(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】特開2018-85148(P2018-85148A)
(43)【公開日】2018年5月31日
(54)【発明の名称】ハプティックテーマフレームワーク
(51)【国際特許分類】
G06F 3/01 20060101AFI20180427BHJP
G06F 3/0487 20130101ALI20180427BHJP
G06F 3/0482 20130101ALI20180427BHJP
【FI】
G06F3/01 560
G06F3/0487
G06F3/0482
【審査請求】有
【請求項の数】19
【出願形態】OL
【全頁数】29
(21)【出願番号】特願2018-20882(P2018-20882)
(22)【出願日】2018年2月8日
(62)【分割の表示】特願2016-254903(P2016-254903)の分割
【原出願日】2012年6月19日
(31)【優先権主張番号】13/164,182
(32)【優先日】2011年6月20日
(33)【優先権主張国】US
(71)【出願人】
【識別番号】500390995
【氏名又は名称】イマージョン コーポレーション
【氏名又は名称原語表記】IMMERSION CORPORATION
(74)【代理人】
【識別番号】100116872
【弁理士】
【氏名又は名称】藤田 和子
(72)【発明者】
【氏名】ジェルベー エリック
(72)【発明者】
【氏名】ホイベル ロバート
【テーマコード(参考)】
5E555
【Fターム(参考)】
5E555AA08
5E555AA26
5E555AA72
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5E555BA02
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5E555BB05
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5E555CA24
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5E555EA13
5E555EA14
5E555EA16
5E555EA18
5E555FA00
(57)【要約】
【課題】ハプティックテーマを生成することができるハプティックテーマシステムを提供する。
【解決手段】ここでハプティックテーマは、1つ以上のハプティック効果、および、1つ以上のハプティック効果の、デバイスの1つ以上のユーザインターフェース(「UI」)へのマッピングを含む、インストール可能なパッケージである。ハプティックテーマはデバイスにインストール可能であり、デバイスは次いでハプティックテーマをリアルタイムでダイナミックにロードおよび再生することができる。ハプティックテーマシステムは、ユーザインターフェース内に、1つ以上のハプティックテーマを表示することができる。選択を受信した後、ハプティックテーマシステムは、マッピング内に、受信されたユーザインターフェースにマッピングされたハプティック効果に基づいて、ハプティックフィードバックを生成することができる。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
プロセッサによって実行される場合に、前記プロセッサにハプティックテーマを生成させる命令を保存してあるコンピュータ可読媒体であって、前記命令は:
1つ以上のハプティック効果を生成することと、
マッピング言語を用いて、前記1つ以上のハプティック効果を、1つ以上のユーザインターフェースイベントにマッピングする、マッピングを生成することと、
前記ハプティックテーマ内に、前記マッピングおよび前記1つ以上のハプティック効果をパッケージングすることと
を含む、コンピュータ可読媒体。
【請求項2】
前記命令は、さらに、1つ以上のハプティックテーマをダイナミックにアグリゲートすることを含み、前記1つ以上のハプティックテーマは、生成された前記ハプティックテーマを含む、請求項1に記載のコンピュータ可読媒体。
【請求項3】
前記1つ以上のハプティックテーマをダイナミックにアグリゲートすることは、デバイスのユーザインターフェース内に、前記1つ以上のハプティックテーマを提示することを含む、請求項2に記載のコンピュータ可読媒体。
【請求項4】
前記1つ以上のハプティックテーマをダイナミックにアグリゲートすることは、前記1つ以上のハプティックテーマのアグリゲーションをダイナミックにアップデートすることを含み、1つ以上のハプティックテーマは、前記デバイスに追加されるか、または前記デバイスから削除される、請求項3に記載のコンピュータ可読媒体。
【請求項5】
前記命令はさらに、ハプティックテーマをダイナミックにロードすること、およびハプティックフィードバックを生成するためにリアルタイムで、前記ダイナミックにロードされたハプティックテーマを用いることを含み、
前記ダイナミックにロードされたハプティックテーマは、ユーザインターフェースイベントを受信し、前記マッピングに基づいて、前記ユーザインターフェースイベントをハプティック効果にマッピングし、前記ハプティック効果に基づいて前記ハプティックフィードバックを生成する、請求項2に記載のコンピュータ可読媒体。
【請求項6】
前記命令はさらに、
通信プロトコルを介して、ハプティックテーマ要素を転送するためのリクエストを聞くことと、
デバイスから、前記通信プロトコルを介して、前記ハプティックテーマ要素を転送するための前記リクエストを受信することと、
前記ハプティックテーマ要素のコピーを生成することと、
前記通信プロトコルを介して、前記ハプティックテーマ要素のコピーを前記デバイスに送信することと
を含む、請求項1に記載のコンピュータ可読媒体。
【請求項7】
前記デバイスは、新たなハプティックテーマを生成し、新たに生成された前記ハプティックテーマ内に、前記ハプティックテーマ要素のコピーを保存する、請求項6に記載のコンピュータ可読媒体。
【請求項8】
前記デバイスは、前記デバイスの既存のハプティックテーマ内に、前記ハプティックテーマ要素のコピーを保存する、請求項6に記載のコンピュータ可読媒体。
【請求項9】
前記ハプティックテーマ要素は、ハプティックテーマの少なくとも一部を含む、請求項6に記載のコンピュータ可読媒体。
【請求項10】
前記ハプティックテーマ要素は、ハプティックテーマを含む、請求項6に記載のコンピュータ可読媒体。
【請求項11】
前記命令はさらに、
感知プロトコルを介して、1つ以上の物理的属性をキャプチャすることと、
前記1つ以上の物理的属性を分析し、前記1つ以上の物理的属性に基づいて、1つ以上のハプティックパラメータを生成することと、
前記1つ以上のハプティックパラメータをハプティックテーマ要素に変換することと、
を含む、請求項1に記載のコンピュータ可読媒体。
【請求項12】
前記命令はさらに、
新たなハプティックテーマを生成することと、
新たに生成された前記ハプティックテーマ内に前記ハプティックテーマ要素を保存することと、
を含む、請求項11に記載のコンピュータ可読媒体。
【請求項13】
前記命令はさらに、既存のハプティックテーマ内に前記ハプティックテーマ要素を保存することを含む、請求項1に記載のコンピュータ可読媒体。
【請求項14】
前記マッピング言語は、拡張マークアップ言語スキーマを含み、前記マッピングは、拡張マークアップ言語ファイル内に保存される、請求項1に記載のコンピュータ可読媒体。
【請求項15】
前記1つ以上のハプティック効果の各々のハプティック効果はエフェクトファイル内に保存される、請求項1に記載のコンピュータ可読媒体。
【請求項16】
ハプティックテーマを生成するためのコンピュータが実施する方法であって、前記コンピュータが実施する方法は、
1つ以上のハプティック効果を生成することと、
マッピング言語を用いて、前記1つ以上のハプティック効果を、1つ以上のユーザインターフェースイベントにマッピングする、マッピングを生成することと、
前記ハプティックテーマ内に、前記マッピングおよび前記1つ以上のハプティック効果をパッケージングすることと
を含む、方法。
【請求項17】
1つ以上のハプティックテーマをダイナミックにアグリゲートすることをさらに含み、前記1つ以上のハプティックテーマは、生成された前記ハプティックテーマを含む、請求項16に記載のコンピュータが実施する方法。
【請求項18】
ハプティックテーマをダイナミックにロードすること、およびハプティックフィードバックを生成するためにリアルタイムで、前記ダイナミックにロードされたハプティックテーマを用いることをさらに含み、
前記ダイナミックにロードされたハプティックテーマは、ユーザインターフェースイベントを受信し、前記マッピングに基づいて、前記ユーザインターフェースイベントをハプティック効果にマッピングし、前記ハプティック効果に基づいて前記ハプティックフィードバックを生成する、請求項17に記載のコンピュータが実施する方法。
【請求項19】
通信プロトコルを介して、ハプティックテーマ要素を転送するためのリクエストを聞くことと、
デバイスから、前記通信プロトコルを介して、前記ハプティックテーマ要素を転送するための前記リクエストを受信することと、
前記ハプティックテーマ要素のコピーを生成することと、
前記通信プロトコルを介して、前記ハプティックテーマ要素のコピーを前記デバイスに送信することと
をさらに含む、請求項16に記載のコンピュータが実施する方法。
【請求項20】
感知プロトコルを介して、1つ以上の物理的属性をキャプチャすることと、
