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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】特開2019-117512(P2019-117512A)
(43)【公開日】2019年7月18日
(54)【発明の名称】決済端末、決済システム、決済方法
(51)【国際特許分類】
   G07F 7/08 20060101AFI20190627BHJP
   G06Q 20/34 20120101ALI20190627BHJP
【FI】
   G07F7/08 Q
   G06Q20/34 380
   G07F7/08 H
   G07F7/08 J
【審査請求】未請求
【請求項の数】4
【出願形態】OL
【全頁数】17
(21)【出願番号】特願2017-251021(P2017-251021)
(22)【出願日】2017年12月27日
(71)【出願人】
【識別番号】000110217
【氏名又は名称】トッパン・フォームズ株式会社
(71)【出願人】
【識別番号】515039797
【氏名又は名称】TFペイメントサービス株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100141139
【弁理士】
【氏名又は名称】及川 周
(74)【代理人】
【識別番号】100140774
【弁理士】
【氏名又は名称】大浪 一徳
(74)【代理人】
【識別番号】100206999
【弁理士】
【氏名又は名称】萩原 綾夏
(72)【発明者】
【氏名】石川 真司
(72)【発明者】
【氏名】鳥山 顕宏
(72)【発明者】
【氏名】野中 宏一
【テーマコード(参考)】
3E044
5L055
【Fターム(参考)】
3E044BA05
3E044BA06
3E044CA06
3E044EA01
3E044EB02
5L055AA66
(57)【要約】
【課題】ICカードを用いた決済と、機械読取コードを用いた決済との選択の自由度を低下させず、限られた設置スペースを活かして決済することができる決済端末を提供する。
【解決手段】決済端末は、チャージポイント、銀行口座またはクレジット口座のいずれかを利用した決済が可能であり、商品またはサービスの購入申込みをした際に決済用として発行される機械読取コードを表示する表示部と、プリペイド型またはポストペイド型の電子マネーの決済を行なうICカードを読み取る非接触式読取部と、を一つの筐体に備える。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
チャージポイント、銀行口座またはクレジット口座のいずれかを利用した決済が可能であり、商品またはサービスの購入申込みをした際に決済用として発行される機械読取コードを表示する表示部と、
プリペイド型またはポストペイド型の電子マネーの決済を行なうICカードを読み取る非接触式読取部と、
を一つの筐体に備えた
決済端末。
【請求項2】
前記表示部と前記非接触式読取部とのいずれを用いた決済を行なうかを選択する選択ボタンを表示する表示部
を有する請求項1記載の決済端末。
【請求項3】
請求項1または請求項2に記載の決済端末と、
前記表示部と前記非接触式読取部とのいずれかを利用してブランドサーバに対して行なわれた決済に関する決済情報を取得する取得部と、
前記取得された決済情報を参照要求に基づいて当該参照要求の要求元の参照装置に決済情報の履歴を送信する送信部と、
を有する決済システム。
【請求項4】
入力部が、外部からの決済に関する選択指示を受け付け、
前記選択指示が表示部を用いた決済である場合、
表示部が、チャージポイント、銀行口座またはクレジット口座のいずれかを利用した決済が可能であり、商品またはサービスの購入申込みをした際に決済用として発行される機械読取コードを表示し、
前記選択指示が非接触式読取部を用いた決済である場合、
非接触式読取部が、プリペイド型またはポストペイド型の電子マネーの決済を行なうICカードを読み取る
決済方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、決済端末、決済システム、決済方法に関する。
【背景技術】
【0002】
ICカードを用いた決済方式がある。例えば、ICカードを用いた決済方式には、プリペイド型の電子マネーを用いて決済する方法がある。ユーザは、ICカードを用いて、現金に応じた金額の電子マネーをチャージし、電子マネーの残高の範囲内で決済することができる。
また、ICカードを用いた決済方式とは別の決済方式として、バーコードや二次元コード等の機械読取コードを用いた決済方式がある(例えば、特許文献1参照)。ユーザは、自身が所有するスマートフォン等の携帯端末の表示画面に自身のユーザ識別情報を表示し、店舗に設置された決済端末に読み取らせることで、ユーザ識別情報に関連付けられた例えば銀行口座から支払金額に応じた金額を引き落とすことで、店舗に支払うことができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2003−141433号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ここで、ユーザは、電子マネーでの支払をするICカードと、機械読取コードを表示する携帯端末との両方を所有している場合がある。この場合、店舗において、いずれを利用して決済を行なうかを自由に決めることができる。
しかしながら、店舗において、ICカードを用いた決済方式用の決済端末と、機械読取コードを用いた決済端末とのいずれか一方しか設置されていない場合、ユーザは、店舗に設置された決済端末の決済方式を利用しなければならず、選択の自由度が低下する。
店舗は、ユーザの要望を満たすためには、ICカードを用いた決済方式用の決済端末と、機械読取コードを用いた決済端末との2台の決済端末を設置する必要がある。しかし、レジカウンターは設置スペースが限られている問題がある。
【0005】
