特開2019-102779(P2019-102779A)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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特開2019-102779キャリア基板及び上記キャリア基板を用いた半導体パッケージの製造方法
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】特開2019-102779(P2019-102779A)
(43)【公開日】2019年6月24日
(54)【発明の名称】キャリア基板及び上記キャリア基板を用いた半導体パッケージの製造方法
(51)【国際特許分類】
   H05K 3/46 20060101AFI20190603BHJP
   H01L 25/065 20060101ALI20190603BHJP
   H01L 25/07 20060101ALI20190603BHJP
   H01L 25/18 20060101ALI20190603BHJP
   H05K 3/00 20060101ALI20190603BHJP
【FI】
   H05K3/46 B
   H01L25/08 H
   H05K3/46 Q
   H05K3/46 E
   H05K3/00 X
【審査請求】有
【請求項の数】18
【出願形態】OL
【全頁数】24
(21)【出願番号】特願2018-44712(P2018-44712)
(22)【出願日】2018年3月12日
(31)【優先権主張番号】10-2017-0160577
(32)【優先日】2017年11月28日
(33)【優先権主張国】KR
(71)【出願人】
【識別番号】594023722
【氏名又は名称】サムソン エレクトロ−メカニックス カンパニーリミテッド.
(74)【代理人】
【識別番号】110000877
【氏名又は名称】龍華国際特許業務法人
(72)【発明者】
【氏名】リー、ジェ エアン
(72)【発明者】
【氏名】ジェオン、タエ スン
(72)【発明者】
【氏名】コ、ヨン グワン
(72)【発明者】
【氏名】チョイ、イク ジュン
(72)【発明者】
【氏名】ビュン、ジュン ソー
【テーマコード(参考)】
5E316
【Fターム(参考)】
5E316AA05
5E316AA15
5E316AA22
5E316AA35
5E316BB15
5E316CC16
5E316CC31
5E316CC32
5E316CC33
5E316CC34
5E316CC37
5E316CC38
5E316CC39
5E316CC40
5E316DD02
5E316DD03
5E316DD17
5E316DD22
5E316DD32
5E316DD44
5E316EE33
5E316FF04
5E316HH11
5E316JJ02
(57)【要約】
【課題】分離防止設計が導入された新しいタイプのキャリア基板、及びこれを用いて半導体パッケージを製造する方法を提供する。
【解決手段】本発明は、コア層と、上記コア層上に配置された第1金属層と、上記第1金属層上に配置された離型層と、上記離型層上に配置された第2金属層と、を含み、上記第1金属層、上記離型層、及び上記第2金属層のうち少なくとも一つの層は、上記コア層の面積よりも小さい面積を有する複数の単位パターン部を構成するキャリア基板、及び上記キャリア基板を用いた半導体パッケージの製造方法に関するものである。
【選択図】図9
【特許請求の範囲】
【請求項1】
コア層と、
前記コア層上に配置された第1金属層と、
前記第1金属層上に配置された離型層(release layer)と、
前記離型層上に配置された第2金属層と、を含み、
前記第1金属層、前記離型層、及び前記第2金属層のうち少なくとも一つの層は、前記コア層の面積よりも小さい面積を有する複数の単位パターン部を構成する、キャリア基板。
【請求項2】
前記複数の単位パターン部は互いに物理的に所定の距離離隔される、請求項1に記載のキャリア基板。
【請求項3】
前記複数の単位パターン部のそれぞれの側面は前記コア層の一面に対する傾斜角が鋭角を有する、請求項1又は2に記載のキャリア基板。
【請求項4】
前記複数の単位パターン部はそれぞれ前記離型層及び前記第2金属層を含み、前記離型層及び前記第2金属層は前記コア層よりも小さい面積を有する、請求項1から3のいずれか一項に記載のキャリア基板。
【請求項5】
前記第1金属層は前記コア層の上面及び側面の全部を覆う、請求項4に記載のキャリア基板。
【請求項6】
前記複数の単位パターン部のそれぞれは前記第1金属層をさらに含み、前記第1金属層は前記コア層よりも小さい面積を有する、請求項4に記載のキャリア基板。
【請求項7】
前記コア層の上面の一部及び側面は前記第1金属層の単位パターン部の間から露出している、請求項6に記載のキャリア基板。
【請求項8】
前記コア層はガラス板(glass plate)である、請求項1から7のいずれか一項に記載のキャリア基板。
【請求項9】
前記第1金属層及び前記第2金属層はそれぞれ複数の層を積層して構成される、請求項1から8のいずれか一項に記載のキャリア基板。
【請求項10】
前記第1金属層及び前記第2金属層はそれぞれ、チタン(Ti)層及び銅(Cu)層の積層体を含む、請求項9に記載のキャリア基板。
【請求項11】
前記第2金属層のうち銅(Cu)層は、前記第1金属層のうち銅(Cu)層よりも厚い、請求項10に記載のキャリア基板。
【請求項12】
前記離型層は無機離型層である、請求項1から11のいずれか一項に記載のキャリア基板。
【請求項13】
コア層、前記コア層上に配置された第1金属層、前記第1金属層上に配置された離型層、及び前記離型層上に配置された第2金属層を含み、前記第1金属層、前記離型層、及び前記第2金属層のうち少なくとも一つの層は、前記コア層の面積よりも小さい面積を有する複数の単位パターン部を構成するキャリア基板を設ける段階と、
前記複数の単位パターン部上にインターポーザを形成する段階と、
前記単位パターン部が互いに分離されるように、前記キャリア基板及び前記インターポーザをソーイングする段階と、
前記ソーイングされたそれぞれのインターポーザ上に複数の半導体チップを配置する段階と、
前記ソーイングされたそれぞれのインターポーザ上に前記複数の半導体チップを封止する封止材を形成する段階と、
前記半導体チップが一つ以上互いに分離されるように、前記ソーイングされたそれぞれのキャリア基板、単位パターン部、インターポーザ、及び封止材をトリミングする段階と、
前記トリミング後に製造されたそれぞれの半導体パッケージから前記ソーイング及びトリミングされたキャリア基板を分離する段階と、を含む、半導体パッケージの製造方法。
【請求項14】
前記複数の単位パターン部は互いに物理的に所定の距離離隔される、請求項13に記載の半導体パッケージの製造方法。
【請求項15】
前記ソーイング及びトリミングされたキャリア基板を分離する段階は、前記ソーイング及びトリミングされたそれぞれの単位パターン部の離型層と第2金属層とが分離されることである、請求項13又は14に記載の半導体パッケージの製造方法。
【請求項16】
前記ソーイング及びトリミングされたキャリア基板を分離する段階の後に、前記ソーイング及びトリミングされたそれぞれのインターポーザに残存する第2金属層をエッチング法で除去する、請求項15に記載の半導体パッケージの製造方法。
【請求項17】
コア層と、
前記コア層上に互いに離隔して配置された複数の単位パターン部と、を含み、