前記1つ以上の物理的属性を分析し、前記1つ以上の物理的属性に基づいて、1つ以上のハプティックパラメータを生成することと、
前記1つ以上のハプティックパラメータをハプティックテーマ要素に変換することと、
をさらに含む、請求項16に記載のコンピュータが実施する方法。
【請求項21】
ハプティックテーマシステムであって、
ハプティックテーマモジュールを保存するように構成されたメモリと、
前記メモリに保存された前記ハプティックテーマモジュールを実行するように構成されたプロセッサと、
ハプティックフィードバックを生成するように構成されたアクチュエータと、
を備え、
前記プロセッサはさらに、前記メモリに保存された前記ハプティックテーマモジュールを実行する場合に、前記ハプティックテーマシステムに、
1つ以上のハプティックテーマをユーザインターフェース内に表示することであって、ハプティックテーマは、1つ以上のハプティック効果、および、マッピング言語を用いて、前記1つ以上のハプティック効果を、1つ以上のユーザインターフェースイベントにマッピングする、マッピングを含む、ことと、
第1のハプティックテーマの選択を受信することであって、前記第1のハプティックテーマは、前記1つ以上のハプティックテーマのうちの1つである、ことと、
ユーザインターフェースイベントを受信することと、
前記マッピング内に、前記ユーザインターフェースイベントにマッピングされた前記ハプティック効果に基づいてハプティックフィードバックを生成することと、
をさせるように構成されている、ハプティックテーマシステム。
【請求項22】
前記プロセッサはさらに、前記メモリに保存された前記ハプティックテーマモジュールを実行する場合に、前記ユーザインターフェース内に、前記1つ以上のハプティックテーマの表示をダイナミックにアップデートするように構成され、1つ以上のハプティックテーマは、前記ハプティックテーマシステムに追加されるか、前記ハプティックテーマシステムから削除される、請求項21に記載のハプティックテーマシステム。
【請求項23】
デバイスからデータを送信および受信するように構成された通信デバイスをさらに備え、
前記プロセッサはさらに、前記メモリに保存された前記ハプティックテーマモジュールを実行する場合に、前記ハプティックテーマシステムに、
通信プロトコルを介して、ハプティックテーマ要素を転送するためのリクエストを聞くことと、
デバイスから、前記通信プロトコルを介して、前記ハプティックテーマ要素を転送するための前記リクエストを受信することと、
前記ハプティックテーマ要素のコピーを生成することと、
前記通信プロトコルを介して、前記ハプティックテーマ要素のコピーを前記デバイスに送信することと
をさせるように構成される、請求項21に記載のハプティックテーマシステム。
【請求項24】
1つ以上の刺激を検出するように構成されたセンサをさらに備え、
前記プロセッサはさらに、前記メモリに保存された前記ハプティックテーマモジュールを実行した場合に、前記ハプティックテーマシステムに、
感知プロトコルを介して、1つ以上の物理的属性をキャプチャすることと、
前記ハプティックイベントを分析し、前記1つ以上の物理的属性に基づいて、1つ以上のハプティックパラメータを生成することと、
前記1つ以上のハプティックパラメータをハプティックテーマ要素に変換することと、
をさせるように構成される、請求項21に記載のハプティックテーマシステム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
一実施形態は、一般にデバイスに関し、より詳細には、装置のためのハプティック(触覚)効果に関する。
【背景技術】
【0002】
ハプティック(触覚学)は、例えば力、振動、動きなどのハプティックフィードバック効果(すなわち触覚効果)をユーザに与えることによって、ユーザの接触の感覚を利用した触知性および力フィードバックである。モバイルデバイス、タッチスクリーンデバイス、およびパーソナルコンピュータ等のデバイスは触覚効果を生成するように構成できる。一般に、そのようなデバイスのOEM(相手先商標製品製造会社)はデバイスのオペレーティングシステム(「OS」)内において、触覚効果を生成することができる内蔵のハードウェア(例えばアクチュエータ)に対する要請(call)に答えるよう計画する。こうした要請は、特定のイベントに応答して再生されるハプティック効果を特定する。例えば、ボタン、タッチスクリーン、レバー、ジョイスティック、ホイール、または一部の他の制御装置を用いてデバイスと対話する場合、制御位置情報がデバイスのOSに送信されることができ、これは次いで、制御回路を介して内蔵のハードウェアへプレイコマンドを送信することができる。内蔵のハードウェアは次いで適切な触覚効果を生成する。内蔵ハードウェアに対する要請は通常OSレベルでプログラミングされているので、OEMでない第三者は、通常、既に規定されているハプティック効果を利用することができるにすぎない。
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0003】
一実施形態は、プロセッサによって実行される場合に、上記プロセッサにハプティックテーマを生成させる命令を保存してあるコンピュータ可読媒体に関する。それらの命令は、1つ以上のハプティック効果を生成することと、マッピング言語を用いて、1つ以上のハプティック効果を、1つ以上のユーザインターフェースイベントにマッピングする、マッピングを生成することと、上記ハプティックテーマ内に、上記マッピングおよび上記1つ以上のハプティック効果をパッケージングすることと、を含む。
【0004】
さらなる実施形態、詳細、利点、および変更は、好ましい実施形態の以下の詳細な記載から明らかになり、それらの好ましい実施形態は、添付の図面に関連して記載される。
【図面の簡単な説明】
【0005】
【
図1】本発明の一実施形態に係るデバイスの斜視図を示す。
【
図2】本発明の一実施形態に係るハプティックテーマシステムのブロック図を示す。
【
図3】本発明の一実施形態に係る1つ以上のハプティックテーマを含むデバイスのブロック図を示す。
【
図4】本発明の一実施形態に係るハプティックテーマの一例を示す。
【
図5】本発明の一実施形態に係るアグリゲータに基づく、1つ以上のハプティックテーマを表示するユーザインターフェースの一例を示す。
【
図6】本発明の一実施形態に係るハプティックテーマモジュールの機能のフロー図を示す。
【
図7】本発明の一実施形態に係る、ハプティックテーマまたはハプティックテーマ要素を別のデバイスへ転送するデバイスのブロック図を示す。
【
図8】本発明の一実施形態に係るハプティックテーマモジュールの機能の別のフロー図を示す。
【
図9】1つ以上の物理的属性を分析およびキャプチャし、1つ以上の物理的属性を、デバイス内のハプティックテーマ要素に変換する、デバイスのブロック図を示す。
【
図10】本発明の一実施形態に係るハプティックテーマモジュールの機能の別のフロー図を示す。
【発明を実施するための形態】
【0006】
一実施形態は、ハプティックテーマを生成することができるハプティックテーマシステムであって、ここで、ハプティックテーマは、1つ以上のハプティック効果、および、1つ以上のハプティック効果の、デバイスの1つ以上のユーザインターフェース(「UI」)へのマッピングを含む、インストール可能なパッケージである。ハプティックテーマはデバイスにインストール可能であり、デバイスは次いでハプティックテーマをリアルタイムでダイナミックにロードおよび再生することができる。さらに、デバイスは、1つ以上のハプティックテーマ、または1つ以上のハプティックテーマ要素を、別のデバイスに転送することができ、ここでハプティックテーマ要素は、ハプティックテーマの少なくとも一部である。さらに、デバイスは、1つ以上の物理的属性を分析およびキャプチャし、デバイス内に、ハプティックテーマ要素として1つ以上の物理的属性を適用することができる。
【0007】
図1は、本発明の一実施形態に係るデバイス50の斜視図を示す。
図1に示すように、デバイス50は携帯電話である。しかしながら、他の実施形態において、デバイス50は任意のタイプのデバイス、例えば、携帯情報端末(「PDA」)、ポータブルメディアプレーヤ、ポータブルゲーミングデバイス、携帯電話、スマートフォン、タブレットパーソナルコンピュータ、または他の類似のデバイスであってよい。デバイス50は、デバイス50上で実行するソフトウェアアプリケーションとユーザが対話できるUI60を備える。デバイス50はさらに、以下でさらに詳細に記載する、ハプティックテーマシステム(図示せず)を備え、これは、デバイス50のために、1つ以上のハプティックテーマを生成することができる。
【0008】
