特開2019-131520(P2019-131520A)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】特開2019-131520(P2019-131520A)
(43)【公開日】2019年8月8日
(54)【発明の名称】皮膚外用剤
(51)【国際特許分類】
   A61K 8/60 20060101AFI20190712BHJP
   A61K 8/9789 20170101ALI20190712BHJP
   A61Q 19/00 20060101ALI20190712BHJP
【FI】
   A61K8/60
   A61K8/9789
   A61Q19/00
【審査請求】有
【請求項の数】1
【出願形態】OL
【全頁数】11
(21)【出願番号】特願2018-16330(P2018-16330)
(22)【出願日】2018年2月1日
(11)【特許番号】特許第6315533号(P6315533)
(45)【特許公報発行日】2018年4月25日
(71)【出願人】
【識別番号】000135324
【氏名又は名称】株式会社ノエビア
(72)【発明者】
【氏名】赤田 美奈
【テーマコード(参考)】
4C083
【Fターム(参考)】
4C083AA082
4C083AA111
4C083AA112
4C083AA122
4C083AB032
4C083AB232
4C083AB242
4C083AB312
4C083AB332
4C083AB352
4C083AB432
4C083AC012
4C083AC022
4C083AC072
4C083AC102
4C083AC122
4C083AC242
4C083AC302
4C083AC352
4C083AC392
4C083AC402
4C083AC422
4C083AC432
4C083AC482
4C083AC582
4C083AC662
4C083AC712
4C083AD042
4C083AD092
4C083AD112
4C083AD152
4C083AD201
4C083AD202
4C083AD222
4C083AD282
4C083AD302
4C083AD352
4C083AD492
4C083AD572
4C083CC04
4C083CC05
4C083CC07
4C083CC12
4C083CC23
4C083CC25
4C083DD08
4C083DD12
4C083DD17
4C083DD23
4C083DD31
4C083DD32
4C083DD41
4C083EE07
(57)【要約】
【課題】
グリセリルグルコシドと、特定の植物を併用することにより、保湿効果が相乗的に向上した皮膚外用剤を提供する。
【解決手段】
本発明は、
下記(A)と(B)を含有する皮膚外用剤
(A)グリセリルグルコシドと、
(B)ムラサキバレンギク抽出物及び/又はアマチャ抽出物
を提供する。
【選択図】 図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
下記(A)と(B)を含有する皮膚外用剤。
(A)グルコシルグルコシドと、
(B)ムラサキバレンギク抽出物及び/又はアマチャ抽出物
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、グリセリルグルコシドと、特定の植物抽出物を併用してなる皮膚外用剤に関する。
【背景技術】
【0002】
グリセリルグルコシドは、高い保湿効果を有することが知られている。(特許文献1)しかしながら、グリセリルグルコシドを保湿有効量皮膚外用剤に配合すると、使用感上べたつくという課題があった。そこで種々の成分との併用が検討されているが、その効果は限定的であった。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開平11−222496号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明は、グリセリルグルコシドと、特定の植物を併用することにより、保湿効果が相乗的に向上する皮膚外用剤を提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明は、
下記(A)と(B)を含有する皮膚外用剤
(A)グリセリルグルコシドと、
(B)ムラサキバレンギク抽出物及び/又はアマチャ抽出物
を提供する。
【発明の効果】
【0006】
本発明の皮膚外用剤は、グリセリルグルコシドと特定の植物を併用して用いることにより、保湿効果が相乗的に向上する。
【図面の簡単な説明】
【0007】
図1図1は、グリセリルグルコシドとムラサキバレンギク抽出物を併用することにより、角質水分量が相乗的に向上することを示す図である。
