特開2019-1175(P2019-1175A)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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  • 特開2019001175-多層燃料パイプ 図000003
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】特開2019-1175(P2019-1175A)
(43)【公開日】2019年1月10日
(54)【発明の名称】多層燃料パイプ
(51)【国際特許分類】
   B32B 1/08 20060101AFI20181207BHJP
   B32B 27/34 20060101ALI20181207BHJP
   F16L 11/127 20060101ALI20181207BHJP
   F16L 11/04 20060101ALI20181207BHJP
【FI】
   B32B1/08 B
   B32B27/34
   F16L11/127
   F16L11/04
【審査請求】有
【請求項の数】15
【出願形態】OL
【外国語出願】
【全頁数】12
(21)【出願番号】特願2018-190791(P2018-190791)
(22)【出願日】2018年10月9日
(62)【分割の表示】特願2014-34980(P2014-34980)の分割
【原出願日】2014年2月26日
(31)【優先権主張番号】13157360.2
(32)【優先日】2013年3月1日
(33)【優先権主張国】EP
(71)【出願人】
【識別番号】503126212
【氏名又は名称】ティ・アイ・オートモーティヴ(フルダブリュック)・ゲゼルシャフト・ミト・ベシュレンクテル・ハフツング
(74)【代理人】
【識別番号】100069556
【弁理士】
【氏名又は名称】江崎 光史
(74)【代理人】
【識別番号】100111486
【弁理士】
【氏名又は名称】鍛冶澤 實
(74)【代理人】
【識別番号】100139527
【弁理士】
【氏名又は名称】上西 克礼
(74)【代理人】
【識別番号】100164781
【弁理士】
【氏名又は名称】虎山 一郎
(72)【発明者】
【氏名】ヴェルナー・ツィマー
(72)【発明者】
【氏名】フランク・ファーレンホルツ
(72)【発明者】
【氏名】アンドレアス・シュシェパニャク
(72)【発明者】
【氏名】マティアス・バウマン
【テーマコード(参考)】
3H111
4F100
【Fターム(参考)】
3H111AA02
3H111BA15
3H111BA28
3H111BA32
3H111CB06
3H111DA05
3H111DA09
3H111DA11
3H111DB20
4F100AK17A
4F100AK21C
4F100AK42A
4F100AK46A
4F100AK46B
4F100AK46D
4F100AK46E
4F100AK47E
4F100AK48B
4F100AK48E
4F100AK57A
4F100AK57E
4F100AK69C
4F100BA05
4F100DA11
4F100EC03A
4F100EC03E
4F100GB31
4F100JB01
4F100JD01C
4F100JG01A
4F100JK10
4F100JL11E
(57)【要約】
【課題】
改善された多層燃料パイプを得ること。
【解決手段】
少なくとも5層を有し、しかもその少なくとも5層を内側から外側へと次の層構造:
− 群「ポリアミド、フルオロポリマー、ポリフェニレンスルフィド、ポリブチレンナフタレート」からの少なくとも1種のポリマーからなる最内側層(1)、
− ポリアミドからなる第1の担体層(3)、
− 遮断層(4)、
− ポリアミドからなる第2の担体層(5)、
− 群「ポリアミド、ポリフェニレンスルフィド、ポリフタルアミド」からの少なくとも1種のポリマーからなる外側層(7)
で有する多層燃料パイプ。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
多層燃料パイプであって、少なくとも5層を有し、しかも前記少なくとも5層を内側から外側へと次の層構造:
− 群「ポリアミド、フルオロポリマー、ポリフェニレンスルフィド、ポリブチレンナフタレート」からの少なくとも1種のポリマーからなる最内側層(1)、
− ポリアミドからなる第1の担体層(3)、
