特開2018-94800(P2018-94800A)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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特開2018-94800グリーンタイヤの保持装置及び加硫待機方法
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】特開2018-94800(P2018-94800A)
(43)【公開日】2018年6月21日
(54)【発明の名称】グリーンタイヤの保持装置及び加硫待機方法
(51)【国際特許分類】
   B29C 33/02 20060101AFI20180525BHJP
   B29L 30/00 20060101ALN20180525BHJP
【FI】
   B29C33/02
   B29L30:00
【審査請求】未請求
【請求項の数】4
【出願形態】OL
【全頁数】8
(21)【出願番号】特願2016-241510(P2016-241510)
(22)【出願日】2016年12月13日
(71)【出願人】
【識別番号】000003148
【氏名又は名称】東洋ゴム工業株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100076314
【弁理士】
【氏名又は名称】蔦田 正人
(74)【代理人】
【識別番号】100112612
【弁理士】
【氏名又は名称】中村 哲士
(74)【代理人】
【識別番号】100112623
【弁理士】
【氏名又は名称】富田 克幸
(74)【代理人】
【識別番号】100163393
【弁理士】
【氏名又は名称】有近 康臣
(74)【代理人】
【識別番号】100189393
【弁理士】
【氏名又は名称】前澤 龍
(74)【代理人】
【識別番号】100203091
【弁理士】
【氏名又は名称】水鳥 正裕
(74)【代理人】
【識別番号】100059225
【弁理士】
【氏名又は名称】蔦田 璋子
(72)【発明者】
【氏名】竹元 翔
【テーマコード(参考)】
4F202
【Fターム(参考)】
4F202AA45
4F202AH20
4F202CA21
4F202CB01
4F202CZ01
(57)【要約】
【課題】グリーンタイヤのビード部における楕円形状の変形を抑制して、加硫成形時における工程不良を改善する。
【解決手段】実施形態に係るグリーンタイヤ保持装置10、グリーンタイヤTを加硫モールドに入れる前の加硫待機時に、グリーンタイヤTを水平姿勢に保持する装置である。この保持装置10は、グリーンタイヤTの上側ビード部T1をその内周側からタイヤ径方向外方に向けてタイヤ周方向の複数箇所で均等に圧力を加えて保持する上側保持部12と、グリーンタイヤTの下側ビード部T2をその内周側からタイヤ径方向外方に向けてタイヤ周方向の複数箇所で均等に圧力を加えて保持する下側保持部14と、を備える。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
グリーンタイヤを加硫モールドに入れる前の加硫待機時に、グリーンタイヤを水平姿勢に保持する保持装置であって、
グリーンタイヤの上側ビード部をその内周側からタイヤ径方向外方に向けてタイヤ周方向の複数箇所で均等に圧力を加えて保持する上側保持部と、グリーンタイヤの下側ビード部をその内周側からタイヤ径方向外方に向けてタイヤ周方向の複数箇所で均等に圧力を加えて保持する下側保持部と、を備えるグリーンタイヤ保持装置。
【請求項2】
前記下側保持部による前記下側ビード部への圧力が前記上側保持部による前記上側ビード部への圧力よりも大きい、請求項1に記載のグリーンタイヤ保持装置。
【請求項3】
空気入りタイヤの製造工程において、グリーンタイヤを加硫モールドに入れる前の加硫待機時に、グリーンタイヤを水平姿勢にして、上側ビード部をその内周側からタイヤ径方向外方に向けてタイヤ周方向の複数箇所で均等に圧力を加えて保持するとともに、下側ビード部をその内周側からタイヤ径方向外方に向けてタイヤ周方向の複数箇所で均等に圧力を加えて保持する、グリーンタイヤの加硫待機方法。
【請求項4】
前記下側ビード部に加える圧力が前記上側ビード部に加える圧力よりも大きい、請求項3に記載のグリーンタイヤの加硫待機方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、空気入りタイヤの製造工程におけるグリーンタイヤの加硫待機時にグリーンタイヤを保持する装置、及び、その加硫待機の方法に関するものである。
【背景技術】
【0002】
一般に、空気入りタイヤは、成形ドラムでグリーンタイヤ(即ち、未加硫タイヤ)を成形した後に、該グリーンタイヤを加硫装置に供給し、その加硫モールド内で加硫成形することにより製造される。従来、グリーンタイヤを加硫装置に供給する際には、加硫装置に付設されたローダー装置により、グリーンタイヤを水平姿勢になるように上側ビード部を保持し、その状態でグリーンタイヤを所定時間待機させた後、加硫モールド内に装入される。
