【解決手段】ダイナミックフォト撮影モードに入るステップと、異なるシャッター速度で複数枚の画像を連続的に撮影し、そのうちには第1シャッター速度で撮影された静的画像、及び第2シャッター速度で撮影されたダイナミック画像が含まれ、第1シャッター速度が第2シャッター速度よりも速いステップと、静的画像及びダイナミック画像に対して自動合成を行い、ダイナミックフォトを取得するステップと、を含む。
単レンズで前記複数枚の画像を撮影すること、及び連続的に撮影した前記複数枚の画像をRAW形式で記憶することを更に含むことを特徴とする請求項1に記載のダイナミックフォトの撮影方法。
撮影された前記各組画像から撮影効果が予め設定された標準に符合する1枚の静的画像を選択し、選択された前記静的画像の所在する第1組の画像から1枚のダイナミック画像を選択し、選択された前記静的画像と前記ダイナミック画像を合成することを更に含み、
前記ダイナミック画像は前記第1組の画像における前記静的画像との撮影時間差が最小のダイナミック画像であることを特徴とする請求項3に記載のダイナミックフォトの撮影方法。
前記撮影モジュールは、さらに単レンズで前記複数枚の画像を撮影すること、及び連続的に撮影した前記複数枚の画像をRAW形式で記憶することに用いられることを特徴とする請求項6に記載のダイナミックフォトの撮影装置。
前記撮影モジュールは異なるシャッター速度で連続的に複数枚の画像を撮影することは、それぞれ異なるシャッター速度で連続撮影モードで1組又は数組の画像を撮影することを含み、
前記1組又は数組の画像における各組画像は、いずれも1枚又は複数枚の前記静的画像及び1枚又は複数枚の前記ダイナミック画像を含むことを特徴とする請求項6に記載のダイナミックフォトの撮影装置。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
上記技術問題を解決するために、本発明は、端末により自動に理想的なダイナミックフォトを取得することができ、使用者の撮影スキル及び写真処理技術のいずれかに対して要求がなくて、端末ユーザの娯楽性及び体験性を増加するダイナミックフォトの撮影方法及び装置を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0004】
本発明の目的を達成するために、本発明はダイナミックフォトの撮影方法を提供し、該方法は、
ダイナミックフォト撮影モードに入るステップと、
異なるシャッター速度で複数枚の画像を連続的に撮影し、そのうちには第1シャッター速度で撮影された静的画像、及び第2シャッター速度で撮影されたダイナミック画像が含まれ、第1シャッター速度が第2シャッター速度よりも速いステップと、
静的画像及びダイナミック画像に対して自動合成を行い、ダイナミックフォトを取得するステップと、を含む。
【0005】
選択的に、該方法は、単レンズで複数枚の画像を撮影するステップと、RAW形式で連続的に撮影した複数枚の画像を記憶するステップと、を更に含む。
【0006】
選択的に、
異なるシャッター速度で連続的に複数枚の画像を撮影することは、それぞれ異なるシャッター速度で連続撮影モードで1組又は数組の画像を撮影することを含み、
1組又は数組の画像における各組画像は、いずれも1枚又は複数枚の静的画像及び1枚又は複数枚のダイナミック画像を含む。
【0007】
選択的に、該方法は更に、
撮影された各組画像から撮影効果が予め設定された標準に符合する1枚の静的画像を選択して、且つ選択された該静的画像の所在する第1組の画像から1枚のダイナミック画像を選択し、選択された静的画像とダイナミック画像を合成することを含み、
該ダイナミック画像は第1組の画像における該静的画像との撮影時間差が最小のダイナミック画像である。
【0008】
選択的に、該方法は、ダイナミックフォトにおける鮮明に表示する必要がある対象を設定することを更に含み、
静的画像及びダイナミック画像に対して自動合成を行い、ダイナミックフォトを取得するステップは、
静的画像における鮮明に表示する必要がある対象とダイナミック画像における鮮明に表示する必要がある対象以外の他の内容を合成し、ダイナミックフォトを取得することを含む。
【0009】
選択的に、該方法はダイナミックフォトの撮影モードダイヤルを予め設定することを更に含み、
ダイナミックフォトの撮影モードダイヤルが起動された後、前記ダイナミックフォトを自動に撮影する。
【0010】
上記目的を実現するために、本発明の実施例は、ダイナミックフォトの撮影装置を更に提供し、該装置はモードモジュール、撮影モジュール及び合成モジュールを含む。
【0011】
モードモジュールは、ダイナミックフォト撮影モードに入るためのものである。
【0012】
撮影モジュールは、異なるシャッター速度で複数枚の画像を連続的に撮影し、そのうちには第1シャッター速度で撮影された静的画像、及び第2シャッター速度で撮影されたダイナミック画像が含まれ、第1シャッター速度が第2シャッター速度よりも速いためのものである。
【0013】
合成モジュールは、静的画像及びダイナミック画像に対して自動合成を行い、ダイナミックフォトを取得するためのものである。
【0014】
選択的に、撮影モジュールは、さらに単レンズで複数枚の画像を撮影すること、及びRAW形式で連続的に撮影した複数枚の画像を記憶することに用いられる。
【0015】
選択的に、
撮影モジュールは異なるシャッター速度で連続的に複数枚の画像を撮影することは、それぞれ異なるシャッター速度で連続撮影モードで1組又は数組の画像を撮影すること、を含み、
1組又は数組の画像における各組画像は、いずれも1枚又は複数枚の静的画像及び1枚又は複数枚のダイナミック画像を含む。
【0016】
選択的に、合成モジュールは、さらに、
撮影された各組画像から撮影効果が予め設定された標準に符合する1枚の静的画像を選択して、選択された静的画像の所在する第1組の画像から1枚のダイナミック画像を選択し、選択された静的画像とダイナミック画像を合成することに用いられ、
