特開2018-86202(P2018-86202A)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】特開2018-86202(P2018-86202A)
(43)【公開日】2018年6月7日
(54)【発明の名称】耳用温熱具
(51)【国際特許分類】
   A61F 7/08 20060101AFI20180511BHJP
   A61F 7/03 20060101ALI20180511BHJP
   A61F 7/00 20060101ALI20180511BHJP
   A41D 13/005 20060101ALI20180511BHJP
   A42B 3/16 20060101ALI20180511BHJP
【FI】
   A61F7/08 361D
   A61F7/08 334R
   A61F7/00 320E
   A41D13/005 101
   A42B3/16
【審査請求】未請求
【請求項の数】10
【出願形態】OL
【全頁数】11
(21)【出願番号】特願2016-231900(P2016-231900)
(22)【出願日】2016年11月30日
(71)【出願人】
【識別番号】515162017
【氏名又は名称】小林 弘和
(71)【出願人】
【識別番号】515162028
【氏名又は名称】小林 百合子
(72)【発明者】
【氏名】小林 弘和
(72)【発明者】
【氏名】小林 百合子
【テーマコード(参考)】
3B011
3B107
4C099
【Fターム(参考)】
3B011AC01
3B011AC13
3B107DA06
4C099AA01
4C099CA06
4C099EA04
4C099EA09
4C099GA30
4C099JA04
4C099LA18
4C099NA03
4C099NA10
4C099TA04
(57)【要約】
【課題】 継続的な着用と使用ができ、耳から落下せずに耳及び耳元を温め続けることが可能な使い捨てタイプの耳用温熱具を提供する。
【解決手段】 耳を入れる口2を有する袋部1の外耳接触部分に、発熱体4を挟持して周縁部を接合部10で接合した非着用面側シート7と着用面側シート6を有する耳への着用部を有する。
口2が耳掛け部8をかねており、不織布5等により形成されている。
以上を特徴とする、落下を防ぎ継続的に着用できる耳に着用する温熱具。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
耳を入れる口を有する、耳のサイズに合わせた袋または袋状物であって、発熱機能を具備している耳の一部又は全部を覆う着用部、を有することを特徴とする耳に着用する温熱具。
【請求項2】
環状又は略環状の耳掛け部から延出した延出部に、発熱機能を具備している耳の一部又は全部を覆う着用部、を有することを特徴とする耳に着用する温熱具。
【請求項3】
環状又は略環状の耳掛け部に、発熱機能を具備していることを特徴とする耳に着用する温熱具。
【請求項4】
発熱機能を具備している環状又は略環状の耳掛け部から延出した延出部に、発熱機能を具備ている耳の一部又は全部を覆う着用部、を有することを特徴とする請求項3に記載の耳に着用する温熱具。
【請求項5】
耳のサイズと形状に合わせて成形されて周縁部が接合されたシート2枚に発熱体が挟持されており、着用側に粘着剤を有することを特徴とする耳に着用する温熱具。
【請求項6】
着用部側に医薬品を含浸又は保持している、または香科組成物を賦香されていることを特徴とする、請求項1〜5のいずれかに記載の耳用温熱具。
【請求項7】
1枚〜複数枚のシートによって形成される袋内に発熱体が収容されていることを特徴とする発熱機能である、請求項1〜6のいずれかに記載の耳に着用する温熱具。
【請求項8】
蒸気温熱機能を具備していることを特徴とする、請求項1〜7のいずれかに記載の耳に着用する温熱具。
【請求項9】
発熱体の成分に、被酸化性金属を含むことを特徴とする請求項1〜8のいずれかに記載の耳に着用する温熱具。
【請求項10】
アイマスクまたはフェイスマスクと一体に形成されていることを特徴とする、請求項1〜9のいずれかに記載の耳に着用する温熱具。
【発明の詳細な説明】
【背景技術】
【0001】
