特開2019-13274(P2019-13274A)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】特開2019-13274(P2019-13274A)
(43)【公開日】2019年1月31日
(54)【発明の名称】組み立て式座椅子
(51)【国際特許分類】
   A47C 4/02 20060101AFI20190104BHJP
   A47C 3/16 20060101ALI20190104BHJP
【FI】
   A47C4/02 C
   A47C3/16
【審査請求】未請求
【請求項の数】3
【出願形態】OL
【全頁数】9
(21)【出願番号】特願2017-130481(P2017-130481)
(22)【出願日】2017年7月3日
(71)【出願人】
【識別番号】500010967
【氏名又は名称】株式会社ニューテックジャパン
(74)【代理人】
【識別番号】100067644
【弁理士】
【氏名又は名称】竹内 裕
(74)【代理人】
【識別番号】100125313
【弁理士】
【氏名又は名称】木村 浩幸
(72)【発明者】
【氏名】白石 徳宏
【テーマコード(参考)】
3B091
【Fターム(参考)】
3B091CA00
(57)【要約】      (修正有)
【課題】背もたれ面の傾斜角度の調節が可能でありながら、コンパクトに収容して持ち運びが容易であるとともに、組み立てを簡単に行うことができる組み立て式座椅子を提供する。
【解決手段】座面1aを形成するために略水平方向に伸びる座面形成フレーム2と、背もたれ面1bを形成するために斜め上方に伸びる背もたれ面形成フレーム3と、水平ソケット部と傾斜角度が異なる複数の傾斜ソケット部を設けたジョイント部材4と、を備え、前記座面形成フレームの基端部を前記水平ソケット部に挿入し、前記背もたれ面形成フレームの基端部を前記複数の傾斜ソケット部のうちいずれかに挿入して、座面形成フレームと背もたれ面形成フレームを所定の角度で固定するとともに、座面形成フレームの先端部と背もたれ面形成フレームの先端部に被覆部材9を掛け渡して座面と背もたれ面を形成することを特徴とする組み立て式座椅子1。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
座面を形成するために略水平方向に伸びる座面形成フレームと、背もたれ面を形成するために斜め上方に伸びる背もたれ面形成フレームと、水平ソケット部と傾斜角度が異なる複数の傾斜ソケット部を設けたジョイント部材と、を備え、前記座面形成フレームの基端部を前記水平ソケット部に挿入し、前記背もたれ面形成フレームの基端部を前記複数の傾斜ソケット部のうちいずれかに挿入して、座面形成フレームと背もたれ面形成フレームを所定の角度で固定するとともに、座面形成フレームの先端部と背もたれ面形成フレームの先端部に被覆部材を掛け渡して座面と背もたれ面を形成することを特徴とする組み立て式座椅子。
【請求項2】
ジョイント部材は、複数の傾斜ソケット部を連設し、隣り合う傾斜ソケット部の向き合う側壁面を傾斜ソケット部の径より小さい幅で縦方向に細長く切り欠き、隣り合う傾斜ソケット部どうしが連通する連通路を設けた形状とすることを特徴とする請求項1記載の組み立て式座椅子。
【請求項3】
被覆部材の下面には、座面形成フレームの先端部を連結するための下部連結手段と、背もたれ面形成フレームの先端部を連結するための上部連結手段と、を備え、被覆部材の長手方向の異なる位置に下部連結手段又は上部連結手段を複数配置したことを特徴とする請求項1又は2記載の組み立て式座椅子。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、座面形成フレームと背もたれ面形成フレームをジョイント部材で連結し、座面形成フレームと背もたれ面形成フレームに被覆部材を掛け渡して座面と背もたれ面を形成する組み立て式座椅子に関する。
【背景技術】
【0002】
野外でのレジャーにおいて、人が気軽に休息するため、組み立て式の椅子が用いられることが多い。
