(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】特開2019-131777(P2019-131777A)
(43)【公開日】2019年8月8日
(54)【発明の名称】アンモニア・ポリラクトン樹脂製造プラント
(51)【国際特許分類】
C08G 63/08 20060101AFI20190712BHJP
C01C 1/04 20060101ALI20190712BHJP
C01B 3/38 20060101ALI20190712BHJP
C01B 3/36 20060101ALI20190712BHJP
B01J 23/755 20060101ALI20190712BHJP
B01J 23/44 20060101ALI20190712BHJP
C08G 63/78 20060101ALI20190712BHJP
C07D 309/30 20060101ALN20190712BHJP
【FI】
C08G63/08
C01C1/04 D
C01C1/04 E
C01B3/38
C01B3/36
B01J23/755 M
B01J23/44 Z
C08G63/78
C07D309/30 D
【審査請求】未請求
【請求項の数】1
【出願形態】書面
【全頁数】5
(21)【出願番号】特願2018-42391(P2018-42391)
(22)【出願日】2018年1月30日
(71)【出願人】
【識別番号】593178030
【氏名又は名称】柚木 秀夫
(72)【発明者】
【氏名】柚木 秀夫
【テーマコード(参考)】
4C062
4G140
4G169
4J029
【Fターム(参考)】
4C062BB57
4G140EA03
4G140EA07
4G140EB32
4G140EC02
4G169AA03
4G169BA01A
4G169BC68A
4G169BC72B
4G169CB25
4G169CB38
4G169CB67
4G169CB72
4G169CB81
4G169DA05
4G169EE09
4J029AA02
4J029AB04
4J029EG00
4J029EG01
4J029EG02
4J029EG03
4J029EG04
4J029EG05
4J029EG06
4J029EG07
4J029EG08
4J029EG09
4J029EG10
4J029EG11
(57)【要約】 (修正有)
【課題】アンモニアを天然ガスから合成する過程で発生するCO
2を資源として利用するシステムの提供。
【解決手段】アンモニアの原料であるN
2、H
2、CO、CO
2及びCH
4等を含む粗改質ガスを天然ガスから発生させる粗改質ガス発生、CO
2分離設備から発生する大量のCO
2をブタジエンとともにポリラクトン樹脂製造設備に入れ、付加価値の高いポリラクトン樹脂を合成する。これにより、設備を共有するアンモニア合成の製造コストが大きく下がる。CO
2を除去した粗改質ガスはアンモニア製造設備に送られ、アンモニアに合成される。このアンモニア、ポリラクトン樹脂製造プラントによって、大気中に捨てられていたCO
2が資源として利用され、高価なプラスチックが生産され、設備を共用しているアンモニアの生産コストが大きく下がる。
【選択図】なし
【特許請求の範囲】
【請求項1】
天然ガスをH2、N2、CO、CO2およびCH4等からなる粗改質ガスに変換する脱硫装置、水熱型1次改質装置、2次改質装置、COコンバーク、CO2吸収装置、CO2分離回収装置から構成される粗改質ガス発生CO2分離設備とこの分離されたCO2を原料として利用しブタジエンとを触媒で合成するラクトン中間体合成装置、このラクトン中間体を触媒で合成する
ポリラクトン樹脂合成装置から構成されるポリラクトン樹脂製造設備とCO2を除去された粗改質ガスにわずかに残ったCOとCO2をH2と反応させてH2OとCH4に変換するメタン化装置とこのH2Oを除去するガス冷却水分除去装置とこれにより精製された合成ガスを触媒でアンモニアに合成する
アンモニア合成装置とこのアンモニアを冷却する圧縮冷凍装置とメタン、アルゴン等の不活性ガスをパージする
パージ回収装置から構成されるアンモニア合成設備とからなる事を特徴とするアンモニア・ポリラクトン樹脂製造プラント
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明はアンモニア・ポリラクトン樹脂製造プラント及びその製造方法に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来天然ガスからアンモニアを合成する際、大量に発生したCO
2は尿素等に利用する以外は大気中に捨てられていた。
【先行技術文献】
【特許文献】
【特許文献】特願2005−57429 特願2012−547860 特願2016−507371
【0004】
従来天然ガスからアンモニアを生成する過程で大量のCO
2が発生し、尿素合成で使われる以外は大気中に捨てられていて、地球環境悪化の原因の1つになっていた。