従来、耳に継続的に着用できて脱落しない使い捨てタイプの温熱具は無かった。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0002】
【特許文献1】特願2006−271937
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
従来、使い捨てタイプの各種温熱具があったが次のような欠点があった。
使い捨てのアイマスクタイプの温熱具はあったが、使い捨ての耳用の温熱具は脱落防止に有効な形状がなく存在していなかった。
例えば耳鳴り症などは血流を良くすることが改善方法の1つと言われており、耳付け根周辺や耳を温める需要が存在したが、使い捨てタイプの温熱具には耳からの脱落防止に有効な手段がなくあきらめられていた。
通常の貼るタイプのカイロで耳を温めようとした場合には、耳に貼っても耳のサイズより大幅に大きくまた形状も四角いために貼ってもすぐに落ちてしまうなどの欠点があった。また被酸化金属の反応が進行するにつれ中身の紛体の形状が変化していき、粘着部も熱により弱まることで落下することが多かった。そしてアイマスクタイプの温熱具のように、寝ながらでも使用できるような類のものではなかった。
本発明はこのような点に鑑みて創案されたものであり、温熱具を継続的に耳に着用でき、耳または耳の付け根周辺を温め血行をよくすることを容易にするための有効な技術を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0004】
上記課題を解決するため、各請求項に記載の発明が構成される。
【0005】
耳掛け部付きの温熱具について説明する。
本発明は、耳掛け部から延出した延出部の先に発熱機能を有する外耳着用部を有する。
【0006】
耳掛け部付きの温熱具で延出部が袋形に形成されている形態について説明する。
耳掛け部が耳を入れる口となり、耳掛け部の外周から360度面状に広がった延出部が、立体的に耳を覆う袋または袋状物の形状となっている。
袋状物を耳に被せたとき外耳に接する箇所に、発熱体が2枚のシートで挟持された外耳着用部を有している。
【0007】
耳掛け部が発熱する温熱具について説明する。
本発明は、耳掛け部自体が発熱体を挟持した2枚のシートで扁平に形成されている。
周縁部は接合されている。
さらに発熱する耳掛け部本体から延出された延出部の先にも発熱機能を有する外耳着用部を有している。
【発明の効果】
【0008】
本発明に係る耳に装着する温熱具により、従来は耳に着用することができなかった使い捨て温熱具を継続的に耳に着用し、耳や耳元を温めることが可能になった。
耳や耳元を継続的に温めることができることにより、耳、目、顎関節などの各種神経が集中している箇所の血流を良くすることが可能になった。それらの箇所の血流が悪いことで起きている症状の緩和などが考えられる。また、リラックス効果などが期待できる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
図1図1は本発明の耳掛け部付きの耳用温熱具を着用面側からみた斜視図である。
図2図2図1を、着用面側から見た平面図である。
図3図3図1を、横側からみた断面図である。
図4図4図1の構造の一部変更例を示す、着用面側から見た斜視図である。
図5図5の(a)ないし(b)は、構造の一部変更例を示す、非着用面側からみた斜視図である。
図6図6の(a)ないし(b)は、構造の一部変更例を示す、着用面側からみた平面図である。
図7図7図6の一形態を下側からみた断面図である。
図8図8の(a)ないし(b)は、図6の構造の一部変更例を示す、非着用面側からみた斜視図である。
図9図9図6の構造の一部変更例を示す、着用面側から見た平面図である。
図10図10は構造の一部変更例を示す、非着用面側からみた斜視図である。
図11図11の(a)(b)(c)は、それぞれ図6図5図1に示す耳用温熱具を着用した状態を示す斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、本発明の耳用温熱具の実施の形態について、図を参照しながら説明する。
【0011】
図1は基本的な実施の形態を示した図である。
環状の耳掛け部8を口2とした袋部1が耳のサイズに合わせて形成されており、耳に被せたときに耳と接触する部分に発熱機能を有する発熱体4を挟んだシートを設けている。
