【解決手段】パーティクル測定器30が、フィルタ部を通過して空気流路32を流れる圧縮空気に含まれるパーティクルを、光学的センサ40を用いて検出する。このため、特許文献1のように、フィルタ部を通過する前の圧縮空気の圧力と、フィルタ部を通過した後の圧縮空気の圧力との差を検出してフィルタ部の目詰まり状態を判断する場合に比べると、フィルタ部の目詰まり状態を精度良く判断でき、フィルタ部の予防保全を行うことができる。
前記ケースは、前記投光部から出射される光の出射方向に対して直交する方向に延びる透過面を有していることを特徴とする請求項2又は請求項3に記載のフィルタ装置。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、特許文献1では、フィルタ部を通過する前の圧縮空気の圧力と、フィルタ部を通過した後の圧縮空気の圧力との差が、ある程度大きくならないと、フィルタ部が目詰まり状態であると判断することができないため、フィルタ部の最適な交換時期が分からず、予防保全ができないという問題があった。
【0005】
本発明は、上記課題を解決するためになされたものであって、その目的は、フィルタ部の予防保全を行うことができるフィルタ装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記課題を解決するフィルタ装置は、空気供給源から供給された圧縮空気に含まれるパーティクルを除去するフィルタ部を有するフィルタ装置であって、前記フィルタ部を通過した圧縮空気が流れる空気流路と、前記空気流路を流れる圧縮空気に含まれるパーティクルを検出する光学的センサと、を有するパーティクル測定器を備えた。
【0007】
上記フィルタ装置において、前記パーティクル測定器は、前記空気流路の少なくとも一部を内部に形成するとともに光を透過する透過性の材料からなるケースを有し、前記光学的センサは、前記ケースの外側に配置された投光部及び受光部を有し、前記投光部から出射された光が前記ケースを透過して前記空気流路を流れる前記圧縮空気に照射されるとともに、前記圧縮空気に照射されて前記圧縮空気に含まれるパーティクルに反射した光が前記受光部に受光され、前記光学的センサは、前記受光部に受光された光の光量レベルに基づいて、前記空気流路を流れる圧縮空気に含まれるパーティクルを検出するとよい。
【0008】
上記フィルタ装置において、前記光学的センサは、前記投光部から出射される光を集光する投光側集光レンズと、前記圧縮空気に照射されて前記圧縮空気に含まれるパーティクルに反射した光を集光する受光側集光レンズと、を有し、前記投光側集光レンズ及び前記受光側集光レンズは、前記ケースの一部であるとよい。
【0009】
上記フィルタ装置において、前記ケースは、前記投光部から出射される光の出射方向に対して直交する方向に延びる透過面を有しているとよい。
上記フィルタ装置において、前記空気流路は、メイン流路と、前記メイン流路から分岐されるサブ流路と、を有し、前記光学的センサは、前記サブ流路を流れる圧縮空気に含まれるパーティクルを検出し、前記パーティクル測定器は、前記サブ流路を流れる前記圧縮空気の流量を、前記メイン流路を流れる圧縮空気の流量よりも小さくする流量調整機構を有しているとよい。
【0010】
上記フィルタ装置において、前記サブ流路の少なくとも一部の流路断面積は、前記メイン流路の流路断面積よりも小さくなっているとよい。
上記フィルタ装置において、前記サブ流路には、前記メイン流路からの前記圧縮空気の逆流を防止する逆止弁が設けられているとよい。
【0011】
上記フィルタ装置において、前記メイン流路には、前記メイン流路の圧力を一定にするための均圧弁が設けられているとよい。
【発明の効果】
【0012】
この発明によれば、フィルタ部の予防保全を行うことができる。
【発明を実施するための形態】
【0014】
以下、フィルタ装置を具体化した一実施形態を
図1及び
図2にしたがって説明する。本実施形態のフィルタ装置は、空気圧ユニットの一部を構成している。
図1に示すように、空気圧ユニット10は、レギュレータ11及びフィルタ装置20を備えている。レギュレータ11は、空気供給源12から供給される圧縮空気の圧力を予め定められた設定圧力に調整する。フィルタ装置20は、エアフィルタ21及びパーティクル測定器30を備えている。空気圧ユニット10は、レギュレータ11、エアフィルタ21及びパーティクル測定器30が、この順に一直線上に並設されることにより構成されている。
【0015】
エアフィルタ21のボディ22内には、圧縮空気に含まれるパーティクルを除去するフィルタ部23が収容されている。フィルタ部23は、例えば、筒状のフィルタエレメントである。
