【実施例】
【0026】
以下、実施例により本発明を説明するが、本発明はこれらの実施例によって限定されるものではない。
【0027】
(実施例1)
イミダフェナシン0.05mg素錠の製造
【0028】
(工程1)10%イミダフェナシン散(イミダフェナシン10倍散)の製造
イミダフェナシン15.0gと部分アルファー化デンプン(スターチ1500)60.0gを、乳棒回転数107min
−1、乳鉢回転数7min
−1、混合時間20分間の条件下、擂潰機(ラボミルUT‐21)を用いて混合し、20%イミダフェナシン散を得た。これに部分アルファー化デンプン(スターチ1500)75.0gを加え、乳棒回転数107min
−1、乳鉢回転数7min
−1、混合時間20分間の条件下、擂潰機(ラボミルUT‐21)を用いて混合し、10%イミダフェナシン散を得た(バッチ1)。同様にして同量の10%イミダフェナシン散を得た(バッチ2)。バッチ1とバッチ2を合わせ、乳棒回転数107min
−1、乳鉢回転数7min
−1、混合時間20分間の条件下、擂潰機(ラボミルUT‐21)を用いて混合し、10%イミダフェナシン散を297.8g得た(定量結果:平均含量97.8%、レンジ1.4%)。
【0029】
(工程2)イミダフェナシン0.05mg素錠の製造
工程1で得られた10%イミダフェナシン散10.20gおよび部分アルファー化デンプン(スターチ1500)50.0gを、回転数31min
−1、混合時間20分間の条件下、V型混合機(小型V混15)を用いて混合し、イミダフェナシン60倍散を得た。これに結晶セルロース(アビセルPH−301)39.0gおよび部分アルファー化デンプン(スターチ1500)261.0gを加え、回転数31min
−1、混合時間20分間の条件下、V型混合機(小型V混15)を用いて混合し、イミダフェナシン360倍散を得た。これに結晶セルロース(アビセルPH−301)1235.0gを加え、回転数31min
−1、混合時間20分間の条件下、V型混合機(小型V混15)を用いて混合し、イミダフェナシン1595.2倍散を得た。これにステアリン酸マグネシウム4.8gを加え、回転数31min
−1、混合時間10分間の条件下、V型混合機(小型V混15)で調整混合し、調整混合粉末を1598.2g得た(含量均一性試験結果:平均含量99.7%、判定値1.8%)。得られた調整混合粉末1340.1gを、下杵圧774〜825kgの条件下、小型高速打錠機(HT−AP18−SS−II)を用いて圧縮成型し、イミダフェナシン0.05mg素錠を578.4g(80.02mg/錠)得た。
【0030】
(実施例2)
イミダフェナシン0.05mgFC錠の製造
【0031】
(工程1)コーティング液の調整
1Lのステンレス容器に精製水575gを採取し、これにヒドロキシプロピルメチルセルロース(TC−5RW)50gを徐々に加えて攪拌し、分散・溶解させた。
【0032】
(工程2)イミダフェナシン0.05mgFC錠の製造
実施例1で得られたイミダフェナシン0.05mg素錠5000錠(400.2g)に、ハイコーター試験機(HCT−MINI)を用いてコーティング液250.0gをコーティングし、イミダフェナシン0.05mgコーティング錠を415.6g(83.15mg/錠)得た。得られたイミダフェナシン0.05mgコーティング錠4998錠に、カルナウバロウ(ポリシングワックス−103)10.02mgを添加、混合し、イミダフェナシン0.05mgFC錠を415.7g(83.15mg/錠)得た。
【0033】
実施例1で得られた素錠および実施例2で得られたFC錠の処方(各成分の量の単位:mg/錠)と物性を表1に示す。なお、表中、HPMCはヒドロキシプロピルメチルセルロースを表す。
【0034】
【表1】
【0035】
得られた錠剤は、含量均一性、硬度、摩損度のいずれも良好な物性を示した。
【0036】
(実施例3)
イミダフェナシン0.25mg素錠の製造
【0037】
実施例1の工程1で得られた10%イミダフェナシン散30.70gおよび部分アルファー化デンプン(スターチ1500)180.0gを、回転数31min
−1、混合時間20分間の条件下、V型混合機(小型V混15)を用いて混合し、イミダフェナシン70倍散を得た。これに結晶セルロース(アビセルPH−301)1108.7gおよび部分アルファー化デンプン(スターチ1500)69.0gを加え、回転数31min
