特開2019-103556(P2019-103556A)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】特開2019-103556(P2019-103556A)
(43)【公開日】2019年6月27日
(54)【発明の名称】スラックスが滑り落ちないハンガー
(51)【国際特許分類】
   A47G 25/30 20060101AFI20190607BHJP
   D06F 57/00 20060101ALI20190607BHJP
【FI】
   A47G25/30
   D06F57/00 340
【審査請求】未請求
【請求項の数】1
【出願形態】OL
【全頁数】8
(21)【出願番号】特願2017-236549(P2017-236549)
(22)【出願日】2017年12月10日
(71)【出願人】
【識別番号】714009304
【氏名又は名称】畠山 久
(72)【発明者】
【氏名】畠山 久
【テーマコード(参考)】
3K099
【Fターム(参考)】
3K099AA04
3K099BA03
3K099BA04
3K099BA12
3K099CA08
3K099CB06
(57)【要約】      (修正有)
【課題】スラックス等を掛け易く、取り出す時には弱い力で衣類を引くことができ、又スラックス等が滑り落ちないハンガーを提供する。
【解決手段】ハンガーの中心軸に、偏芯構造を持った回転体を設け、回転に対し負荷となるようにし、衣類をかけた時は衣類と回転体の間で、重心のバランスが取れることで、掛けたものが滑り落ち難くなる。衣類を取り出す場合は弱い力で衣類を引くことで簡単に取り出せる。偏芯構造の回転体はスムーズに回転するため、重力により回転体は下に位置している。本発明の場合、軸は構造的に太くなるため、礼服など普段使用しないものでも、長期保存による折癖は殆ど付かない。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
重心と剛心を意図的に離し、偏心率の大きさを利用し、回転に対し負荷となることを利用した構造の回転体。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は衣類ハンガーの中心に掛けたものが、滑り落ちない構造で有りながら、取り出すときは抵抗なく取り出せることを目的としている。
【背景技術】
【0002】
従来の衣類ハンガーは衣類をかける際に衣類の重心を取る必要が有り、スラックスなど重心の取りにくいものを掛ける部分は、重心の違いからずり落ちないように工夫する必要があった。例えば、軸は回転しないように固定したり、摩擦係数の大きな材質の物を用いて、ハンガーからずり落ちないようにしていた。そのため掛ける時は掛けにくく、取り出すときは、衣類を強く引っ張る必要が有った。
【0003】
スラックスなどの形状の場合は、腰部分は幅が広く裾部分は幅が細いため、裾側が長めになるように重心を取っていた。これらは経験的に大まかな重心を取れるようになっているだけであり、新品の場合は材質や重さなどを考慮しながら、重心部分(滑り落ちない部分)を探す必要が有った。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
スラックスなどの形状の場合は、腰部分は幅が広く裾部分は幅が細いため、裾側が長めになるように重心を取っていた。これらは経験的に大まかな重心を取れるようになっているだけであり、新品の場合は材質や重さなどを考慮しながら、重心部分(滑り落ちない部分)を探す必要が有った。
【0005】
市販されている衣類ハンガーの場合、中心部分のスラックス等をかけるところは、ずり落ちることが無いよう工夫されている物もある。大別すると3つの構造が有る。一つ目は軸が回転しない構造で滑り難い材質のもの。二つ目は回転する構造であるが強い力で回さないと回転しないもの。三つ目は掛ける部分の厚みを薄くし、構造的にレバーの様な物を取り付け、ストッパーの役目をするものが付いているもの。等があげられる。
【0006】
これらは、いずれもその衣類の重心を取るための微調整をする必要が有り、使用中に滑り落ちにくい構造で有るがゆえに、掛ける時に掛けにくく、取り出すときは強く引っ張り出さないと、取出し難い構造に成っている。
