【解決手段】一対のビード部11の間に設けられた本体部21と、本体部から伸びビードコア12の周りでタイヤ軸方向内側Y1から外側Y2へ折り返された巻き上げ部22とを有するアッププライ20と、アッププライのタイヤ外面側に設けられたダウンプライ25と、アッププライを覆うようにビードコアのタイヤ軸方向内側から外側にわたって設けられたコード補強層49とを備え、巻き上げ部の先端22Eがリムフランジ1よりタイヤ径方向外方Z2に位置し、コード補強層のタイヤ軸方向外側端49Eoutがビードコアのタイヤ径方向外側面12aよりタイヤ径方向外方Z2で、リムフランジよりタイヤ径方向内方Z1に位置し、コード補強層のタイヤ軸方向内側端49Einがリムフランジよりタイヤ径方向外方Z2に位置する空気入りタイヤ10。
前記補強コードは、平行に並べられた複数の第1補強コードと、平行に並べられた複数の第2補強コードとを備え、前記第1補強コードと前記第2補強コードとを交差させて網目状になるように配置されている請求項1に記載の空気入りタイヤ。
【発明を実施するための形態】
【0011】
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。
図1は、第1実施形態の空気入りタイヤ(以下、「タイヤ」という)10の一例を示すタイヤ子午線断面図であり、規定リムのリムフランジ1に装着した状態での半断面を示している。
【0012】
本明細書において、タイヤ軸方向とは、タイヤ回転軸に平行な方向であって、タイヤ幅方向と同義であり、図において符号Yで示し、タイヤ軸方向内側及び外側をそれぞれ符号Y1及びY2で示す。また、タイヤ径方向(ラジアル方向)とは、タイヤ回転軸に垂直な方向であり、図において符号Zで示し、タイヤ径方向内側及び外側をそれぞれ符号Z1及びZ2で示す。
【0013】
本実施形態のタイヤ10は、タイヤ軸方向Y両側に設けられた左右一対のビード部11と、ビード部11からタイヤ径方向外側に延びる一対のサイドウォール部14と、左右のサイドウォール部14の径方向外方端部同士を連結するように両サイドウォール部14の間に設けられたトレッド部16とを備える。
【0014】
ビード部11は、ゴム被覆したビードワイヤを積層巻回した収束体よりなる環状のビードコア12と、このビードコア12のタイヤ径方向外側Z2に配置されたゴム製のビードフィラー13とを有する。
【0015】
タイヤ10の内部には、アッププライ20及びダウンプライ25からなる2枚のカーカスプライが設けられている。アッププライ20及びダウンプライ25は、トレッド部16からサイドウォール部14を通って延在し、ビード部11において両端部が係止されている。アッププライ20及びダウンプライ25は、タイヤ周方向に対して略直交する方向(つまり、タイヤ軸方向Y)に沿って配列した複数のプライコード17をゴムで被覆してなる。プライコード17としては、スチールコード等の金属コードや、ポリエステルやナイロン等の有機繊維コード等が用いられる。
【0016】
トレッド部16におけるダウンプライ25のタイヤ外面側にはベルト30が設けられている。ベルト30は、複数本のコード(例えば、スチールコード)がゴムで被覆されたもので、2枚のカーカスプライ20、25の外周でトレッド部16を補強する。ベルト30のタイヤ幅方向の両端部とダウンプライ25との間に、ベルト下パッド31が設けられている。また、ベルト30よりタイヤ径方向外側には外表面が接地面となるトレッドゴム32が設けられている。
【0017】
アッププライ20のタイヤ内面側には、タイヤ10の内周面を構成する耐空気透過ゴム層としてのインナーライナー34が設けられている。サイドウォール部14には、ダウンプライ25のタイヤ軸方向Y両側にタイヤ10の外壁面を構成するサイドウォールゴム33が設けられている。
【0018】
図2にビード部11周辺の構造が示されている。ビード部11に設けられたコード補強層49やダウンプライ25のタイヤ外面側には、ゴムチェーファーと呼ばれる補強ゴム層40が設けられている。補強ゴム層40の上部はサイドウォールゴム33の下部と接している。また、補強ゴム層40の下部はビードコア12よりタイヤ径方向内側Z1へ入り込んでいる。補強ゴム層40は、ビードコア12のタイヤ軸方向外側Y2及びタイヤ径方向内側Z1においてリムフランジ1と接触する。
【0019】
この補強ゴム層40を構成するゴムは、サイドウォール部14に設けられたサイドウォールゴム33を構成するゴムより100%伸長時モジュラスが高いゴムからなり、サイドウォールゴム33を構成するゴムの2〜3倍の100%伸長時モジュラスであることが好ましい。例えば、サイドウォールゴムの100%伸長時モジュラスが1.2〜2.2MPaの場合に、補強ゴム層40の100%伸長時モジュラスを3.5〜4.5MPaとすることができる。なお、100%伸長時モジュラスとは、JISK6251準拠した引張試験で測定したモジュラス値である。
