【課題】 光源ユニットを点灯又は消灯した時に発生する音鳴りを抑制可能であり、点灯時の光源ユニットの発熱を緩和できるLED光源ユニット及びLED照明器具の提供を目的とする。
【解決手段】 本発明のLED光源ユニット100は、カバー部材30の短手方向Xにおける両方の縁部が、前記本体ユニットの凹部の短手方向における両方の開口よりも外側に延出する一対の延出領域33を有し、使用時において、両開口縁部の少なくとも一方と、それに対応するカバー部材30の延出領域33との間において、少なくとも一部に隙間50を有することを特徴とする。
前記カバー部材の少なくとも一方の延出領域は、前記LED実装基板の実装面に対する垂直方向において、前記本体ユニットの前記開口縁部に向かって、少なくとも1つの凸部を有する請求項1記載のLED光源ユニット。
前記凹部の少なくとも一方の開口縁部は、前記LED実装基板の実装面に対する垂直方向において、前記カバー部材の前記延出領域に向かって、少なくとも1つの凸部を有する、請求項5記載の本体ユニット。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、特許文献1記載のLED照明器具では、以下の問題が生じる。まず、点灯時において、本体ユニットの前記収容凹部に収容されたLED又は電源部からの発熱を緩和する事が困難である。また、点灯時又は消灯時において、前記器具本体及び前記カバー部材の接触面で音鳴りが発生する。
【0006】
そこで、本発明は、光源ユニットを点灯又は消灯した時に発生する音鳴りを抑制可能であり、且つ点灯時の光源ユニットの発熱を緩和できるLED光源ユニット、本体ユニット、及びLED照明器具の提供を目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
前記目的を達成するために、本発明のLED光源ユニットは、
LED実装基板、取付部材、及びカバー部材を含み、
前記LED実装基板は、一方の表面にLEDが実装された基板であり、
前記取付部材は、前記LED実装基板を、前記取付部材を収容可能な凹部を有する本体ユニットへ取り付けるための取付部材であり、一対の底部と土台部と前記一対の底部と前記土台部とを連結する一対の側壁部とを有し、前記LED実装基板における実装面とは反対側の面の前記LED実装基板の長手方向両端付近に前記一対の底部が固定されて夫々配置され、
前記カバー部材は、前記LED実装基板に対するカバー部材であり、前記カバー部材の短手方向における一対の縁部が、短手方向において、前記本体ユニットの凹部の開口よりも外側に延出する一対の延出領域を有し、
使用時において、
前記取付部材は、前記本体ユニットの凹部に収容され、
前記カバー部材は、前記LED実装基板の実装面に対する垂直方向において、前記LED実装基板の実装面及び前記本体ユニットの凹部の開口を覆うように配置され、
前記本体ユニットの凹部の短手方向における一対の開口縁部と、前記一対の開口縁部に対向する前記カバー部材の一対の延出領域とは、それぞれ、前記LED実装基板の実装面に対する垂直方向において、長手方向に沿って重なるが、前記一対の開口縁部の少なくとも一方と、それに対向する前記カバー部材の前記延出領域との間において、少なくとも一部に隙間を有することを特徴とする。
【0008】
本発明の本体ユニットは、
LED光源ユニットを取り付けるための凹部を有する本体ユニットであり、
前記本体ユニットに取付けられるLED光源ユニットは、
LED実装基板、取付部材、及びカバー部材を含み、
前記LED実装基板は、一方の表面にLEDが実装された基板であり、
前記取付部材は、前記LED実装基板を、前記取付部材を収容可能な凹部を有する本体ユニットへ取り付けるための取付部材であり、一対の底部と土台部と前記一対の底部と前記土台部とを連結する一対の側壁部とを有し、前記LED実装基板における実装面とは反対側の面の前記LED実装基板の長手方向両端付近に前記一対の底部が固定されて夫々配置され、
前記カバー部材は、前記LED実装基板に対するカバー部材であり、短手方向における一対の縁部が、短手方向において、前記本体ユニットの凹部の開口よりも外側に延出する一対の延出領域を有し、
使用時において、
前記取付部材は、前記本体ユニットの凹部に収容され、
前記カバー部材は、前記LED実装基板の実装面に対する垂直方向において、前記LED実装基板の実装面及び前記本体ユニットの凹部の開口を覆うように配置され、
前記本体ユニットの凹部の短手方向における一対の開口縁部と、前記一対の開口縁部に対向する前記カバー部材の一対の延出領域とは、それぞれ、前記LED実装基板の実装面に対する垂直方向において、長手方向に沿って重なるが、前記一対の開口縁部の少なくとも一方と、それに対向する前記カバー部材の前記延出領域との間において、少なくとも一部に隙間を有することを特徴とする。
【0009】
本体のLED照明器具は、
LED光源ユニット及び本体ユニットを含み、
前記LED光源ユニットは、
LED実装基板、取付部材、及びカバー部材を含み、
前記LED実装基板は、一方の表面にLEDが実装された基板であり、
前記取付部材は、前記LED実装基板を、前記取付部材を収容可能な凹部を有する本体ユニットへ取り付けるための取付部材であり、一対の底部と土台部と前記一対の底部と前記土台部とを連結する一対の側壁部とを有し、前記LED実装基板における実装面とは反対側の面の前記LED実装基板の長手方向両端付近に前記一対の底部が固定されて夫々配置され、