本発明は、このような事情に鑑みてなされたもので、その目的は、ICカードを用いた決済と、機械読取コードを用いた決済との選択の自由度を低下させず、限られた設置スペースを活かして決済することができる決済端末、決済システム、決済方法を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上述した課題を解決するために、本発明は、チャージポイント、銀行口座またはクレジット口座のいずれかを利用した決済が可能であり、商品またはサービスの購入申込みをした際に決済用として発行される機械読取コードを表示する表示部と、プリペイド型またはポストペイド型の電子マネーの決済を行なうICカードを読み取る非接触式読取部と、を一つの筐体に備えた決済端末である。
【0007】
また、本発明は、上述の決済端末と、前記表示部と前記非接触式読取部とのいずれかを利用してブランドサーバに対して行なわれた決済に関する決済情報を取得する取得部と、前記取得された決済情報を参照要求に基づいて当該参照要求の要求元の参照装置に決済情報の履歴を送信する送信部と、を有する決済システムである。
【0008】
また、本発明は、入力部が、外部からの決済に関する選択指示を受け付け、前記選択指示が表示部を用いた決済である場合、表示部が、チャージポイント、銀行口座またはクレジット口座のいずれかを利用した決済が可能であり、商品またはサービスの購入申込みをした際に決済用として発行される機械読取コードを表示し、前記選択指示が非接触式読取部を用いた決済である場合、非接触式読取部が、プリペイド型またはポストペイド型の電子マネーの決済を行なうICカードを読み取る決済方法である。
【発明の効果】
【0009】
以上説明したように、この発明によれば、機械読取コードを利用して決済を行なう決済方式と、非接触式読取の機能を利用して決済を行なう決済方式との両方について対応可能な決済端末を提供することができる。これにより、ユーザは、任意の決済方式を選択して決済を行なうことができるため、ユーザにとって決済方式の選択の自由度が向上する。また、1つの筐体において両方の決済方式に対応できるため、決済方式毎に異なる決済用機器を設ける必要がなく、店舗にとっては限られた設置スペースにおいて複数の決済方式に対応した設備を導入することができる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
図1】この発明の一実施形態による決済端末を用いた決済システムの構成を示す概略構成図である。
図2】決済端末20の機能構成を説明する機能ブロック図である。
図3】決済サーバ40の機能構成を説明する概略機能ブロック図である。
図4】決済端末20の動作を説明するフローチャートである。
図5】決済端末20の外観を表す図であり、表示画面の一例を示す図である。
図6】第1実施形態における決済システム1の動作を説明するシーケンス図である。
図7】第2実施形態における決済システム1の動作を説明するシーケンス図である。
【発明を実施するための形態】
【0011】
以下、本発明の一実施形態による決済端末、決済システムについて図面を参照して説明する。
図1は、この発明の一実施形態による決済端末を用いた決済システムの構成を示す概略構成図である。
決済システム1は、端末装置10、IC(integrated circuit card)カード15、決済端末20、管理対象装置25、ネットワーク30、決済サーバ40、データベースサーバ50、ブランドサーバ60a、ブランドサーバ60b(以下、特に識別しない場合には単にブランドサーバ60と称する)、ブランドサーバ70、プリベイド口座サーバ80a、クレジット口座サーバ80b、プリベイド口座サーバ80c、管理端末90とを含んで構成される。
【0012】
端末装置10は、例えば、スマートフォン、携帯電話等であり、カメラが内蔵されている。端末装置10は、ユーザによって携帯される。
ICカード15は、決済用のカードであり、例えば、非接触型ICカードである。非接触型ICカードは、例えば、交通系ICカードや、流通系ICカード等を用いることができる。ICカード15は、ICカード(決済用媒体)を識別する決済用媒体識別情報を記憶しており、後述するブランドサーバ60またはブランドサーバ70に対して、決済端末20を介して決済用媒体識別情報を送信する、あるいは、決済端末20と決済サーバ40を介して決済用媒体識別情報を送信することで、電子マネーやチャージポイントを利用した決済を行なうことができる。
この実施形態においては、ICカード15と端末装置10とが別の装置である場合について説明するが、ICカード15内のICチップを端末装置10に搭載することで、端末装置10がICカード15の機能を有するようにしてもよい。
このように、決済端末20は、機械読取コードを用いた決済機能と、非接触式でICカード等の決済用媒体と通信を行なって決済する決済機能と、との両方を有している。
【0013】
決済端末20は、撮像部201、非接触式読取部202を含んで構成される。ここで、図2は、決済端末20の機能構成を説明する機能ブロック図である。
撮像部201は、チャージポイントまたはチャージされた現金、銀行口座またはクレジット口座のいずれかに関連づけられ商品またはサービスの購入申込みをした際に決済用として発行される機械読取コードを撮影する。撮像部201は、端末装置10の画面に表示された機械読取コードを撮像する。非接触式読取部202は、プリペイド型、またはポストペイド型の電子マネーカードを読み取る。
表示部203は、撮像部201と非接触式読取部202とのいずれを用いた決済を行なうかを選択する選択ボタンを表示する。また、表示部203は、後述する機械読取コード(例えば、二次元バーコード)を表示する。入力部204は、表示部203に表示された選択ボタンに応じた指示の入力を受け付ける。この表示部203と入力部204は、タッチパネルによって構成されてもよい。
制御部205は、決済端末20内の各部を制御する。制御部205は、撮像部201と非接触式読取部202とのいずれを用いた決済を行なうかの選択結果に応じた決済方式にて決済を行なうための処理を行なう。また、制御部205は、管理対象装置25に対して、決済処理が完了した商品またはサービスを提供するよう通信部206を介して管理対象装置25に送信する。通信部206は、外部の各機器と通信を行なう。また制御部205は、機械読取コードを生成し、表示部203に表示させる。