【0020】
タイヤ表面の所定位置にはリムライン35が小突起として設けられている。リムライン35とは、タイヤ10が正規リムに装着されたときにタイヤ10と正規リムとが同心円状になっていることを確認するためのラインのことである。その目的のために、リムライン35は、タイヤ周方向に1周に亘って設けられ、タイヤ10の回転軸を中心とする円となっている。リムライン35が設けられる所定位置は、リムライン35が正規リムのフランジの外周から一定距離だけタイヤ径方向外側に出る位置である。
図2のように、通常、リムライン35はタイヤ表面における補強ゴム層40とサイドウォールゴム33との境界部分に設けられている。
【0021】
アッププライ20は、一対のビード部11の間に設けられタイヤの骨格を形成する本体部21と、本体部21から伸びてビード部11の周りでタイヤ軸方向内側から外側へ折り返されタイヤ径方向外側Z2へ巻き上げられた巻き上げ部22とを有する。
【0022】
アッププライ20の巻き上げ部22は、ビードコア12及びビードフィラー13のタイヤ軸方向外側面に沿って配されている。この巻き上げ部22の先端(即ち、巻き上げ部22のタイヤ径方向外側端)は、巻き上げ端22Eであり、リムフランジ1よりタイヤ径方向外方に位置している。
【0023】
ビード部11に設けられたビードコア12の周りには、複数本の補強コード50にゴムを被覆することで形成されるコード補強層49が、ビードコア12のタイヤ軸方向内側Y1から外側Y2にわたって、アッププライ20を覆うように重ねて設けられている。
【0024】
コード補強層49においてビードコア12(あるいはビードフィラー13)よりタイヤ軸方向外側Y2に位置する先端(タイヤ軸方向外側端ともいう)49Eoutは、ビードコア12のタイヤ径方向外側面12aを延長したビード上側ラインLよりタイヤ径方向外方Z2であって、かつ、リムフランジ1よりタイヤ径方向内方Z1に位置する。
【0025】
また、コード補強層49においてビードコア12(あるいはビードフィラー13)よりタイヤ軸方向内側Y1に位置する先端(タイヤ軸方向内側端ともいう)49Einは、リムフランジ1よりタイヤ径方向外方Z2に位置する。
【0026】
ダウンプライ25は、一対のビード部11の間でアッププライ20のタイヤ外面側に設けられている。ダウンプライ25は、サイドウォール部14及びトレッド部16においてアッププライ20の本体部21と重なり、ビード部11においてアッププライ20の巻き上げ部22及びコード補強層49と重なっている。
【0027】
ダウンプライ25のタイヤ径方向内側の先端25aは、ビードコア12の中心よりタイヤ径方向内側で、かつ、ビードコア12のタイヤ幅方向外側の端部12bよりタイヤ幅方向外側にある。ここでビードコア12の中心とは、ビードコア12のタイヤ幅方向の長さが最も長い位置でのタイヤ幅方向の中心のことである。
【0028】
ここで、
図2を参照してアッププライ20及びコード補強層49の端部位置の一例を挙げると、ビードトウ42からリムフランジ1のタイヤ径方向外側端部までのタイヤ径方向の長さHRが17.5mmの場合に、ビードトウ42からアッププライ20の巻き上げ部22の先端22Eまでのタイヤ径方向Zの長さHPを30〜40mm、ビードトウ42からコード補強層49のタイヤ軸方向外側端49Eoutまでのタイヤ径方向Zの長さHoを10〜17mm、ビードトウ42からコード補強層49のタイヤ軸方向内側端49Einまでのタイヤ径方向Zの長さHiを17〜28mmとすることができる。
【0029】
なお、本明細書におけるアッププライ20、コード補強層49、ビード上側ラインL、及び上記の好ましい各寸法値は、タイヤを正規リムに装着して正規内圧を充填した無負荷の正規状態でのものである。正規リムとは、タイヤが基づいている規格を含む規格体系において、当該規格がタイヤ毎に定めるリムであり、JATMA規格では「標準リム」、TRA規格では「Design Rim」、ETRTO規格では「Measuring Rim」である。また、正規内圧とは、タイヤが基づいている規格を含む規格体系において、各規格がタイヤ毎に定めている空気圧であり、JATMA規格では「最高空気圧」、TRA規格では「TIRE LOAD LIMITS AT VARIOUS COLD INFLATION PRESSURES」に記載の最大値、ETRTO規格では「INFLATION PRESSURE」である。
【0030】
本実施形態では、望ましい形態として、