図では、着用側シート6と非着用側シート7に発熱体4が挟持され、発熱体縁部3の外周が接合されている。
この図の接合部10は、袋部1と発熱機能を有するシートの接合部と、発熱体を挟む2枚のシートの接合部を表している。
耳掛け部8は弾性を有している。このことで開口部が伸縮して耳を口2に入れやすくなっている。
この口の位置と配置や角度は、耳の形状に合わせて適宜いかようにも変更可能である。
ここでは、袋部1に不織布5を使用している。袋部1は不織布5の他に伸縮性または弾性を有する材料などで形成してもよい。
【0012】
発熱体を挟むシートは、着用面側シート6に通気性を有するシートを使用し、非着用面側シート7には着用面側シート6より通気性が低いものを使用することなどによる、着用面側シート6から水蒸気または水蒸気に含まれて塗布した薬剤または香料などが射出される形態にしてもよい。
発熱体4は基本的には被酸化金属などにより構成される種々の組み合わせが基本であるが、豆類などを電子レンジで温めて使用するタイプの発熱体などに置き換えることも可能である。
一方の面が通気性を有する扁平な内袋内に発熱体が密封収容されている発熱ユニットを別途、袋部1の他の箇所に配置してもよい。
発熱体4を有する発熱部は、袋部のどの位置にどの角度で配置してもよい。
【0013】
図2図1を着用面側から見た平面図である。
発熱体縁部3は2枚のシートに挟持された発熱体4の範囲であり、その外側の周縁部は接合されて密封されている。
不織布5は、たわみや襞は少ないタイプのものなどでもよい。
【0014】
図3図1をサイドから見た断面図である。
不織布5と着用側シート6により、耳を入れる空間である袋が形成されている。
更に着用側シート6の外側と非着用側シート7の内側にサンドされた発熱体4が配置され、周縁部が接合され密封されている。
耳掛け部8は同時に袋部1の耳を入れるための口2となっている。
発熱体4の材料である、被酸化性金属の酸化によって生じた熱が着用側シート6の耳の着用面に伝わり耳が温まる仕組みである。
【0015】
また、袋部1を構成している不織布5を、用途に応じてさまざまな通気性を持つ不織布または他の材料で形成し、袋内部での蒸気の密度や濃度を変えることができる。通気性の良い材料で形成すれば、袋空間内の水蒸気や射出された薬剤や香料の濃度は下がり、通気性の低い材料で形成すれば袋空間内の水蒸気や射出された薬剤や香料の濃度が上がるなどである。
袋空間内の水蒸気の密度が上がれば、耳を温めるだけではなく外耳道内の加湿や、耳全体の保湿効果、射出された薬剤や香料が付着しやすいなどの効果が期待できる。
まは通気性の高い材料で形成して水蒸気の密度が下がれば袋内にこもる湿気を逃がすことができる。
それらは用途に応じて、着用側シート6と非着用側シート7の通気性の調整と組合せて適宜変更可能である。
【0016】
図4図1の別の実施形態を示す図である。
袋部1を形成する不織布5に伸縮性と通気性を有する材料を使用している。図1に示すものより袋部1内の空間にゆとりをもたせてあり、たわみや襞を有している。
ディスポーザーキャップを耳のサイズにしたような形状の袋部1に、発熱体4を挟持して接合した発熱部が設けられている。
【0017】
図5の(a)ないし(b)は図1の別の実施の形態を示す図である。
(a)は図1のように耳掛け部8から面状に延出された延出部を袋形にしたものではなく、線的な延長部とした延出部9を備えている。
耳掛け部8から延出された延長部9に、発熱体4を挟持する2枚のシートを持つ発熱部を有する耳着用部Aを有している。
(b)は(a)の耳着用部A12からさらに延出された耳着用部B13を有しており、耳着用部B13は折れ曲がり部14で折って耳の後ろ側に着用する形状になっている。
ここでは延出部9に伸縮性の高い材料または弾性を有する材料を使用して耳着用部A12が耳にしっかりと固定するように形成されている。
なお延出部の本数は1本でも複数本でもよく、材料、長さ、強度、配置は用途形状により適宜変更できる。
耳着用部A12及び耳着用部B13の、耳側着用面には粘着剤を有していてもよい。
【0018】
図6の(a)ないし(b)は図1の別の実施形態を示す図である。
(a)は、略環状形の耳掛け部8に、発熱体4を挟持し周縁部を接合したシートである発熱部を設置してある。
耳掛け部8が本体になり、耳掛け部兼本体部15となっている形状の温熱具である。
