半導体チップ及び第3半導体チップの少なくとも1つはイメージセンサーである、イメージセンサー装置。
前記第2連結部材は、第1絶縁層と、前記第1連結部材と接して前記第1絶縁層に埋め込まれた第1再配線層と、前記第1絶縁層の前記第1再配線層が埋め込まれた側の反対側上に配置された第2再配線層と、を含む、請求項7または8に記載のイメージセンサー装置。
前記第2連結部材は、前記第1絶縁層上に配置されて前記第2再配線層を覆う第2絶縁層と、前記第2絶縁層上に配置された第3再配線層と、をさらに含む、請求項9に記載のイメージセンサー装置。
前記第2連結部材は、第1絶縁層と、前記第1絶縁層の両面に配置された第1再配線層及び第2再配線層と、前記第1絶縁層上に配置されて前記第1再配線層を覆う第2絶縁層と、前記第2絶縁層上に配置された第3再配線層と、を含む、請求項7に記載のイメージセンサー装置。
前記第2連結部材は、前記第1絶縁層上に配置されて前記第2再配線層を覆う第3絶縁層と、前記第3絶縁層上に配置された第4再配線層と、をさらに含む、請求項12に記載のイメージセンサー装置。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下では、添付の図面を参照して本発明の好ましい実施形態について説明する。しかし、本発明の実施形態は様々な他の形態に変形されることができ、本発明の範囲は以下で説明する実施形態に限定されない。また、本発明の実施形態は、当該技術分野で平均的な知識を有する者に本発明をより完全に説明するために提供されるものである。したがって、図面における要素の形状及び大きさなどはより明確な説明のために拡大縮小表示(または強調表示や簡略化表示)誇張されることがある。
【0010】
電子機器
図1は電子機器システムの例を概略的に示すブロック図である。
【0011】
図面を参照すると、電子機器1000はメインボード1010を収容する。メインボード1010には、チップ関連部品1020、ネットワーク関連部品1030、及びその他の部品1040などが物理的及び/または電気的に連結されている。これらは、後述する他の部品とも結合されて、様々な信号ライン1090を形成する。
【0012】
チップ関連部品1020としては、揮発性メモリー(例えば、DRAM)、不揮発性メモリー(例えば、ROM)、フラッシュメモリーなどのメモリーチップ;セントラルプロセッサ(例えば、CPU)、グラフィックプロセッサ(例えば、GPU)、デジタル信号プロセッサ、暗号化プロセッサ、マイクロプロセッサ、マイクロコントローラーなどのアプリケーションプロセッサチップ;アナログ‐デジタルコンバータ、ASIC(application‐specific IC)などのロジックチップなどが含まれるが、これらに限定されるものではなく、これら以外にも、その他の形態のチップ関連部品が含まれ得ることはいうまでもない。また、これら部品1020が互いに組み合わされてもよいことはいうまでもない。
【0013】
ネットワーク関連部品1030としては、Wi‐Fi(IEEE 802.11ファミリなど)、WiMAX(IEEE 802.16ファミリなど)、IEEE 802.20、LTE(long term evolution)、Ev‐DO、HSPA+、HSDPA+、HSUPA+、EDGE、GSM(登録商標)、GPS、GPRS、CDMA、TDMA、DECT、ブルートゥース(登録商標)(Bluetooth(登録商標))、3G、4G、5G、及びそれ以降のものとして指定された任意の他の無線及び有線プロトコルが含まれるが、これらに限定されるものではなく、これら以外にも、その他の多数の無線または有線標準やプロトコルのうち任意のものが含まれ得る。また、ネットワーク関連部品1030が、チップ関連部品1020とともに互いに組み合わされてもよいことはいうまでもない。
【0014】
その他の部品1040としては、高周波インダクタ、フェライトインダクタ、パワーインダクタ、フェライトビーズ、LTCC(Low Temperature Co‐Firing Ceramics)、EMI(Electro Magnetic Interference)フィルター、MLCC(Multi‐Layer Ceramic Condenser)などが含まれるが、これらに限定されるものではなく、これら以外にも、その他の様々な用途のために用いられる受動部品などが含まれ得る。また、その他の部品1040が、チップ関連部品1020及び/またはネットワーク関連部品1030とともに互いに組み合わされてもよいことはいうまでもない。
【0015】
電子機器1000の種類に応じて、電子機器1000は、メインボード1010に物理的及び/または電気的に連結されているか連結されていない他の部品を含むことができる。他の部品としては、例えば、カメラ1050、アンテナ1060、ディスプレイ1070、電池1080、オーディオコーデック(不図示)、ビデオコーデック(不図示)、電力増幅器(不図示)、羅針盤(不図示)、加速度計(不図示)、ジャイロスコープ(不図示)、スピーカー(不図示)、大容量記憶装置(例えば、ハードディスクドライブ)(不図示)、CD(compact disk)(不図示)、及びDVD(digital versatile disk)(不図示)などが挙げられる。但し、これらに限定されるものではなく、これら以外にも、電子機器1000の種類に応じて様々な用途のために用いられるその他の部品などが含まれ得ることはいうまでもない。
【0016】
電子機器1000は、スマートフォン(smart phone)、携帯情報端末(personal digital assistant)、デジタルビデオカメラ(digital video camera)、デジタルスチルカメラ(digital still camera)、ネットワークシステム(network system)、コンピューター(computer)、モニター(monitor)、タブレット(tablet)、ラップトップ(laptop)、ネットブック(netbook)、テレビジョン(television)、ビデオゲーム(video game)、スマートウォッチ(smart watch)、オートモーティブ(Automotive)などであることができる。但し、これらに限定されるものではなく、これら以外にも、データを処理する任意の他の電子機器であってもよいことはいうまでもない。