図3に示すように、コード補強層49を構成する補強コード50が、平行に並べられた複数の第1補強コード50aと、第1補強コード50aと異なる角度で平行に並べられた複数の第2補強コード50bとを備える。第1補強コード50a及び第2補強コード50bは、アッププライ20及びダウンプライ25のプライコード17に対して互いに逆方向に傾斜して交差しており、網目状になるように配置された平織り構造体をなしている。
【0031】
プライコード17に対する第1補強コード50a及び第2補強コード50bの角度は限定されないが、第1補強コード50aと第2補強コード50bの交差角度が大きく、かつ、プライコード17に対する第1補強コード50aや第2補強コード50bの角度を大きくすることが好ましい。第1補強コード50aは、プライコード17に対して+35°〜+55°の角度αに設定することができる。第2補強コード50bは、プライコード17に対して−35°〜−55°の角度βに設定することができる。
【0032】
第1補強コード50a及び第2補強コード50bは、例えば、ナイロン6、ナイロン66などの脂肪族ポリアミド系樹脂(ナイロン樹脂)や、ポリエチレンテレフタレート(PET)などのポリエステル樹脂等の有機繊維でできている。第1補強コード50a及び第2補強コード50bの直径は例えば0.1〜0.5mm程度である。これらのコードはそれぞれ例えば10〜15mm程度の等間隔で並べられている。
【0033】
また、本実施形態では、望ましい形態として、コード補強層49のタイヤ軸方向内側端49Einは、アッププライ20の巻き上げ端22Eよりタイヤ径方向内方Z1に位置している。
【0034】
また、本実施形態では、望ましい形態として、ダウンプライ25と補強ゴム層40との間に緩衝ゴム層44が設けられている。ゴム層44のタイヤ軸方向外側Y2に補強ゴム層40があるため、緩衝ゴム層44はタイヤ外表面に露出されておらず、リム1と接触することはない。
【0035】
望ましい形態として、緩衝ゴム層44等が以下のモジュラスを有している。緩衝ゴム層44のモジュラスは、ビードフィラー13のモジュラスと同等以下であり、ビードフィラー13のモジュラスの85%以上90%以下のモジュラスであることがより望ましい。なお、ここでのモジュラスとは、JIS K6251準拠した引張試験で測定した100%伸長時モジュラスである。
【0036】
本実施形態の空気入りタイヤ10では、コード補強層49のタイヤ軸方向外側端49Eoutがビードコア12のタイヤ径方向外側面12aを延長したビード上側ラインLよりタイヤ径方向外方Z2に位置し、コード補強層49のタイヤ軸方向内側端49Einがビード上側ラインLやリムフランジ1のタイヤ径方向外側端よりタイヤ径方向外方Z2に位置する。これにより、コード補強層49がアッププライ20の外側からビードコア12のタイヤ径方向内側全体を覆うように配置され、コード補強層49によるビードコア12周りの補強効果を高めることができる。
【0037】
また、本実施形態は、コード補強層49のタイヤ軸方向外側端49Eoutが、リムフランジ1のタイヤ径方向外側端よりタイヤ径方向内方Z1に位置しており、タイヤ10をリムフランジ1に装着した状態においてリムフランジ1とタイヤ軸方向Yに対向する。
これにより、コード補強層49のタイヤ軸方向外側端49Eoutがビートコア12あるいはビードフィラー13と、リムフランジ11との間で挟まれ、タイヤ変形時に生じるコード補強層49のタイヤ軸方向外側端49Eoutの動きがリムフランジ1によって抑制されるため、コード補強層49と重ねて配置されたアッププライ20やダウンプライ25との間に発生するせん断歪みを抑えることができ、タイヤ10の耐久性を高めることができる。
【0038】
また、本実施形態では、コード補強層49のタイヤ軸方向内側端49Einがリムフランジ1のタイヤ径方向外側端よりタイヤ径方向外方Z2に位置している。これにより、タイヤ10をリムに組み付けたりリムから取り外したりする際にアッププライ20のリムフランジ1と擦れやすい箇所全体をコード補強層49が覆い保護することができ、リムへの組み付け時及びリムからの取り外し時にアッププライの損傷を抑えることができる。
【0039】
また、本実施形態では、アッププライ20の巻き上げ端22Eがリムフランジ1よりタイヤ径方向外方Z2に位置するため、ビードフィラー13のタイヤ軸方向Yへの倒れ込みを防止することができ、タイヤ10の耐久性を高めることができる。
【0040】
また、本実施形態では、コード補強層49が有する第1補強コード50a及び第2補強コード50bが網目状に配置した平織り構造体をなしているため、コード補強層49による補強効果を高めることができる。特に、本実施形態では、第1補強コード50a及び第2補強コード50bが、アッププライ20及びダウンプライ25のプライコード17に対して互いに逆方向に傾斜して交差している。これにより、第1補強コード50a及び第2補強コード50bに発生する張力が、アッププライ20及びダウンプライ25に対して2方向から作用して互いに打ち消し合うため、タイヤ軸方向Yに沿って設けられたプライコード17がタイヤ周方向に湾曲するプライコードウェーブと呼ばれる現象が起きにくくなり、ビード部11の耐久性を高めることができる。
