(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】特開2019-10295(P2019-10295A)
(43)【公開日】2019年1月24日
(54)【発明の名称】インナーバイトリング
(51)【国際特許分類】
A61C 19/00 20060101AFI20181221BHJP
A61B 42/20 20160101ALI20181221BHJP
【FI】
A61C19/00 Z
A61B42/20
【審査請求】有
【請求項の数】6
【出願形態】OL
【全頁数】9
(21)【出願番号】特願2017-128447(P2017-128447)
(22)【出願日】2017年6月30日
(11)【特許番号】特許第6245624号(P6245624)
(45)【特許公報発行日】2017年12月13日
(71)【出願人】
【識別番号】317009178
【氏名又は名称】泉 亜矢子
(74)【代理人】
【識別番号】100155158
【弁理士】
【氏名又は名称】渡部 仁
(72)【発明者】
【氏名】泉 亜矢子
【テーマコード(参考)】
4C052
【Fターム(参考)】
4C052AA15
4C052LL04
(57)【要約】
【課題】 指に装着した上からグローブをはめて使用でき、グローブの上から咬まれてもグローブを傷つけ難く、口腔周辺組織や歯を傷めることがない開口維持と指のガード行うインナーバイトリングを提供する。
【解決手段】 インナーバイトリング1は、人の手の指に装着された上からグローブがはめられ、指が装入される筒形状の筒体部2と、筒体部2の外周に被覆される軟弾性を有する軟弾性体部3と、筒体部2の根本部2b側に繋がれ、手首や隣の指にかけられるストラップ部4とを有し、筒体部2は、先端が閉塞され、先端部側に筒体部2の内外を連通する通気孔6を形成する。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
人の手の指に装着された上からグローブがはめられる、開口維持と咬合から指の保護を行うインナーバイトリングであって、
指が装入される筒形状の筒体部と、
前記筒体部の外周に被覆される軟弾性を有する軟弾性体部とを備えることを特徴とするインナーバイトリング。
【請求項2】
請求項1において、
前記筒体部は、先端が閉塞され、先端部側に前記筒体部の内外を連通する通気孔を形成したことを特徴とするインナーバイトリング。
【請求項3】
請求項1及び2のいずれか1項において、
前記筒体部の根本部側に、ストラップ部を繋ぐことを特徴とするインナーバイトリング。
【請求項4】
請求項1乃至3のいずれか1項において、
前記軟弾性体部は、表面が凹凸面に形成されていることを特徴とするインナーバイトリング。
【請求項5】
請求項1乃至4のいずれか1項において、
前記軟弾性体部は、外周縁部が、傾斜面に形成されていることを特徴とするインナーバイトリング。
【請求項6】
請求項1乃至5のいずれか1項において、
材質や形態により、装着した指を屈曲することができることを特徴とするインナーバイトリング。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、口腔内のケア処置等の際に、開口維持と指のガード行う技術に関する。
【背景技術】
【0002】
口腔内のケアや治療等の際に、開口維持と指のガード行う器具(開口器)が提案されている(特許文献1)。この開口器は、硬質合成樹脂材により円筒形状に形成された外筒内に、軟質の合成樹脂材により円筒形状に形成された筒状クッション材を設けた構成を有する。
【0003】
この開口器は、例えば医療や介護現場にて施術者が指を筒状クッション材に差し込んだ状態で口腔ケア、治療を行う。その際、口腔内に入れた外筒が歯で咬まれても、施術者の指を傷めることがなく、また口腔周辺組織を傷つけにくい。また、筒状クッション材により差し込んだ指がフィットする。従来の器具とも併用できる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】実用新案登録第3125738号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
現在、口腔ケアや治療等を行う場合、施術者等は予め手にグローブをはめた状態で、グローブの上から指に開口器を装着することが多いが、施術後にその都度開口器を消毒する必要がある。このため、開口器等の開口維持と指のガード行う器具を予め指に装着した状態でグローブを手にはめることが望まれる。
【0006】
しかし、従来の開口器を指に装着した状態でその上から手にフィットするラテックス等で形成された手に密着するグローブをはめた場合、外筒が硬質合成樹脂材で形成されているため、咬んだ歯が外筒に当たってグローブを傷つけ易い。また、外筒の端等が鋭利であると、グローブをはめる際にグローブを傷つける可能性がある。
【0007】