【0003】
しかしながら、組み立て式の椅子は、基本的に4本の脚で支えるものであり、人の体重は4本の脚の先端部にかかるため、足場の悪い凹凸のある地面や、海岸に近い砂地においては、脚がぐらついたり、脚の先端が地面にめり込むなどして、椅子を安定に設置することができない場合がある。また、テントの内部はスペースが小さく、特に、高さが制限されることから、椅子を持ち込むことができないため、テント内で長時間を座った姿勢のまま過ごすことは必ずしも快適とはいえなかった。
【0004】
このため、野外でのレジャーで広く使用することができる組み立て式の座椅子が求められるところであるが、座る人の体型や座る姿勢に応じて座椅子の背もたれ面の傾斜角度は調節可能とすべきである一方、角度の調節に複雑な機構を採用すると、コンパクトな収容が不可能となり、持ち運びが困難となるばかりでなく、組み立ての作業にも時間を要することとなり、レジャーを十分に楽しむこことができなくなる。
【0005】
したがって、背もたれ面の傾斜角度の調節が可能でありながら、コンパクトに収容して持ち運びが容易であるとともに、組み立てを簡単に行うことができる組み立て式座椅子の開発が望まれる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】特開2017−63809号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
本発明は、背もたれ面の傾斜角度の調節が可能でありながら、コンパクトに収容して持ち運びが容易であるとともに、組み立てを簡単に行うことができる組み立て式座椅子を提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
前記課題を解決するために本発明者が検討を行った結果、組み立て式座椅子の骨組みとなる、座面形成フレームの基端部と背もたれ面形成フレームの基端部を連結するジョイント部材において、傾斜角度が異なる複数の傾斜ソケット部を備えておき、前記背もたれ面形成フレームの基端部を前記複数の傾斜ソケット部のうちいずれかに挿入することにより、背もたれ面の傾斜角度の調節が可能となり、コンパクトに収容して持ち運びが容易であるとともに、組み立てを簡単に行うことができることを見出し本発明を完成するに至った。
【0009】
すなわち本発明は、座面を形成するために略水平方向に伸びる座面形成フレームと、背もたれ面を形成するために斜め上方に伸びる背もたれ面形成フレームと、水平ソケット部と傾斜角度が異なる複数の傾斜ソケット部を設けたジョイント部材と、を備え、前記座面形成フレームの基端部を前記水平ソケット部に挿入し、前記背もたれ面形成フレームの基端部を前記複数の傾斜ソケット部のうちいずれかに挿入して、座面形成フレームと背もたれ面形成フレームを所定の角度で固定するとともに、座面形成フレームの先端部と背もたれ面形成フレームの先端部に被覆部材を掛け渡して座面と背もたれ面を形成することを特徴とする組み立て式座椅子である。
【0010】
さらに本発明は、ジョイント部材が、複数の傾斜ソケット部を連設し、隣り合う傾斜ソケット部の向き合う側壁面を傾斜ソケット部の径より小さい幅で縦方向に細長く切り欠き、隣り合う傾斜ソケット部どうしが連通する連通路を設けた形状であることを特徴とする組み立て式座椅子である。
【0011】
さらに本発明は、被覆部材の下面に、座面形成フレームの先端部を連結するための下部連結手段と、背もたれ面形成フレームの先端部を連結するための上部連結手段と、を備え、被覆部材の長手方向の異なる位置に下部連結手段又は上部連結手段を複数配置したことを特徴とする組み立て式座椅子である。
【発明の効果】
【0012】
本発明によれば、背もたれ面の傾斜角度の調節が可能でありながら、コンパクトに収容して持ち運びが容易であるとともに、組み立てを簡単に行うことができる組み立て式座椅子を提供することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0013】
図1】組み立て式座椅子の外観図