上述したように、ハプティックテーマは、1つ以上のハプティック効果、および、1つ以上のハプティック効果をデバイス50の1つ以上のUIイベントに対してマッピングすることを含むソフトウェアパッケージングストラクチャである。一実施形態において、ハプティックテーマは、例えばデバイス50等のデバイスにインストールされることができるインストール可能なパッケージである。別の実施形態において、ハプティックテーマは、例えばデバイス50等のデバイスのOSと一体化されているパッケージである。前述したように、ハプティック効果とは、ハプティックフィードバック効果のことであり、ハプティックフィード効果とは、例えば、力、振動、動きなどであり、UIイベントとは、デバイス50のユーザと、デバイス50のUI60との間の対話であり、例えば、ユーザがスクリーンに触れるか、デバイス50のボタンに触れること、UI60がプログレスバーをユーザに表示すること、デバイス50が入力メッセージを受け取り、UI60内でユーザに対して表示されるアラートを生成すること等である。一実施形態において、ハプティックテーマシステムはまた、デバイス50に、1つ以上のハプティックテーマ、または1つ以上のハプティックテーマ要素を別のデバイスに転送させることができる。前述したように、ハプティックテーマ要素は、ハプティック効果、ハプティック効果をUIイベントにマッピングすること、あるいはその組み合わせ等のハプティックテーマの少なくとも一部である。別の実施形態において、ハプティックテーマシステムはまた、デバイス50に、1つ以上の物理的な属性(プロパティ)を分析およびキャプチャし、かつ1つ以上の物理的属性をハプティックテーマ要素に変換させることができる。一実施形態において、1つ以上の物理的属性は、対象物の1つ以上の物理的属性を含んでよい。そのような対象物の例として、木製の表面、石製の表面、金属の表面、布地表面が挙げられ、それらの各々は、独特な物理的属性を含み、それらの各々は、触った時に独特の触知性のハプティック効果を生成する。別の実施形態において、1つ以上の物理的属性は、デバイスによって生成されるアクションの1つ以上の物理的属性を含んでよい。アクションの例として、例えば、電話が鳴った時の、回転式での電話などのバイブレーションが挙げられる。電話によって生成されたバイブレーションは、ユニークな物理的属性を含み、また独特の力ハプティック効果を生成する。
【0009】
図2は、本発明の一実施形態に係るハプティックテーマシステム10のブロック図を示す。一実施形態において、システム10は、
図1のモバイル機器50の一部であり、システム10はハプティックテーマ機能を提供する。単一のシステムとして示されているが、システム10の機能は、分散型のシステムとして実施可能である。システム10は、バス12、または情報を通信するための他の通信メカニズム、ならびに、情報を処理するためにバス12に連結されたプロセッサ22を備える。プロセッサ22は、任意のタイプの汎用または特定用途向けのプロセッサであってもよい。システム10はさらに、プロセッサ22によって実行される情報および命令を保存するためのメモリ14を備える。メモリ14は、ランダムアクセスメモリ(「RAM」)、読み出し専用メモリ(「ROM」)、磁気ディスクまたは光学ディスク等の静的記憶装置、あるいは任意の他のタイプのコンピュータ可読媒体の任意の組み合わせから構成されることができる。
【0010】
コンピュータ可読媒体は、プロセッサ22によってアクセス可能である任意の利用可能な媒体であってよく、揮発性および不揮発性の媒体両方、取り外し可能および取り外しが可能でない媒体、通信媒体、ならびに保存媒体を含んでよい。通信媒体は、コンピュータ可読命令、データストラクチャ、プログラムモジュール、または搬送波または他の搬送メカニズム等の変調されたデータ信号における他のデータを含んでよく、当該技術分野において公知である情報送達媒体の任意の他の形態を含んでよい。保存媒体は、RAM、フラッシュメモリ、ROM、消去可能PROM(「EPROM」)、電気的消去可能・プログラム可能型読み取り専用メモリ(「EEPROM」)、レジスタ、ハードディスク、リムーバブルディスク、コンパクトディスク読み取り専用メモリ(「CD−ROM」)、あるいは当該技術分野において公知である保存媒体の任意の他の形態を含んでよい。
【0011】
一実施形態において、メモリ14は、プロセッサ22によって実行された場合に機能を提供するソフトウェアモジュールを保存する。モジュールは、システム10、および一実施形態において、デバイス50の残りのためのオペレーティングシステム機能を提供するオペレーティングシステム15を含む。モジュールは、以下でさらに詳細に開示するように、1つ以上のハプティックテーマを生成するためのフレームワークを提供し、1つ以上のハプティックテーマ、または1つ以上のハプティックテーマ要素を転送し、ならびに、1つ以上の物理的属性を分析およびキャプチャし、かつ1つ以上の物理的属性をハプティックテーマ要素に変換する、ハプティックテーマモジュール16をさらに含む。システム10は通常、例えば、1つ以上のハプティック効果を生成するためのアプリケーションなどの追加の機能を備えるために、1つ以上の追加のアプリケーションモジュール18を含む。
【0012】
リモートソースからデータを送信および/または受信する実施形態において、システム10は、例えば赤外線、無線、Wi−Fi、またはセルラーネットワーク通信等のモバイルワイヤレスネットワーク通信を提供するために、ネットワークインターフェースカード等の通信デバイス20をさらに含む。他の実施形態において、通信デバイス20はイーサネット(登録商標)通信またはモデム等の有線ネットワーク通信を提供する。
【0013】
プロセッサ22は、グラフィック表示またはユーザインターフェースをユーザに表示するための液晶ディスプレイ(「LCD」)等のディスプレイ24に、バス12を介してさらに接続される。ディスプレイ24は、プロセッサ22から信号を送信および受信するように構成されたタッチスクリーン等のタッチセンサ式入力デバイスであってもよく、マルチタッチのタッチスクリーンであってもよい。
【0014】
システム10は1つ以上のアクチュエータ26をさらに含む。プロセッサ22は、触覚効果に関連付けられた触覚信号をアクチュエータ26に送信してよく、次いでこのアクチュエータ26は触覚効果を出力する。アクチュエータ26は、例えば、電気モータ、電磁アクチュエータ、音声コイル、圧電アクチュエータ、形状記憶合金、電気活性ポリマー、ソレノイド、偏心回転質量モータ(「ERM」)、リニア共振アクチュエータ(「LRA」)であってよい。
【0015】
システム10はさらに、1つ以上のセンサ28を含む。センサ28は、ジャイロスコープ、グローバル・ポジショニング・システム(「GPS」)センサ、タッチセンサ式入力デバイス(例えばタッチスクリーン、タッチパッド)、テクスチャスタイラス、画像センサ、または一部の他のタイプのセンサを含んでよい。センサ28は、1つ以上の物理的属性等の1つ以上の刺激を検出するように構成されてよい。物理的属性の例としては、加速、傾斜、慣性、圧力、または位置の変更を挙げることができる。センサ28はまた、ロケーションセンサ、ロータリー速度センサ、光センサ、圧力センサ、テクスチャセンサ、カメラ、マイクロフォン、または他のタイプのセンサを含んでよい。
【0016】
一部の実施形態において、ハプティックテーマモジュール(
図2のハプティックテーマモジュール16等)によって提供されるハプティックテーマフレームワークは、ハプティック効果を、デバイスのOSからのUIイベントにマッピングすることを切り離すことができ、ハプティックテーマのデベロッパに、ハプティック効果とUIイベントとの間のカスタマイズされたマッピングを提供させることができ、ここでハプティックテーマは、デバイスのOSをカスタマイズされたマッピングと通信することができる。デバイスのユーザは、例えばハプティックテーマをダウンロードすることによって、ハプティックテーマを続いて獲得し、かつデバイスにハプティックテーマをインストールすることができる。このハプティックテーマフレームワークを介して、ハプティック効果は、デバイスにプラグインまたはプラグアウトでき、かつ異なるUIイベントにマッピングすることもできる。ユーザは望むだけ多くのハプティックテーマをインストールでき、ここで各ハプティックテーマは、ハプティック効果をUIイベントに独特な(distinct)マッピングを含むことができ、ユーザは、どのハプティックテーマを、デバイスが、1つ以上のUIイベントに応答してハプティック効果を生成するために適用するかを選択することができる。従って、本実施形態によれば、ハプティックテーマフレームワークは、ハプティックテーマを生成し、デバイス上でハプティックテーマをインストールし、デバイス内でハプティックテーマを利用する標準のプロセスを提供することができる。
【0017】
一実施形態によれば、マッピング言語が、ハプティック効果のUIイベントへのマッピングを記載を記載するために用いられ、ここでマッピングはファイルに保存される。言い換えると、マッピング言語はマッピングファイルを生成するために用いられる。マッピング言語はマッピングを記載するために用いられるメタ言語であり、ハプティックテーマ内で利用可能であるマッピングファイルを正しく生成するために用いられることができる。以下で詳細に記載するように、マッピングファイルは、1つ以上のエフェクトファイルと組み合わされることができ、ここでエフェクトファイルは、例えば、ハプティックテーマを形成するために、Immersion Corp.のMotiv Studio等のハプティック効果デザインツールを用いてデザインされたハプティック効果の出力フォームである。一実施形態において、マッピング言語は拡張マークアップ言語(「XML」)スキーマであり、マッピングファイルはXMLファイルである。本実施形態によれば、マッピングファイルは、
図3に関連して詳細に記載されるように、マッピングに基づいたハプティックテーマを構築するために用いられる。
【0018】
図3は、本発明の一実施形態に係る1つ以上のハプティックテーマを含むデバイス300のブロック図を示す。上述したように、ハプティックテーマは、1つ以上のハプティック効果、および1つ以上のハプティック効果の1つ以上のUIイベントへのマッピングを含むパッケージングストラクチャである。本実施形態によれば、各ハプティック効果は、ハプティック効果(すなわちエフェクトファイル)内に含まれることができ、マッピングは、上述したように、マッピングファイル内に含まれることができる。このように、
