(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】特開2019-102039(P2019-102039A)
(43)【公開日】2019年6月24日
(54)【発明の名称】DNA−IOT認証システム技術
(51)【国際特許分類】
G06Q 50/02 20120101AFI20190603BHJP
G06Q 50/10 20120101ALI20190603BHJP
【FI】
G06Q50/02ZJA
G06Q50/10
【審査請求】未請求
【請求項の数】7
【出願形態】書面
【全頁数】10
(21)【出願番号】特願2017-244463(P2017-244463)
(22)【出願日】2017年12月5日
(71)【出願人】
【識別番号】515154377
【氏名又は名称】ナノバイオIT株式会社
(72)【発明者】
【氏名】井藤 久男
(72)【発明者】
【氏名】山田 慎一郎
【テーマコード(参考)】
5L049
【Fターム(参考)】
5L049CC01
5L049CC11
(57)【要約】 (修正有)
【課題】農作物、畜産、水産物及び工業製品等の物品の認証について、DNA−IOT認証を可能にするシステムを提供する。
【解決手段】DNA−IOT認証システムは、農作物、畜産、水産物及び工業製品の品種の特定をDNAで行い、産地の特定を4つの同位体元素の中性子の数で行い、品質の特定を和牛等の畜産物格付け等級については、肉のうまみ成分であるアミノ酸の中のオレイン酸の濃度並びに匂い成分の濃度データ等により、客観的、科学的な根拠の有る数値データをDNA−IOT認証システムデジタル情報としてデータ化すると共に、DNA塩基配列データとして一括に認証する。紙幣や有価証券等の偽造・変造防止のための真贋判定の認証を行う為、DNA−IOT認証システムデジタル情報をデータ化すると共に、DNA塩基配列データとしてこれらのデータを運用管理する為のコンピュータを用いた認証センターを全世界レベルで構築を行う。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
DNA−IOT認証システム技術(1)は物品の認証に係る種の特定をDNA(2)で行い、産地の特定を酸素と窒素と炭素と水素の同位体元素の中性子の数(3)で行い、品質の特定を和牛等の畜産物の格付け等級に於いては、肉のうまみ成分であるアミノ酸の中のオレイン酸の濃度並びに匂い成分の濃度データ(4)等により品質等級の格付けを客観的な科学的な根拠の有る数値データとして判定するシステム技術である。これらのデータを01のデジタルデータ化すると共にDNA塩基配列データ(5)とするシステムである。
【請求項2】
DNA−IOT認証システムデジタルデータ情報(1)としての物品の認証に係る産地の特定データをDNA(2)及び産地の特定を行う4つの同位体元素の中性子の数(3)、並びに品質の特定を行う畜産・農業・水産物の品質の格付けを行う肉のアミノ酸や匂い成分の濃度、ミネラル成分の数値及び糖度データ等のデータを客観的で科学的に根拠の有る数値データとして判定するシステム技術(1)で有るがこれらの総てのデータを01のデジタルデータ化すると共にDNA塩基配列データ(5)としてこれらのデータを運営管理する為のコンピュータを用いた認証センター(6)を最終的には全世界的レベルで構築を行うものである。
【請求項3】
当該DNA−IOT認証システム情報(1)はRFIDタグ媒体(7)として非該物品に付与されても良い。
こうすることにより非接触で該被物品の該DNA−IOT認証システムデジタル情報(1)の認証確認ができ、確認作業が容易になる。
【請求項4】
当該DNA−IOT認証システムデジタル情報(5)はバーコードデータ(8)として該被物品に付与されて良い。
こうすることにより、該被物品に直接バーコード印刷を施し、あるいはバーコード印刷したラベルを該被物品に添付することによって、当該DNA−IOT認証システムデジタル情報(5)該被物品に容易に付与させることができる。
【請求項5】