ダイナミック画像は第1組の画像における静的画像との撮影時間差が最小のダイナミック画像である。
【0017】
選択的に、該装置はダイナミックフォトにおける鮮明に表示する必要がある対象を設定するための設定モジュールを更に含み、
合成モジュールは静的画像及びダイナミック画像に対して自動合成を行い、ダイナミックフォトを取得することは、
静的画像における鮮明に表示する必要がある対象とダイナミック画像における鮮明に表示する必要がある対象外の他の内容とを合成し、ダイナミックフォトを取得することを含む。
【0018】
選択的に、該装置は更にダイナミックフォトの撮影モードダイヤルを含む。
【0019】
ダイナミックフォトの撮影モードダイヤルは、起動された後ダイナミックフォトを自動に撮影することに用いられる。
【発明の効果】
【0020】
従来技術に比べて、本発明の実施例は、ダイナミックフォト撮影モードに入ること、異なるシャッター速度で複数枚の画像を連続的に撮影し、そのうちには第1シャッター速度で撮影された静的画像、及び第2シャッター速度で撮影されたダイナミック画像が含まれ、第1シャッター速度が第2シャッター速度よりも速いこと、及び静的画像及びダイナミック画像に対して自動合成を行い、ダイナミックフォトを取得することを含む。本発明の実施例の手段により、異なるシャッター速度でそれぞれ静的画像及びダイナミック画像を撮影し、且つ自動に合成してダイナミックフォトを取得することにより、ユーザは端末により理想的なダイナミックフォトを自動に取得し、使用者の撮影スキル及び写真処理技術のいずれかに対して要求がなくて、端末ユーザの娯楽性及び体験性を増加した。
【0021】
本発明の他の特徴及び利点はその後の明細書で説明され、且つ部分的に明細書から明らかになるか、或いは本発明を実施することにより了解する。本発明の目的及び他の利点は明細書、請求の範囲及び図面に特に示された構造により実現して取得することができる。
【発明を実施するための形態】
【0024】
本発明の目的、技術的解決手段及び利点をより明確にするために、以下、図面を結合して本発明の実施例を詳しく説明する。なお、衝突しない場合には、本出願における実施例及び実施例における特徴を互いに任意に組み合わせることができる。
【0025】
図面のフローチャートに示すステップは、例えば1組のコンピュータ実行可能な指令を含むコンピュータシステムで実行されることができる。且つ、フローチャートには論理的な順序を示したが、ある場合には、ここでのものと異なる順序で示した又は記述したステップを実行することができる。
【0026】
ダイナミックフォトは静的画像には視覚的なダイナミック要素を加えたものであるので、ダイナミックフォトを取得するために、1つのレンズで短い時間内に静的画像及びダイナミック画像をそれぞれ撮影することを採用してもよく、即ち高速シャッターで凝固瞬間の静的画像を撮影した後直ちに低速シャッターに変換して、運動軌跡を有するダイナミック画像を撮影し、又は逆に、低速シャッターで運動軌跡を有するダイナミック画像を撮影した後直ちに高速シャッターに変換して、凝固瞬間の静的画像を撮影し、後期に更に2枚の画像を合成して1枚の完璧な動的及び静的結合したダイナミックフォトを取得する。しかし、従来、ダイナミックフォトを撮影するために、撮影者は一般的にスローシャッター流し撮りの方法を採用して完成するが、撮影者にとってカメラに対する操作は容易なものではなく、長期のトレーニングを必要とし、且つ撮影されたダイナミック効果も理想的なものではないので、ダイナミックフォトを撮影するのは撮影者に対してしにくいものである。上記状況に対して、どのように簡単に理想的なダイナミックフォトを取得することは、解決しようとする問題である。
【0027】
現在、各種の端末、例えば携帯電話、タブレットコンピュータ、ポータブルノートブック等の技術の急速発展に従って、市場では既に撮影機能を有する端末が広く存在する。該撮影機能を有する端末は基本的に一般的なカメラが持っているすべての撮影機能、例えば、カラー写真、黒と白の写真の撮影等を有する。また、現在端末の機能発展及び技術の向上に従って、写真処理技術も既に現在知能端末の1つの主な機能になる。このため、上記内容に基づいて、端末にダイナミックフォトを撮影する機能を増加すると、長期間にダイナミックフォト撮影における難しさを解決することができる。
【0028】
本発明の目的を達成するために、本発明はダイナミックフォトの撮影方法を提供し、
図1に示すように、該方法はS101-S103を含む。
【0029】
S101において、ダイナミックフォト撮影モードに入る。
【0030】
本発明の実施例において、一般的な写真撮影と区別するために、端末には予め選択してダイナミックフォト撮影モードを設定することができ、このモードで、端末はダイナミックフォトを自動に撮影する。
【0031】
なお、該ダイナミックフォト撮影モードは任意の可能な方式で触発することができ、例えば、端末におけるボタンに対する押圧操作、端末タッチパネルに対する摺動操作、或いは音声制御等で触発することができる。本発明の実施例において、ダイナミックフォト撮影モードに入る具体的な触発方式を限定しない。
【0032】
選択的に、該方法は、ダイナミックフォトの撮影モードダイヤルを予め設定すること、及びダイナミックフォトの撮影モードダイヤルが起動された後、ダイナミックフォトを自動に撮影することを更に含む。
【0033】
本発明の実施例において、更に予め設定されたダイナミックフォトの撮影モードダイヤルを触発することにより、ダイナミックフォト撮影モードに入ることができ、且つダイナミックフォトを自動に撮影する。
【0034】
なお、該ダイナミックフォトの撮影モードダイヤルは実体のボタン又はスイッチであってもよいし、ソフトウェア様式のバーチャルスイッチであってもよく、ここでダイナミックフォトの撮影モードダイヤルの具体的な様式を限定しない。また、該ダイナミックフォトの撮影モードダイヤルは撮影端末に予め設定されたAVモードダイヤル、TVモードダイヤル、Mモードダイヤル、Pモードダイヤルと並列に存在する新型モードダイヤルであってもよく、例えばDモードダイヤルと定義されることができる。該モードダイヤルはシャッター優先モードと設定されることができる。