− 遮断層(4)、
− ポリアミドからなる第2の担体層(5)、
− 群「ポリアミド、ポリフェニレンスルフィド、ポリフタルアミド」からの少なくとも1種のポリマーからなる外側層(7)
で有する多層燃料パイプ。
【請求項2】
前記最内側層(1)が導電性であるように形成されている、請求項1に記載の燃料パイプ。
【請求項3】
前記最内側層(1)の層厚が0.1〜0.3mm、好ましくは0.15〜0.25mmである、請求項1または2に記載の燃料パイプ。
【請求項4】
前記第1の担体層(3)が、ポリアミド6(PA6)から、または本質的にポリアミド6(PA6)からなる、請求項1〜3のいずれか一つに記載の燃料パイプ。
【請求項5】
前記最内側層(1)と前記第1の担体層(3)との間に、第1の接着層(2)が配置されている、請求項1〜4のいずれか一つに記載の燃料パイプ。
【請求項6】
前記第1の担体層(3)がさらなる層の介在なしに、遮断層(4)と直接結合されている、請求項1〜5のいずれか一つに記載の燃料パイプ。
【請求項7】
前記遮断層(4)がエチレン−ビニルアルコール−コポリマー(EVOH)から、または本質的にエチレン−ビニルアルコール−コポリマー(EVOH)からなる、請求項1〜6のいずれか一つに記載の燃料パイプ。
【請求項8】
前記第2の担体層(5)が、ポリアミド6(PA6)から、または本質的にポリアミド6(PA6)からなる、請求項1〜7のいずれか一つに記載の燃料パイプ。
【請求項9】
前記第2の担体層(5)がさらなる層の介在なしに、遮断層(4)と直接結合されている、請求項1〜8のいずれか一つに記載の燃料パイプ。
【請求項10】
前記第1の担体層(3)、前記遮断層(4)、および前記第2の担体層(5)からなる層集合体が、0.5〜0.8mm、好ましくは0.6〜0.7mmの厚さを有する、請求項1〜9のいずれか一つに記載の燃料パイプ。
【請求項11】
前記第1の担体層(3)が0.15〜0.35mm、好ましくは0.2〜0.3mmの層厚を有し、かつ/または前記第2の担体層(5)が0.15〜0.35mm、好ましくは0.2〜0.3mmの層厚を有する、請求項1〜10のいずれか一つに記載の燃料パイプ。
【請求項12】
前記遮断層(4)の層厚が、0.1〜0.2mm、好ましくは0.12〜0.18mmである、請求項1〜11のいずれか一つに記載の燃料パイプ。
【請求項13】
前記遮断層(4)の層厚が、第1の担体層(3)の層厚よりも薄く、かつ/または第2の担体層(5)の層厚よりも薄い、請求項1〜12のいずれか一つに記載の燃料パイプ。
【請求項14】
前記第2の担体層(5)と前記外側層(7)との間に、第2の接着層(6)が配置されている、請求項1〜13のいずれか一つに記載の燃料パイプ。
【請求項15】
前記外側層(7)の層厚が、0.1〜0.3mm、好ましくは0.15〜0.25mmである、請求項1〜14のいずれか一つに記載の燃料パイプ。
【請求項16】
前記外側層(7)が、少なくとも1種のポリアミドから、特に群「ポリアミド12、ポリアミド11、ポリアミド1010、ポリアミド1012、ポリアミド1212、ポリアミド610、ポリアミド612」からのポリアミドからなる、請求項1〜15のいずれか一つに記載の燃料パイプ。
【請求項17】
前記最内側層(1)および/または前記外側層(7)が溶接可能であるように形成されている、請求項1〜16のいずれか一つに記載の燃料パイプ。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、少なくとも5層を有する多層燃料パイプに関する。本発明による多層燃料パイプは特に、自動車において使用される。
【背景技術】
【0002】
冒頭に挙げた種類の多層燃料パイプは、実地から、種々の実施形態で知られている。特に自動車においては、その種の燃料パイプは種々の要件を満たさなければならない。先ず、燃料パイプは、例えば衝突の際に十分な機械的抵抗を有さなければならない。加えて、燃料パイプは、燃料中に含有される成分による化学的負荷に対しても十分な抵抗を有さなければならない。例えば、燃料パイプは、燃料中に含有されるアルコール、特にメタノールおよび/またはエタノールについての低い透過性を特色とすることが望ましい。さらに、燃料パイプは、高い温度安定性を有さなければならない。しかし、実地から知られている燃料パイプのうちの多くは、これらの要件を完全には満たしていない。したがって、改善が必要とされている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】EP−A−1182345
