【解決手段】集客を希望する施設に集客スイッチ装置を設置する。施設それぞれに対応する複数の集客スイッチ装置は、ネットワークを介して集客支援装置と接続される。情報提供装置は、施設への来店又は来場を希望するユーザのユーザ端末及び集客支援装置と接続され、ユーザ端末に情報を提供する。集客支援装置は、集客スイッチ装置に対するON操作に伴って集客要請データを受信し、施設毎の集客要請を登録する集客要請登録処理と、集客スイッチ装置に対するOFF操作に伴って集客要請解除データを受信し、施設毎に集客要請を解除する集客要請登録解除処理と、を遂行する集客支援管理部と、情報提供装置に接続したユーザ端末に集客要請を含む集客リクエスト情報を提供するために、情報提供装置に集客要請を送信する情報提供部と、を有する。
前記集客支援管理部は、前記集客スイッチ装置から受信した前記集客要請データ及び前記集客要請解除データに基づいて、前記施設毎にスイッチON時刻、スイッチOFF時刻を含む集客スイッチログ情報を生成するとともに、
前記集客要請データを受信したことに伴って該当する店舗を集客要請店舗情報に登録し、前記集客要請解除データを受信したことに伴って、前記集客要請店舗情報から該当する店舗を削除するように制御し、
前記情報提供部は、前記集客要請として前記集客要請店舗情報を前記情報提供装置に送信することを特徴とする請求項1又は2に記載の集客支援システム。
前記集客支援管理部は、前記集客要請登録解除処理が正常に行われたか否かを判別し、前記登録解除処理が正常に行われなかったと判別された場合、所定のタイマー情報に基づくタイマー設定処理を行うとともに、前記所定のタイマー情報又は前記所定のタイマー情報とは異なる時間が設定されたタイマー情報を前記集客スイッチ装置に送信し、
前記集客支援管理部は、前記タイマー情報に基づくタイマー設定時間が経過したか否かを判別し、タイマー設定時間が経過したと判別された場合、前記集客要請登録解除処理を強制的に行うとともに、
前記集客スイッチ装置100は、受信した前記タイマー情報を用いてタイマー設定処理を行い、前記タイマー情報に基づくタイマー設定時間が経過した後に、強制スイッチOFF処理を行い、前記集客スイッチ装置のON/OFF状態を強制的にOFFに制御することを特徴とする請求項1から3のいずれか1つに記載の集客支援システム。
前記集客支援装置は、前記集客スイッチ装置以外の集客を希望する施設で利用される電話機、通信機能を備える端末装置、又は/及び前記端末装置からネットワークを介して接続可能な所定のウェブサイトを提供するサーバ装置と接続可能であり、
前記集客支援管理部は、前記集客スイッチ装置のON操作に対応する、前記電話機からの着信呼、前記端末装置の入力操作、及び前記端末装置を介したウェブサイトへの入力操作に関する情報それぞれを前記集客要請データとして前記集客要請登録処理を行うとともに、前記集客スイッチ装置のOFF操作に対応する、前記電話機からの着信呼、前記端末装置の入力操作、及び前記端末装置を介したウェブサイトへの入力操作に関する情報それぞれを前記集客要請解除データとして前記集客要請登録解除処理を行い、
前記情報提供部は、前記電話機、前記端末装置又は/及び前記サーバ装置からの前記各集客要請を集約して、前記情報提供装置に送信することを特徴とする請求項1から5のいずれか1つに記載の集客支援システム。
【発明を実施するための最良の形態】
【0017】
以下、実施形態につき、図面を参照して説明する。
【0018】
(第1実施形態)
図1は、第1実施形態の集客支援システムのネットワーク構成図である。本実施形態の集客支援システムは、集客を希望する施設に設けられる集客スイッチ装置100と、集客スイッチ装置100とネットワークを介して接続される集客支援装置200と、集客支援装置200から提供される集客リクエスト情報を、ユーザ(施設への来場、来店希望者)に提供する情報提供装置300と、を含んで構成される。
【0019】
集客を希望する施設は、例えば、飲食店などの商品やサービスを提供する店舗やショッピングモール、スポーツ施設、商品やサービス以外にも映画館やアミューズメント施設などの娯楽施設などが含まれる。以下、飲食店舗を一例に説明する。
【0020】
本実施形態の集客支援システムは、従来の予約管理(空席管理)システムなどを用いた画面操作や入力操作、席在庫の管理が不要であり、店舗側は、集客スイッチ装置100のON/OFFを行うのみで、集客要請及び集客要請解除を行う。
【0021】
つまり、店舗側が、日々の店舗運営においてリアルタイムに「空席あり」情報を発信し、集客スイッチ装置100のON操作で、例えば、営業時間内に生じる予約キャンセルによる空席や2回転目以降の空席に対し、店舗側が能動的に集客を発信できる。そして、集客スイッチ装置100のOFF操作で、例えば、ON操作により集客要請を発信した後の状況(店舗の混雑状況や問合せ状況など)に応じて、任意のタイミングで集客要請を解除することができる。
【0022】
本実施形態の集客支援システムは、集客スイッチ装置100のON/OFF操作を行えば、店舗側の営業中の集客希望状況に応じて、画面操作や入力操作等の作業が必要なく、簡便にかつリアルタイムに集客要請及び集客要請の解除を行うことができる。
【0023】
情報提供装置300は、集客スイッチ装置100が設置される店舗情報を提供するWebサーバである。ユーザが保有するユーザ端末400は、ネットワークを介して情報提供装置300に接続することができる。情報提供装置300は、集客支援装置200から取得した集客要請を所定のページに掲載して、ユーザ端末400に提供する。
【0024】
ユーザは、例えば、集客要請を含む店舗情報を閲覧し、店舗情報に含まれる店舗の電話番号に電話をかけて来店(予約を含む)の問合せを行うことができる。また、店舗情報に含まれる店舗の住所と、ユーザ自身の現在地との位置関係を地図上で把握し、直接来店することもできる。
