(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】特開2018-892(P2018-892A)
(43)【公開日】2018年1月11日
(54)【発明の名称】食パン専用スライス補助器
(51)【国際特許分類】
A47J 43/20 20060101AFI20171208BHJP
【FI】
A47J43/20
【審査請求】未請求
【請求項の数】1
【出願形態】書面
【全頁数】8
(21)【出願番号】特願2016-142796(P2016-142796)
(22)【出願日】2016年6月30日
(71)【出願人】
【識別番号】516217686
【氏名又は名称】▲高▼橋 好仁
(71)【出願人】
【識別番号】516218591
【氏名又は名称】▲高▼橋 かおり
(71)【出願人】
【識別番号】516217697
【氏名又は名称】▲高▼橋 有香
(71)【出願人】
【識別番号】516217701
【氏名又は名称】中村 彩香
(72)【発明者】
【氏名】▲高▼橋 好仁
(72)【発明者】
【氏名】▲高▼橋 かおり
(72)【発明者】
【氏名】▲高▼橋 有香
(72)【発明者】
【氏名】中村 彩香
【テーマコード(参考)】
4B053
【Fターム(参考)】
4B053AA03
4B053CA30
(57)【要約】
【課題】市販の5枚切り、6枚切りの食パンからサンドウィッチ等用に容易に半分の厚さに切るための食パン専用スライス補助器を提供する。
【解決手段】L字金具を使用して組み合わせたL字板を2つ作る。挟み板2、挟み板9に食パンの半分の厚さ且つ食パンを固定するため内径を食パンと同じ寸法にしたコ字状の枠5、12を取り付け、それらを
図1のように二段に重ねる。二段に重ねた際のL字板のずれを防ぐために、横板1の両側面に細板6を取り付ける。横板8の上面(挟み板側)に溝13を入れる。6枚切りの食パンを切る場合はコ字状の枠5、12の枠内に薄板をはめ込む。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
市販の5枚切り、6枚切りの食パンをサンドウィッチ等用に半分の厚さに切り易くするために、L字金具によりL字に組み合わせた板を二段に重ね、板で食パンを挟み縦切りにすることを特徴とした補助器。食パンを挟む側の板に、食パンの半分の厚さ且つ食パンのサイズに合わせたコ字状の透明のプラスチック製の枠板を取り付けることで、切る際中の食パンのずれを防ぐとともに、食パンが半分の厚さに切れているか目視で確認することができ容易に半分の厚さに切ることを可能とした補助器。上段のL字に組み合わせた横板の両側面に、二段に重ねた際のL字板のずれを防ぐために細板を取り付けた補助器。下段のL字に組み合わせた横板の上面(挟み板側)に溝を入れることで、刃先が溝の部分まで行き食パンを最後まで綺麗に切ることができるようにした補助器。コ字状の枠内にそれぞれ薄板をはめ込むことで6枚切りの食パンも半分の厚さに切ることができる補助器。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、市販の5枚切り、6枚切りの食パンを、手軽にサンドウィッチ等用に半分の厚さに切るための補助器に関するものである。
【背景技術】
【0002】
市販されている食パンスライサーは、一斤サイズ等の食パンを好みの厚さに切るために、縦に置いて横切りするか、横に置いて縦切りするものである。市販の5枚切り、6枚切りの食パンをサンドウィッチ等用に使用するため半分の厚さに切る製品はほとんど出回っていない。市販の5枚切り、6枚切りの食パンを半分の厚さに切るためには、多くの人は、食パンを寝かせて、目視で少しずつ横切りしている現状である。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
解決しようとする問題点は、市販の5枚切り、6枚切りの食パンを薄く切る際に刃物による危険を伴う点、寝かせて目視で半分の厚さに切ることが難しく食パンの厚さが均一にならない点と、作業時間がかかる点である。