図2図2は、グリセリルグルコシドとアマチャ抽出物を併用することにより、角質水分量が相乗的に向上することを示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0008】
以下本発明を実施するための形態を説明する。
【0009】
本発明の皮膚外用剤は、化粧品、医薬部外品、医薬品等のいずれの用途にも用いられ得る。
【0010】
グリセリルグルコシドは、化粧料に配合し得るものであれば製造方法は、合成、微生物により発酵法等を問わない。具体的には、α体、β体、或いはこれらの混合物のいずれも用いることができる。
【0011】
本発明の皮膚外用剤に配合するムラサキバレンギク抽出物は、ムラサキバレンギク属に属する植物であればその種類を問わない。かかるムラサキバレンギク属植物としては、ムラサキバレンギク(学名:Echinacea purpurea)、ホソババレンギク(学名:Echinacea angustifolia)、エキナセアパリダ(学名:Echinacea pallida)等が例示される。
ムラサキバレンギク抽出物を得る際の抽出部位は特に限定されず、葉,茎,花,果実、種子、根、根茎等の各部位及び全草を用いることができる。ムラサキバレンギクを用いる場合はその根を、ホソババレンギクを用いる場合はその葉を、エキナセアパリダを用いる場合には根茎及び根を用いることが好ましい。
【0012】
本発明で用いるアマチャ抽出物は、アジサイ科アジサイ属のアマチャ(Hydrangea macrophylla oamacha;Hydrangea serrata thunbergii)の抽出物である。抽出部位としては葉及び枝先、又は葉を用いる。アマチャとして市販の、ファルコレックス アマチャ E(製造元:一丸ファルコス)、アマチャ抽出液(製造元:丸善製薬)等を用いることもできる。
【0013】
本発明において用いる植物抽出物の抽出方法について述べる。
【0014】
本発明において、上記各植物は生のまま抽出に供してもよいが、抽出効率を考えると、細切,乾燥,粉砕等の処理を行った後に抽出を行うことが好ましい。抽出は、抽出溶媒に浸漬して行う。抽出効率を上げるため撹拌を行ったり、抽出溶媒中でホモジナイズしてもよい。抽出温度としては、5℃程度から抽出溶媒の沸点以下の温度とするのが適切である。抽出時間は抽出溶媒の種類や抽出温度によっても異なるが、4時間〜14日間程度とするのが適切である。
【0015】
抽出溶媒としては、水の他、メタノール,エタノール,プロパノール,イソプロパノール等の低級アルコール、1,3-ブチレングリコール,プロピレングリコール,ジプロピレングリコール,グリセリン等の多価アルコール、エチルエーテル,プロピルエーテル等のエーテル類、酢酸エチル,酢酸ブチル等のエステル類、アセトン,エチルメチルケトン等のケトン類などの極性有機溶媒を用いることができ、これらより1種又は2種以上を選択して用いる。また、生理食塩水,リン酸緩衝液,リン酸緩衝生理食塩水等を用いてもよい。
【0016】
上記植物の上記溶媒による抽出物は、そのままでも本発明に係る組成物に含有させることができるが、濃縮,乾固したものを水や極性溶媒に再度溶解したり、或いはそれらの皮膚生理機能向上作用を損なわない範囲で脱色,脱臭,脱塩等の精製処理を行ったり、カラムクロマトグラフィーによる分画処理を行った後に用いてもよい。また保存のため、精製処理の後凍結乾燥し、用時に溶媒に溶解して用いることもできる。また、リポソーム等のベシクルやマイクロカプセル等に内包させて用いることもできる。
【0017】
特に経皮用組成物として用いる場合、上記抽出物はリポソーム等のベシクルやマイクロカプセル等に内包させて用いることにより、経皮吸収が高まり、より高い老化防止効果を発揮する。
【0018】
ムラサキバレンギクの抽出物を得る際の抽出溶媒としては、精製水、エタノール、1,3−ブチレングリコールから選択される1種又は2種以上の溶媒を用いることが好ましく、さらには、エタノール水溶液を抽出溶媒として用いることが好ましい。
【0019】
アマチャの抽出物を得る際の抽出溶媒としては、精製水、エタノール、1,3−ブチレングリコールから選択される1種又は2種以上の溶媒を用いることが好ましく、さらには、エタノール水溶液を抽出溶媒として用いることが好ましい。
【0020】
本発明における上述の植物の組成物への配合量としては、好ましくは0.00001〜5重量%、特に0.0001〜1重量%の範囲である。この範囲であれば、特定の植物を組み合わせて配合した場合、製剤及び製剤中の植物の経時安定性に影響を及ぼすことが無く、より高い効果を発揮させることができる。
【0021】
本発明の皮膚外用剤には上述の必須成分の他に、必要に応じて通常皮膚外用剤に配合される、水性成分、油性成分、保湿剤、色素、界面活性剤、紫外線吸収剤、増粘剤、美容成分、香料、高分子物質、防菌防微剤、アルコール類、粉体、スクラブ剤、生体由来成分等を適宜配合することができる。