【0025】
図2は、集客スイッチ装置100、集客支援装置200及び情報提供装置300の各機能を説明するためのブロック図である。
【0026】
集客スイッチ装置100は、発信器であり、ON/OFF操作が可能なスイッチ101と、LEDランプ等の照明機器102と、を備えている。スイッチ101は、例えば、押下可能なボタンで構成したり、ONの位置とOFFの位置とが物理的に切り替わる切替器で構成したりすることができる。また、他の例としては、スイッチ101は、接触感知センサであってもよい。
【0027】
スイッチ101が1つのボタンで構成されている場合、ON操作及びOFF操作は、1回目の押下でONとなり、ON状態から押下されたときにOFFとなる。この場合、ON/OFF状態が確認できるように、照明機器102を連動させることができる。例えば、ONの場合に照明機器102を点灯し、OFFの場合に消灯することができる。接触感知センサも同様である。また、スイッチ101は、ON及びOFFそれぞれに対応する2つのボタンやセンサで構成することも可能である。
【0028】
集客スイッチ装置100は、通信モジュール110、制御モジュール120、メモリ130及びバッテリ140を含んで構成されている。通信モジュール110は、アクセスポイントを経由したWi−Fiなどの無線LAN規格に準拠する無線通信機能や基地局を中継した3GやLTE(LongTerm Evolution)などの携帯電話通信機能を備えている。
【0029】
集客スイッチ装置100は、IP(Internet Protocol)網や携帯電話網(キャリア網)を介して、集客支援装置200に接続することができ、集客スイッチ装置100を一意に識別するための固有識別IDが予め割り当てられている。例えば、MACアドレスや携帯電話網の加入者であることを特定するための固有のID番号(IMSI(International Mobile Subscriber Identity)を記録した記録媒体(SIM(Subscriber Identity Module Card)カード)を備えることができる。SIMカードの固有のID番号には電話番号が紐付いているので、固有識別IDとして電話番号を用いることもできる。
【0030】
制御モジュール120は、スイッチ操作制御部121、照明制御部122及びバッテリ管理部123を含んで構成されている。スイッチ操作制御部121は、スイッチ101と接続され、スイッチ101のON/OFFを検知して、ON/OFF状態を監視(管理)する。また、スイッチ操作制御部121は、スイッチ101のON状態に対応する集客要請及びOFF状態に対応する集客要請解除を、集客支援装置200に送信する。
【0031】
照明制御部122は、照明機器102と接続され、点灯や点滅、消灯を制御したり、発光色を変えたりする照明制御を行う。バッテリ管理部123は、バッテリ140と接続され、バッテリ140のバッテリ容量(SOC)を管理する。バッテリ管理部123は、例えば、バッテリ容量が所定値未満となった場合、照明制御部122と連携し、照明機器102がバッテリ容量不足を示すように点灯等をさせるように制御することができる。
【0032】
メモリ130は、上述した固有識別IDを記憶したり、通信モジュール110及び制御モジュール120の処理に必要な各種情報を記憶したりすることができる。また、バッテリ容量などのバッテリ管理情報も記憶することができる。バッテリ140は、集客スイッチ装置100の駆動に必要な電力を供給する電源であり、ボタン電池や乾電池、繰り返し充電可能な電池などが用いられる。なお、集客スイッチ装置100は、別途のAC/DCアダプタを介して商用電源から電力を供給するように構成してもよい。また、電源等に接続されたコンピュータにUSB接続して給電されるように構成してもよい。
【0033】
なお、集客支援装置200に送信される集客要請及び集客要請解除は、バッテリ管理情報(バッテリ容量)が含まれるように構成することができ、集客支援装置200側で集客スイッチ装置100のバッテリ状態を把握できるように構成することもできる。
【0034】
集客支援装置200は、通信装置210、制御装置220及び記憶装置230を含んで構成されている。通信装置210は、集客スイッチ装置100との間の通信制御及び情報提供装置300との間の通信制御を行う。
【0035】
制御装置220は、集客支援管理部221、情報提供部222及び課金制御部223を含んで構成されている。ここで、記憶装置230には、
図3に示す各種情報が記憶されている。
図3の例において、集客スイッチ登録情報は、各店舗に設けられる集客スイッチ装置100の登録情報であり、固有識別ID、店舗ID、店舗名、タイマー設定などを含んでいる。なお、店舗IDや店舗名などの店舗基本情報は、情報提供装置300の店舗情報と紐付いて共有されている。
【0036】
集客支援管理部221は、例えば、所定の管理端末に管理画面を表示させ、管理画面を通じた集客スイッチ情報の登録機能を提供することができる。また、タイマー設定も管理画面から行うことができ、各店舗毎に集客スイッチ装置100の自動OFFタイマー時間を設定することができる。
【0037】
そして、本実施形態の集客支援管理部221は、集客スイッチ装置100から集客要請及び集客要請解除を受信し、集客スイッチ装置100別(店舗ID別)に、集客スイッチログ情報を記録する。
図3の例において、集客スイッチログ情報には、店舗ID、シーケンス番号、日付、スイッチON時刻、スイッチOFF時刻、スイッチON継続時間、機器情報などが含まれる。
【0038】