図2】組み立て式座椅子の骨組みの外観図
図3】ジョイント部材の外観図
図4】背もたれ面の角度を調節する際の骨組みの変化を示す図((a)背もたれ面形成フレームを傾斜ソケット部に挿入した状態、(b)背もたれ面形成フレームを隣の傾斜ソケット部に移動する状態、(c)背もたれ面形成フレームを隣の傾斜ソケット部に挿入した状態)
図5】組み立て式座椅子の骨組みを分解した状態図((a)折り畳んだ骨組みの外観図、(b)座面形成フレーム(背もたれ面形成フレーム)の分解図)
図6】組み立て式座椅子の外観図(背もたれ面の傾斜角度を小さくした状態)
図7】被覆部材の下面の外観図
図8】組み立て式座椅子の底面図((a)背もたれ面の傾斜角度を大きくした状態、(b)背もたれ面の傾斜角度を小さくした状態)
【発明を実施するための形態】
【0014】
本発明の組み立て式座椅子について、図を参照しながら以下に説明する。但し、本発明は、実施するための形態として例示したものに限定されるものではない。また、本発明における構成部材の連結あるいは取り付けは、直接的な連結等だけでなく、他の部材を介した間接的な連結等も含むもので、対象となる2つの部材の取り付け部位の相対的な位置関係を略一定に保持するものであれば、特に断りがない限り、全てがこれに含まれる。
【0015】
組み立て式座椅子(1)は、座面(1a)を形成するために略水平方向に伸びる座面形成フレーム(2)の基端部(2a)と、背もたれ面(1b)を形成するために斜め上方に伸びる背もたれ面形成フレーム(3)の基端部(3a)と、をジョイント部材(4)で連結し、座面形成フレームと背もたれ面形成フレームを所定の角度で固定したものを骨組みとし(図2)、座面形成フレームの先端部(2b)と背もたれ面形成フレームの先端部(3b)に被覆部材(9)を掛け渡すことにより座面と背もたれ面を形成する(図1)。
【0016】
座面形成フレーム(2)は、通常、座面の左右に配置されるため2本であるが、必ずしも2本である必要はなく、座面形成フレームの形状や座面の大きさにより、適宜、配置する場所や必要な本数を選択することができる。また、背もたれ面形成フレーム(3)も、通常、背もたれ面の左右に配置されるため2本であるが、背もたれ面形成フレームの形状や背もたれ面の大きさにより、適宜、配置する場所や必要な本数を選択することができる(図2)。
【0017】
座面形成フレーム(2)と背もたれ面形成フレーム(3)は、重量を軽くしながら強度を確保するため、通常は金属製の丸パイプを使用するが、必ずしもこれに限定されるものではない。
【0018】
ジョイント部材(4)は、水平ソケット部(4a)と傾斜ソケット部(4b)を備えており、水平ソケット部(4a)には座面形成フレーム(2)の基端部(2a)を挿入し、傾斜ソケット部(4b)には背もたれ面形成フレーム(3)の基端部(3a)を挿入することにより、座面形成フレームと背もたれ面形成フレームを所定の角度で連結し固定することができる(図3)。
【0019】
水平ソケット部と傾斜ソケット部は、それぞれ座面形成フレームの基端部、背もたれ面形成フレームの基端部を挿入するための受け口を備えていれば、必ずしも筒形状である必要はなく、あらゆる形状を採用することができる。図3には、水平ソケット部(4a)と傾斜ソケット部(4b)を合成樹脂により金型で一体成型したジョイント部材(4)の例を示すが、必ずしも、このような材質や形状を採用する必要はなく、水平ソケット部(4a)と傾斜ソケット部(4b)を別々に形成し、これらを連結することによりジョイント部材を構成してもよい。尚、図3のように、ジョイント部材を合成樹脂により一体成型する場合には、水平ソケット部(4a)と傾斜ソケット部(4b)との間に補強板(5)を形成すれば、強度が向上するため好ましい。
【0020】
背もたれ面の傾斜角度(水平方向に対する角度)を調節するため、ジョイント部材(4)には、傾斜角度が異なる複数の傾斜ソケット部(4b,4b')を備える。図3には、傾斜角度が異なる2つの傾斜ソケット部(4b,4b')を備えたジョイント部材(4)を例示するが、さらに多くの傾斜ソケット部を備えることも可能である。使用者の好みや使用状況に応じて、いずれかの傾斜ソケット部に背もたれ面形成フレーム(3)の基端部(3a)を差し込むことで、背もたれ面の傾斜角度を容易に調節することができる。
