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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】特開2018-8503(P2018-8503A)
(43)【公開日】2018年1月18日
(54)【発明の名称】印章
(51)【国際特許分類】
   B41K 1/06 20060101AFI20171215BHJP
   B41K 1/02 20060101ALI20171215BHJP
【FI】
   B41K1/06
   B41K1/02 B
   B41K1/02 D
   B41K1/02 Z
【審査請求】未請求
【請求項の数】5
【出願形態】書面
【全頁数】9
(21)【出願番号】特願2016-151574(P2016-151574)
(22)【出願日】2016年7月13日
(71)【出願人】
【識別番号】500422458
【氏名又は名称】吉川 嘉仁
(72)【発明者】
【氏名】吉川 嘉仁
(57)【要約】
【課題】 捺印するときに陰影が、横向きや逆さにならないように、印面部を回動可能とし印面部に設ける文字の下部側に重心を置き、印章を横向き、または、傾けたときに印面部を回動させて文字の向きを修正する印章を提供する。
【解決手段】 棒状の持ち手部と、軸と、印面部を設けた印面台とからなり、印面台の一部にウエイト材を組み込み、または、印面台の一部に中空部を設け、印面台の重量配分を片寄らせて、印面台の中心から重心を離した位置に置き、重心側に文字の下部側を合わせた印面部を設け、印面台の中心を印面台の回動中心軸とし、持ち手部の一端に軸を介して印面台を回動可能に設ける。
印面台の重心を中心から離すことで、印章を横向き、または、傾けたとき、重力により生じるモーメントによって、印面台を回動させて文字の向きを修正することを特徴とする。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
持ち手部と、軸と、印面部を設けた印面台とからなり、印面台の一部にウエイト材を組み込み、印面台の回動中心軸から重心を離した位置に設け、持ち手部の一端に軸を介して印面台を回動可能に設けた印章。
【請求項2】
印面台の一部にウエイト材を組み込む代わりに、印面台の一部に中空部を設けた請求項1記載の印章。
【請求項3】
軸の外周を環状する凸部を複数設けた、請求項1、請求項2記載の印章。
【請求項4】
印面台の内側に転がり軸受を設け、転がり軸受の内輪に軸を固着した、請求項1、請求項2記載の印章。
【請求項5】
持ち手部の一端に転がり軸受を設け、転がり軸受の内輪に軸を固着した、請求項1、請求項2記載の印章。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、印章の印面部を回動可能とし、印面部の下部側に重心を置き、印章を横向き、または、傾けたときに印面部を回動させて文字の向きを修正し、捺印時には、常に文字の向きを一定とする印章に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、印章には、捺印するときに文字の上部を示すために、印章の側部にアタリやサグリ等の印を付けたものと、印の付けない無印の印章があった。
無印の印章の場合は、捺印する前に陰影が、横向きや逆さにならないように文字の向きを確認してから、印章の持つ位置を決めて捺印するものであった。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
これは、つぎのような欠点があった。
印章の側部にアタリやサグリ等の印の付いているものは、印章の傷であるという考え方が一部にあり、あえて無印の印章を使用する人もいる。無印の印章は、印面部を見ない限り文字の向きがわからなく、目視により確認をしてから捺印するものであった。
これは、印章を持ってから文字の向きを合わせるため、指の中で何度か持ち直すこともあり、書体によって文字の向きに戸惑うような難しいもの、画数が多く印面部に複数の文字を詰めて設けた場合も向きの確認は、少なからず負担になるものであった。
