【解決手段】この防草機能付ブロック80は舗装側面52の上部にブロック本体50側に凹んだ凹条の防草部30を有している。そして、この防草部30は下面に垂直方向の凹みを有さない。よって舗装材の収縮時の応力は特定の部位に集中せず破断も生じることが無い。これにより、舗装材の収縮防止機能及び防草機能を長期間維持することができる。また、この防草機能付ブロック80は舗装材1の防草部30内への充填性が良好であるとともに、優れた防草性を有する。
防草部が、奥側から斜め上方に傾斜した上面と、奥側から斜め下方に傾斜した下面とを有することを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれかに記載の防草機能付ブロック。
上面の水平面からの角度を角度θ1とし、下面の水平面からの角度を角度θ2としたときに、下面の角度θ2が上面の角度θ1以上であることを特徴とする請求項4記載の防草機能付ブロック。
防草部が、奥側から斜め上方に傾斜し上面の奥側に位置する第2の上面を有し、前記第2の上面の水平面からの角度を角度θ3としたときに、第2の上面の角度θ3が上面の角度θ1以上であることを特徴とする請求項5記載の防草機能付ブロック。
防草部が、奥側から斜め下方に傾斜し下面の奥側に位置する第2の下面を有し、前記第2の下面の水平面からの角度を角度θ4としたときに、第2の下面の角度θ4が下面の角度θ2以上であることを特徴とする請求項6に記載の防草機能付ブロック。
防草部の深さDが15mm〜30mmであり、下面の角度θ2が20°〜70°であり、上面の角度θ1が10°〜30°であることを特徴とする請求項5乃至請求項7のいずれかに記載の防草機能付ブロック。
【発明を実施するための形態】
【0008】
本発明に係る防草機能付ブロック80の実施の形態について図面に基づいて説明する。先ず、
図1は本発明に係る防草機能付ブロック80を並木枡用ブロックに適用した例を示したものである。並木枡用ブロックに適用した本発明に係る防草機能付ブロック80は、ブロック本体50と、このブロック本体50と舗装材1とが接する舗装側面52と、この舗装側面52の上部に形成され内側(ブロック本体50側)に凹んだ凹条の防草部30と、を有している。尚、
図1では一方の側面(舗装側面52)に防草部30を形成した例を示しているが、ブロック本体50の両側面に舗装材1が接する場合には防草部30は一方の側面のみならず、両側の側面(舗装側面52)に形成しても良い。また、防草部30は基本的に舗装材1の上面位置より若干(後述のL2寸法)下に形成する。よって、防草部30の形成位置は舗装材1の上面位置に準じ、適用する防草機能付ブロック80によって変化する。これらのことは、後述の各ブロックに適用した例においても同様である。
【0009】
次に、本発明に係る防草機能付ブロック80の他の適用例を
図2、
図3、
図4に示す。尚、本発明に係る防草機能付ブロック80は以下の
図2、
図3、
図4の適用例で示した形状、用途のブロックのみならず、少なくとも一方の側面に舗装が施される全てのブロックに適用が可能である。また、
図2、
図3では防草部30として後述の
図8(b)に示したものを適用して図示している。また、
図4(a)〜(d)では防草部30として奥面にアールの無い後述の
図6(b)に示したものを適用して図示している。また、
図4(e)では防草部30として後述の
図11(c)に示したものを適用して図示している。
【0010】
ここで、
図2(a)は、防草機能付ブロック80を地先境界ブロックに適用した例であり、
図2(b)は縁石部3を有する両面型の歩車道境界ブロックに適用した例である。尚、
図2(b)に示す防草機能付ブロック80では縁石部3が露出するようにブロック本体50の下部が舗装材1で埋設される。この場合、舗装側面52は舗装材1で埋設されるブロック本体50の側面下部となり、この舗装側面52の上部に防草部30が形成される。また、
図2(c)は歩車道で段差を有する歩車道境界ブロック(片面型)に適用した例であり、
図2(d)は乗入型の歩車道境界ブロックに適用した例である。尚、