【0016】
ボディ22は、供給路22a及び排出路22bを有している。供給路22aは、ボディ22におけるレギュレータ11側の面に開口している。排出路22bは、ボディ22におけるパーティクル測定器30側の面に開口している。
【0017】
供給路22aは、レギュレータ11に連通している。供給路22aには、空気供給源12からレギュレータ11を介して圧縮空気が供給される。供給路22aに供給された圧縮空気は、供給路22aを通過してフィルタ部23に至る。フィルタ部23は、圧縮空気がフィルタ部23を通過する際に、圧縮空気に含まれるパーティクルを除去する。よって、フィルタ装置20は、空気供給源12から供給された圧縮空気に含まれるパーティクルを除去するフィルタ部23を有している。そして、フィルタ部23を通過した圧縮空気は、排出路22bへ排出される。
【0018】
パーティクル測定器30は、ケーシング31を有している。ケーシング31は、ボディ22に対して着脱可能に取り付けられている。よって、エアフィルタ21のボディ22とパーティクル測定器30のケーシング31とは別部材である。なお、エアフィルタ21のボディ22とパーティクル測定器30のケーシング31とは別部材ではなく、予め一体形成されていてもよい。
【0019】
パーティクル測定器30は、フィルタ部23を通過した圧縮空気が流れる空気流路32を有している。空気流路32は、ケーシング31内に形成されている。空気流路32は、メイン流路33と、メイン流路33から分岐されるサブ流路34と、を有している。メイン流路33の一端は、排出路22bに連通している。メイン流路33の他端は大気に開放されている。サブ流路34の一端は、メイン流路33の一端寄りに接続されている。サブ流路34の他端は、サブ流路34の一端とメイン流路33との接続位置よりもメイン流路33の他端寄りに接続されている。
【0020】
パーティクル測定器30は、空気流路32の一部を内部に形成するケース35を有している。ケース35は、光を透過する透過性の材料からなる。ケース35は、例えば、透明な材料によって筒状に形成されるとともに軸方向の両端が開口したフローセルである。ケース35は、サブ流路34の一部を内部に形成している。
【0021】
図2に示すように、パーティクル測定器30は、空気流路32を流れる圧縮空気に含まれるパーティクルを検出する光学的センサ40を有している。光学的センサ40は、ケース35内を流れる圧縮空気に含まれるパーティクルを検出する。したがって、光学的センサ40は、サブ流路34を流れる圧縮空気に含まれるパーティクルを検出する。
【0022】
光学的センサ40は、ケース35の外側に配置された投光部41及び受光部42を有している。投光部41及び受光部42は、例えば、投光部41及び受光部42に電気を供給する図示しない基板に取り付けられている。基板は、例えば、ケーシング31に支持されている。
【0023】
投光部41から出射された光は、ケース35を透過してサブ流路34を流れる圧縮空気に照射されるとともに、圧縮空気に照射されて圧縮空気に含まれるパーティクルに反射した光である散乱光が受光部42に受光される。
【0024】
光学的センサ40は、投光部41から出射される光を集光する投光側集光レンズ43と、圧縮空気に照射されて圧縮空気に含まれるパーティクルに反射した光である散乱光を集光する受光側集光レンズ44と、を有している。投光側集光レンズ43及び受光側集光レンズ44は、ケース35の外側に配置されている。投光側集光レンズ43及び受光側集光レンズ44は、例えば、ケーシング31に支持されている。
【0025】
光学的センサ40は、受光部42に受光された光の光量レベルに基づいて、サブ流路34を流れる圧縮空気に含まれるパーティクルを検出する。例えば、光学的センサ40は、受光部42に受光された光の光量レベルに基づく電気信号が受光部42から送信されるコントローラ45を有している。コントローラ45は、受光部42から送信される電気信号の信号強度に基づいて、パーティクルの粒径や数などを測定する。
【0026】
パーティクル測定器30は、報知部46を有している。報知部46は、例えば、ディスプレイである。報知部46は、コントローラ45により測定されたパーティクルの粒径が予め定められた粒径よりも大きかったり、コントローラ45により測定されたパーティクルの数が予め定められた数よりも多かったりすると、作業者に、フィルタ部23の交換を行う必要がある旨の表示を行う。
【0027】
