特開2019-134004(P2019-134004A)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】特開2019-134004(P2019-134004A)
(43)【公開日】2019年8月8日
(54)【発明の名称】外部端末装置
(51)【国際特許分類】
   H05K 5/02 20060101AFI20190712BHJP
【FI】
   H05K5/02 L
   H05K5/02 E
【審査請求】未請求
【請求項の数】5
【出願形態】OL
【全頁数】10
(21)【出願番号】特願2018-13129(P2018-13129)
(22)【出願日】2018年1月30日
(71)【出願人】
【識別番号】501428545
【氏名又は名称】株式会社デンソーウェーブ
(74)【代理人】
【識別番号】110000028
【氏名又は名称】特許業務法人明成国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】奥西 弘旭
(72)【発明者】
【氏名】伊藤 成幸
【テーマコード(参考)】
4E360
【Fターム(参考)】
4E360AB08
4E360AB33
4E360AB64
4E360BD03
4E360EA05
4E360EA27
4E360EB02
4E360EB05
4E360EC05
4E360ED02
4E360ED03
4E360ED13
4E360ED23
4E360EE10
4E360GA29
4E360GA47
4E360GA53
4E360GB89
4E360GC08
4E360GC14
(57)【要約】      (修正有)
【課題】メンテナンス性の向上と雨水の浸入を抑制する外部端末装置を提供する。
【解決手段】屋外に設置され、セキュリティシステムに用いられる外部端末装置は、構造物の取付面50に固定される取付部材10と、取付部材に取り付けられる本体20であって、機能部品を内蔵する本体と、取付部材と本体との間に介装されるパッキン24と、を備える。本体と取付部材の一方は、少なくとも鉛直上方においてパッキンを収納する凹部23を有し、本体と取付部材の他方は、本体を取付部材に取り付けた時の凹部に対応する位置に、パッキンを押圧する凸部11を有する。さらに、一方の部材は、凸部が進入するときのクリアランスを規定する規制部材25を有し、他方の部材は、凸部が前記パッキンを押圧した状態で、規制部材と係合して本体と取付部材とを係合する係合部材12を有する。
【選択図】図4
【特許請求の範囲】
【請求項1】
屋外に設置され、セキュリティシステムに用いられる外部端末装置であって、
構造物の取付面に固定される取付部材と、
前記取付部材に取り付けられる本体であって、機能部品を内蔵する本体と、
前記取付部材と前記本体との間に介装されるパッキンと、
を備え、
前記本体と前記取付部材の一方の部材は、少なくとも鉛直上方において前記パッキンを収納する凹部を有し、
前記本体と前記取付部材の他方の部材は、前記本体を前記取付部材に取り付けた時の前記凹部に対応する位置に、前記パッキンを押圧する凸部を有し、
さらに、
前記一方の部材は、前記凸部が進入するときのクリアランスを規定する規制部材を有し、
前記他方の部材は、前記凸部が前記パッキンを押圧した状態で、前記規制部材と係合して前記本体と前記取付部材とを係合する係合部材を有する、
外部端末装置。
【請求項2】
請求項1に記載の外部端末装置であって、
前記係合部材は、前記凸部から前記規制部材に向けて突き出る構造を備える、
外部端末装置。
【請求項3】
請求項1または2に記載の外部端末装置であって、
前記凹部は、前記本体に設けられ、
前記凸部は、前記取付部材に設けられている、外部端末装置。
【請求項4】
請求項3に記載の外部端末装置であって、
前記取付部材は、前記本体が前記取付部材に取り付けられたときに、前記本体の外周面の外側を覆うヒサシ部を有する、
外部端末装置。
【請求項5】
請求項1から4のいずれか一項に記載の外部端末装置であって、
前記凹部と前記凸部は、前記本体と前記取付部材の鉛直下方を除いた側面に沿って設けられ、
前記本体と前記取付部材とは、鉛直下方において、固定される、外部端末装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、外部の壁などの取付面に取り付けられる外部端末装置に関する。
【背景技術】
【0002】
外部の壁などの取付面に設置されるセキュリティ用端末装置(外部端末装置)が知られている(例えば特許文献1)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2016−126396号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