前記カバー部材は、前記LED実装基板に対するカバー部材であり、前記カバー部材の短手方向における一対の縁部が、短手方向において、前記本体ユニットの凹部の開口よりも外側に延出する一対の延出領域を有し、
使用時において、
前記LED光源ユニットの前記取付部材は、前記本体ユニットの凹部に収容され、
前記カバー部材は、前記LED実装基板の実装面に対する垂直方向において、前記LED実装基板の実装面及び前記本体ユニットの凹部の開口を覆うように配置され、
前記本体ユニットの凹部の短手方向における一対の開口縁部と、前記一対の開口縁部に対向する前記カバー部材の一対の延出領域とは、それぞれ、前記LED実装基板の実装面に対する垂直方向において、長手方向に沿って重なるが、前記一対の開口縁部の少なくとも一方と、それに対向する前記カバー部材の前記延出領域との間において、少なくとも一部に隙間を有することを特徴とする。
【発明の効果】
【0010】
本発明によれば、光源ユニットを点灯又は消灯した時に発生する音鳴りを抑制可能であり、点灯時の光源ユニットの発熱を緩和できるLED光源ユニット、本体ユニット、及びLED照明器具を提供可能である。
【発明を実施するための形態】
【0012】
本発明のLED光源ユニット及び本発明の本体ユニットは、それぞれ、使用時において、本体ユニットの凹部の短手方向における一対の開口縁部と、前記一対の開口縁部に対向する前記カバー部材の一対の延出領域とは、それぞれ、前記LED実装基板の実装面に対する垂直方向において、長手方向に沿って重なるが、前記一対の開口縁部の少なくとも一方と、それに対向する前記カバー部材の前記延出領域との間において、少なくとも一部に隙間を有することを特徴とする。本発明のLED照明器具は、LED光源ユニット及び本体ユニットを含み、使用時において、前記本体ユニットの凹部の短手方向における一対の開口縁部と、前記一対の開口縁部に対向する前記カバー部材の一対の延出領域とは、それぞれ、前記LED実装基板の実装面に対する垂直方向において、長手方向に沿って重なるが、前記一対の開口縁部の少なくとも一方と、それに対向する前記カバー部材の前記延出領域との間において、少なくとも一部に隙間を有することを特徴とする。
【0013】
そこで、本発明のLED光源ユニットを備えるLED照明器具を実施形態1〜3、本発明の本体ユニットを備えるLED照明器具を実施形態4〜5として、以下、本発明のLED照明器具、本発明の本体ユニット、及び本発明のLED照明器具について、図面を参照して詳細に説明する。ただし、本発明は、以下の説明に限定されない。尚、以下の
図1〜
図11において、同一部分には、同一符号を付し、その説明を省略する場合がある。また、図面においては、説明の便宜上、各部の構造は適宜簡略化して示す場合があり、各部の寸法比等は、実際とは異なり、模式的に示す場合がある。
【0014】
以下、「使用時」とは、例えば、LED光源ユニットを本体ユニットに取り付け、LED照明器具として使用する時をいう。
【0015】
以下、
図1〜
図11において、長手方向Yにおける紙面の手前方向を「前方」とし、奥方向を「後方」とする。
【0016】
[実施形態1]
[LED照明器具]
図1は、本実施形態のLED照明器具の一例を示す下方向からの斜視図である。LED照明器具1000は、本発明のLED光源ユニット100、及び本体ユニット200を、主要構成要素として含む。LED光源ユニット100は、本体ユニット200の一対の開口縁部Lと、それに対向するカバー部材30の延出領域33との間に隙間を形成するために、カバー部材30の一対の延出領域33が凸部35を有することを特徴とする。以下では、まず、LED光源ユニット100の構成について説明し、次に、本体ユニット200の構成について説明する。尚、以下で説明するLED光源ユニットは、本発明の前記LED光源ユニットの説明でもある。
【0017】
[LED光源ユニット]
図2(a)及び(b)は、本実施形態のLED光源ユニットの一例を示す下方向からの斜視図及び上方向からの斜視図である。LED光源ユニット100は、
図1のLED光源ユニット100と同一である。LED光源ユニット100は、LED実装基板10、取付部材20、及びカバー部材30を主要構成要素として含み、電源部40を任意の構成要素として含む。
【0018】
(1)LED実装基板
LED実装基板10は、一方の表面(実装面)12にLED11が実装された基板である。LED実装基板10では、複数のLED11が前記基板の実装面12に実装されているが、本実施形態において、LED11の数は、これに限定されず、一つであってもよい。また、LED実装基板10は、例えば、配線等の電源接続手段により電源部40と接続されている。尚、本実施形態において、LED実装基板10の後方の端部には、例えば、LED実装基板10と電源部40とを電気的に接続するためのコネクタを実装し、前記コネクタと電源部40とが前記電源接続手段により接続されていてもよい。
【0019】
本実施形態において、LED実装基板10を構成する基板(単位基板)の数は、一つであってもよいし、複数であってもよい。前記単位基板が複数の場合、LED実装基板10は、例えば、LED実装基板10の長手方向Yに沿って、コネクタ等の接続手段を介して、前記単位基板を互いに接続させることで構成されてもよい。
【0020】
(2)取付部材
取付部材20は、取付部材20を収容可能な凹部を有する本体ユニットへの取付部材である。取付部材20は、LED実装基板10において、実装面12とは反対側の面に配置される。