【0017】
図2は電子機器の一例を概略的に示した斜視図である。
【0018】
図面を参照すると、半導体パッケージは、上述のような種々の電子機器において様々な用途に適用される。例えば、スマートフォン1100の本体1101の内部にはメインボード1110が収容されており、メインボード1110には種々の部品1120が物理的及び/または電気的に連結されている。また、カメラ1130のように、メインボード1110に物理的及び/または電気的に連結されているか連結されていない他の部品が本体1101内に収容されている。電子機器が必ずしもスマートフォン1100に限定されるものではなく、上述のように、他の電子機器であってもよいことはいうまでもない。
【0019】
半導体パッケージ
一般に、半導体チップには、数多くの微細電気回路が集積されているが、それ自体が半導体完成品としての役割をすることはできず、外部からの物理的または化学的衝撃により損傷する可能性がある。したがって、半導体チップ自体をそのまま用いるのではなく、半導体チップをパッケージングして、パッケージ状態で電子機器などに用いている。
【0020】
半導体パッケージングが必要な理由は、電気的連結という観点から、半導体チップと電子機器のメインボードの回路幅が異なるためである。具体的に、半導体チップは、接続パッドのサイズ及び接続パッド間の間隔が非常に微細であるのに対し、電子機器に用いられるメインボードは、部品実装パッドのサイズ及び部品実装パッド間の間隔が半導体チップのスケールより著しく大きい。したがって、半導体チップをこのようなメインボード上にそのまま取り付けることは困難であり、相互間の回路幅の差を緩和することができるパッケージング技術が要求される。このようなパッケージング技術により製造される半導体パッケージは、構造及び用途によって、ファン‐イン半導体パッケージ(Fan‐in semiconductor package)とファン‐アウト半導体パッケージ(Fan‐out semiconductor package)とに区分されることができる。
【0021】
以下では、図面を参照して、ファン‐イン半導体パッケージとファン‐アウト半導体パッケージについてより詳細に説明する。
【0022】
(ファン‐イン半導体パッケージ)
図3はファン‐イン半導体パッケージのパッケージング前後を概略的に示した断面図である。
【0023】
図4はファン‐イン半導体パッケージのパッケージング過程を概略的に示した断面図である。
【0024】
図面を参照すると、半導体チップ2220は、シリコン(Si)、ゲルマニウム(Ge)、ガリウムヒ素(GaAs)などを含む本体2221と、本体2221の一面上に形成された、アルミニウム(Al)などの導電性物質を含む接続パッド2222と、本体2221の一面上に形成され、接続パッド2222の少なくとも一部を覆う酸化膜または窒化膜などのパッシベーション膜2223と、を含む、例えば、ベア(Bare)状態の集積回路(IC)であることができる。この際、接続パッド2222が非常に小さいため、集積回路(IC)は、電子機器のメインボードなどはいうまでもなく、中間レベルの印刷回路基板(PCB)にも実装されにくい。
【0025】
そのため、接続パッド2222を再配線するために、半導体チップ2220上に半導体チップ2220のサイズに応じて連結部材2240を形成する。連結部材2240は、半導体チップ2220上に感光性絶縁樹脂(PID)などの絶縁物質で絶縁層2241を形成し、接続パッド2222をオープンさせるビアホール2243hを形成した後、配線パターン2242及びビア2243を形成することで形成することができる。その後、連結部材2240を保護するパッシベーション層2250を形成し、開口部2251を形成した後、アンダーバンプ金属層2260などを形成する。すなわち、一連の過程を経て、例えば、半導体チップ2220、連結部材2240、パッシベーション層2250、及びアンダーバンプ金属層2260を含むファン‐イン半導体パッケージ2200が製造される。
【0026】
このように、ファン‐イン半導体パッケージは、半導体チップの接続パッド、例えば、I/O(Input/Output)端子の全てを素子の内側に配置したパッケージ形態である。ファン‐イン半導体パッケージは、電気的特性に優れており、安価で生産することができる。したがって、スマートフォンに内蔵される多くの素子がファン‐イン半導体パッケージの形態で製作されており、具体的には、小型で、且つ速い信号伝達を実現するように開発が行われている。
【0027】
しかしながら、ファン‐イン半導体パッケージは、I/O端子の全てを半導体チップの内側に配置しなければならないため、空間的な制約が多い。したがって、このような構造は、多数のI/O端子を有する半導体チップや、サイズが小さい半導体チップに適用するには困難な点がある。また、このような欠点により、電子機器のメインボードにファン‐イン半導体パッケージを直接実装して用いることができない。これは、再配線工程により半導体チップのI/O端子のサイズ及び間隔を拡大したとしても、電子機器のメインボードに直接実装可能な程度のサイズ及び間隔を有するわけではないためである。
【0028】
図5はファン‐イン半導体パッケージがインターポーザ基板上に実装され、最終的に電子機器のメインボードに実装された場合を概略的に示した断面図である。
【0029】
図6はファン‐イン半導体パッケージがインターポーザ基板内に内蔵され、最終的に電子機器のメインボードに実装された場合を概略的に示した断面図である。
【0030】
図面を参照すると、ファン‐イン半導体パッケージ2200は、半導体チップ2220の接続パッド2222、すなわち、I/O端子がインターポーザ基板2301によりさらに再配線され、最終的には、インターポーザ基板2301上にファン‐イン半導体パッケージ2200が実装された状態で電子機器のメインボード2500に実装されることができる。この際、半田ボール2270などはアンダーフィル樹脂2280などにより固定されることができ、外側はモールディング材2290などで覆われることができる。または、ファン‐イン半導体パッケージ2200は、別のインターポーザ基板2302内に内蔵(Embedded)されてもよく、内蔵された状態で、インターポーザ基板2302により半導体チップ2220の接続パッド2222、すなわち、I/O端子がさらに再配線され、最終的に電子機器のメインボード2500に実装されることができる。