この形状により、外耳だけではなく、耳のつけ根や頭の一部、顎などを温め続けることができるようになっている。
このことにより、耳のつけ根付近に集中する各種神経を温め血流を良くすることなどが期待できる。
また、発熱体4を耳掛け部8の形状に成形された2枚のシートに挟持し周縁部を接合したシートを、耳掛け部兼本体部15とする形成でもよい。
(b)は、(a)の耳掛け部8の形状を環状形と切り込み線にしている。切り込み線をひねって分離させて耳に掛ける方式である。
いずれも着用側の面に、低アレルゲンの粘着剤を有していてもよい。
【0019】
図7図6の一実施形態を下側から見た断面図である。
発熱体4が周縁部を接合された着用側シート6と非着用側シート7の間に挟持されて密封されている。
【0020】
図8の(a)ないし(b)は、図6の別の実施形態を示す図である。
(a)は、図6の耳掛け部8から延出された延出部9の先に、発熱部4を着用側シート6と着用側シート7で挟持した発熱体部を有する耳着用部A12が形成されている。
(b)は、(a)の耳着用部A12からさらに延出された折れ曲がり部14の先に耳着用部B13を有している。
折れ曲がり部14を折り曲げて、外耳の裏側に耳着用部B13を着用する方式である。
耳着用部A12と耳着用部B13の着用面側には低アレルゲンの粘着剤などを有する。
耳掛け部8、耳着用部A12、耳着用部B13、のいずれにも発熱機能を有している形成である。
いずれの発熱部も、その着用側シートが直接発熱体4を挟む形成でもよいし、別途発熱ユニットを配置してもよい。
【0021】
図9の(a)ないし(b)は図6の別の実施形態を示す図である。
(a)は開口部を有する耳掛け部8を本体としている。耳入れ用開口部21から耳を入れる形態である。
耳掛け部8の形状をした2枚のシートに、正方形の発熱ユニットを別途配置し、周縁部を接合している。
これにより耳掛け部8に成形したシートが発熱体を直接挟む場合と比較して、発熱体を構成する被酸化性金属のずれが発生しにくく製造が容易になっている。
この別途配置した発熱ユニットは2枚のシートに発熱体を挟持したものでもよく、その他の方式のものでもよい。
(b)は切り込み線を有する耳掛け部8を本体としている。耳入れ用切り込み部22を開いて耳を入れる形態である。
耳入れ用切り込み部22の周囲を伸縮性を有する材料にしてもよい。
【0022】
図10図1の別の実施形態を示す図である。
耳の形状とサイズに合わせて成形した着用側シート6と着用側シート7の間に発熱体4を挟持し、周縁部を接合して外耳サイズ本体部17とした、着用面側シート6の面に低アレルゲンなどの粘着部16を有する、貼るだけの温熱具である。
他の実施形態の発熱部を有する耳への着用部の基本的な形態である。
【0023】
図11の(a)(b)(c)は、それぞれ図6図5図1を着用した状態を表す図である。
それぞれ落下させない形状により、耳または耳の根もとを継続的に温め続けることが可能になった。
機能や着用シーンを想定した、いろいろな色や模様に着色し、装着時の見た目をよくしてもよい。
【0024】
各実施形態で共通の発熱機能についての説明。
各発熱部は、発熱体と、着用面側シートと、非着用面側シートとを有している。
発熱体は、着用面側シート、非着用面側シートによって挟持されている。発熱体は、被酸化性金属を含んでおり、この被酸化性金属が酸素と接触することによる酸化反応で生じた熱を利用して、所定温度に加熱された水蒸気を発生する部位である。発熱体は、被酸化性金属、反応促進剤、電解質及び水を含む。そのような発熱体は、例えば発熱シート又は発熱紛体からなる。そのような材料は、当該技術分野において公知である。
【0025】
各実施形態で共通の蒸気温熱機能についての説明。
発熱部の着用側シートは透湿性シートからなる。一方、発熱部の非着用側シートは透湿性シートであるか、又は非透湿性シートである。非着用側シートが透湿性シートである場合、該透湿性シートの通気性は、透湿性シートの通気性よりも低くなっている。着用側シート及び非着用側シートの通気度を適切に調整することで、着用側シートから所定温度に加熱された水蒸気(蒸気温熱)が発生し、それが耳用温熱具の着用者の耳に付与されるようになる。そのような通気度の調整の程度は、当該技術分野において公知である。
【0026】
袋部の通気性についての説明。