当該DNA−IOT認証システムデジタル情報(1)を書き込むバーコードには、磁場を供給することがなく電磁共鳴を生じる電磁共鳴物質を混入して偽造・変造が容易にできないセキュリティバーコード(9)を用いる事が可能である。
一般のバーコードはその情報画像をカメラ等にて容易に偽造・変造が可能であるが、バーコードインクの中に偽造・変造が出来ない電磁共鳴物質を混入することにより、バーコードデータの偽造・変造
【請求項6】
当該DNA−IOT認証システムデジタル情報(1)は、ナノホログラムデータとして被該物品に付与されても良い。
こうすることにより、該被物品に直接ナノホログラムメモリー(10)を彫刻するかあるいはナノホログラムメモリー(10)を施したラベルを該被物品に添付することによって、該DNA−IOT認証システムデジタル情報(1)を該被物品に容易に添付させることができる。
【請求項7】
当該DNA−IOT認証システムデジタル情報(5)を当該物品に付与するやり方としては、当該物品の形態により個体、液体、気体(PMサイズ以下の超微粒子)、粉体、及び顆粒の中から選ばれた合成DNA塩基配列媒体(5)であっても良い。こうすることにより、被当該物品が液体、気体、粉体、及び顆粒媒体だと容器に収納されて取り扱われるが、当該DNA−IOT認証システムデジタル情報(1)を合成DNA塩基配列媒体(5)として当該物品に混入させることも可能で有り、当該物品に混入された合成DNA塩基配列媒体(5)を直接採取してDNA−IOT認証システムデジタル情報(1)の認証を行う事が可能になる。
DNA−IOT認証システムデジタル情報(5)の認証確認方法としては、合成DNA塩基配列媒体(5)に混入された偽造・変造が出来ない検知物質(例えば、電磁共鳴物質や特殊な検知物質等)を検知するか、合成DNA塩基配列媒体(5)に対応する蛍光体(11)を用いた1本鎖合成DNA塩基配列媒体を用いて蛍光体の発色を検知することで合成DNA塩基配列媒体(5)を検知することにより可能となる。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は農作物、畜産・水産物、等の品種の特定をDNA解析により行い、それらの物品の産地の特定を酸素と窒素、水素、炭素の4つの同位体元素の中性子の数の解析により行い、品質の特定については、畜産物の和牛を例に取れば、和牛のアミノ酸のオレイン酸の濃度や匂い成分の解析により格付け等級を行い、農作物の果物等については、糖度やミネラル分の数等により品質の特定を行う技術である。これらの数値データをDNAデータとすると同時にそのDNAデータを01のデジタルデータとしてバーコードやRFIDタグデータとして物品に印刷添付を行い、物品の認証を行う認証システム技術で有る。工業製品等については、当該商品の製造会社の社長のDNAを用いて、製品のネームプレートや製品の金属部品の表面にバーコードデータやRFIDタグデータとして印刷添付するかデジタルデータ化されたDNA微粒子を焼結金属として製品に内添することも可能である。製品が液体である場合には、当該DNAデータ化されたDNA素粒子を液体の中に混合することで、製造会社の特定や製造年月日、品質特定を行う事が可能となる。
【背景技術】
【0002】
従来、農作物、畜産、水産物の物品の認証については品種や産地や品質の各々の特定データを認証する技術は存在しているが、それらのデータを全てDNAデジタルデータとして一括に取り扱う技術は存在して居なかった。工業製品についてもその製品並びに部品等の真贋判定については、各製造会社に問い合わせて鑑定しなければ出来ない状況で有った。工業製品等について製造会社の社長のDNA等のデータが製品並びに部品の一部に内添されて居れば、製造会社等の社長のDNAを採取して照合を行う事は世界的なレベルで可能となる。今後始まる21世紀の第4次産業革命はIOT革命と言われて居りますが、物品の認証の革新的技術が必要とされて居ります。
【先行技術文献】
【0003】