スイッチON時刻は、集客スイッチ装置100から集客要請を受信した時刻、集客要請に基づく集客リクエスト情報が情報提供装置300に提供(送信)された時刻、又は情報提供装置300が集客リクエスト情報を掲載した時刻である。同様に、スイッチOFF時刻は、集客スイッチ装置100から集客要請解除を受信した時刻、集客要請解除に基づく集客リクエスト解除情報が情報提供装置300に提供(送信)された時刻、又は情報提供装置300が集客リクエスト情報の掲載を停止した時刻である。
【0039】
スイッチON継続時間は、スイッチON時刻からスイッチOFF時刻までの差分時刻であり、時系列的にスイッチ101がONされた後に、ON状態のスイッチ101がOFFされるまでの継続時間である。集客スイッチログ情報は、スイッチ101がONされる度に(集客要請データを受信する度に)生成され、例えば、一日に何回もON操作することもでき、
図3の例では、シーケンス番号を用いて、ON状態に対するOFF状態の各ペアのログを管理している。
【0040】
また、集客支援管理部221は、集客スイッチログ情報とは別に、予めスイッチON時刻が記録された時点で(集客要請を受信したことに伴い)、集客要請店舗情報(空席あり店舗情報)にその店舗を登録し、集客スイッチログ情報にスイッチOFF時刻が記録された時点で(集客要請解除を受信したことに伴い)、集客要請店舗情報からその店舗を削除するように制御することができる。
【0041】
情報提供部222は、集客要請を集客リクエスト情報として、情報提供装置300に提供する。具体的には、情報提供部222は、任意のタイミングで又は情報提供装置300から情報取得要求を受信した場合、集客要請店舗情報に登録された1つ又は複数の店舗を抽出して集客リクエスト情報を生成することができる。なお、情報提供部222が、集客スイッチログ情報を参照して、集客支援管理部221の代わりに集客要請店舗情報を生成・更新することもできる。
【0042】
このとき、情報提供部222は、予め設定された又は情報提供装置300から指定された検索条件やソート条件に従って集客要請店舗情報に含まれる店舗を絞り込んだり、データ列の順序をソートしたりする検索・ソート機能を備えることができる。例えば、ユーザがユーザ端末400を介して情報提供装置300にアクセスしたとき、ユーザ端末400が備えるGPS機能によって取得されるユーザ位置情報を情報提供装置300に送信する。情報提供装置300は、ユーザ位置情報を含む情報取得要求を集客支援装置200に送信し、情報提供部222は、ユーザ位置情報から所定範囲内の店舗に絞り込んだ集客リクエスト情報を情報提供装置300に提供したり、ユーザ位置情報から近い順に店舗をソートした集客リクエスト情報を情報提供装置300に提供したりすることができる。
【0043】
なお、集客支援管理部221が、予め集客要請が解除された店舗を除外した集客要請店舗情報を生成し、情報提供部222が、集客要請店舗情報を集客リクエスト情報として、情報提供装置300に提供している態様を一例に説明したが、これに限るものではない。例えば、情報提供部222が、集客スイッチログ情報を参照し、スイッチON時刻が記録され、スイッチOFF時刻が記録されていない1つ又は複数の店舗を集客要請店舗として抽出することができる。この場合、集客要請店舗情報を生成して記憶しておく必要はなく、集客スイッチログ情報に基づいて集客リクエスト情報を生成することができる。
【0044】
情報提供装置300に提供される集客リクエスト情報は、少なくとも店舗IDが含まれ、その他にスイッチON時刻など任意の情報を含むように構成することもできる。
【0045】
課金管理情報は、店舗別の課金情報である。本実施形態の課金方式は、スイッチ101のON状態が継続した時間を累積し、スイッチON状態継続時間が大きければ大きいほど、多く課金される仕組みを採用している。つまり、スイッチON状態継続時間が短ければ、少なく課金されるので、店舗営業におけるリアルタイム性を反映した経済的な課金方式となっている。課金プランは、例えば、基本料金+従量課金とし、従量課金がON状態継続時間に比例して加算される。
【0046】
本実施形態では、集客スイッチ装置100のON/OFF操作のリアルタイム性に基づく課金方式を導入し、集客スイッチ装置100をONした分だけ店舗側に課金される。このため、費用を抑制しつつ簡便に集客要請を発信することができる。なお、課金プランとして月額固定なども適用することもできる。
【0047】
従量課金としては、例えば、スイッチON状態継続時間が1時間まで、1時間超3時間未満など、複数の継続時間区間を設けて、各区間に対して継続時間が大きくなるほど高くなる従量料金を設定することができる。また、分単位、時間単位などで、従量料金を設定することもできる。
【0048】
課金制御部223は、集客スイッチログ情報を参照して、利用月別のON継続時間を集計し、課金プランに基づく所定の料金表に基づいて、請求額を算出する。なお、請求に対する支払いは、プリペイド方式のポイント支払い制を適用してもよい。例えば、集客支援システムを利用する利用者は、本システムの利用料の支払いに充てるポイントを予め購入することができる。ポイント購入の実績は、集客支援装置200に登録される。また、課金制御部223は、請求管理全般(請求書の発行処理や入金管理を含む)を行うこともできる。
【0049】
情報提供装置300は、通信装置310、制御装置320及び記憶装置330を含んで構成されている。通信装置310は、集客支援装置200との間の通信制御及びユーザ端末400との間の通信制御を行う。
【0050】
制御装置320は、情報取得部321、店舗情報管理部322及び情報提供部323を含んで構成されている。記憶装置330には、店舗情報(例えば、店舗ID、店舗名、最寄駅、予算、営業時間、住所、電話番号、メニューなど)が記憶されているとともに、ユーザ端末400に提供されるWebページ情報が記憶されている。
【0051】