図2(a)、(c)、(d)に示す防草機能付ブロック80は、基本的にブロック本体50の上面と面一となるように舗装材1を敷設する。よって、ブロック本体50の一側面が舗装側面52となり、防草部30はこの舗装側面52の上部、即ちブロック本体50の側面上部に設けられる。また、
図2(a)〜
図2(d)に示す防草機能付ブロック80では、防草部30を片方の側面(舗装側面52)に設けている。
【0011】
また、
図2(e)は防草機能付ブロック80を縁石付歩車道境界ブロックに適用した例を示すものである。この縁石付歩車道境界ブロックに適用した防草機能付ブロック80は、ブロック本体50の上部に縁石部3を有している。尚、
図2(e)ではブロック本体50の両側の舗装側面52に防草部30を設けている。
【0012】
また、
図3(a)は防草機能付ブロック80をBOX型の側溝ブロックに適用した例を示すものである。この側溝ブロックに適用した防草機能付ブロック80は、ブロック本体50の内部に雨水等を流下させる側溝部12を有するとともに、ブロック本体50の上部に側溝部12と連通する排水口14を備えている。尚、
図3(a)ではブロック本体50の片側の舗装側面52に防草部30を設けた例を示している。
【0013】
また、
図3(b)は防草機能付ブロック80をU字の側溝ブロックに適用した例を示すものである。このU字の側溝ブロックに適用した防草機能付ブロック80は、ブロック本体50の上部が開口した側溝部12を有している。そして、ブロック本体50の上部に排水口14を備えた蓋部19を載置して側溝部12の上部を閉塞し使用する。尚、
図3(b)ではブロック本体50の片側の舗装側面52に防草部30を設けた例を示している。
【0014】
また、
図3(c)は防草機能付ブロック80を自由勾配型の側溝ブロックに適用した例を示すものである。この自由勾配型の側溝ブロックに適用した防草機能付ブロック80は、底部に所定の勾配のコンクリート部18を打設することで内部に側溝部12を形成する。そして、ブロック本体50の上面に形成された排水口14はこの側溝部12と連通する。また、
図3(c)では防草部30をブロック本体50の片側の舗装側面52に設けた例を示している。
【0015】
また、
図3(d)は防草機能付ブロック80を上下分離型の縁石付側溝ブロックの上部ブロックに適用した例を示すものである。この側溝ブロックに適用した防草機能付ブロック80は、縁石部3を備えるとともにU字形状の下部側溝ブロック16と組み合わせることで内部に側溝部12を形成する。そして、ブロック本体50の上面に形成された排水口14はこの側溝部12と連通する。尚、
図3(d)ではブロック本体50の両側の舗装側面52に防草部30を設けた例を示している。
【0016】
また、
図3(e)は防草機能付ブロック80をL字擁壁ブロックに適用した例を示すものである。このL字擁壁ブロックに適用した防草機能付ブロック80は、側面に水抜き穴を有するとともに、L字の内側の舗装側面52の上部に防草部30を備える。そして、L字の内側に土砂及び舗装を敷設して道路脇の擁壁を構成する。
【0017】
また、
図4(a)〜(c)は防草機能付ブロック80をU字の側溝ブロックに適用した例を示すものである。このU字の側溝ブロックに適用した防草機能付ブロック80は、
図3(b)と同様にブロック本体50の上部が開口した側溝部12を有している。そして、ブロック本体50の上部に排水口14を備えた蓋部19(図示せず)やグレーチング等を載置して使用する。尚、
図4(a)〜(c)ではブロック本体50の片側の舗装側面52に防草部30を設けた例を示している。
【0018】
また、
図4(d)は、防草機能付ブロック80を縁石を備えない上下分離型の側溝ブロックの上部ブロックに適用した例を示すものである。この側溝ブロックに適用した防草機能付ブロック80は、
図3(d)と同様にU字形状の下部側溝ブロック16と組み合わせることで内部に側溝部12を形成する。そして、ブロック本体50の上面に形成された排水口14はこの側溝部12と連通する。尚、
図4(d)ではブロック本体50の片側の舗装側面52に防草部30を設けた例を示している。
【0019】
また、
図4(e)は、防草機能付ブロック80を集水桝に適用した例を示すものである。この集水桝に適用した防草機能付ブロック80は、内部に枡部13を有するとともに上部に蓋やグレーチングが嵌る段部15を有している。尚、
