(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】特開2019-110997(P2019-110997A)
(43)【公開日】2019年7月11日
(54)【発明の名称】酸素ガス残量通知装置及びシステム
(51)【国際特許分類】
A61M 16/00 20060101AFI20190621BHJP
A61M 16/10 20060101ALI20190621BHJP
【FI】
A61M16/00 370Z
A61M16/10 A
【審査請求】未請求
【請求項の数】5
【出願形態】OL
【全頁数】8
(21)【出願番号】特願2017-245517(P2017-245517)
(22)【出願日】2017年12月21日
(71)【出願人】
【識別番号】000144371
【氏名又は名称】株式会社三幸製作所
(74)【代理人】
【識別番号】100180367
【弁理士】
【氏名又は名称】寺尾 康典
(72)【発明者】
【氏名】宇賀神 正敏
(72)【発明者】
【氏名】遠藤 昭和
(72)【発明者】
【氏名】宇賀神 俊之
(57)【要約】 (修正有)
【課題】酸素ボンベ内のガス残量が一定量以下になったことを通知可能で、装置を酸素ボンベに装着する必要のない簡便なガス残量通知装置及びシステムを提供する。
【解決手段】酸素ガス残量通知装置は、酸素ボンベを使用中の患者識別情報と、酸素ボンベの管理番号と、酸素ボンベの容量と、酸素ボンベの残圧と、酸素ボンベから患者に供給するガスの使用流量とのうちの少なくとも1つを含む基礎情報を入力する基礎情報入力手段101と、入力された基礎情報に基づき酸素ボンベ内の酸素ガス残量から使用可能時間を算出する使用可能時間算出手段102と、基礎情報が入力された入力時刻から使用可能時間をカウントダウンするタイマー手段103と、カウントダウンされる使用可能時間を表示する表示部121と、使用可能時間がゼロに達した時点で通知するガス残量通知手段104と、基礎情報と使用可能時間と入力時刻とを格納する格納手段111と、を備える。
【選択図】
図2
【特許請求の範囲】
【請求項1】
酸素ボンベ容器のガス残量の通知する酸素ガス残量通知装置であって、
前記酸素ボンベを使用中の患者識別情報と、前記酸素ボンベの管理番号と、前記酸素ボンベの容量と、前記酸素ボンベから供給する酸素ガスの圧力を調整する圧力調整器の圧力計に表示される前記酸素ボンベの残圧と、及び前記酸素ボンベから患者に供給するガスの使用流量とのうちの少なくとも1つを含む基礎情報を入力する基礎情報入力手段と、
入力された前記基礎情報に基づき前記酸素ボンベ内の酸素ガス残量から使用可能時間を算出する使用可能時間算出手段と、
前記基礎情報が入力された入力時刻から前記使用可能時間をカウントダウンするタイマー手段と、
カウントダウンされる前記使用可能時間を表示する表示部と、
前記使用可能時間がゼロに達した時点で通知するガス残量通知手段と、
前記基礎情報と前記使用可能時間と及び前記入力時刻とを格納する格納手段と、
を備える酸素ガス残量通知装置。
【請求項2】
携帯端末である請求項1に記載の酸素ガス残量通知装置。
【請求項3】
前記基礎情報入力手段が、光学式読み取り機である、請求項2に記載の酸素ガス残量通知装置。
【請求項4】
前記基礎情報と前記使用可能時間と及び前記入力時刻とからなる管理情報を無線通信により送信する管理情報送信手段と、
前記管理情報を無線通信により受信する管理情報受信手段と、
受信した前記管理情報を更に格納する前記格納手段と、
受信した前記使用可能時間に基づき前記使用可能時間をカウントダウンするタイマー手段と、を更に備える、請求項1〜3のいずれか一項に記載の酸素ガス残量通知装置。
【請求項5】
請求項4に記載の前記酸素ガス残量通知装置と、
