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特開2019-127928インシュレータの製造方法およびインシュレータ
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】特開2019-127928(P2019-127928A)
(43)【公開日】2019年8月1日
(54)【発明の名称】インシュレータの製造方法およびインシュレータ
(51)【国際特許分類】
   F01N 13/18 20100101AFI20190708BHJP
   F01N 13/14 20100101ALI20190708BHJP
【FI】
   F01N13/18
   F01N13/14
【審査請求】有
【請求項の数】5
【出願形態】OL
【全頁数】15
(21)【出願番号】特願2018-11692(P2018-11692)
(22)【出願日】2018年1月26日
(71)【出願人】
【識別番号】391002498
【氏名又は名称】フタバ産業株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110000578
【氏名又は名称】名古屋国際特許業務法人
(72)【発明者】
【氏名】山本 航平
(72)【発明者】
【氏名】伊東 冬樹
【テーマコード(参考)】
3G004
【Fターム(参考)】
3G004FA01
3G004GA00
(57)【要約】      (修正有)
【課題】剛性が低い材料を用いて構成されるインシュレータを良好に製造できるようにする。
【解決手段】インシュレータの製造方法では、上側部材の溝部30の内側が下側部材の溝部20の内側に対面し、上側部材の複数のフランジ部31,32の各々が、下側部材のいずれかのフランジ部21,22に載置され、且つ、台座70にて保持されるピン70aが上側部材の挿通孔に挿通されることで上側部材の位置が固定されるように上側部材を下側部材に重ねて配置する。そして、ピン70aが上側部材および下側部材に挿通された状態で、少なくとも挿通孔を備えた下側部材のフランジ部21,22と、フランジ部21,22に当接する挿通孔を備えた上側部材のフランジ部31,32との加締めを行う。
【選択図】図12
【特許請求の範囲】
【請求項1】
車両の内燃機関の排気を流下させる排気部材の側方を囲む筒状の部材であるインシュレータを、板状の下側部材および上側部材から製造するインシュレータの製造方法であって、
前記下側部材および前記上側部材の各々は、
前記インシュレータの内側と外側とを隔てる溝状の部位である溝部と、
前記溝部の側縁から前記溝部の外側に突出する部位である複数のフランジ部と、を有し、
前記複数のフランジ部のうちの少なくとも1つは、ピンを挿通するための挿通孔を備え、
前記インシュレータの製造方法では、
前記下側部材の前記溝部の外側が1または複数の下側姿受けにより下方から支持され、前記下側部材の前記複数のフランジ部の各々が、台座により下方から支持されると共に、前記台座にて保持されるピンが前記下側部材の挿通孔に挿通されることで前記下側部材の位置が固定されるように前記下側部材を配置し、
前記上側部材の前記溝部の内側が前記下側部材の前記溝部の内側に対面し、前記上側部材の前記複数のフランジ部の各々が、前記下側部材のいずれかの前記フランジ部に載置され、且つ、前記台座にて保持されるピンが前記上側部材の挿通孔に挿通されることで前記上側部材の位置が固定されるように前記上側部材を前記下側部材に重ねて配置し、
1または複数の上側姿受けを、前記上側部材の前記溝部の外側を上方から覆った状態で配置し、
前記ピンが前記上側部材および前記下側部材に挿通された状態で、少なくとも前記挿通孔を備えた前記下側部材のフランジ部と、該フランジ部に当接する前記挿通孔を備えた前記上側部材のフランジ部との加締めを行う
インシュレータの製造方法。
【請求項2】
請求項1に記載のインシュレータの製造方法であって、
前記加締めは、前記下側部材のフランジ部および前記上側部材のフランジ部の板厚を減じる圧縮プレスを行うことによって行う
インシュレータの製造方法。
【請求項3】
請求項1または請求項2に記載のインシュレータの製造方法であって、
前記台座は、前記下側部材との当接面を上端とする側面にて底部が囲まれた凹部を備え、
前記加締めでは、前記凹部よりも小さな外周部を有するポンチ部が、前記下側部材のフランジ部および前記上側部材のフランジ部を前記凹部に押し込む圧縮プレスを行う
インシュレータの製造方法。
【請求項4】
請求項1から請求項3の何れか1項に記載のインシュレータの製造方法であって、