【0021】
図2に示す取付部材20の構成について、
図3を用いて説明する。
図3は、取付部材20の一例を示す斜視図である。
図3に示す取付部材20は、一対の底部21、一対の側壁部22、及び土台部23で構成される。一対の側壁部22により、一対の底部の各底部21及び土台部23が連結されている。各底部21には、LED実装基板10と固定するためのねじ止め孔24が設けられている。これにより、ねじ等の固定手段を用いて、LED実装基板10を取付部材20に取り付ける。各側壁部22には、係止穴25が一つ設けられており、土台部23には、係止穴26が2つ設けられている。これらの係止穴25及び係止穴26は、後述する本体ユニット側に設けられたバネ状係止片に対する係止穴である。前記バネ状係止片が、係止穴25及び係止穴26へ係止されることにより、
図1のLED照明器具1000に示すように、LED光源ユニット100が、本体ユニット200に取り付けられる。この場合、
図1に示すように、取付部材20は、本体ユニット200の凹部に収容される。
【0022】
(3)カバー部材
カバー部材30は、LED実装基板10に対するカバー部材である。使用時において、カバー部材30は、LED実装基板10の実装面12に対する垂直方向Zにおいて、LED実装基板10の実装面及び本体ユニット200の凹部211の開口を覆うように配置される。
【0023】
カバー部材30は、例えば、LED実装基板10の実装面12を覆うカバー部31と、LED実装基板10を収容するレール部32と、を含む。尚、本実施形態において、レール部32は、任意の構成要素であり、なくてもよい。
【0024】
カバー部31は、カバー部材30の短手方向Xにおける両方の縁部Iが、短手方向Xにおいて、後述の
図4に示す本体ユニット200の凹部211の開口よりも外側に延出する一対の延出領域33を有する。
【0025】
一対の延出領域33は、それぞれ、LED実装基板10の実装面12に対する垂直方向Zにおいて、本体ユニット200の開口縁部Lに向かって、5つの凸部35を有する。そして、使用時において、本体ユニット200の凹部211の短手方向Xにおける一対の開口縁部Lと、一対の開口縁部Lに対向するカバー部材30の一対の延出領域33の凸部35とは、それぞれ、LED実装基板10の実装面12に対する垂直方向Zにおいて、長手方向Yに沿って重なる。この場合、
図1に示すように、一対の開口縁部Lの少なくとも一方と、それに対向するカバー部材30の延出領域33の凸部35を有さない領域(凹部ともいう)との間において、複数の隙間50を有する。
【0026】
LED照明器具1000では、前述の通り、複数の隙間50を有するが、本実施形態において、隙間50の数は、これに限定されず、一つであってもよい。また、
図1に示すLED照明器具1000では、一対の開口縁部Lと、それに対応するカバー部材30の延出領域33との間に隙間50を有するが、本実施形態では、これに限定されず、例えば、一対の開口縁部Lの一方のみと、それに対応するカバー部材30の延出領域33との間に隙間50を有してもよい。
【0027】
本実施形態において、凸部35の高さは、特に制限されず、例えば、0.2〜2mmであり、凸部35の幅方向の大きさも特に制限されず、例えば、0.2〜5mmである。凸部35が複数ある場合、カバー部材30の延出領域の長手方向Yの全長に対する、複数の凸部35の幅方向の合計の長さの割合は、例えば、0.02〜10%である。本実施形態において、例えば、凸部35の高さ及び幅を設定することにより、隙間50の高さ及び幅が設定される。
【0028】
各レール部32は、一対の延出領域33に対し、起立した状態で配置される。各レール部32は、長手方向Yに沿って、内部に溝34を有する。LED実装基板10は、例えば、各レール部32の溝34にスライド可能に挿入される。使用時において、
図1に示すように、一対のレール部32は、本体ユニット200の凹部211に収容される。
【0029】
カバー部材30は、例えば、LED11からの照射光を透過可能であってもよいし、前記照射光を拡散可能であってもよい。カバー部材30の形成材料としては、特に制限されず、例えば、透過性のポリカーボネート、アクリル樹脂等が挙げられる。
【0030】
カバー部材30のカバー部31の形状は、略逆台形形状であるが、本実施形態において、カバー部の形状は、一対の延出領域33を有するのであれば、これに限定されない。前記カバー部の形状としては、例えば、略凸レンズ形状、略半円形状、略扇形形状、略台形形状、略直方体形状等であってもよいし、例示した前記形状を有していてもよい。
【0031】
本実施形態において、一対のレール部32は、前述の通り、カバー部材30の構成要素として任意の構成要素であり、なくてもよい。カバー部材30の構成要素として、一対のレール部32を含まない場合は、例えば、カバー部上面に、LED実装基板10を配置し、ねじ等の固定手段を用いて固定してもよい。
【0032】
(4)電源部
電源部40は、例えば、
図2に示すように、LED実装基板10の実装面12と反対側の面の略中央部に配置される。
【0033】
電源部40は、例えば、電源基板及びケースを含み、前記電源基板は、前記ケースに収納される。前記電源基板は、例えば、LED11を駆動するための回路部品が実装された基板であり、電源部40とLED実装基板10とを電気的に接続することにより、LED11を駆動する。
