特開2018-906(P2018-906A)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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  • 特開2018000906-書見台 図000003
  • 特開2018000906-書見台 図000004
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】特開2018-906(P2018-906A)
(43)【公開日】2018年1月11日
(54)【発明の名称】書見台
(51)【国際特許分類】
   A47B 23/00 20060101AFI20171208BHJP
   B42D 9/00 20060101ALI20171208BHJP
【FI】
   A47B23/00 A
   B42D9/00 F
【審査請求】未請求
【請求項の数】2
【出願形態】書面
【全頁数】4
(21)【出願番号】特願2016-145771(P2016-145771)
(22)【出願日】2016年7月6日
(71)【出願人】
【識別番号】592036793
【氏名又は名称】フジックス有限会社
(72)【発明者】
【氏名】太田 佳夫
【テーマコード(参考)】
3B053
【Fターム(参考)】
3B053TA05
3B053TC02
(57)【要約】
【課題】 書見台に回動出来る様に取り付けた、エの字形の一体型頁押さえ装置を提供する。
【解決手段】 エの字形の一体型頁押さえ装置の、上辺の横バー両端に鉤型の頁を押さえ部を設け、縦辺のバーは左右方向のみに振れるように縦長の薄平板で作り、下辺の横バー両端には軸穴を開けて、この軸穴に本置き台の両側面に取り付けたネジ差し込み口からネジを差し込み、この一体型頁押さえ装置が下辺の横バーを軸に回動出来る様にしたことを特徴とする書見台。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
エの字形をした一体型頁押さえ装置にあって、エの字形の上辺の横バーの両端に鉤型の頁押さえ部を設け、エの字形の縦辺のバーは左右方向にのみ振れるように縦長の薄平板で作り、そしてエの字形の下辺の横バーには両端に軸穴を開けて、この軸穴に本置き台の両側面に取り付けたネジ差し込み口からネジを差し込む、これによりエの字形の一体型頁押さえ装置は下辺の横バーを軸として回動出来る様にする、かかる構造を特徴とした書見台。
【請求項2】
書見台を使わない時は、エの字形の一体型頁押さえ装置を奥へ一杯回動させて、縦バーの先の部分を本置き台の中央に設けた縦溝へ入り込ませる、これにより一体型頁押さえ装置は動けない状態になる、かかる構造を特徴とした書見台。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【001】
本発明は、書見台の頁押さえ装置に関するものである。
【背景技術】
【002】
従来、一般の書見台の頁押さえは、書見台に対して縦向きに左右各々が独立して装着されていた。(特許文献1参照)
【003】
また頁押さえ部を天秤型スティックで作り、スティックの中心を回動軸としスティックの両端は鉤型として、これで頁を押さえる書見台もあった。
(特許文献2参照)
【先行技術文献】
【004】
【特許文献1】 特開2012−24531
【特許文献2】 特願2015−47671
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【005】
これには、次のような問題点があった。
(イ)書見台に対して、縦向きに左右個々に装着された頁押さえでは、頁の嵩が増えると頁押さえは頁の反発力に抗しきれずに開いてしまい、頁押さえの役を果たせなかった。
【006】
(ロ)また、天秤型スティックの中心を軸としてその両端で頁を押さえる方法は、頁の嵩が増えても頁の反発には対抗出来るが、本の出し入れの際にスティックが上下へ不安定に動くので本の出し入れの邪魔をした。
【007】
且つ、天秤型スティックの中央部の軸部は強度的に弱く、且つ製作上も手間を要した。
本発明は、これらの問題点を解決する為になされたものである。
【課題を解決するための手段】
【008】
エの字形の頁押さえ装置の上辺横バーの両端は鉤型として、これを頁押え部とする。
【009】
そしてエの字形の頁押さえ装置の縦バーは薄い縦長の平板で作り、左右方向にのみ振る事が出来る様にする。
【010】
そしてエの字形の頁押さえ装置の下辺横バーの両端には軸穴を開ける。
【011】
この下辺横バーの軸穴へ、本置き台の両側面に取り付けたネジ差し込み口から、化粧ネジ等のネジを差し込む。
【012】
これにより、エの字形の一体型頁押え装置は下辺横バーを軸として、前後に回動出来る様にする。
【発明の効果】
【013】
エの字形の一体型頁押さえ装置の、上辺横バーの両端に設けた鉤型の頁押さえ部が、左右のどちらの頁も上から同圧で押さえつけるので、左右の頁は上へはあがれない。
【014】
また縦バーの薄い縦長の平板は左右方向にのみしか振る事が出来ないので、本を読み進み左右の頁が増減して嵩に差が出ても、左右の頁押さえ部は左が上れば右は下に動いて、自動的に左右の嵩の差を調整する。
【015】
そして下辺横バーを軸として、エの字形の頁押さえ装置は上辺横バーも縦バーも一体で回動するので、本の出し入れの際に頁押さえ部が邪魔する事はない。
【016】
本の紙質の違い等で頁の反発力が異なる場合は、エの字形の一体型頁押さえ装置の軸ネジの締め加減で回動圧を調節する。
【017】
この軸ネジは指先操作がし易いように、本置き台の両側面に取り付ける。
【018】
書見台を使わない時は、エの字形の頁押さえ装置を奥へ一杯に倒して、縦バーの薄い平縦板の先端部を本置き台の中央にある縦切り溝に差し込み、エの字形の一体型頁押さえ装置を動かない様にする。
【発明を実施するための最良の形態】
【019】
以下、本発明の実施の形態について説明する。
(イ)エの字形の一体型頁押さえ装置(3)の上辺横バー(4)の両端は鉤型として、これを頁押さえ部(7)とする。
(ロ)次に、エの字形の一体型頁押さえ装置(3)の縦バー(5)は薄い縦長の平板で作る。
(ハ)そして、エの字形の一体型頁押さえ装置(3)の下辺横バー(6)の、両端に軸穴(8)を開ける。
(ニ)上記の上辺横バー(4)と縦バー(5)と下辺横バー(6)を樹脂成型等で一体的に作り、これをエの字形の一体型頁押さえ装置(3)とする。
(ニ)このエの字形の一体型頁押さえ装置(3)の下辺横バー(6)の軸穴(8)へ、本置き台(2)の両側面に取り付けた軸ネジ差し込み口(9)から、化粧ネジ等の軸ネジ(10)を差し込む
(ホ)これによりエの字形の一体型頁押さえ装置(3)は、下辺横バー(6)を軸に回動可能となる。
(ヘ)尚、本置き台(2)の上面中央には縦切り溝(11)を入れて、書見台(1)を使わない時はエの字形の一体型頁押さえ装置(3)の縦バー(5)の先端部が入り込める様にする。
【図面の簡単な説明】
【020】
図1】 本発明の実施例の全体斜視図
図2】 本発明の主要部分の分離斜視図
【符号の説明】
【021】
1 書見台
2 本置き台
3 エの字形の一体型頁押さえ装置
4 一体型頁押さえ装置の上辺横バー
5 一体型頁押さえ装置の縦バー
6 一体型頁押さえ装置の下辺横バー
7 頁押さえ部
8 下辺横バーの軸穴
9 本置き台の軸ネジ差し込み口
10 軸ネジ
11 本置き台中央部の縦切り溝
図1
図2