【0031】
このように、ファン‐イン半導体パッケージは電子機器のメインボードに直接実装されて用いられることが困難であるため、別のインターポーザ基板上に実装された後、さらにパッケージング工程を経て電子機器のメインボードに実装されるか、またはインターポーザ基板内に内蔵された状態で電子機器のメインボードに実装されて用いられている。
【0032】
(ファン‐アウト半導体パッケージ)
図7はファン‐アウト半導体パッケージの概略的な形態を示した断面図である。
【0033】
図面を参照すると、ファン‐アウト半導体パッケージ2100は、例えば、半導体チップ2120の外側が封止材2130により保護されており、半導体チップ2120の接続パッド2122が連結部材2140により半導体チップ2120の外側まで再配線される。この際、連結部材2140上にはパッシベーション層2150がさらに形成されることができ、パッシベーション層2150の開口部にはアンダーバンプ金属層2160がさらに形成されることができる。アンダーバンプ金属層2160上には半田ボール2170がさらに形成されることができる。半導体チップ2120は、本体2121、接続パッド2122、パッシベーション膜(不図示)などを含む集積回路(IC)であることができる。連結部材2140は、絶縁層2141と、絶縁層2141上に形成された再配線層2142と、接続パッド2122と再配線層2142などを電気的に連結するビア2143と、を含むことができる。
【0034】
このように、ファン‐アウト半導体パッケージは、半導体チップ上に形成された連結部材により、半導体チップの外側までI/O端子を再配線して配置させた形態である。上述のように、ファン‐イン半導体パッケージは、半導体チップのI/O端子の全てを半導体チップの内側に配置させなければならず、そのため、素子のサイズが小さくなると、ボールのサイズ及びピッチを減少させなければならないため、標準化されたボールレイアウトを用いることができない。これに対し、ファン‐アウト半導体パッケージは、このように半導体チップ上に形成された連結部材により、半導体チップの外側までI/O端子を再配線して配置させた形態であるため、半導体チップのサイズが小さくなっても標準化されたボールレイアウトをそのまま用いることができる。したがって、後述のように、電子機器のメインボードに別のインターポーザ基板がなくても実装されることができる。
【0035】
図8はファン‐アウト半導体パッケージが電子機器のメインボードに実装された場合を概略的に示した断面図である。
【0036】
図面を参照すると、ファン‐アウト半導体パッケージ2100は半田ボール2170などを介して電子機器のメインボード2500に実装されることができる。すなわち、上述のように、ファン‐アウト半導体パッケージ2100は、半導体チップ2120上に半導体チップ2120のサイズを超えるファン‐アウト領域まで接続パッド2122を再配線できる連結部材2140を形成するため、標準化されたボールレイアウトをそのまま用いることができる。その結果、別のインターポーザ基板などがなくても電子機器のメインボード2500に実装されることができる。
【0037】
このように、ファン‐アウト半導体パッケージは、別のインターポーザ基板がなくても電子機器のメインボードに実装されることができるため、インターポーザ基板を用いるファン‐イン半導体パッケージに比べてその厚さを薄く実現することができて、小型化及び薄型化が可能である。また、熱特性及び電気的特性に優れるため、モバイル製品に特に好適である。また、印刷回路基板(PCB)を用いる一般的なPOP(Package on Package)タイプに比べて、よりコンパクトに実現することができ、反り現象の発生による問題を解決することができる。
【0038】
一方、ファン‐アウト半導体パッケージは、このように半導体チップを電子機器のメインボードなどに実装するための、そして外部からの衝撃から半導体チップを保護するためのパッケージ技術を意味するものであり、これとはスケール、用途などが異なって、ファン‐イン半導体パッケージが内蔵されるインターポーザ基板などの印刷回路基板(PCB)とは異なる概念である。
【0039】
イメージセンサー装置
図9は一例によるイメージセンサー装置を概略的に示した断面図である。
【0040】
図10は
図9のイメージセンサー装置の概略的なI‐I'の切断平面図である。
【0041】
図面を参照すると、一例によるイメージセンサー装置300は、接続パッド311pが配置された活性面を有する第1半導体チップ311と、第1半導体チップ311の活性面上に配置され、接続パッド311pと電気的に連結された再配線層313bを含む連結部材313と、連結部材313上に配置され、第1半導体チップ311の少なくとも一部を封止する封止材312と、を含むファン‐アウト半導体パッケージ310と、連結部材313上に配置され、接続部材350を介して連結部材313と電気的に連結された第2半導体チップ320と、第2半導体チップ320上に配置され、貫通電極360を介して第2半導体チップ320と電気的に連結された第3半導体チップ330と、を含む。この際、第2半導体チップ320及び第3半導体チップ330の少なくとも1つはイメージセンサーである。
【0042】