図3に示されるように、デバイス300は、n個のハプティックテーマを含み、
図3においては、ハプティックテーマ1〜ハプティックテーマnとして識別されており、ここでnは個々の実施形態に従って任意の数であってよい。さらなる検討のために、ハプティックテーマ1はまた、ハプティックテーマ310として識別され、ハプティックテーマnはまた、ハプティックテーマ320として識別される。
【0019】
本実施形態によれば、ハプティックテーマ、例えば、ハプティックテーマ310は、1つ以上のエフェクトファイルおよびマッピングファイルを含む。このように、
図3に示すように、ハプティックテーマ1は、n個のエフェクトファイルを含み、エフェクトファイル1、エフェクトファイルnとして
図3に識別され、nは、個々の実施形態に従って任意の数であってもよい。さらなる検討のために、ハプティックテーマ310のエフェクトファイル1はまた、エフェクトファイル311として識別され、ハプティックテーマ310のエフェクトファイルnはまた、エフェクトファイル312として識別される。エフェクトファイル311は、上述したように、ハプティック効果デザインツールの出力フォーマットであり、ハプティック効果を含む。本実施形態によれば、ハプティック効果は、Motiv Studio等のハプティック効果デザインツールを用いてデザインされることができ、次いで、例えばエフェクトファイル311等のエフェクトファイルにエクスポートされる。一実施形態において、エフェクトファイル311は、ImmersionのTouchSense(「IVT」)ファイルである。エフェクトファイル311はまた、ハプティックテーマの要素またはハプティックテーマ要素として識別されることができる。本実施形態によれば、エフェクトファイル311の上述の記載は、エフェクトファイル312を含むハプティックテーマ310の各エフェクトファイルに適用する。
【0020】
さらに、ハプティックテーマ310はまた、マッピングファイル313を含む。前述したように、マッピングファイル313は、マッピング言語を用いて生成され、1つ以上のハプティック効果の1つ以上のUIイベントへのマッピングを含むファイルである。一実施形態によれば、マッピングファイル313は、デバイス300の一部である、全て既知のUIイベントのマッピング、および複数のエフェクトファイルのために規定されたハプティック効果(エフェクトファイル311およびエフェクトファイル312を含む)を含む。このように、マッピングファイル313のマッピングは、各エフェクトファイルの各ハプティック効果をデバイス300のUIイベントにマッピングする。一実施形態において、マッピングファイル313を生成するために用いられるマッピング言語はXMLスキーマであり、マッピングファイル313はXMLファイルである。マッピングファイル313はまた、ハプティックテーマの要素として識別されることができ、またはハプティックテーマ要素として識別されることができる。
【0021】
以下は、マッピングを生成するために用いられるマッピング言語の一例である。
【表1-1】
【表1-2】
【表1-3】
【0022】
上述の例において、複合タイプのUIEventは、以下のUIイベントを規定する。LONG_PRESS, VIRTUAL_KEY, SAFE_MODE_DISABLED, SAFE_MODE_ENABLED, BUTTON_CLICK, BUTTON_PRESS, LISTVIEW_CLICK, および LISTVIEW_PRESS。複合タイプのエフェクトは、エフェクトファイル内に保存されたハプティック効果を規定する。複合タイプのMappingは、ActionおよびStartEffectの複合タイプを利用して、UIイベントをハプティック効果にマッピングする。当業者が理解するように、上述の例は、マッピングのほんの一例であり、マッピングは、異なるフォーマットを有することができるか、または、異なる実質的な(substantive)コンテンツを含むことができ、なおも本発明の範囲内にある。
【0023】
以下は、ハプティックテーマ(すなわちハプティックテーマ要素)の要素であるマッピングファイルの一例である。
【表2】
【0024】
上述の例において、テーマ「MyNiftyPrettyTheme」が規定される。この「MyNiftyPrettyTheme」のテーマを用いて、2つのハプティック効果である「myclickEffect」および「myHDEffect」が規定される。「myclickEffect」のハプティック効果が、UIイベントにマッピングされ、「BUTTON_PRESS」および「myHDEffect」のハプティック効果が、UIイベント「BUTTON_CLICK」にマッピングされる。当業者は理解するように、上述の例は、マッピングファイルのほんの一例であり、マッピングファイルは、異なるフォーマットを有することができ、または、異なる実質的なコンテンツを含み、なおも本発明の範囲内である。
【0025】
さらに、ハプティックテーマ310はまた、ハプティックテーマ310と、デバイス300のOSとの間の通信プロトコルを提供するソフトウェア層(図示せず)を含む。本実施形態によれば、ハプティックテーマ310は、どのUIイベントのために、どのハプティックエフェクトが規定されるかを示すために、デバイス300のOSに対して、ソースコードを用いて、通信することができる。ハプティックテーマ310は、デバイス300内にインストール可能である自己内蔵型のテーマである。ハプティックテーマ、例えばハプティックテーマ310は、
図4に関連して詳細に以下に記載される。
【0026】
本実施形態によれば、ハプティックテーマ310の上述の記載は、ハプティックテーマ320を含む、デバイス300の各ハプティックテーマに適用する。このように、ハプティックテーマ310のエフェクトファイル311の上述の記載は、ハプティックテーマ320のエフェクトファイル321にも適用し、ハプティックテーマ310のマッピングファイル313の上述の記載はハプティックテーマ320のマッピングファイル323にも適用する。
【0027】
図3の図示の実施形態によれば、デバイス300は、さらに、アグリゲータ330を含む。本実施形態によれば、デバイス300(ハプティックテーマ310およびハプティックテーマ320を含む)の各ハプティックテーマは、利用可能なハプティックテーマとして、アグリゲータ330に対して自らを宣伝する(advertise)ことができる。アグリゲータ330は、デバイス300の各ハプティックテーマの宣伝に応答することができる。一実施形態において、アグリゲータ330は、ハプティックテーマをクエリし、かつ、マッピングファイル、およびハプティックテーマの1つ以上のエフェクトファイルを選択することによってハプティックテーマの宣伝に応答することができる。ハプティックテーマをクエリすることによって、アグリゲータ330は、デバイス300内に、アクティブハプティックテーマとして選択されるハプティックテーマを提供することができる。アグリゲータ330は、さらに、全てのデバイスのハプティックテーマをクエリすることができ、かつ、本実施形態に従ってそれらをアグリゲートすることができる。
図3の図示の実施形態において、アグリゲータ330は、デバイス300の全てのハプティックテーマ(ハプティックテーマ310およびハプティックテーマ320を含む)をアグリゲートすることができる。デバイス300の全てのハプティックテーマをアグリゲートすることによって、アグリゲータ330は、アクティブテーマとしてデバイス300のユーザによって選択されることができるハプティックテーマを提供することができる。さらに、本実施形態によれば、アグリゲータ330は、デバイス300の全てのハプティックテーマをダイナミックにアグリゲートすることができる。「ダイナミックにアグリゲートする」で意味されることは、1つ以上のハプティックテーマがデバイス300に加えられるか、またはそれから削除される場合に、アグリゲータ330は、そのクエリおよびハプティックテーマのアグリゲーションをダイナミックにアップデートすることができ、その結果、アグリゲータ330は常に、デバイス300の現在のハプティックテーマを提供することができる。
【0028】
図3の図示の実施形態によれば、デバイス300はさらにテーマインタプリタ340を含む。本実施形態によれば、テーマインタプリタ340はハプティックテーマをダイナミックにロードし、かつハプティックフィードバックを生成するためにリアルタイムでハプティックテーマを利用する。より詳細には、テーマインタプリタ340は、マッピングファイル、およびアクティブテーマとして選択されたハプティックテーマをクエリし、マッピングファイルからマッピングを、および、1つ以上のエフェクトファイルから1つ以上のハプティック効果を検索(retrieve)し、そのマッピングと、1つ以上のハプティックテーマを、メモリ、または他のタイプのデータストラクチャ内に保存し、そうしてマッピングおよび1つ以上のハプティックテーマがリアルタイムでアクセス可能となる。
【0029】
図示の実施形態において、テーマインタプリタ340は、ロードされたテーマ341を含み、これは、デバイス300のハプティックテーマから選択されたハプティックテーマ(ハプティックテーマ310およびハプティックテーマ320を含む)を表す。また、上述で規定したように、UIイベントを示すUIイベント342、および、ハプティック効果に基づいて生成されるハプティックフィードバックを示すハプティックフィードバック343が