【特許文献1】特開2008−2007028952号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1に記載の発明は、DNAの塩基配列をDNAインク化して、このDNAインクを用いて商品等に印刷することで、偽造又は改ざんを防止する提案で有り、そのDNAの塩基配列を特定の波長を有する蛍光体の発光に寄り検出するものである。これらの技術は特定の塩基配列の検出に寄り商品の真贋判定や一部種の特定には有効と考えられるが、DNA−IOT認証システム技術が要求する種の特定、産地の特定、品質の特定を目的とするものではない。現状では、IOT認証システム技術として物品(農産物、畜産・水産物及び工業製品等)の種の特定、産地の特定、品質の特定を科学的に認証する事が要求されて居ります。和牛を例に取れば、種の特定として牛の種の特定、産地の特定、品質の特定が要求されているが、特に和牛の品質の格付け等級については、A1〜A5の格付け等級が成されているが、日本では農水省の格付け協会の専門委員が格付け等級を行って居り、20年ぐらい前より特に欧州を中心にして人間の判断による格付け等級であり科学的根拠に欠けるとの批判や指摘を受けていた。
【0005】
本発明にかかる第1のDNA−IOT認証システム技術は、種の特定をDNAで行い、産地の特定を酸素、窒素、炭素、水素の同位体元素の中性子の数で行い、品質の特定については、和牛を例に取れば和牛の肉のアミノ酸の中のオレイン酸の濃度及び匂い成分の濃度の数値データに基づいて科学的に格付け等級を行うものである。和牛以外の畜産物についてもうまみ成分のアミノ酸の濃度や匂い成分の濃度に寄り格付け等級を行う事が可能になる。農水産物の品質の格付けについてもその産物特有の糖度やその他のうまみ成分の濃度に寄る格付け及び農作物ミネラル分の成分濃度数により品質等級の格付けが科学的な数値データとして行う事が可能になる。
【0006】
また、本発明にかかる第2のDNA−IOT認証システム技術は、これらの数値データをDNAに寄る種の特定、4つの同位体元素の中性子の数による産地の特定データ、品質の特定データをデジタルデータ化すると同時にDNAデータに変換して、全てのデータをDNAデータとして認証管理を行うDNA−IOT認証システム技術である。これにより、全ての物品の認証を科学的に客観的に確実に判定する事を目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
{請求項1}本発明にかかる第1のDNA−IOT認証システム技術は物品の認証に係る種の特定をDNAで行い、産地の特定を酸素と窒素と炭素と水素の同位体元素の中性子の数で行い、品質の特定を和牛等の畜産物の格付け等級については、肉のうまみ成分であるアミノ酸の中のオレイン酸の濃度並びに匂い成分の濃度のデータに寄り格付け等級を行うものである。農産物、水産物等については、うまみ成分の数値データとしてアミノ酸の濃度や匂い成分の濃度、並びにミネラル成分の数値及び糖度データ等で品質等級の格付けを客観的な科学的に根拠の有る数値データとして判定する。これらのデータを01のデジタルデータ化すると共にDNA塩基配列データとするシステムである。
【0008】
当該DNA−IOT認証物品については、固有のID情報を持たせると同時に該ID情報には、種の特定としてのDNAデータ、産地の特定データとして4つの同位体元素の中性子の数値データ、品質の特定データとしては、アミノ酸の数やうまみ成分のアミノ酸の濃度や匂い成分の濃度の数値データ、ミネラル成分の含有数値データ、当該製造責任者のDNAデータ等を含む。それらの当該物品にすべての数値データをデジタルデータ化すると同時にDNAの塩基配列データ化を行うものとする。
【0009】
(請求項2)当該DNA−IOT物品認証システム技術を管理運営する為の認証センターを最終的には全世界的レベルで構築を行うものとする。
【0010】
(請求項3)当該DNA一IOT認証システムデジタル情報はRFIDタグ媒体として非該物品に付与されても良い。
こうする事により非接触で該被物品の該DNA−IOTデジタル認証データの確認ができ、確認作業が容易になる。
【0011】
{請求項4}当該DNA−IOT認証システムデジタル情報はバーコードデータとして該被物品に関して付与されても良い。