本発明は、以上のような欠点をなくすためになされたものである。
【課題を解決するための手段】
【0004】
棒状の持ち手部と、軸と、印面部を設けた印面台とからなり、印面台の一部にウエイト材を組み込む、または、印面台の一部に中空部を設け、印面台の重量配分を片寄らせて、印面台の中心から重心を離した位置に置き、重心側に文字の下部側を合わせた印面部を設け、印面台の中心を印面台の回動中心軸とし、持ち手部の一端に軸を介して印面台を回動可能に設ける。
本発明は、以上の構成よりなる印章である。
【発明の効果】
【0005】
持ち手部に印面台を回動可能に設け、印面台の中心から重心を離すことで、使用する前に印面部の文字が、どのような向きであっても、印章を横向き、または、傾けたとき、印面台を回動させて文字の向きを修正するので、印章を持ってから目視による確認作業を不要とし、文字の向きを合わせるため、印章の持ち直しをしなくても、捺印後の陰影は上下正しく位置が一定となるものである。
【図面の簡単な説明】
【0006】
図1】 本発明の斜視図である。
図2】 本発明の展開図である。
図3】 本発明の縦断面図である。
図4】 本発明の印面台の横断面図である。
図5】 本発明の印面台の横断面図である。
図6】 本発明の印面台の横断面図である。
図7】 本発明の印面台と印面部を示す斜視図である。
図8】 本発明の軸受孔管を示す斜視図である。
図9】 本発明の他の実施例を示す印面台の斜視図である。
図10】 本発明の他の実施例を示す縦断面図である。
図11】 本発明の他の実施例を示す縦断面図である。
図12】 本発明の他の実施例を示す縦断面図である。
図13】 本発明の他の実施例を示す縦断面図である。
図14】 本発明の他の実施例を示す縦断面図である。
図15】 本発明の他の実施例を示す斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0007】
以下、本発明を実施するための最良の形態について説明する。
第1の実施の形態として、図1は、本発明の印章(1)の斜視図である。持ち手部(2)の一端(20)に、印面部(4)を設けた印面台(3)を回動可能に設けたものである。
印章(1)の形状は、円柱状に限定するものではないが、以下、最も一般的である円柱状を基準とするものである。
図2の展開図で示すように、持ち手部(2)は、円柱状であって一端(20)の中心に軸取り付け部(25)を設ける。印面台(3)は、円柱状であって一部にウエイト材(3B)を組み込み、中心に軸受孔(35)を設ける。
印面台(3)の底面(30)から、軸(5)を軸受孔(35)に挿通して印面台(3)を軸着し回動可能とする。そして、印面台(3)の底面(30)に印面部(4)を設け、底面(30)の対面となる上面(31)の軸受孔(35)より突き出た部分の軸先(51)を持ち手部(2)の軸取り付け部(25)に取り付ける。
【0008】
図3の縦断面図で示すように、軸受孔(35)の内径は、軸(5)の外形に対して僅かに大きくすることとする。これは、軸受孔(35)の内径と軸(5)の外形を同一にすると、軸受孔(35)の内面と軸(5)の外面の全面が接することから摩擦抵抗が、大きくなり印面台(3)の回動を困難にするため軸受孔(35)と軸(5)の間に空間を確保することで、印面台(3)の回動するとき軸受孔(35)と軸(5)の摩擦抵抗を減らすものである。
また、印面台(3)を軸(5)から外れないように軸頭部(50)は、軸受孔(35)の内径より大きくし、軸頭部(50)の先端位置は、印面台(3)の底面(30)より内側とするもので形状は、皿状であっても球体状であってもよい。
【0009】
持ち手部(2)、印面台(3)、印面部(4)の基材は、木、合成樹脂、石、象牙、金属等など多種を使用可能とするものである。軸(5)は、捺印するとき印章が少しでも傾いたりすると、紙面に対して垂直に力を加えることができず、陰影に欠けができるので、人によっては、印章(1)を紙面に対して垂直に押圧したあと外側の淵を一周するように力を入れて押圧し捺印することから、軸(5)には、縦の圧力に加え横からの力が加わるため金属等、または、それらの力の耐えられるような強度を有する基材を用いるものである。