【0034】
(5)サイドキャップ
本実施形態において、LED光源ユニットは、一対のサイドキャップを含んでもよい。前記一対のサイドキャップは、それぞれ、カバー部材30に対するサイドキャップであり、カバー部材30の長手方向Yの端部を挿入する挿入部を有する。使用時において、前記一対のサイドキャップに、それぞれ、カバー部材30の長手方向Yの両端が挿入される。
【0035】
[本体ユニット]
次に、本実施形態のLED照明器具1000の構成要素である本体ユニット200について
図4を用いて説明する。本体ユニット200は、
図1の本体ユニット200と同一である。
【0036】
本体ユニット200は、例えば、本体板210、一対の板バネ状係止片220を含む。
【0037】
本体板210は、例えば、長手方向Yに延びる凹部211と、長手方向Yに延びる、凹部211に連結した傾斜面とを有する。凹部211は、その幅方向の断面形状が、凹状であり、前記傾斜面は、その幅方向の断面形状が、上方向に向かって広がるテーパー状である。
【0038】
板バネ状係止片220は、本体板210の長手方向Yの前方の端部側及び後方の端部側のそれぞれに、取り付けられる。板バネ状係止片220は、例えば、先端部222に向かう間に折り返した形状をしており、前記折り返した端部221を有し、折り返した端部221は、カーブ形状を有する。そして、
図1に示すように、折り返した端部221が、取付部材20の土台部23の係止穴26を通り、先端部222が、各側壁部22の係止穴25を通ることにより、板バネ状係止片220が取付部材20に係止され、本体ユニット200を、取付部材20に取り付けることが可能である。
【0039】
本体板210及び板バネ状係止片220は、例えば、板金に曲げ加工を施し、不要部分を削ぎ取ることにより形成される。
【0040】
本体ユニット200は、例えば、本体板210の凹部211の底面213に、孔(図示せず)を設け、天井材に設けられた吊ボルトを前記孔に通し、前記吊ボルトにナット等の固定手段をねじ込んで、前記天井材に固定される。
【0041】
本体ユニット200は、さらに、端子台を構成要素として備えてもよい。前記端子台は、例えば、本体板210の凹部211の底面213に配置される。前記端子台には、電源部40に電力を供給するために天井材側に露出する電源線が接続されており、さらに、電源部40との間を電気的に接続する電線が接続されていてもよい。
【0042】
以下、
図2に示すLED光源ユニット100を、
図4に示す本体ユニット200へ取り付けて、
図1のLED照明器具1000をセットする方法について説明する。前述の通り、本体ユニット200の前方の端部及び後方の端部に設けられた各板バネ状係止片220の折り返し端部221を、取付部材20の土台部23の係止穴26に通させ、先端部222を、取付部材20の各側壁22の係止穴25に通させる。これにより、取付部材20は、本体ユニット200の凹部211内に収容される状態で、本体ユニット200に取り付けられる。このとき、本体ユニット200の凹部211の短手方向Xにおける一対の開口縁部Lと、一対の開口縁部Lに対向するカバー部材30の一対の延出領域33の凸部35とは、LED実装基板10の実装面12に対する垂直方向Zにおいて、長手方向Yに沿って重なる。これにより、
図1に示すように、一対の開口縁部Lと、それに対向するカバー部材30の延出領域33の凸部35を有さない領域との間において、複数の隙間50を有する。このようにして、LED光源ユニット100を本体ユニット200へ取りつけ、
図1に示すLED照明器具1000をセットすることができる。
【0043】
尚、本実施形態において、カバー部材30の一対の延出領域33の凸部35と、凹部211の短手方向Xにおける一対の開口縁部Lとが、重なるように、例えば、板バネ状係止片220を手動で折り曲げることにより、適宜調整してもよい。
【0044】
以下、
図1のLED照明器具1000の本体ユニット200を天井材に取り付ける方法の一例を説明する。本体ユニット200に設けられた本体板210の凹部211の底面213の孔(図示せず)に、天井材に設けられた吊ボルトを通し、前記吊ボルトにナット等の固定手段をねじ込んで、前記天井材に固定する。このようにして、
図1のLED照明器具1000を天井材に取り付けることができる。
【0045】
一般的なLED照明器具では、カバー部材の形成材料としては樹脂が用いられており、前記器具本体の形成材料として金属が用いられている。つまり、前記カバー部材及び前記器具本体は、膨張率の異なる材料で形成されている。このため、特許文献1記載のLED照明器具のように、前記直交方向において、前記各延出部が、前記開口端縁と隙間なく重なる場合、点灯時又は消灯時の温度変化により、前記器具本体及び前記カバー部材の接触面で摩擦による音鳴りが発生する。
【0046】
これに対し、
図1に示すLED照明器具1000では、前述の通り、一対の開口縁部Lと、それに対向するカバー部材30の延出領域33の凸部35とが重なるため、一対の開口縁部Lと、凸部35を有さない延出領域33との間において、複数の隙間50を有する。LED照明器具1000では、隙間50を有するために、点灯時又は消灯時の温度変化により発生するカバー部材30及び本体ユニット200の擦れから生じる音鳴りを抑制することができる。このため、本発明のLED照明器具は、例えば、前述のような材料の違いに影響を受けることなく、音鳴りを抑制することができる。