図1に示すように、サブ流路34におけるケース35よりも圧縮空気の流れ方向の上流側の部分には、絞り36が設けられている。絞り36は、可変絞りである。絞り36の流路断面積は、メイン流路33の流路断面積よりも小さくなっている。よって、サブ流路34の一部の流路断面積は、メイン流路33の流路断面積よりも小さくなっている。これにより、サブ流路34において、絞り36よりも圧縮空気の流れ方向の下流側の流路の圧力は、絞り36よりも圧縮空気の流れ方向の上流側の流路の圧力よりも低くなっている。したがって、サブ流路34において、絞り36を通過した後の圧縮空気の流量は、絞り36を通過する前の圧縮空気の流量よりも小さくなっている。すなわち、サブ流路34における絞り36を通過した後の圧縮空気の流量は、メイン流路33を流れる圧縮空気の流量よりも小さくなっている。
【0028】
サブ流路34におけるケース35よりも圧縮空気の流れ方向の下流側の部分には、逆止弁37が設けられている。逆止弁37は、サブ流路34において、逆止弁37よりも圧縮空気の流れ方向の上流側の流路の圧力が、逆止弁37よりも圧縮空気の流れ方向の下流側の流路の圧力を上回ったときに開弁する。したがって、逆止弁37は、サブ流路34において、逆止弁37よりも圧縮空気の流れ方向の上流側の流路の圧力が、逆止弁37よりも圧縮空気の流れ方向の下流側の流路の圧力以下であるときには閉弁した状態になっており、メイン流路33からの圧縮空気の逆流を防止する。
【0029】
メイン流路33におけるサブ流路34の他端との接続位置よりも圧縮空気の流れ方向の下流側の部分には、メイン流路33の圧力を一定にするための均圧弁38が設けられている。均圧弁38は、サブ流路34におけるケース35よりも圧縮空気の流れ方向の下流側の流路の圧力を、サブ流路34におけるケース35よりも圧縮空気の流れ方向の上流側の流路の圧力に対して僅かに小さくなるように調整する。なお、空気供給源12からの圧縮空気がサブ流路34に供給されたときには、サブ流路34において、逆止弁37よりも圧縮空気の流れ方向の上流側の流路の圧力が、逆止弁37よりも圧縮空気の流れ方向の下流側の流路の圧力を上回るように、メイン流路33及びサブ流路34や均圧弁38の構造が予め設計されている。
【0030】
均圧弁38により、逆止弁37が開弁したときには、サブ流路34におけるケース35よりも圧縮空気の流れ方向の上流側の流路の圧力と、サブ流路34におけるケース35よりも圧縮空気の流れ方向の下流側の流路の圧力との差が小さくなっている。その結果、逆止弁37が開弁したときに、ケース35内に流れる圧縮空気の流速が急激に速くなってしまうことが抑制されている。
【0031】
このように、絞り36により、サブ流路34における絞り36を通過した後の圧縮空気の流量が、メイン流路33を流れる圧縮空気の流量よりも小さくなっている。そして、均圧弁38により、サブ流路34におけるケース35よりも圧縮空気の流れ方向の下流側の流路の圧力が、サブ流路34におけるケース35よりも圧縮空気の流れ方向の上流側の流路の圧力に対して僅かに小さくなるように調整される。したがって、絞り36及び均圧弁38は、サブ流路34を流れる圧縮空気の流量を、メイン流路33を流れる圧縮空気の流量よりも小さくする流量調整機構を構成している。よって、パーティクル測定器30は、サブ流路34を流れる圧縮空気の流量を、メイン流路33を流れる圧縮空気の流量よりも小さくする流量調整機構を有している。
【0032】
次に、本実施形態の作用について説明する。
空気圧ユニット10において、空気供給源12からレギュレータ11、供給路22a、フィルタ部23及び排出路22bを介してメイン流路33に圧縮空気が供給されると、メイン流路33を流れる圧縮空気の一部は、サブ流路34に流れ込む。サブ流路34に流れ込んだ圧縮空気は、絞り36を通過する。絞り36を通過した後の圧縮空気の流量は、絞り36を通過する前の圧縮空気の流量よりも小さくなる。これにより、サブ流路34における絞り36を通過した後の圧縮空気の流量は、メイン流路33を流れる圧縮空気の流量よりも小さくなる。また、空気供給源12からの圧縮空気がサブ流路34に供給されたときには、サブ流路34において、逆止弁37よりも圧縮空気の流れ方向の上流側の流路の圧力が、逆止弁37よりも圧縮空気の流れ方向の下流側の流路の圧力を上回り、逆止弁37が開弁する。
【0033】
均圧弁38は、サブ流路34におけるケース35よりも圧縮空気の流れ方向の下流側の流路の圧力を、サブ流路34におけるケース35よりも圧縮空気の流れ方向の上流側の流路の圧力に対して僅かに小さくなるように調整している。これにより、逆止弁37が開弁したときに、サブ流路34におけるケース35よりも圧縮空気の流れ方向の上流側の流路の圧力と、サブ流路34におけるケース35よりも圧縮空気の流れ方向の下流側の流路の圧力との差が小さくなる。その結果、逆止弁37が開弁したときに、ケース35内に流れる圧縮空気の流速が急激に速くなってしまうことが抑制される。