図4(e)ではブロック本体50の4方全ての舗装側面52に防草部30を設けた例を示している。
【0020】
次に、本発明に係る防草機能付ブロック80の防草部30の例を示す。ここで、
図5〜
図13は防草部30の拡大図である。先ず、本発明に係る防草機能付ブロック80の防草部30は、ブロック本体50の舗装側面52の上部に、この舗装側面52から内側(ブロック本体50側)に凹み、長辺方向に沿った凹条で形成される。そして、この防草部30の凹条の断面は、
図5(a)、
図6(a)に示すように略四角形(長方形、正方形)でも良いし、
図5(b)、
図6(b)に示すように略台形としても良い。また、
図5(c)、(d)、
図6(c)、
図8、
図9に示すように略三角形としても良いし、
図10〜
図12に示すように略五角形としても良い。さらに、
図13に示すように略六角形としても良いし、7以上の多角形で構成しても良い。尚、
図5(d)、
図10、
図12、
図13では、防草部30を縁石部3を有する両面型の歩車道境界ブロックに適用した例を示している。
【0021】
これらの防草部30の舗装側面52から奥面36(もしくは奥端)までの深さDに関しては特に限定は無いが10mm〜50mm程度が好ましく、15mm〜30mmが特に好ましい。また、防草部30の幅Wにも特に限定は無いが20mm〜60mm程度が好ましく、25mm〜50mmが特に好ましい。また、舗装側面52の上端、即ち舗装材1の上面(舗装面)から防草部30の上端までの距離L2に関しても特に限定は無いが5mm〜30mmが好ましく、10mm〜20mmが特に好ましい。尚、舗装側面52の上端には面取り部54を形成しても良いし、形成せずに垂直面としても良い。さらに、防草部30を構成する各面の接続辺は
図5(d)、
図10〜
図13に示すように直線的に接続しても良いし、所定の曲率半径のアール(R)を施しても良い。尚、
図5(a)〜(c)、
図6、
図8、
図9では、防草部30を構成する奥面36と上面32aとの接続辺と、奥面36と下面32bとの接続辺にアールを施した例を図示している。このアールの曲率半径に関しても特に限定は無いが、3mm〜15mmが好ましい。尚、
図5(c)、
図6(c)、
図8、
図9に示す略三角形状の防草部30では上面32aと下面32bとの接続辺(奥端)に施されたアール部分が奥面36を形成する。
【0022】
また、防草部30の断面が略四角形(長方形、正方形)以外の場合、
図5〜
図13に示すように、防草部30の上面32aを奥側から斜め上方に傾斜した斜面とし、下面32bを奥側から斜め下方に傾斜した斜面とする。この上面32aの水平面からの角度θ1、下面32bの水平面からの角度θ2に関しては特に限定は無いが、舗装材1の充填性の観点から角度θ2が角度θ1以上であることが好ましい。特に、下面32bの角度θ2を20°〜70°、好適には20°〜60°とし、上面32aの角度θ1を5°〜30°、好適には10°〜30°とすることが好ましい。
【0023】
また、防草部30の断面が略三角形状の場合、上面32aの幅(高さ)と下面32bの幅(高さ)との比率を、後述の
図8、
図9に例示するように、(上面32aの幅):(下面32bの幅)が1:3〜1:5程度とすることが好ましい。また、奥端にアールを施し、このアールの曲率半径Rを3mm〜15mm、特に5mm〜10mmとすることが好ましい。
【0024】
また、防草部30は、
図10〜
図13に示すように、上面32aの奥側に位置するとともに奥側から斜め上方に傾斜した第2の上面34aを有していても良い。そして、第2の上面34aの水平面からの角度を角度θ3としたときに、第2の上面34aの角度θ3を上面32aの角度θ1以上とすることが舗装材1の充填性の観点から好ましい。尚、
図10では、奥面36を有する略五角形状の防草部30の例を図示しているが、奥面36を備えない変形四角形状としても良い。
【0025】
さらに、防草部30は、
図11〜