前記台座に前記下側部材を配置し、その後、前記上側部材を前記下側部材に重ねて配置する前に、前記排気部材の外周部から該外周部の外側に突出する部位であり、ピンを挿通するための挿通孔を備えた排気フランジ部が、前記下側部材のフランジ部に載置された状態とし、且つ、前記台座にて保持されるピンが前記排気フランジ部の挿通孔に挿通されることで前記排気部材の位置が固定されるように前記排気部材を前記下側部材に重ねて配置する
インシュレータの製造方法。
【請求項5】
車両の内燃機関の排気を流下させる排気部材の側方を囲む筒状の部材であるインシュレータであって、
当該インシュレータは、板状の下側部材および上側部材を組み付けて構成され、
前記下側部材および前記上側部材は、それぞれ、
前記インシュレータの内側と外側とを隔てる溝状の部位である溝部と、
前記溝部の側縁から前記溝部の外側に突出する部位である複数のフランジ部と、を備え、
前記複数のフランジ部のうちの少なくとも1つは、ピンを挿通するための挿通孔を備え、
当該インシュレータは、
前記下側部材の前記フランジ部における前記挿通孔、および前記上側部材の前記フランジ部における前記挿通孔が連通するように組付けられており、
前記挿通孔を有する各フランジ部は、押圧により前記下側部材のフランジ部と前記上側部材のフランジ部とが互いに食い込ませられて形成された加締め部、
をさらに備えるインシュレータ。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、車両の内燃機関の排気を流下させる排気部材に設けられるインシュレータの製造方法、およびインシュレータに関する。
【背景技術】
【0002】
車両の排気系部品を外側から覆う筒状の遮熱カバーが知られている。特許文献1には、このような遮熱カバーの排気系部品への取付方法が記載されている。該取付方法によれば、パイプである排気系部品の外面に複数のL字状のブラケットが溶接される。そして、該ブラケットと遮熱カバーとを加締めることにより、該排気系部品の外側に遮熱カバーが取り付けられる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2004−360501号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、特許文献1の取り付け方法では、例えば、遮熱カバーの剛性が低い場合等には、ブラケットと遮熱カバーとを加締めた際、遮熱カバーの変形等が生じる恐れがある。
【0005】
本開示の一側面は、剛性が低い材料を用いて構成されるインシュレータを良好に製造できるようにするのが望ましい。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本開示の一態様は、車両の内燃機関の排気を流下させる排気部材の側方を囲む筒状の部材であるインシュレータを、板状の下側部材および上側部材から製造するインシュレータの製造方法である。下側部材および上側部材の各々は、溝部と、複数のフランジ部と、を有する。
【0007】
溝部は、インシュレータの内側と外側とを隔てる溝状の部位である。フランジ部は、溝部の側縁から溝部の外側に突出する部位である。複数のフランジ部のうちの少なくとも1つは、ピンを挿通するための挿通孔を備える。
【0008】
インシュレータの製造方法では、下側部材の溝部の外側が1又は複数の下側姿受けにより下方から支持され、下側部材の複数のフランジ部の各々が、台座により下方から支持されると共に、台座にて保持されるピンが下側部材の挿通孔に挿通されることで下側部材の位置が固定されるように下側部材を配置する。また、インシュレータの製造方法では、上側部材の溝部の内側が下側部材の溝部の内側に対面し、上側部材の複数のフランジ部の各々が、下側部材のいずれかのフランジ部に載置され、且つ、台座にて保持されるピンが上側部材の挿通孔に挿通されることで上側部材の位置が固定されるように上側部材を下側部材に重ねて配置する。
【0009】
また、インシュレータの製造方法では、1又は複数の上側姿受けを、上側部材の溝部の外側を上方から覆った状態で配置する。また、インシュレータの製造方法では、ピンが上側部材および下側部材に挿通された状態で、少なくとも挿通孔を備えた下側部材のフランジ部と、フランジ部に当接する挿通孔を備えた上側部材のフランジ部との加締めを行う。
【0010】
このような製造方法によれば、ピンを各フランジ部に挿通した状態で、これらのフランジ部の加締めを行うので、ピンを挿通する挿通孔を有するフランジ部および加締めを行う部位を有するフランジ部が別々のフランジ部とされる構成と比較して、下側部材および上側部材の位置ずれを抑制することができる。よって、下側部材および上側部材が変形しやすい場合であっても、良好にインシュレータの製造を行うことができる。
【0011】
また、本開示の一態様では、加締めは、下側部材のフランジ部および上側部材のフランジ部の板厚を減じる圧縮プレスを行うことによって行ってもよい。
このような製造方法によれば、加締めとして、板厚を減じる圧縮プレスを用いるので、プレスによる打点の大きさを小さくしつつ、フランジ部を強固に接合することができる。