前記単位パターン部はそれぞれ、離型層、及び前記離型層の前記コア層と向い合う面の反対側の面上に配置された金属層を含む、キャリア基板。
【請求項18】
前記コア層はガラス板(glass plate)である、請求項17に記載のキャリア基板。
【請求項19】
前記コア層と前記複数の単位パターン部との間に配置された第1金属層をさらに含む、請求項17又は18に記載のキャリア基板。
【請求項20】
前記第1金属層は、前記複数の単位パターン部が配置された前記コア層の一面を全部覆う、請求項19に記載のキャリア基板。
【請求項21】
前記第1金属層は、互いに異なる金属で順に形成された2つの金属層を含む、請求項19又は20に記載のキャリア基板。
【請求項22】
前記金属層は第1金属層であり、
前記単位パターン部はそれぞれ、前記離型層と前記コア層との間に配置された第2金属層をさらに含む、請求項17から21のいずれか一項に記載のキャリア基板。
【請求項23】
前記離型層及び前記第2金属層は前記コア層の一面を全部(entirety)よりは少なく覆い、且つ前記パターンは同一である、請求項22に記載のキャリア基板。
【請求項24】
コア層の上面上に第1金属層を形成する段階と、
前記第1金属層の上面上に離型層を形成する段階と、
前記離型層の上面上に第2金属層を形成する段階と、
前記第1金属層、前記離型層、及び前記第2金属層が形成された前記コア層を切断する段階と、を含み、
前記離型層及び前記第2金属層は複数の単位パターン部を形成するようにパターニングされ、
前記切断する段階は前記複数の単位パターン部の間を切断することである、
キャリア基板の製造方法。
【請求項25】
前記コア層はガラス板(glass plate)であり、
前記第1金属層は、互いに異なる金属で順に形成された2つの金属層を含み、
前記第2金属層は、互いに異なる金属で順に形成された2つの金属層を含む、請求項24に記載のキャリア基板の製造方法。
【請求項26】
前記第1金属層を形成する段階は、前記コア層の上面の全部、及び前記コア層の側面を覆う第1金属層を形成する段階を含む、請求項24又は25に記載のキャリア基板の製造方法。
【請求項27】
前記離型層を形成する段階は、前記第1金属層の上面の全部を覆う離型層を形成する段階を含み、
前記第2金属層を形成する段階は、前記第2金属層の上面の全部を覆う第2金属層を形成する段階を含み、
前記コア層を切断する段階の前に、前記複数の単位パターン部が形成されるように前記第2金属層及び前記離型層をパターニングする段階をさらに含む、請求項26に記載のキャリア基板の製造方法。
【請求項28】
前記離型層を形成する段階は、前記コア層の上面の全部(entirety)よりは少なく前記第1金属層の上面を覆い、互いに離隔した複数の単位パターン部の形態となるように前記離型層を形成する段階を含み、
前記第2金属層を形成する段階は、前記コア層の上面の全部(entirety)よりは少なく前記離型層の上面を全部(entirety)覆い、互いに離隔した複数の単位パターン部の形態となるように前記第2金属層を形成する段階を含む、請求項24から26のいずれか一項に記載のキャリア基板の製造方法。
【請求項29】
前記第1金属層を形成する段階は、前記コア層の上面を全部(entirety)よりは少なく覆い、互いに離隔した複数の単位パターン部の形態となるように前記第2金属層を形成する段階を含む、請求項28に記載のキャリア基板の製造方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、互いに並んで配置された複数の半導体チップがインターポーザを介して電気的に連結される有機インターポーザを含む半導体パッケージに関するものである。
【背景技術】
【0002】
セット(Set)の高仕様化及び/又はHBM(High Bandwidth Memory)の採用に伴い、インターポーザ(Interposer)市場が成長している。現在は、インターポーザの材料としてシリコンが主に用いられているが、大面積化及び低コスト化のために、ガラス(Glass)基板や有機(Organic)基板を用いた方式の開発が進んでいる。
【0003】
一方、最近要求されている数十マイクロメートルの微細パッドピッチに対応すべく、ダイツーダイの微細回路線が数マイクロメートルまで微細化することが求められている。かかる微細回路を実現するために、従来に比べて平坦性(Flatness)を確保したキャリアが求められている。
【0004】
また、キャリアを用いてインターポーザを含む半導体パッケージを製造する工程は、パネルサイズでインターポーザを形成した後、パッケージ工程の品質を向上させるために、例えば、クワッド(Quad)サイズで行われるようになる。この際、パネルをクワッドサイズにソーイングする過程で、キャリアが分離されるという問題が生じる可能性があるため、これを防止できる分離防止設計が求められている。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明のいくつかの目的のうちの一つは、分離防止設計が導入された新しいタイプのキャリア基板、及びこれを用いて半導体パッケージを製造する方法を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明を通じて提案するいくつかの解決手段のうちの一つは、ガラスのようなコア層上に分離(Detach)できるように金属層及び離型層を導入し、且つ金属層及び離型層がコア層の面積よりも小さい面積を有するようにパターニングすることである。
【0007】
例えば、本発明で提案する一例によるキャリア基板は、コア層と、上記コア層上に配置された第1金属層と、上記第1金属層上に配置された離型層と、上記離型層上に配置された第2金属層と、を含み、上記第1金属層、上記離型層、及び上記第2金属層のうち少なくとも一つの層は、上記コア層の面積よりも小さい面積を有する複数の単位パターン部を構成する。
【0008】
また、本発明で提案する一例による半導体パッケージの製造方法は、上記キャリア基板を設ける段階と、上記複数の単位パターン部上にインターポーザを形成する段階と、上記単位パターン部が互いに分離されるように、上記キャリア基板、上記複数の単位パターン部、及び上記インターポーザをソーイングする段階と、上記ソーイングされたそれぞれのインターポーザ上に複数の半導体チップを配置する段階と、上記ソーイングされたそれぞれのインターポーザ上に上記複数の半導体チップを封止する封止材を形成する段階と、上記半導体チップが一つ以上互いに分離されるように、上記ソーイングされたそれぞれのキャリア基板、単位パターン部、インターポーザ、及び封止材をトリミングする段階と、上記トリミング後に製造されたそれぞれの半導体パッケージから上記ソーイング及びトリミングされたキャリア基板を分離する段階と、を含む。
【0009】
なお、本発明で提案する一例によるキャリア基板は、コア層と、上記コア層上に互いに離隔して配置された複数の単位パターン部と、を含み、上記単位パターン部はそれぞれ、離型層、及び上記離型層の上記コア層と向い合う面の反対側の面上に配置された金属層を含む。
【0010】
さらに、本発明で提案する一例によるキャリア基板の製造方法は、コア層の上面上に第1金属層を形成する段階と、上記第1金属層の上面上に離型層を形成する段階と、上記離型層の上面上に第2金属層を形成する段階と、上記第1金属層、上記離型層、及び上記第2金属層が形成された上記コア層を切断する段階と、を含み、上記離型層及び上記第2金属層は複数の単位パターン部を形成するようにパターニングされ、上記切断する段階は上記複数の単位パターン部の間を切断することである。