上述のように、本実施形態の情報提供装置300は、集客スイッチ装置100が設けられる店舗の店舗情報を配信するWebサイトであり、情報提供装置300側で店舗情報が予め登録されている。このため、集客支援装置200は、予め集客スイッチ装置100が登録される店舗の店舗情報を、情報提供装置300から取得することができ、情報提供装置300で共有される店舗IDを含む集客スイッチ登録情報を生成・登録することができる。これらの店舗情報の管理は、店舗情報管理部322が行い、店舗情報の登録・更新・削除の各処理及び店舗ID等の割り当て及び関連付けを行う。
【0052】
情報取得部321は、集客支援装置200から集客リクエスト情報を取得する。情報取得部321は、集客支援装置200との間のAPI部として機能する。情報提供部323は、ユーザ端末400に、店舗情報を含む所定のページを送信し、ユーザ端末400での操作入力に基づいて各種情報を提供する。
【0053】
図4は、情報提供装置300からユーザ(来店希望者)に提供される集客リクエスト掲載ページの一例を示す図である。
図4に示すように、集客リクエスト一覧ページ、集客リクエスト地図マップページ、集客リクエストを行っていることを示すスタンプを含む店舗別ページなどを、ユーザ端末400に提供することができる。
【0054】
集客リクエスト一覧ページは、集客要請を行っている店舗が一覧表示されたページであり、例えば、ユーザ端末400に提供されるWebページ内の「今すぐ」欄が選択されたとき、情報提供部323が、取得した集客リクエスト情報に基づいて、集客リクエスト一覧ページを生成し、ユーザ端末400に提供することができる。なお、
図4の例で示したように、各店舗の表示順は、スイッチON時刻が最新の順に並んでいる。
【0055】
集客リクエスト一覧ページの別の態様として、集客リクエスト地図マップページがある。集客リクエスト地図マップページは、取得した集客リクエスト情報の各店舗を地図上にアイコンで表示したものである。上述のように、ユーザ端末400からユーザの現在位置を取得できるので、情報提供部323は、ユーザの現在位置を中心として地図上に、集客リクエスト情報の各店舗の住所(位置情報)をマッピングして、各店舗をアイコンで表示した集客リクエスト地図マップページを生成し、ユーザ端末400に提供することができる。
【0056】
店舗別ページは、店舗毎の店舗情報が掲載されたページである。情報提供部323は、ユーザ端末400から特定の店舗の店舗別ページの閲覧要求があった場合、集客リクエスト情報に基づいて集客リクエストを行っているか否かを判別して、集客リクエストを行っているときは、スタンプ「今すぐ行ける!」を表示した店舗別ページを生成してユーザ端末400に提供することができる。
【0057】
また、これらのページは、リンクすることができる。つまり、集客リクエスト一覧ページや集客リクエスト地図マップページに表示された店舗やアイコンと、店舗別ページとを予めリンクさせておき、集客リクエスト一覧ページから店舗別ページを表示させたり、集客リクエスト地図マップページから店舗別ページを表示させたりすることもできる。もちろん、店舗別ページを直接閲覧することもできる。
【0058】
ここで、集客リクエスト情報は、例えば、ユーザ端末400からの閲覧要求があったときに集客支援装置200から取得したり、所定の時間間隔で定期的に取得したりすることができる。
【0059】
図5は、集客スイッチ装置100のON操作に伴う集客支援システムの処理を示すフローチャートである。集客スイッチ装置100は、スイッチ101が操作されたか否かを検出すると共に、スイッチ101に対するON操作であるか、OFF操作であるかを判別する(S101)。例えば、集客スイッチ装置100は、スイッチ101のON/OFF状態を予め把握しており、OFF状態からスイッチ101が操作された場合、ON操作がされたものと判別することができる。一方、ON状態からスイッチ101が操作された場合、OFF操作がされたものと判別することができる。
【0060】
集客スイッチ装置100は、スイッチ101に対する操作がON操作であると判別された場合、集客要請データを生成して、集客支援装置200に送信する(S102,S103)。このとき、集客要請データは、少なくとも集客スイッチ装置100の固有識別ID及びスイッチ101のON/OFF情報を含んでいる。集客要請データは、スイッチ101のON操作に伴って生成されるので、ON/OFF情報には、ON状態を示す情報が含まれる。なお、上述のように集客要請データには、さらにバッテリ管理情報などを含むように生成することもできる。
【0061】
集客支援装置200は、集客要請データを受信すると、集客要請データに含まれるスイッチ101のON/OFF情報を参照し、集客スイッチ装置100のON/OFF状態を判別する(S201)。集客支援装置200は、ON状態であると判別された場合、集客スイッチ装置100の固有識別IDに紐付く店舗ID毎に集客スイッチログ情報への記録処理を行うと共に、集客要請店舗情報(空席あり店舗情報)にその店舗を登録する集客リクエスト登録処理を行う(S202)。
【0062】
なお、ステップS202における集客リクエスト登録処理では、エラーチェック処理を行うことができる。例えば、集客スイッチ装置100の固有識別IDを用いた認証チェック処理、集客要請データのデータフォーマットチェック処理などがある。このような各チェック処理においてエラー(認証NG、データフォーマットエラー)が検出された場合、集客リクエストの登録結果は、登録NGとして処理され、集客要請店舗情報への登録が行われないように処理される。なお、エラーチェック処理として、通信エラーを含むことができる。
【0063】