【0047】
また、LED照明器具1000では、隙間50を有するために、本体板210の凹部211開口内部と、外部との間に空気の流れが発生し、点灯時におけるLED11及び電源部40の発熱を緩和できる。このため、高温時における、LED11の発光効率の低下を改善できる。また、高温時における、LED11又は電源部40が故障する問題を改善できる。
【0048】
[実施形態2]
図5は、本実施形態のLED照明器具の一例を示す下方向からの斜視図である。LED照明器具2000は、本発明のLED光源ユニット300、及び本体ユニット200を、主要構成要素として含む。LED光源ユニット300は、本体ユニット200の一対の開口縁部Lと、それに対向するカバー部材30の延出領域33との間に隙間を形成するために、カバー部材30の一対の延出領域33が、スペーサー60を有することを特徴とする。LED光源ユニット300は、一対の延出領域33が、凸部35を有さず、スペーサー60を有すること以外は、
図1のLED光源ユニット100と同一である。また、本体ユニット200は、
図1の本体ユニット200と同一である。LED照明器具2000は、これら以外は、
図1のLED照明器具1000と同一である。尚、以下で説明するLED光源ユニットは、本発明の前記LED光源ユニットの説明でもある。
【0049】
図5に示すLED照明器具2000のLED光源ユニット300において、スペーサー60は、カバー部材30の延出領域33であって、本体ユニットの開口縁部Lと対向する部分の複数個所に配置されている。尚、本実施形態において、スペーサー60は、カバー部材30の延出領域33の前記対向する部分の少なくとも一部に配置されていればよく、ここでいう、少なくとも一部とは、前記対向する部分の全てを含まない。また、スペーサー60は、カバー部材30の延出領域33の前記対向する部分の一つに配置されていてもよいし、複数の部分に配置されていてもよい。
【0050】
スペーサー60としては、例えば、粘着テープ等のテープ、ゴム弾性体(エラストマー)シート等が挙げられる。前記テープとしては、特に制限されず、例えば、ガラステープ、金属テープ、樹脂テープ、エラストマーテープ等が挙げられる。前記ガラステープとは、例えば、ガラス繊維を織ったテープ等が挙げられる。前記金属テープとしては、例えば、アルミを薄くしたアルミテープ等が挙げられる。前記樹脂テープとしては、例えば、フッ素樹脂等の樹脂製のテープ等が挙げられる。前記エラストマーテープとしては、例えば、熱可塑性ポリウレタン等のテープ等が挙げられる。
【0051】
スペーサー60の高さ(厚みともいう)としては、特に制限されず、例えば、0.005〜1mmである。また、スペーサー60の幅の大きさとしては、特に制限されず、例えば、1〜100mmである。本実施形態において、例えば、スペーサ−60の高さ及び幅を設定することにより、隙間50の高さ及び幅が設定される。
【0052】
図5に示すように、一対の開口縁部Lと、それに対向するカバー部材30の一対の延出領域33に配置されたスペーサー60とが重なるため、一対の開口縁部Lと、スペーサー60が配置されていない一対の延出領域33との間において、複数の隙間50を有する。LED照明器具2000では、隙間50を有するために、点灯時又は消灯時の温度変化により発生するカバー部材30及び本体ユニット200の擦れから生じる音鳴りを抑制できる。また、隙間50を有するために、本体板210の凹部211開口内部と、外部との間に空気の流れが発生し、点灯時におけるLED11及び電源部40の発熱を緩和できる。このため、高温時における、LED11の発光効率の低下を改善できる。また、高温時における、LED11又は電源部40が故障する問題を改善できる。
【0053】
LED照明器具2000では、一対の開口縁部Lと、それに対向するカバー部材30のスペーサー60が配置されていない部分の延出領域33との間において、複数の隙間50を有するが、本実施形態において、隙間50の数は、これに限定されず一つであってもよい。
【0054】
LED照明器具2000では、一対の開口縁部Lと、それに対向するカバー部材30のスペーサー60が配置されていない部分の延出領域33との間において、隙間50を有する。但し、本実施形態において、LED照明器具は、一対の開口縁部Lの一方のみと、それに対向するカバー部材30のスペーサー60が配置されていない部分の延出領域33との間において、隙間50を有する形態であってもよい。
【0055】
[実施形態3]
図6は、サイドキャップ70の斜視図であり、
図7(a)は、
図6の一対のサイドキャップを取り付けたLED光源ユニットの一例を示す上方向からの斜視図であり、
図7(b)は、
図7(a)のLED光源ユニットを本体ユニットに取り付けてセットしたLED照明器具の一例を示す下方向からの斜視図である。
【0056】
LED照明器具3000は、本発明のLED光源ユニット400、及び本体ユニット200を、主要構成要素として含む。LED光源ユニット400は、本体ユニット200の一対の開口縁部Lと、それに対向するカバー部材30の延出領域33との間に隙間を形成するために、一対のサイドキャップ70を有し、各サイドキャップ70の一部が、本体ユニット200の一対の開口縁部Lと接触することを特徴とする。LED光源ユニット400は、カバー部材30が凸部35を有さず、さらに一対のサイドキャップ70を有すること以外は、