【特許文献2】US−A−2009297749
【特許文献3】US2003124288
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明の技術的課題は、前述の欠点が回避されているか、または少なくとも最小限にされている、冒頭に挙げた種類の多層燃料パイプを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0005】
この技術的課題を解決するために、本発明は、少なくとも5層を有し、しかもその少なくとも5層を内側から外側へと次の層構造:
− 群「ポリアミド、フルオロポリマー、ポリフェニレンスルフィド、ポリブチレンナフタレート」からの少なくとも1種のポリマーからなる最内側層、
− ポリアミドからなる第1の担体層、
− 遮断層、
− ポリアミドからなる第2の担体層、
− 群「ポリアミド、ポリフェニレンスルフィド、ポリフタルアミド」からの少なくとも1種のポリマーからなる外側層
で有する多層燃料パイプを教示する。
【図面の簡単な説明】
【0006】
図1】本発明による多層自動車パイプの図である。
【発明を実施するための形態】
【0007】
最内側層が、燃料パイプ中を導通される燃料と接触することは、本発明の範囲内である。
【0008】
本発明の一実施形態によれば、最内側層は導電性であるように形成されている。そのために、最内側層のプラスチックに、それ自体は知られている導電性添加物、例えば、カーボンブラックまたはグラファイト繊維が混合される。一実施変法に従うと、最内側層はポリアミド9Tからなり、その際、最内側層は、このポリアミドから、好都合には導電性であるように形成されている。本発明の他の実施形態によれば、最内側層は、群「エチレン−テトラフルオロエチレン(ETFE)、EFEPフルオロポリマー、THV」からの少なくとも1種のフルオロポリマーからなる。EFEPフルオロポリマーとは、エチレン、テトラフルオロエチレン、およびヘキサフルオロプロピレンのコポリマーのことである。THVとは、テトラフルオロエチレン、ヘキサフルオロエチレン、およびビニリデンフルオリドからなるターポリマーのことである。最内側層が、バリア層として、特にメタノールおよび/またはエタノールなどのアルコールに対するバリア層として機能することは、本発明の範囲内である。さらに、最内側層がオリゴマーを含まないことは、本発明の範囲内である。オリゴマーは、ほとんどの燃料に可溶性であり、自動車エンジンまたは他の自動車部品を損傷させ得る。一実施変法に従うと、最内側層は、溶接可能であるように形成されている。
【0009】
好ましくは最内側層の層厚は、0.1〜0.3mm、好ましくは0.15〜0.25mmである。好ましい一実施形態では、最内側層の層厚は、0.2mmまたは約0.2mmである。
【0010】
推奨としては、第1の担体層はポリアミド6から、または本質的にポリアミド6からなる。本発明の一実施変法は、最内側層と第1の担体層との間に、接着層が配置されていることを特徴とする。接着層によって、最内側層と第1の担体層との間の付着が改善または最適化される。好都合には、接着層は、本質的にポリアミドまたはポリアミド6と最内側層のプラスチックとのブレンドからなる。
【0011】
本発明の特に好ましい実施形態の一つによれば、第1の担体層はさらなる層の介在なしに、直接遮断層と結合されている。遮断層がエチレン−ビニルアルコール−コポリマー(EVOH)から、または本質的にEVOHからなることは、本発明の範囲内である。
【0012】
好ましくは、第2の担体層は、ポリアミド6(PAG)から、または本質的にポリアミド6(PAG)からなる。推奨としては、第2の担体層はさらなる層の介在なしに、直接遮断層と結合されている。
【0013】
本発明の特に好ましい実施形態の一つは、第1の担体層、遮断層、および第2の担体層からなる層集合体が、0.5〜0.8mm、好ましくは0.6〜0.7mmの厚さを有することを特徴とする。この層集合体は下記では、核集合体とも称される。
【0014】
推奨としては、第1の担体層は、0.15〜0.35mm、好ましくは0.2〜0.3mmの層厚を有する。好ましくは、第2の担体層は、0.15〜0.35mm、好ましくは0.2〜0.3mmの層厚を有する。
【0015】