集客支援装置200は、集客リクエスト登録処理の結果(集客リクエスト登録結果)を、集客スイッチ装置100に送信する(S203)。集客リクエスト登録結果には、登録OKを示す情報又は登録NGを示す情報が含まれている。
【0064】
集客スイッチ装置100は、集客リクエスト登録結果を受信し、登録結果を判別する(S104)。登録OKであると判別された場合(S104のYES)、集客スイッチ装置100は、集客要請が正常に登録されたものと判別し、正常に登録されたことを表す照明機器102の照明制御(正常照明制御)を行う(S105)。一方、登録NGであると判別された場合(S104のNO)、集客スイッチ装置100は、集客要請が登録されなかったものと判別し、登録エラーであることを表す照明機器102の照明制御(異常照明制御)を行う(S106)。このとき、集客スイッチ装置100は、集客要請が正常に登録されたものと判別された場合、スイッチ101のON/OFFをON状態に更新し、集客要請が登録されなかったものと判別された場合、スイッチ101のON/OFFをOFF状態のままとして、ON状態に更新しないように制御することができる。
【0065】
情報提供装置300は、ユーザ端末400から集客リクエストが表示される閲覧ページに対する閲覧要求があったとき、集客支援装置200に対して集客リクエスト情報の取得処理を行う(S301)。集客支援装置200は、情報提供装置300から取得要求を受信すると(S204のYES)、集客要請店舗情報に登録された1つ又は複数の店舗を抽出して集客リクエスト情報を生成し、情報提供装置300に送信する(S205,S206)。
【0066】
情報提供装置300は、取得した集客リクエスト情報を用いて、上述した集客リクエスト一覧ページや集客リクエスト地図マップページ、店舗別ページなどを生成し、閲覧要求したユーザ端末400に送信する(S302)。
【0067】
図6は、集客スイッチ装置100のOFF操作に伴う集客支援システムの処理を示すフローチャートである。
図6の例において、
図5と同じ処理については同符号を付して説明を省略している。
【0068】
集客スイッチ装置100は、ステップS101において、スイッチ101に対する操作がOFF操作であると判別された場合、集客要請解除データを生成して、集客支援装置200に送信する(S112,S113)。このとき、集客要請解除データは、少なくとも集客スイッチ装置100の固有識別ID及びスイッチ101のOFF状態を示す情報を含んでいる。なお、集客要請解除データにおいても、さらにバッテリ管理情報などを含むように生成することもできる。
【0069】
集客支援装置200は、ステップS201において、受信した集客要請解除データに含まれるスイッチ101のON/OFF情報を参照し、集客スイッチ装置100のON/OFF状態を判別する。集客支援装置200は、OFF状態であると判別された場合、集客スイッチ装置100の固有識別IDに紐付く店舗ID毎に集客スイッチログ情報への記録処理を行うと共に、集客要請店舗情報(空席あり店舗情報)からその店舗を削除する集客リクエスト登録解除処理を行う(S212)。なお、ステップS212における集客リクエスト登録解除処理においても、エラーチェック処理を行うことができ、各チェック処理においてエラー(認証NG、データフォーマットエラー)が検出された場合には、集客リクエストの登録解除結果は、登録解除NGとして処理される。
【0070】
集客支援装置200は、集客リクエスト登録解除処理の結果(集客リクエスト登録解除結果)を、集客スイッチ装置100に送信する(S213)。集客リクエスト登録解除結果には、登録解除OKを示す情報又は登録解除NGを示す情報が含まれている。
【0071】
集客スイッチ装置100は、集客リクエスト登録解除結果を受信し、登録解除結果を判別する(S114)。登録解除OKであると判別された場合(S114のYES)、集客スイッチ装置100は、集客要請解除が正常に行われたものと判別し、正常に登録解除されたことを表す照明機器102の照明制御(正常照明制御)を行う(S115)。一方、登録解除NGであると判別された場合(S114のNO)、集客スイッチ装置100は、集客要請解除が行われなかったものと判別し、登録解除エラーであることを表す照明機器102の照明制御(異常照明制御)を行う(S116)。このとき、集客スイッチ装置100は、集客要請解除が正常に行われたものと判別された場合、スイッチ101のON/OFFをOFF状態に更新し、集客要請解除が行われなかったものと判別された場合、スイッチ101のON/OFFをON状態のままとして、OFF状態に更新しないように制御することができる。
【0072】
図7は、集客スイッチ装置100の自動OFFタイマー機能を含む集客支援システムの処理フロー説明するためのフローチャートである。
図6に示したように、集客要請解除を行ったにもかかわらず、集客支援装置200側でのエラーによって集客要請が解除できなかった場合、集客スイッチ装置100のON/OFF状態がONのままとなってしまい、かつ集客要請店舗情報から削除されずに、課金及び情報提供装置300を介して集客リクエストの掲載が継続されてしまう。
【0073】
そこで、
図7の例では、集客スイッチ装置100がOFF操作された場合の集客要請登録解除エラーにおいて、集客スイッチ装置100を自動的にOFFにしつつ、課金(スイッチON時間の継続)及び情報提供装置300を介した集客リクエストの掲載を中断する自動OFFタイマー機能が含まれている。なお、
図7の例において、
図6と同じ処理については同符号を付して説明を省略し、また、ステップS204以降を中心とする情報提供装置300との間の処理についても省略している。
【0074】
図7に示すように、集客支援装置200(集客支援管理部221)は、ステップS212の集客リクエスト登録解除処理の結果が、登録解除OKであるかNGであるか否かを判別する(S221)。集客支援装置200は、登録解除NGであると判別された場合(S221のNO)、ステップS222に進み、集客リクエスト登録解除のタイマー設定処理を行い、タイマーをスタートさせる。タイマー設定は、