なお、撮像部201を備えずに、機械読取コードを表示部203にさせて決済を行なう機能と、非接触式読取部202を利用した決済を行なう機能を備える決済端末20としてもよい。この場合、機械読取コードを用いた決済を行なう場合には、撮像部201を起動せずに、制御部205によって機械読取コードを生成し、表示部203に表示させる。これにより、撮像機能を有していない決済端末であっても、機械読取コードを利用した決済を実現することができる。
【0014】
図1に戻り、管理対象装置25は、決済端末20に接続される。管理対象装置25は、自身が接続された決済端末20によりユーザによって支払われる料金に応じて、ユーザに対してサービスを提供する装置である。管理対象装置25は、例えば、ゲーム機、カプセルトイの販売機器、自動販売機や自動券売機、コインロッカーの精算機、または駐輪場や駐車場における精算機である。
【0015】
管理対象装置25は、提供されるサービスが予め決まっている場合には、当該サービス提供をする数量(例えば、回数や時間など)を、決済端末20の操作ボタンを介してユーザによって指定され、決済が完了すると、サービスを提供する。例えば、サービスの提供の数量が回数や時間で決まる場合には、ユーザは、その数量に応じた金額を、サービス提供を受ける前に金額を指定した上で決済を行なうことができる。管理対象装置25がゲーム機である場合には、例えば、ユーザは、3ゲーム分の金額である200円を選択して事前に決済することができる。
また、利用時間に応じて金額が計算される場合には、ユーザは、サービス提供を受けた後に、利用時間に応じて算出された料金を確認した上で決済を行なうことができる。
【0016】
ネットワーク30は、インターネットやVPN等の各種ネットワークのいずれか1つであってもよいし、2つ以上を用いて構成するようにしてもよい。
【0017】
決済サーバ40は、取得部401、決済情報記憶部402、制御部405、通信部406を有する。ここで、図3は、決済サーバ40の機能構成を説明する概略機能ブロック図である。
取得部401は、決済端末20の撮像部201と非接触式読取部202とのいずれかを利用してブランドサーバに対して行なわれる決済に関する決済情報を取得する。決済情報記憶部402は、決済端末20を利用して行なわれた決済情報の履歴を記憶する。
制御部405は、決済サーバ40内の各部を制御し、決済情報処理部403は、決済に関する処理を行なう。例えば、決済情報処理部403は、端末装置10または決済端末20から送信される決済予約情報を通信部406によって受信すると、決済予約情報に基づいて、決済処理を行なう。
制御部405は、外部の機器と通信部406を介して通信を行なう。
通信部406は、取得された決済情報を参照要求に基づいて当該参照要求の要求元の参照装置に決済情報の履歴を送信する。また、通信部406は、外部の機器との通信を行なう。
ここでは、決済サーバ40が決済情報記憶部402を有する場合について説明するが、決済情報記憶部402を決済サーバ40とは異なる外部サーバに設け、決済サーバ40がその外部サーバに対して決済情報の書き込みや読み出しを行なうようにしてもよい。この外部サーバとしては、データベースサーバ50を用いることができる。
【0018】
データベースサーバ50は、行った決済を示す決済情報を決済サーバ40から取得し、ログデータとして蓄積し、当該ログデータを対応するブランドのブランドサーバ60、ブランドサーバ70へ定期的(例えば、1日毎、または1週間毎)に配信することもできる。データベースサーバ50は、サーバ装置、例えば、汎用コンピュータ、またはパーソナルコンピュータ等を含んで構成される。
【0019】
ブランドサーバ60、ブランドサーバ70は、定期的(例えば、1日毎、または1週間毎)にデータベースサーバ50から送信された決済情報または決済サーバ40から送信された決済情報(または決済予約情報)を取得することもできる。
ブランドサーバ70は、決済端末20から送信された決済情報(または決済予約情報)を取得する。
ブランドサーバ60、ブランドサーバ70は、各ブランド(決済サービス)を運営する企業によって管理されるサーバ装置である。ブランドとは、例えば、流通系企業や鉄道系企業によって運営されるプリペイド型電子マネーのブランド、クレジット系企業によって運営されるポストペイ型電子マネーのブランド、または、インターネット決済専用のプリペイド型電子マネーのブランド等である。ブランドサーバ60、ブランドサーバ70は、ユーザを識別するユーザ識別情報と決済を行なう対象の口座(ポイントまたは現金チャージを行うプリペイド口座、銀行口座またはクレジット決済を行なうクレジット口座)を特定する口座情報とを記憶しており、決済処理を行なう場合に、ユーザ識別情報に基づいて、決済する対象の口座を特定することができる。
ブランドサーバ60は、決済端末20の非接触式読取部202を利用して決済を行なうブランドが決済端末20において選択された場合に、決済端末20の非接触式読取部202によって読み取られたICカード15の識別情報を用いて電子マネーの決済を行なう。
【0020】
クレジット口座サーバ80bは、決済端末20を利用した決済であって、クレジットカードによる支払を行なう決済方式にてクレジット決済を行なう。プリペイド口座サーバ80aは、ブランドサーバ60aに接続され、ブランドサーバ60aを介して行なわれる決済処理に応じた金額をプリペイド口座から引き落とし処理を行なうことでプリペイド決済を行なう。プリペイド口座サーバ80cは、ブランドサーバ70に接続され、ブランドサーバ70を介して行なわれる決済処理に応じたチャージポイントをチャージ口座から減算することで決済を行なう。
ユーザは、端末装置10またはICカード15を用いて決済端末20にて決済を行なうことで、クレジット口座、またはプリペイド口座から支払をすることもできる。
【0021】
ブランドサーバ70は、機械読取コードを利用して決済を行なう決済方式に対応している。ブランドサーバ70は、ユーザ識別情報に対応付けて、現金に対応するプリペイド口座にチャージポイントを記憶しており、端末装置10からのチャージ要求に応じて、端末装置10に対応付けされた銀行口座(例えばプリペイド口座サーバ80cが決済処理を行なう対象の銀行口座)から引き落としをすることで、チャージポイントをチャージする。また、端末装置10から決済の要求があった場合、または端末装置10を利用して決済端末20から決済の要求があった場合には、購入金額に応じたチャージポイントをユーザのチャージ口座からチャージポイントを減算することで、決済を行なう。