【発明の効果】
【0011】
本発明のいくつかの効果のうちの一効果は、クワッドレベルのアセンブリ工程においてもキャリアを分離することなく安定した駆動性を確保することができるキャリア基板を提供することができ、また、これを用いて微細回路を有するインターポーザを含む半導体パッケージを製造する方法を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0012】
図1】電子機器システムの例を概略的に示すブロック図である。
図2】電子機器の一例を概略的に示す斜視図である。
図3】3D BGAパッケージが電子機器のメインボードに実装された場合を概略的に示す断面図である。
図4】2.5D シリコンインターポーザパッケージがメインボードに実装された場合を概略的に示す断面図である。
図5】2.5D 有機インターポーザパッケージがメインボードに実装された場合を概略的に示す断面図である。
図6】有機インターポーザパッケージの製造一例を概略的に示す工程図である。
図7】有機インターポーザパッケージの製造一例を概略的に示す工程図である。
図8】有機インターポーザパッケージの製造一例を概略的に示す工程図である。
図9】キャリア基板の一例を概略的に示す断面図及び平面図である。
図10】キャリア基板の他の一例を概略的に示す断面図及び平面図である。
図11】キャリア基板の他の一例を概略的に示す断面図及び平面図である。
図12】キャリア基板の他の一例を概略的に示す断面図及び平面図である。
図13】キャリア基板の製造一例を概略的に示す断面図である。
図14】キャリア基板の他の製造一例を概略的に示す断面図である。
図15】キャリア基板の他の製造一例を概略的に示す工程図である。
図16】キャリア基板の他の製造一例を概略的に示す工程図である。
図17】本発明によるキャリア基板を用いる半導体パッケージの製造一例を概略的に示す工程図である。
図18】本発明によるキャリア基板を用いる半導体パッケージの製造一例を概略的に示す工程図である。
図19】本発明によるキャリア基板を用いる半導体パッケージの製造一例を概略的に示す工程図である。
図20】本発明によるキャリア基板の反り改善効果を概略的に示すグラフである。
【発明を実施するための形態】
【0013】
以下では、添付の図面を参照して本発明の好ましい実施形態について説明する。しかしながら、本発明の実施形態は様々な他の形態に変形されることができ、本発明の範囲は以下で説明する実施形態に限定されない。また、本発明の実施形態は、当該技術分野で平均的な知識を有する者に本発明をより完全に説明するために提供されるものである。したがって、図面における要素の形状及び大きさなどはより明確な説明のために拡大縮小表示(又は強調表示や簡略化表示)がされることがある。
【0014】
電子機器
図1は電子機器システムの例を概略的に示すブロック図である。
【0015】
図面を参照すると、電子機器1000はメインボード1010を収容する。メインボード1010には、チップ関連部品1020、ネットワーク関連部品1030、及びその他の部品1040などが物理的及び/又は電気的に連結されている。これらは、後述する他の部品とも結合されて、様々な信号ライン1090を形成する。
【0016】
チップ関連部品1020としては、揮発性メモリ(例えば、DRAM)、不揮発性メモリ(例えば、ROM)、フラッシュメモリなどのメモリチップ;セントラルプロセッサ(例えば、CPU)、グラフィックプロセッサ(例えば、GPU)、デジタル信号プロセッサ、暗号化プロセッサ、マイクロプロセッサ、マイクロコントローラなどのアプリケーションプロセッサチップ;アナログ−デジタルコンバータ、ASIC(application−specific IC)などのロジックチップなどが含まれるが、これらに限定されるものではなく、これら以外にも、その他の形態のチップ関連部品が含まれ得ることは言うまでもない。また、これら部品1020が互いに組み合わされてもよいことは言うまでもない。
【0017】
ネットワーク関連部品1030としては、Wi−Fi(登録商標)(IEEE 802.11ファミリなど)、WiMAX(登録商標)(IEEE 802.16ファミリなど)、IEEE 802.20、LTE(long term evolution)、Ev−DO、HSPA+、HSDPA+、HSUPA+、EDGE、GSM(登録商標)、GPS、GPRS、CDMA、TDMA、DECT、ブルートゥース(登録商標)(Bluetooth(登録商標))、3G、4G、5G、及びそれ以降のものとして指定された任意の他の無線及び有線プロトコルが含まれるが、これらに限定されるものではなく、これら以外にも、その他の多数の無線又は有線標準やプロトコルのうち任意のものが含まれ得る。また、ネットワーク関連部品1030が、チップ関連部品1020とともに互いに組み合わされてもよいことは言うまでもない。
【0018】
その他の部品1040としては、高周波インダクタ、フェライトインダクタ、パワーインダクタ、フェライトビーズ、LTCC(Low Temperature Co−Firing Ceramics)、EMI(Electro Magnetic Interference)フィルタ、MLCC(Multi−Layer Ceramic Condenser)などが含まれるが、これらに限定されるものではなく、これら以外にも、その他の様々な用途のために用いられる受動部品などが含まれ得る。また、その他の部品1040が、チップ関連部品1020及び/又はネットワーク関連部品1030とともに互いに組み合わされてもよいことは言うまでもない。
【0019】
電子機器1000の種類に応じて、電子機器1000は、メインボード1010に物理的及び/又は電気的に連結されているか連結されていない他の部品を含むことができる。他の部品としては、例えば、カメラ1050、アンテナ1060、ディスプレイ1070、電池1080、オーディオコーデック(不図示)、ビデオコーデック(不図示)、電力増幅器(不図示)、羅針盤(不図示)、加速度計(不図示)、ジャイロスコープ(不図示)、スピーカー(不図示)、大容量記憶装置(例えば、ハードディスクドライブ)(不図示)、CD(compact disk)(不図示)、及びDVD(digital versatile disk)(不図示)などが挙げられる。但し、これらに限定されるものではなく、これら以外にも、電子機器1000の種類に応じて様々な用途のために用いられるその他の部品などが含まれ得ることは言うまでもない。
【0020】
電子機器1000は、スマートフォン(smart phone)、携帯情報端末(personal digital assistant)、デジタルビデオカメラ(digital video camera)、デジタルスチルカメラ(digital still camera)、ネットワークシステム(network system)、コンピュータ(computer)、モニター(monitor)、タブレット(tablet)、ラップトップ(laptop)、ネットブック(netbook)、テレビジョン(television)、ビデオゲーム(video game)、スマートウォッチ(smart watch)、オートモーティブ(Automotive)などであることができる。但し、これらに限定されるものではなく、これら以外にも、データを処理する任意の他の電子機器であってもよいことは言うまでもない。
【0021】