図3に示される。本実施形態によれば、UIイベント342がテーマインタプリタ340に対して通信する場合、テーマインタプリタ340は、メモリまたはデータストラクチャ内に保存された、ロードされたテーマ341にアクセスし、UIイベント342にマッピングされたハプティック効果を検索する。テーマインタプリタ340は、メモリまたは他のデータストラクチャ内に保存されたマッピングに基づいてUIイベント342にマッピングされるハプティック効果を検索する。テーマインタプリタ340は、検索されたハプティック効果に基づいてハプティックフィードバック343を生成し、ハプティックフィードバック343を出力する。
【0030】
図4は、本発明の実施形態にかかるハプティックテーマ400の一例を示す。より詳細には、
図4は、ハプティック効果デベロッパの視点から、ハプティック効果デザインツール内で表示されるように、ハプティックテーマ400を示す。一実施形態において、ハプティックテーマ400は、
図3に示されるハプティックテーマ(すなわちハプティックテーマ310およびハプティックテーマ320)に類似する。本実施形態によれば、ハプティックテーマ400は、ファイル410、420、430、および440を含む複数のファイルを含む。
【0031】
ファイル410および420は、ハプティックテーマ400のソフトウェア層の一部である例示的なソフトウェア層のファイルであり、ここでソフトウェア層ファイル410はソフトウェア層ファイル420のエクステンションである。上述したように、ソフトウェア層は、ハプティックテーマ400とデバイスのOSとの間に通信プロトコルを提供する。
図4の実施形態に示されるように、ソフトウェア層のファイル410の一部は、ハプティック効果デザインツールのウィンドウ450内に表示される。当業者は容易に理解するように、これは、ソフトウェア層のファイル410の単なる例示的な部分であり、ソフトウェア層のファイル410は、他の代替の実施形態においては異なるコンテンツを含んでよい。
【0032】
ファイル430は、ハプティックテーマ400の例示的なエフェクトファイルである。上述したように、エフェクトファイルは、ハプティック効果デザインツールを用いてデザインされたハプティック効果の出力フォームである。このように、本実施形態によれば、エフェクトファイル430は、UIイベントにマッピングされることができるハプティック効果を含む。エフェクトファイル430は、本実施形態に従って、ハプティックテーマ400内に効果的にパッケージングされる。
【0033】
ファイル440は、ハプティックテーマ400の例示的なマッピングファイルである。上述したように、マッピングファイルは、1つ以上のハプティック効果の、1つ以上のUIイベントへのマッピングを含むファイルである。このように、本実施形態によれば、マッピングファイル440は、エフェクトファイル430内に保存されたハプティック効果の、UIイベントへのマッピングを含む。マッピングファイル440は、本実施形態に従い、ハプティックテーマ400内に効果的にパッケージングされる。
図4の図示の実施形態において、マッピングファイル440の一部は、ハプティック効果デザインツールのウィンドウ460内に表示される。当業者は容易に理解するように、これはマッピングファイル460の単に例示的な一部であり、マッピングファイル460は、他の代替の実施形態においては異なるコンテンツを含んでよい。
【0034】
図5は、本発明の一実施形態に係るアグリゲータに基づく、1つ以上のハプティックテーマを表示するユーザインターフェース500の一例を示す。本実施形態によれば、ユーザインターフェース500は、利用可能なハプティックテーマ(すなわち、ハプティックテーマ510、520、530、540、550、および560)のリストを表示し、ここで各ハプティックテーマはそれ自体のハプティック効果、およびハプティック効果のUIイベントへのそれ自体のマッピングを含む。本実施形態によれば、アグリゲータは、
図3に関連して上述したように、利用可能なハプティックテーマのリストを表示するように利用可能である。一実施形態において、ハプティックテーマ510、520、530、540、550、および560は、
図3に示すハプティックテーマ(すなわちハプティックテーマ310およびハプティックテーマ320)および
図4に示すハプティックテーマ(すなわちハプティックテーマ400)に類似する。ユーザは、アクティブハプティックテーマとして、ハプティックテーマ510、520、530、540、550、および560のうちの1つを選択するために、ユーザインターフェース500を利用することができる。ユーザが、アクティブハプティックテーマとして、ハプティックテーマ510、520、530、540、550、および560のうちの1つをいったん選択すると、アクティブハプティックテーマは、
図3に関連して上述されたように、ハプティック効果のUIイベントへのマッピングに基づいてUIイベントに応答して、ハプティックフィードバックを生成するように利用される。
【0035】
このように、本発明の一実施形態において、ハプティックテーマシステムは、ユーザインターフェース内の1つ以上のハプティックテーマを表示することができ、ここで各ハプティックテーマは、1つ以上のハプティック効果、および、マッピング言語を用いて、1つ以上のハプティック効果を1つ以上のUIイベントへマッピングしたマッピングを含む。ハプティックテーマシステムは、次いで、ハプティックテーマの選択を受信することができ、ここでハプティックテーマは、ユーザインターフェース内に表示される1つ以上のハプティックテーマのうちの1つである。選択を受信した後、選択されたハプティックテーマは、ハプティックフィードバックを生成するために利用可能である。より詳細には、ハプティックテーマシステムは、UIイベントを受信することができ、かつ、ハプティックテーマのマッピング内で、UIイベントにマッピングされたハプティック効果に基づいてハプティックフィードバックを生成することができる。
【0036】
図6は、本発明の一実施形態に係るハプティックテーマモジュールの機能のフロー図を示す。一実施形態において、
図6のフロー図の機能、ならびに
図8および
図10のフロー図の機能は、メモリあるいは他のコンピュータ可読または有形の媒体に保存されたソフトウェアによって実施され、かつプロセッサによって実行される。他の実施形態において、各機能は、ハードウェア(例えば、特定用途向け集積回路(「ASIC」)、プログラマブルゲートアレイ(「PGA」)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(「FPGA」)等)あるいはハードウェアおよびソフトウェアの組み合わせによって実行されてもよい。
【0037】
610において、1つ以上のハプティック効果が生成される。1つ以上の実施形態において、1つ以上のハプティック効果は、ハプティック効果デザインツールによって生成されることができる。また、一実施形態において、各ハプティック効果は、エフェクトファイル内に保存される。エフェクトファイルは一実施形態に従って、IVTファイルであってよい。
【0038】
620において、マッピング言語を用いて、1つ以上のハプティック効果を1つ以上のUIイベントにマッピングするマッピングが生成される。一実施形態において、1つ以上のUIイベントは、1つのデバイスに対して知られ、1つ以上のハプティック効果のうちのハプティック効果は、各UIイベントに対してマッピングされることができ、そうしてUIイベントがイベント内で生じる場合、対応のハプティック効果がトリガされる。一実施形態において、マッピングは、マッピング言語を用いて生成される。また、一実施形態において、マッピングは、マッピングファイル内に保存される。マッピングファイルは、XMLファイルであってよく、ここでマッピング言語は、一実施形態に従って、XMLスキーマである。
【0039】
630において、マッピングおよび1つ以上のハプティック効果は、ハプティックテーマ内にパッケージングされる。本実施形態によれば、ハプティックテーマは、1つ以上のハプティック効果、および1つ以上のハプティック効果の、1つ以上のUIイベントへのマッピングを含む、パッケージングストラクチャである。一実施形態によれば、ハプティックテーマは、デバイス上でインストールできる、インストール可能パッケージであってよい。別の実施形態によれば、ハプティックテーマは、デバイスのOSと一体化されるパッケージであってよい。ハプティックテーマはまた、一実施形態において、ハプティックテーマと、ハプティックテーマがインストールされているデバイスのOSとの間の通信プロトコルを提供するソフトウェア層を含むことができる。
【0040】
640において、1つ以上のハプティックテーマはダイナミックにアグリゲートされる。本実施形態によれば、1つ以上のハプティックテーマが、デバイスにインストールされたハプティックテーマであってよい。一実施形態において、1つ以上のハプティックテーマは、生成されたハプティックテーマを含む。1つ以上のハプティックテーマをダイナミックにアグリゲートすることは、一実施形態において、デバイスのユーザインターフェース内に1つ以上のハプティックテーマを提示することを含むことができる。この実施形態において、ユーザは、デバイスのためのアクティブハプティックテーマとして、ユーザインターフェース内に提示された1つ以上のハプティックテーマからハプティックテーマを選択することができる。1つ以上のハプティックテーマのアグリゲーションがダイナミックであるので、1つ以上のハプティックテーマが、デバイスに追加されるか、またはそこから削除された場合、1つ以上のハプティックテーマのアグリゲーションは、ダイナミックにアップデートでき、そうして、デバイスにインストールされた現在のハプティックテーマは、デバイスのユーザインターフェース内に表示される。