【0012】
また、本開示の一態様では、台座は、下側部材との当接面を上端とする側面にて底部が囲まれた凹部を備えておき、加締めでは、凹部よりも小さな外周部を有するポンチ部が、下側部材のフランジ部および上側部材のフランジ部を凹部に押し込む圧縮プレスを行ってもよい。
【0013】
このような製造方法によれば、加締めとして、ポンチ部が各フランジ部を凹部に押し込む圧縮プレスを行うので、各フランジ部を押圧により互いに食い込ませることができる。よって、各フランジ部を強固に接合することができる。
【0014】
また、本開示の一態様では、台座に下側部材を配置し、その後、上側部材を下側部材に重ねて配置する前に、排気部材の外周部から外周部の外側に突出する部位であり、ピンを挿通するための挿通孔を備えた排気フランジ部が、下側部材のフランジ部に載置された状態とし、且つ、台座にて保持されるピンが排気フランジ部の挿通孔に挿通されることで排気部材の位置が固定されるように排気部材を下側部材に重ねて配置してもよい。
【0015】
このような製造方法によれば、排気フランジ部が備える挿通孔にピンを通した状態で加締めを行うので、上側部材と下側部材とを固定する際に、排気部材を上側部材および下側部材に対して同時に固定することができる。
【0016】
また、本開示の一態様は、車両の内燃機関の排気を流下させる排気部材の側方を囲む筒状の部材であるインシュレータであってもよい。当該インシュレータは、板状の下側部材および上側部材を組み付けて構成される。インシュレータにおいて、下側部材および上側部材は、それぞれ、溝部と、複数のフランジ部と、を備えてもよい。
【0017】
溝部は、インシュレータの内側と外側とを隔てる溝状の部位である。フランジ部は、溝部の側縁から溝部の外側に突出する部位である。複数のフランジ部のうちの少なくとも1つは、ピンを挿通するための挿通孔を備えてもよい。
【0018】
当該インシュレータは、下側部材のフランジ部における挿通孔、および上側部材のフランジ部における挿通孔が連通するように組付けられてもよい。また、挿通孔を有する各フランジ部は、押圧により下側部材のフランジ部と上側部材のフランジ部とが互いに食い込ませられて形成された加締め部、をさらに備えてもよい。
【0019】
このような構成によれば、ピンを各フランジ部に挿通した状態で、これらのフランジ部の加締めが行なわれて、各フランジ部が押圧により互いに食い込ませられた状態の加締部が形成されている。この構成では、ピンおよび加締めを行う部位を近接させているので、下側部材および上側部材が変形しやすい場合であっても、良好にインシュレータの製造を行うことができる。また、加締め部では、各フランジ部が押圧により互いに食い込ませられた状態であるため、各フランジ部を強固に固定することができる。
【図面の簡単な説明】
【0020】
図1】インシュレータの概略側面図である。
図2】インシュレータのII−II断面の概略断面図である。
図3】下側姿受け配置工程で配置された複数の下側姿受け、複数の第1台座、及び、複数の第2台座の概略上面図である。
図4】下側姿受け配置工程で配置された下側姿受け、第1台座、及び、第2台座の概略側面図である。
図5】下側部材配置工程で配置された下側部材等の概略上面図である。
図6】下側部材配置工程で配置された下側部材等のVI−VI断面の概略断面図である。
図7】排気部材配置工程で配置された排気部材等の概略上面図である。
図8】排気部材配置工程で配置された排気部材等のVIII−VIII断面の概略断面図である。
図9】上側部材配置工程で配置された上側部材等の概略上面図である。
図10】上側部材配置工程で配置された上側部材等のX−X断面の概略断面図である。
図11】上側姿受け配置工程で配置された上側姿受け等の概略上面図である。
図12】上側姿受け配置工程で配置された上側姿受け等のXII−XII断面の概略断面図である。
図13】加締め工程の説明図である。
図14】加締め部の中央断面図である。
図15】他の実施形態において、上側姿受け配置工程で配置された上側姿受け等の概略断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0021】
以下、本開示の実施形態について図面を用いて説明する。なお、本開示の実施の形態は、下記の実施形態に何ら限定されることはなく、本開示の技術的範囲に属する限り種々の形態を採りうる。
【0022】
[1−1.インシュレータの構成]
図1に示すように、本実施形態のインシュレータ1は、車両に搭載される筒状の部材であり、例えば、ステンレス、または、アルミニウム等により構成される。インシュレータ1は、内部に配置された排気部材5の側方を囲んだ状態で設けられる。排気部材5とは、車両のエンジンの排気を流下させる部材である。インシュレータ1は、内部に配置された排気部材5からの騒音、振動、および、放熱のうちの少なくとも一部を抑制する。