【0021】
組み立て式座椅子は、ジョイント部材(4)から座面形成フレーム(2)と背もたれ面形成フレーム(3)を抜き取り、さらに、座面形成フレーム(2)と背もたれ面形成フレーム(3)をそれぞれ略中間位置で分割することにより(図5(b))、骨組みを小さく折り畳んだ状態に片付けることができるが(図5(a))、骨組みを一まとめにして持ち運びを容易にし、また、組み立てを迅速に行えるようにするため、骨組みを構成する各部材は、伸縮性を備えた連結コード(8)により互いに連結してもよい。図5(b)は、座面形成フレームあるいは背もたれ面形成フレームの略中間位置における分割の手段の一例を示すものである。座面形成フレーム等を丸パイプで形成し、一方のパイプ(図5(b)では左側のパイプ)の先端に小径の丸パイプを取り付け、この小径の丸パイプを他方のパイプ(図5(b)では右側のパイプ)に挿入すれば、左右のパイプを連結し、逆に引き抜けば、分割することができる。2本のパイプ内には、伸縮性を備えた連結コードを通し、2本のパイプが離散することを防止するとともに、2本のパイプが連結し易くなるよう適度な弾性力で2本のパイプを繋いでいる。
【0022】
ジョイント部材と背もたれ面形成フレームを連結する連結コード(8)は、傾斜ソケット部(4b)の底部から傾斜ソケット部の内部を通り、背もたれ面形成フレーム(3)に繋がっている。これにより、背もたれ面形成フレームを傾斜ソケット部から引き抜き、傾斜角度の異なる他の傾斜ソケット部に差し替えるためには、連結コードが移動するための連通路が必要となる(図4)。
【0023】
ジョイント部材(4)は、隣り合う傾斜ソケット部(4b,4b')の向き合う側壁面を傾斜ソケット部の径より小さい幅で縦方向に細長く切り欠き、隣り合う傾斜ソケット部どうしが連通する連通路(6)を形成した形状としている。
【0024】
連通路の形成は、傾斜ソケット部の側壁面を切削加工して形成することも可能であるが、ジョイント部材が合成樹脂製であれば、金型によりジョイント部材の成型とともに形成することができ、生産性において好適である。
【0025】
図4は、背もたれ面形成フレームを隣り合う傾斜ソケット部に差し替える際の状態変化を示す。背もたれ面形成フレーム(3)を傾斜角度(水平方向に対する角度)の大きい傾斜ソケット部(4b)から背もたれ面形成フレームを抜き取ると、連結コード(8)が引き延ばされた状態となる。引き延ばされた連結コード(8)は連通路(6)を通過して隣の傾斜ソケット部(4b')に移動することができるため(図4(b))、背もたれ面形成フレームは傾斜角度の小さい傾斜ソケット部(4b')に容易に差し替えることが可能となる。
【0026】
このように背もたれ面形成フレームを傾斜角度の小さい傾斜ソケット部(4b')に挿入すれば、背もたれ面の傾斜角度を小さくした組み立て式座椅子を形成することができる(図6)。
【0027】
組み立て式座椅子(1)は、座面形成フレーム(2)の先端部と背もたれ面形成フレーム(3)の先端部に被覆部材(9)を掛け渡し取り付けることにより、座面(1a)と背もたれ面(1b)を形成する(図1)。
【0028】
被覆部材は、織布、不織布、網、あるいは人の体型に沿うように成型したクッションその他の成型物など、人の体を支えるものであれば、材質、形状を特に限定するものではなく、全てがこれに含まれる。また、被覆部材の大きさは、一人が腰掛けることができる程度の大きさに限られず、横たわることができたり、複数人が同時に腰掛けることができる程度の大きさのものも含まれる。
【0029】