図3に示すように予め集客支援装置200に登録しておくことができ、集客支援装置200は、集客スイッチ登録情報からタイマー情報を取得して設定することができる。
【0075】
集客支援装置200は、集客リクエスト登録解除処理の結果(集客リクエスト登録解除NG結果)を、集客スイッチ装置100に送信する(S223)。このとき、集客支援装置200は、集客スイッチ装置100のスイッチを自動OFFさせるためのタイマー情報を含む集客リクエスト登録解除結果を生成することができる。なお、集客支援装置200側での集客リクエスト登録解除のタイマー情報と、集客スイッチ装置100のタイマー情報とは、同じであってもよく、また個別に設定することができる。
【0076】
集客支援装置200では、集客リクエスト登録解除のタイマー設定時間が経過したか否かを判別し(S224)、タイマー設定時間が経過したと判別された場合(S224のYES)、集客リクエスト登録解除処理を強制的に行う(S225)。具体的には、ステップS212の処理と同様に、集客スイッチ装置100の固有識別IDに紐付く店舗IDの集客スイッチログ情報への記録処理を行うと共に、集客要請店舗情報(空席あり店舗情報)からその店舗を削除する。なお、ステップS222においてタイマーをスタートさせているが、他の任意のタイミングでスタートさせてもよい。例えば、ステップS223での集客リクエスト登録解除処理結果を集客スイッチ装置100に送信するタイミングであってもよい。
【0077】
次に、集客スイッチ装置100では、ステップS114において、登録解除NGであると判別され、ステップS116に進む。さらに、集客スイッチ装置100は、受信した集客リクエスト登録解除処理結果に含まれるタイマー情報を用いて、スイッチ101のOFFタイマー設定処理を行う(S117)。集客スイッチ装置100は、スイッチ101のOFFタイマー設定時間が経過したか否かを判別し(S118)、タイマー設定時間が経過したと判別された場合(S118のYES)、強制スイッチOFF処理を行い、スイッチ101のON/OFFを強制的にOFF状態に更新する(S119)。
【0078】
なお、
図7に例示した自動OFFタイマー機能は、
図5に示した集客スイッチ装置100のON操作に伴う集客支援システムの処理に適用することができる。
図8は、
図5の処理に対してON操作に伴う自動OFFタイマー機能が適用された一例を示す図である。
【0079】
図8に示すように、集客支援装置200は、ステップS231において、集客リクエスト登録処理の結果(集客リクエスト登録結果)を、集客スイッチ装置100に送信する。このとき、登録OKである場合、集客支援装置200は、タイマー情報を含む集客リクエスト登録結果を生成して、集客スイッチ装置100に送信することができる。なお、登録NGの場合は、集客スイッチ装置100のON状態が集客支援装置200に登録されず、かつ集客スイッチ装置100側のON/OFF状態もOFFのままであるため、タイマー機能を適用しなくてもよい。
【0080】
集客支援装置200は、ステップS232おいて、集客リクエスト登録解除のタイマー設定処理を行い、タイマーをスタートさせる。集客支援装置200では、集客リクエスト登録解除のタイマー設定時間が経過したか否かを判別し(S233)、タイマー設定時間が経過したと判別された場合(S233のYES)、集客リクエスト登録解除処理を行う(S234)。この場合においても、タイマー設定やタイマーをスタートさせるタイミングは任意であり、ステップS231でおこなってもよい。
【0081】
集客スイッチ装置100では、ステップS104において、登録OKであると判別されたとき、受信した集客リクエスト登録処理結果に含まれるタイマー情報を用いて、スイッチ101のOFFタイマー設定処理を行う(S121)。集客スイッチ装置100は、スイッチ101のOFFタイマー設定時間が経過したか否かを判別し(S122)、タイマー設定時間が経過したと判別された場合(S122のYES)、スイッチOFF処理を行い、スイッチ101のON/OFFをOFF状態に更新する(S123)。
【0082】
なお、
図8の例において、例えば、バッテリ管理情報を用いたタイマー設定を行うことも可能である。つまり、集客スイッチ装置100のバッテリ容量が閾値以下である場合、自動OFFタイマー機能を適用し、かつバッテリ140の残容量と集客スイッチ装置100の消費電力に応じてタイマー設定時間を調整することができる。このように構成することで、ON状態の集客スイッチ装置100のバッテリ140が切れた場合であっても、自動的にOFF状態に遷移させることができる。
【0083】
また、
図8に示した自動OFFタイマー機能は、
図7に示した集客スイッチ装置100のOFF操作に伴う集客支援システムの処理において、正常に集客要請解除が行われた場合にも適用することができる。
図9は、
図7に示した自動OFFタイマー機能が適用された集客スイッチ装置100のOFF操作に伴う集客支援システムの処理フローの変形例を示す図である。
【0084】
図9の例では、集客要請解除が正常に行われなかった場合は、
図7の例と同様であるが、集客要請解除が正常に行われた場合であっても、自動OFFタイマー機能を適用している。
図9に示すように、集客支援装置200は、ステップS212の集客リクエスト登録解除処理が、OKであってもNGであっても、ステップS241おいて、集客リクエスト登録解除のタイマー設定処理を行い、タイマーをスタートさせる。そして、集客リクエスト登録解除処理の結果(集客リクエスト登録解除結果)を、集客スイッチ装置100に送信するとき、登録解除OKであっても登録解除NGであっても、タイマー情報を含む集客リクエスト登録解除結果を生成して、集客スイッチ装置100に送信する(S242)。