【0041】
650において、ハプティックテーマは、ダイナミックにロードされ、ダイナミックにロードされるハプティックテーマは、ハプティックフィードバックを生成するためにリアルタイムで用いられる。本実施形態によれば、ダイナミックにロードされるハプティックテーマは、UIイベントを受信する。ダイナミックにロードされるハプティックテーマは、次いで、ダイナミックにロードされるハプティックテーマのマッピングに基づいてUIイベントにマッピングされるハプティック効果を識別する。ダイナミックにロードされるハプティックテーマは、次いで、識別されたハプティック効果に基づいてハプティックフィードバックを生成する。ダイナミックにロードされるハプティックテーマは、マッピングに基づいてリアルタイムで全てのこれらのオペレーションをすることができる。
【0042】
図7は、本発明の一実施形態によれば、ハプティックテーマ、またはハプティックテーマ要素を、別のデバイス710に転送するデバイス700のブロック図を示す。デバイス700は、
図7では、デバイス1として識別され、デバイス710はまた、
図7において、デバイスnとして識別される。
図7の図示の実施形態は2つのデバイスを含むが、代替の実施形態においてはn個のデバイスであってもよく、ここでnは任意の数である。一実施形態においてデバイス700および710は、
図3のデバイス300に類似する。
【0043】
図7に示すように、デバイス700およびデバイス710は共に、
図7において、ハプティックテーマ1〜ハプティックテーマnとして識別される、n個のハプティックテーマを含み、ここでnは個々の実施形態に従って任意の数であってよい。さらなる検討のために、デバイス700のハプティックテーマ1はまた、ハプティックテーマ720として識別され、デバイス700のハプティックテーマnはまた、ハプティックテーマ730として識別され、デバイス710のハプティックテーマ1はまた、ハプティックテーマ740として識別され、デバイス710のハプティックテーマnはまた、ハプティックテーマ750として識別される。
【0044】
本実施形態によれば、デバイス700は、ハプティックテーマ要素のコピーをデバイス710に送信することによって、ハプティックテーマ要素をデバイス710と共有することができる。上述したように、ハプティックテーマ要素は、ハプティックテーマの少なくとも一部である。一実施形態において、ハプティックテーマ要素はハプティック効果である。別の実施形態において、ハプティックテーマ要素はマッピングである。別の実施形態において、ハプティックテーマ要素は、ハプティック効果およびマッピングの組み合わせである。このように、一実施形態において、ハプティックテーマはハプティックテーマ720であり、ハプティックテーマ要素は、エフェクトファイル721、エフェクトファイル722、マッピングファイル733、またはそれらの任意の組み合わせであってよい。
【0045】
一実施形態において、デバイス700は、ハプティックテーマ要素を転送するためのリクエストを聞くことができる。本実施形態によれば、デバイス700は、通信プロトコル760に対するリクエストを聞くことができる。通信プロトコル760は、1つのデバイスから別のデバイスへのデータの転送を可能にする、当業者に公知である任意の通信プロトコルであってよい。一部の例示的な通信プロトコルは、Bluetooth(登録商標)プロトコル、イーサネット(登録商標)プロトコル、光ファイバプロトコル、ローカルエリアネットワーク(「LAN」)プロトコル、ワイヤレスLANプロトコル、ユニバーサルシリアルバス(「USB」)プロトコル、あるいは他の有線転送プロトコルまたは無線転送プロトコルを含む。本実施形態によれば、デバイス700は、通信プロトコル760を介してハプティックテーマ要素を転送するためのリクエストを受信することができる。一実施形態において、デバイス700は、デバイス710からのリクエストを受信することができる。
【0046】
いったん、デバイス700がハプティックテーマ要素を転送するためのリクエストを受信すると、デバイス700は、デバイス700の適切なハプティックテーマ内のハプティックテーマ要素を識別し、そのハプティックテーマ要素のコピーを生成することができる。例えば、デバイス710がデバイス700に、ハプティックテーマ720のエフェクトファイル721を転送するようにリクエストした場合、デバイス700は、エフェクトファイル721を識別し、エフェクトファイル721のコピーを生成することができる。デバイス700は、次に、通信プロトコル760を介してエフェクトファイル721のコピーをデバイス710に送信することができる。
【0047】
一実施形態において、いったん、デバイス710がハプティックテーマ要素のコピーを受信すると、デバイス710は、新たなハプティックテーマを生成し、新たに生成されたハプティックテーマ内にハプティックテーマ要素のコピーを保存することができる。上述の例において、デバイス710がエフェクトファイル721のコピーを受信すると、デバイス710は、デバイス710内に新たなハプティックテーマを生成し、新たに生成されたハプティックテーマ内にエフェクトファイル721のコピーを保存することができ、新たに生成されたハプティックテーマのためにマッピングファイルを生成し、エフェクトファイル721のコピー内に保存されたハプティックエフェクトをUIイベントにマッピングすることができる。一実施形態において、エフェクトファイル721のコピー内に保存されたハプティック効果は、エフェクトファイル721内に保存されたハプティック効果がマッピングファイル723内にマッピングされた同じUIイベントにマッピングされることができる。
【0048】
別の実施形態において、いったん、デバイス710がハプティックテーマ要素のコピーを受信すると、デバイス710は、既存のハプティックテーマ内にハプティックテーマ要素のコピーを保存することができる。上述の例において、デバイス710がエフェクトファイル721のコピーを受信した場合、デバイス710は、例えば、デバイス710内の既存のハプティックテーマである、ハプティックテーマ740内に、エフェクトファイル721のコピーを保存することができる。本実施形態によれば、いったん、エフェクトファイル721のコピーがハプティックテーマ740内に保存されると、マッピングファイル743は、エフェクトファイル721のコピー内に保存されたハプティック効果をUIイベントにマッピングするようにアップデートできる。一実施形態において、エフェクトファイル721のコピー内に保存されたハプティック効果は、エフェクトファイル721内に保存されたオリジナルのハプティック効果がマッピングされた同じUIイベントにマッピングされることができる。
【0049】
一実施形態において、デバイス710は、ひとつのハプティック要素よりもむしろ、全体のハプティックテーマをデバイス700が転送することをリクエストすることができる。この実施形態において、デバイス700は、デバイス700のハプティックテーマを識別することができ、全てのエフェクトファイルおよびハプティックテーマのマッピングファイルを含む、ハプティックテーマのコピーを生成することができる。例えば、デバイス710がデバイス700に、ハプティックテーマ720を転送することをリクエストする場合、デバイス700は、ハプティックテーマ720を識別することができ、ハプティックテーマ720のコピーを生成することができる。デバイス700は、その後、通信プロトコル760を介して、ハプティックテーマ720をデバイス710に送信することができる。
【0050】
デバイス700がハプティックテーマのコピーをデバイス710に送信する一実施形態において、デバイス710は、デバイス710内の新たなハプティックテーマとして、ハプティックテーマのコピーを保存することができる。上述の例において、デバイス710は、デバイス710内に新たなハプティックテーマとしてハプティックテーマ720のコピーを保存することができ(
図7には示さず)、ここで新たなハプティックテーマは、全てのエフェクトファイル、およびデバイス700のオリジナルのハプティックテーマ(すなわちハプティックテーマ720)のマッピングファイルを含む。デバイス700がハプティックテーマのコピーをデバイス710に送信する代替の実施形態において、デバイス710は、既存のハプティックテーマ内にハプティックテーマのコピーを保存することができる。この実施形態において、デバイス710は、デバイス710内に既存のハプティックテーマの、全てのエフェクトファイルおよびマッピングファイルを上書きすることができ、それらを、ハプティックテーマのコピーのエフェクトファイルおよびマッピングファイルと置き換えることができる。上述の例において、デバイス710は、例えば、エフェクトファイル741および742、ならびにマッピングファイル743を上書きし、それらをエフェクトファイル721および722ならびにマッピングファイル723に置き換えることによって、ハプティックテーマ740内にハプティックテーマ720のコピーを保存することができる。
【0051】
図8は、本発明の実施形態に係る、ハプティックテーマモジュールの機能の別のフロー図を示す。一実施形態において、