図13に示すように、下面32bの奥側に位置するとともに奥側から斜め下方に傾斜した第2の下面34bを有していても良い。そして、第2の下面34bの水平面からの角度を角度θ4としたときに、第2の下面34bの角度θ4を下面32bの角度θ2以上とすることが舗装材1の充填性の観点から好ましい。また、この構成では第2の下面34bの角度θ4を第2の上面34aの角度θ3以上とすることがさらに好ましい。尚、
図11、
図12では奥面36を備えない断面が略五角形状の防草部30の例を示している。また、
図12(b)では、略五角形の防草部の下面32bのさらに外側に水平面35を設けた例を示している。また、
図13では奥面36を備えた断面が略六角形状の防草部30の例を示している。
【0026】
また、防草部30は防草部30の上端が下端よりも内側(ブロック本体50側)に位置するようにしても良い。この上端と下端との差(距離L1)の値に特に限定は無いが5mm〜30mmが好ましく、5mm〜10mmが特に好ましい。そして、この構成によれば、防草部30内への舗装材1の充填性が向上することに加え、舗装路の幅を距離L1分だけ拡げることができる。
【0027】
尚、距離L1は
図7に示すように、防草部30の深さDと同等としても良い。この構成では防草部30の上面32aは実質的に消滅し、防草部30は舗装側面52の上部コーナーの切欠きとなる。尚、この構成は例えば
図2(b)、
図5(d)等の防草部30がブロック本体50の上部に位置しない形状では適用することができない。
【0028】
次に、本発明に好適な防草部30の例を
図8〜
図13に示す。尚、
図8〜
図13中の数字は各部の寸法を示し、単位はmmである。
【0029】
そして、
図8、
図9に示す本発明に好適な防草部30は断面略三角形状を呈している。そして、防草部30の幅Wは33mmであり、舗装面からの距離L2は17mmである。また、
図8に示す防草部30では奥面36となるアール(R)の曲率半径を10mmとしている。また、
図8(a)、(b)では上端と下端との距離L1が5mmであり、
図8(c)、(d)では距離L1が0mmで上端と下端とは面一となっている。また、
図8(a)、(c)では防草部30の深さDが15mmであり、
図8(b)、(d)では防草部30の深さDが20mmである。さらに、
図8では上面32aの幅と下面32bの幅の比率が約1:3〜1:4をとる。そして、
図8(a)の上面32aの角度θ1は27°であり、下面32bの角度θ2は50°である。また、
図8(b)の上面32aの角度θ1は18°であり、下面32bの角度θ2は42°である。また、
図8(c)の上面32aの角度θ1は20°であり、下面32bの角度θ2は50°である。また、
図8(d)の上面32aの角度θ1は14°であり、下面32bの角度θ2は42°である。
【0030】
また、
図9に示す防草部30では奥面36となるアール(R)の曲率半径を5mmとしている。そして、
図9(a)、(b)では上端と下端との距離L1が5mmであり、
図9(c)、(d)では距離L1は0mmで上端と下端とは面一となっている。また、
図9(a)、(c)では防草部30の深さDが15mmであり、
図9(b)、(d)では防草部30の深さDが20mmである。また、
図9では上面32aの幅と下面32bの幅との比率が約1:4〜1:5をとる。そして、
図9(a)の上面32aの角度θ1は27°であり、下面32bの角度θ2は57°である。また、
図9(b)の上面32aの角度θ1は18°であり、下面32bの角度θ2は49°である。また、
図9(c)の上面32aの角度θ1は20°であり、下面32bの角度θ2は57°である。また、
図9(d)の上面32aの角度θ1は14°であり、下面32bの角度θ2は49°である。
【0031】
また、
図10〜
図12に示す防草部30は断面略五角形状を呈している。そして、
図10に示す防草部30の深さDは25mmであり、上端と下端との距離L1は10mmである。また、
図10(a)に示す防草部30の幅Wは40mmであり、
図10(b)に示す防草部30の幅Wは50mmである。そして、
図10(a)の上面32aの角度θ1は18°であり、第2の上面34aの角度θ3は45°であり、下面32bの角度θ2は39°である。また、
図10(b)の上面32aの角度θ1は18°であり、第2の上面34aの角度θ3は45°であり、下面32bの角度θ2は50°である。
