(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】特開2018-80432(P2018-80432A)
(43)【公開日】2018年5月24日
(54)【発明の名称】マスク
(51)【国際特許分類】
A41D 13/11 20060101AFI20180420BHJP
A62B 18/02 20060101ALI20180420BHJP
【FI】
A41D13/11 Z
A62B18/02 C
【審査請求】未請求
【請求項の数】1
【出願形態】書面
【全頁数】3
(21)【出願番号】特願2016-237992(P2016-237992)
(22)【出願日】2016年11月19日
(71)【出願人】
【識別番号】515103065
【氏名又は名称】岳上 佳典
(72)【発明者】
【氏名】岳上 佳典
【テーマコード(参考)】
2E185
【Fターム(参考)】
2E185AA07
2E185BA04
2E185BA07
2E185CC32
(57)【要約】
【課題】鼻と口を覆うマスクについて、マスク上部と鼻と頬骨の間に形成される隙間からの吐気漏れを軽減させることを簡易にすることを目的とする。
【解決手段】薄膜片30は、適度の柔軟性をもち、中央から端部が一部折りたたんだ状態でマスク本体10の内側上辺部に設けてあり、上辺がマスク本体10の上辺部と接合しており、この折りたたみ部31を伸ばすと、薄膜片がゆがみ下辺部が膨らんだ状態となる。この膨らみにより、マスク上部と鼻と頬の間に形成される隙間を塞ぎ、この隙間からの吐気によるメガネの曇りを軽減させる。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
マスク本体上辺部内側に、通気性がマスク本体より悪く、かつ適度に柔軟性がある薄膜片を有し、薄膜片上辺部とマスク本体上辺部は接合されており、薄膜片の両端部から中央途中までは折り曲げられており、この折り曲げ部を伸ばすことにより、薄膜片の下辺を膨らませる構造であることを特徴とするマスク。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、鼻と口を覆うマスクにおいて、上部の隙間からの吐気によりメガネが曇ることを軽減させるマスクに関する。
【背景技術】
【0002】
従来の一般的なマスクでは、鼻と口を覆うマスクにおいて、マスク上部と鼻と頬骨の間に形成される隙間から吐気が上昇し、吐気の水蒸気によりメガネが曇るという問題があった。
【0003】
このようなメガネの曇りを軽減ないし解消すべく、従来より幾つかの提案がなされている。
【0004】
特許文献1では、マスク上部に薄膜片を有し、この薄膜片を鼻に沿わせて立体的に広げることにより前記の隙間を塞ぐように図っている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】 特許第6007425号 広報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
前述特許文献1に記載された方法では、使用時に薄膜片の両端部を下げると共に薄膜片をマスク本体に保持することにより、薄膜片の下辺を膨らませる構造であるが、使用時に薄膜片をマスク本体に保持することは使用時に煩雑な手間がかかると考えられる。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明は、このような事情に鑑みてなされたもので、薄膜片をあらかじめ膨らんだ状態から薄膜片を折りたたんだ状態としておく。使用時に折りたたみ部を伸ばして薄膜片の下辺を膨らませて鼻と口を覆うこととする。
【発明の効果】
【0008】
本発明では、マスク本体と上辺部が接合した薄膜片の下辺が膨らみ、マスクを口鼻部に当てると膨らみは鼻と頬とマスク上辺の間に形成される隙間を減らし、メガネの曇りを軽減することができる。
【0009】
本発明のマスクでは、折りたたみ部を伸ばすだけで薄膜片の下辺が膨らむ構造であり、この構造により鼻と頬とマスク上辺で形成される隙間を塞ぐことを特徴とする。このため、煩雑な手間がかからずにマスク使用が出来、所期の効果が期待できる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
【
図1】本発明の第1の実施の形態を示すプリーツ型マスクで薄膜片を膨らせる前の裏面図である
【
図2】同上マスクであり薄膜片を膨らせて使用する時の裏面図である
【発明を実施するための形態】
【0011】
マスク本体上辺部と薄膜片上辺部は接合さているが、薄膜片の膨らみの安定確保を図るため、薄膜片の両端側または下辺付近にも粘着剤の配置をしても良い。
【0012】
マスク本体上辺部へ塑性変形材料を設け、併用しても良い。
【0013】
薄膜片は、1枚であっても、左右に分割してもも良い。
【符号の説明】
【0014】
10 マスク本体
11 耳掛紐
20 接合部
30 薄膜片
31 薄膜片の折りたたみ部