本発明の目的は、指に装着した上からグローブをはめて使用でき、グローブの上から咬まれてもグローブを傷つけ難く、口腔周辺組織や歯を傷めることがない開口維持と指のガード行うインナーバイトリングを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0008】
〔発明1〕 上記目的を達成するために、発明1のインナーバイトリングは、人の手の指に装着された上からグローブがはめられる、開口維持と咬合から指の保護を行うインナーバイトリングであって、指が装入される筒形状の筒体部と、前記筒体部の外周に被覆される軟弾性を有する軟弾性体部とを備える。
【0009】
〔発明2〕 さらに、発明2のインナーバイトリングは、発明1のインナーバイトリングにおいて、前記筒体部は、先端が閉塞され、先端部側に前記筒体部の内外を連通する通気孔を形成した。
【0010】
〔発明3〕 さらに、発明3のインナーバイトリングは、発明1及び2のいずれか1のインナーバイトリングにおいて、前記筒体部の根本部側に、ストラップ部を繋ぐ。
【0011】
〔発明4〕 さらに、発明4のインナーバイトリングは、発明1乃至3のいずれか1のインナーバイトリングにおいて、前記軟弾性体部は、表面が凹凸面に形成されている。
【0012】
〔発明5〕 さらに、発明5のインナーバイトリングは、発明1乃至4のいずれか1のインナーバイトリングにおいて、前記軟弾性体部は、外周縁部が、傾斜面に形成されている。
【0013】
〔発明6〕 さらに、発明6のインナーバイトリングは、発明1乃至5のいずれか1のインナーバイトリングにおいて、材質や形態により、装着した指を屈曲することができる。
【発明の効果】
【0014】
以上説明したように、発明1のインナーバイトリングによれば、インナーバイトリングを指にはめたままグローブの交換が行え、インナーバイトリングの滅菌、消毒はその都度の必要性は少なくなる。また、咬合力が強くても指を傷めることがなく、口腔周辺組織や歯も弾性体部により傷めることがない。さらに、軟弾性体部が軟らかいので、咬みついた歯によりグローブが切れ難くなり、安全性が増す。さらに、自身の指に装着するので器具よりも安定しやすく何かの拍子に自身が外さない限りは外れにくい。さらに、グローブの下に装着するので破折や誤飲のリスクは少ない。
【0015】
さらに、発明2のインナーバイトリングによれば、指をインナーバイトリングに差し込む際に、先端側の空気が通気孔を通してインナーバイトリングの外に排出されるので、インナーバイトリングをスムーズに装着することができる。
【0016】
さらに、発明3のインナーバイトリングによれば、ストラップ部を手首や隣の指などに掛けることで、グローブを取り外す際に、インナーバイトリングがグローブ内に脱落することを防止することができる。
【0017】
さらに、発明4のインナーバイトリングによれば、グローブと軟弾性体部の表面との摩擦力を低く抑制でき、グローブの脱着を容易に行なえることができる。
【0018】
さらに、発明5のインナーバイトリングによれば、グローブに対する軟弾性体部の摩擦抵抗を少なくし、グローブの脱着をスムーズに行うことができる。
【0019】
さらに、発明6のインナーバイトリングによれば、装着した指を屈曲することができるので触診がしやすい。
【図面の簡単な説明】
【0020】
【
図1】本発明によるインナーバイトリングの第1実施形態を示す一部破断外観斜視図である。
【
図2】
図1に示すインナーバイトリングを人差し指に装着した上からグローブをはめた状態を示す図である。
【
図3】
図1に示すインナーバイトリングを人差し指に装着した上からグローブをはめた状態を示す手の甲から見た平面図である。
【
図4】本発明によるインナーバイトリングの第2実施形態を示す一部破断外観斜視図である。
【
図5】
図4に示すインナーバイトリングを人差し指に装着した上からグローブをはめた状態を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0021】
以下、本発明を図面に示す実施形態に基づいて詳細に説明する。
〔第1実施形態〕
図1は、本発明によるインナーバイトリングの第1実施形態を示す一部破断外観斜視図である。
図2は、
図1に示すインナーバイトリングを人差し指に装着した上からグローブをはめた状態を示す図である。
図3は、
図1に示すインナーバイトリングを人差し指に装着した上からグローブをはめた状態を示す手の甲から見た平面図である。
【0022】
インナーバイトリング1は、金属、硬質合成樹脂材により円筒形状に形成された筒体部2と、筒体部2の外周面に被覆されたウレタンゴム等の軟弾性の弾性部材で構成される軟弾性体部3と、ゴム紐等で輪状に形成されたストラップ部4により構成される。
【0023】
筒体部2は、先端部2aが平坦状の頂部5により閉鎖され、根本部2bが開口している。筒体部2は、根本部2b側から先端部2aに向けて外径が漸減するテーパ形状に形成される。なお、筒体部2の外形形状は、外径が一定の円筒形状であってもよい。