【0003】
ところで、グリーンタイヤは変形しやすく、成形ドラムでビード部を真円状に成形したとしても、ローダー装置により保持される前の段階でビード部が楕円形状に変形することがある。このようにビード部が楕円形状に変形すると、グリーンタイヤを加硫モールド内に入れるときに、ビード部が加硫モールドの型合わせ部に噛み込まれてゴムがはみ出すビードピンチが生じたり、ビード部が加硫モールドに不適切にセットされてビード部内の補強材が露出したりするなどの工程不良が発生することがある。そのため、ビード部における楕円形状の変形を矯正することが求められる。
【0004】
特許文献1には、グリーンタイヤを水平な姿勢に保持するローダー装置において、グリーンタイヤの上側ビード部を保持する上側保持部と、下側ビード部を保持する下側保持部とを備えたものが開示されている。しかしながら、引用文献1は、加硫待機時におけるグリーンタイヤの自重による垂れ下がり変形を抑制するために下側保持部を追加したものであり、上側保持部及び下側保持部は、それぞれ上側ビード部及び下側ビード部を下方側から保持するものである。そのため、上下のビード部に対して拡径方向に圧力を加えて保持することにより、グリーンタイヤのビード部における楕円形状の変形を矯正することは開示されていない。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開2007−062310号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本発明の実施形態は、上記の点に鑑み、グリーンタイヤのビード部における楕円形状の変形を抑制して、加硫成形時における工程不良を改善することができる加硫待機時におけるグリーンタイヤの保持装置及び加硫待機方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明の実施形態に係るグリーンタイヤ保持装置は、グリーンタイヤを加硫モールドに入れる前の加硫待機時に、グリーンタイヤを水平姿勢に保持する保持装置であって、グリーンタイヤの上側ビード部をその内周側からタイヤ径方向外方に向けてタイヤ周方向の複数箇所で均等に圧力を加えて保持する上側保持部と、グリーンタイヤの下側ビード部をその内周側からタイヤ径方向外方に向けてタイヤ周方向の複数箇所で均等に圧力を加えて保持する下側保持部と、を備えるものである。
【0008】
本発明の実施形態に係るグリーンタイヤの加硫待機方法は、空気入りタイヤの製造工程において、グリーンタイヤを加硫モールドに入れる前の加硫待機時に、グリーンタイヤを水平姿勢にして、上側ビード部をその内周側からタイヤ径方向外方に向けてタイヤ周方向の複数箇所で均等に圧力を加えて保持するとともに、下側ビード部をその内周側からタイヤ径方向外方に向けてタイヤ周方向の複数箇所で均等に圧力を加えて保持するものである。
【発明の効果】
【0009】
本実施形態によれば、加硫待機時に上側ビード部と下側ビード部の双方においてタイヤ周方向で均等に拡径方向に圧力を加えてグリーンタイヤを保持することにより、グリーンタイヤのビード部が楕円形状に変形していたとしても、加硫待機時に楕円形状を真円状に近づけるように矯正することができる。そのため、加硫モールドに入れるときにゴム噛みなどの工程不良を改善することができる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
図1】第1実施形態に係るグリーンタイヤ保持装置の概略を示す図である。
図2図1のII−II線断面図である。
図3】第2実施形態に係るグリーンタイヤ保持装置の概略を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0011】
以下、本発明の実施形態について図面を参照して説明する。
【0012】
第1実施形態に係るグリーンタイヤ保持装置10は、図1に示すように、グリーンタイヤTを水平姿勢に保持する装置であり、すなわち、タイヤ軸方向(グリーンタイヤTの軸方向)を垂直方向にしてグリーンタイヤTを保持する。この保持装置10は、グリーンタイヤTを不図示の加硫モールドに装入する前の加硫待機時に保持する装置であり、この例では、不図示の加硫装置に付設されて、グリーンタイヤTを加硫装置に供給(即ち、加硫モールドに装入)するローダー装置として機能するものである。
【0013】
保持装置10は、グリーンタイヤTの上側ビード部T1をその内周側から保持する上側保持部12と、グリーンタイヤTの下側ビード部T2をその内周側から保持する下側保持部14とを備え、上下のビード部T1,T2を支持することでグリーンタイヤTを水平姿勢に保持する装置である。保持装置10は、これら上側保持部12及び下側保持部14を支持する支柱16と、上側保持部12及び下側保持部14をそれぞれ上下方向及び回転方向に駆動させる駆動部18,20を備えている。