図8に示されるフローの開始において、
図6に示されるフローが実行され、少なくとも1つのハプティックテーマが生成されている。810において、ハプティックテーマ要素を転送するリクエストは、通信プロトコルを介して聞かれる。一実施形態において、ハプティックテーマ要素は、ハプティックテーマの少なくとも一部を含む。820において、ハプティックテーマ要素を転送するリクエストは、通信プロトコルを介して受信される。830において、ハプティックテーマ要素のコピーが生成される。840において、ハプティックテーマ要素のコピーは、通信プロトコルを介して送信される。一実施形態において、通信プロトコルは、Bluetooth(登録商標)プロトコル、イーサネット(登録商標)プロトコル、光ファイバプロトコル、LANプロトコル、ワイヤレスLANプロトコル、およびUSBプロトコルのうちの1つである。
【0052】
一実施形態において、ハプティックテーマ要素を転送するためのリクエストは、1つのデバイスから受信され、ハプティックテーマ要素のコピーは、そのデバイスへ送信される。一実施形態において、ハプティックテーマ要素のコピーがデバイスに送信されると、そのデバイスは新たなハプティックテーマを生成し、その新たに生成されたハプティックテーマ内にハプティックテーマ要素のコピーを保存する。別の実施形態において、ハプティックテーマ要素のコピーがデバイスに送信されると、デバイスは、デバイスの既存のハプティックテーマ内にハプティックテーマ要素のコピーを保存する。
【0053】
一実施形態において、デバイスから受信されたリクエストは、ハプティックテーマを転送するためのリクエストであり、ハプティックテーマはそのデバイスに送信される。一実施形態において、ハプティックテーマのコピーがデバイスに送信されると、デバイスは、新たなハプティックテーマとしてハプティックテーマのコピーを保存する。別の実施形態において、ハプティックテーマのコピーはデバイスに送信されると、デバイスは、デバイスの既存のハプティックテーマとしてハプティックテーマのコピーを保存する。
【0054】
図9は、1つ以上の物理的属性を分析およびキャプチャし、かつ1つ以上の物理的属性を、デバイス900内のハプティックテーマ要素に変換する、デバイス900のブロック図を示す。デバイス900はまた、デバイス1として
図9内に識別される。一実施形態において、デバイス900は、
図3のデバイス300に類似する。
【0055】
図9に図示されるように、デバイス900はn個のハプティックテーマを含み、
図9において、ハプティックテーマ1〜ハプティックテーマnとして識別され、ここでnは個々の実施形態に従って任意の数であってよい。さらなる検討のために、デバイス900のハプティックテーマ1はまた、ハプティックテーマ920として識別され、デバイス900のハプティックテーマnはまた、ハプティックテーマ930として識別される。
【0056】
図9はまた、デバイス/表面910を含む。一実施形態において、デバイス/表面910は、1つ以上の物理的属性を含むアクションを生成することができるデバイスである。そのようなデバイスの例としては、電話または携帯電話が挙げられ、ここで1つ以上の物理的属性は、デバイス/表面910によって生成されるバイブレーションの1つ以上の物理的属性を含むことができる。一実施形態において、デバイス/表面910は、
図3のデバイス300に類似するデバイスである。別の実施形態において、デバイス/表面910は、1つ以上の物理的属性を含む表面である。そのような表面の例としては、木製の表面、御影石製の表面、金属の表面、布地表面が挙げられ、それらの物理的属性は、感触、表面領域、摩擦、または他のタイプの物理的特徴を含むことができる。
【0057】
一実施形態において、デバイス900は、デバイス/表面910の1つ以上の物理的特性をキャプチャすることができる。別の実施形態において、デバイス900は、デバイス/表面910によって生成されるアクションの1つ以上の物理的属性をキャプチャすることができる。一実施形態によれば、デバイス900は、1つ以上の物理的属性等の、刺激を検出およびキャプチャするように構成された1つ以上のセンサを含む。一実施形態において、1つ以上のセンサは加速度計である。当業者に理解されるように、加速度計は、加速度の変化など、1つ以上の物理的属性を検出およびキャプチャするように構成されることができる。一実施形態において、デバイス900は、デバイス/表面910の1つ以上の物理的属性、あるいは、感知プロトコル940を介して、デバイス/表面910によって生成されるアクションの1つ以上の物理的属性をキャプチャすることができる。一実施形態において、感知プロトコル940は、加速度計ベースのプロトコルであってもよい。他の実施形態において、感知プロトコル940は、当業者に公知である別のタイプの感知プロトコルであってもよい。
【0058】
本実施形態によれば、デバイス900は、キャプチャされた1つ以上の物理的属性を分析することができる。1つ以上の物理的属性の分析は、1つ以上の物理的属性に基づいて1つ以上のハプティックパラメータの生成を含むことができる。当業者に容易に理解されるように、ハプティックパラメータは、例えば、圧力、頻度、期間、および大きさ(すなわち強さ)等のハプティック効果の質の量である。ハプティック効果は、1つ以上のハプティックパラメータからできていてよい。
【0059】
本実施形態によれば、デバイス900は、1つ以上の物理的属性をハプティックテーマ要素に分析することによって、1つ以上のハプティックパラメータを変換することができる。上述したように、ハプティックテーマ要素は、ハプティックテーマの少なくとも一部である。一実施形態において、ハプティックテーマ要素はハプティック効果である。別の実施形態において、ハプティックテーマ要素はマッピングである。別の実施形態において、ハプティックテーマ要素は、ハプティック効果およびマッピングの組み合わせである。このように、ハプティックテーマはハプティックテーマ920である一実施形態において、ハプティックテーマ要素は、エフェクトファイル921、エフェクトファイル922、マッピングファイル933、あるいはそれらの任意の組み合わせであってもよい。本実施形態によれば、変換は、1つ以上のハプティックパラメータに基づいてハプティック効果を生成することを含んでよい。一実施形態において、変換は、ハプティック効果をUIイベントにマッピングするマッピングを生成することをさらに含んでよい。
【0060】
図10は、本発明の一実施形態に係る、ハプティックテーマモジュールの機能の別のフロー図を示す。一実施形態において、
図10の図示されたフローの開始において、
図6に図示されたフローが実行されており、少なくとも1つのハプティックテーマが生成されている。1010において、1つ以上の物理的属性は、感知プロトコルを介してキャプチャされる。一実施形態において、1つ以上の物理的属性は、対象物の1つ以上の物理的属性を含む。そのような対象物の例としては、木製の表面、石製の表面、金属表面、または布地の表面が挙げられる。別の実施形態において、1つ以上の物理的特性は、デバイスによって生成されるアクションの1つ以上の物理的属性を含むことができる。このようなアクションの例は、デバイスのバイブレーションである。一実施形態において、感知プロトコルは、加速度計ベースのプロトコルである。
【0061】
1020において、1つ以上の物理的属性が分析され、1つ以上のハプティックパラメータが、1つ以上の物理的属性に基づいて生成される。一実施形態において、1つ以上の物理的属性のハプティックの質は、1つ以上のハプティックパラメータを生成するために、分析される。このように、1つ以上のハプティックパラメータは、1つ以上の物理的属性のハプティックの質を表す。
【0062】
1030において、1つ以上のハプティックパラメータはハプティックテーマ要素に変換される。1つの実施形態において、ハプティックテーマ要素は、ハプティック効果である。別の実施形態において、ハプティックテーマ要素は、マッピングである。別の実施形態において、ハプティックテーマ要素は、ハプティック効果およびマッピングの組み合わせである。一実施形態において、変換は、1つのハプティックパラメータに基づいてハプティック効果を生成することを含むことができる。別の実施形態において、変換は、ハプティック効果をUIイベントにマッピングするマッピングを生成することをさらに含むことができる。
【0063】
1040において、ハプティックテーマ要素が保存される。一実施形態において、ハプティックテーマ要素は、新たに生成されたハプティックテーマ内に保存される。別の実施形態において、ハプティックテーマ要素は、既存のハプティックテーマ内に保存される。
【0064】
このように、一実施形態によれば、ハプティックテーマシステムは、ハプティックテーマ内に、カスタム定義されたハプティック効果のセットをカプセル化することができ、ここで各ハプティック効果は、UIイベントにマッピングされることができる。ハプティックテーマは、次いで、デバイスにインポート、エクスポート、またはインストールされることができ、ユーザが、1つ以上のUIイベントに基づいてデバイスによって生成されることができるハプティック効果のセットをカスタマイズすることができる。これにより、OEM以外のハプティック効果デベロッパおよびデバイスのユーザは、デバイスがリリースされ、ユーザに販売された後でさえも、デバイスのためのハプティック効果を開発およびカスタマイズすることができる。
【0065】