こうすることにより、該被物品に直接バーコード印刷を施し、あるいはバーコードを印刷したラベルを該被物品に添付することによって、該DNA−IOT認証デジタルシステム情報を該被物品に容易に付与させることができる。
【0012】
{請求項5}当該DNA−IOT認証システムデジタル情報を書き込むバーコードには、磁場を供給することなく電磁共鳴を生じる電磁共鳴物質もバーコードインクの素材に混入して偽造・変造が容易に出来ないセキュリティバーコードを用いる事も可能である。
こうすることにより、一般のバーコードはその情報画像をカメラ等により容易に偽造・変造が可能であるがバーコードインクの中に偽造・変造が容易に出来ない電磁共鳴物質を混入することにより、バーコードデータの偽造・変造を防止する事が可能になる。近年、携帯端末を用いてバーコードデータを読み取り電子決済を行う事が可能になり、今後大幅な普及が予測されるが同時にバーコードの偽造・変造も含めた通信販売等におけるバーコードを含む物品の偽造・変造が大幅に拡大する事が予想される。それらの被害を防止する手段として当該セキュリティバーコードの需要が拡大するものと考えられる。
【0013】
{請求項6}当該DNA−IOT認証システムデジタル情報は、ナノホログラムメモリーデータとして被該物品に関して付与されても良い。
こうすることにより、該被物品に直接ナノホログラムメモリーを彫刻するかあるいはナノホログラムメモリーを施したラベルを該被物品に添付することによって、該DNA−IOTデジタル認証システム情報を該被物品に容易に付与させることができる。
【0014】
(請求項7)当該DNA−IOT物品認証システム技術情報を当該物品に付与するやり方としては、当該物品の形態により個体、液体、気体(PMサイズ以下の超微粒子)、粉体及び顆粒の中から選ばれたDNA媒体で有っても良い。こうすることにより、非当該物品が液体、気体、粉体、及び顆粒だと容器に収納されて取り扱われるが、当該DNA−IOT物品認証データを容器にバーコードデータ等として容器に添付することに寄り適用が可能になる。従って、あらゆる種類の物品に適用が可能となる。
又、DNA−IOT認証情報を基にしたDNAの塩基配列を作成してそれを当該物品に混合させることも可能であり、当該物品に混入されたDNA−IOT認証システム情報(11)を直接採取して認証を行う事も可能になる
【発明の効果】
【0015】
(請求項1)本発明に係るDNA−IOT認証システム技術を用いる事により農業・畜産・漁業並びに工業製品等の物品の認証について種の特定をDNA解析データで行い、産地の特定を酸素、窒素、炭素、水素の4つ同位体元素の中性子の数のデータで行い、品質の特定については、畜産物については、当該肉片のアミノ酸の濃度並びに匂い成分の濃度等の数値データにより品質の格付けを行うと同時に種の特定データ、産地の特定データ並びに品質の特定データの全てをデジタルデータ化すると同時にDNAの塩基配列データとして認証管理を行う事により、全ての物品の認証管理を科学的に客観的に確実に認証判定が可能になる。
【0016】
この事によりDNA−IOT認証がコンピュータデータとして取扱いが可能となる。同時にDNAデータとして取扱いも可能になり、従来、認証業務が困難であった気体や液体の物品認証にもDNAをインク化するなりして液体や気体の中に混入する事により物品の認証が可能になる。
【0017】
(請求項2)によれば、当該DNA−IOT物品認証システム技術を管理運営する為の認証センターを全世界的レベルで構築する事が可能となる。認証行為については、携帯端末を用いて消費者が該物品の認証データを該物品に添付されたセキュリティバーコード等を通じてアクセスすれば、認証センターを通じて物品の種の特定や、産地並びに品質の特定データを即時に把握、認証する事が可能になる。
【0018】
(請求項3)によれば、該DNA−IOT認証システムデジタル情報は、RFIDを媒体として該被物品に関して付与されるので、非接触で該被物品の該DNA−IOT認証システムデジタル情報の確認ができ、認証作業が容易になる。