【0032】
また、
図11に示す防草部30の幅Wは33mmであり、舗装面からの距離L2は17mmである。また、
図11(a)、(b)では上端と下端との距離L1が5mmであり、
図11(c)、(d)では距離L1が0mmで上端と下端とは面一となっている。また、
図11(a)、(c)では防草部30の深さDが15mmであり、
図11(b)、(d)では防草部30の深さDが20mmである。さらに、
図11では上斜面(上面32a+第2の上面34a)と下斜面(下面32b+第2の下面34b)の幅の比率が約1:2をとる。また、上面32aの幅と第2の上面34aの幅の比率は約1:2〜1:4をとる。また、第2の下面34bの幅と下面32bの幅の比率は約1:1.5〜1:2をとる。そして、
図11(a)の上面32aの角度θ1は22°であり、第2の上面34aの角度θ3は58°であり、第2の下面34bの角度θ4は72°であり、下面32bの角度θ2は49°である。また、
図11(b)の上面32aの角度θ1は19°であり、第2の上面34aの角度θ3は49°であり、第2の下面34bの角度θ4は64°であり、下面32bの角度θ2は43°である。また、
図11(c)の上面32aの角度θ1は21°であり、第2の上面34aの角度θ3は45°であり、第2の下面34bの角度θ4は72°であり、下面32bの角度θ2は49°である。また、
図11(d)の上面32aの角度θ1は14°であり、第2の上面34aの角度θ3は41°であり、第2の下面34bの角度θ4は66°であり、下面32bの角度θ2は41°である。
【0033】
また、
図12に示す防草部30の幅Wは30mmであり、深さDは
図12(b)の水平面35も含めて25mmであり、上端と下端との距離L1は
図12(b)の水平面35も含めて10mmである。そして、
図12(a)の上面32aの角度θ1は18°であり、第2の上面34aの角度θ3は45°であり、第2の下面34bの角度θ4は59°であり、下面32bの角度θ2は23°である。また、
図12(b)の上面32aの角度θ1は18°であり、第2の上面34aの角度θ3は45°であり、第2の下面34bの角度θ4は59°であり、下面32bの角度θ2は36°である。
【0034】
また、
図13に示す防草部30は断面略六角形状を呈している。そして、防草部30の深さDは25mmであり、上端と下端との距離L1は10mmである。また、
図13(a)に示す防草部30の幅Wは40mmであり、
図13(b)に示す防草部30の幅Wは50mmである。そして、
図13(a)の上面32aの角度θ1は18°であり、第2の上面34aの角度θ3は45°であり、第2の下面34bの角度θ4は59°であり、下面32bの角度θ2は23°である。また、
図13(b)の上面32aの角度θ1は18°であり、第2の上面34aの角度θ3は45°であり、第2の下面34bの角度θ4は59°であり、下面32bの角度θ2は45°である。
【0035】
そして、これら
図8〜
図13に代表される防草部30は、特に舗装材1の防草部30内への充填性と防草性に優れた効果を発揮する。
【0036】
以上のように、本発明に係る防草機能付ブロック80は舗装側面52の上部にブロック本体50側に凹んだ凹条の防草部30を有している。そして、本発明の防草部30は下面32bに垂直方向の凹みを有さない。ここで、例えば垂直方向に凹みを有する防草部の場合、舗装材の膨張収縮が制限され防草部30の充填部分で舗装材が破断して防草性を損なう可能性がある。しかしながら、本発明の防草部30はブロック本体50の内側に向けて略水平方向に形成するため、舗装材の収縮時の応力は特定の部位に集中せず破断も生じることが無い。これにより、舗装材の収縮防止機能及び防草機能を長期間維持することができる。また、本発明に係る防草機能付ブロック80は舗装材1の防草部30内への充填性が良好であるとともに、優れた防草性を有する。
【0037】
尚、上記の防草機能付ブロック80は具体的な一例であるから、防草機能付ブロック80、防草部30、ブロック本体50等の形状、寸法、構成、模様、凹凸等は、本発明の要旨を逸脱しない範囲で変更して実施することが可能である。