前記管理情報を無線通信により受信するセンタ受信手段と、受信した前記管理情報を格納するセンタ格納手段と、格納した前記管理情報を無線通信により送信するセンタ送信手段とを有するセンタとを備える、酸素ガス残量通知システム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、酸素などの呼吸用気体が充填される圧力容器(以下、酸素ボンベともいう。)内のガス残量が一定量以下になったことを通知する装置及びシステムに関するものである。
【背景技術】
【0002】
医療現場において、患者を病院内で移動する際や手術室、病人や怪我人を救急車で搬送する際などに、患者などが十分な酸素を吸気できるよう、呼吸用酸素が供給される呼吸器が患者に装着され、また、必要に応じて人工呼吸器、麻酔器、又は心マッサージ器などの各種医療機器(以下、単に各種医療用機器とも呼ぶ)が使用される。
【0003】
この呼吸器は、呼吸用酸素が充填される酸素ボンベ、この酸素ボンベに接続される圧力調整器、呼吸用酸素の流量を調整する流量調整器、および酸素ボンベ内の呼吸用酸素が圧力調整器及び流量調整器を介して供給されるマスクからなる。また、酸素ボンベ内の酸素が圧力調整器を介して、各種医療用機器の駆動源用として供給される。しかしながら、医療従事者や救急隊員は、使用中の酸素ボンベ内の呼吸用酸素の残量を圧力調整器に取り付けられた圧力計で目視確認する必要があり、医療行為に集中する必要があるにもかかわらず、常に酸素ボンベ内の呼吸器用酸素の残量を目視確認しなければならず、煩雑であり、酸素ボンベ内の酸素の残量が予め定める量以下に低下したときに通知する装置又はシステムが求められていた。
【0004】
このような通知装置として、例えば特許文献1には、酸素ボンベの残圧計情報を基に指定された流量と酸素ボンベの容量から酸素ガス使用可能時間を計算し、アラームを発することで酸素ボンベ内の酸素残量が一定量以下になったことを通知するポータブルガス残量タイマーが開示されている。しかしながら、このガス残量タイマーは、酸素ボンベに取り付けて使用するものであり、医療従事者がガス残量タイマーが取り付けられた酸素ボンベの近隣にいない限り、アラームが発せられても気付かないことがあった。また、ガス残量タイマーを使用するに当たって、酸素ボンベにガス残量タイマーを装着する手間が煩雑であった。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開2015−116358号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本発明は、医療従事者が酸素ボンベの近隣にいなくとも、酸素ボンベ内のガス残量が一定量以下になったことを確実に通知されることが可能で、また、装置を酸素ボンベに装着する必要のない簡便なガス残量通知装置及びシステムを提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明に係る酸素ガス残量通知装置は、酸素ボンベのガス残量の通知する酸素ガス残量通知装置であって、
酸素ボンベを使用中の患者識別情報と、酸素ボンベの管理番号と、酸素ボンベの容量と、酸素ボンベから供給する酸素ガスの圧力を調整する圧力調整器の圧力計に表示される酸素ボンベの残圧と、及び酸素ボンベから患者に供給するガスの使用流量とのうちの少なくとも1つを含む基礎情報を入力する基礎情報入力手段と、
入力された基礎情報に基づき酸素ボンベ内の酸素ガス残量から使用可能時間を算出する使用可能時間算出手段と、
基礎情報が入力された入力時刻から前記使用可能時間をカウントダウンするタイマー手段と、
カウントダウンされる使用可能時間を表示する表示部と、
使用可能時間がゼロに達した時点で通知するガス残量通知手段と、
基礎情報と使用可能時間と及び入力時刻とを格納する格納手段と、
を備える酸素ガス残量通知装置である。
【0008】
本発明に係る酸素ガス残量通知装置であれば、医療従事者が使用中の酸素ボンベの近隣にいなくとも、酸素ボンベ内のガス残量が一定量以下になったことを確実に通知されることが可能で、ガス残量を気にすることなく他の患者の治療に専念することができる。また、酸素ボンベに装置を装着する必要のない簡便な酸素ガス残量通知措置を提供することが出来る。