後述する第1及び第2実施形態において、ブランドサーバ70は、チャージポイントを管理することで決済を行なう場合について説明するが、チャージポイントを用いず、ユーザの銀行口座から、購入金額に対応する金額を引き落とす、いわゆるデビット決済に沿った決済を行なうようにしてもよい。また、ブランドサーバ70は、機械読取コードを利用して、電子マネーによる決済を行なうようにしてもよい。また、ブランドサーバ70は、機械読取コードを利用して、クレジットカードに対応した銀行口座から引き落としを行なうクレジット決済を行なうようにしてもよい。
【0022】
管理端末90は、決済端末20が設けられた店舗に設けられる。この店舗の管理者は、管理端末90を利用することで、決済端末20を介して行なわれた決済の履歴を参照することができる。店舗の管理者は、この売り上げ状況に応じて、管理対象装置25が提供する商品やサービスの入替え、増設、商品の提供の仕方(例えば、商品価格の見直し)、決済端末20の設置台数等を検討することができる。
【0023】
次に、上述した決済端末20の動作を図4のフローチャートを用いて説明する。
ユーザは、店舗に出向き、所望のサービスを提供する管理対象装置25が提供する商品を購入するにあたり、当該管理対象装置25が接続された決済端末20の操作パネルを操作する。ここでは、決済端末20のタッチパネルに表示された複数の商品選択ボタンのうち、所望のサービスに対応するボタンをタッチすることで、商品を選択する。ここで選択される商品は、例えば、金額が100円である管理対象装置25が提供するゲームである。
決済端末20は、タッチパネルを介して商品が選択されると(ステップS10)、利用するブランドを選択するための選択画面を表示する。ここでは、機械読取コードを利用して決済を行なうブランドと、非接触式読取を行なって決済を行なうブランドとが表示される。そして、ユーザの操作に応じてユーザからブランド選択の操作入力を受付ける(ステップS11)。
【0024】
そして、ユーザによって選択されたブランドが、機械読取コードを利用した決済を行なうブランドであるか否かを判定する(ステップS12)。機械読取コードを利用した決済を行なうブランドであるは否かについては、決済端末20が取り扱い可能なブランド毎に、機械読取コードを利用した決済を行なうブランドであるか否かを識別する情報を対応付けた情報を予め決済端末20のメモリ領域に記憶してあり、決済端末20の制御部205は、このメモリ領域を参照することで、機械読取コードを利用した決済を行なうブランドであるか否かを判定する。
【0025】
機械読取コードを利用した決済を行なうブランドであると判定されると、決済端末20は、決済端末20によって機械読取コードを撮像するか否かを判定する(ステップS13)。ここでは、ステップS12において選択されたブランドが、決済端末20の撮像部201によって機械読取コードを撮像するか否かのルールが予め定められている場合には、そのルールに従って判定する。また、ステップS12において選択されたブランドが、機械読取コードを決済端末20によって撮像するか、決済端末20に表示される機械読取コードを端末装置10によって撮像するかを選択可能である場合には、決済端末20は、選択画面を表示し、ユーザによって選択された内容が、決済端末20によって機械読取コードを撮像するか否かを判定する。
【0026】
ここで、例えば、ステップS12において選択されたブランドが、決済端末20の撮像部201によって機械読取コードを撮像するルールである場合、決済端末20は、撮像部201を起動し(ステップS14)、表示部203の表示画面に、「支払対象の機械読取コードを表示させ、カメラに近づけて下さい」とのメッセージを表示し、端末装置10の表示画面に表示される機械読取コードを撮像する(ステップS15)。そして、決済端末20は、撮像部201によって機械読取コードを読み取ると、読み取った機械読取コードと、ステップS10において選択された商品を識別する商品識別情報と、商品の金額を表す購入金額、自身の決済端末20を識別する決済端末識別情報、決済識別情報を含む決済予約情報を決済サーバ40に送信する(ステップS16)。
決済端末20は、決済予約情報に対応する決済処理が正常に終了したか否かを表す決済処理結果を決済サーバから受信すると、受信した決済処理結果に基づいて、決済予約情報に対応する決済処理が正常に終了したか否かを判定する(ステップS17)。決済処理が正常に終了したことを表す決済処理結果である場合、決済端末20は、ブランド識別情報、商品識別情報、購入金額、決済端末識別情報、決済識別情報をデータベースサーバ50に送信する(ステップS18)。これにより、データベースサーバ50は、ブランド識別情報、商品識別情報、購入金額、決済端末識別情報、決済識別情報を対応づけて決済情報のログデータとして記憶する。
【0027】
一方、ステップS13において、決済端末20において機械読取コードを撮像しない場合、すなわち、決済端末20に機械読取コードを表示して端末装置10のカメラにて撮像する場合、制御部205は、ブランド識別情報、商品識別情報、購入金額、決済端末識別情報、決済識別情報を含む機械読取コードを生成して表示部203に表示する(ステップS20)。これにより、端末装置10のカメラによって機械読取コードが撮像される。端末装置10は、機械読み取りコードを撮像すると、撮像された機械読み取りコードを解析し、ブランド識別情報、購入金額、決済端末識別情報、決済識別情報を含む決済予約情報を決済サーバ40に送信する。決済サーバ40は、端末装置10から送信された決済予約情報に基づいて決済処理を行ない、決済処理結果を決済端末20に送信する。ここでは、決済予約情報に含まれる決済端末識別情報を用いることで、決済処理結果を送信する対象の決済端末20を特定して送信を行なう。決済端末20は、決済予約情報に対応する決済処理が正常に終了したか否かを表す決済処理結果を決済サーバから受信すると、ステップS17以降の処理を実行する。
【0028】