【0014】
上側保持部12は、上側ビード部T1をその内周側からタイヤ径方向外方に向けて圧力を加えて(即ち、拡径方向の力を加えて)保持する部材であり、タイヤ周方向における複数箇所に同じ圧力を加えて保持する。この例では、上側保持部12は、環状のビードコアT3が埋設された上側ビード部T1の内周面T10に圧力を加えるように当該内周面T10をタイヤ径方向外方に押す複数の押圧片22と、これら複数の押圧片22を支持する水平な上側支持部材24とを備えており、上側支持部材24が支柱16に取り付けられ、押圧片22が上側支持部材24から下方に突出して設けられている。ここで、タイヤ径方向とはグリーンタイヤTの半径方向であり、タイヤ周方向とはグリーンタイヤTの周方向である。
【0015】
押圧片22は、図2に示すように、タイヤ周方向CDに等間隔に配置されており、この例では8個設けられている。これら複数の押圧片22は、駆動手段としての不図示のエアシリンダによりタイヤ径方向RDに移動可能に設けられており、タイヤ径方向外方に向かって放射状に移動することで上側ビード部T1の内周面T10を押圧し、タイヤ径方向内方に移動することで当該押圧を解除するように構成されている。なお、押圧片22の下端には、上側ビード部T1の下面を受け止める受け部26がタイヤ径方向外方に向けて水平に突出形成されている。
【0016】
下側保持部14は、上側保持部12の下方において、下側ビード部T2をその内周側からタイヤ径方向外方に向けて圧力を加えて(即ち、拡径方向の力を加えて)保持する部材であり、タイヤ周方向における複数箇所に同じ圧力を加えて保持する。この例では、下側保持部14は、ビードコアT3が埋設された下側ビード部T2の内周面T20に圧力を加えるように当該内周面T20をタイヤ径方向外方に押す複数の押圧片28と、これら複数の押圧片28を支持する水平な下側支持部材30とを備えており、下側支持部材30が支柱16に取り付けられ、押圧片28が下側支持部材30から上方に突出して設けられている。
【0017】
押圧片28は、上側保持部12の押圧片22と同様、タイヤ周方向CDに等間隔に配置されており、この例では8個設けられている。これら複数の押圧片28は、駆動手段としての不図示のエアシリンダによりタイヤ径方向RDに移動可能に設けられており、タイヤ径方向外方に向かって放射状に移動することで下側ビード部T2の内周面T20を押圧し、タイヤ径方向内方に移動することで当該押圧を解除するように構成されている。なお、押圧片28には、下側ビード部T2の下面を受け止める受け部32がタイヤ径方向外方に向かって水平に突出形成されている。
【0018】
次に、このグリーンタイヤ保持装置10を用いたグリーンタイヤTの加硫待機方法について説明する。
【0019】
この加硫待機方法は、空気入りタイヤの製造工程においてグリーンタイヤTを加硫モールドに入れる前の加硫待機時におけるグリーンタイヤTの取り扱いに関するものであり、それ以外の工程については一般的な空気入りタイヤの製造工程を採用することができる。
【0020】
成形ドラムで成形されたグリーンタイヤTは加硫装置に送られ、上記保持装置10により保持されて加硫待機状態となる。即ち、1つ前のグリーンタイヤを加硫成形している間の、加硫順番待ちをしている状態となる。なお、加硫待機時間は、加硫時間がタイヤサイズ等により異なるので特に限定されないが、例えば15〜40分間程度である。
【0021】
かかる加硫待機時、保持装置10は、図1に示すように、グリーンタイヤTを水平姿勢にして、上側保持部12により上側ビード部T1をその内周側からタイヤ径方向外方に向けてタイヤ周方向の複数箇所で均等に圧力を加えて真円状に保持するとともに、下側保持部14により下側ビード部T2をその内周側からタイヤ径方向外方に向けてタイヤ周方向の複数箇所で均等に圧力を加えて真円状に保持する。
【0022】
これにより、本実施形態によれば、グリーンタイヤTの変形を矯正することができる。詳細には、加硫装置に送られてくるグリーンタイヤTの中には、加硫待機状態に入る前の段階でビード部T1,T2が楕円形状に変形しているものが存在する。かかる楕円形状のビード部T1,T2を持つグリーンタイヤTに対し、上記のように加硫待機時に上側ビード部T1と下側ビード部T2の双方においてタイヤ周方向CDで均等に拡径方向に圧力を加えてグリーンタイヤTを保持することにより、これらビード部T1,T2を楕円形状から真円状に近づくように矯正することができる。
【0023】