【0024】
筒体部2は、頂部5の外周部に通気孔6が形成されている。インナーバイトリング1は、
図2に示すように、施術者の手(例えば、医師、歯科医師、看護師等)10の人差し指11の指先に筒体部2が装着される。指先を筒体部2内に装入する際、筒体部2内の先端部内の空気が通気孔6から筒外に抜け出るため、筒体部2を指先まで装入することができる。筒体部2に対して指をはめる位置は特に規定されないが、
図2に示すように、人差し指11の腹11aに通気孔6を合わせて装着すると、空気を抜き易くなる。
【0025】
筒体部2は、根本部2bが近位置指節間関節(PIP関節)12まで装入される長さに設定される。また、筒体部2の内径は、指に軽く押し込んで装着できる程度が望ましい。したがって、内径、長さが異なる複数サイズのインナーバイトリング1を用意することが好ましい。筒体部2の内径としては、PIP関節12の外径を考慮して、17mm〜20mm程度を例示することができるが、これに限定されるものではない。
【0026】
なお、
図2に示すように、筒体部2の内周面にゴム等で形成されたリング状のスペーサSを根本部2b側に接着することで、指のサイズが合わなくても筒体部2内に人差し指11をガタつくことなく保持することができる。
【0027】
筒体部2の根本部2b側には、ストラップ部4の通し孔7が形成され、ストラップ部4のゴム紐が挿通され、繋がれている。ストラップ部4は、例えば手首や中指等に巻き付け、インナーバイトリング1が装着した人差し指11から脱落するのを防止する。
【0028】
軟弾性体部3は、歯よりも柔らかい材料で構成され、例えばウレタンゴム製のシートを筒体部2の外周面に接着剤、両面接着テープ等により接着される。したがって、軟弾性体部3を交換可能とすることができる。勿論、軟弾性体部3を筒体部2の外周に被覆させる方法としては、スプレー法、ディッピング法等を採用してもよい。軟弾性体部3の被覆厚さは、1mm程度を例示できるが、これに限定されるものではない。咬合力を緩和させることができる厚さ、口腔内を傷つけない厚さを備えていればよい。
【0029】
本実施形態において、インナーバイトリング1は、
図3に示すように、予め人差し指11に装着された状態でグローブ13が手10にはめられる。この場合、グローブ13と軟弾性部3の摩擦力が高いと、グローブ13をスムーズにはめることができない可能性がある。したがって、軟弾性部3の表面は、梨地面のように細かな凹凸が形成されている粗い表面とすることで、グローブ13の内表面との密着を妨げ、スムーズ13をインナーバイトリング1の上からスムーズにはめることができる。ウレタンゴム製のシートは、表面に無数の微細な穴が形成されているため、インナーバイトリング1の上からグローブ13をスムーズにはめることができる。
【0030】
また、軟弾性部3は、通気孔6の周りを切欠形成した通気孔切欠部14により通気孔6を露出させて空気抜きを可能とする。また、通し孔7の周りを切欠形成した開口部15により、ストラップ部4のゴム紐を通し孔7に挿通可能とする。
【0031】
軟弾性部3は、咬みつきの可能性がない筒体部2の頂部5と、根本部2bの開口を除いて筒体部2の外周に被覆されるが、先端部2aの外周16の肉厚を先端側に向うに従って漸減する傾斜面に形成し、グローブ13をインナーバイトリング1の上からはめる際の摩擦抵抗をできるだけ小さくしている。また、根本部2bの外周17の肉厚を後端側に向うに従って漸減する傾斜面に形成し、グローブ13を取り外す際の摩擦抵抗をできるだけ小さくしている。このため、グローブ13を取り外す際に、インナーバイトリング1がグローブ13に引きずられてグローブ13内にインナーバイトリング1が取り残されることを防止する。すなわち、軟弾性体部3の外周縁部は傾斜面に形成されている。
【0032】
本実施形態によるインナーバイトリング1は、
図3に示すように、医師、歯科医師、介護福祉士等が予め手10の例えば人差し指11の先に装着し、ストラップ部4を他の指等にかけた状態で、グローブ13を手10にはめる。その際、軟弾性部3の表面はグローブ13に対して低摩擦性を有しているため、グローブ13はスムーズに手にはめられる。
【0033】
インナーバイトリング1は例えば半透明性を有するグローブ13により覆われているので、患者等からインナーバイトリング1の装着が目立たず、患者等はリラックスして開口し、治療等を受けることができる。
【0034】
また、家庭でも介護者や保護者が使用することができる。ペットにも場合により可能である。
【0035】
インナーバイトリング1を歯に当てて開口維持を行っている際に、咬合力が強くなり、歯がグローブ13を介してインナーバイトリング1に喰い込んでも、筒体部2で施術者の指が保護され、軟弾性体部3の軟弾性により、歯を傷めることがない。
【0036】
