特開2018-80692(P2018-80692A)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

▶ 平松 勝彦の特許一覧

特開2018-80692水蒸気の圧力を利用した動力発生方法。
<>
  • 特開2018080692-水蒸気の圧力を利用した動力発生方法。 図000003
  • 特開2018080692-水蒸気の圧力を利用した動力発生方法。 図000004
< >
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】特開2018-80692(P2018-80692A)
(43)【公開日】2018年5月24日
(54)【発明の名称】水蒸気の圧力を利用した動力発生方法。
(51)【国際特許分類】
   F01C 1/356 20060101AFI20180420BHJP
【FI】
   F01C1/356
【審査請求】未請求
【請求項の数】2
【出願形態】書面
【全頁数】4
(21)【出願番号】特願2016-234534(P2016-234534)
(22)【出願日】2016年11月14日
(71)【出願人】
【識別番号】598059826
【氏名又は名称】平松 勝彦
(72)【発明者】
【氏名】平松 勝彦
(57)【要約】      (修正有)
【課題】水蒸気を用いた回転動力発生方法において、ピストン方式と蒸気タービン方式に対してより動力発生及び発電効率の高い方法を提供する。本方法は小規模な発電事業に適用可能である。
【解決手段】シリンダーブロック1の左右にそれぞれの円形シリンダー10を設け、円形シリンダー10の内部に、クランク部にベアリング7及びメタルを用いて回転体2が動設されているクランクシャフト9、6を設置する。左右のシリンダー内部A、B、Cの中間部に蒸気通過穴4を有した平行移動弁3を設ける。蒸気圧力を回転体2の円周面で受けることで回転体が円形シリンダー10の内部を回転しながら移動しクランクシャフトを回転することで、金属摩擦を極力低く抑えている。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
左右にそれぞれの円形シリンダー10、を設けたシリンダーブロック1、内部に、あらかじめクランク部にベアリング7、及びメタルを用いて回転体2、が動設されているクランクシャフト9,6、を図1、に示す構造に設置する。さらに 左右のシリンダー内部A、B、C、の中間部に蒸気通過穴4、を有した平行移動弁3、が設けられている。などの構造の水蒸気圧力及び気体圧力を用いた回転動力発生方法。
【請求項2】
本発明方法の装置は水蒸気の圧力を利用して回転動力を得るのであるが、クランクシャフト9、に外部からの動力を加え駆動することでポンプの作用を有している。したがって、外部からの動力を用いて液体及び気体を移動する方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明はバイオマス発電の一環である。水蒸気を利用しての発電には一般的に蒸気タービンを用いての発電が行われている。しかし、この方法ではタービンの構造的性質状大掛かりな発電システムになる。本方法は大規模発電ではなく、もう少し小規模に発電事業を行う方法である。
【背景技術】
【0002】
水蒸気発電方法には水蒸気タービン及びピストン方式の方法が一般的である。本方法はピストン方式とタービン方式との中間的性質を示す発電方法である。
特許文献に付きましては、調べましたが本発明に関連した同種の文献はありませんでした。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
水蒸気を用いた回転動力発生方法は主にピストン方式と蒸気タービン方式がある。水蒸気方式では角度を持ったタービンの羽に蒸気を衝突させることで動力を発生する。さらにピストン方式ではピストンの上部に蒸気の圧力を受けることで動力を発生させている。本方法はこれらの方法に対してより動力発生及び発電効率の高い方法である。さらに 本方法は小規模な発電事業を行えるなどの特徴を持っている。
【課題を解決するための手段】
【0004】
本方法での、動力発生の基本作用はピストン方式と同様である。ピストンの上部で蒸気圧力を受けているのに対して本方法では同様な圧力を回転体2、の円周面で受けている。したがって、水蒸気の圧力を受けるという意味からは同じである。
本方法の特徴は、蒸気圧力を回転体2、の円周面で受けることで回転体が円形シリンダー10、内部を回転しながら移動することで金属摩擦係数を極力低く抑えている。つまり、本方法の特徴は金属摩擦を少なくすることで回転に伴う抵抗力を低く抑えている。
【発明の効果】
【0005】
従来のバイオマス発電事業において見られるようにタービンを用いた方法では物理的にどうしても大型発電事業になってしまう。本装置を用いての方法では比較的小規模な発電事業が可能である。さらに、シリンダーピストン方式においては往復運動を用いるためエネルギー転換効率が低くなると同時にシリンダーとピストンの摩擦面積が大きくなる。したがって、本発明の回転動力発生方法は従来の方法に対して動力発生に対するエネルギー転換効率が優れている。
【発明を実施するための最良の形態】
【0006】
本発明の発電方法は小規模発電事業が可能である。現在試験的に行われている本装置の実証実験では籾殻やチップダストを燃焼させた熱エネルギーを用いて水蒸気を作ると同時にその水蒸気を用いて本装置を駆動させ発電を行っている。したがって、我が日本国内で保有する木質やもみ殻の燃焼熱を用いての小規模発電事業が可能になる。
【実施例】
【0007】
籾殻燃焼機を用いて籾殻とチップダストを混合した燃料を燃焼させて水蒸気を発生させる。発生した水蒸気を本発明装置の蒸気ノズル5、から噴射することで回転体2、が回転運動を起こす。この時回転体2、では、シリンダー内A、から水蒸気圧力を受ける。さらに、シリンダー内B、では、前工程で使われた水蒸気を同時に排出穴から排出する。などの工程が左右のシリンダー内で行われることで連続回転動力が発生する。発生動力を発電機に連動することで連続発電が起きる。
【産業上の利用可能性】
【0008】
我が日本国において化石燃料などの資源は産出されません。しかし、森林及び籾殻は大量に有している。したがって、籾殻を含めたバイオマス燃料の有効活用は重要視される。また、化石燃料使用に伴う二酸化炭素の大量発生は温暖化問題と共に環境破壊課題を起こしている。
本発明の装置は、バイオマス燃料を用いることでカーボンニュトラル効果を得ることが出来るとともに二酸化炭素の発生を抑えることが出来る。などの効果により時代に適合した発電事業が展開できる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
図1】 本発明装置の断側面図
図2】 本発明装置の断平面図
【符号の説明】
1、 シリンダーブロック 2、 回転体
3、 平行移動弁 4、 蒸気通過穴
5、 蒸気ノズル 6、 クランクシャフト
7、 ベアリング 8、 蒸気排出穴
9、 クランクシャフト 10、 円形シリンダー
11、 歯車
A シリンダー内部(蒸気圧力を受けている状態)
B シリンダー内部(蒸気排出工程)
C 作用の中間点
図1
図2