【0035】
なお、該ダイナミックフォト撮影モードで、同様にシャッター優先モードを選択することができる。
【0036】
S102において、異なるシャッター速度で複数枚の画像を連続的に撮影し、そのうちには第1シャッター速度で撮影された静的画像、及び第2シャッター速度で撮影されたダイナミック画像が含まれ、第1シャッター速度が第2シャッター速度よりも速い。
【0037】
本発明の実施例において、上記手段により本発明の実施例のダイナミックフォト撮影モードに入った後、現在被撮影物を撮影することができる。選択的に、単レンズで複数枚の画像を撮影する。本発明の実施例において、上記の異なるシャッター速度で連続的に複数枚の画像を撮影することは、単レンズによって撮影し完成したものであり、該単レンズは単レンズ端末でのレンズであってもよいし、二重レンズ端末における任意の1つのレンズであっても良く、ここでその具体的な実現様式を限定しない。
【0038】
本発明の実施例において、単レンズで2種の異なる効果の写真、即ち上記の静的画像及びダイナミック画像を撮影するのに、撮影する必要があるレンズはそれぞれ異なるシャッター速度で現在の被撮影物を撮影し、そのうちに第1シャッター速度で静的画像を撮影し、第2シャッター速度でダイナミック画像を撮影し、第1シャッター速度が第2シャッター速度よりも速くてもよい。
【0039】
選択的に、
第1シャッター速度とはシャッター露光時間がt1のシャッター速度であり、t1<1/100sである。
【0040】
第2シャッター速度とはシャッター露光時間がt2のシャッター速度であり、t2≧1/100sである。
【0041】
本発明の実施例において、現在のカメラ撮影技術に基づいて分かるように、カメラレンズ撮影方法に使用されたシャッター速度は一般的に1/40秒から1/100秒までであり、より遅い速度で撮影すると、写真全体はぼんやりになり、1/100秒より高い速度で撮影すると、ダイナミックの程度に影響を及ぼし、写真は視覚的にダイナミック性がなくなる。本発明の実施例において、理想的な撮影効果を取得するために、経験に基づき第1シャッター速度及び第2開放速度を1/100sを臨界点とするものに設定することができる。なお、異なる応用場面において、例えば、異なる効果のダイナミックフォトを撮影する必要がある場合、第1シャッター速度及び第2開放速度は異なる数値と設定されることができ、第1シャッター速度及び第2開放速度の具体的な数値を限定しない。
【0042】
本発明の実施例において、以上の内容から分かるように、静的画像を撮影するために、高いシャッター速度を採用する必要があり、これにより画像画面の瞬間を凝固する。ダイナミック画像を撮影するために、低いシャッター速度を採用する必要があり、これにより被撮影物の運動軌跡を取得する。静的画像には一つのタイミングの画像を撮影し、ダイナミック画像には一つの過程の画像を撮影すると理解されることができる。静的画像とは被撮影物が露光タイミングでの状態の静的画像であり、該静的画像は静的で、変化がない画像である。ダイナミック画像とは被撮影物が露光期間に状態が変換する過程画像であり、該ダイナミック画像は運動的な、変化の効果を有する画像である。例えば、一つの回転している少女を撮影する場合、静的画像は該少女があるタイミングまで回転する状態画像であり、この際少女のスカートが飛びると、静的画像に示したのはスカートがある位置に飛びた画像であり、ダイナミック画像は撮影過程には該少女の回転過程の一つの過程画像であり、この際少女のスカートが飛びると、ダイナミック画像に示したのはスカートが露光のこの時間内に飛びた過程の画像であり、露光時間が長いので、該飛ぶ過程は画像に示した効果は画像トレーリングである。
【0043】
本発明の実施例において、後続の画像処理動作において、撮影した静的画像及びダイナミック画像を合成することによりダイナミックフォトを取得する必要があり、このため、単レンズにより静的画像及びダイナミック画像の撮影を行う過程には、静的画像を撮影する第1シャッター速度とダイナミック画像を撮影する第2シャッター速度との間の変換時間差が短いほど良いことを必要とする。ここで連続撮影モードを選択し、即ちダイナミックフォトの撮影プログラムに入った後、端末は連続撮影モードで1組又は数組の画像を撮影し、ここで画像に対するグループ化の概念は以下の2種があり、1つ目は各組の画像にはすべて少なくとも1枚の静的画像及び少なくとも1枚のダイナミック画像を含み。2つ目は、各組の画像には1枚又は複数枚の静的画像を含み、或いは1枚又は複数枚のダイナミック画像を含む。以下、それぞれ2種のグループ化方式を説明する。
【0044】
方式一、各組の画像にはすべて少なくとも1枚の静的画像及び少なくとも1枚のダイナミック画像を含む。
【0045】
選択的に、異なるシャッター速度で連続的に複数枚の画像を撮影することは、それぞれ異なるシャッター速度で連続撮影モードで、1組又は数組の画像を撮影することを含み、
1組又は数組の画像における各組画像はいずれも1枚又は複数枚の静的画像及び1枚又は複数枚のダイナミック画像を含む。
【0046】
本発明の実施例において、連続撮影を行う場合幾つかの組、例えば、1組、2組、3組又は4組の画像を撮影するかを予め設定することができ、具体的にはユーザのニーズに基づき設定すし、或いは直接にデフォルトの撮影組数、例えば3組に基づき撮影することを指す。
【0047】
本発明の実施例において、撮影する際予め設定された各組の画像の撮影状況が異なり、例えば第1組の画像には5枚の静的画像及び2枚のダイナミック画像が含まれ、第2組の画像には4枚の静的画像及び1枚のダイナミック画像等が含まれると、更に予め組と組との間の撮影順序を設定すし、或いはデフォルト順序に、或いは任意の順序に撮影する。