【0085】
集客支援装置200では、集客リクエスト登録解除のタイマー設定時間が経過したか否かを判別し(S243)、タイマー設定時間が経過したと判別された場合(S243のYES)、集客リクエスト登録解除処理を行う(S244)。
【0086】
一方で、集客スイッチ装置100では、ステップS114において、登録OKと判別されても、受信した集客リクエスト登録解除処理結果に含まれるタイマー情報を用いて、スイッチ101のOFFタイマー設定処理を行う(S131)。集客スイッチ装置100は、スイッチ101のOFFタイマー設定時間が経過したか否かを判別し(S132)、タイマー設定時間が経過したと判別された場合(S132のYES)、スイッチOFF処理を行い、スイッチ101のON/OFFをOFF状態に更新する(S133)。
【0087】
以上、本実施形態について説明したが、集客支援装置200は、情報提供装置300が備えるユーザ端末400への情報提供機能を含むように構成することができる。ユーザ端末400は、情報提供装置300ではなく、集客支援装置200にネットワークを介して接続し、集客支援装置200が集客リクエスト情報をユーザ端末400に提供するように構成することができる。
【0088】
具体的には、集客支援装置200の情報提供部222は、情報提供装置300の情報提供部323の機能を遂行し、集客支援装置200は、ユーザ端末400から集客リクエストが表示される閲覧ページに対する閲覧要求があったとき、集客要請店舗情報に登録された1つ又は複数の店舗を抽出して、
図4に示した集客リクエスト一覧ページや集客リクエスト地図マップページなどの閲覧ページを生成して、閲覧要求したユーザ端末400に送信することができる。
【0089】
この場合、集客支援装置200は、情報提供装置300で蓄積・管理されていた店舗情報と同じような店舗情報を予め登録することができる。また、集客支援装置200は、予め店舗の自社ホームページや情報提供装置300が提供するWebサイトの該当する店舗ページなどの外部サイトのURL情報を予め登録しておき、集客リクエスト一覧ページや集客リクエスト地図マップページに、各店舗の登録された外部サイトのURLを含ませてユーザ端末400に提供することができる。このように構成することで、店舗側は運営会社が異なる複数の情報提供サイト(複数の異なる情報提供装置300)に、店舗情報を掲載しなくても、集客リクエスト情報をユーザに配信することができる。このため、複数の情報提供サイトに掲載する費用を抑制することができる。
【0090】
また、情報提供装置300は、上述のように情報提供サイトであり、情報提供サイトは複数存在する。そこで、集客支援装置200は、複数の異なる(運営会社が異なる複数の)情報提供装置300と接続することができ、情報提供装置300それぞれから取得要求を受信し、集客要請店舗情報に登録された1つ又は複数の店舗を抽出して集客リクエスト情報を生成し、情報提供装置300毎に提供することができる。店舗情報は、異なる複数の情報提供サイトに掲載されることもある。このような場合であっても、集客スイッチ装置100による集客要請は、集客支援装置200で一元的に管理されているので、異なる各情報提供サイトでユーザが集客リクエスト情報を閲覧できるようにすることができる。
【0091】
例えば、集客支援装置200は、予め店舗毎に、店舗情報が掲載される1つ又は複数の異なる情報提供装置300を登録することができる。そして、集客スイッチ装置100の固有識別IDに対して、登録された各情報提供サイトと紐付く各店舗ID(例えば、各情報提供サイトで管理される店舗ID)を関連付けて記憶しておき、集客要請データを受信した場合、固有識別IDに紐付く1つ又は複数の情報提供サイトに、集客リクエスト情報を提供するように構成することができる。同じ店舗であっても、複数の情報提供サイト毎に管理される店舗IDが異なることがあるが、集客支援装置200が、集客スイッチ装置100に対応する店舗と、複数の情報提供サイトとの紐付けを管理するので、どの情報提供サイトからでも集客リクエスト情報をユーザに提供することができる。
【0092】
このような集客支援装置200の一元管理は、店舗側の手間が軽減される。すなわち、複数の情報提供サイトに登録していても、これらの情報提供サイトは連携していない。このため、本発明の集客支援装置200により、それぞれの情報提供サイトに対する集客リクエスト情報の登録の手間が省ける。なお、この場合の課金は、集客リクエスト情報を提供する情報提供サイトの数に応じて異なるように設定(例えば、情報提供サイトの数が多い程、高い課金設定)することも可能である。
【0093】
また、本発明の集客支援システムは、集客スイッチ装置100以外の集客を希望する施設で利用(操作)される電話機や通信機能を備える端末装置、端末装置からネットワークを介して接続可能な所定のウェブサイトを提供するサーバ装置と接続可能に構成することができる。そして、これら集客スイッチ装置100以外の入力手段を介した集客要請を集約して情報提供装置300に提供(送信)するように構成することができる。
【0094】
ここで、通信機能を備える端末装置とは、例えば、多機能携帯電話機やPDA(Personal Digital Assistant)等のデータ通信機能及び演算機能(CPU等)を備えた携帯(モバイル)情報端末、ノートパソコンやタブレット型コンピュータ等である。また、所定のウェブサイトを提供するサーバ装置とは、情報提供装置300又は情報提供装置300以外のウェブサイトを提供する情報提供装置である。
【0095】