【0010】
図4の印面台の横断面図で示すように、印面台(3)は、基材(3A)の一部に基材(3A)より比重の重いウエイト材(3B)を組み込み、印面台(3)の重量配分を片寄らせて、印面台(3)の中心から重心(8)を離した位置に置くものとし、中心の軸受孔(35)に挿通した軸(5)に軸着するものである。
【0011】
中心とは、印面台(3)の円周上のすべての点から等距離にある点であって、印面台(3)の真ん中に位置するもので、重心(8)は、印面台(3)にはたらく重力(9G)の集点であり、印面台(3)を単一の基材(3A)で形成するものであれば、中心と重心(8)は同一位置になるものであるが、基材(3A)の一部により比重の重いウエイト材(3B)を設けることによって、印面台(3)の中心から重心(8)の位置を離すものである。
【0012】
印面台(3)は、軸(5)に軸着することで、軸(5)を支点として回動可能とするものであり、印面台(3)の中心と軸(5)の軸心は、同一位置であり印面台(3)が、回動するときの中心軸となることから、以下、印面台(3)の中心を回動中心軸とする。
【0013】
印面台(3)の重心(8)を回動中心軸から離した位置に置くことは、印章(1)を横向きにして印面台(3)の底面(30)を水平面に対して垂直にした状態において、印面台(3)の重心(8)が、回動中心軸の鉛直方向以外にあるとき、重力(9G)により生じるモーメント(9M)によって、印面台(3)は、軸(5)を支点として回動し、重心(8)を軸(5)の下側に移動させて、重心(8)が、回動中心軸の鉛直方向に達したとき、モーメント(9M)は、0になるため印面台(3)の回動を停止させるものである。
また、印面台(3)の底面(30)と水平面の角度が、垂直にまで至らない場合であっても、重心(8)にはたらく重力(9G)の大きさが、軸(5)と軸受孔(35)の摩擦抵抗を上回れば、印面台(3)は、回動するので、重心(8)を軸(5)の下側へ移動させて、回動中心軸の鉛直方向で停止させるものである。
【0014】
図5の印面台の横断面図で示すように、ウエイト材(3B)が軸(5)の右側にあるときは、重心(8)も軸(5)の右側にあるため、重力(9G)により生じる時計回りのモーメント(9M)によって、重心(8)を軸(5)の下側へ移動させて、回動中心軸の鉛直方向で停止させるものである。
図6の印面台の横断面図で示すように、ウエイト材(3B)が軸(5)の左側にあるときは、重心(8)も軸(5)の左側にあるため、重力(9G)により生じる反時計回りのモーメント(9M)によって、重心(8)を軸(5)の下側へ移動させて、回動中心軸の鉛直方向で停止させるものである。
【0015】
また、捺印前に印面台(3)の重心(8)が、軸(5)の上側にあって回動中心軸の鉛直方向にあるときも、モーメント(9M)は、0であり文字(40)の向きを上下反対の状態にして停止していることになるが、印章(1)を持ってから捺印するまだの間には、印章(1)の移動もあり、その動きのなかで、重心(8)に横方向への力がはたらくため、重心は、回動中心軸の上側の鉛直方向に、とどまることはなく鉛直方向から外れるもので、そうなると、重力(9G)により生じるモーメント(9M)によって、印面台(3)を回動させて、重心(8)を軸(5)の下側へ移動させて、回動中心軸の下側の鉛直方向で停止させるものである。
【0016】
図7の印面台と印面部を示す斜視図で示すように、印面部(4)は、軸(5)を印面台(3)の底面(30)より挿通し貫通させて、印面台(3)の底面(30)に文字(40)を刻んだ印面部(4)を設けるものである。
文字(40)の向きは、印面台(3)の回動中心軸と印面台(3)の重心(8)を結ぶ線の延長方向と、文字(40)の縦方向を同一方向とし、文字(40)の下部(42)を印面台(3)の重心(8)側に合わせて設ける。
そうすることで、捺印前の文字(40)が、いかなる向きであっても、印章(1)が、横向き、または、傾いた状態になったときに印面台(3)は、回動し重心(8)を回動中心軸の鉛直方向へ移動させるので、印面台(3)が停止したときの文字(40)の向きを常に一定とするものである。