好都合には、遮断層の層厚は、0.1〜0.2mm、好ましくは0.12〜0.18mmである。遮断層の層厚が、第1の担体層の層厚よりも薄く、かつ/または第2の担体層の層厚よりも薄いことは、本発明の範囲内である。遮断層、特にEVOHからなる遮断層はとりわけ、アルコールに対する、とりわけメタノールおよびエタノールに対する遮断層またはバリア層として機能する。
【0016】
第2の担体層と外側層との間に、接着層が配置されていることは、本発明の範囲内である。上記で既に説明したとおり、そのような接着層は、第2の担体層と外側層との間の付着を改善または最適化するために役立つ。好都合には第2の担体層と外側層との間の接着層は、ポリアミドまたはポリアミド6と外側層のプラスチック材料とのブレンドから、または本質的にそれらのブレンドからなる。
【0017】
推奨としては、外側層の層厚は、0.1〜0.3mm、好ましくは0.15〜0.25mmである。特に好ましい実施形態の一つは、外側層の層厚が0.2mmまたは約0.2mmであることを特徴とする。本発明の一実施変法によれば、外側層は、少なくとも1種のポリアミドから、特に群「ポリアミド12、ポリアミド11、ポリアミド1010、ポリアミド1012、ポリアミド1212、ポリアミド610、ポリアミド612」からのポリアミドからなる。
【0018】
外側層が溶接可能であるように形成されていて、特に「スピン溶接法」の範囲内で、または「レーザー溶接法」の範囲内で溶接することができることは、本発明の範囲内である。加えて、外側層が、本発明による多層自動車パイプの機械的抵抗を、または本質的に機械的抵抗を保証することは、本発明の範囲内である。本発明の一実施形態によれば、外側層のプラスチックには少なくとも1種の着色剤が添加されている。こうすることで、外側層を、必要ならば異なる色で形成することができる。
【0019】
本発明は、本発明による多層燃料パイプは、従来知られている燃料パイプに対して数多くの利点を有するという知見に基づく。例えば、本発明によるパイプは、燃料中に含有される成分に対する十分な抵抗を特色とする。とりわけ本発明によるパイプは、アルコールについて、特にメタノールおよび/またはエタノールについて低い透過性を有する。他にも、本発明による燃料パイプは、特に自動車の衝突事故の場合においても、優れた機械的抵抗を特色とする。高温に対しても、本発明によるパイプは、十分な抵抗を有する。とりわけ、本発明によるパイプは、僅かな消費で、特に僅かな経費的消費で実現することができることを強調することができる。当業者は、この利点を、実地から知られているパイプと比較して、予期することはできなかった。
【0020】
以下では、単に一実施例を示した図面によって、本発明を詳細に説明する。唯一の図面は、本発明による多層自動車パイプを示している。
【0021】
唯一の図面は、7層の本発明による燃料パイプを示している。最内側層1は、この実施例では、エチレン−テトラフルオロエチレン(ETFE)からなる。これは、例えば、カーボンブラック、グラファイト繊維、または同様のものの添加によって、導電性であるように形成されている。この実施例では、最内側層1に第1の接着層2が接続している。この第1の接着層2によって、ポリアミド6(PA6)からなる第1の担体層が結合されている。第1の担体層3には、その外側で、さらなる層の介在なしに、エチレン−ビニルアルコール−コポリマー(EVOH)からなる遮断層4が直接接続している。遮断層4にも同様に、さらなる層の介在なしに、ポリアミド6(PA6)からなる第2の担体層5が直接結合している。この実施例では、第2の担体層5には、その外側で、第2の接着層6が接続している。第2の接着層6は、この実施例では、その外側で、ポリアミドからなる外側層7と結合している。ポリアミドは好都合には、群「ポリアミド12、ポリアミド11、ポリアミド1010、ポリアミド1012、ポリアミド1212、ポリアミド610、ポリアミド612」からのポリアミドである。第1の担体層3、遮断層、および第2の担体層5からなる層集合体または核集合体が、本発明の他の特徴と組み合わさって、非常に重要となる、または本発明の本質となる。遮断層4は、他にも好都合には、かつこの実施例では、PA6からなる第1の担体層3よりも、かつPA6からなる第2の担体層5よりも薄い層厚を有する。
図1
【手続補正書】
【提出日】2018年10月17日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0021