図1のLED光源ユニット100と同一である。また、本体ユニット200は、
図1の本体ユニット200と同一である。LED照明器具3000は、これら以外は、
図1のLED照明器具1000と同一である。尚、以下で説明するLED光源ユニットは、本発明の前記LED光源ユニットの説明でもある。
【0057】
一対のサイドキャップ70は、それぞれ、カバー部材30に対するサイドキャップであり、例えば、カバー部材30だけでなく、カバー部材30およびLED実装基板10の基板に対するサイドキャップであってもよい。以下、サイドキャップについて、カバー部材30およびLED実装基板10の基板の両方に対するサイドキャップの形態を示すが、これには制限されず、例えば、カバー部材に対するサイドキャップの形態であってもよい。一対のサイドキャップ70は、それぞれ、
図6に示すように、カバー部材30(および任意で基板10)の長手方向Yの端部を挿入する挿入部を有し(図示せず)、LED実装基板10の実装面に対する垂直方向Zにおいて、前記挿入部の上方向に、本体ユニット200の開口縁部Lに向かって、少なくとも一つの隙間形成部を有する。具体的に、
図6のサイドキャップ70は、前記挿入部の上方に、短手方向Xにわたって、隙間形成部として、凸部71が設けられている。
図7(a)において、サイドキャップ70に挿入されるカバー部材30の短手方向Xの端部の高さは、Hで表される。
図6において、サイドキャップ30の短手方向Xの端部であって、外部側の高さは、Kで表され、内部側の高さは、Mで表される。そして、サイドキャップ70において、前記内部側の高さMは、カバー部材30の端部の高さHに略相当し、略同程度の位置に前記挿入部が設けられている。また、サイドキャップ70において、内部側の高さMよりも突出している領域が、隙間形成部71である。
【0058】
図7(a)に示すように、使用時において、一対のサイドキャップ70に、それぞれ、カバー部材30(および任意で基板10)の長手方向Yの両端が挿入される。これによって、光源ユニット400の前記両端が閉塞され、サイドキャップ70により、カバー部材30と基板10との間における空間を、外部から隠す(キャップする)ことができる。さらに、
図7(b)に示すように、サイドキャップ70を取り付けたLED光源ユニット400が、本体ユニット200に取り付けられる。この際、サイドキャップ70の凸部71の上方向の端部が、本体ユニット200の開口縁部Lと接触する。具体的には、サイドキャップ70は、本体ユニット200の凹部の長手方向Yの端部(短手方向Xの一対の端部を含む)と、垂直方向Zにおいて接触するが、サイドキャップ70の隙間形成部71は、カバー部材30(および任意で基板10)の挿入部よりも上方向に形成されていることから、カバー部材30の長手方向Yにおいて、開口縁部Lとそれに対向するカバー部材30の延出領域33との間には、サイドキャップの隙間形成部71の高さ(高さK−高さMまたは高さK−高さH)に略相当する隙間が形成されることになる。
【0059】
図7(b)に示すLED照明器具3000では、隙間50を有するために、点灯時又は消灯時の温度変化により発生するカバー部材30及び本体ユニット200の擦れから生じる音鳴りを抑制できる。また、隙間50を有するために、本体板210の凹部211開口内部と、外部との間に空気の流れが発生し、点灯時におけるLED11及び電源部40の発熱を緩和できる。このため、高温時における、LED11の発光効率の低下を改善できる。また、高温時における、LED11又は電源部40が故障する問題を改善できる。
【0060】
サイドキャップ70の形状は、
図6に記載した形状には制限されず、その他にも、一対の開口縁部Lとそれに対向するカバー部材30の延出領域33との間において、隙間を形成できるものが使用できる。サイドキャップのその他の例を、
図8(a)および(b)に示す。なお、特に示さない限り、各サイドキャップは、前記
図6および
図7の説明と同様である。
【0061】
図8(a)は、サイドキャップの別の一例を示す斜視図であり、左図が、サイドキャップ80の斜視図であり、右図が、サイドキャップ80を取り付けたLED光源ユニット400の上方向からの斜視図を示す。一対のサイドキャップ80は、それぞれ、
図8(a)の左図に示すように、カバー部材30(および任意で基板10)の長手方向の端部を挿入する挿入部を有し(図示せず)、LED実装基板10の実装面に対する垂直方向Zにおいて、前記挿入部の上方向に、本体ユニット200の開口縁部Lに向かって、隙間形成部81を有する。サイドサイドキャップ80における隙間形成部81は、
図8(a)の右図を用いて説明する。
図8(a)において、サイドキャップ80の短手方向Xの端部の高さは、Kで表され、サイドキャップ80に挿入されるカバー部材30の短手方向Xの端部の高さは、Hで表される。カバー部材30は、長手方向Yの端部が、サイドキャップ80に挿入されるため、サイドキャップ80は、カバー部材30の高さHに相当する箇所に、カバー部材30の前記挿入部を有する。このため、サイドキャップ80において、高さHよりも上の領域が、隙間形成部81となる。
【0062】