袋部を構成している不織布を、用途に応じてさまざまな通気性を持つ不織布または他の材料で形成し、袋内部での蒸気の密度や濃度を変えることができる。通気性の良い材料で形成すれば、袋空間内の水蒸気や射出された薬剤や香料の濃度は下がり、通気性の低い材料で形成すれば袋空間内の水蒸気や射出された薬剤や香料の濃度が上がるなどである。
袋空間内の水蒸気の密度が上がれば、耳を温めるだけではなく外耳道内の加湿や、耳全体の保湿効果、射出された薬剤や香料が付着しやすいなどの効果が期待できる。
通気性の高い材料で形成して水蒸気の密度が下がれば袋内にこもる湿気を逃がすことができる。
それらは用途に応じて、着用側シートと非着用側シートの通気性の調整と組合せて適宜変更可能である。
【0027】
各実施形態共通の薬剤または香料についての説明。
着用側シートの面に医薬品、化粧液、香料等を含浸又は保持させておけば、蒸気温熱に起因する促進作用によって、これらの液等が着用物の耳や耳の付け根周辺に浸透しやすくなるという効果が奏される。
【0028】
各実施形態共通の装着の効果の説明。
本発明の耳用温熱具を装着することで、着用部から発生する蒸気温熱が耳または耳の付け根の周囲に付与されて心地よく温まり周辺部の血行をよくすることができる。耳の付け根周囲にも集まる三叉神経が刺激されリラックス感が生じる。このような効果は蒸しタオルで温める効果に類似のものである。
【0029】
各実施形態共通のフェイスマスクまたはアイマスクと一体に形成された本発明について説明する。
発熱機能が具備されているアイマスクやフェイスマスクの耳掛け部または本体に、本発明の形状、形成を有していることを特徴とする。アイマスクやフェイスマスクの本体部または耳掛け部から延出した箇所に、各請求項に記載の耳用温熱具が形成されているものでもよい。そしてアイマスクまたはフェイスマスクは、発熱機能を有していても有していなくてもどちらでもよい。
【0030】
各実施形態共通の各パーツについて説明する。
口の位置と配置や角度は、耳の形状やサイズに合わせて適宜いかようにも変更可能である。
また口は環状の他、切り込み線などで形成されていてもよい。
発熱体を挟むシートは、いかなる材料で形成してもよいしいかなる不織布で形成してもよい。
発熱体は基本的には被酸化金属などにより構成される種々の組み合わせが基本であるが、豆類などを電子レンジで温めて使用するタイプの発熱体などに置き換えることも可能である。
またはオイルを含有させてもよい。
発熱体の位置、配置、形状、角度などは適宜変更可能である。
発熱体を有する発熱部は、どの位置にどの角度で配置してもよい。
延出部の本数、材料、伸縮性、伸長性、長さ、位置、配置は、用途に応じて適宜変更可能である。
延出部の本数は1本でも複数本でもよく、材料、長さ、強度、配置は用途形状により適宜変更できる。
各形態において、発熱部の耳着用側に粘着剤を有していてもよい。
いずれの発熱部も、その着用側シートが直接発熱体を挟む形成でもよいし、別途発熱ユニットを配置してもよい。





【0031】
本発明に係る形成には以下の構成を用いることができる。

耳掛け部、延出部、着用部、材料、切り込み線、シート材、接合部、発熱体、薬剤他の各種構成要素及びに構成部としては、それぞれ平面状または立体型、切り込みの有無、粘着部の有無、直線と曲線、太さの太い細い、形状、伸縮性の有無、弾性の有無、一体的成形の有無、使用する材料、など種々の形態や組み合わせを用いることができる。
種々の構成、材料、方法、組み合わせ、接合方法、を用いることができ、各部の形状、配置位置等、組み合わせは適宜変更可能である。
実施の形態で説明した各構成は、単独で用いることもできるし、適宜選択した複数の構成を組み合わせて用いることもできる。
【符号の説明】
【0032】
1 袋部
2 口
3 発熱体周縁部
4 発熱体
5 不織布
6 着用側シート
7 非着用側シート
8 耳掛け部
9 延出部
10 接合部
11 伸縮性素材
12 耳着用部A
13 耳着用部B
14 折れ曲がり部
15 耳掛け部兼本体部
16 粘着部
17 外耳サイズ本体部
18 耳掛け部発熱温熱器具
19 耳掛け部付き温熱具
20 耳掛け部付き袋型温熱具
21 耳入れ用開口部
22 耳入れ用切り込み部
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11