【0048】
本発明の実施例において、撮影時、更に各組における静的画像とダイナミック画像の撮影順序を予め設定することができる。例えば先に静的画像を撮影し、次にダイナミック画像を撮影し、或いは先にダイナミック画像を撮影し、次に静的画像を撮影し、或いは先に静的画像を撮影し、次にダイナミック画像を撮影し、その後更に静的画像を撮影し、或いは先にダイナミック画像を撮影し、次に静的画像を撮影し、その後更にダイナミック画像を撮影する。或いは、第1シャッター速度と第2シャッター速度との間のこのような速度変換をできるだけ減少するために、前の組には最後に撮影されたのはダイナミック画像であると確認される際、次の組を撮影する時もまずダイナミック画像を撮影し、この組の最後1枚に撮影されたのは静的画像であると、次の組の撮影時まず静的画像を撮影し、即ち各組画像の間の隣接する撮影された画像タイプが同じであると保持してもよい。
【0049】
なお、上記の撮影過程において、第1シャッター速度で撮影する時又は第2シャッター速度で撮影する時、いずれも機械シャッターを使用することができ、且ついずれも電子シャッターを使用することができ、第1シャッター速度(即ち高速シャッター)で撮影する時電子シャッターを使用し、第2シャッター速度(即ち低速シャッター)で撮影する時機械シャッターを使用してもよい。ここで具体的にどのようなシャッターを採用するかを限定しない。
【0050】
本発明の実施例において、具体的に撮影する時、各組におけるダイナミック画像及び静的画像の具体的な撮影枚数も限定しない。例えば、第1組の画像の撮影において5枚の静的画像を連続的に撮影した後、すぐに2枚のダイナミック画像を撮影することを選択し、第2組の画像の撮影において1枚の静的画像を連続的に撮影した後、すぐに1枚のダイナミック画像を撮影することを選択する。或いは、各組画像の撮影においていずれも1枚の静的画像を撮影した後1枚のダイナミック画像を撮影する。なお、連続撮影モードを行い、かつ複数枚の静的画像を撮影することは主にその中から1枚の最も鮮明な撮影画像を確定するためであり、このため、静的画像の撮影を行う時各組には複数枚多く撮影することができ、ダイナミック画像の撮影を行う時類似する時間内に各枚の効果がほぼ同じであり、このため、複数枚のダイナミック画像を撮影する意義が大きくなくなり、このため、ダイナミック画像の撮影時に各組における撮影枚数が複数枚少なくなることができる。
【0051】
なお、上記の撮影過程には、撮影を行う時各組画像と各組画像との間の第1シャッター速度は同じであってもよく異なっても良い。例えば第1組における静的画像を1/400秒のシャッター速度で撮影し、第2組における静的画像を1/200秒のシャッター速度で撮影する。同様に、第2シャッター速度は同じであってもよく異なっても良い。例えば第1組におけるダイナミック画像を1/40秒のシャッター速度で撮影し、第2組におけるダイナミック画像を1/20秒のシャッター速度で撮影し、具体的な速度を具体的に制限しない。
【0052】
方式二、各組の画像には1枚又は複数枚の静的画像を含み、或いは1枚又は複数枚のダイナミック画像を含む。
【0053】
選択的に、異なるシャッター速度で連続的に複数枚の画像を撮影することは更に、それぞれ異なるシャッター速度で連続撮影モードで1組又は数組の静的画像、及び1組又は数組のダイナミック画像を撮影し、1組の静的画像は1枚又は複数枚の前記静的画像を含み、1組のダイナミック画像は1枚又は複数枚の前記ダイナミック画像を含む。
【0054】
本発明の実施例において、該連続撮影モードで、同様に幾つかの組の画像、例えば、2組、3組又は4組を撮影する必要があるかを予め設定することができ、具体的にはユーザのニーズに基づき設定することができ、或いは直接にデフォルトの撮影組数、例えば4組に基づき撮影することができる。なお、該グループ化方式において、少なくとも2組の画像、即ち1組の静的画像、1組のダイナミック画像を含む。
【0055】
本発明の実施例において、同様に組と組との間の撮影順序を予め設定することができる。選択的に、1組又は数組の静的画像を連続的に撮影した後、更に1組又は数組のダイナミック画像を連続的に撮影し、或いは1組又は数組のダイナミック画像を連続的に撮影した後、更に1組又は数組の静的画像を連続的に撮影し、或いは1組の静的画像、1組のダイナミック画像を交互に撮影し、各組における具体的な撮影枚数を限定しない。
【0056】
なお、同様に、上記の撮影過程には、撮影する時、各組の静的画像の第1シャッター速度は同じであってもよく異なっても良い。同様に、各組のダイナミック画像の第2シャッター速度は同じであってもよく異なっても良い。これに対して具体的な限定を行わない。
【0057】
選択的に、該方法は更に、異なるシャッター速度で連続的に複数枚の画像を撮影する時に、その露光値が不変であることを保持することを含む。
【0058】
本発明の実施例において、露光値(Exposure Value、EV)に対する定義は、露光値が2を基数とする対数目盛システムであることである。
【0059】
【数1】
fが絞り値であり、tが露光時間(シャッター速度と反比例である)であり、単位が秒である。
【0060】
このため、露光値に対する計算は上記計算式によって、絞り値f及びシャッター速度1/tを取得するうえに現在の露光値を取得することができる。
【0061】
本発明の他の実施例において、露光値は更に1つの予め設定された露光値マッピングテーブルによって計算してもよい。該予め設定された露光値マッピングテーブルは、撮影端末の各実施可能なシャッター速度、絞り値及びISOを含むことができ、且つ異なるシャッター速度に異なるシャッター等級を設定し、異なるシャッター等級は異なるシャッター級数に対応する。同様に、該予め設定された露光値マッピングテーブルには、更に異なる絞り値に異なる絞り等級を設定して、異なる絞り等級は異なる絞り級数に対応する。且つ異なるISOに異なる感光等級を設定し、異なる感光等級は異なる感光級数に対応する。該予め設定された露光値マッピングテーブルの一つの実施例は表1に示す。なお、以下のテーブルには一部の内容のみを挙げ、シャッター速度、絞り値及びISOが徐々に増加又は減少することに従って、対応するシャッター級数、絞り級数及び感光級数も対応的に1を加える又は1を引き、ここで1つずつ列挙しない。