図2は電子機器の一例を概略的に示した斜視図である。
【0022】
図面を参照すると、有機インターポーザを含む半導体パッケージは、上述のような種々の電子機器において様々な用途に適用される。例えば、スマートフォン1100の本体1101の内部にはメインボード1110が収容されており、メインボード1110には種々の部品1120が物理的及び/又は電気的に連結されている。また、カメラ1130のように、メインボード1110に物理的及び/又は電気的に連結されているか連結されていない他の部品が本体1101内に収容されている。部品1120の一部はチップ関連部品であることができ、かかるチップ関連部品の一部はインターポーザパッケージ1121であってもよいが、これに限定されるものではない。電子機器が必ずしもスマートフォン1100に限定されるものではなく、上述のように、他の電子機器であってもよいことは言うまでもない。
【0023】
インターポーザを含む半導体パッケージ
一般に、半導体チップには、数多くの微細電気回路が集積されているが、それ自体が半導体完成品としての役割を果たすことはできず、外部からの物理的又は化学的衝撃により損傷する可能性がある。したがって、半導体チップ自体をそのまま用いるのではなく、半導体チップをパッケージングして、パッケージ状態で電子機器などに用いている。
【0024】
半導体パッケージングが必要な理由は、電気的連結という観点から、半導体チップと電子機器のメインボードの回路幅が異なるためである。具体的に、半導体チップは、接続パッドのサイズ及び接続パッド間の間隔が非常に微細であるのに対し、電子機器に用いられるメインボードは、部品実装パッドのサイズ及び部品実装パッド間の間隔が半導体チップのスケールより著しく大きい。したがって、半導体チップをこのようなメインボード上にそのまま取り付けることは困難であり、相互間の回路幅の差を緩和することができるパッケージング技術が要求される。
【0025】
以下では、図面を参照して、かかるパッケージング技術で製造されるインターポーザを含む半導体パッケージについてより詳細に説明する。
【0026】
図3は3D BGAパッケージが電子機器のメインボードに実装された場合を概略的に示す断面図である。
【0027】
半導体チップのうちグラフィック処理装置(GPU:Graphics Processing Unit)のような特定用途向け集積回路(ASIC:Application Specific Integrated Circuit)は、チップ個々の価格が非常に高いため、高い収率が得られるパッケージングを行うことが非常に重要である。このため、半導体チップの実装前に、数千〜数十万個の接続パッドを再配線することができるボールグリッドアレイ(BGA:Ball Grid Array)基板2210などを先ず設けた後、GPU2220などの高価な半導体チップをBGA基板2210上に表面実装技術(SMT:Surface Mounting Technology)などを用いて実装及びパッケージングして、最終的にメインボード2110上に実装している。
【0028】
一方、GPU2220の場合、高帯域幅メモリ(HBM:High Bandwidth Memory)などのメモリ(Memory)との信号経路を最小化する必要がある。このため、HBM2240のような半導体チップをインターポーザ2230上に実装してパッケージングした後、これをGPU2220が実装されたパッケージ上にパッケージオンパッケージ(POP:Package on Package)の形態で積層して用いる方式が利用されている。但し、この場合、装置の厚さが厚くなりすぎるという問題があり、信号経路の最小化にも限界がある。
【0029】
図4は2.5D シリコンインターポーザパッケージがメインボードに実装された場合を概略的に示す断面図である。
【0030】
上述した問題点を解決するための方案として、シリコンインターポーザ2250上に、GPU2220のような第1半導体チップと、HBM2240のような第2半導体チップとを並べて(Side−by−Side)表面実装してパッケージングする2.5D インターポーザ技術によりシリコンインターポーザを含む半導体パッケージ2310を製造することを考えることができる。この場合、シリコンインターポーザ2250により、数千〜数十万個の接続パッドを有するGPU2220及びHBM2240を再配線できることは言うまでもない。また、これらを最小限の経路で電気的に連結することができる。また、かかるシリコンインターポーザを含む半導体パッケージ2310を再びBGA基板2210などに実装して再配線することで、最終的にメインボード2110に実装することができる。但し、シリコンインターポーザ2250の場合、シリコン貫通ビア(TSV:Through Silicon Via)などを形成することが非常に難しい上、製造コストも相当なものであるため、大面積化及び低コスト化に不利である。
【0031】
図5は2.5D 有機インターポーザパッケージがメインボードに実装された場合を概略的に示す断面図である。
【0032】
上述した問題点を解決するための方案として、シリコンインターポーザ2250の代わりに有機インターポーザ2260を用いることを考えることができる。例えば、有機インターポーザ2260上に、GPU2220のような第1半導体チップと、HBM2240のような第2半導体チップとを並べて表面実装してパッケージングする2.5D インターポーザ技術により有機インターポーザを含む半導体パッケージ2320を製造することを考えることができる。この場合、有機インターポーザ2260により、数千〜数十万個の接続パッドを有するGPU2220及びHBM2240を再配線できることは言うまでもない。また、これらを最小限の経路で電気的に連結することができる。また、かかる有機インターポーザを含む半導体パッケージ2320を再びBGA基板2210などに実装して再配線することで、最終的にメインボード2110に実装することができる。また、大面積化及び低コスト化にも有利である。
【0033】
一方、このような有機インターポーザを含む半導体パッケージ2320は、有機インターポーザ2260上に第1半導体チップ2220及び第2半導体チップ2240を実装した後、これを成形するパッケージ工程を行うことで製造される。これは、成形工程を行わないと、ハンドリングができずBGA基板2210などと連結されることができなくなるためであり、この成形により剛性を維持する。但し、成形工程を行う場合、上述のように、有機インターポーザ2260ならびに第1半導体チップ2220及び第2半導体チップ2240と成形材との熱膨張係数(CTE)の不一致などが原因で反りの発生、アンダーフィル樹脂の充填性悪化、ダイと成形材との間のクラック発生などの問題が発生する可能性がある。
【0034】
図6図8は有機インターポーザパッケージの製造一例を概略的に示す工程図である。
【0035】