【0023】
本実施形態では、一例として、排気部材5は、エンジンに設けられたターボを作動させるタービンに向けて排気を流下させる部材となっている。より詳しくは、排気部材5には、排気を浄化するための触媒51を有するコンバータ50が設けられている。
【0024】
インシュレータ1は、排気部材5におけるコンバータ50、特に触媒51の少なくとも一部の周囲を含む部分を、外側から覆った状態で配置される。無論、インシュレータ1は、車両における他の部分で排気を流下させる排気部材に用いられてもよい。
【0025】
図1図2に示すように、インシュレータ1は、本体部10と、複数のフランジ部11〜16と、マット4とを有する。
【0026】
複数のフランジ部11〜16のそれぞれは、後述するように圧縮プレスにより形成された1または複数の加締め部95を備える。また、インシュレータ1は、溝状の部材である上側部材および下側部材を加締め部95で接合されることで製造される。なお、図1においては加締め部95の位置のみを示している。
【0027】
本体部10は、内部に配置された排気部材5の側面を覆う筒状の部位である。本体部10は、排気部材5における排気の流下方向に沿って延び、インシュレータ1の内側と外側とを隔てる。
【0028】
フランジ部11〜16の各々は、本体部10の側面から突出する細長い壁面状の部位である。なお、フランジ部11〜16の数は、6つに限らず、1つまたは複数であってもよい。
【0029】
マット4は、本体部10と排気部材5との間を充填する。マット4は、本体部10の内側を覆うと共に、排気部材5の側面を覆った状態で配置される。このため、本体部10は、マット4を介して内側から支持された状態となる。マット4は、クッション性および断熱性を有し、排気部材5からの振動および騒音の少なくとも一方を吸収する。また、マット4は、一例として、アルミナファイバー、または、グラスウール等であってもよい。
【0030】
[1−2.下側部材および上側部材の構成]
図3乃至図14に示すように、インシュレータ1は、下側部材2および上側部材3を加締めにより接合することで製造される。下側部材2および上側部材3は、一例として、ステンレス、または、アルミニウム等により構成される板状の部材である。
【0031】
下側部材2は、溝部20と、複数のフランジ部21〜26とを有する。
溝部20は、インシュレータ1の内側と外側とを隔てる溝状の部位であり、本体部10を構成する。また、溝部20の内側は、上述したマット4の一部をなす下側マット40により覆われている。
【0032】
複数のフランジ部21〜26の各々は、溝部20の側方の縁部(以下、「側縁」と表記)から溝部20の外側に突出するフランジ状の部位であり、溝部20に沿って延びる。
複数のフランジ部21〜26のうちのフランジ部22,24,26は、それぞれ挿通孔22a,24a,26aを備える。挿通孔22a,24a,26aは、概ね円形に形成され、後述するピン70aの外径と概ね一致する内径を有する。
【0033】
次に、上側部材3は、下側部材2と同様に構成されている。すなわち、上側部材3は、下側部材2と同様の溝部30と、複数のフランジ部31〜36とを有する。また、下側部材2と同様、上側部材3の溝部30の内側は、上述したマット4の一部をなす上側マット41により覆われている。
【0034】
上側部材3の各フランジ部31〜36は、下側部材2のいずれかのフランジ部21〜26と1対1で対応している。以降、対応する上側部材3のフランジ部31〜36および下側部材2のフランジ部21〜26の組み合わせを、セットとも記載する。また、上側部材3のフランジ部32,34,36にも、下側部材2のフランジ部22,24,26同様に、挿通孔32a,34a,36aが形成されている。上側部材3において挿通孔32a,34a,36aを有するフランジ部32,34,36は、下側部材2において挿通孔22a,24a,26aを有するフランジ部22,24,26と1対1で対応している。下側部材2の挿通孔22a,24a,26aと、上側部材3の挿通孔32a,34a,36aとは、下側部材2と上側部材3とを組み合わせた際に、位置が合致し、挿通孔同士が連通するように形成位置が設定される。
【0035】
[1−3.インシュレータの製造方法]
以下では、排気部材5が内部に配置された本実施形態のインシュレータ1の製造方法について説明する。該方法は、インシュレータ1を備える排気部材5の製造方法と捉えることもできるし、インシュレータ1を排気部材5に取り付ける取付方法と捉えることもできる。
【0036】