【0017】
重心(8)の位置は、印面台(3)の回動中心軸から外側に離れるほど、重力(9G)により生じるモーメントは、大きくなり印面台(3)の回動をスムーズに行なうもので、基材(3A)に対してウエイト材(3B)の使用する割合や、基材(3A)にウエイト材(3B)を組み入れる位置は、使用する基材(3A)とウエイト材(3B)の比重差によって決定するものである。
【0018】
また、印面台(3)の回動には、軸(5)と軸受孔(35)の間に僅かではあるが、すべり摩擦による抵抗が発生する。軸(5)は、細いほど軸受孔(35)の内径も小さく相方の接する面積も少なくなることから、印面台(3)の回動による摩擦抵抗を減らせるものであって、軸(5)の強度や印面台(3)の基材(3A)によって軸(5)の太さを決定するものである。
印面台(3)の回動をよりスムーズにするため、軸(5)の軸材を低摩擦性の金属等、あるいは、コーティング処理を施したものを用いてもよい。
軸受孔(35)に関しても、コーティング処理、または、図8の軸受孔管の斜視図で示すように、低摩擦性の金属、合成樹脂等の軸受孔管(6)、それらに、コーティング処理を施した軸受孔管(6)を用いてもよい。
【0019】
以上のような構造で、これを使用するには、印面部(4)の文字(40)の向きを確認することなく持ち手部(2)の前側を人指し指で押さえ、親指と中指で両側部を押さえて持ち、印章(1)を収納場所から、捺印する場所へ移動する前に、横向き、または、傾いた状態にすることで、文字(40)の向きを修正するもので、そのときの指の位置関係は、人差し指が上になり、そこが、文字(40)の上部になるため人指し指を捺印位置の上部側にくるように捺印すればよい。
【0020】
印章(1)を使用しないときは、概ね印章ケースや印箱に収納するものであって、印章ケースの形状によっては、内側面に印面台(3)の一部が接し、印箱においては、印章(1)を立てた状態で収納するものであり、印箱の底面に印面部(4)全体が接するので、収納するときに文字(40)の向きが、逆さや横向きであれば、次に使用するまでそのままの状態である。
従来の印章であれば、捺印する前に文字の向きを目視によって確認することを必要としたが、印面台(3)を回動可能とし一部にウエイト材(3B)を設け、印面台(3)の重量配分を片寄らせることで、印章ケースや印箱から取り出して捺印場所に移動する間に印章(1)を横向き、または、傾いた状態に少なくとも一度すれば、文字(40)の向きが修正されるもので、目視による文字(40)の向きの確認作業を不要とするものであり、一度持った印章(1)は、捺印まで持ち直しを不要とするものである。
【0021】
第2の実施の形態として、図9の他の実施例を示す印面台の斜視図で示すように、印面台(3a)の一部に中空部(33)を設ける。
これは、ウエイト材(3A)を設け、印面台(3a)の一部を重くして重心(8)を回動中心軸から離すことに対して、中空部(33)を設けることで、印面台(3a)の一部を軽くして、必然的に重くなる反対側に重心(8)を移動させるものである。
中空部(33)は、一箇所であっても、印面台(3a)の強度を下げないために複数に分けてもよい。
【0022】
これを使用するには、第1の実施の形態で示した使用方法と同じでよい。
【0023】
第3の実施の形態として、図10の断面図で示すように、軸(5b)の中で一番外径の大きい軸頭部(50b)が入る内径の軸受孔(35b)を印面台(3b)の中間部まで設け、軸頭部(50b)から差し込み、印面台(3b)と軸(5b)が外れるのを防止することも兼ねた、軸受孔管(6b)を軸受孔(35b)の内側壁に設ける。軸(5b)は、印面台(3b)を貫通させる必要がなくなるので、印面台(3b)の底面(30b)を印面部(4b)とし、直接文字(40)を刻んでもよい。
文字(40)の向きは、第1の実施の形態と同じであり、印面台(3b)の回動中心軸と印面台(3b)の重心(8)を結ぶ線の延長方向と、文字(40)の縦方向を同一方向とし、文字(40)の下部(42)を印面台(3)の重心(8)側に合わせて設ける。