図6を参照すると、先ず、キャリア100'を設ける。キャリア100'は、コア層101'と、コア層101'上に形成された金属膜102'、103'と、を含む。コア層101'は、絶縁樹脂、無機フィラー、及びガラス繊維を含む、例えば、プリプレグであってもよいが、これに限定されるものではなく、ガラス(Glass)であってもよい。金属膜102'、103'はそれぞれ、銅(Cu)、チタン(Ti)などの金属を含むことができる。金属膜102'と金属膜103'との間には、分離が容易となるように、表面処理が施されてもよく、接合層(不図示)が備えられてもよい。次に、キャリア100'上に有機インターポーザ210'を形成する。有機インターポーザ210'は、ABFやPIDなどの絶縁層を形成し、絶縁層にめっき技術を用いて配線層及びビアを形成する方法で形成することができる。かかる有機インターポーザ210'の配線層は微細回路で形成することができる。必要に応じて、キャリア100'とインターポーザ210'との間に樹脂層150'を配置してもよい。樹脂層150'は、キャリア100'と製造されるインターポーザ210'との間の電気的絶縁を確保する役割を果たすことができる。すなわち、樹脂層150'は、インターポーザ210'の配線層に対して電気検査を行う際に、キャリア100'との絶縁のために用いることができる。樹脂層150'は、フィルム形態の前駆体をラミネートするか、又は液相形態の前駆体を塗布及び硬化する方法で形成することができる。樹脂層150'は、ABF、PIDなどであってもよいが、これに限定されるものではない。
【0036】
図7を参照すると、インターポーザ210'の最上側配線層の表面に表面処理層Pなどを形成する。また、クワッドルート(Quad Route)検査や、配線層の電気検査などを行う。図面には具体的に示されていないが、多数のクワッド単位が得られるようパネルをクワッドサイズにソーイング(Q)する。一方、このようなクワッドソーイング(Q)の過程で、キャリア100'に別の分離防止設計がなされていない場合は、金属膜102'、103'が分離されるという不良が発生することがある。次に、半導体チップ221'、222'、223'を実装する。実装には、スズ(Sn)のような低融点金属を含む半田などの接続部材を用いることができる。その後、アンダーフィル樹脂231'、232'、233'で半導体チップ221'、222'、223'を固定する。次に、インターポーザ210'上に半導体チップ221'、222'、223'を封止する封止材240'を形成する。封止材240'は、フィルム形態の前駆体をラミネートするか、又は液相形態の前駆体を塗布及び硬化する方法で形成することができる。一方、図面には具体的に示されていないが、封止材240'を形成した後、多数の半導体パッケージが得られるよう、パッケージサイズにトリミング工程を行う。
【0037】
図8を参照すると、半導体チップ221'、222'、223'のそれぞれの非活性面が露出するように封止材240'を研磨(Grinding)処理する。研磨により、半導体チップ221'、222'、223'のそれぞれの上面が同一のレベルに位置することができる。すなわち、半導体チップ221'、222'、223'の厚さが実質的に同一となることができる。ここで、キャリア100'を分離する。キャリア100'の分離は、金属膜102'と103'を分離することで行われることができる。この際、残存する金属膜103'は、エッチング工程により除去する。分離後には、必要に応じて、研磨などで樹脂層150'を除去する。次に、電気接続構造体250'を取り付けた後、リフロー(Reflow)などを行う。一連の過程を通じて有機インターポーザを含む多数の半導体パッケージが製造されることができる。
【0038】
キャリア基板
以下では、図面を参照して、上述した有機インターポーザを含むパッケージ基板の製造に用いられることができる分離防止設計がなされたキャリア基板についてより詳細に説明する。
【0039】
図9はキャリア基板の一例を概略的に示す断面図及び平面図である。
【0040】
図面を参照すると、一例によるキャリア基板100Aは、コア層101と、コア層101上に配置された第1金属層102、103と、第1金属層102、103上に配置された離型層(Release Layer)104と、離型層104上に配置された第2金属層105、106と、を含む。第1金属層102、103は、コア層101の上面及び側面を覆い、離型層104及び第2金属層105、106は、複数の単位パターン部110Aを構成するように、第1金属層102、103上にパターニングされる。単位パターン部110Aの数は、特に限定されず、パターニングされた形状も、図面に示されたものと異なり得る。それぞれの単位パターン部110Aは、離型層104及び第2金属層105、106を含む。また、それぞれの単位パターン部110Aは、コア層101及び第1金属層102、103の面積よりも小さい面積を有し、互いに物理的に所定の距離離隔されるようにパターニングされる。このように、一例によるキャリア基板100Aは、単位パターン部110Aによって分離防止設計がなされた状態であるため、クワッド又はストリップ単位でソーイング(Q)を行っても、離型層104が第1金属層102、103及び/又は第2金属層105、106と分離されることを防止することができる。また、コア層101のエッジ部分が第1金属層102、103により保護されるため、耐久性を向上させることができる。なお、第1金属層102、103と第2金属層105、106との段差が最小化することができるため、インターポーザを形成する工程における厚さ偏差を最小限に抑えることができる。
【0041】
コア層101は、プリプレグよりも平坦性(Flatness)に優れた材料からなることが好ましい。例えば、コア層101はガラス板(glass plate)であることができる。ガラス板の場合、プリプレグに比べて平坦性に非常に優れる。ここで、ガラス板とは、ガラス成分を含むアモルファスの固形物のことである。すなわち、ガラス板のガラスとは、珪砂、炭酸ナトリウム、炭酸カルシウムなどを高温で溶かした後、冷却すると生じる透明度の高い物質を意味するものであって、絶縁樹脂にガラス繊維や無機フィラーが含まれる絶縁材とは異なる概念である。ガラス板のガラスは、ナトリウム石灰ガラス、カリウム石灰ガラス、鉛ガラス、バリウムガラス、ケイ酸ガラスなどのケイ酸塩ガラスであるか、パイレックス(登録商標)、アルミナガラスなどのホウケイ酸ガラスであるか、又はリン酸塩ガラスなどであってもよいが、これに限定されない。例えば、ガラスは、ケイ酸塩(silicate)成分を含むことができる。ケイ酸塩は、シリカ(silica、SiO)と、酸化ホウ素、酸化ナトリウム、酸化アルミニウム、酸化バリウム、酸化リチウム、酸化カルシウム、酸化ジルコニウムなどの金属酸化物の結合からなる。一例において、ガラス板は、酸化ホウ素(B)、酸化ナトリウム(NaO)、酸化アルミニウム(Al)、酸化バリウム(BaO)、酸化リチウム(LiO)、酸化カルシウム(CaO)、酸化ジルコニウム(ZrO)のうち少なくとも一つ以上の金属酸化物とシリカ(SiO)が結合したケイ酸塩成分を含むことができるが、これに限定されるものではない。コア層101の厚さは、約0.8mm〜1.2mm程度であればよい。
【0042】
第1金属層102、103は、スパッタ金属(sputter metal)であることが好ましい。第1金属層102、103は、複数の層で構成されることができ、例えば、第1チタン(Ti)層102及び第1銅(Cu)層103で構成されることができる。但し、第1金属層102、103の金属が必ずしもチタン(Ti)及び銅(Cu)に限定されるものではなく、それ以外に、他の公知の金属、例えば、アルミニウム(Al)、銀(Ag)、スズ(Sn)、金(Au)、ニッケル(Ni)、鉛(Pb)、又はこれらの合金などが用いられることもできる。第1金属層102、103を構成するそれぞれの層は、厚さがほぼ同じであればよい。例えば、第1チタン(Ti)層102及び第1銅(Cu)層103はそれぞれ約0.08μm〜0.12μm程度の厚さを有することができる。
【0043】