インシュレータ1の製造方法は、(1)下側姿受け配置工程,(2)下側部材配置工程、(3)排気部材配置工程,(4)上側部材配置工程,(5)上側姿受け配置工程,(6)加締め工程,(7)解除工程を有する。以下では、各工程について説明する。これらの工程では、下側部材2および上側部材3に設けられたフランジ部の半分の数の、下側姿受け、上側姿受け、第1台座、および、第2台座が用いられる。
【0037】
[(1)下側姿受け配置工程]
下側姿受け配置工程では、図3に示すように、3つの下側姿受け60〜62と、6つの台座70〜75とが配置される。なお、6つの台座70〜75としては、3つの第1台座71,73,75と、3つの第2台座70,72,74とが配置される。第2台座70,72,74の各々は、第2台座の上面から上方に突出する円柱状の1または複数のピン70a,72a,74aを備える。台座71〜76には、図4等に示すように、凹部70h,71hを備える。凹部70h,71hは、全ての台座71〜76に備えられてもよく、一部の台座に備えられてもよい。なお、図4等において凹部70h,71hの形状は簡素化して記述し、詳細は図13にて記述する。
【0038】
また、ピン70a,72a,74aは、例えば、角柱状であってもよいし、板状であってもよい。また、ピン70a,72a,74aは、上下移動により上面からの突出距離が変わると共に、下方向の移動により第2台座70,72,74の内部に収納される。
【0039】
下側姿受け60〜62は、下側部材2の溝部20の外側を下方から支持するよう構成された部材である。下側姿受け60〜62の各々は、下側部材2におけるいずれかのフランジ部のセットに対応している。各下側姿受けは、溝部20の外側における、対応するセットに含まれるフランジ部に挟まれる領域(以後、支持領域)を下方から支持する。
【0040】
図4に示すように、下側姿受け60は、その上面60aを介して支持領域に接触し、溝部20を下方から支持する。上面60aは、該支持領域に対応する形状を有している。本実施形態では、一例として、上面60aは、側方視すると円弧状の形状となっており、その全域が該支持領域に接触するよう構成されている。なお、他の下側姿受け61,62も、同様にして上面を介して支持領域に接触し、溝部20を下方から支持する。
【0041】
また、第1台座71,73,75の各々は、下側部材2のフランジ部21,23,25のうちのいずれかに対応している。一方、第2台座70,72,74の各々は、下側部材2のフランジ部22,24,26のうちのいずれかに対応している。そして、第1台座71,73,75および第2台座70,72,74は、当該台座の上部に設けられた支持面が対応するフランジ部に当接し、支持面を介して該フランジ部を下方から支持するよう構成されている。
【0042】
[(2)下側部材配置工程]
下側姿受け配置工程の後に、下側部材配置工程が行われる。下側部材配置工程では、図5,6のように、以下の(a)〜(c)の条件を全て充足した状態で、下側部材2が配置される。
【0043】
(a)下側部材2の溝部20の外側における各支持領域が、対応する下側姿受けにより下方から支持される。
(b)下側部材2のフランジ部22,24,26の各々が、第2台座70,72,74のうちの対応するいずれかにより下方から支持される。さらに、これらのフランジ部22,24,26は、第2台座70,72,74のピン70a,72a,74aが、挿通孔22a,24a,26aに嵌入されることで、フランジ部22,24,26の位置が第2台座70,72,74に対して固定される。
【0044】
(c)下側部材2のフランジ部21,23,25の各々が、第1台座71,73,75のうちの対応するいずれかにより下方から支持される。
[(3)排気部材配置工程について]
下側部材配置工程の後に、排気部材配置工程が行われる。排気部材配置工程では、図7,8のように、下側部材配置工程で配置された下側部材2の溝部20の内側に、排気部材5が配置される。この時、排気部材5は、溝部20に沿って配置され、排気部材5の側面は、溝部20の内側を覆う下側マット40に当接した状態となる。また、一例として、溝部20の端部20aの位置と排気部材5の端部5aの位置とを合わせることで、排気部材5の位置決めがなされてもよい。
【0045】
[(4)上側部材配置工程について]
排気部材配置工程の後に、上側部材配置工程が行われる。上側部材配置工程では、図9,10のように、以下の(d)〜(f)の条件を全て充足した状態で、上側部材3が配置される。
【0046】
(d)上側部材3の溝部30の内側が、上側マット41を挟んで、下側部材2に配置された排気部材5、および、下側部材2の溝部20の内側に対面する。
(e)上側部材3のフランジ部31,33,35の各々が、下側部材2における対応するフランジ部に当接した状態で、第1台座71,73,75のいずれかにより下方から支持される。
【0047】