有用な資源が捨てられ、問題であった、この大量に発生したCO
2を原料として利用し、付加、価値のつく、プラスチックを製造しこれによりアンモニア製造で共有する設備のコストを下げアンモニアの生産コストを引き下げる エネルギーあたり石油と同程度まで下げ、世界の火力発電所でアンモニア燃料を普及させ、CO
2排出を減少させるのが課題である。
【0005】
天然ガスを粗改質ガス発生・CO
2分離設備でCO
2を発生させ、このCO
2を原料としてブタジエンとともにラクトン中間体合成装置に入れ、触媒でラクトン中間体を合成し、これをポリラクトン樹脂合成装置に入れ触媒でポリラクトン樹脂を合成する、一方CO
2を除去した粗改質ガスはメタン化装置に入れ、残ったCOとCO
2をH
2でH
2OとCH
4に変換し、水分を除去し精製ガスとしてアンモニア合成装置に入れ、8〜50気圧、300℃の雰囲気下で触媒によりアンモニアを合成する。このアンモニアを圧縮冷凍装置に送り液体アンモニアにする。アルゴン等の不活性物はパージガス回収装置で回収される
【0006】
木発明のアンモニア・ポリラクトン樹脂製造プラントは300℃、8気圧〜50気圧の低圧でアンモニアが生産できアンモニア製造設備の簡素化が図れ、アンモニア生産コストが下がる。
又捨てられていた大量のCO
2をプラスチックの原料として利用でき、1キロのプラスチックを生産するのに0.5キロのブタジエンと1.4キロのCO
2から合成できる。100万トンのLNGから267万トンのCO
2が発生し、これに100万トンのブタジエンを投入すると200万トンのポリラクトン樹脂というポリエチレの代替になるプラスチックが生産される。ポリエチレンは1トン2000ドルと高価であり、アンモニアの3倍以上の価値がある。LNG100万トンから生産される
アンモニアは144万トンで生産額は144万トン×600ドル≒8億6400万ドルとなる。
ポリラクト樹脂は200万トン×2000ドル=40億ドルとなり、
このアンモニア・ポリラクトン樹脂製造プラント建設費にしめるアンモニアの割合は大きく下がり、アンモニア価格を大きく下げても十分利益が出る。これによりエネルギーあたり単価がLNG並に近ずけば、各国の火力発電所で燃焼してもCO
2を排出しないアンモニア燃料が普及する。その結果、火力発電所からのCO
2排出量が減少する。
【図面の簡単な説明】
【0007】
【
図1】は本発明のアンモニア・ポリラクトン樹脂製造プラントのブロックフロー図である。
【発明を実施するための形態】
【0008】
図1はアンモニア・ポリラクトン製造プラントを示すブロックフロー図である。天然ガス(31)に含まれる硫黄を脱硫装置で水素により脱硫した天然ガスは水蒸気(32)を添加後、加熱式1次改質装置(2)及び2次改質装置(3)で数100℃、数十気圧の雰囲気下で空気とともに触媒(40)(Ni/AL
2O
3等)によりH
2、N
2、CO、CO
2およびCH
4等の粗改質ガス(13)とし、次にこの粗改質ガスをCOコンバータ(4)に送りCOとH
2Oを反応させ、CO
2とH
2に変換し、次にCO
2吸収装置(5)とCO
2分離回収装置(6)のアルカリ溶液(モノエタノールアミン溶液)等で吸収し、この溶液を加熱しCO
2(35)を回収し、このCO
2(35)はポリラクトン樹脂製造設備(300)のラクトン中間体合成装置(20)にブタジエン(36)とともに入れられ、触媒(パラシウム等)によりクトン中間体に合成される。次にラクトン中間体はポリラクトン樹脂合成装置に送られ触媒によりポリラクトン樹脂(38)が合成される。CO
2吸収装置(5)を通った粗改質ガス(13)はメタン化装置(7)に送られ、加圧的雰囲気下でCOとCO
2とCH
2で反応させ、H
2OとCH
4に変換させ、ガス冷却水分除去装置(8)に送られ水分を除去され
8気圧から50気圧の加圧的雰囲気下で触媒(ルテニウム担持カルシウムアシド等)により、アンモニアが合成される。このアンモニア(14)は圧縮冷凍装置(10)に入れ、液体アンモニアになる。アルゴン等の不活性ガスはパーシされアンモニアガスや水素はアンモニア合成装置(9)に還流する。
【符号の説明】
【0009】
1 脱硫装置 13 粗改質ガス 100 粗改質ガス発生CO
2分離設備
2 1次改質装置 14 アンモニア 200 アンモニア製造設備
3 2次改質装置 15 モノエタノールアミン溶液 300 ポリラクトン樹脂製造設備
4 COコンバータ 16 リサイクル水素 400 アンモニア・ポリラクトン樹脂製造プラント
5 CO
2吸収装置 17
6 CO
2分離回収装置 18
7 メタン化装置 20 ラクトン中間体合成装置
8 ガス冷却水分除去装置 22 ポリラクトン樹脂貯蔵タンク
9 アンモニア合成装置 35 CO
2
10 アンモニア圧縮冷凍装置 36 ブタジエン
11 アンモニア貯蔵タンク 37 ラクトン中間体
12 パージガス回収装置 38 ポリラクトン樹脂