離型層104は、安定した分離特性を導入すべく、無機離型層であることが好ましい。例えば、離型層104は、カーボン材料であってもよいが、これに限定されるものではない。一例によるキャリア基板100Aは、上述のように、単位パターン部110Aによって分離防止設計がなされた状態であるため、クワッド又はストリップ単位にソーイング(Q)する過程で離型層104が分離されることを防止することができる。離型層104の厚さは、他の層101、102、103、105、106に比べて最も薄ければよく、例えば、0.002μm〜0.004μm程度であればよい。
【0044】
第2金属層105、106もスパッタ金属であることが好ましい。第2金属層105、106も、複数の層で構成されることができ、例えば、第2チタン(Ti)層105及び第2銅(Cu)層106で構成されることができる。但し、第2金属層105、106の金属が必ずしもチタン(Ti)及び銅(Cu)に限定されるものではなく、それ以外にも、他の公知の金属、例えば、アルミニウム(Al)、銀(Ag)、スズ(Sn)、金(Au)、ニッケル(Ni)、鉛(Pb)、又はこれらの合金などが用いられることもできる。第2金属層105、106を構成するそれぞれの層は厚さが互いに異なってもよい。例えば、第2チタン(Ti)層105は約0.08μm〜0.12μm程度の厚さを有することができ、第2銅(Cu)層106は約0.28μm〜0.32μm程度の厚さを有することができる。このように、第2金属層105、106のうち第2銅(Cu)層106の厚さは、第1金属層102、103のうち第1銅(Cu)層103の厚さよりも厚ければよい。これは、効果的な分離や平坦性などのためである。
【0045】
図10はキャリア基板の他の一例を概略的に示す断面図及び平面図である。
【0046】
図面を参照すると、他の一例によるキャリア基板100Bは、コア層101と、コア層101上に配置された第1金属層102、103と、第1金属層102、103上に配置された離型層104と、離型層104上に配置された第2金属層105、106と、を含む。但し、第1金属層102、103、離型層104、及び第2金属層105、106がすべて複数の単位パターン部110Bを構成するように、コア層101上にパターニングされる。すなわち、それぞれの単位パターン部110Bは、第1金属層102、103、離型層104、及び第2金属層105、106を含む。コア層101の上面の一部及び側面は第1金属層102、103から露出している。それぞれの単位パターン部110Bは、コア層101の面積よりも小さい面積を有し、互いに物理的に所定の距離離隔されるようにパターニングされる。このように、他の一例によるキャリア基板100Bも、単位パターン部110Bによって分離防止設計がされた状態であるため、クワッド又はストリップ単位でソーイング(Q)が行われても、離型層104が第1金属層102、103及び/又は第2金属層105、106と分離されることを防止することができる。また、真空スパッタを行う際に、スパッタジグ(jig)とコア層101のエッジにアーク(Arc)不良が発生することを根本的に防止することができる。その他の構成についての説明は、上述の説明と実質的に同一であるため、詳細な説明は省略する。
【0047】
図11はキャリア基板の他の一例を概略的に示す断面図及び平面図である。
【0048】
図面を参照すると、他の一例によるキャリア基板100Cは、コア層101と、コア層101上に配置された第1金属層102、103と、第1金属層102、103上に配置された離型層104と、離型層104上に配置された第2金属層105、106と、を含む。第1金属層102、103は、コア層101の上面及び側面を覆い、離型層104及び第2金属層105、106は、複数の単位パターン部110Cを構成するように、第1金属層102、103上にパターニングされる。但し、単位パターン部110Cは、ストリップ単位で形成される。それぞれの単位パターン部110Cは、離型層104及び第2金属層105、106を含む。また、それぞれの単位パターン部110Cは、コア層101及び第1金属層102、103の面積よりも小さい面積を有し、互いに物理的に所定の距離離隔されるようにパターニングされる。このように、他の一例によるキャリア基板100Cも、単位パターン部110Cによって分離防止設計がなされた状態であるため、クワッド又はストリップ単位でソーイング(Q)が行われても、離型層104が第1金属層102、103及び/又は第2金属層105、106と分離されることを防止することができる。また、コア層101のエッジ部分が第1金属層102、103により保護されるため、耐久性を向上させることができる。なお、第1金属層102、103と第2金属層105、106との段差が最小化することができるため、インターポーザを形成する工程における厚さ偏差を最小限に抑えることができる。その他の構成についての説明は、上述の説明と実質的に同一であるため、詳細な説明は省略する。
【0049】
図12はキャリア基板の他の一例を概略的に示す断面図及び平面図である。
【0050】
図面を参照すると、他の一例によるキャリア基板100Dは、コア層101と、コア層101上に配置された第1金属層102、103と、第1金属層102、103上に配置された離型層104と、離型層104上に配置された第2金属層105、106と、を含む。但し、第1金属層102、103、離型層104、及び第2金属層105、106がすべて複数の単位パターン部110Dを構成するように、コア層101上にパターニングされる。すなわち、それぞれの単位パターン部110Dは、第1金属層102、103、離型層104、及び第2金属層105、106を含む。また、単位パターン部110Dは、ストリップ単位で形成される。コア層101の上面の一部及び側面は、第1金属層102、103から露出している。それぞれの単位パターン部110Dは、コア層101の面積よりも小さい面積を有し、互いに物理的に所定の距離離隔されるようにパターニングされる。このように、他の一例によるキャリア基板100Dも、単位パターン部110Dによって分離防止設計がなされた状態であるため、クワッド又はストリップ単位でソーイング(Q)が行われても、離型層104が第1金属層102、103及び/又は第2金属層105、106と分離されることを防止することができる。また、真空スパッタを行う際に、スパッタジグ(jig)とコア層101のエッジにアーク(Arc)不良が発生することを根本的に防止することができる。その他の構成についての説明は、上述の説明と実質的に同一であるため、詳細な説明は省略する。
【0051】
図13はキャリア基板の製造一例を概略的に示す断面図である。
【0052】
図面を参照すると、一例によるキャリア基板100A又は他の一例によるキャリア基板100Cは、マスク410を用いたスパッタ金属蒸着法により形成することができる。例えば、コア層101を設けた後、マスク410なしで第1金属層102、103を形成してから、マスク410を用いて離型層104及び第2金属層105、106を形成して、パターニングされた複数の単位パターン部110A又は110Cを形成する方法で形成することができる。マスク410の材料は特に限定されない。
【0053】
図14はキャリア基板の他の製造一例を概略的に示す断面図である。
【0054】
図面を参照すると、他の一例によるキャリア基板100B又は他の一例によるキャリア基板100Dも、マスク410を用いたスパッタ金属蒸着法により形成することができる。例えば、コア層101を設けた後、マスク410を用いて第1金属層102、103、離型層104、及び第2金属層105、106を形成して、パターニングされた複数の単位パターン部110B又は110Dを形成する方法で形成することができる。同様に、マスク410の材料は特に限定されない。