(f)上側部材3を下側部材2に重ねて配置し、かつ上側部材3のフランジ部32,34,36の各々が、下側部材2における対応するフランジ部に当接した状態で、第2台座70,72,74により下方から支持される。さらに、これらのフランジ部32,34,36は、第2台座70,72,74のピン70a,72a,74aが、挿通孔22a,24a,26aに嵌入されることで、各フランジ部32,34,36の位置が固定される。
【0048】
なお、排気部材配置工程により、排気部材5は、上側部材3の溝部30に沿って配置された状態となる。また、排気部材5の側面は、溝部30の内側を覆う上側マット41に当接した状態となる。
【0049】
[(5)上側姿受け配置工程]
上側部材配置工程の後に、上側姿受け配置工程が行われる。上側姿受け配置工程では、図11,12のように、上側姿受け80〜82の各々が、上側部材配置工程で配置された上側部材3の溝部30の外側を上方から覆った状態で配置される。
【0050】
上側姿受け80〜82は、上側部材3の溝部30の外側を上方から押さえるよう構成された部材である。上側姿受け80〜82の各々は、上側部材3におけるいずれかのフランジ部のセットに対応している。各上側姿受けは、溝部30の外側における、対応するセットに含まれるフランジ部に挟まれる領域(以後、押圧領域)を上方から押さえる。
【0051】
図11のように、上側姿受け80は、その下面80aを介して押圧領域に接触し、溝部30を上方から押さえる。下面80aは、該押圧領域に対応する形状を有している。本実施形態では、一例として、下面80aは、側方視すると円弧状の形状となっており、その全域が該押圧領域に接触するよう構成されている。なお、他の上側姿受け81,82も、同様にして下面を介して押圧領域に接触し、溝部30を上方から押さえる。
【0052】
これにより、上側姿受け80〜82の各々は、下側姿受け60〜62のいずれかと対面した状態となる。つまり、下側部材2および上側部材3は、溝部におけるフランジ部に挟まれた部分が、上側姿受けと下側姿受けとにより上下方向に挟まれた状態となる。
【0053】
[(6)加締め工程について]
上側姿受け配置工程の後、ピン70aが上側部材3および下側部材2に挿通された状態で、かつ下側部材2および上側部材3が、溝部におけるフランジ部に挟まれた部分が上側姿受けと下側姿受けとにより上下方向に挟まれた状態を維持したまま、加締め工程が行われる。この際、少なくとも挿通孔22a〜26aを備えた下側部材2のフランジ部21〜26と、これらのフランジ部21〜26に当接する挿通孔32a〜36aを備えた上側部材3のフランジ部31〜36との行い、加締め部95を形成する。ただし、本実施形態では、挿通孔22a〜26a,32a〜36aを備えないフランジ部21〜26,31〜36についても同様の加締めを行い、加締め部95を形成する。
【0054】
特に、本実施形態での加締めは、下側部材2のフランジ部21〜26および上側部材3のフランジ部31〜36の板厚を減じる圧縮プレスを行うことによる。
【0055】
より詳細には、下記のような圧縮プレスを行う。すなわち、図12図13に示すように、台座70〜75には、下側部材2との当接面を上端とする側面にて底部の全周が囲まれた凹部70h,71hを備えておく。また、凹部70h,71hよりも小さな外周部を有するポンチ部90aをポンチ本体部90に備えておく。
【0056】
そして、加締めでは、ポンチ本体部90を下降させることによって、ポンチ部90aが下側部材2のフランジ部21〜26および上側部材3のフランジ部31〜36を凹部70h,71hに押し込む圧縮プレスを行う。
【0057】
この構成では、台座70〜75に底部の全周が囲まれた凹部70h,71hを設けておき、その外周よりも内側を押圧プレスするので、フランジ部21〜26,31〜36が押圧されて変形する際に、凹部70h,71hが押圧力による反力の大部分を引き受けることで、フランジ部21〜26,31〜36の変形の影響を凹部70h,71hの外部に波及させにくくすることができる。したがって、加締めを行うフランジ部21〜26,31〜36にピン70a,72a,74aが挿通されていても、後述する解除工程でピン70a,72a,74aを除去する際、ピン70a,72a,74aが挿通孔22a〜26a,32a〜36aに引っ掛かりにくくすることができる。よって、ピン70a,72a,74aが挿通されたフランジ部21〜26,31〜36に対して、良好に加締めを行うことができる。
【0058】
上述の加締めが行われると、図14に示すように、加締め部95は、押圧によりポンチ孔95aが形成され、ポンチ孔95aの周囲では、下側部材2のフランジ部21〜26と上側部材3のフランジ部31〜36とが互いに食い込んだ状態となる。すなわち、下側部材2のフランジ部22および上側部材3のフランジ部32を接合する場合、上側部材3のフランジ部32の一部は、下側部材2のフランジ部22に入り込み、張出部32bを構成する。
【0059】