【0034】
図2に示すように、投光部41から出射された光は、ケース35を透過してケース35内に流れる圧縮空気に含まれるパーティクルに反射して、反射した光である散乱光が受光部42に受光される。コントローラ45は、受光部42から送信される電気信号の信号強度に基づいて、パーティクルの粒径や数などを測定する。そして、報知部46は、コントローラ45により測定されたパーティクルの粒径が予め定められた粒径よりも大きかったり、コントローラ45により測定されたパーティクルの数が予め定められた数よりも多かったりすると、作業者に、フィルタ部23の交換を行う必要がある旨の表示を行う。
【0035】
上記実施形態では以下の効果を得ることができる。
(1)パーティクル測定器30が、フィルタ部23を通過して空気流路32を流れる圧縮空気に含まれるパーティクルを、光学的センサ40を用いて検出する。このため、特許文献1のように、フィルタ部23を通過する前の圧縮空気の圧力と、フィルタ部23を通過した後の圧縮空気の圧力との差を検出してフィルタ部23の目詰まり状態を判断する場合に比べると、フィルタ部23の目詰まり状態を精度良く判断することができ、フィルタ部23の予防保全を行うことができる。
【0036】
(2)光学的センサ40は、ケース35の外側に配置された投光部41及び受光部42を有している。そして、光学的センサ40は、受光部42に受光された光の光量レベルに基づいて、空気流路32を流れる圧縮空気に含まれるパーティクルを検出する。これによれば、例えば、光学的センサ40を構成する投光部41及び受光部42を、圧縮空気が流れる空気流路32内に配置する場合に比べると、投光部41及び受光部42の耐久性を向上させることができる。
【0037】
(3)絞り36により、サブ流路34における絞り36を通過した後の圧縮空気の流量が、メイン流路33を流れる圧縮空気の流量よりも小さくなっている。そして、均圧弁38は、サブ流路34におけるケース35よりも圧縮空気の流れ方向の下流側の流路の圧力を、サブ流路34におけるケース35よりも圧縮空気の流れ方向の上流側の流路の圧力に対して僅かに小さくなるように調整する。これにより、逆止弁37が開弁したときに、サブ流路34におけるケース35よりも圧縮空気の流れ方向の上流側の流路の圧力と、サブ流路34におけるケース35よりも圧縮空気の流れ方向の下流側の流路の圧力との差が小さくなる。その結果、逆止弁37が開弁したときに、ケース35内に流れる圧縮空気の流速が急激に速くなってしまうことが抑制されている。このように、パーティクル測定器30においては、サブ流路34を流れる圧縮空気の流量が、メイン流路33を流れる圧縮空気の流量よりも小さくなるように調整されているため、例えば、光学的センサ40が、メイン流路33を流れる圧縮空気に含まれるパーティクルを検出する場合に比べると、圧縮空気に含まれるパーティクルを検出し易い。よって、パーティクルを精度良く検出することができる。
【0038】
(4)サブ流路34におけるケース35よりも圧縮空気の流れ方向の上流側の部分に絞り36が設けられているため、サブ流路34の一部の流路断面積が、メイン流路33の流路断面積よりも小さくなっている。これによれば、サブ流路34において、絞り36を通過した後の圧縮空気の流量が、絞り36を通過する前の圧縮空気の流量よりも小さくなって安定するため、圧縮空気に含まれるパーティクルを検出し易い。よって、パーティクルを精度良く検出することができる。
【0039】
(5)サブ流路34には、メイン流路33からの圧縮空気の逆流を防止する逆止弁37が設けられている。これによれば、逆止弁37が、メイン流路33からの圧縮空気の逆流を防止するので、一度検出したパーティクルを、逆流により重複して検出することが無い。よって、パーティクルを精度良く検出することができる。
【0040】
(6)メイン流路33には、メイン流路33の圧力を一定にするための均圧弁38が設けられている。これによれば、メイン流路33の圧力が均圧弁38によって一定になるため、メイン流路33の圧力の変動に伴って、サブ流路34の圧力が変動してしまうことが抑制されるので、サブ流路34内の流量が一定になる。よって、パーティクルを精度良く検出することができる。
【0041】