【0022】
本発明の皮膚外用剤は、例えば、ローション剤、乳剤、軟膏の剤型で用いることができる。また、本発明の皮膚外用剤は、製造方法を問わない。
【実施例】
【0023】
以下、実施例により本発明を具体的に説明するが、これにより本発明の範囲が限定されるものではない。なお、配合量は特に断りのない限り質量%である。
【0024】
まず、使用した各植物の抽出物の調製例を示す。
【0025】
[ムラサキバレンギク抽出物]
ムラサキバレンギクの根を乾燥後細切し、10質量倍量の50質量%エタノール水溶液に浸漬し、ろ過後ろ液を採取し、溶媒を留去した。得られた抽出物を50質量%1,3−ブチレングリコール水溶液に溶解後熟成し、再度ろ過したものをムラサキバレンギク抽出物とした。
【0026】
[アマチャ抽出物]
アマチャの葉及び枝先を乾燥後細切し、50質量%エタノール水溶液に浸漬し、ろ過後ろ液を採取し、10質量倍量の70質量%1,3−ブチレングリコール水溶液に浸漬し、ろ過後ろ液を採取し、溶媒を留去した。得られた抽出物を50質量%エタノール水溶液に溶解後熟成し、再度ろ過したものをアマチャ抽出物とした。
【0027】
[グリセリルグルコシド]
グリセリルグルコシドとして、辰馬本家酒造社製α−GGを用いた。
【0028】
[保湿効果試験方法]
・被験者は、試験前1週間前腕に化粧料を使用しないよう指導のもと試験を行った。
・まず前腕部を泡立てた洗浄料で洗浄した。
・前腕の水分をふき取り、21±0.5℃、相対湿度50±5%の環境下で15分間安静に保った。
・左右前腕に3箇所ずつ3cm×3cmの領域を記し、塗布前の角層水分量を測定した。・表1、又は表2に記載の試料を塗布して、塗布後60分後の角層水分量を測定し角層水分量は塗布前の水分量を100とした値で算出した。
・試料は、3cm×3cmの領域にピペットを用いて9μL滴下し、指サックをした指で均一に塗布した。
・なお角層水分量の測定はSKICON−200EXを用いた。
・角質水分量は、測定当日の気温、湿度等の影響を受けやすいため、一群の試料は同日に評価し、塗布前の測定も試料を塗布した部位での測定値を相対値の基準とした。
【0029】
【表1】
【0030】
【表2】
【0031】
表1に示した通り、試料1、試料2等量混合物を塗布することにより、試料1、試料2を単独(それぞれの有効成分量は倍量となる)で塗布した場合と比較して、角質水分量増加効果が相乗的に向上していた。
【0032】
表2に示した通り、試料3、試料4等量混合物を塗布することにより、試料3、試料4を単独(それぞれの有効成分量は倍量となる)で塗布した場合と比較して、角質水分量増加効果が相乗的に向上していた。また、試料4、アマチャ抽出液5%水溶液は角質水分量を低下させる傾向にあった。
【0033】
[実施例1]クリーム
(1)スクワラン 10.0(質量%)
(2)ステアリン酸 2.0
(3)水素添加パーム核油 0.5
(4)水素添加大豆リン脂質 0.1
(5)セタノール 3.6
(6)親油型モノステアリン酸グリセリン 2.0
(7)グリセリン 10.0
(8)パラオキシ安息香酸メチル 0.1
(9)アルギニン(20質量%水溶液) 15.0
(10)精製水 全量を100とする量
(11)カルボキシビニルポリマー(1質量%水溶液) 15.0
(12)グリセリルグルコシド(東洋精糖社製) 0.5
(13)ムラサキバレンギク抽出物 0.5
製法:(1)〜(6)の油相成分を80℃にて加熱溶解する。一方(7)〜(10)の水相成分を80℃にて加熱溶解する。これに前記油相成分を攪拌しながら加え、ホモジナイザーにより均一に乳化する。乳化終了後、(11)を加え、冷却を開始し、40℃にて(12)、(13)を加え、均一に混合する。
【0034】
[実施例2]乳液
(1)スクワラン 10.0(質量%)
(2)メチルフェニルポリシロキサン 4.0
(3)水素添加パーム核油 0.5
(4)水素添加大豆リン脂質 0.1
(5)モノステアリン酸ポリオキシエチレン
ソルビタン(20E.O.) 1.3
(6)モノステアリン酸ソルビタン 1.0
(7)グリセリン 4.0
(8)パラオキシ安息香酸メチル 0.1
(9)カルボキシビニルポリマー 0.15
(10)精製水 全量を100とする量
(11)アルギニン(1質量%水溶液) 20.0
(12)グリセリルグルコシド(東洋精糖社製) 0.5
(13)ムラサキバレンギク抽出物 0.3
製法:(1)〜(6)の油相成分を80℃にて加熱溶解する。一方(7)〜(10)の水相成分を80℃にて加熱溶解する。これに前記油相成分を攪拌しながら加え、ホモジナイザーにより均一に乳化する。乳化終了後、冷却を開始し、(11)〜(13)を順次加え、均一に混合する。
【0035】
[実施例3]化粧水
(1)エタノール 15.0(質量%)