一方、ステップS12において、機械読取コードを利用して決済を行なうブランドではない場合、すなわち、非接触式読取部202を利用して決済を行なうブランドが選択されていた場合、決済端末20は、非接触式読取部202を起動する(ステップS30)。ユーザによって決済を行なう際に利用するICカード15が通信可能な領域内に近接されると、非接触式読取部202は、ICカード15に記憶された決済用媒体識別情報をICカード15から非接触通信で読み取り(ステップS31)、読み取った決済用媒体識別情報を決済サーバ40に送信する。ここでは、決済端末20は、データベースサーバ50に決済用媒体識別情報、決済端末20を識別する決済端末識別情報、商品を識別する商品識別情報、商品に対応する金額を表す購入金額、ブランドを識別するブランド識別情報、決済手続を識別する決済識別情報を含む決済予約情報を決済サーバ40に送信する(ステップS32)。
決済サーバ40は、この決済予約情報を決済情報記憶部402に記憶した後、決済予約情報に基づいて、ブランド識別情報に対応するブランドサーバ60に対し、決済用媒体識別情報、決済端末識別情報、商品識別情報、購入金額、ブランド識別情報、決済識別情報を送信する。これにより、ブランドサーバ60は、決済用媒体識別情報に対応して記憶された電子マネーの残高から、購入金額に応じた電子マネーの金額を減算することで決済を行なう。なお、電子マネーカードがポストペイド型の電子マネーカードであり、ブランドサーバ60のいずれか1つがポストペイド型の電子マネー決済方式に基づく決済を行なうブランドサーバである場合には、決済端末20は、ステップS31においてポストペイド型の電子マネーカードの決済用媒体識別情報を読み取り、読み取った決済用媒体識別情報決済端末識別情報、商品識別情報、購入金額、ブランド識別情報、決済識別情報をポストペイド型の電子マネー決済方式に基づく決済を行なうブランドサーバ60に送信する。これにより、ブランドサーバ60は、決済用媒体識別情報に対応して記憶された引き落とし対象の口座(例えば銀行口座やクレジット口座)から購入金額に応じた金額の引き落としをすることで、決済を行なう。この引き落としは、例えば毎月の支払予定日が到来したタイミングで行なわれても良い。
【0029】
図5は、決済端末20の外観を表す図であり、表示画面の一例を示す図である。
図5(a)は、待機時における表示部203の表示画面である。ここでは、商品とその商品の金額とを表す文字列が1つのボタンに記述されており、複数の商品についてのボタンが並べて表示される。ユーザは、決済端末20の表示された商品名とその金額を確認し、選択された商品のボタンをタッチパネルからタッチ操作できるようになっている。
図5(b)は、ユーザによって1つの商品が選択されタッチ操作された場合の画面である。ここでは、金額が100円であり、ゲームを1プレイ可能な商品が選択された場合であり、タッチ操作されたボタンが他のボタンとは異なる表示態様となるように表示される。この図においては、タッチ操作されたボタンの輪郭に沿うような図形が点滅表示される。
そして、一定時間が経過すると、図5(c)に示すブランド選択画面が表示される。ここでは、ブランドAとブランドBのそれぞれのブランドのボタンが選択可能に表示される。例えば、ブランドAは、非接触式読取部202を利用し電子マネーにて決済を行なうブランドであり、ブランドBは、機械読取コードを利用して決済を行なうブランドである。
ここで、ユーザによってブランドBが選択された場合であって、決済端末20の撮像部201によって、端末装置10の画面上に表示された機械読取コードを撮像する場合を説明する図である。決済端末20は、図5(d)の画面に移行すると、撮像部201を起動させる。この画面においては、選択されたブランドBの名称と、「二次元バーコードをカメラにかざしてください」とのメッセージと、商品名(1PLAY)と、金額(100円)が表示される。ユーザは、この画面を確認し、自身の端末装置10に表示させた二次元バーコードを決済端末20の撮像部201に近づけることで決済端末20に撮像させることができる。また、ここでは、決済端末20にLED(発光ダイオード)等の発光部210が設けられている場合には、点滅させることで、撮像可能な状態であることを通知することができる。
【0030】
図5(e)は、ユーザによってブランドBが選択された場合であって、決済端末20の表示部203の画面上に、機械読取コードを表示する場合を説明する図である。決済端末20は、ブランド識別情報、商品識別情報、購入金額、決済端末識別情報、決済識別情報を含む決済予約情報を機械読取コードとして表示する(符号220)。さらに、表示部203は、この画面上において、選択されたブランドBの名称と、「二次元バーコードを端末装置のカメラで撮像してください」とのメッセージと、商品名(1PLAY)と、金額(100円)を表示する。ユーザは、この画面を確認し、自身の端末装置10のカメラを起動させ、表示部203の二次元バーコードを撮像する。また、ここでは、決済端末20にLED(発光ダイオード)等の発光部210が設けられている場合には、点滅させることで、ユーザに対して撮像を促すことが可能である。
【0031】
図5(f)は、ユーザによってブランドAが選択された場合の画面例である。ブランドAが選択されると、非接触式読取部202が起動する。この画面においては、選択されたブランドAの名称と、「ICカードをかざしてください」とのメッセージと、商品名(1PLAY)と、金額(100円)が表示される。ユーザは、この画面を確認し、自身が携帯するICカードを決済端末20に近づけることで、ICカード15の決済用媒体識別情報を決済端末20に読み取らせることができる。また、ここでは、決済端末20の発光部210を点滅させることで、撮像可能な状態であることを通知することができる。
図5(d)、図5(e)または図5(f)における処理が終了すると、ユーザ操作に基づく決済端末20における手続が終了する。これにより、決済端末20は、図5(g)の画面を表示する。ここでは、「ご利用ありがとうございました!」の文字列が表示される。これにより、ユーザは、決済端末20における手続が終了したことを把握することができる。
【0032】
上述した決済端末20によれば、機械読取コードを利用して決済を行なう決済方式と、非接触式読取部202を利用して決済を行なう決済方式との両方について1つの筐体において対応可能な決済端末20を用いることで、ユーザは、任意の決済方式を選択して決済を行なうことができる。これにより、ユーザにとって決済方式の選択の自由度が向上する。また、1つの筐体において両方の決済方式に対応できるため、決済方式毎に異なる決済用機器を設ける必要がなく、店舗にとっては限られた設置スペースにおいて複数の決済方式に対応した設備を導入することができる。