一方で、下側部材2のフランジ部22の一部は、加締め前の下側部材2のフランジ部22と略同一平面上にあり、ポンチ孔95a側の端部であって、上側部材3のフランジ部32に入り込んだ部位である屈曲部22aを構成する。屈曲部22aおよび下側部材2のフランジ部22の底部22bは、張出部32bを挟み込んで保持する。
【0060】
ここで、下側部材2のフランジ部21〜26と上側部材3のフランジ部31〜36とが互いに食い込んだ状態とは、ポンチ本体部90の作動方向とは直交する方向において、張出部32bが屈曲部22aよりもポンチ孔95aから遠くに位置することを示す。
【0061】
この構成であれば、下側部材2と上側部材3とが離れようとする際に、張出部32bが屈曲部22aに引っ掛かるため、下側部材2と上側部材3との接合状態を維持しやすくすることができる。
【0062】
[(7)解除工程]
加締め工程の後に、解除工程が行われる。解除工程では、下側部材2および上側部材3における各フランジ部11〜16の位置の固定が解除される。本実施形態では、一例として、ピン70a,72a,74aが第2台座70,72,74の内部に収納される。これにより、各ピン70a,72a,74aが、各フランジ部の挿通孔22a〜26a,32a〜36aから取り除され、その結果、位置の固定が解除される。なお、この他にも、例えば、ピン70a,72a,74aをフランジ部の挿通孔22a〜26a,32a〜36aから上方に抜き取ることで、位置の固定が解除されてもよい。
【0063】
[1−3.効果]
以上詳述した実施形態によれば、以下の効果を奏する。
(1a)本実施形態の一態様のインシュレータ1は、車両の内燃機関の排気を流下させる排気部材5の側方を囲む筒状の部材である。当該インシュレータ1は、板状の下側部材2および上側部材3を組み付けて構成される。インシュレータ1において、下側部材2および上側部材3は、それぞれ、溝部20,30と、複数のフランジ部21〜26,31〜36と、を備える。
【0064】
溝部20,30は、インシュレータ1の内側と外側とを隔てる溝状の部位である。フランジ部21〜26,31〜36は、溝部20,30の側縁から溝部20,30の外側に突出する部位である。複数のフランジ部21〜26,31〜36のうちの少なくとも1つは、ピン70aを挿通するための挿通孔22a〜26a,32a〜36aを備える。当該インシュレータ1は、下側部材2のフランジ部21〜26における挿通孔22a〜26aおよび上側部材3のフランジ部31〜36における挿通孔32a〜36aが連通するように組付けられている。また、挿通孔22a〜26a,32a〜36aを有する各フランジ部21〜26,31〜36は、押圧により下側部材2のフランジ部21〜26と上側部材3のフランジ部31〜36とが互いに食い込ませられて形成された加締め部95、をさらに備える。
【0065】
このような構成によれば、ピン70aを各フランジ部21〜26,31〜36に挿通した状態で、これらのフランジ部21〜26,31〜36の加締めが行なわれて、各フランジ部21〜26,31〜36が押圧により互いに食い込ませられた状態の加締部が形成されている。この構成では、ピン70aおよび加締めを行う部位を近接させているので、下側部材2および上側部材3が変形しやすい場合であっても、良好にインシュレータ1の製造を行うことができる。また、加締め部95では、各フランジ部21〜26,31〜36が押圧により互いに食い込ませられた状態であるため、各フランジ部21〜26,31〜36を強固に固定することができる。
【0066】
(1b)本開示の一態様のインシュレータ1の製造方法では、下側部材2の溝部20,30の外側が1または複数の下側姿受け60〜62により下方から支持され、下側部材2の複数のフランジ部21〜26の各々が、台座70〜75により下方から支持される。また、台座70〜75にて保持されるピン70aが下側部材2の挿通孔22a〜26aに挿通されることで下側部材2の位置が固定されるように下側部材2を配置する。
【0067】
また、インシュレータ1の製造方法では、上側部材3の溝部20,30の内側が下側部材2の溝部20,30の内側に対面し、上側部材3の複数のフランジ部31〜36の各々が、下側部材2のいずれかのフランジ部21〜26に載置され、且つ、台座70〜75にて保持されるピン70aが上側部材3の挿通孔32a〜36aに挿通されることで上側部材3の位置が固定されるように上側部材3を下側部材2に重ねて配置する。
【0068】
また、インシュレータ1の製造方法では、1または複数の上側姿受け80を、上側部材3の溝部20,30の外側を上方から覆った状態で配置する。また、インシュレータ1の製造方法では、ピン70aが上側部材3および下側部材2に挿通された状態で、少なくとも挿通孔22a〜26aを備えた下側部材2のフランジ部21〜26と、これらのフランジ部21〜26に当接する挿通孔32a〜36aを備えた上側部材3のフランジ部31〜36との加締めを行う。