近年、スマートフォンやタブレットなどのモバイル製品に採用される電子部品には、小型化及び高性能化が求め続けられており、特に、メイン部品ではない付加機能を有する部品においては、小型化の要求がさらに高まっている。例えば、カメラモジュールなどに用いられるイメージセンサー装置においても、小型化、高性能化、及び多機能化の要求が高まっている。このような要求を満たすための方法の1つとして、複数のウエハーをスタックする方法により、小型化、高性能化、及び多機能化を有するイメージセンサー装置を製造することが考えられる。例えば、多数のセンサーを含む第1ウエハー上に多数のロジックを含む第2ウエハーを形成し、この2スタックのウエハー上に多数のメモリーを含む第3ウエハーを形成した後、これらを貫通電極により電気的に連結することが考えられる。しかし、3スタックのウエハーに貫通電極を形成する場合、貫通電極の形成に不良が生じると、3スタックのウエハーの全てを廃棄しなければならないため、収率低下の問題が発生し得る。また、3スタックのウエハーの場合、メモリーのサイズをセンサーやロジックのサイズに応じて形成しなければならないため、ウエハー上に形成可能なメモリーの数に限界があり、生産性が低下し得る。
【0043】
これに対し、本発明の一例によるイメージセンサー装置300は、メモリーなどの第1半導体チップ311をファン‐アウト形態でパッケージングしてファン‐アウト半導体パッケージ310を別途製造し、それをロジックなどの第2半導体チップ320及びセンサーなどの第3半導体チップ330を含むウエハー上に接続部材350を介して連結する方法により製造されることができる。すなわち、イメージセンサー装置300を2スタック構造に製造することができる。したがって、貫通電極の形成不良などによる収率の低下を最小化することができる。また、本発明の一例によるイメージセンサー装置300は、第1半導体チップ311をファン‐アウト形態でパッケージングしているため、
図10に示すように、水平断面積を基準として、第1半導体チップ311のサイズを第2半導体チップ320や第3半導体チップ330のサイズより小さく実現することができる。したがって、ウエハー上に第2及び第3半導体チップ320、330に比べてより多数の第1半導体チップ311を形成することができるため、生産性を極大化することができる。これにより、小型化にもかかわらず、高性能化及び多機能化を有するイメージセンサー装置300を高い収率及び高い生産性で製造することができる。
【0044】
以下、一例によるイメージセンサー装置300に含まれるそれぞれの構成についてより詳細に説明する。
【0045】
ファン‐アウト半導体パッケージ310は、接続パッド311pが配置された活性面及び活性面の反対側に配置された非活性面を有する第1半導体チップ311と、第1半導体チップ311の活性面上に配置され、第1半導体チップ311の接続パッド311pと電気的に連結された再配線層313bを含む連結部材313と、連結部材313上に配置され、第1半導体チップ311の非活性面の少なくとも一部を封止する封止材312と、を含む。
【0046】
第1半導体チップ311は、揮発性メモリー(例えば、DRAM)、不揮発性メモリー(例えば、ROM)、フラッシュメモリーなどのメモリーであり、好ましくはDRAMであることができるが、これに限定されるものではない。第1半導体チップ311は集積回路(Integrated Circuit:IC)の形態であることができ、この場合、第1半導体チップ311の本体は、シリコン(Si)、ゲルマニウム(Ge)、ガリウムヒ素(GaAs)などからなることができる。第1半導体チップ311は、アルミニウム(Al)などの導電性物質で形成された接続パッド311pを含む。第1半導体チップ311において、接続パッド311pが形成された面が活性面となり、活性面と対向する反対面が非活性面となる。本体の内部には種々の回路が形成されていることができる。
【0047】
封止材312は、第1半導体チップ311の少なくとも一部を封止する。封止形態は特に制限されず、第1半導体チップ311の少なくとも一部を囲む形態であればよい。例えば、封止材312は、第1半導体チップ311の側面及び非活性面の少なくとも一部を覆うことができる。封止材312は絶縁物質を含み、絶縁物質としては、無機フィラー及び絶縁樹脂を含む材料、例えば、エポキシ樹脂などの熱硬化性樹脂、ポリイミドなどの熱可塑性樹脂、またはこれらに無機フィラーなどの補強材が含まれた樹脂、具体的には、ABF(Ajinomoto Build‐up Film)などを用いることができる。必要に応じて、公知のEMC(Epoxy Molding Compound)を用いてもよい。また、必要に応じて、熱硬化性樹脂や熱可塑性樹脂が無機フィラー及び/またはガラス繊維(Glass Fiber、Glass Cloth、Glass Fabric)などの芯材に含浸された材料を用いても良い。
【0048】
連結部材313は、第1半導体チップ311の接続パッド311pを再配線する。連結部材313により、様々な機能を有する多数の接続パッド311pが再配線されることができ、接続部材350を介して、その機能に応じて第2半導体チップ320と電気的に連結されることができる。第2及び第3半導体チップ320、330のそれぞれの接続パッド320p、330pも、必要に応じて連結部材313により再配線されることができる。連結部材313は、絶縁層313aと、絶縁層313a上に形成された再配線層313bと、絶縁層313aを貫通して再配線層313bと連結されたビア313cと、絶縁層313a上に配置されて再配線層313bの少なくとも一部を露出させるパッシベーション層313dと、を含む。連結部材313の層数は特に限定されず、設計事項に応じて多様に変形可能である。
【0049】
絶縁層313aの物質としては絶縁物質を用いることができる。この際、絶縁物質としては、上述のような絶縁物質の他にも、PID樹脂などの感光性絶縁物質を用いてもよい。すなわち、絶縁層313aは感光性絶縁層であることができる。絶縁層313aが感光性の性質を有する場合、絶縁層313aをより薄く形成することができ、ビア313cのファインピッチをより容易に達成することができる。絶縁層313aは、絶縁樹脂及び無機フィラーを含む感光性絶縁層であることができる。絶縁層313aが多層である場合、これらの物質は互いに同一であってもよく、必要に応じては互いに異なってもよい。絶縁層313aが多層である場合、これらは工程によって一体化され、その境界が不明確であり得る。
【0050】