【0033】
次に、上述した決済システム1の動作を図6のシーケンス図を用いて説明する。
この実施形態においては、決済端末20に設けられた撮像部201を用いて、端末装置10に表示された二次元コードを撮像することで決済処理を行なう場合について説明する。
ユーザは、店舗に出向き、所望のサービスを提供する管理対象装置25が提供するサービスを購入するにあたり、当該管理対象装置25が接続された決済端末20の操作パネルを操作する。ここでは、決済端末20のタッチパネルに表示された複数の商品選択ボタンのうち、所望のサービスに対応するボタンをタッチすることで、サービスを選択する。ここで選択されるサービスは、例えば、金額が100円である管理対象装置25が提供するゲームである。決済端末20は、タッチパネルを介してサービスが選択されると(ステップS201)、利用するブランドを選択するための選択画面を表示し、ユーザの操作に応じてユーザからの操作入力を受付ける(ステップS202)。ここでは、例えば、機械読取コードを利用した決済を行なうブランドが選択される。決済端末20は、機械読取コードを用いたブランドが選択されと判定すると、決済端末20に設けられた撮像部201を起動し、画面上に「支払対象の機械読取コードを表示させ、カメラに近づけて下さい」とのメッセージを表示する(ステップS203)。
【0034】
ユーザは、決済端末20の画面に表示されたメッセージを確認すると、自身の端末装置10の機械読取コードを表示させる機能を起動させ、自身に割り当てられた機械読取コードを表示させる(ステップS101)。この機械読取コードは、表示させる都度、異なる機械読取コードにて表示するいわゆるワンタイムのコードである。この機械読取コードは、ユーザを識別するユーザ識別情報が含まれる。ユーザ識別情報は、ユーザを個別に識別することができればよく、端末装置10の電話番号、端末装置10の個体識別番号等であってもよい。
ユーザは、端末装置10に表示された機械読取コードを決済端末20の撮像部201の撮像可能範囲に近づける。
また、ユーザの操作性の向上のために、決済端末側にカメラの映像をリアルタイムで表示しても良い。
【0035】
決済端末20は、撮像部201によって機械読取コードを読み取ると(ステップS203)、読み取った機械読取コードと、選択された商品を識別する商品識別情報と、商品の金額を表す購入金額、自身の決済端末20を識別する決済端末識別情報、決済識別情報を含む決済予約情報を決済サーバ40に送信する(ステップS204)。
商品識別情報は、ユーザによって選択された商品を識別する情報である。購入金額は、ユーザによって選択された商品の金額を表す。決済端末識別情報は、決済端末20に予め割り当てられ、決済端末20内のメモリ領域に予め記憶されている。決済識別情報は、決済端末20が決済処理を行なう毎にその決済処理を識別する情報であり、決済を行なう毎に決済端末20が発行する。
この決済端末20は、1つである場合について説明するが、1つの店舗に複数の決済端末20が設けられる。また、決済端末20が設けられた店舗が複数あってもよい。
【0036】
決済サーバ40は、決済予約情報を受信すると、決済情報記憶部402に決済予約情報を記憶し、決済予約情報に含まれるブランド識別情報に基づいて、このブランド識別情報に対応するブランドサーバ70に送信する(ステップS501)。
【0037】
ブランドサーバ70は、決済予約情報を受信すると、決済予約情報を記憶し、決済予約情報に含まれる機械読取コードを解析し、ユーザ識別情報を抽出する。そして、ブランドサーバ70は、抽出したユーザ識別情報に対応するチャージ口座から、決済予約情報に含まれる購入金額に応じたチャージポイントを減算することで、決済を行なう(ステップS801)。ブランドサーバ70は、決済が終了すると、決済完了を表す決済完了通知と、決済識別情報とを決済サーバ40に送信するとともに(ステップS802)、ユーザ識別情報に基づいて、ユーザの端末装置10に、決済完了通知と決済識別情報とを送信する(ステップS803)。
【0038】
決済サーバ40は、ブランドサーバ70から決済完了通知と決済識別情報とを受信すると、端末装置10に決済完了通知と決済識別情報とを送信する(ステップS502)。ここでは、記憶されている決済予約情報のうち、決済識別情報に対応する端末装置10の端末識別情報を特定することで、決済完了通知を送信する対象の端末装置10を特定することができる。
また、決済サーバ40は、決済完了通知を受信すると、決済完了通知とともに受信した決済識別情報に基づいて、記憶された決済予約情報に決済が完了したことを対応付けて記憶する(ステップS503)。
【0039】
決済端末20は、決済サーバ40から決済完了通知と決済識別情報とを受信すると、受信した決済識別情報に対応する商品識別情報を、自身に接続された管理対象装置25に送信することで、管理対象装置25に商品提供処理を行なわせる(ステップS205)。管理対象装置25は、決済端末20から商品識別情報を受信すると、この商品識別情報に対応する商品を提供する。
【0040】
一方、端末装置10は、ブランドサーバ70から決済完了通知を受信すると、表示していた機械読取コードに対する決済が完了したことを画面上に表示する(ステップS102)。これによりユーザは、自分が行なった商品購入手続に対する決済が完了したことを認識し、管理対象装置25からの商品提供を受けることができる。
なお、ユーザは、正常に商品を購入できたことをブランドサーバ70に通知する必要がある場合には、画面上に表示された決済完了の通知の後に表示される商品購入確認画面において、商品を購入できたことを表す購入完了ボタンを押下する。端末装置10は、ユーザによって購入完了ボタンが押下されると、購入完了通知と決済識別情報とをブランドサーバ70に送信する。
【0041】
ブランドサーバ70は、決済完了通知を決済サーバ40と端末装置10に送信すると、購入金額に応じた金額を端末装置10の店舗の口座への支払処理を行なう(ステップS804)。ここでは、端末装置10から購入完了通知を受信することができる場合には、購入完了通知を受信したことに基づいて、店舗への支払処理を行なってもよい。