【0055】
図15はキャリア基板の他の製造一例を概略的に示す工程図である。
【0056】
図面を参照すると、一例によるキャリア基板100A又は他の一例によるキャリア基板100Cは、ドライフィルムのようなフォトレジストフィルム420を用いたリソグラフィ工法により形成することもできる。例えば、コア層101にスパッタリング法などを用いて、第1金属層102、103、離型層104、及び第2金属層105、106を形成し、第2金属層105、106上にフォトレジストフィルム420を取り付けた後、露光及び現像してフォトレジストフィルム420をパターニングする。その後、選択的エッチングを行って離型層104及び第2金属層105、106をパターニングし、フォトレジストフィルム420を剥離することで形成することもできる。一方、この場合、それぞれの単位パターン部110A又は110Cの壁面は同様に、傾斜角が鋭角を有することができる。すなわち、それぞれの単位パターン部110A又は110Cは、上面が狭く下面が広いテーパー状を有することができる。
【0057】
図16はキャリア基板の他の製造一例を概略的に示す工程図である。
【0058】
図面を参照すると、他の一例によるキャリア基板100B又は他の一例によるキャリア基板100Dも、ドライフィルムのようなフォトレジストフィルム420を用いたリソグラフィ工法により形成することもできる。例えば、コア層101にスパッタリング法などを用いて、第1金属層102、103、離型層104、及び第2金属層105、106を形成し、第2金属層105、106上にフォトレジストフィルム420を取り付けた後、露光及び現像してフォトレジストフィルム420をパターニングする。その後、エッチングを行って第1金属層102、103、離型層104、及び第2金属層105、106をパターニングし、フォトレジストフィルム420を剥離することで形成することもできる。一方、この場合、それぞれの単位パターン部110B又は110Dの壁面は同様に、傾斜角が鋭角を有することができる。すなわち、それぞれの単位パターン部110B又は110Dは上面が狭く下面が広いテーパー状を有することができる。
【0059】
図17図19は本発明によるキャリア基板を用いる半導体パッケージの製造一例を概略的に示す工程図である。
【0060】
図17を参照すると、先ず、上述した一例によるキャリア基板100Aを設ける。ここで、他の一例によるキャリア基板100B、100C、100Dを用いることもできることは言うまでもない。
【0061】
図18を参照すると、次に、複数の単位パターン部110A上に、絶縁層、配線層、及びビアで構成されるインターポーザ210を形成する。インターポーザ210を形成した後、配線層の電気検査などを行う。その後、パネルサイズからクワッド又はストリップサイズに切断するソーイング(Q)を行う。ソーイング(Q)は、単位パターン部110Aが互いに分離されるよう、キャリア基板100A及びインターポーザ210を切断する方法で行われる。上述のように、一例によるキャリア基板100Aは、分離防止設計がなされた状態であるため、ソーイング(Q)の段階で、キャリア基板100Aが分離されることを防止することができる。
【0062】
図19を参照すると、次に、ソーイング(Q)されたそれぞれのインターポーザ210上に複数の半導体チップ220を配置する。その後、ソーイング(Q)されたそれぞれのインターポーザ210上に複数の半導体チップ220を封止する封止材240を形成する。その後、半導体チップ220が一つ以上互いに分離されるようにソーイング(Q)されたそれぞれのキャリア基板100A、単位パターン部110A、インターポーザ210、及び封止材240をトリミング(T)する。図面では、便宜上、トリミング(T)後に製造されたそれぞれの半導体パッケージ530が、一つの半導体チップ220を含むように表現したが、複数の半導体チップ220を含むこともできることは言うまでもない。トリミング(T)後に製造されたそれぞれの半導体パッケージ530からソーイング(Q)及びトリミング(T)されたキャリア基板100Aを分離すると、複数の半導体パッケージ530が得られる。一方、ソーイング(Q)及びトリミング(T)されたキャリア基板100Aを分離する段階は、ソーイング(Q)及びトリミング(T)された各単位パターン部110Aの離型層104と第2金属層105、106とが分離されることであって、ソーイング(Q)及びトリミング(T)されたそれぞれのインターポーザ210に残存する第2金属層105、106はエッチング法で除去することができる。
【0063】
このように、特定のパターン部110Aを有する一種の分離型(Detachable)ガラスキャリア100Aを用いると、平坦性に優れるためインターポーザ210の微細回路を形成することが容易であるだけでなく、クワッドレベルのアセンブリ工程などにおいてもキャリア100Aを分離することなく安定した駆動性を確保することが可能となる。また、クラスのキャリア100Aを原材料レベルで特定のパターン部110Aを有するように製造すると、コスト節減も可能となる。これは、他の一例によるキャリア基板100B、100C、100Dを用いる場合も同様である。
【0064】
図20は本発明によるキャリア基板の反り改善効果を概略的に示すグラフである。
【0065】
図面を参照すると、実施例は、本発明によるキャリア基板100A、100B、100C、100Dを用いて半導体パッケージを製造する場合を示し、参考例1及び2はそれぞれ、銅箔積層板(CCL:Copper Clad Laminate)を用いて半導体パッケージを製造する場合を示す。ここで、キャリア毎のクワッド反りのレベルを確認すると、本発明によるキャリア基板100A、100B、100C、100Dを用いて半導体パッケージを製造することで信頼性の高い工程駆動性を有するようにできることが分かる。
【0066】
本発明において、「下側、下部、下面」などとは、添付の図面の断面を基準に有機インターポーザを含む半導体パッケージの実装面に向かう方向を意味し、「上側、上部、上面」などとはその反対方向を意味する。但し、これは説明の便宜上の方向を定義したもので、特許請求の範囲がこれらに限定されるものではないことは言うまでもない。
【0067】
本発明において「連結される」というのは、直接的に連結された場合だけでなく、接着剤層などを介して間接的に連結された場合を含む概念である。また、「電気的に連結される」というのは、物理的に連結された場合と、連結されていない場合をともに含む概念である。なお、第1、第2などの表現は、一つの構成要素と他の構成要素を区分するために用いられるもので、該当する構成要素の順序及び/又は重要度などを限定しない。場合によっては、本発明の範囲を外れずに、第1構成要素は第2構成要素と命名されることもでき、類似して第2構成要素は第1構成要素と命名されることもできる。
【0068】
本発明で用いられた「一例」又は「他の一例」という表現は、互いに同一の実施例を意味せず、それぞれ互いに異なる固有の特徴を強調して説明するために提供されるものである。しかしながら、上記提示された一例は、他の一例の特徴と結合して実現されることを排除しない。例えば、特定の一例で説明された事項が他の一例で説明されていなくても、他の一例でその事項と反対であるか矛盾する説明がない限り、他の一例に関連する説明であると理解されることができる。