(2)ポリオキシエチレン(40E.O.)硬化ヒマシ油 0.3
(3)香料 0.1
(4)精製水 全量を100とする量
(5)クエン酸 0.02
(6)クエン酸ナトリウム 0.1
(7)グリセリン 1.0
(8)ヒドロキシエチルセルロース 0.1
(9)グリセリルグルコシド(東洋精糖社製) 0.3
(10)アマチャ抽出物 0.3
製法:(1)に(2)及び(3)を溶解する。溶解後、(4)〜(8)を順次添加した後、十分に攪拌し、(9)、(10)を加え、均一に混合する。
【0036】
[実施例4]美容液
(1)精製水 全量を100とする量
(2)グリセリン 10.0(質量%)
(3)ショ糖脂肪酸エステル 1.3
(4)カルボキシビニルポリマー(1質量%水溶液) 17.5
(5)アルギン酸ナトリウム(1質量%水溶液) 15.0
(6)モノラウリン酸ポリグリセリル 1.0
(7)マカデミアナッツ油脂肪酸フィトステリル 3.0
(8)N-ラウロイル-L-グルタミン酸
ジ(フィトステリル−2−オクチルドデシル) 2.0
(9)硬化パーム油 2.0
(10)スクワラン(オリーブ由来) 1.0
(11)ベヘニルアルコール 0.75
(12)ミツロウ 1.0
(13)ホホバ油 1.0
(14)1、3−ブチレングリコール 10.0
(15)L−アルギニン(10質量%水溶液) 2.0
(16)エーデルワイス抽出物 0.2
(17)グリセリルグルコシド(東洋精糖社製) 0.2
(18)ムラサキバレンギク抽出物 0.2
(19)アマチャ抽出物 0.2
製法:(1)〜(6)の水相成分を混合し、75℃にて加熱溶解する。一方、(7)〜(14)の油相成分を混合し、75℃にて加熱溶解する。次いで、上記水相成分に油相成分を添加して予備乳化を行った後、ホモミキサーにて均一に乳化する。乳化終了後に冷却を開始し、50℃にて(15)を加える。さらに40℃まで冷却し、(16)〜(19)を加え、均一に混合する。
【0037】
[実施例5]水性ジェル
(1)カルボキシビニルポリマー 0.5(質量%)
(2)精製水 全量を100とする量
(3)水酸化ナトリウム(10質量%水溶液) 0.5
(4)パラオキシ安息香酸メチル 0.1
(5)グリセリルグルコシド(東洋精糖社製) 0.3
(6)ムラサキバレンギク抽出物 0.2
(7)香料 0.1
(8)ポリオキシエチレン(60E.O.)硬化ヒマシ油 0.1
製法:(1)を(2)に加え、均一に攪拌した後、(3)を加える。均一に攪拌した後、(4)〜(8)を加え、均一に攪拌混合する。
【0038】
[実施例6]クレンジング料
(1)スクワラン 81.0(質量%)
(2)イソステアリン酸ポリオキシエチレングリセリル 15.0
(3)精製水 全量を100とする量
(4)グリセリルグルコシド(東洋精糖社製) 0.2
(5)オオウメガサソウ抽出物 0.5
製法:(1)と(2)を均一に溶解する。これに、(3)〜(5)を順次加え、均一に混合する。
【0039】
[実施例7]洗顔フォーム
(1)ステアリン酸 16.0(質量%)
(2)ミリスチン酸 16.0
(3)親油型モノステアリン酸グリセリン 2.0
(4)グリセリン 20.0
(5)水酸化ナトリウム 7.5
(6)ヤシ油脂肪酸アミドプロピルベタイン 1.0
(7)精製水 全量を100とする量
(8)グリセリルグルコシド(東洋精糖社製) 0.4
(9)ムラサキバレンギク抽出物 0.4
製法:(1)〜(4)の油相成分を80℃にて加熱溶解する。一方(5)〜(7)の水相成分を80℃にて加熱溶解し、油相成分と均一に混合撹拌する。冷却を開始し、40℃にて(8)、(9)を加え、均一に混合する。
【0040】
[実施例8]メイクアップベースクリーム
(1)スクワラン 10.0(質量%)
(2)セタノール 2.0
(3)グリセリントリ−2−エチルヘキサン酸エステル 2.5
(4)親油型モノステアリン酸グリセリル 1.0
(5)プロピレングリコール 11.0
(6)ショ糖脂肪酸エステル 1.3
(7)精製水 全量を100とする量
(8)酸化チタン 1.0
(9)ベンガラ 0.1
(10)黄酸化鉄 0.4
(11)香料 0.1
(12)グリセリルグルコシド(東洋精糖社製) 0.2
(13)アマチャ抽出物 0.1
製法:(1)〜(4)の油相成分を混合し、75℃にて加熱溶解する。一方、(5)〜(7)の水相成分を混合し、75℃にて加熱溶解し、これに(8)〜(10)の顔料を加え、ホモミキサーにて均一に分散させる。この水相成分に前記油相成分を加え、ホモミキサーにて乳化する。乳化終了後に冷却を開始し、40℃にて(11)〜(13)の成分を加え、均一に混合する。
【0041】
[実施例9]乳液状ファンデーション
(1)メチルポリシロキサン 2.0(質量%)
(2)スクワラン 5.0
(3)ミリスチン酸オクチルドデシル 5.0
(4)セタノール 1.0
(5)ポリオキシエチレン(20E.O.)