【0024】
図11の断面図で示すように、軸頭部(50c)以外の部分に凸部(52c)等を設け、印面台(3c)の軸受孔(35c)内側壁を環状する凹部(32c)を設け、印面台(3c)と軸(5c)が外れることを防止するものでもよい。この場合においても、軸(5c)は、印面台(3c)を貫通させる必要はなく印面台(3c)の底面(30c)を印面部(4c)とし、直接文字(40)を刻んでもよい。
文字(40)の向きは、第1の実施の形態の形態で説明したものと同じである。
【0025】
図12の他の実施例を示す縦断面図で示すように、軸(5d)を環状する凸部(53d)を複数設け、軸受孔(35d)の内側壁面と接する部分を凸部(53d)の先端に限定することで、軸(5d)と軸受孔(35d)の接する面を少なくし摩擦抵抗を減らし印面台(3d)の回動をスムーズにするものでもよい。
【0026】
これを使用するには、第1の実施の形態で示す使用方法と同じでよい。
【0027】
第4の実施の形態として、図13の他の実施例を示す縦断面図で示すように、印面台(3e)と持ち手部(2e)の間に転がり軸受(7)等を用いて印面台(3e)の回動をするものでもよい。
転がり軸受(7)は、内軌道輪(71)と外軌道輪(72)、転動体(73)及び保持体(74)から構成されるもので、転動体(73)の転がり運動によって、内軌道輪(71)と外軌道輪(72)の別々の動きを可能とするのもであって、印面台(3e)の回動を滑り接触によるものから、転動体(73)の転がり接触に変えることで摩擦を減らすものである。
【0028】
転がり軸受(7)を用いる場合の構成は、印面台(3e)の上面(31e)の内側に転がり軸受(7)を設け、外軌道輪(72)の外周面(72e)を印面台(3e)に固着し、持ち手部(2e)の一端(20e)に内軌道輪(71)の内径と同一径の軸(5e)を設け、内軌道輪(71)の内側に軸(5e)を固着することで、印面台(3e)の回動を可能とするものである。
この場合、軸(5e)は、持ち手部(2e)の一端(20e)を加工して軸(5e)と持ち手部(2e)を一体形成するものであっても、軸(5e)材を別に設け、一端(20e)固着したものであってもよく、底面(30e)を印面部(4e)とし、直接文字(40)を設け、文字(40)の向きは、第1の実施の形態で説明したものと同じである。
【0029】
また、図14の他の実施例を示す縦断面図で示すように、前記の転がり軸受(7)を印面台(3f)と持ち手部(2f)の取り付けを逆にしてもよい。
持ち手部(2f)の一端(20f)の内側に転がり軸受(7)を設け、外軌道輪(72)の外周面(72f)を持ち手部(2f)に固着し、印面台(3f)の上面(31f)に内軌道輪(71)の内径に合わせた軸(3f)を設け、内軌道輪(71)の内側に軸(5f)を固着することで、印面台(3f)の回動を可能とするものである。
この場合においても、軸(5f)は、印面台(3f)の上面(31f)を加工して軸(5f)と印面台(3f)を一体形成するものであっても、軸(5f)材を別に設け、上面(31f)に固着したものであってもよく、底面(30f)を印面部(4f)とし、直接文字(40)を設け、文字(40)の向きは、第1の実施の形態で説明したものと同じである。
【0030】
これを使用するには、第1の実施の形態で示す使用方法と同じでよい。
【0031】
第5の実施の形態として、図15の他の実施例を示す斜視図で示すように、持ち手部(2g)、および、印面台(3g)の形状は、円柱状に限定するものではなく、持ち手部(2g)の外側面(21g)、印面台(3g)の外側面(31g)を複数の平面によって形成する多角形状の持ち手部(2g)、および、印面台(3g)であってもよい。
【0032】
これを使用するには、第1の実施の形態で示す使用方法と同じでよい。
【符号の説明】
【0033】
1 印章
2 持ち手部
3 印面台
3A 基材
3B ウエイト材
33 中空部
4 印面部
5 軸
6 軸受孔管
7 転がり軸受
8 重心
9G 重力
9M モーメント
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14
図15