【0069】
なお、本発明で用いられた用語は、一例を説明するために説明されたものであるだけで、本発明を限定しようとする意図ではない。このとき、単数の表現は文脈上明確に異なる意味でない限り、複数を含む。
【符号の説明】
【0070】
1000 電子機器
1010 メインボード
1020 チップ関連部品
1030 ネットワーク関連部品
1040 その他の部品
1050 カメラ
1060 アンテナ
1070 ディスプレイ
1080 電池
1090 信号ライン
1100 スマートフォン
1101 本体
1110 メインボード
1120 部品
1121 インターポーザパッケージ
1130 カメラ
2110 メインボード
2210 BGA基板
2220 第1半導体チップ(GPU)
2230 インターポーザ
2240 第2半導体チップ(HBM)
2250 シリコンインターポーザ
2310 シリコンインターポーザを含む半導体パッケージ
2320 有機インターポーザを含む半導体パッケージ
2260 有機インターポーザ
100A、100B、100C、100D キャリア基板
110A、110B、110C、110D 単位パターン部
101 コア層
102、103 第1金属層
105、106 第2金属層
104 離型層
210 インターポーザ
220 半導体チップ
240 封止材
410 マスク
420 フォトレジストフィルム
530 半導体パッケージ
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14
図15
図16
図17
図18
図19
図20
【手続補正書】
【提出日】2019年4月9日
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
コア層と、
前記コア層上に配置された第1金属層と、
前記第1金属層上に配置された離型層(release layer)と、
前記離型層上に配置された第2金属層と、を含み、
記離型層、及び前記第2金属層のうち少なくとも一つの層は、前記コア層の面積よりも小さい面積を有する複数の単位パターン部を構成し、
前記第1金属層は前記コア層の上面及び側面の全部を覆い、
前記コア層はガラス板(glass plate)である、キャリア基板。
【請求項2】
前記複数の単位パターン部は互いに物理的に所定の距離離隔される、請求項1に記載のキャリア基板。
【請求項3】
前記複数の単位パターン部のそれぞれの側面は前記コア層の一面に対する傾斜角が鋭角を有する、請求項1又は2に記載のキャリア基板。
【請求項4】
前記複数の単位パターン部はそれぞれ前記離型層及び前記第2金属層を含み、前記離型層及び前記第2金属層は前記コア層よりも小さい面積を有する、請求項1から3のいずれか一項に記載のキャリア基板。
【請求項5】
前記第1金属層及び前記第2金属層はそれぞれ複数の層を積層して構成される、請求項1からのいずれか一項に記載のキャリア基板。
【請求項6】
前記第1金属層及び前記第2金属層はそれぞれ、チタン(Ti)層及び銅(Cu)層の積層体を含む、請求項に記載のキャリア基板。
【請求項7】
前記第2金属層のうち銅(Cu)層は、前記第1金属層のうち銅(Cu)層よりも厚い、請求項に記載のキャリア基板。
【請求項8】
前記離型層は無機離型層である、請求項1からのいずれか一項に記載のキャリア基板。
【請求項9】
前記第1金属層は、互いに異なる金属で順に形成された2つの金属層を含む、請求項1から8のいずれか1項に記載のキャリア基板。
【請求項10】
前記離型層及び前記第2金属層は前記コア層の一面を全部(entirety)よりは少なく覆い、且つ前記パターンは同一である、請求項1から9のいずれか1項に記載のキャリア基板。
【請求項11】
コア層、前記コア層上に配置された第1金属層、前記第1金属層上に配置された離型層、及び前記離型層上に配置された第2金属層を含み、前記離型層、及び前記第2金属層のうち少なくとも一つの層は、前記コア層の面積よりも小さい面積を有する複数の単位パターン部を構成するキャリア基板を設ける段階と、
前記複数の単位パターン部上にインターポーザを形成する段階と、
前記単位パターン部が互いに分離されるように、前記キャリア基板及び前記インターポーザをソーイングする段階と、
前記ソーイングされたそれぞれのインターポーザ上に複数の半導体チップを配置する段階と、
前記ソーイングされたそれぞれのインターポーザ上に前記複数の半導体チップを封止する封止材を形成する段階と、
前記半導体チップが一つ以上互いに分離されるように、前記ソーイングされたそれぞれのキャリア基板、単位パターン部、インターポーザ、及び封止材をトリミングする段階と、
前記トリミング後に製造されたそれぞれの半導体パッケージから前記ソーイング及びトリミングされたキャリア基板を分離する段階と、を含み、
前記第1金属層は前記コア層の上面及び側面の全部を覆い、
前記コア層はガラス板(glass plate)である、半導体パッケージの製造方法。
【請求項12】
前記複数の単位パターン部は互いに物理的に所定の距離離隔される、請求項11に記載の半導体パッケージの製造方法。
【請求項13】
前記ソーイング及びトリミングされたキャリア基板を分離する段階は、前記ソーイング及びトリミングされたそれぞれの単位パターン部の離型層と第2金属層とが分離されることである、請求項11又は12に記載の半導体パッケージの製造方法。
【請求項14】
前記ソーイング及びトリミングされたキャリア基板を分離する段階の後に、前記ソーイング及びトリミングされたそれぞれのインターポーザに残存する第2金属層をエッチング法で除去する、請求項13に記載の半導体パッケージの製造方法。
【請求項15】
コア層の上面上に第1金属層を形成する段階と、
前記第1金属層の上面上に離型層を形成する段階と、
前記離型層の上面上に第2金属層を形成する段階と、
前記第1金属層、前記離型層、及び前記第2金属層が形成された前記コア層を切断する段階と、を含み、
前記離型層及び前記第2金属層は複数の単位パターン部を形成するようにパターニングされ、
前記切断する段階は前記複数の単位パターン部の間を切断することであり、
前記第1金属層を形成する段階は、前記コア層の上面及び側面の全部を覆う第1金属層を形成する段階を含み、
前記コア層はガラス板(glass plate)である、キャリア基板の製造方法。
【請求項16】
記第1金属層は、互いに異なる金属で順に形成された2つの金属層を含み、
前記第2金属層は、互いに異なる金属で順に形成された2つの金属層を含む、請求項15に記載のキャリア基板の製造方法。
【請求項17】
前記離型層を形成する段階は、前記第1金属層の上面の全部を覆う離型層を形成する段階を含み、
前記第2金属層を形成する段階は、前記第2金属層の上面の全部を覆う第2金属層を形成する段階を含み、
前記コア層を切断する段階の前に、前記複数の単位パターン部が形成されるように前記第2金属層及び前記離型層をパターニングする段階をさらに含む、請求項16に記載のキャリア基板の製造方法。
【請求項18】
前記離型層を形成する段階は、前記コア層の上面の全部(entirety)よりは少なく前記第1金属層の上面を覆い、互いに離隔した複数の単位パターン部の形態となるように前記離型層を形成する段階を含み、
前記第2金属層を形成する段階は、前記コア層の上面の全部(entirety)よりは少なく前記離型層の上面を全部(entirety)覆い、互いに離隔した複数の単位パターン部の形態となるように前記第2金属層を形成する段階を含む、請求項15又は16に記載のキャリア基板の製造方法。