再配線層313bは、接続パッド311pなどを再配線する役割を担うものであって、形成物質としては、銅(Cu)、アルミニウム(Al)、銀(Ag)、スズ(Sn)、金(Au)、ニッケル(Ni)、鉛(Pb)、チタン(Ti)、またはこれらの合金などの導電性物質を用いることができる。再配線層313bは、該当層の設計デザインに応じて様々な機能を担うことができる。例えば、グランド(GrouND:GND)パターン、パワー(PoWeR:PWR)パターン、信号(Signal:S)パターンなどを含むことができる。ここで、信号(S)パターンは、グランド(GND)、パワー(PWR)などを除いた各種信号、例えば、データ信号などを伝送することができる。また、ビアパッド、接続端子パッドなどの各種パッドパターンを含むことができる。
【0051】
ビア313cは、互いに異なる層に形成された再配線層313b、接続パッド311pなどを電気的に連結させる。ビア313cの形成物質としては、銅(Cu)、アルミニウム(Al)、銀(Ag)、スズ(Sn)、金(Au)、ニッケル(Ni)、鉛(Pb)、チタン(Ti)、またはこれらの合金などの導電性物質を用いることができる。ビア313cは、導電性物質で完全に充填されていてもよく、または、導電性物質がビアの壁に沿って形成されたものであってもよい。また、その形状としては、テーパ状、円筒状などの公知の全ての形状が適用可能である。
【0052】
パッシベーション層313dは、再配線層313bなどを外部からの物理的、化学的損傷などから保護するための付加的な構成である。パッシベーション層313dは、再配線層313bの少なくとも一部を露出させる開口部を有することができる。このような開口部は、パッシベーション層313dに数十〜数千個形成されることができる。パッシベーション層313dの物質としては、特に限定されず、例えば、感光性絶縁樹脂などの感光性絶縁物質を用いることができる。または、半田レジストを用いてもよい。または、芯材は含まないが、フィラーは含む絶縁樹脂、例えば、無機フィラー及びエポキシ樹脂を含むABFなどを用いてもよい。
【0053】
接続部材350は、ファン‐アウト半導体パッケージ310を第2半導体チップ320と物理的、電気的に連結させるための構成である。接続部材350は、導電性物質、例えば、半田(solder)などで形成されることができる。すなわち、接続部材350は半田バンプであることができるが、これに限定されるものではない。接続部材350の数、間隔、配置形態などは特に限定されず、設計事項に応じて十分に変形可能である。接続部材350の少なくとも1つはファン‐アウト領域に配置される。ファン‐アウト領域とは、第1半導体チップ311が配置された領域を外れた領域を意味する。すなわち、ファン‐アウト半導体パッケージ310は、第1半導体チップ311を基準としたイメージセンサー装置の形態である。
【0054】
第2半導体チップ320は、アナログ‐デジタルコンバータ、特定用途向け集積回路(Application‐Specific Integrated Circuit:ASIC)などのロジックであることができ、特定用途向け集積回路(ASIC)であることが好ましいが、これに限定されるものではない。第2半導体チップ320も集積回路の形態であることができる。したがって、第2半導体チップ320の本体は、シリコン(Si)、ゲルマニウム(Ge)、ガリウムヒ素(GaAs)などからなることができる。第2半導体チップ320は、アルミニウム(Al)などの導電性物質で形成された接続パッド320pを含むことができ、接続パッド320pが形成された面が活性面となり、その反対面が非活性面となる。本体の内部には種々の回路が形成されていることができる。第2半導体チップ320の接続パッド320pは接続部材350と連結されることができる。これにより、第2半導体チップ320がファン‐アウト半導体パッケージ310と物理的及び/または電気的に連結されることができる。
【0055】
第3半導体チップ330は、カメラモジュールなどに用いられるCMOS(Completementary Metal‐Oxide Semiconductor)センサー、CCD(Charge Coupled Device)センサーなどのイメージセンサーであることができるが、他の種類のイメージセンサーであってもよい。第3半導体チップ330も集積回路の形態であることができる。したがって、第3半導体チップ330の本体は、シリコン(Si)、ゲルマニウム(Ge)、ガリウムヒ素(GaAs)などからなることができる。第3半導体チップ330は、アルミニウム(Al)などの導電性物質で形成された接続パッド330pを含むことができ、接続パッド330pが形成された面が活性面となり、その反対面が非活性面となる。本体の内部には種々の回路が形成されていることができる。図面には示していないが、第3半導体チップ330の活性面上にはマイクロレンズ(不図示)が配置されることができる。マイクロレンズ(不図示)はイメージセンサーに適用される公知のレンズであることができる。第3半導体チップ330の非活性面は、第2半導体チップ320の非活性面と接することができる。すなわち、第2半導体チップ320及び第3半導体チップ330を一体化されたウエハー状態で製造した後、ダイシング工程などにより切断することで、1つのチップ形態に形成することができる。但し、これに限定されるものではなく、それぞれ別のウエハー状態で製造した後、接着部材などを用いてそれぞれの非活性面を付着させる方法を用いてもよい。
【0056】
貫通電極360は少なくとも第2半導体チップ320を貫通する。貫通電極360は公知のシリコン貫通電極(TSV:Through Silicon Via)であることができる。貫通電極360を介して第2半導体チップ320と第3半導体チップ330とが電気的に連結されることができる。貫通電極360は第2半導体チップ320の接続パッド320p及び/または第3半導体チップ330の接続パッド330pと物理的に及び/または電気的に連結されることができる。貫通電極360の数や配置形態、及び貫通形態などは特に限定されず、第2半導体チップ320及び第3半導体チップ330の設計事項に応じて変形可能である。
【0057】
図11aから11cは、
図9のイメージセンサー装置の概略的な一製造例である。