【0019】
(請求項4)によれば、該DNA−IOT認証システムデジタル情報はバーコードを媒体として該被物品に付与されるので、該被物品に直接バーコードを印刷し、あるいはバーコード印刷したラベルを該被物品に添付する事によって該DNA−IOT認証システムデジタル情報を該被物品に容易に付与させることが出来る。
【0020】
(請求項5)によれば、当該DNA−IOT認証システムデジタル情報を書き込むバーコードは通常使用されている一般のバーコード以外に電磁共鳴物質をバーコードインクの中に混入して偽造・変造が容易に出来ないセキュリティバーコードを用いる事も可能である。近年、バーコードデータを読み取り電子決済を行う通信販売等の取引の普及が予測されているが同時にバーコードを含む物品の偽造・変造の被害が拡大する事が予測される。それらの被害を防止する手段として当該セキュリティバーコードの技術は不可欠であり今後の需要が拡大するものと考えられる。
【0021】
(請求項6)によれば、当該物品にDNA−IOT認証システムデジタル情報をナノホログラムメモリーに直接刻印するかあるいはナノホログラムメモリーを施したラベルを該被物品に添付する事によって、該被物品に容易に付与させることができる。
現在、紙幣を含む有価証券等の偽造・変造防止対策として3Dホログラムが使用されているが、この3Dホログラムの真贋判定は一般人ではその真贋判定は困難である。それ故、偽造紙幣や有価証券が多発されているのが現状で有る。今回、開発されたナノホログラムメモリー媒体は、ナノサイズの彫刻技術を用いてホログラムメモリー媒体を作成するものであり、およそ3ミリ平方角で3Kバイトの情報を書き込むことが可能で有る。このナノホログラムメモリーは高精細のCCDセンサーを用いて情報を読み取ることが可能である。この技術を3Dホログラムと共に紙幣や有価証券に適用すれば、ナノホログラムメモリー情報を解読可能なCCDセンサーを携帯端末に搭載する事により一般人が店頭等に於いて容易に紙幣や有価証券の真贋判定が可能になる。このCCDカメラセンサーは高精細なカメラセンサーとしての一般使用も可能で有る。
【0022】
(請求項7)によれば、当該DNA−IOT認証システムデジタル情報を当該物品に付与するやり方としては、当該物品の形態により個体、液体、気体(PMサイズ以下の超微粒子)、粉体及び顆粒の中から選ばれた1種類のDNA塩基配列媒体で有っても良い。こうすることにより、非当該物品が個体、液体、気体、粉体、及び顆粒のだと容器に収納され取り扱われる事も可能であるが、当該DNA−IOT認証システムデジタル情報をバーコードデータとして容器に添付することも可能となる。又、DNA−IOT認証システムデジタル情報を基にした合成DNA塩基配列を作成して当該物品に混合(11)させることが可能であり、当該物品に混入されたDNA−IOT認証システムデジタル情報を個体、気体、液体、粉体及び顆粒状の当該物品よりDNA塩基配列を採取してDNA−IOT認証システムデジタル情報を認証解析する事が可能となる。
特に、当該物品が薬品や高価な液体の場合等に於いては、錠剤や液体をそのまま供給される場合が発生する。例としては、避妊薬等の薬品を錠剤の状態で供給される場合に於いては、その真贋判定が極めて困難な場合が生じる。そのような場合には、薬品の錠剤にDNA−IOT認証システムデジタル情報を保有する合成DNA塩基配列媒体を錠剤に可食性DNAインクを用いてマークを印刷するとか薬品の錠剤の中に合成DNA塩基配列媒体(11)を混入したり、液体の場合は、液体の中に合成DNA塩基配列媒体を混入する事により一般消費者が携帯端末等を用いて事前に当該物品の真贋反対が可能になる。
【図面の簡単な説明】
【0023】
【
図1】本発明に係る第1のDNA−IOT認証システムに関する具体例を示すブロック図である。
【
図1-A】本発明に係る第1のDNA−IOT認証システム技術に関する種の特定に関する具体例を示すブロック図である。
【
図1-B】本発明に係る第1のDNA−IOT認証システム技術に関する産地の特定に関する具体例を示すブロック図である。
【