また、軟弾性体部3が軟弾性を有していることから、歯との咬み合いでまな板としての機能を果たさないので、グローブ13が切り裂かれることを防止することができる。
【0037】
したがって、施術者等は、次に行う口腔内ケア、施術等の際に、グローブ13を交換するだけで済み、インナーバイトリング1を滅菌、消毒する手間を省くことができる。特に、災害発生時のように、医療環境が悪い状態にあっては、施術者が一つのインナーバイトリング1を指にはめたまま、グローブ13を交換するだけで次の治療等を行うことができる。
【0038】
〔第2実施形態〕
図4は、本発明によるインナーバイトリングの第2実施形態を示す一部破断外観斜視図である。
図5は、
図4に示すインナーバイトリングを人差し指に装着した上からグローブをはめた状態を示す図である。
【0039】
本実施形態のインナーバイトリング21は、人差し指11の付け根まで差し込んで使用される構成で、
図5に示すように、中手指節間関節(MP関節)22と、PIP関節12との間に装着される。ストラップ部25は第1実施形態のストラップ部4と同一であるため、その説明は省略する。
【0040】
インナーバイトリング21は、金属、硬質合成樹脂材により円筒形状に形成された筒体部23と、筒体部23の外周面に被覆されたウレタンゴム等の軟弾性の弾性部材で構成される軟弾性体部24と、ゴム紐等で輪状に形成されたストラップ部25により構成される。
【0041】
筒体部23は、内径が一定の円筒形状に形成され、先端部23aには先端側を開放した湾曲形状に切欠かれた上第1切欠部26と上第2切欠部27が対向して形成される。根本部23bには、根本側を開放した湾曲形状に切欠かれた下切欠部28が形成される。第1上切欠部26と下切欠部28は、同一側面に上下離隔して形成される。なお、下切欠部28の対向面には同形状の切欠部を設けていないが、設けてもよい。
【0042】
図5に示すように、インナーバイトリング21は、筒体部23の上第1切欠部26と上第2切欠部27を人差し指11の側面側に位置するようにして装着される。また、下切欠部28は人差し指11と中指29との間の股に差し込む。上第1切欠部26、上第2切欠部27、下切欠部28により、MP関節22と、PIP関節12の動きを阻害せず、人差し指11の自由な動きを保証する。
【0043】
軟弾性体部24は、第1実施形態の軟弾性体部3と同様に、ウレタンゴム製のシートを筒体部23の外周面に取り外し可能に接着されて構成される。軟弾性体部24は、筒体部23の先端部23aおよび根本部23bの開口縁に沿ってウレタンゴム製のシートが切りかかれる。ウレタンゴム製のシートの切欠縁端部は、傾斜面に形成され、グローブ13の装着および取り外しの際に、第1実施形態と同様に、グローブ13のスムーズな装着と取り外しに支障を来さないようにしている。
【0044】
ストラップ部25は、ゴム紐を筒体部23に形成した2つの通し孔7および通し孔7の周りに形成した軟弾性体部24の不図示の開口部を通して繋がれている。
【0045】
本実施形態のインナーバイトリング21によれば、第1実施形態と同様の効果が得られる他、人差し指11のMP関節22とPIP関節12が歯に当たるように、指を口腔内の深くまで装入して施術等を施す場合、人差し指11が咬まれることを保護することができる。また、指先が出ているため、場合により触診も可能である。特に、本実施形態のように、材質や形態により、装着した指を屈曲することができるように構成すれば触診がしやすい。
【符号の説明】
【0046】
1、21…インナーバイトリング、 2、23…筒体部、 2a、23a…先端部、 2b、23b…根本部、 3、24…軟弾性体部、 4、25…ストラップ部、 5…頂部、 6…通気孔、 7…通し孔、 10…施術者の手、 11…人差し指、 11a…腹、 12…近位置指節間関節(PIP関節)、 13…グローブ、 14…通気孔切欠部、 15…開口部、 16、17…外周、 22…中手指節間関節(MP関節)、 26…上第1切欠部、 27…上第2切欠部、 28…下切欠部、 29…中指、 S…スペーサ
【手続補正書】
【提出日】2017年10月5日
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】請求項1
【補正方法】変更
【補正の内容】
【請求項1】
人の手の指に装着された上からグローブがはめられる、開口維持と咬合から指の保護を行うインナーバイトリングであって、
指が装入される筒形状の硬質の筒体部と、
前記筒体部の外周に被覆される軟弾性を有する軟弾性体部とを備えることを特徴とするインナーバイトリング。
【手続補正2】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】請求項2
【補正方法】変更
【補正の内容】
【請求項2】
請求項1において、
前記筒体部は、先端が閉塞され、先端部側の外周部に前記筒体部の内外を連通する通気孔を形成したことを特徴とするインナーバイトリング。