【0063】
本発明の実施例において、上記の方法の実施例により、端末撮影過程での露光値が不変であることを保持することができる。
【0064】
なお、端末の露光値が不変であることを保証するために、シャッター速度、絞り及びISO値の調整過程には、既に端末の調整限界に達しても要求に達しない場合、特にダイナミック画像を撮影する時、一定のダイナミック軌跡効果を達成するために、非常に遅い開放速度を必要とするが、この際絞り又はISO値等は既に限界値に調整され、このような状況には以下の手段を採用して入光量の調整を行うことができる。
【0065】
選択的に、該方法は更に、ダイナミック画像を撮影する前に、予め設定された電子調光器を調整することにより、レンズの入光量を予め設定された入光量閾値まで減少する。
【0066】
本発明の実施例において、レンズの入光量はダイナミック画像の撮影に影響を及ぼす主な要素であり、このため、端末は理想的なダイナミックフォトをいつでも撮影するために、端末には電子調光器を予め設定する必要があり、これによりいつでもレンズの入光量の制御に便利である。一般的な状況には、シャッター速度はダイナミック画像を撮影する主な制御要素であるが、撮影環境の影響を受けて、シャッター速度が既に十分に遅いまで調整されたが満足するダイナミック画像を取得することができない場合には、予め設定された電子調光器を調整することによりレンズの入光量を調整して目的を達成する必要がある。なお、電子調光器に対する調整は多種の方式を含み、予め設定された入光量閾値により、端末で電子調光器を自動に調整してもよい。予め設定されたアルゴリズムによりシャッター速度及び感光度ISOを結合して総合的に演算し、最適な入光量を取得して、それにより電子調光器を制御してもよい。また、ユーザが予め設定された調光器の調整位置の制御を検出することにより、レンズの入光量に対する調整を実現してもよい。本発明の実施例において、電子調光器に対する具体的な調整方式を限定しない。また、上記の予め設定された入光量閾値が異なる応用シーンに基づき自発的に定義されてもよく、これにより異なる効果のダイナミック画像を取得する。
【0067】
選択的に、該方法は更に、RAW形式で連続的に撮影した複数枚の画像を記憶することを含む。
【0068】
本発明の実施例において、RAWの元の意味は「未加工」である。RAW画像とは、CMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor、相補型金属酸化物半導体)或いはCCD(Charge-coupled Device、電荷結合素子)画像センサにより、キャプチャされた光源信号をデジタル信号に変換するオリジナルデータであると理解することができる。RAWファイルとは、デジタルカメラセンサのオリジナル情報を記録するとともに、カメラの撮影により発生した幾つかのメタデータ(Metadata、例えばISOの設定、シャッター速度、絞り値、ホワイトバランス等)を記録したファイルである。RAWは処理されず、圧縮されない形式であり、RAWを「オリジナル画像コーディングデータ」に概念化することができ、又はもっと如実に「デジタルネガティブ」と呼ばれることができる。
【0069】
なお、本発明の実施例の手段には、最終に取得したダイナミックフォトはRAW形式で記憶されてもよく、JPEG(ジェイペグジョイントフォトグラフィックエキスパートグループ)形式、GIF(グラフィックスインターチェンジ形式)形式、BMP(ビットマップ)形式で記憶されてもよく、ここでその具体的な記憶方式を限定しない。
【0070】
本発明の実施例において、上記手段により連続撮影モードで数組の画像を撮影した後、これらの画像はいずれもRAW形式で端末の予め設定された位置、例えば一つの予め設定されたキャッシュ空間に記憶され、端末は後続処理時に該RAW形式の画像情報を直接に抽出することができ、端末の写真合成操作に便利である。
【0071】
S103において、静的画像及びダイナミック画像に対して自動合成を行い、ダイナミックフォトを取得する。
【0072】
本発明の実施例において、上記手段により連続撮影モードで数組の画像を撮影した後、該数組の画像のRAW形式の画像情報を取得して自動合成を行い、これによりダイナミックフォトを取得することができる。
【0073】
本発明の実施例において、ダイナミックフォトの合成を行う前に、先に撮影された数組の画像から1枚の静的画像及び1枚のダイナミック画像を少なくとも選択して合成する必要がある。具体的には、以下の実施例により選択することができ、該実施例は上記の方式一のグループ化方法により実現される。
【0074】
選択的に、該方法は、さらに、
撮影された各組画像から撮影効果が予め設定された標準に符合する1枚の静的画像を選択して、且つ選択された該静的画像の所在する第1組の画像から1枚のダイナミック画像を選択し、選択された静的画像とダイナミック画像を合成することを含み、該ダイナミック画像は第1組の画像における該静的画像との撮影時間差が最小のダイナミック画像である。
【0075】
本発明の実施例において、静的画像を撮影することはダイナミックフォトにおける鮮明な表示を必要とする部分の画像を取得するためのものであり、この部分の画像はダイナミックフォトにおける重要な組成部分であり、人々は1枚の写真を見る場合引き付けられる可能性が最も高い箇所、或いは最も目を引く箇所であり、例えば、人物の撮影における人物の顔部画像である場合、人々は1枚の写真を見る際まず顔部に引き寄せられやすい。且つこの部分の画像の撮影角度は写真の視覚効果に対して更に重要な役割を果たし、例えば、夕方の日没では、少女の側面から撮影された少女の顔の半分は美的感覚を有し、少女の裏面から少女の頭部があるが顔部を見えない写真を撮影すると、人に苦難感を与える可能性がある。