被覆部材(9)の下面には、図7に示すように、上部連結手段(10)と下部連結手段(11)が設けており、上部連結手段(10)には、背もたれ面形成フレーム(3)の先端部(3a)が連結され、下部連結手段(11)には、座面形成フレーム(2)の先端部(2a)が連結される。下部連結手段は、ジョイント部材に傾斜角度が異なる2種類の傾斜ソケット部を設けたことに応じて、上下に2つの下部連結手段(11a,11b)を配置している。背もたれ面形成フレームをジョイント部材の傾斜角度が大きい傾斜ソケット部(4b)に挿入した場合には、背もたれ面形成フレームの先端部と座面形成フレームの先端部との距離は短くなるため、座面形成フレームの先端部は、上方に配置した下部連結手段(11a)に連結する(図8(a))。一方、背もたれ面形成フレームをジョイント部材の傾斜角度が小さい傾斜ソケット部(4b')に挿入した場合には、背もたれ面形成フレームの先端部と座面形成フレームの先端部との距離は長くなるため、座面形成フレームの先端部は、下方に配置した下部連結手段(11b)に連結すればよい(図8(b))。尚、図7には、被覆部材の長手方向の異なる位置に2つの下部連結手段(11a,11b)を設けた例を示したが、下部連結手段にかわりに、2つの上部連結手段を設けてもよい。
【0030】
このように、被覆部材の下面に、座面形成フレームの先端部を連結するための下部連結手段と、背もたれ面形成フレームの先端部を連結するための上部連結手段と、を備え、被覆部材の長手方向の異なる位置に下部連結手段又は上部連結手段を複数配置すれば、背もたれ面の傾斜角度を容易に調節することが可能となる。
【0031】
下部連結手段あるいは上部連結手段は、図7に示すように、被覆部材の下面に布地を縫い付けて袋あるいはポケットのような形状で形成することができるが、ブラスチックや金属等の材料を座面形成フレームあるいは背もたれ面形成フレームの先端部が挿入できるように成型加工した成型品を被覆部材の下面に取り付けてもよい。また、被覆部材に所定の大きさの穴を設けておき、座面形成フレーム等の先端部を挿入して連結してもよい。座面形成フレーム等の先端部をこのような下部連結手段等に挿入するだけでも、被覆部材の張力や被覆部材の自重があることから、使用中に簡単に外れることはない。下部連結手段あるいは上部連結手段は、座面形成フレームあるいは背もたれ面形成フレームの先端部を被覆部材の下面に連結するためのものであれば、材質、形状が限定されるものではない。
【0032】
通常、座面形成フレームは座面の左右に配置され、背もたれ面形成フレームは背もたれ面の左右に配置される。このため座面形成フレームと背もたれ面形成フレームを連結する左右2つのジョイント部材(4,7)を連結フレーム(12)で連結することにより、組み立て式座椅子の強度を飛躍的に向上させることができる。左右2つのジョイント部材(4,7)の互いに向かい合う側面に略水平方向に伸びる連結フレーム(12)の両端部を挿入するための連結ソケット部(4c,7c)を備えておけば、左右2つのジョイント部材を連結フレームを介して連結することができる(図2)。尚、ジョイント部材と連結フレームとの連結は、必ずしも着脱可能とする必要はなく、接着固定してもよい。
【0033】
組み立て式座椅子は、通常、地面あるいは地面に敷いたシートの上に設置して使用するが、組み立て式座椅子を台の上に載せたり、組み立て式座椅子の下に脚部材を取り付ければ、通常の椅子のように腰掛けることが可能となる。また、組み立て式座椅子を背もたれのない椅子の上に設置すれば、あたかも背もたれを取り付けた椅子と同じように、背をあずけて腰掛けることが可能となる。
【符号の説明】
【0034】
1 組み立て式座椅子
1a 座面
1b 背もたれ面
2 座面形成フレーム
2a 基端部
2b 先端部
3 背もたれ面形成フレーム
3a 基端部
3b 先端部
4 ジョイント部材
4a 水平ソケット部
4b 傾斜ソケット部
4b’ 傾斜ソケット部
4c 連結ソケット部
5 補強板
6 連通路
7 ジョイント部材
7a 水平ソケット部
7b 傾斜ソケット部
7b’ 傾斜ソケット部
7c 連結ソケット部
8 連結コード
9 被覆部材
10 上部連結手段
11 下部連結手段
11a 下部連結手段
11b 下部連結手段
12 連結フレーム
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8