【0058】
図11aを参照すると、先ず、ウエハーなどを用いて多数の第1半導体チップ311を形成した後、それを切断して得られたそれぞれの第1半導体チップ311をテープ391上に付着する。その後、公知のラミネート方法や塗布方法などにより、第1半導体チップ311の少なくとも一部を封止する封止材312を形成する。次に、テープ391を取り外す。その後、テープ391を取り外した第1半導体チップ311の活性面上に絶縁層313aを形成する。絶縁層313aは、公知のPIDなどであることができ、公知のラミネート方法や塗布方法などにより形成することができる。その後、絶縁層313aに露光及び現像方法などによりビアホール313v1を形成する。その後、絶縁層313a上にスパッタリングなどのめっき方法によりシード層313sを形成する。
【0059】
図11bを参照すると、次に、フォトレジスト392を用いてパターンを形成する。その後、形成されたパターンに公知の電解めっきや無電解めっきなどのめっき工程によりめっき層313mを形成する。次に、フォトレジスト392及びシード層313sをエッチングなどにより除去する。一連の過程を経て、再配線層313b及びビア313cが形成される。その後、絶縁層313a上に公知のラミネート方法や塗布方法などによりパッシベーション層313dを形成する。その後、パッシベーション層313dに開口部313v2を形成する。開口部313v2は、パッシベーション層313dの材質に応じて、露光及び現像方法やレーザー及び/または機械的ドリルなどにより形成することができる。一連の過程を経て、ファン‐アウト半導体パッケージ310が製造される。
【0060】
図11cを参照すると、次に、開口部313v2に半田バンプなどの接続部材350を形成する。その後、ウエハー380を用いて形成した第2半導体チップ320及び第3半導体チップ330上に、上記のファン‐アウト半導体パッケージ310を接続部材350を介してTC接合などにより付着する。一方、ファン‐アウト半導体パッケージ310は、複数個が1つの工程により形成された状態で一体化された第2半導体チップ320及び第3半導体チップ330が複数個形成されたウエハー380上に付着されることができる。その後、ソーイング(Sawing)などのダイシング工程を経ることで、複数個のイメージセンサー装置300を得ることができる。
【0061】
図12は他の一例によるイメージセンサー装置を概略的に示した断面図である。
【0062】
図面を参照すると、他の一例によるイメージセンサー装置400は、ファン‐アウト半導体パッケージ410が、貫通孔418Hを有する第1連結部材418と、貫通孔418Hに配置されており、接続パッド411pが配置された活性面及び活性面の反対側に配置された非活性面を有する第1半導体チップ411と、第1連結部材418及び第1半導体チップ411の活性面上に形成された第2連結部材413と、第2連結部材413上に形成され、第1連結部材418及び第1半導体チップ411の少なくとも一部を封止する封止材412と、を含む。第1半導体チップ411はメモリーであることができるが、これに限定されるものではない。
【0063】
第1連結部材418は、第1絶縁層415aと、第1絶縁層415aに埋め込まれて第2連結部材413と接する第1再配線層416aと、第1絶縁層415aの第1再配線層416aが埋め込まれた側の反対側上に配置された第2再配線層416bと、第1絶縁層415a上に配置されて第2再配線層416bを覆う第2絶縁層415bと、第2絶縁層415b上に配置された第3再配線層416cと、を含む。第1及び第2再配線層416a、416bは、第1絶縁層415aを貫通する第1ビア417aを介して連結される。第2及び第3再配線層416b、416cは、第2絶縁層415bを貫通する第2ビア417bを介して連結される。第1連結部材418が再配線層416a、416b、416cを含むことで、第1半導体チップ411の接続パッド411pを再配線させることができるとともに、第2連結部材413の層数を最小化することができる。
【0064】
第1再配線層416aが第1絶縁層415aの内部に入り込むことで、第1絶縁層415aの下面は第1再配線層416aの下面と段差を有することができる。この場合、封止材412の前駆体がブリードして第1再配線層416aを汚染させることを防止することができる。第1連結部材418の第2再配線層416bは、第1半導体チップ411の活性面と非活性面との間に位置することができる。第1連結部材418の再配線層416a、416b、416cの厚さは、第2連結部材413の再配線層の厚さより厚いことができる。
【0065】
第2及び第3半導体チップ420、430は貫通電極460を介して電気的に連結されており、これらは、接続部材450を介してファン‐アウト半導体パッケージ410と物理的、電気的に連結される。第2及び第3半導体チップ420、430はそれぞれ接続パッド420p、430pを有する。第2及び第3半導体チップ420、430はそれぞれロジック及びセンサーであることができるが、これに限定されるものではない。他の一例によるイメージセンサー装置400の構成についてのそれ以外の具体的な説明は、一例によるイメージセンサー装置300における説明と実質的に同一であるため省略する。また、第1連結部材418を導入することを除き、その製造工程も上述の説明と実質的に同一であるため、それについての詳細な説明も省略する。
【0066】
図13はさらに他の一例によるイメージセンサー装置を概略的に示した断面図である。
【0067】
図面を参照すると、さらに他の一例によるイメージセンサー装置500は、ファン‐アウト半導体パッケージ510が、貫通孔518Hを有する第1連結部材518と、貫通孔518Hに配置されており、接続パッド511pが配置された活性面及び活性面の反対側に配置された非活性面を有する第1半導体チップ511と、第1連結部材518及び第1半導体チップ511の活性面上に形成された第2連結部材513と、第2連結部材513上に形成され、第1連結部材518及び第1半導体チップ511の少なくとも一部を封止する封止材512と、を含む。
【0068】