図1-C】本発明に係る第1のDNA−IOT認証システム技術に関する品質の特定に関する具体例を示すブロック図である。
【
図2】は本発明に係る請求項2のDNA−IOT認証システムに関する世界的ネットワークを示すブロック図である。
【
図3】は、請求項3に係るDNA−IOT認証システム技術のRFIDタグを用いた認証システムに関する具体例を示すブロック図である。
【
図3-A】請求項3に係るDNA−IOT認証システム技術のRFIDタグ及びバーコードなどを用いたDNA−IOTシステムのブロック図である。
【
図4】は、請求項4に係るDNA−IOT認証システム技術のバーコードを用いた認証システムに関する具体例を示すブロック図である。
【
図5】は、請求項5に係るDNA−IOT認証システム技術のセキュリティバーコードを用いた認証システムの具体例を示すブロック図である。
【
図6】は、請求項6に係るDNA−IOT認証システム技術のナノホログラムメモリーを用いた認証システムの具体例を示すブロック図である。
【
図7】は、請求項7に係るDNA−IOT認証システム技術の非当該認証物質の形態が個体、液体、気体、粉体及び顆粒状の物質にDNA塩基配列情報を保有した物質を混合(11)し、それらを対応するDNA塩基配列の末端に蛍光体(12)を付けて化学反応させる非当該認証物質の認証を行う具体例を示すブロック図である。
【0024】
以下に、本発明の実施の形態を、図面を参照して説明する。
(請求項1)
図1の実施例で、第1のDNA−IOT認証システム(1)を示している。当該認証物品の種の特定DNA(2)で行い、産地の特定を4つの同位体元素の中性子の数(3)で行い、品質の特定を畜産物の場合には、当該肉のアミノ酸の濃度や匂い成分濃度(4)で行う。
これらの数値データをデジタル化してDNA塩基配列データとして認証するDNA−IOT認証システム(5)である。
【0025】
(請求項2)
図2の実施例でDNA−IOT認証システム技術を管理する為の認証センターを日本国内以外に米国、欧州、東南アジア、中東に構築(6)するものである。
【0026】
(請求項3)
図3の実施例で、当該物品の認証についてRFIDタグ(7)用いて認証するDNAIOT認証システム(5)である。
【0027】
(請求項4)
図4の実施例で当該物品の認証についてバーコード(8)を用いて認証するDNA−IOT認証システム(5)である。
【0028】
(請求項5)
図5の実施例で、当該物品の認証について偽造・変造が不可能なセキュリティバーコード(9)を用いて認証するDNA−IOT認証システム(5)である。一般に用いられているバーコードはカメラ等を用いて偽造・変造が可能であるが偽造・変造が不可能な電磁共鳴等の物資質をバーコードインクに混入することにより、セキュリティバーコード(9)を用いたDNA−IOT認証システム(5)である。
【0029】
(請求項6)
図6の実施例で、当該物品の認証についてナノホログラムメモリー(10)を用いたラベルを当該物品に直接彫刻するか、ナノホログラムメモリーを施したラベルを当該物品に添付することにより認証を行うDNA−IOT認証システム(5)である。
【0030】
(請求項7)
図7の実施例では、当該物品が個体、液体、気体、粉体及び顆粒物質等の場合、当該物質に合成DNA塩基配列媒体(5)を混入させることによりDNA塩基配列物質を採取して直接解析するか、1本鎖DNAの場合は、対応する合成DNAの末端基に蛍光体を施し、DNA塩基配列媒体(5)施すことにより蛍光体を発行させる事により合成DNA塩基配列媒体(5)を検知するDNA−IOT認証システム(5)である。
【符号の説明】
【0031】
(1) DNA−IOT認証システムセンター
(2) DNA塩基配列情報
(3) 産地の特定データ
(4) 品質の特定データ
(5) 合成DNA塩基配列媒体
(6) 世界レベルのDNA−IOT認証システムセンター
(7) RFIDタグ
(8) バーコードラベル
(9) セキュリティバーコードラベル
(10) ナノホログラムメモリー媒体
(11) 蛍光物質を結合した合成DNA塩基配列媒体