【0076】
本発明の実施例において、異なる撮影者は撮影効果に対する要求が異なるので、人々は1枚の静的画像における物体の安置角度に対して異なる要求(ここで主に人物撮影又は動物撮影を指し、人又は動物が運動できるものであるので、その運動期間に身体及び頭部の安置角度が異なることが存在する。景色撮影、又は静的な人及び動物に対して、同一の位置で撮影し、且つ景色が運動しないものであるので、被撮影物の安置角度はいずれも不変なものであり、且つ撮影者がそれに対する撮影角度はいずれも同じであり、撮影角度に差異がある問題がない)があるので、人々は撮影する前に一つの満足できる角度を予め定義することができ、該角度とは被撮影物の頭、身体等の安置角度であり、即ち撮影者が取得しようとする撮影効果であり、つまり上記の予め設定された標準であり、且つ撮影された各組画像から該予め設定された標準の安置角度に符合する又は合わせる1枚の静的画像を選択して合成画像とする。該予め設定された標準は異なる撮影需要に基づき異なる定義を行うことができる。ここで顔部を例として説明し、選択的に、該予め設定された標準は、撮影された人物又は動物の顔部が視聴者に直面することを必要とすること、或いは視聴者に直面する角度を零度とし、撮影しようとする人物又は動物の顔部が水平方向で時計回りに第1角度を回転することを必要とすること、或いは視聴者に直面する角度を零度とし、撮影しようとする人物又は動物の顔部が水平方向で反時計回りに第2角度を回転することを必要とすること、或いは視聴者に直面する角度を零度とし、撮影しようとする人物又は動物の顔部が垂直方向で上へ第3角度を回転することを必要とすること、或いは視聴者に直面する角度を零度とし、撮影しようとする人物又は動物の顔部が垂直方向で下へ第4角度を回転することを必要とすることを含むことができる。ここで該予め設定された標準に対する具体的な定義を限定しない。且つ撮影者が該予め設定された標準に対する定義を実現するために、対応するカスタムウィンドウを予め設定することができ、該カスタムウィンドウにより撮影者が取得する必要がある撮影効果、或いは取得したい人物又は動物の頭部又は身体の安置角度を定義する。また、上記の合わせること又は符合することとは、予め設定された標準との差は予め設定された類似度閾値以下であり、該類似度閾値は異なる撮影需要又は精度要求に基づきカスタマイズされてもよく、具体的に限定しない。
【0077】
本発明の実施例において、どちらの画像における人物又は動物頭部画像の撮影効果が予め設定された標準と符合するかを確定するために、予め設定された顔識別技術又は顔部識別技術により各画像における顔部角度を識別し、且つ識別された顔部領域から1つ又は複数の特徴点を見つけて、且つ該1つ又は複数の特徴点の位置に基づき、現在顔部の標準角度(例えば顔部が視聴者に直面する)に対するたわみ角度を確定し、それにより現在顔部の安置角度を確定し、且つ該安置角度を上記の予め設定された標準と比較することにより、現在顔部の撮影角度が予め設定された標準に符合するかどうかを確定し、且つ該予め設定された標準に符合する顔部画像の対応する静的画像を合成しようとする画像とすることができる。
【0078】
また、景色の静的画像に対して、非常に短い高速撮影過程において撮影された複数枚の静的画像が基本的に同じであることを見なすことができ、このため、数組の画像から任意に1枚の静的画像を選択して合成しようとする画像とすることができる。
【0079】
本発明の実施例において、上記手段により各組画像における撮影効果が予め設定された標準に符合する静的画像を選択した後、記録された該組の画像の画像情報に基づき、該組における各枚のダイナミック画像の撮影時間を取得することができ、その中から1枚の既に選択された静的画像の撮影時間と最も近接し、即ち撮影時間差が最小のダイナミック画像を選択して合成画像とすることができる。静的画像との撮影時間差が小さいほどこの2枚の写真が同期すると説明し、それによりダイナミックフォトを合成する際2枚の画像を一体に合成してより協調になる。このため、該実施例の手段から該静的画像との撮影時間差が最小のダイナミック画像を選択する必要がある。
【0080】
なお、上記手段は各組から1枚の静的画像及び1枚のダイナミック画像をそれぞれ選択して合成し、最終に複数枚のダイナミックフォトを取得し、端末はユーザの選択に基づき最終に1枚の最適なダイナミックフォトを確定することができる。該手段によりユーザは数多くの合成されたダイナミックフォトから自己の満足する写真を選択することができ、ユーザの体験性を向上させる。他の実施例において、更に上記手段に基づき直接に連続撮影モードで取得された数組の画像から、1枚の静的画像及び1枚のダイナミック画像を直接取得して合成することができ、最終に1枚のダイナミックフォトのみを取得する。該手段により直接にユーザのために1枚のダイナミックフォトを確定することができ、ユーザの手動操作を避ける。
【0081】
上記の方式二のグループ化方法に基づいて、以下の実施例により静的画像及びダイナミック画像の選択を行うことができる。
【0082】
選択的に、該方法は更に、
1組又は数組の静的画像から撮影角度が予め設定された標準に符合する1枚の静的画像を選択し、且つ1組又は数組のダイナミック画像から1枚のダイナミック画像を選択し、選択された静的画像とダイナミック画像を合成することを含み、該ダイナミック画像は第1組の画像における該静的画像との撮影時間差が最小のダイナミック画像である。
【0083】
本発明の実施例において、静的画像及びダイナミック画像に対する選択標準は上記実施例における選択標準と同じであり、相違点は、該実施例において静的画像及びダイナミック画像がいずれも単独にグループ化されるので、それぞれ1組又は数組の静的画像から撮影角度が予め設定された標準に符合する1枚の静的画像を選択する必要があり、且つ1組又は数組のダイナミック画像から該静的画像との撮影時間差が最小のダイナミック画像を選択する。具体的な実施形態は上記実施例と同じで、ここで繰り返して説明しない。