【0009】
本発明に係る酸素ガス残量通知装置は、携帯端末である酸素ガス残量通知装置である。
【0010】
本発明に係る酸素ガス残量通知装置であれば、容易に携帯することが可能である。
【0011】
本発明に係る酸素ガス残量通知装置に係る基礎情報入力手段が、光学式読み取り機である、酸素ガス残量通知装置である。
【0012】
本発明に係る酸素ガス残量通知装置であれば、基礎情報入力を容易に行うことができる。
【0013】
本発明に係る酸素ガス残量通知装置は、基礎情報と使用可能時間と及び入力時刻とからなる管理情報を無線通信により送信する管理情報送信手段と、
管理情報を無線通信により受信する管理情報受信手段と、
受信した管理情報を更に格納する格納手段と、
受信した使用可能時間に基づき使用可能時間をカウントダウンするタイマー手段と、を更に備える、酸素ガス残量通知装置である。
【0014】
本発明に係る酸素ガス残量通知装置であれば、複数の医療従事者で使用中の酸素ボンベ内の酸素ガス残量に係る情報を共有することが出来る。
【0015】
本発明に係る酸素ガス残量通知システムは、酸素ガス残量通知装置と、
管理情報を無線通信により受信するセンタ受信手段と、受信した管理情報を格納するセンタ格納手段と、格納した管理情報を無線通信により送信するセンタ送信手段とを有するセンタとを備える、酸素ガス残量通知システムである。
【0016】
本発明に係る酸素ガス残量通知システムであれば、使用中の酸素ボンベ内の酸素ガス残量に係る情報を、一元的に管理することが出来る。
【図面の簡単な説明】
【0017】
【
図1】
図1は、第1の実施形態に係る酸素ガス残量通知装置を使用する医療用呼吸器の構成を示す。
【
図2】
図2は、第1の実施形態に係る酸素ガス残量通知装置の構成を示す。
【
図3】
図3は、第1の実施形態に係る酸素ガス残量通知装置の携帯端末の模式外観図である。
【
図4】
図4は、第1の実施形態の変形形態に係る酸素ガス残量通知装置の構成を示す。
【
図5】
図5は、第2の実施形態に係る酸素ガス残量通知システムの構成を示す。
【発明を実施するための形態】
【0018】
以下、本発明の第1の実施形態を、説明する。
【0019】
図1に、第1の実施形態に係る酸素ガス残量通知装置1を使用する医療用呼吸器(以下、単に呼吸器ともいう)10の構成を示す。呼吸器10は、酸素ガスボンベ(以下、単に酸素ボンベとも呼ぶ)11、医療用圧力調整器(以下、単に圧力調整器とも呼ぶ)12、流量計13及びマスク14を備える。なお、呼吸器10から供給される呼吸用気体は、酸素に限られず、空気であっても良い。
【0020】
図2に、第1の酸素ガス残量通知装置1の構成を、
図3に、携帯端末001の模式外観図を示す。
図3(a)は、基礎情報を入力する画面を表示部121に表示した状態、
図3(b)は、表示部121に酸素ガス残量の使用可能時間を確認した際に使用可能時間を表示した状態、
図3(c)は、表示部121に酸素ガス残量の通知を表示した状態、それぞれの一例を示す。
【0021】
ガス残量通知装置1は、携帯端末001からなる。携帯端末001は、中央処理装置(CPU(不図示))を有する端末であり、CPUにより例えば記憶装置(不図示)に記憶された専用プログラムを実行することにより、後述の各手段を発現する。なお、携帯端末001は、本発明のための専用端末である必要はなく、これらの手段を有すれば携帯電話でも良い。
【0022】
携帯端末001は、酸素ボンベ11を使用中の患者識別情報と、酸素ボンベ11の管理番号と、酸素ボンベ11の容量と、酸素ボンベ11から供給する酸素ガスの圧力を調整する圧力調整器12の圧力計15に表示される酸素ボンベ11の残圧と、及び流量計13に示される酸素ガスの使用流量とからなる基礎情報を入力する基礎情報入力手段101と、入力された基礎情報に基づき酸素ボンベ11内の酸素ガス残量から使用可能時間を算出する使用可能時間算出手段102と、基礎情報が入力された入力時刻から使用可能時間をカウントダウンするタイマー手段103と、カウントダウンされる使用可能時間を表示する表示部121と、使用可能時間がゼロに達した時点で通知する酸素ガス残量通知手段104と、基礎情報と使用可能時間と及び入力時刻とを格納する格納手段111と、を備える。