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0021】
唯一の図面は、7層の本発明による燃料パイプを示している。最内側層1は、この実施例では、エチレン−テトラフルオロエチレン(ETFE)からなる。これは、例えば、カーボンブラック、グラファイト繊維、または同様のものの添加によって、導電性であるように形成されている。この実施例では、最内側層1に第1の接着層2が接続している。この第1の接着層2によって、ポリアミド6(PA6)からなる第1の担体層が結合されている。第1の担体層3には、その外側で、さらなる層の介在なしに、エチレン−ビニルアルコール−コポリマー(EVOH)からなる遮断層4が直接接続している。遮断層4にも同様に、さらなる層の介在なしに、ポリアミド6(PA6)からなる第2の担体層5が直接結合している。この実施例では、第2の担体層5には、その外側で、第2の接着層6が接続している。第2の接着層6は、この実施例では、その外側で、ポリアミドからなる外側層7と結合している。ポリアミドは好都合には、群「ポリアミド12、ポリアミド11、ポリアミド1010、ポリアミド1012、ポリアミド1212、ポリアミド610、ポリアミド612」からのポリアミドである。第1の担体層3、遮断層、および第2の担体層5からなる層集合体または核集合体が、本発明の他の特徴と組み合わさって、非常に重要となる、または本発明の本質となる。遮断層4は、他にも好都合には、かつこの実施例では、PA6からなる第1の担体層3よりも、かつPA6からなる第2の担体層5よりも薄い層厚を有する。

本発明は、更に以下の実施の態様も包含する:
1.
多層燃料パイプであって、少なくとも5層を有し、しかも前記少なくとも5層を内側から外側へと次の層構造:
− 群「ポリアミド、フルオロポリマー、ポリフェニレンスルフィド、ポリブチレンナフタレート」からの少なくとも1種のポリマーからなる最内側層(1)、
− ポリアミドからなる第1の担体層(3)、
− 遮断層(4)、
− ポリアミドからなる第2の担体層(5)、
− 群「ポリアミド、ポリフェニレンスルフィド、ポリフタルアミド」からの少なくとも1種のポリマーからなる外側層(7)
で有する多層燃料パイプ。
2.
前記最内側層(1)が導電性であるように形成されている、上記1に記載の燃料パイプ。3.
前記最内側層(1)の層厚が0.1〜0.3mm、好ましくは0.15〜0.25mmである、上記1または2に記載の燃料パイプ。
4.
前記第1の担体層(3)が、ポリアミド6(PA6)から、または本質的にポリアミド6(PA6)からなる、上記1〜3のいずれか一つに記載の燃料パイプ。
5.
前記最内側層(1)と前記第1の担体層(3)との間に、第1の接着層(2)が配置されている、上記1〜4のいずれか一つに記載の燃料パイプ。
6.
前記第1の担体層(3)がさらなる層の介在なしに、遮断層(4)と直接結合されている、上記1〜5のいずれか一つに記載の燃料パイプ。
7.
前記遮断層(4)がエチレン−ビニルアルコール−コポリマー(EVOH)から、または本質的にエチレン−ビニルアルコール−コポリマー(EVOH)からなる、上記1〜6のいずれか一つに記載の燃料パイプ。
8.
前記第2の担体層(5)が、ポリアミド6(PA6)から、または本質的にポリアミド6(PA6)からなる、上記1〜7のいずれか一つに記載の燃料パイプ。
9.
前記第2の担体層(5)がさらなる層の介在なしに、遮断層(4)と直接結合されている、上記1〜8のいずれか一つに記載の燃料パイプ。
10.
前記第1の担体層(3)、前記遮断層(4)、および前記第2の担体層(5)からなる層集合体が、0.5〜0.8mm、好ましくは0.6〜0.7mmの厚さを有する、上記1〜9のいずれか一つに記載の燃料パイプ。
11.
前記第1の担体層(3)が0.15〜0.35mm、好ましくは0.2〜0.3mmの層厚を有し、かつ/または前記第2の担体層(5)が0.15〜0.35mm、好ましくは0.2〜0.3mmの層厚を有する、上記1〜10のいずれか一つに記載の燃料パイプ。12.
前記遮断層(4)の層厚が、0.1〜0.2mm、好ましくは0.12〜0.18mmである、上記1〜11のいずれか一つに記載の燃料パイプ。
13.
前記遮断層(4)の層厚が、第1の担体層(3)の層厚よりも薄く、かつ/または第2の担体層(5)の層厚よりも薄い、上記1〜12のいずれか一つに記載の燃料パイプ。
14.