【0084】
選択的に、該方法は更に、
数組の画像から撮影時間が隣接する静的画像及びダイナミック画像を選択して合成すること、或いは、数組の画像から撮影時間差が最小の静的画像及びダイナミック画像を選択して合成することを含む。
【0085】
本発明の実施例において、該実施例は上記の2種のグループ化方式に適用されることができ、該実施例では、複数の合成しようとする静的画像及びダイナミック画像の組み合わせを選択することができ、その中から任意に1つの組み合わせを選択して合成し、或いは上記手段に類似して、静的画像の撮影効果が予め設定された標準に符合する原則に従って1つの組み合わせを選択して合成し、或いは撮影時間が中間にある1つの組み合わせを選択して合成し、他の組み合わせをバックアップなものとし、これによりユーザは合成されたダイナミックフォトに満足しない場合、他の組み合わせを選択して合成する。
【0086】
本発明の実施例において、上記手段により合成しようとする静的画像及びダイナミック画像を選択した後、端末によりダイナミックフォトを自動に合成することができ、具体的には以下の手段によって実現することができる。
【0087】
選択的に、静的画像及びダイナミック画像に対して自動合成を行い、ダイナミックフォトを取得することは、
静的画像における鮮明に表示する必要がある対象と、ダイナミック画像における鮮明に表示する必要がある対象以外の他の内容とを合成し、ダイナミックフォトを取得することを含む。
【0088】
本発明の実施例において、ダイナミックフォトは静的画像にダイナミック要素を加えて取得したものであり、このため、1枚のダイナミックフォトには鮮明な表示を必要とする部分があり、ダイナミック効果を表現するためにぼやけて表示する部分もある。該鮮明な表示を必要とする部分は撮影された静的画像からのものであり、ぼやけて表示する必要がある部分は撮影されたダイナミック画像からのものであり、動的及び静的を結合する画像のみをダイナミックフォトと称する。例えば、上記の回転している少女について、該少女の頭部画像を鮮明な表示を必要とする部分と処理して、少女のスカート部分をぼやけて表示する必要がある部分と処理すると、該ぼやけて表示するスカートにより少女の回転姿勢を表現し、更に少女の鮮明な顔部画像により少女の顔部情報を取得することができ、該写真により1つの少女が回転していることを明らかに反映することができる。逆に、画像全体がすべて明らかに表示する部分であると、該画像が1枚の普通の写真であり、即ち上記の静的画像であり、いかなる新たな境地がなくて、画像全体がすべてぼやけて表示する部分であると、該画像も1枚の顔でも識別できないぼやけた写真であり、役に立たない。このため、動的及び静的を結合する画像のみが被撮影物のダイナミック効果を反映することができる。
【0089】
上記原因に基づいて、本発明の実施例において、静的画像における鮮明に表示する必要がある対象とダイナミック画像における鮮明に表示する必要がある対象以外の他の内容とを合成する前に、該鮮明な表示を必要とする対象を先に確定する必要がある。
【0090】
選択的に、該方法は更に、ダイナミックフォトにおける鮮明に表示する必要がある対象を設定することを含む。
【0091】
本発明の実施例において、該鮮明な表示を必要とする対象の設定は自動に設定してもよく、ユーザの選択に基づき設定しても良い。
【0092】
自動に設定する時、例えば、自動に人物頭部画像、動物頭部画像を鮮明な表示を必要とする対象として設定し、且つ顔識別技術により取得した静的画像で該部分画像を識別し、識別後の画像で切り抜き又はコピーを行い、ダイナミック画像の対応する位置に合成することにより、ダイナミックフォトを取得する。また、例えば、自動に流水、滝、翻っている赤い旗等のダイナミック物体を鮮明な表示を必要としない対象として設定し、且つこれらのダイナミック物体、又は鮮明な表示を必要としない対象の画像領域に対して切り抜き又はコピーを行い、静的画像の対応する位置に合成することにより、ダイナミックフォトを取得する。なお、上記方式によりダイナミックフォトを自動に合成した後、合成効果が分からないので、ユーザへ最終的なダイナミックフォトを提供する時、同時に再び撮影する必要があるかどうか又は再び合成する必要があるかどうかのリマインドウィンドウをポップアップすることにより、ユーザが合成効果をフィードバックすることに便利である。ユーザは再び撮影を選択する時、静的画像及びダイナミック画像を再び撮影して、且つ該新たな静的画像及びダイナミック画像を自動に合成する。ユーザは再び合成を選択すると、異なる規則で静的画像及びダイナミック画像を再び選択し、或いは鮮明な表示を必要とする対象又は鮮明な表示を必要としない対象を再び選択し、且つダイナミックフォトを再び合成する。ここで、再び選択された対象は前回の選択と異なるべき、これにより前回と異なる合成効果を達成し、即ち該合成過程自体には最適化効果がある。例えば、第1回に大きい流水領域を選択して鮮明な表示を必要としない対象とすると、最適化効果を達成するために、次回に小さい流水領域を選択することができる。
【0093】
ユーザの選択に基づき設定する場合、ユーザ編集モードでは、ユーザが静的画像又はダイナミック画像で画定された画像領域を検出することができ、且つユーザの選択指令に基づき、該領域を鮮明な表示を必要とする対象とするか鮮明な表示を必要としない対象とするかを確定し、最後にユーザの選択結果に基づき静的画像及びダイナミック画像を合成し、ダイナミックフォトを取得する。例えば、ユーザは静的画像から1つの領域を選択して鮮明な表示を必要とする対象とすると、端末は該領域を切り抜き又はコピーを行い、ダイナミック画像の対応する位置に合成して、ダイナミックフォトを取得する。
【0094】
本発明の実施例において、合成されたダイナミックフォトにおける合成部分辺縁の完璧な遷移を実現するために、フェザリング方式を採用して2つの画像を合成することができる。