【0042】
管理端末90は、定期的または管理端末90の管理者から入力される指示が入力されたタイミングに従い、決済サーバ40に対して、売上情報参照要求を送信する(ステップS901)。
【0043】
決済サーバ40は、管理端末90から売上情報参照要求を受信すると、送信元の管理端末90が管理する決済端末20によって決済が行なわれた決済履歴を決済情報記憶部402から読み出して管理端末90に送信する(ステップS504)。
管理端末90は、決済サーバ40から決済履歴を受信すると、受信した決済履歴を画面上に表示する(ステップS902)。これにより、管理端末90の管理者は、自身の店舗における端末装置10が利用された決済の履歴を把握することができる。ここでは、決済予約情報に、この決済予約情報を発行した日時を含めるようにした場合には、いつどのような商品がどの端末装置10において販売されたかを把握することができる。
【0044】
次に、上述した実施形態とは異なる第2の実施形態について説明する。
図7は、第2の実施形態における決済システム1の動作を説明するシーケンス図である。
この実施形態においては、決済端末20に設けられた表示部203に機械読取コードを表示させ、端末装置10に設けられたカメラで機械読取コードを撮像することで決済処理を行なう場合について説明する。
【0045】
決済端末20は、ステップS251、ステップS252において、第1の実施形態のステップS201、ステップS202と同様に、ユーザによって選択操作されたことに応じて、商品の選択とブランドの選択の入力を受付ける。決済端末20は、選択されたブランドを表すブランド識別情報と、選択された商品を識別する商品識別情報、選択された商品に対応する金額を表す購入金額、決済端末20に割り当てられた識別情報である決済端末識別情報、決済識別情報を含む決済予約情報を含む機械読取コードを表示部203に表示するとともに(ステップS253)、「支払を行なう端末装置で二次元コードを読み取って下さい」とのメッセージを表示する。この機械読取コードは、商品購入の都度、異なる機械読取コードにて表示するいわゆるワンタイムのコードである。
【0046】
ユーザは、決済端末20の画面に表示されたメッセージを確認すると、自身の端末装置10の決済機能を起動することで、端末装置10に設けられたカメラを起動し(ステップS151)、決済端末20に表示された機械読取コードを撮像する(ステップS152)。
端末装置10は、機械読取コードを読み取ると、読み取った機械読取コードと、ユーザ識別情報を、機械読取コードに含まれるブランド識別情報に対応するブランドサーバ70に送信する(ステップS153)。ここでは、機械読取コードをそのまま送信してもよいし、機械読取コードを解析し、ブランド識別情報、商品識別情報、購入金額、決済端末識別情報、決済識別情報を抽出して送信するようにしてもよい。
【0047】
ブランドサーバ70は、端末装置10から機械読取コード、ユーザ識別情報を受信すると、機械読取コードを解析することで、ブランド識別情報、商品識別情報、購入金額、決済端末識別情報、決済識別情報を抽出し、ユーザ識別情報に対応するユーザのチャージ口座から、購入金額に基づくチャージポイントを減算することで、決済を行なう(ステップS851)。
ブランドサーバ70は、決済が終了すると、決済完了を表す決済完了通知と、決済識別情報と機械読取コードとユーザ識別情報とを決済サーバ40に送信するとともに(ステップS852)、ユーザ識別情報に基づいて、ユーザの端末装置10に、決済完了通知と決済識別情報とを送信する(ステップS853)。
ここでブランドサーバ70は、決済完了通知の送信先として、決済要求元の端末装置10と決済サーバ40を宛先とすることを予め決めておいてもよいし、機械読取コードに決済サーバ40を決済完了通知の送信先に含めることを表す情報(フラグなど)が含まれている場合に、決済サーバ40を送信先に含めるようにしてもよい。
【0048】
決済サーバ40は、ブランドサーバ70から決済完了通知と機械読取コードとユーザ識別情報とを受信すると、機械読取コードを解析し、機械読取コードに含まれる、決済端末識別情報に基づいて、決済端末識別情報に対応する端末装置10に対して、決済識別情報と決済完了通知とを送信する(ステップS552)。
また、決済サーバ40は、機械読取コードに含まれるブランド識別情報、商品識別情報、購入金額、決済端末識別情報、決済識別情報に対して、ユーザ識別情報と、決済完了を表す情報とを対応付けて決済情報記憶部402に記憶する(ステップS553)。
【0049】
決済端末20は、決済サーバ40から決済識別情報と決済完了通知とを受信すると、受信した決済識別情報に対応する商品識別情報を、決済予約情報の履歴の中から特定し、特定された商品識別情報を自身に接続された管理対象装置25に送信することで、管理対象装置25に商品提供処理を行なわせる(ステップS255)。管理対象装置25は、決済端末20から商品識別情報を受信すると、この商品識別情報に対応する商品を提供する。
【0050】
一方、端末装置10は、ブランドサーバ70から決済完了通知を受信すると、読取された機械読取コードに対応する決済が完了したことを画面上に表示する(ステップS155)。これによりユーザは、自分が行なった商品購入手続に対する決済が完了したことを認識し、管理対象装置25からの商品提供を受けることができる。
なお、ユーザは、正常に商品を購入できたことをブランドサーバ70に通知する必要がある場合には、画面上に表示された決済完了の通知の後に表示される商品購入確認画面において、商品を購入できたことを表す購入完了ボタンを押下する。端末装置10は、ユーザによって購入完了ボタンが押下されると、購入完了通知と決済識別情報とをブランドサーバ70に送信する。
【0051】
ブランドサーバ70は、決済完了通知を決済サーバ40と端末装置10に送信した後、購入金額に応じた金額を端末装置10の店舗の口座への支払処理を行なう(ステップS854)。ここでは、端末装置10から購入完了通知を受信することができる場合には、購入完了通知を受信したことに基づいて、店舗への支払処理を行なってもよい。
【0052】