例えば、集客支援装置200は、公衆交換電話網又はIP網における電話番号が割り当てられており、店舗は、電話機(固定電話機、通話機能を備えた移動通信機器を含む)から集客支援装置200に電話を掛ける。集客支援管理部221は、集客支援装置200に着信した着信呼を受け付け、電話機からの着信呼を集客スイッチ装置100のON操作に対応する集客要請データとして受信することができる。同様に、集客支援管理部221は、電話機からの着信呼を集客スイッチ装置100のOFF操作に対応する集客要請解除データとして受信することができ、上述した集客要請登録処理及び集客要請登録解除処理を行うことができる。なお、電話機の着信呼に対しては、集客要請及び集客要請解除を選択する自動音声応答処理を行ったり、予め電話番号の末尾に集客要請/集客要請解除を識別する番号を付与したりすることもできる。集客支援管理部221は、電話機(発信番号)を識別情報として店舗を判別し、集客要請処理/集客要請解除処理を行うことができる。
【0096】
また、集客支援装置200は、集客を希望する施設で操作される端末装置に、集客要請及び集客要請解除を入力可能な管理画面を提供し、管理画面を介したON/OFFの入力操作に基づいて、集客スイッチ装置100のON操作に対応する集客要請データ及び集客スイッチ装置100のOFF操作に対応する集客要請解除データを受信するように構成することができる。この場合、集客支援管理部221は、端末装置を識別する個体識別情報(MACアドレスなど)や予め登録されたユーザ情報(ログイン名、パスワード)を用いて認証処理を行い、端末装置と店舗との紐付けを判別して集客要請処理/集客要請解除処理を行うことができる。
【0097】
また、集客支援装置200は、端末装置がネットワークを介して接続可能なウェブサイトを提供するサーバ装置と接続することができ、サーバ装置が、集客要請及び集客要請解除を入力可能な管理画面を提供することができる。この場合、サーバ装置は、管理画面を介したON/OFFの入力操作に関する情報を集客支援装置200に送信し、集客支援管理部221は、集客スイッチ装置100のON操作に対応するウェブサイトへの入力操作に関する情報を集客要請データとして集客要請登録処理を行うとともに、集客スイッチ装置100のOFF操作に対応するウェブサイトへの入力操作に関する情報を集客要請解除データとして集客要請登録解除処理を行うことができる。
【0098】
なお、ウェブサイト(サーバ装置)でも、端末装置を識別する個体識別情報(MACアドレスなど)や予め登録されたユーザ情報(ログイン名、パスワード)を用いた認証処理を行い、端末装置と店舗との紐付けを判別することができる。また、ウェブサイト(サーバ装置)は、集客支援装置200に対してリダイレクト処理を行うことができる。ウェブサイトは、端末装置から入力操作に応じて集客支援装置200にリダイレクト処理を行い、上述したように集客支援装置200が、集客要請及び集客要請解除を入力可能な管理画面を端末装置に提供するように構成することもできる。
【0099】
そして、情報提供部222は、電話機、端末装置又は/及びサーバ装置(ウェブサイト)からの各集客要請を集約して、情報提供装置300に提供することができる。ここで、情報提供部222は、集客スイッチ装置100の集客要請データと共に又は個別に、集客スイッチ装置100以外の入力手段によって入力された集客要請を、情報提供装置300に提供することができる。
【0100】
また、集客スイッチ装置100は、照明機器102を備え、スイッチ101のON/OFF状態やバッテリ残量等に対して所定の発光を行い、視覚的に各ステータスを表現しているが、これに限るものではない。照明機器102の代わりに、例えば、小型ディスプレイ装置等で、文字情報で各ステータスを表示したり、音や音声で表現するように構成することもできる。また、照明、文字、音、音声などを任意に組み合わせて、各ステータスを表現するように構成することもできる。
【0101】
また、ユーザ端末400は、例えば、多機能携帯電話機やPDA(Personal Digital Assistant)等のデータ通信機能及び演算機能(CPU等)を備えた携帯(モバイル)情報端末、ノートパソコンやタブレット型コンピュータ等が含まれる。
【0102】
また、集客支援装置200は、ハードウェア構成として上述以外にも、液晶ディスプレイなどの表示装置、装置全体(各部)の制御を司るCPU、メモリ(主記憶装置)、マウス、キーボード、タッチパネル、スキャナ等の操作入力手段、プリンタ、スピーカなどの出力手段、補助記憶装置(ハードディスク等)等を備えることができる。また、集客支援装置200は、1つ装置単体のシステム構成や複数の装置がネットワーク接続されたシステム構成とすることもできる。
【0103】
また、集客支援装置200の各機能は、プログラムによって実現可能であり、各機能を実現するために予め用意されたコンピュータプログラムが補助記憶装置に格納され、CPU等の制御部が補助記憶装置に格納されたプログラムを主記憶装置に読み出し、主記憶装置に読み出された該プログラムを制御部が実行することで、各部の機能を動作させることができる。
【0104】
また、上記プログラムは、コンピュータ読取可能な記録媒体に記録された状態で、集客支援装置200に提供することも可能である。コンピュータ読取可能な記録媒体としては、CD−ROM等の光ディスク、DVD−ROM等の相変化型光ディスク、MO(Magnet Optical)やMD(Mini Disk)などの光磁気ディスク、フロッピー(登録商標)ディスクやリムーバブルハードディスクなどの磁気ディスク、コンパクトフラッシュ(登録商標)、スマートメディア、SDメモリカード、メモリスティック等のメモリカードが挙げられる。また、本発明の目的のために特別に設計されて構成された集積回路(ICチップ等)等のハードウェア装置も記録媒体として含まれる。