【0069】
このような製造方法によれば、ピン70aを各フランジ部21〜26,31〜36に挿通した状態で、これらのフランジ部21〜26,31〜36の加締めを行うので、ピン70aおよび加締めを行う部位が別々のフランジ部に設定させる構成と比較して、下側部材2および上側部材3の位置ずれを抑制することができる。よって、下側部材2および上側部材3が変形しやすい場合であっても、良好にインシュレータ1の製造を行うことができる。
【0070】
(1c)本開示の一態様では、加締めは、下側部材2のフランジ部21〜26および上側部材3のフランジ部31〜36の板厚を減じる圧縮プレスを行うことによって行う。
このような製造方法によれば、加締めとして、板厚を減じる圧縮プレスを用いるので、打点の大きさを小さくしつつ、フランジ部11〜16,21〜26を強固に接合することができる。
【0071】
(1d)本開示の一態様では、台座70〜75は、下側部材2との当接面を上端とする側面にて底部が囲まれた凹部70h,71hを備える。加締めでは、凹部70h,71hよりも小さな外周部を有するポンチ部90aが、下側部材2のフランジ部21〜26および上側部材3のフランジ部31〜36を凹部70h,71hに押し込む圧縮プレスを行う。
【0072】
このような製造方法によれば、加締めとして、ポンチ部90aが各フランジ部11〜16,21〜26を凹部70h,71hに押し込む圧縮プレスを行うので、各フランジ部11〜16,21〜26を押圧により互いに食い込ませることができる。よって、各フランジ部11〜16,21〜26を強固に接合することができる。
【0073】
[2.他の実施形態]
以上、本開示の実施形態について説明したが、本開示は上述の実施形態に限定されることなく、種々変形して実施することができる。
【0074】
(2a)上記実施形態では、インシュレータ1にマット4を備えたが、これに限定されるものではない。すなわち、マット4を備えない構成としてもよい。
インシュレータ1にマット4を備えない場合、排気部材50には、図15に示すように、排気フランジ部50fが備えられる。排気フランジ部50fは、コンバータ50の外周部から外周部の外側に突出する部位であり、ピン70aを挿通するための挿通孔50hを備える。
【0075】
そして、前述の「(3)排気部材配置工程」では、台座70〜75にて保持されるピン70aが排気フランジ部50fの挿通孔50hに挿通されることでコンバータ50の位置が固定されるようにコンバータ50を下側部材2に重ねて配置するとよい。
【0076】
この際、コンバータ50の排気フランジ部50fは、下側部材2のフランジ部21〜26に載置された状態とする。
その後、上記と同様に、(4)上側部材配置工程,(5)上側姿受け配置工程,(6)加締め工程,(7)解除工程が実施され、(6)加締め工程では、下側部材2、上側部材3とともに、排気フランジ部50fが加締め部95に含まれるように加締めが実施される。
【0077】
このような製造方法によれば、排気フランジ部50fが備える挿通孔50hにピン70aを通した状態で加締めを行うので、上側部材3と下側部材2とを固定する際に、コンバータ50を上側部材3および下側部材2に対して同時に固定することができる。
【0078】
(2b)上記実施形態における1つの構成要素が有する複数の機能を、複数の構成要素によって実現したり、1つの構成要素が有する1つの機能を、複数の構成要素によって実現したりしてもよい。また、複数の構成要素が有する複数の機能を、1つの構成要素によって実現したり、複数の構成要素によって実現される1つの機能を、1つの構成要素によって実現したりしてもよい。また、上記実施形態の構成の一部を省略してもよい。また、上記実施形態の構成の少なくとも一部を、他の上記実施形態の構成に対して付加または置換してもよい。なお、特許請求の範囲に記載した文言から特定される技術思想に含まれるあらゆる態様が本開示の実施形態である。
【符号の説明】
【0079】
1…インシュレータ、2…下側部材、3…上側部材、4…マット、5…排気部材、5a…端部、10…本体部、11〜16,21〜26,31〜36…フランジ部、20…溝部、22a〜26a,32a〜36a…挿通孔、22a…屈曲部、22b…底部、30…溝部、32b…張出部、40…下側マット、41…上側マット、50…コンバータ、50f…排気フランジ部、50h…挿通孔、51…触媒、60〜62…下側姿受け、70〜76…台座、70a,72a,74a…ピン、80〜82…上側姿受け、90…ポンチ本体部、90a…ポンチ部、95…加締め部、95a…ポンチ孔。
図1
図2
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図10
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