【0041】
以上、本発明の実施形態を説明したが、この実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。この新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。
【実施例】
【0042】
上記実施形態の構成と効果を具体的に示すために、タイヤサイズが205/85R16の空気入りタイヤを試作し性能評価を行った、評価方法は以下のとおりである。
【0043】
(1)リム接触部分の耐外傷性
試作タイヤをJATMA規格の標準リムに組み付け、その後、標準リムから取り外した試作タイヤを目視で観察し、リムフランジとの接触部分におけるアッププライ及びダウンプライの損傷の有無を確認した。アッププライ及びダウンプライに損傷が無いものを○、アッププライ及びダウンプライのいずれか一方あるいは両方に損傷が有るものを×と評価。
【0044】
(2)タイヤ耐久性
JATMA規格の標準リムに組み付けた試作タイヤをテストドラムに接地させ、走行を開始する。試作タイヤの走行速度はそのタイヤのスピードシンボルで規定される許容速度に対し55%の速度とする。初期の負荷荷重はロードインデックスで規定される最大負荷荷重に対して70%とする。その後ステップを順に上げていくが、ステップ1からステップ3までは負荷荷重を18%(ステップを上げる前の負荷荷重の18%)ずつ上げていく、ステップ3からステップ4では9%、ステップ4からステップ5では15%、ステップ5からステップ6では30%負荷荷重を上げそれ以降のステップは最終の負荷荷重のまま走行する。またステップ1からステップ3までは7時間、16時間で次のステップへ変更し、それ以降は24時間毎に次のステップへ変更する。試作タイヤに故障が発生した時に試作タイヤの走行を終了する。このようにして、各試作タイヤについて、故障が発生するまでの走行時間を調べた。そして各試作タイヤについての走行時間を、比較例1の走行時間を100とする相対的な指数に換算した。指数が大きいほど故障が発生するまでの走行時間が長く耐久性に優れていることを示している。
【0045】
(3)タイヤ質量
各試作タイヤの質量を測定し、比較例1を100とする指数で記載した。数値が小さい質量が小さくことを示す。
【0046】
性能評価を行った試作タイヤは次のとおりです。なお、各試作タイヤにおける、ビードトウ42からリムフランジ1のタイヤ径方向外側端部までのタイヤ径方向Zの長さHR、ビードトウ42からアッププライ20の巻き上げ部22の先端22Eまでのタイヤ径方向Zの長さHP、コード補強層49のタイヤ軸方向外側端49Eoutまでのタイヤ径方向Zの長さHo、コード補強層49のタイヤ軸方向内側端49Einまでのタイヤ径方向Zの長さHiは、表1に示すとおりである。
【0047】
<実施例1>
実施例1は、第1実施形態に係る
図1及び
図2に示すビード部構成を持つタイヤである。
【0048】
<比較例1>
比較例1は、
図4に示すようなタイヤであり、コード補強層49が設けられていない。それ以外は、実施例1と同じとした。
【0049】
<比較例2>
比較例2は、
図5に示すようなタイヤであり、ビードコア12の周りにビードコア12のタイヤ軸方向内側から外側にわたってアッププライ20を覆うようにコード補強層490が設けられているが、コード補強層490のタイヤ軸方向外側端490Eoutがリムフランジ1よりタイヤ径方向外方Z2に位置している。それ以外は、実施例1と同じとした。
【0050】
<比較例3>
比較例3は、
図6に示すようなタイヤであり、ビードコア12の周りにビードコア12のタイヤ軸方向内側から外側にわたってアッププライ20を覆うようにコード補強層490が設けられているが、コード補強層491のタイヤ軸方向内側端491Einがリムフランジ1よりタイヤ径方向内方Z1に位置している。それ以外は、実施例1と同じとした。
【0051】
【表1】
【0052】
結果は表1に示す通りである。比較例2では、アッププライ及びダウンプライの損傷を抑えることができるが、タイヤ耐久性が低下し、タイヤ質量も大きく増加した。比較例3では、タイヤ質量の増加やタイヤ耐久性の低下を抑えることができるが、アッププライ及びダウンプライが損傷した。これに対して、実施例1では、タイヤ質量の増加やタイヤ耐久性の低下を抑えつつ、リムへの組み付け時及びリムからの取り外し時にアッププライ及びダウンプライの損傷を抑えることができた。