前記第2の担体層(5)と前記外側層(7)との間に、第2の接着層(6)が配置されている、上記1〜13のいずれか一つに記載の燃料パイプ。
15.
前記外側層(7)の層厚が、0.1〜0.3mm、好ましくは0.15〜0.25mmである、上記1〜14のいずれか一つに記載の燃料パイプ。
16.
前記外側層(7)が、少なくとも1種のポリアミドから、特に群「ポリアミド12、ポリアミド11、ポリアミド1010、ポリアミド1012、ポリアミド1212、ポリアミド610、ポリアミド612」からのポリアミドからなる、上記1〜15のいずれか一つに記載の燃料パイプ。
17.
前記最内側層(1)および/または前記外側層(7)が溶接可能であるように形成されている、上記1〜16のいずれか一つに記載の燃料パイプ。
【手続補正2】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
多層燃料パイプであって、少なくとも5層を有し、しかも前記少なくとも5層を内側から外側へと次の層構造:
群「フルオロポリマー、ポリフェニレンスルフィド、ポリブチレンナフタレート」からの少なくとも1種のポリマーからなる最内側層(1)、
− ポリアミドからなる第1の担体層(3)、
− 遮断層(4)、
− ポリアミドからなる第2の担体層(5)、
− 群「ポリアミド、ポリフェニレンスルフィド、ポリフタルアミド」からの少なくとも1種のポリマーからなる外側層(7)
で有し、
上記第1の担体層(3)がさらなる層の介在なしに、遮断層(4)と直接結合され、そして上記第2の担体層(5)がさらなる層の介在なしに、遮断層(4)と直接結合されている、
上記多層燃料パイプ。
【請求項2】
前記最内側層(1)が導電性であるように形成されている、請求項1に記載の燃料パイプ。
【請求項3】
前記最内側層(1)の層厚が0.1〜0.3mmである、請求項1または2に記載の燃料パイプ。
【請求項4】
前記第1の担体層(3)が、ポリアミド6(PA6)からなる、請求項1〜3のいずれか一つに記載の燃料パイプ。
【請求項5】
前記最内側層(1)と前記第1の担体層(3)との間に、第1の接着層(2)が配置されている、請求項1〜4のいずれか一つに記載の燃料パイプ。
【請求項6】
前記遮断層(4)がエチレン−ビニルアルコール−コポリマー(EVOH)からなる、請求項1〜5のいずれか一つに記載の燃料パイプ。
【請求項7】
前記第2の担体層(5)が、ポリアミド6(PA6)からなる、請求項1〜6のいずれか一つに記載の燃料パイプ。
【請求項8】
前記第1の担体層(3)、前記遮断層(4)、および前記第2の担体層(5)からなる層集合体が、0.5〜0.8mmの厚さを有する、請求項1〜7のいずれか一つに記載の燃料パイプ。
【請求項9】
前記第1の担体層(3)が0.15〜0.35mmの層厚を有し、かつ/または前記第2の担体層(5)が0.15〜0.35mmの層厚を有する、請求項1〜8のいずれか一つに記載の燃料パイプ。
【請求項10】
前記遮断層(4)の層厚が、0.1〜0.2mmである、請求項1〜9のいずれか一つに記載の燃料パイプ。
【請求項11】
前記遮断層(4)の層厚が、第1の担体層(3)の層厚よりも薄く、かつ/または第2の担体層(5)の層厚よりも薄い、請求項1〜10のいずれか一つに記載の燃料パイプ。
【請求項12】
前記第2の担体層(5)と前記外側層(7)との間に、第2の接着層(6)が配置されている、請求項1〜11のいずれか一つに記載の燃料パイプ。
【請求項13】
前記外側層(7)の層厚が、0.1〜0.3mmである、請求項1〜12のいずれか一つに記載の燃料パイプ。
【請求項14】
前記外側層(7)が、少なくとも1種のポリアミドからなる、請求項1〜13のいずれか一つに記載の燃料パイプ。
【請求項15】
前記最内側層(1)および/または前記外側層(7)が溶接可能であるように形成されている、請求項1〜14のいずれか一つに記載の燃料パイプ。
【外国語明細書】
2019001175000001.pdf