【0095】
選択的に、該方法は更に、連続撮影モードで1組又は数組の画像を撮影した後、予め設定された手動合成ウィンドウにはユーザの選択結果に基づき合成しようとする静的画像及びダイナミック画像を確定し、且つユーザの選択結果に基づき該静的画像における鮮明な表示を必要とする対象を確定し、確定結果に基づきダイナミックフォト合成を行うことを含む。
【0096】
本発明の実施例において、連続撮影モードで1組又は数組の画像を撮影した後完全に手動方式で合成する必要がある画像を選択し、合成後のダイナミックフォトをユーザの要求により符合し、ユーザの満足度を向上させる。
【0097】
選択的に、該方法は、連続撮影モードで1組又は数組の画像を撮影した後、該1組又は数組の画像を予め設定されたPC(パーソナルコンピュータ)に送信し、該PCによりダイナミックフォトの合成を行うことを更に含む。
【0098】
本発明の実施例において、現在PCの写真処理能力がはるかに現在の知能携帯電話、カメラ、IPAD、ポケットPC、ウェアラブル機器等の端末を超えるので、上記端末は1組又は多組の画像を撮影した後該端末でダイナミックフォトの合成を行わなく、該端末で撮影された写真をPCに伝送して更にダイナミックフォトを合成することにより、合成品質を向上させ、ユーザの満足度及び体験性を増加する。
【0099】
ここで、既に本発明の実施例のすべての基本的な特徴を紹介し終わり、本発明の実施例の手段により、簡単に理想的なダイナミックフォトを取得でき、端末のユーザの娯楽性及び体験性を増加した。端末の撮影及び操作が簡単で、長期的な訓練を必要としなく、且つ使用者の撮影スキル及び写真処理技術に対していずれも要求がなくて、撮影方法は一般的な携帯電話の撮影方法とほぼ同じであり、写真の安定性を大幅に向上させる。
【0100】
上記目的を実現するために、本発明の実施例は更にダイナミックフォトの撮影装置1を提供し、該装置は、モードモジュール11、撮影モジュール12及び合成モジュール13を含む。
【0101】
モードモジュール11は、ダイナミックフォト撮影モードに入るためのものである。
撮影モジュール12は、異なるシャッター速度で複数枚の画像を連続的に撮影し、そのうちには第1シャッター速度で撮影された静的画像、及び第2シャッター速度で撮影されたダイナミック画像が含まれ、第1シャッター速度が第2シャッター速度よりも速いためのものである。
【0102】
合成モジュール13は、静的画像及びダイナミック画像に対して自動合成を行い、ダイナミックフォトを取得するためのものである。
【0103】
選択的に、撮影モジュール12は、さらに単レンズで複数枚の画像を撮影すること、RAW形式で連続的に撮影した複数枚の画像を記憶することに用いられる。
【0104】
選択的に、
撮影モジュール12は異なるシャッター速度で連続的に複数枚の画像を撮影することは、それぞれ異なるシャッター速度で連続撮影モードで1組又は数組の画像を撮影することを含み、
1組又は数組の画像における各組画像は、いずれも1枚又は複数枚の静的画像及び1枚又は複数枚のダイナミック画像を含む。
【0105】
選択的に、合成モジュール13は、さらに、
撮影された各組画像から撮影効果が予め設定された標準に符合する1枚の静的画像を選択して、選択された静的画像の所在する第1組の画像から1枚のダイナミック画像を選択し、選択された静的画像とダイナミック画像を合成することに用いられ、
ダイナミック画像は第1組の画像における静的画像との撮影時間差が最小のダイナミック画像である。
【0106】
選択的に、該装置は、ダイナミックフォトにおける鮮明に表示する必要がある対象を設定するための設定モジュール14を更に含み、
合成モジュール13は静的画像及びダイナミック画像に対して自動合成を行い、ダイナミックフォトを取得することは、
静的画像における鮮明に表示する必要がある対象とダイナミック画像における鮮明に表示する必要がある対象以外の他の内容とを合成し、ダイナミックフォトを取得することを含む。
【0107】
選択的に、該装置はダイナミックフォト撮影モードダイヤル15を更に含む。
【0108】
ダイナミックフォト撮影モードダイヤル15は、起動された後ダイナミックフォトを自動に撮影することに用いられる。
【0109】
従来技術に比べて、本発明の実施例は、ダイナミックフォト撮影モードに入ること、異なるシャッター速度で複数枚の画像を連続的に撮影し、そのうちには第1シャッター速度で撮影された静的画像、及び第2シャッター速度で撮影されたダイナミック画像が含まれ、第1シャッター速度が第2シャッター速度よりも速いこと、及び静的画像及びダイナミック画像に対して自動合成を行い、ダイナミックフォトを取得することを含む。本発明の実施例の手段により、異なるシャッター速度で静的画像及びダイナミック画像をそれぞれ撮影し、且つ自動に合成してダイナミックフォトを取得することにより、ユーザは端末により理想的なダイナミックフォトを自動に取得し、使用者の撮影スキル及び写真処理技術のいずれかに要求がなくて、端末ユーザの娯楽性及び体験性を増加した。
【0110】
本発明は以上の通り実施形態を説明したが、上記の内容は本発明を理解しやすいために採用した実施形態であり、本発明を限定するためのものではない。当業者は、本発明に開示された精神及び範囲から逸脱しない前提で、実施の様式及び細部には任意の修正及び変化を加えることができるが、本発明の特許保護範囲は、相変わらず付加した請求の範囲で限定された範囲を基準とする。
単レンズで前記複数枚の画像を撮影すること、及び連続的に撮影した前記複数枚の画像をRAW形式で記憶することを更に含むことを特徴とする請求項1に記載のダイナミックフォトの撮影方法。
前記撮影モジュールは、さらに単レンズで前記複数枚の画像を撮影すること、及び連続的に撮影した前記複数枚の画像をRAW形式で記憶することに用いられることを特徴とする請求項4に記載のダイナミックフォトの撮影装置。