【0023】
次に、第1の実施形態の変形形態について説明する。
【0024】
図4に、第1の実施形態の変形形態の構成を示す。先述の第1の実施形態と同様の構成についてはその説明を省略する。
【0025】
変形形態に係る酸素ガス残量通知装置1は、複数の携帯端末001からなり、携帯端末001は、基礎情報と使用可能時間と及び入力時刻とからなる管理情報を無線通信により送信する管理情報送信手段131と、管理情報を無線通信により受信する管理情報受信手段132と、受信した管理情報を更に格納する格納手段111と、受信した使用可能時間に基づき使用可能時間を更にカウントダウンするタイマー手段103と、を更に備える。
【0026】
次に、第2の実施形態に係る酸素ガス残量通知システム2について説明する。
【0027】
図5に、第2の実施形態の構成を示す。先述の第1の実施形態及びその変形形態と同様の構成についてはその説明を省略する。
【0028】
第2の実施形態に係る酸素ガス残量通知システム2は、携帯端末001とセンタ002を備える。センタ002は、中央演算装置(CPU(不図示))を有するコンピュータシステムであり、CPUにより例えば記憶装置(不図示)に記憶された専用プログラムを実行することにより、後述の各手段を発現する。
【0029】
センタ002は、管理情報を無線通信により受信するセンタ受信手段232と、受信した管理情報を格納したセンタ格納手段211と、格納した管理情報を無線通信により送信するセンタ送信手段231とを有する。
【0030】
次に、本発明の第1の実施形態に係る酸素ガス残量通知装置1の通知方法について、説明する。なお、後述する変形形態及び第2の実施形態と第1の実施形態の通知方法については、第1の実施形態と同様の通知方法についてはその説明を省略する。
【0031】
医療従事者が、患者に呼吸器10を装着し、患者に所定量の酸素の供給を開始後、医療従事者が携帯端末001の本実施形態に係る酸素ガス残量通知装置1のプログラムを起動する。そして、基礎情報入力手段101を用いて、酸素ボンベを使用中の患者識別情報と、酸素ボンベ11の管理番号と、酸素ボンベ11の容量と、圧力調整器12の圧力計15に表示された酸素ボンベ11の残圧と、及び酸素ガスの使用流量とからなる基礎情報を入力する。基礎情報の入力は、携帯端末001の表示部121に表示された所定の場所に、テンキーを用いて入力しても良いし、プルダウン表示によって表示された値を選択して入力しても良い(
図3(a)参照)。また、携帯端末が有する光学センサ122を用いて基礎情報を読み取り、入力すれば、より簡便に入力することが出来る。
【0032】
携帯端末001は、入力された基礎情報に基づき酸素ボンベ内の酸素ガス残量から使用可能時間を算出する使用可能時間算出手段102を用いて、使用可能時間を算出する。次に、基礎情報が入力された入力時刻から使用可能時間をカウントダウンするタイマー手段103を用いて使用可能時間のカウントダウンを開始し、カウントダウンされる使用可能時間を表示部121に表示する。そして、使用可能時間がゼロに達した時点で通知する酸素ガス残量通知手段を用いて、酸素ガス残量が無くなったことを通知する。使用可能時間を算出する計算式は以下の通りである。
使用可能時間(分)=圧力計の残圧(MPa)x 10.2x 0.8(安全係数)x 酸素ボンベの容量(L)/使用流量(L/分)
【0033】