本明細書を通して記載された本発明の特徴、構造、または特性は、1つ以上の実施形態において任意の適切な方法において組み合わされてよい。例えば、「一実施形態」、「一部の実施形態」、「特定の実施形態」、「特定の実施形態(複数)」、または他の類似の言語の使用は、本明細書を通じて、実施形態に関連して記載された特定の特徴、構造、または特性が、本発明の少なくとも1つの実施形態に含まれ得るという事実に言及している。従って、「一実施形態」、「一部の実施形態」、「特定の実施形態」、「特定の実施形態(複数)」の言い回し、または他の類似の言語の登場は、これら全てが、実施形態の同じ群のことを必ずしも言及しているのではなく、記載された特徴、構造、または特性は、1つ以上の実施形態において任意の適切な方法において組み合わされてよい。
【0066】
当業者は、上述した発明が、異なる順序におけるステップを用いて実施されてよく、および/または、記載された構成とは異なる構成における要素を用いて実施されてよいことを容易に理解する。それゆえ、本発明はこれらの好ましい実施形態に基づいて記載されているけれども、特定の修正、変更、および代替の構成が明白であり、他方で本発明の趣旨および範囲内にあることは、当業者にとって明白である。本発明の境界を決定するために、それゆえ、添付の特許請求の範囲に参照がなされるべきである。
【手続補正書】
【提出日】2018年2月19日
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ハプティックテーマを提供する方法であって、
少なくとも1つのハプティック効果パラメータを第1のハプティックテーマ要素へ変換するステップと、
マッピング言語を用いて、ハプティックイベントをユーザインターフェースイベントへマップするマッピングを生成するステップであって、前記マッピングは、第2のハプティックテーマ要素である、ステップと、
前記第1のハプティックテーマ要素及び前記第2のハプティックテーマ要素に基づいてハプティックテーマを生成するステップと、
通信プロトコルを介して、少なくとも1つのハプティックテーマ要素を転送するためのリクエストに対して第1のデバイスで聞くステップと、
前記通信プロトコルを介して、前記少なくとも1つのハプティックテーマ要素を転送するための前記リクエストを第2のデバイスから受信するステップと、
前記少なくとも1つのハプティックテーマ要素のコピーを生成するステップと、
前記通信プロトコルを介して、前記コピーを前記第2のデバイスへ送信するステップと、を備える方法。
【請求項2】
前記第2のデバイスは、新たなハプティックテーマを生成し、前記新たなハプティックテーマ内に前記コピーを保存する、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記第2のデバイスは、前記第2のデバイス内の既存のハプティックテーマ内に前記コピーを保存する、請求項1に記載の方法。
【請求項4】
感知プロトコルを介して1以上の物理属性をキャプチャするステップと、
前記1以上の物理属性を分析し、前記1以上の物理属性に基づいて1以上のハプティックパラメータを生成するステップと、
前記1以上のハプティックパラメータを二次的ハプティックテーマ要素へ変換するステップと、を更に備える、請求項1に記載の方法。
【請求項5】
新たなハプティックテーマを生成するステップと、
前記新たなハプティックテーマ内に前記二次的ハプティックテーマ要素を保存するステップと、
を更に備える、請求項4に記載の方法。
【請求項6】
既存のハプティックテーマ内に前記二次的ハプティックテーマ要素を保存するステップを更に備える、請求項5に記載の方法。
【請求項7】
前記第1のデバイスのユーザインターフェース内に1以上のハプティックテーマのリストを提示するステップであって、前記1以上のハプティックテーマは、生成された前記ハプティックテーマを含み、各リスト化されたハプティックテーマは、それ自体のハプティック効果及びユーザインターフェースイベントへのそれ自体の前記ハプティック効果のマッピングを含む、ステップと、
少なくとも1つのハプティックテーマが追加又は削除される前記1以上のハプティックテーマのリストをダイナミックに更新するステップと、
前記デバイスのためのアクティブハプティックテーマとして前記1以上のハプティックテーマのリストから特定のハプティックテーマを選択するステップと、
選択された前記ハプティックテーマに基づいてハプティックフィードバックを生成するステップと、を更に備える請求項1に記載の方法。
【請求項8】
前記1以上のハプティックテーマを前記1以上のハプティックテーマのリストをダイナミックに集約するステップを更に備える請求項7に記載の方法。
【請求項9】
前記通信プロトコルは、Bluetoothプロトコル、イーサネットプロトコル、光ファイバプロトコル、LANプロトコル、無線LANプロトコル又はUBSプロトコルのうちの少なくとも1つを含む、請求項1に記載の方法。
【請求項10】
前記ハプティックパラメータは、圧力、周波数、期間又は大きさを含む、請求項4に記載の方法。
【請求項11】
プロセッサによって実行されるように構成された1以上のプログラムを保存する非一時的コンピュータ可読記憶媒体であって、前記1以上のプログラムは、
少なくとも1つのハプティック効果パラメータを第1のハプティックテーマ要素へ変換することと、
マッピング言語を用いて、ハプティックイベントをユーザインターフェースイベントへマップするマッピングを生成し、前記マッピングは、第2のハプティックテーマ要素であることと、
前記第1のハプティックテーマ要素及び前記第2のハプティックテーマ要素に基づいてハプティックテーマを生成することと、
通信プロトコルを介して、少なくとも1つのハプティックテーマ要素を転送するためのリクエストに対して第1のデバイスで聞くことと、
前記通信プロトコルを介して、前記少なくとも1つのハプティックテーマ要素を転送するための前記リクエストを第2のデバイスから受信することと、
前記少なくとも1つのハプティックテーマ要素のコピーを生成することと、
前記通信プロトコルを介して、前記コピーを前記第2のデバイスへ送信することと、
のための命令を備える、非一時的コンピュータ可読記憶媒体。
【請求項12】
前記第2のデバイスは、新たなハプティックテーマを生成し、前記新たなハプティックテーマ内に前記コピーを保存する、請求項11に記載の非一時的コンピュータ可読記憶媒体。
【請求項13】
前記第2のデバイスは、前記第2のデバイス内の既存のハプティックテーマ内に前記コピーを保存する、請求項11に記載の非一時的コンピュータ可読記憶媒体。
【請求項14】
感知プロトコルを介して1以上の物理属性をキャプチャすることと、
前記1以上の物理属性を分析し、前記1以上の物理属性に基づいて1以上のハプティックパラメータを生成することと、
前記1以上のハプティックパラメータを二次的ハプティックテーマ要素へ変換すること、
のための命令を更に備える、請求項11に記載の非一時的コンピュータ可読記憶媒体。
【請求項15】
新たなハプティックテーマを生成することと、
前記新たなハプティックテーマ内に前記二次的ハプティックテーマ要素を保存することと、
のための命令を更に備える、請求項14に記載の非一時的コンピュータ可読記憶媒体。
【請求項16】
既存のハプティックテーマ内に前記二次的ハプティックテーマ要素を保存するための命令を更に備える、請求項15に記載の非一時的コンピュータ可読記憶媒体。
【請求項17】
前記第1のデバイスのユーザインターフェース内に1以上のハプティックテーマのリストを提示し、前記1以上のハプティックテーマは、生成された前記ハプティックテーマを含み、各リスト化されたハプティックテーマは、それ自体のハプティック効果及びユーザインターフェースイベントへのそれ自体の前記ハプティック効果のマッピングを含むことと、
少なくとも1つのハプティックテーマが追加又は削除される前記1以上のハプティックテーマのリストをダイナミックに更新することと、
前記デバイスのためのアクティブハプティックテーマとして前記1以上のハプティックテーマのリストから特定のハプティックテーマを選択することと、
選択された前記ハプティックテーマに基づいてハプティックフィードバックを生成することと、
のための命令を更に備える、請求項11に記載の非一時的コンピュータ可読記憶媒体。
【請求項18】
前記1以上のハプティックテーマを前記1以上のハプティックテーマのリストをダイナミックに集約するのための命令を更に備える、請求項17に記載の非一時的コンピュータ可読記憶媒体。
【請求項19】
プロセッサと、
前記プロセッサによる実行のための1以上のプログラムを保存するメモリと、
を備えるシステムであって、
前記1以上のプログラムは、
少なくとも1つのハプティック効果パラメータを第1のハプティックテーマ要素へ変換することと、
マッピング言語を用いて、ハプティックイベントをユーザインターフェースイベントへマップするマッピングを生成し、前記マッピングは、第2のハプティックテーマ要素であることと、
前記第1のハプティックテーマ要素及び前記第2のハプティックテーマ要素に基づいてハプティックテーマを生成することと、
通信プロトコルを介して、少なくとも1つのハプティックテーマ要素を転送するためのリクエストに対して第1のデバイスで聞くことと、
前記通信プロトコルを介して、前記少なくとも1つのハプティックテーマ要素を転送するための前記リクエストを第2のデバイスから受信することと、
前記少なくとも1つのハプティックテーマ要素のコピーを生成することと、
前記通信プロトコルを介して、前記コピーを前記第2のデバイスへ送信することと、
のための命令を備える、システム。