管理端末90は、第1実施形態と同様に、必要に応じたタイミングで決済サーバ40に対して、売上情報参照要求を送信し(ステップS951)、決済サーバ40から送信される(ステップS554)、決済端末20の決済履歴を受信し、決済履歴を画面上に売上情報として表示する(ステップS952)。
【0053】
なお、上記実施形態において、ブランドを選択(ステップS202またはステップS252)した後、そのブランドにおいて、端末装置10の表示画面に機械読取りコードを表示させ、決済端末に設けられたカメラで機械読取コードを読み取らせる決済方式か、機械読取コードを決済端末20に表示させ、端末装置10にて読取させる決済方式か、そのいずれの決済方式を利用するか、決済方式を選択するボタンを画面上に表示し、その画面においてタッチパネルを介して選択されたボタンに応じた方式にて決済を行なうようにしてもよい。
例えば、端末装置10の表示画面に機械読取りコードを表示させ、決済端末に設けられたカメラで機械読取コードを読み取らせる決済方式が選択された場合には、第1実施形態におけるステップS203以降の処理を行なうようにしてもよい。また、機械読取コードを決済端末20に表示させ、端末装置10にて読み取らせる決済方式が選択された場合には、第2実施形態におけるステップS253以降の処理を行なうようにしてもよい。
【0054】
また、上述した実施形態において、図4のステップS13では、決済端末20によって機械読み取りコードを撮像するか否かを判定するようにしたが、決済端末20によって機械読み取りコードを撮像するか否かが予め決まっている場合には、ステップS13の処理を行なわず、スキップしてもよい。その場合、決済端末20によって機械読み取りコードを撮像することが予め決まっている場合には、ステップS12の後に、ステップS14を実行するようにしてもよい。また、決済端末20によって機械読み取りコードを撮像しない、すなわち、決済端末20の表示画面に機械読み取りコードを表示することが予め決まっている場合、ステップS12の後に、ステップS20を実行するようにしてもよい。
【0055】
上述した実施形態によれば、決済端末20の表示画面に機械読取コードを表示し、携帯端末10のカメラで読み取るようにしたので、決済端末20に撮像装置を設ける必要がない。決済端末としては、表示画面と、非接触式でICカードを読み取るカードリーダを有する機種が汎用的に利用されている。そのため、ユーザによって購入対象として指定された商品や購入金額に関する機械読取コード生成して表示画面に表示する機械読取コード生成機能を設けることで、既存の決済端末を利用して、決済端末20を実現することができる。例えば、この機械読取コード生成機能を実現するプログラムを既存の決済端末にダウンロードさせて実行させることで、上述した決済端末20を実現することができる。このプログラムは、経由サーバ40、決済管理サーバ50、ブランドサーバ80のいずれかから決済端末20に対して送信するようにしてもよい。一方、端末装置10は、カメラを備えた機種が一般的に利用されているため、端末装置10を実現するためのプログラムを端末装置にダウンロードさせて実行させることで、端末装置においてカメラを新たに設けることなく、上述の端末装置10を実現することができる。このプログラムは、経由サーバ40、決済管理サーバ50、ブランドサーバ80のいずれかから携帯端末10に対して送信するようにしてもよい。
【0056】
なお、上述した実施形態において、ブランドサーバ70が1つである場合について説明したが、ブランドサーバが70は複数あってもよい。その場合、各ブランドサーバ70には、それぞれプリペイド口座サーバ、ポストペイド口座サーバ、クレジット口座サーバ、銀行口座サーバのいずれかが接続され、決済処理を行なうようにしてもよい。
【0057】
上述した実施形態における端末装置10、決済端末20、決済サーバ40をコンピュータで実現するようにしてもよい。その場合、この機能を実現するためのプログラムをコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録して、この記録媒体に記録されたプログラムをコンピュータシステムに読み込ませ、実行することによって実現してもよい。なお、ここでいう「コンピュータシステム」とは、OSや周辺機器等のハードウェアを含むものとする。また、「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、フレキシブルディスク、光磁気ディスク、ROM、CD−ROM等の可搬媒体、コンピュータシステムに内蔵されるハードディスク等の記憶装置のことをいう。さらに「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、インターネット等のネットワークや電話回線等の通信回線を介してプログラムを送信する場合の通信線のように、短時間の間、動的にプログラムを保持するもの、その場合のサーバやクライアントとなるコンピュータシステム内部の揮発性メモリのように、一定時間プログラムを保持しているものも含んでもよい。また上記プログラムは、前述した機能の一部を実現するためのものであってもよく、さらに前述した機能をコンピュータシステムにすでに記録されているプログラムとの組み合わせで実現できるものであってもよく、FPGA(Field Programmable Gate Array)等のプログラマブルロジックデバイスを用いて実現されるものであってもよい。
【0058】
以上、この発明の実施形態について図面を参照して詳述してきたが、具体的な構成はこの実施形態に限られるものではなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲の設計等も含まれる。
【符号の説明】
【0059】
1…決済システム、10…端末装置、15…ICカード、20…決済端末、25…管理対象装置、30…ネットワーク、40…決済サーバ、50…データベースサーバ、60a,60b,70…ブランドサーバ、80a,80c…プリペイド口座サーバ、80b…クレジット口座サーバ、90…管理端末、201…撮像部、202…非接触式読取部、203…表示部、204…入力部、205…制御部、206…通信部、401…取得部、402…決済情報記憶部、403…決済情報処理部、405…制御部、406…通信部
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7