【課題を解決するための手段】
【0004】
本発明は、市販の5枚切り、6枚切りの食パンを半分の厚さに切り易くするために、食パンの両面を板で挟み、縦切りとして使用することを特徴とする。
課題を解決するために、本発明の食パン専用スライス補助器においては、L字に組み合わせた板を2つ使用する。
食パンを挟む側の板にコ字状の枠を取り付け、それらを二段に重ねる。なお、コ字状の枠は透明のプラスチック製の板を使用する方がよりスムーズであるが、木製でも可である。
上段のL字に組み合わせた横板の両側面に、細板を取り付ける。
さらに、下段のL字に組み合わせた横板の上面の挟み板側に溝を入れる。
6枚切りの食パン用に切り替えるときは、コ字状の枠内にそれぞれ2mm程度の厚さの薄板をはめ込む。
【発明の効果】
【0005】
本発明の食パン専用スライス補助器は、以上説明したように構成されているので、以下に記載されるような効果を奏する。
食パンを両側から板で挟むことでより切り易くなるとともに、L字に組み合わせた板を二段に重ねることで、力を加える箇所が上段の横板の上面一点ですみ、安定した使い心地になる。
食パンを挟む側の板に、食パンの半分の厚さ且つ食パンのサイズに合わせたコ字状の枠を取り付けることで、切る際中の食パンのずれを防ぐとともに、容易に半分の厚さに切ることができる。
また、枠に透明のプラスチック製の板を使用することで、食パンの状態を確認しながら切ることができる。
上段のL字に組み合わせた横板の両側面に細板を取り付けることで、二段に重ねた際の板のずれを防ぐことができる。
下段のL字に組み合わせた横板の上面(挟み板側)に溝を入れることで、刃先が溝の部分まで行き食パンを最後まで綺麗に切ることができる。
2つのコ字状の枠内に2mm程度の薄板をそれぞれはめ込むことで、5枚切りから6枚切りの食パンにも対応できる。
【産業上の利用可能性】
【0006】
本発明の食パン専用スライス補助器は、市販の5枚切り、6枚切りの食パンを、手軽にサンドウィッチ等用に半分の厚さに切ることができる。
【発明を実施するための形態】
【0007】
以下、本発明の実態の形態について説明する。
(イ)横板1と挟み板2を
図3に示すようにL字金具3とねじ4で2箇所固定し、本発明の上段にあたるL字板を作る。
(ロ)挟み板2の外側にコ字状の枠5を
図3に示すように接着材で固定する。枠の内径は食パンがぴったり挟まる寸法とする。枠となるコ字状の板の厚みは5枚切りの食パンの半分の厚さと同じにする。枠は透明のプラスチック製の板を使用する。
(ハ)横板1の両側面に細板6を釘7と接着剤で固定する。固定する位置は、
図3に示すように細板6を横板1の両側面からそれぞれ5mm程度下にずらし、細板6が横板1の側面よりも下にはみ出る状態にする。
(ニ)横板8と挟み板9を
図9に示すようにL字金具10とねじ11で2箇所固定し、本発明の下段にあたるL字板を作る。
(ホ)挟み板9の内側にコ字状の枠12を
図9に示すように接着材で固定する。枠の内径は食パンがぴったり挟まる寸法とする。枠となるコ字状の板の厚みは5枚切りの食パンの半分の厚さと同じにする。枠は透明のプラスチック製の板を使用する。
(ヘ)
図9に示すように、下段のL字に組み合わせた横板の上面(挟み板側)に溝13を入れる。
(ト)2つのコ字状の枠内にそれぞれ2mm程度の薄板をはめ込むことで、5枚切りから6枚切りの食パンにも対応できる。薄板のサイズは食パンと同じ寸法で、厚みは5枚切り食パンの厚さから6枚切り食パンの厚さを引いた長さの半分(約2mm)として算出した。
(ヒ)食パンを補助器に挟み固定し、包丁やパン切りナイフを挿入して食パンを切り進める。
【符号の説明】
【0009】
1 横板
2 挟み板
3 L字金具
4 ねじ
5 食パンを固定するためのコ字状の枠(透明のプラスチック製の板)
6 ずれ防止用の細板
7 釘
8 横板
9 挟み板
10 L字金具
11 ねじ
12 食パンを固定するためのコ字状の枠(透明のプラスチック製の板)
13 溝