【0007】
又、衣類ハンガーは、中央部分の掛ける部分の厚さが薄いため、礼服など普段使用しないものは、長期間掛けっ放しにすると折り癖が付いて、使用するときにアイロンを当てなければならないケースが多い。
本発明は以上のような欠点を無くすために、なされたものである。
【課題を解決するための手段】
【0008】
衣類ハンガー(1)の中心部分のスラックス等を掛ける軸(2)の部分に、偏芯構造を持った回転体(3)を設ける。偏芯構造の回転体(3)は軸(2)との間の摩擦係数は最小限になるようにする事で、回転体(3)の回転は単体では回転しやすい為スムーズで掛け易く、取り出すときには弱い力で衣類を引くことで取り出し易い。
【発明の効果】
【0009】
ストッパーが無い状態でも、衣類の重心を気にする必要はなく、二つ折りの状態でそのまま掛けるだけで、衣類と偏芯構造の回転体(3)との間で重心は均等に調整され、滑り落ちる心配はない。そのため、掛ける衣類の重心を気にせず二つ折りの状態のまま掛ける事で、スラックス等の衣類は最短の状態で保存ができる。
【0010】
衣類ハンガーに上着がかかっている場合は、偏芯構造の回転体(3)が上方に移動した時に、スラックスと上着が接触しその摩擦が増えることで、さらに滑り落ちにくくなる。
【0011】
ハンガーの中央部分に偏芯構造を持っている回転体(3)を用いる事で、衣類を掛ける部分は構造的に厚みがあり、長時間ハンガーに掛かっていても折り癖はつかない。そのためアイロンをあてる必要もなく、取り出してすぐ使用できる。
【0012】
軸(2)と回転体(3)の摩擦係数が小さいため、偏芯の回転体(3)は簡単に回る。そのため取り出すときはそのまま少ない力で引っ張るだけで回転体(3)は回転し、衣類に負担をかけずに取り出すことができる。
【図面の簡単な説明】
【0013】
図1】軸(2)と回転体(3)の摩擦係数が小さいため、偏芯の回転体(3)は簡単に回る。そのため取り出すときはそのまま少ない力で引っ張るだけで回転体(3)は回転し、衣類に負担をかけずに取り出すことができる。
図2図1の偏芯の回転体部分が上側の図。
図3図1の平面図。
図4図2の平面図。
図5図1の偏芯部分の拡大図。
図6図5にタオルをかけた図。
図7図5のタオルの重心がずれた時のイメージ図。
図8図5の説明補足図。
図9図5の説明補足図。
図10図5の説明補足図。
図11】タオルの位置が奥側が大きくなった図。
図12】偏芯率が「0」の場合の図。
図13図12において、タオルの重心が取れている図。
図14図12において、タオルの重心がずれている図。
図15】偏芯率が「0」の場合の回転体の回転図(軌跡)。
図16】偏芯率が有る回転体の回転の軌跡。
図17図16の説明補足図。
図18図16の説明補足図。
【発明を実施するための形態】
【0014】
偏芯率が高くなるにつれ、偏芯による回転体のモーメントや、回転体の位置(高さ)による位置エネルギーとのバランスにより、回転体に掛けられている衣類はその位置を継続し、ずれ落ちる心配はない。
【0015】
回転体は軸との間は抵抗が無いため、掛けているものを取り出すときは衣類の手前側の部分を軽く引くことで回転体は回転し、簡単に取り出すことができる。
【0016】
先にも述べましたが、回転体は厚みがあるため衣類などに折り癖はつかず、取り外してそのまま着用できる。
【実施例】
【0017】
回転体の持つ位置エネルギーによって、バランスが取れる。
【0018】
偏芯率が大きくても中心線を過ぎた地点からベクトル方向は逆になる。
【産業上の利用可能性】
【0019】
使用場所の代表として、ハンガーのスラックスをかける部分に使用したが、物干し竿などに回転部分を取り付けた場合、シーツなど長物をかける時も重心部分が真ん中に来るようにしなくてもバランスはとれ、ずれ落ちることはない。
【符号の説明】
【0020】
1 ハンガー本体
2 スラックス等をかける軸の部分
3 中心をずらした回転体(スラックス等を掛ける部分)
4 ハンガーのフック
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
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