ここで、残圧に安全係数を掛けているのは、酸素ガス残量通知を行ったとしても、酸素ガス残量通知を受けた医療従事者が他の患者に対する医療行為を行っている場合には、直ちに酸素ボンベを交換することができないことがある。その為、一定時間の猶予を持つべく、酸素ボンベ内の酸素ガスが全くなくなる前に、酸素ガス残量通知を行う必要があるためである。なお、係数10.2は、圧力計の残圧(MPa)をKgf/cm
2単位に変換するための係数である。
【0034】
酸素ガス残量通知手段による酸素ガス残量が無くなったことの通知は、表示部に酸素ガス残量が無くなった旨の表示を行うとともに、通知音を鳴らし、バイブレータ機能を用いて振動を発すると、医療従事者がより容易に通知があったことを知ることが出来る(
図3(c)参照)。
【0035】
また、携帯端末001は、格納手段111を用いて、基礎情報と、使用可能時間と、及び入力時刻と、を格納する。格納された基礎情報などは、医療従事者が必要に応じて呼び出して表示部121に表示し、確認することが出来る構成となっている(
図3(b)参照)。
【0036】
一方、変形形態の場合には、携帯端末001は、格納手段111を用いて、基礎情報と、使用可能時間と、及び入力時刻と、を格納後、基礎情報と使用可能時間と及び入力時刻とからなる管理情報を管理情報送信手段131を用いて無線通信により送信する。送信した携帯端末001とは異なる携帯端末001は、管理情報受信手段132を用いて管理情報を無線通信により受信し、格納手段111を用いて受信した管理情報を格納する。更に、受信した携帯端末001は、タイマー手段103を用いて、受信した使用可能時間に基づき使用可能時間のカウントダウンを行い、使用可能時間がゼロに達した時点で通知する酸素ガス残量通知手段を用いて、酸素ガス残量が無くなったことを通知する。複数の携帯端末001が情報を共有することにより、一人の医療従事者が多忙で通知を受けて直ちに対応できない場合であっても、他の医療従事者が対応可能となり、安心して一人の医療従事者が多数の患者の対応を行うことできる。
【0037】
次に、第2の実施形態に係る酸素ガス残量通報通知システム2の通知方法について、説明する。
【0038】
第2の実施形態において、携帯端末001は、管理情報を管理情報送信手段131を用いて無線通信により送信する。一方、センタ002は、センタ受信手段232を用いて管理情報を無線通信により受信し、センタ格納手段211を用いて受信した管理情報を格納する。そして、予め定められた時間毎に、又は携帯端末001からの要求に応じて、センタ送信手段231を用いて格納した管理情報を無線通信により送信する。携帯端末001は、管理情報受信手段132を用いて管理情報を無線通信により受信し、格納手段111を用いて受信した管理情報を格納する。更に、受信した携帯端末001は、タイマー手段103を用いて、受信した使用可能時間に基づき使用可能時間のカウントダウンを行い、使用可能時間がゼロに達した時点で通知する酸素ガス残量通知手段を用いて、酸素ガス残量が無くなったことを通知する。センタ002で情報を集中管理することで、医療従事者が勤務を交代した場合であっても、酸素ボンベの残量の引継ぎを確実に行うことが出来る。
【産業上の利用可能性】
【0039】
本発明に係る酸素ガス残量通知装置及びシステムは、医療従事者が酸素ボンベの近隣にいなくとも、酸素ボンベ内の酸素ガス残量が一定量以下になったことを確実に通知されることが可能で、また、装置を酸素ボンベに装着する必要のない簡便な酸素ガス残量通知装置及びシステムとして好適である。
【符号の説明】
【0040】
1…酸素ガス残量通知装置
2…酸素ガス残量通知システム
10…医療用呼吸器(呼吸器)
11…酸素ガスボンベ(酸素ボンベ)
12…圧力調整器
13…流量計
14…マスク
15…圧力計
001…携帯端末
002…センタ
101…基礎情報入力手段
102…使用可能時間算出手段
103…タイマー手段
104…酸素ガス残量通知手段
111…格納手段
121…表示部
122…光学センサ
131…管理情報送信手段
132…管理情報受信手段
211…センタ格納手段
231…センタ送信手段
232…センタ受信手段