ここで、上側ビード部T1にかける圧力と下側ビード部T2にかける圧力は同じでもよいが、好ましくは、下側ビード部T2に加える圧力が上側ビード部T1に加える圧力よりも大きいことである。即ち、下側保持部14の押圧片28による下側ビード部T2への圧力が、上側保持部12の押圧片22による上側ビード部T1への圧力よりも大きいことである。グリーンタイヤTを水平姿勢に保持した場合、グリーンタイヤTの自重の影響により下側ビード部T2では上側ビード部T1よりも矯正しにくい。そのため、下側ビード部T2に加える圧力を大きく設定することで、真円状への矯正をより効果的に行うことができる。この場合、特に限定するものではないが、下側ビード部T2に加える圧力(P)は、上側ビード部T1に加える圧力(P)の1.25倍未満であることが好ましい(P<P<1.25P)。なお、押圧片22,28により拡径状態に保持する際のエアシリンダの圧力は特に低減されず、例えば0.2〜0.3MPaでもよい。
【0024】
このように加硫待機時にグリーンタイヤTを保持した状態で、1つ前のタイヤの加硫成形が終了して加硫モールドが開かれると、当該グリーンタイヤTを加硫モールドに装入する工程に移行する。装入する工程では、下側保持部14の押圧片28を縮径方向に移動させて押圧を解除した後、下側保持部14を下方に移動させ、更に回転させてグリーンタイヤTから退避させた後、上側保持部12で保持した状態で不図示の加硫モールドにグリーンタイヤTを装入する。装入後、上側保持部12によるグリーンタイヤTの保持を解除して、加硫モールドを閉め、加硫モールド内で加硫成形することにより、空気入りタイヤが製造される。
【0025】
以上よりなる本実施形態によれば、加硫待機時に上側ビード部T1と下側ビード部T2に拡径方向に圧力を加えてグリーンタイヤを保持することにより、グリーンタイヤTの変形を矯正することができるので、加硫モールドに入れたときのゴム噛みなどの工程不良を改善することができる。
【0026】
なお、上記実施形態では、上側保持部12及び下側保持部14における押圧片22,28の数をそれぞれ8個としたが、この数は特に限定されず、例えばタイヤ周方向CDに4〜12個設けてもよい。押圧片22,28の数が多いほど、上下のビード部T1,T2を真円状に矯正する効果を高めることができるので、好ましくは8〜12個である。
【0027】
図3は、第2実施形態に係るグリーンタイヤ保持装置10Aを示した図である。この保持装置10Aは、下側保持部14を上側保持部12と共通の支柱に設けていない点で、図1に示す第1実施形態の保持装置10と異なる。
【0028】
第2実施形態に係る保持装置10Aにおいて、下側保持部14は、上側保持部12を支持する支柱16には設けられておらず、これとは別の支柱40に設けられている。支柱40は、上側保持部12に保持されたグリーンタイヤTの軸心に相当する位置に設けられており、この支柱40に下側保持部14が上下動可能に取り付けられている。第2実施形態について、その他の構成及び作用効果については第1実施形態と同様であり、説明は省略する。
【実施例】
【0029】
本実施形態の効果を確認するために、以下の実施例1,2及び比較例を行った。
【0030】
試験では、タイヤサイズ225/55R19 99Vの空気入りタイヤの製造過程における加硫成形前のグリーンタイヤを用いた。グリーンタイヤとしては、ビード部が楕円形状に変形したものを用いた(ビード部の内径:短軸=460mm、長軸=490mm)。上記第1実施形態において、上側ビード部と下側ビード部をともに同じ圧力で拡径状態に保持したものを実施例1(上下のエアシリンダの圧力=0.20MPa)とし、下側ビード部を上側ビード部よりも高い圧力で拡径状態に保持したものを実施例2(上側のエアシリンダの圧力=0.20MPa、下側のエアシリンダの圧力=0.22MPa)とし、上側ビード部のみを拡径状態に保持し下側ビード部はフリー状態としたものを比較例(上側のエアシリンダの圧力=0.20MPa)とした。実施例1,2及び比較例ともに、保持時間は13分間、保持時における周辺温度は26℃とした。保持後に、グリーンタイヤを取り出して、ビード部の内径(短軸及び長軸)を測定した。結果を表1に示す。
【0031】
【表1】
【0032】
表1に示すように、上側ビード部のみを拡径保持した比較例では、上側ビード部での楕円形状は矯正されたものの、下側ビード部での矯正は不十分であった。これに対し、実施例1,2では上下のビード部で拡径保持したことにより、上側ビード部だけでなく、下側ビード部でも楕円形状が矯正されて真円状に近づいており、特に下側ビード部に加える圧力を高く設定した実施例2では上下ともに真円状に矯正されていた。
【0033】
以上、本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これら実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれると同様に、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれるものである。
【符号の説明】
【0034】
10,10A…グリーンタイヤ保持装置、12…上側保持部、14…下側保持部、T…グリーンタイヤ、T1…上側ビード部、T2…下側ビード部
図1
図2
図3