第1連結部材518は、第1絶縁層515aと、第1絶縁層515aの両側に配置された第1再配線層516a及び第2再配線層516bと、第1絶縁層515a上に配置されて第1再配線層516aを覆う第2絶縁層515bと、第2絶縁層515b上に配置されて第2連結部材513と接する第3再配線層516cと、第1絶縁層515a上に配置されて第2再配線層516bを覆う第3絶縁層515cと、第3絶縁層515c上に配置された第4再配線層516dと、を含む。第1〜第4再配線層516a、516b、516c、516dは、第1〜第3絶縁層515a、515b、515cをそれぞれ貫通する第1〜第3ビア517a、517b、517cを介して連結される。第1連結部材518が再配線層516a、516b、516c、516dを含むことで、第1半導体チップ511の接続パッド511pを再配線させることができるとともに、第2連結部材513の層数を最小化することができる。
【0069】
第1絶縁層515aの厚さは、第2絶縁層515b及び第3絶縁層515cの厚さより厚いことができる。第1絶縁層515aは、基本的に、剛性を維持するために相対的に厚いことができる。また、第2絶縁層515b及び第3絶縁層515cは、さらに多くの再配線層516c、516dを形成するために導入したものであることができる。すなわち、第1絶縁層515aは、第2絶縁層515b及び第3絶縁層515cと異なる絶縁物質を含むことができる。例えば、第1絶縁層515aは、ガラス繊維、無機フィラー、及び絶縁樹脂を含む、例えば、プリプレグであることができるが、これに限定されるものではない。また、第2絶縁層515b及び第3絶縁層515cは、無機フィラー及び絶縁樹脂を含むABFまたはPIDなどであることができるが、これに限定されるものではない。第1連結部材518の第1再配線層516a及び第2再配線層516bは、第1半導体チップ511の活性面と非活性面との間に位置することができる。第1連結部材518の再配線層516a、516b、516c、516dの厚さは、第2連結部材513の再配線層の厚さより厚いことができる。
【0070】
第2及び第3半導体チップ520、530は貫通電極560を介して電気的に連結されており、これらは、接続部材550を介してファン‐アウト半導体パッケージ510と物理的、電気的に連結される。第2及び第3半導体チップ520、530はそれぞれ接続パッド520p、530pを有する。第2及び第3半導体チップ520、530はそれぞれロジック及びセンサーであることができるが、これに限定されるものではない。さらに他の一例によるイメージセンサー装置500の構成についてのそれ以外の具体的な説明は、一例によるイメージセンサー装置300における説明と実質的に同一であるため省略する。また、第1連結部材518を導入することを除き、その製造工程も上述の説明と実質的に同一であるため、これについての詳細な説明も省略する。
【0071】
イメージセンサーモジュール
図14は一例によるイメージセンサーモジュールを概略的に示した断面図である。
【0072】
図面を参照すると、一例によるイメージセンサーモジュール640は、貫通孔210を有し、回路パターンが形成された回路基板200と、回路基板200の貫通孔210内に配置され、回路基板200の回路パターンと電気的に連結されたイメージセンサー装置300'と、を含む。必要に応じて、一例によるイメージセンサーモジュール640は、回路基板200の下側に配置された補強板100をさらに含むことができる。イメージセンサー装置300'は、貫通孔210内で補強板100上に付着されることができる。
【0073】
補強板100は回路基板200の下側に付着されることができる。例えば、補強板100は、接着剤を介して回路基板200の下側に付着されることができる。補強板100はイメージセンサー装置300を支持することができる。補強板100の材質によって、貫通孔210にイメージセンサー装置300を配置する時に回路基板200が反ることを防止することができる。補強板100はステンレス材質からなることができるが、これに限定されるものではなく、絶縁物質からなってもよい。必要に応じて、貫通孔210の形成方法によっては補強板100が省略されてもよい。例えば、貫通孔210が回路基板200の一部のみを貫通して入り込むように形成される場合には、別の補強板100は省略されてもよい。
【0074】
回路基板200は、カメラモジュールなどに用いられる公知の印刷回路基板であることができる。例えば、回路基板200は、リジッド印刷回路基板(Rigid Printed Circuit Board:RPCB)とフレキシブル印刷回路基板(Flexible Printed Circuit Board:FPCB)が結合されたリジッド‐フレキシブル印刷回路基板(Rigid‐Flexible Printed Circuit Board:RFPCB)であることができる。貫通孔210はリジッド印刷回路基板(RPCB)に形成されることができ、補強板100もリジッド印刷回路基板(RPCB)の下側に付着されることができる。
【0075】
イメージセンサー装置300'は、回路基板200の貫通孔210内に配置されて補強板100上に付着されることができる。イメージセンサー装置300'は、回路基板200の回路パターンと電気的に連結されることができる。例えば、イメージセンサー装置300'は、上述の一例によるイメージセンサー装置300であることができ、この際、イメージセンサーである第3半導体チップ330の接続パッド330pをワイヤ370を用いて回路基板200の回路パターンと連結する方法により、イメージセンサー装置300'を回路基板200の回路パターンと電気的に連結することができる。但し、必ずしもこれに限定されるものではなく、回路基板200内にイメージセンサー装置300'を配置する方法に応じて、他の方法により回路基板200の回路パターンと電気的に連結することができる。一方、図面に示した内容とは異なり、イメージセンサー装置300'として、上述の他の一例によるイメージセンサー装置400、500が適用されてもよいことはいうまでもない。
【0076】
カメラモジュール
図15は一例によるカメラモジュールを概略的に示した断面図である。