−1、混合時間20分間の条件下、V型混合機(小型V混15)を用いて混合し、イミダフェナシン462.8倍散を得た。これにステアリン酸マグネシウム3.6gを加え、回転数31min
−1、混合時間10分間の条件下、V型混合機(小型V混15)で調整混合し、調整混合粉末を1390.5g得た(含量均一性試験結果:平均含量100.4%、判定値1.9%)。
得られた調整混合粉末1142.6gを、下杵圧510〜531kgの条件下、小型高速打錠機(HT−AP18−SS−II)を用いて圧縮成型し、イミダフェナシン0.25mg素錠を518.7g(115.87mg/錠)得た。
【0038】
(実施例4)
イミダフェナシン0.25mgFC錠の製造
【0039】
実施例3で得られたイミダフェナシン0.25mg素錠3600錠(417.2g)に、ハイコーター試験機(HCT−MINI)を用いて実施例2の工程1で得られたコーティング液180.0gをコーティングし、イミダフェナシン0.25mgコーティング錠を424.6g(117.9mg/錠)得た。
得られたイミダフェナシン0.25mgコーティング錠3601錠に、カルナウバロウ(ポリシングワックス−103)7.20mgを添加、混合し、イミダフェナシン0.25mgFC錠を424.75g(117.9mg/錠)得た。
【0040】
実施例3で得られた素錠および実施例4で得られたFC錠の処方(各成分の量の単位:mg/錠)と物性を表2に示す。なお、表中、HPMCはヒドロキシプロピルメチルセルロースを表す。
【0041】
【表2】
【0042】
得られた錠剤は、含量均一性、硬度、摩損度のいずれも良好な物性を示した。
【0043】
(実施例5)
イミダフェナシン2mg素錠の製造
【0044】
(工程1)10%イミダフェナシン散(イミダフェナシン10倍散)の製造
イミダフェナシン12.00gと部分アルファー化デンプン(スターチ1500)48.00gを、乳棒回転数106min
−1、乳鉢回転数7min
−1、混合時間20分間の条件下、擂潰機(ラボミルUT‐21)を用いて混合し、20%イミダフェナシン散を得た。これに部分アルファー化デンプン(スターチ1500)60.00gを加え、乳棒回転数106min
−1、乳鉢回転数7min
−1、混合時間20分間の条件下、擂潰機(ラボミルUT‐21)を用いて混合し、10%イミダフェナシン散を得た(バッチ1)。同様にして同量の10%イミダフェナシン散を得た(バッチ2)。バッチ1とバッチ2を合わせ、乳棒回転数106min
−1、乳鉢回転数7min
−1、混合時間20分間の条件下、擂潰機(ラボミルUT‐21)を用いて混合し、10%イミダフェナシン散を238.50g得た(定量結果:平均含量98.9%、レンジ2.2%)。
【0045】
(工程2)イミダフェナシン2mg素錠の製造
工程1で得られた10%イミダフェナシン散202.2g、結晶セルロース(アビセルPH−301)1077.8gおよび部分アルファー化デンプン(スターチ1500)66.0gを、回転数31min
−1、混合時間20分間の条件下、V型混合機(小型V混15)を用いて混合した。これにステアリン酸マグネシウム4.00gを加え、回転数31min
−1、混合時間20分間の条件下、V型混合機(小型V混15)で調整混合し、調整混合粉末を1349.0g得た(含量均一性試験結果:平均含量100.3%、判定値1.0%)。得られた調整混合粉末1045.0gを、下杵圧538〜569kgの条件下、小型高速打錠機(HT−AP18−SS−II)を用いて圧縮成型し、イミダフェナシン2mg素錠を664.95g(134.90mg/錠)得た。
【0046】
(実施例6)
イミダフェナシン2mgFC錠の製造
【0047】
実施例5で得られたイミダフェナシン2mg素錠3000錠(404.70g)に、ハイコーター試験機(HCT−MINI)を用いて実施例2の工程1で得られたコーティング液187.50gをコーティングし、イミダフェナシン2mgコーティング錠を416.05g(138.75mg/錠)得た。得られたイミダフェナシン2mgコーティング錠2998錠に、カルナウバロウ(ポリシングワックス−103)6.02mgを添加、混合し、イミダフェナシン2mgFC錠を416.00g(138.75mg/錠)得た。
【0048】
実施例5で得られた素錠および実施例6で得られたFC錠の処方(各成分の量の単位:mg/錠)と物性を表3に示す。なお、表中、HPMCはヒドロキシプロピルメチルセルロースを表す。
【0049】
【表3】
【0050】
得られた錠剤は、含量均一性、硬度、摩損度のいずれも良好な物性を示した。