ソルビタンモノステアリン酸エステル 1.3
(6)モノステアリン酸ソルビタン 0.7
(7)1、3−ブチレングリコール 8.0
(8)キサンタンガム 0.1
(9)パラオキシ安息香酸メチル 0.1
(10)精製水 全量を100とする量
(11)酸化チタン 9.0
(12)タルク 7.4
(13)ベンガラ 0.5
(14)黄酸化鉄 1.1
(15)黒酸化鉄 0.1
(16)香料 0.1
(17)グリセリルグルコシド(東洋精糖社製) 0.2
(18)ムラサキバレンギク抽出物 0.1
製法:(1)〜(6)の油相成分を混合し、75℃にて加熱溶解する。一方、(7)〜(10)の水相成分を混合し、75℃にて加熱溶解し、これに(11)〜(15)の顔料を加え、ホモミキサーにて均一に分散する。油相成分を加え、乳化を行う。乳化終了後に冷却を開始し、40℃にて(16)〜(18)の成分を順次加え、均一に混合する。
【0042】
[実施例10]油中水型エモリエントクリーム
(1)流動パラフィン 30.0(質量%)
(2)マイクロクリスタリンワックス 2.0
(3)ワセリン 5.0
(4)ジグリセリンオレイン酸エステル 5.0
(5)塩化ナトリウム 1.3
(6)塩化カリウム 0.1
(7)プロピレングリコール 3.0
(8)1、3−ブチレングリコール 5.0
(9)パラオキシ安息香酸メチル 0.1
(10)グリセリルグルコシド(東洋精糖社製) 0.2
(11)アマチャ抽出物 0.1
(12)精製水 全量を100とする量
(13)香料 0.1
製法:(5)と(6)を(12)の一部に溶解して50℃とし、50℃に加熱した(4)に撹拌しながら徐々に加える。これを混合した後、70℃にて加熱溶解した(1)〜(3)に均一に分散する。これに(7)〜(11)を(12)の残部に70℃にて加熱溶解したものを撹拌しながら加え、ホモミキサーにて乳化する。乳化終了後に冷却を開始し、40℃にて(13)を加え、均一に混合する。
【0043】
[実施例11]パック
(1)精製水 全量を100とする量
(2)ポリビニルアルコール 12.0(質量%)
(3)エタノール 17.0
(4)グリセリン 5.0
(5)ポリエチレングリコール(平均分子量1000) 2.0
(6)グリセリルグルコシド(東洋精糖社製) 0.2
(7)ムラサキバレンギク抽出物 0.2
(8)香料 0.1
製法:(2)と(3)を混合し、80℃に加温した後、80℃に加温した(1)に溶解する。均一に溶解した後、(4)と(5)を加え、攪拌しながら冷却を開始する。40℃まで冷却し、(6)〜(8)を加え、均一に混合する。
【0044】
[実施例12]入浴剤
(1)香料 0.3(質量%)
(2)グリセリルグルコシド(東洋精糖社製) 0.2
(3)アマチャ抽出物 0.2
(4)炭酸水素ナトリウム 50.0
(5)硫酸ナトリウム 49.3
製法:(1)〜(5)を均一に混合する。
【0045】
[実施例13]シート状パック
(1)香料 0.1(質量%)
(2)1,3−ブチレングリコール 5.0
(3)グリセリン 5.0
(4)エタノール 3.0
(5)グリセリルグルコシド(東洋精糖社製) 0.2
(6)ムラサキバレンギク抽出物 0.2
(7)精製水 全量を100とする量
製法:(1)〜(7)を均一に混合したのち、不織布性のシートに含浸させる。
図1
図2
【手続補正書】
【提出日】2018年3月8日
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
下記(A)と(B)を含有する皮膚外用剤。
(A)グリセリルグルコシドと、
(B)アマチャ抽出物