(7)パーティクル測定器30は、空気流路32を流れる圧縮空気に含まれるパーティクルを、光学的センサ40を用いて検出するため、例えば、空気流路32を通過して大気に放出された圧縮空気に含まれるパーティクルを、光学的センサ40を用いて検出する場合に比べると、圧縮空気に含まれるパーティクルをリアルタイムで検出できる。よって、フィルタ部23の目詰まり状態を精度良く判断することができ、フィルタ部23の予防保全を適正に行うことができる。
【0042】
なお、上記実施形態は以下のように変更してもよい。
・
図3に示すように、投光側集光レンズ43及び受光側集光レンズ44が、ケース35の一部であってもよい。これによれば、投光側集光レンズ43及び受光側集光レンズ44がケース35とは別部材である場合に比べると、部品点数を削減することができる。
【0043】
・
図3に示すように、ケース35は、投光部41から出射される光の出射方向に対して直交する方向に延びる透過面35aを有していてもよい。
図3に示す実施形態では、投光側集光レンズ43はケース35の一部を構成しており、投光側集光レンズ43が透過面35aを有している。投光側集光レンズ43は、透過面35aが、投光部41から出射される光の出射方向に対して直交する方向に延びるように、ケース35に一体化されている。これによれば、投光部41から出射される光がケース35を透過する際に、光が屈折してしまうことを抑制することができ、空気流路32を流れる圧縮空気に対して光を正確に照射することができる。
【0044】
・
図3に示す実施形態において、投光側集光レンズ43がケース35とは別部材であるとともに、ケース35の一部が、投光部41から出射される光の出射方向に対して直交する方向に延びる透過面になっていてもよい。
【0045】
・
図4に示すように、均圧弁38が、メイン流路33におけるサブ流路34の他端との接続位置よりも圧縮空気の流れ方向の下流側の部分に設けられているのではなく、例えば、サブ流路34におけるケース35と逆止弁37との間に設けられていてもよい。
【0046】
・ 実施形態において、パーティクル測定器30は、均圧弁38に代えて、例えば、蓄圧タンクを有していてもよい。蓄圧タンクは、サブ流路34におけるケース35よりも圧縮空気の流れ方向の下流側の流路の圧力が、サブ流路34におけるケース35よりも圧縮空気の流れ方向の上流側の流路の圧力に対して僅かに小さくなるように、蓄圧タンクに予め蓄圧された空気によって調整する。
【0047】
・ 実施形態において、パーティクル測定器30は、均圧弁38に代えて、例えば、減圧弁を有していてもよい。減圧弁は、サブ流路34におけるケース35よりも圧縮空気の流れ方向の下流側の流路の圧力が、サブ流路34におけるケース35よりも圧縮空気の流れ方向の上流側の流路の圧力に対して僅かに小さくなるように、サブ流路34を流れる圧縮空気の圧力を調整する。
【0048】
・ 実施形態において、報知部46は、パーティクルの粒径が予め定められた粒径よりも大きかったり、パーティクルの数が予め定められた数よりも多かったりすると、例えば、ランプを点滅させたり、ブザー音を鳴らしたりすることにより、作業者にフィルタ部23の交換を行う必要がある旨を報知するようにしてもよい。
【0049】
・ 実施形態において、サブ流路34全体の流路断面積が、メイン流路33の流路断面積よりも小さくなっていてもよい。要は、サブ流路34の少なくとも一部の流路断面積が、メイン流路33の流路断面積よりも小さくなっていればよい。
【0050】
・ 実施形態において、絞り36は、固定絞りであってもよい。
・ 実施形態において、サブ流路34におけるケース35よりも圧縮空気の流れ方向の上流側の部分に、絞り36が設けられていなくてもよい。
【0051】
・ 実施形態において、メイン流路33に均圧弁38が設けられていなくてもよい。
・ 実施形態において、投光部41及び受光部42が、圧縮空気が流れる空気流路32内に配置されていてもよい。
【0052】
・ 実施形態において、空気流路32は、メイン流路33及びサブ流路34により構成されていなくてもよく、例えば、メイン流路33のみであってもよい。そして、ケース35がメイン流路33の少なくとも一部を内部に形成していてもよい。この場合、光学的センサ40は、メイン流路33を流れる圧縮空気に含まれるパーティクルを検出する。
【0053】
・ 実施形態において、ケース35の内部が、サブ流路34全体を形成していてもよい。
・ 実施形態において、光学的センサ40は、例えば、投光部41から出射された光が受光部42に受光されており、圧縮空気に含まれるパーティクルによって、投光部41から出射された光が遮られることにより、受光部42に受光される光の光量レベルが変化する構成のものであってもよい。