サイドキャップ80を取り付けたLED光源ユニット400は、本体ユニット200に取り付けられる。この際、サイドキャップ80の上方向の端部が、本体ユニット200の開口縁部Lと接触する。具体的には、サイドキャップ80は、本体ユニット200の凹部の長手方向Yの端部(短手方向の一対の端部を含む)と、垂直方向Zにおいて接触するが、サイドキャップ80の隙間形成部81は、カバー部材30(および任意で基板10)の挿入部よりも上方向に形成されていることから、カバー部材30の長手方向Yにおいて、開口縁部Lとそれに対向するカバー部材30の延出領域33との間には、サイドキャップの隙間形成部81の高さ(高さK−高さH)に略相当する隙間が形成されることになる。
【0063】
図8(a)のサイドキャップ80は、例えば、長手方向Yの端部にわたって隙間形成部81を有するのではなく、短手方向Xの端部に、一対の隙間形成部を有してもよい。この形態を、
図8(b)に示す。
図8(b)は、サイドキャップの別の一例を示す斜視図であり、左図が、サイドキャップ90の斜視図であり、右図が、サイドキャップ90を取り付けたLED光源ユニット400の上方向からの斜視図を示す。一対のサイドキャップ90は、それぞれ、
図8(b)の左図に示すように、カバー部材30(および任意で基板10)の長手方向Yの端部を挿入する挿入部を有し(図示せず)、LED実装基板10の実装面に対する垂直方向Zにおいて、前記挿入部の上方向に、本体ユニット200の開口縁部Lに向かって、2つの凸部を、一対の隙間形成部91として有する。
【0064】
サイドキャップ90を取り付けたLED光源ユニット400は、本体ユニット200に取り付けられる。この際、サイドキャップ90の上方向の端部が、本体ユニット200の開口縁部Lと接触する。具体的には、サイドキャップ90は、本体ユニット200の凹部の長手方向の端部(短手方向Xの一対の端部を含む)と、垂直方向Zにおいて接触するが、サイドキャップ80の隙間形成部91は、カバー部材30(および任意で基板10)の挿入部よりも上方向に形成されていることから、カバー部材30の長手方向Yにおいて、開口縁部Lとそれに対向するカバー部材30の延出領域33との間には、サイドキャップの隙間形成部91の高さに略相当する、隙間が形成されることになる。
【0065】
本実施形態において、サイドキャップは、例えば、さらに、本体ユニットの前記凹部への挿入用凸部を有してもよい。前記挿入用凸部は、例えば、前記サイドキャップが配置された前記カバー部材を前記本体ユニットへ配置した際、前記本体ユニットの凹部の内壁と、前記カバー部材との間における間隙に、前記両者に接触した状態で挿入されるように、前記サイドキャップに設けられる。このサイドキャップの例を、
図9に示す。
図9におけるサイドキャップ90は、
図8(b)のサイドキャップ90が、さらに一対の挿入用凸部92を有する形態である。
図9は、上図が、サイドキャップの一例を示す斜視図、下図が、サイドキャップ90を取り付けたLED光源ユニット400を、本体ユニット200へ取り付けることによりセットされたLED照明器具3000の短手方向Xの断面図を示す。
図9は、サイドキャップ90が、挿入用凸部92を有すること以外は、
図8(b)と同一である。
【0066】
挿入用凸部92は、サイドキャップ90が配置されたカバー部材30を本体ユニット200へ配置した際、本体ユニット200の凹部の内壁と、カバー部材30のレール部32との間における間隙に、前記両者に接触した状態で挿入されるように、サイドキャップ90に設けられている。
【0067】
図9のサイドキャップ90は、基板10とカバー部材30を挿入してLED光源ユニットを構成し、これを本体ユニット200に取り付けた際、その挿入用凸部91が、本体ユニット200の凹部の前記内壁と、カバー部材30との間における間隙に前記両者に接触した状態で挿入される。これにより、
図9の下図に示すように、LED光源ユニット400を本体ユニット200に取り付けた後に、LED光源ユニット400の短手方向Xにおけるガタツキを抑えることができる。このため、例えば、LED光源ユニット400が短手方向Xに動くことによる、樹脂カバーのレール部32の側面と、本体ユニット200の前記凹部側面との接触を回避でき、前記接触による音鳴り及び発熱へのさらなる影響も回避できる。
【0068】
挿入用凸部91の垂直方向Zにおける高さは、特に制限されず、例えば、0.5〜5mmである。
【0069】
図9においては、
図8(b)のサイドキャップが挿入用凸部92を備える形態を例示したが、前記挿入用凸部は、例えば、サイドキャップの種類に限定されず適用でき、例えば、
図6および
図8(a)のサイドキャップにも適用できる。
【0070】
[実施形態4]
図10は、本実施形態のLED照明器具の一例を示す下方向からの斜視図である。LED照明器具4000は、LED光源ユニット500、及び本発明の本体ユニット600を、主要構成要素として含む。本体ユニット600は、本体ユニット600の一対の開口縁部Lと、それに対向するカバー部材30の延出領域33との間に隙間を形成するために、凹部211の開口縁部Lに凸部212を有することを特徴とする。LED光源ユニット500は、一対の延出領域33が、凸部35を有さないこと以外は、
図1のLED光源ユニット100と同一である。本体ユニット600は、凹部211の開口縁部Lに凸部212を有すること以外は、
図1に示す本体ユニット200と同一である。LED照明器具4000は、これら以外は、
図1に示すLED照明器具1000と同一である。尚、以下で説明する本体ユニットは、本発明の前記本体ユニットの説明でもある。
【0071】