【0077】
図面を参照すると、一例によるカメラモジュール1130'は、レンズモジュール620を収容するハウジング630と、ハウジング630に結合され、レンズモジュール620を通過した光を電気信号に変換するイメージセンサー装置300'を含むイメージセンサーモジュール640'と、を含む。さらに、一例によるカメラモジュール1130'は、アクチュエーター650と、玉軸受部670と、ケース610と、制御部660と、などを含むことができる。一方、イメージセンサーモジュール640'には、上述の一例によるイメージセンサーモジュール640が適用されることができる。以下では、イメージセンサーモジュール640'を除き、その他の構成について説明する。
【0078】
レンズモジュール620は、レンズ鏡筒621と、レンズ鏡筒621を内部に収容するレンズホルダー623と、を含むことができる。レンズ鏡筒621は、被写体を撮像する複数のレンズが内部に収容されるように、中空の円筒状を有することができる。複数のレンズは、光軸に沿ってレンズ鏡筒621に備えられることができる。複数のレンズは、レンズモジュール620の設計に応じて必要な数だけ積層されることができ、それぞれ同一または異なる屈折率などの光学的特性を有することができる。レンズ鏡筒621はレンズホルダー623と結合されることができる。例えば、レンズ鏡筒621がレンズホルダー623に備えられた中空に挿入され、レンズ鏡筒621とレンズホルダー623とがねじ結合方式または接着剤により結合されることができる。
【0079】
レンズモジュール620は、ハウジング630の内部に収容され、自動焦点調整のために光軸方向に移動することができる。そのために、アクチュエーター650が提供されることができる。レンズモジュール620を光軸方向に移動させるために、アクチュエーター650は、レンズホルダー623の一側に取り付けられたマグネット651と、マグネット651と対向するように配置されたコイル653と、を含むことができる。コイル653は基板655に取り付けられており、基板655は、コイル653とマグネット651とが対向するようにハウジング630に取り付けられることができる。
【0080】
コイル653と、それに隣接するマグネット651との電磁的影響力により、レンズモジュール620を光軸方向に移動させることができる。すなわち、マグネット651が磁場を形成し、コイル653に電源が印加されると、マグネット651とコイル653との間の電磁的影響力による駆動力が生じる。この駆動力により、レンズモジュール620が光軸方向に移動することができる。
【0081】
制御部660は、駆動IC(Driver IC)及び位置センサーを含み、アクチュエーター650の作動を制御することができる。位置センサーはマグネット651の位置を検出することができ、これにより、マグネット651が取り付けられたレンズモジュール620の位置を検出することができる。位置センサーは、ドーナツ状のコイル653の中央に配置されるか、コイル653の外側に配置されることができる。駆動IC及び上記位置センサーは、1つの素子として一体に形成されることができるが、これに限定されるものではなく、駆動ICと位置センサーが別の素子として提供されてもよい。
【0082】
レンズモジュール620がハウジング630の内部で光軸方向に移動する時に、レンズモジュール620の移動を案内する案内手段として、玉軸受部670が提供されることができる。玉軸受部670は1つ以上の玉軸受を含み、複数の玉軸受が提供される場合には、複数の玉軸受が光軸方向に沿って配置されることができる。ここで、複数の玉軸受は、マグネット651を基準として光軸方向に垂直な方向に離隔して配置されることができる。玉軸受部670は、レンズホルダー623の外部面及びハウジング630の内部面と接触し、レンズモジュール620の光軸方向への移動を案内することができる。玉軸受部670は、レンズホルダー623とハウジング630との間に配置され、転がり運動によりレンズモジュール620の光軸方向への移動を案内することができる。
【0083】
ハウジング630にはストッパー(不図示)が取り付けられることで、レンズモジュール620の移動距離を制限することができる。例えば、ストッパー(不図示)はハウジング630の上部に取り付けられることができ、コイル653に電源が印加されていない際には、ストッパー(不図示)とレンズモジュール620が光軸方向に離隔するように配置されることができる。コイル653に電源が印加されてレンズモジュール620が光軸方向に移動される時に、ストッパー(不図示)によってレンズモジュール620の移動距離が制限されるため、レンズモジュール620はストッパー(不図示)との間隔範囲内で移動することができる。また、ストッパー(不図示)とレンズモジュール620とが互いに衝突する場合における衝撃を緩和するように、ストッパー(不図示)は弾性力を有する材質で提供されることができる。
【0084】
ケース610は、ハウジング630の外部面を囲むようにハウジング630と結合しており、カメラモジュールの駆動中に生じる電磁波を遮蔽する機能を担うことができる。すなわち、カメラモジュールの駆動時には電磁波が生じるが、このような電磁波が外部に放出される場合、他の電子部品に影響を与えて通信障害や誤作動を誘発する恐れがある。ケース610は金属材質で提供され、ハウジング630の下部に取り付けられる基板の接地パッドに接地されることができ、これにより、電磁波を遮蔽することができる。ケース610がプラスチック射出物で提供される場合には、ケース610の内部面に伝導性塗料が塗布されることで電磁波を遮蔽することができる。伝導性塗料としては伝導性エポキシを用いることができるが、これに限定されるものではなく、伝導性を有する種々の材料を用いることができる。また、伝導性フィルムまたは伝導性テープをケース610の内部面に付着する方式も可能である。
【0085】
以上、本発明の実施形態について詳細に説明したが、本発明の範囲はこれに限定されず、特許請求の範囲に記載された本発明の技術的思想から外れない範囲内で多様な修正及び変形が可能であるということは、当技術分野の通常の知識を有する者には明らかである。