凸部212としては、例えば、本体ユニット600の開口縁部Lに設けた打ち出し突起部であってもよい。前記打ち出し突起部は、LED実装基板10の実装面12に対する垂直方向Zに向かって突起する。前記打ち出し突起部の形状は特に制限されないが、例えば、略凸レンズ形状、略半円形状、略台形形状、略直方体形状、略三角形状等が挙げられる。前記打ち出し突起部の垂直方向Zにおける高さは、特に制限されないが、例えば、0.2〜2.0mmである。
【0072】
LED照明器具4000では、凹部211の開口縁部Lに凸部212を有することにより、一対の開口縁部Lの凸部212と、それに対向するカバー部材30の前記延出領域33とが重なる。そして、凸部35を有さない開口縁部Lと、それに対向するカバー部材30の一対の延出領域33との間に隙間50を有する。LED照明器具4000は、隙間50を有するために、点灯時又は消灯時の温度変化により発生するカバー部材30及び本体ユニット500の擦れから生じる音鳴りを抑制できる。また、隙間50を有するために、本体板210の凹部211開口内部と、外部との間に空気の流れが発生し、点灯時におけるLED11及び電源部40の発熱を緩和できる。このため、高温時における、LED11の発光効率の低下を改善できる。また、高温時における、LED11又は電源部40が故障する問題を改善できる。
【0073】
本実施形態において、隙間50の数は、これに限定されず、一つであってもよい。
【0074】
本実施形態において、LED照明器具は、一対の開口縁部Lの一方と、それに対向するカバー部材30の延出領域33との間に、隙間を有する形態であってもよい。
【0075】
[実施形態5]
図11は、本実施形態のLED照明器具の一例を示す下方向からの斜視図である。LED照明器具5000は、LED光源ユニット700、及び本発明の本体ユニット800を主要構成要素として含む。本体ユニット800は、本体ユニット800の一対の開口縁部Lと、それに対向するカバー部材30の延出領域33との間に隙間を形成するために、一対の開口縁部Lの前記対向する部分にスペーサー80を有することを特徴とする。LED光源ユニット700は、一対の延出領域33が、凸部35を有さないこと以外は、
図1のLED光源ユニット100と同一である。また、本体ユニット800は、一対の開口縁部Lの前記対向する部分にスペーサー80を有すること以外は、
図1の本体ユニット200と同一である。LED照明器具5000は、これら以外は、
図1のLED照明器具1000と同一である。尚、以下で説明する本体ユニットは、本発明の前記本体ユニットの説明でもある。
【0076】
LED照明器具5000の本体ユニット800において、スペーサー80は、一対の開口縁部Lの前記対向する部分の複数個所に配置されている。尚、本実施形態において、スペーサー80は、一対の開口縁部Lの前記対向する部分の少なくとも一部に配置されていればよく、ここでいう、少なくとも一部とは、前記対向する部分の全てを含まない。また、スペーサー80は、一対の開口縁部Lの前記対向する部分の一つに配置されていてもよいし、複数の部分に配置されていてもよい。
【0077】
スペーサー80としては、例えば、テープ等が挙げられ、前記テープとしては、実施形態2において、例示したテープ等が挙げられる。
【0078】
一対の開口縁部Lのスペーサー80と、それに対向するカバー部材30の一対の延出領域33とが重なるため、スパーサ−80が配置されていない一対の開口縁部Lと、それに対向する一対の延出領域33との間において、複数の隙間50を有する。LED照明器具5000では、隙間50を有するために、点灯時又は消灯時の温度変化により発生するカバー部材30及び本体ユニット800の擦れから生じる音鳴りを抑制できる。また、隙間50を有するために、本体板210の凹部211開口内部と、外部との間に空気の流れが発生し、点灯時におけるLED11及び電源部40の発熱を緩和できる。このため、高温時における、LED11の発光効率の低下を改善できる。また、高温時における、LED11又は電源部40が故障する問題を改善できる。
【0079】
LED照明器具5000では、スペーサー80が配置されていない一対の開口縁部Lと、一対の延出領域33との間において、複数の隙間50を有するが、本実施形態において、隙間50の数は、これに限定されず一つであってもよい。
【0080】
LED照明器具5000では、一対の開口縁部Lと、それに対向するカバー部材30のスペーサー80が配置されていない部分の延出領域33との間において、隙間50を有する。但し、本実施形態において、LED照明器具は、一対の開口縁部Lの一方のみと、それに対向するカバー部材30のスペーサー80が配置されていない部分の延出領域33との間に、隙間50を有する形態であってもよい。
【0081】
本発明において、前記一対の開口縁部の少なくとも一方と、それに対向するカバー部材30の延出領域33との間に隙間を形成する手段は、実施形態1〜5に例示した手段に限定されない。
【0082】
本発明において、LED照明器具は、実施形態1〜3のLED光源ユニットと、実施形態4〜5の本体ユニットとを備える構成であってもよい。
【0083】
本発明のLED照明器具は、台所、オフィス等の天井用照明器具としても利用でき、倉庫、工場等の大規模空間の高天井用照明器具としても好適に使用することが出来る。
【0084】
以上、実施形態を参照して本発明を説明したが、本発明は、上記実施形態に限定されるものではない。本発明の構成や詳細には、本発明のスコープ内で当業者が理解しうる様々な変更をすることができる。