セキュリティ用端末装置は、メンテナンス性を向上させるために、壁に取付部材を固定し、本体を取付部材に取り付けることで、本体を壁から容易に取り外しが可能なように構成される場合ある。かかる場合、取付部材と本体の隙間から雨水が浸入する可能性がある。したがって、メンテナンス性がよく、さらに、取付部材と本体の隙間から雨水が浸入しにくい構造が求められていた。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明は、上述の課題の一部を解決するためになされたものであり、以下の形態として実現することが可能である。
【0006】
(1)本発明の一形態によれば、屋外に設置され、セキュリティシステムに用いられる外部端末装置が提供される。この外部端末装置は、屋外に設置され、セキュリティシステムに用いられる外部端末装置であって、構造物の取付面に固定される取付部材と、前記取付部材に取り付けられる本体であって、機能部品を内蔵する本体と、前記取付部材と前記本体との間に介装されるパッキンと、を備え、前記本体と前記取付部材の一方は、少なくとも鉛直上方において前記パッキンを収納する凹部を有し、前記本体と前記取付部材の他方は、前記本体を前記取付部材に取り付けた時の前記凹部に対応する位置に、前記パッキンを押圧する凸部を有し、前記取付部材は、前記凸部が進入するときのクリアランスを規定する規制部材を有し、さらに、前記凸部が前記パッキンを押圧した状態で、前記規制部材と係合して前記本体と前記取付部材とを係合する係合部材と、を備える。この形態によれば、凸部のパッキンへの押圧により、水の浸入を抑制するシール構造を実現できる。また、規制部材と係合部材との係合により、凸部のパッキンへの押圧を維持し、シールを維持できる。また、規制部材と係合部材との係合を外し、取付部材から本体を容易に取り外せるので、メンテナンス性を向上できる。
【0007】
(2)上記形態において、前記係合部材は、前記凸部から前記規制部材に向けて突き出る構造を備えてもよい。この形態によれば、係合構造を簡単に構成できる。
【0008】
(3)上記形態において前記凹部は、前記本体に設けられ、前記凸部は、前記取付部材に設けられていてもよい。この形態によれば、凹部の開口は、取付面の方を向いているので、凹部への水の浸入をしにくくできる。
【0009】
(4)上記形態において、前記取付部材は、前記本体が前記取付部材に取り付けられたときに、前記本体の外周面の外側を覆うヒサシ部を有してもよい。この形態によれば、ヒサシ部が、本体を取り付けるときのガイドとなるため、本体と取付部材との位置決めが容易となり、取り付けやすさを向上できる。またヒサシ部が本体の外周面の外側を覆っているので、水の侵入をさらに抑制できる。
【0010】
(5)上記形態において、前記凹部と前記凸部は、前記本体と前記取付部材の鉛直下方を除いた側面に沿って設けられ、前記本体と前記取付部材とは、鉛直下方において、固定されてもよい。雨水は上から下に侵入する。この形態では、外部端末装置の上方をシールし、下方から固定するので、雨水を侵入しにくくできる。
【0011】
なお、本発明は、種々の形態で実現することが可能であり、例えば、外部端末装置の他、入退出管理用外部端末装置、認証装置、外部端末装置の雨水侵入抑制構造等の形態で実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【0012】
図1】構造物の取付面に取り付けられ、セキュリティシステムに用いられる外部端末装置を示す説明図である。
図2】本体と、取付部材とに分離した外部端末装置を示す分解断面を模式的に示した図である。
図3】本体が取付部材に取り付けられたときの外部端末装置の断面図である。
図4】本体と取付部材の係合構造を示す説明図である。
図5】本体の取付部材への取り付けを示す説明図である。
図6】他の実施形態における本体と取付部材の係合構造を示す説明図である。
図7】他の実施形態における本体と取付部材の係合構造を示す説明図である。
【発明を実施するための形態】
【0013】
・実施形態:
図1は、構造物の取付面50に取り付けられ、セキュリティシステムに用いられる外部端末装置100を示す説明図である。外部端末装置100は、セキュリティシステムにおける認証用の端末装置である。外部端末装置100は、本体20と、取付部材10と、を備える。取付部材10は、額縁形状を有する部材であり、額縁の内側に本体20を挿入、配置することで、外部端末装置100を取付面50に取り付ける。取付面50は、外部端末装置100が取り付け可能な面であり、例えば、屋外の壁や柱の側面である。取付部材10は、取付部材10と取付面50との境界には、シーリング40(「コーキング40」とも呼ぶ。)が設置されている。シーリング40は、取付部材10と取付面50との隙間に水が浸入しないように、シールする。
【0014】
図2は、外部端末装置100の本体20と取付部材10とを取付面50から分離した状態を示す模式図である。取付面50には、凹部52が形成されている。凹部52の中に、箱形部材60が配置されている。例えば、箱形部材60として、規格品であるJISボックスが用いられる。箱形部材60は、取付面50の表面側が開口している。凹部52の取付面50の表面側には、箱形部材60を覆うように、平板部材70が配置されている。平板部材70も、ほぼ中央が開口している。取付面50は、凹部52の開口において、開口の周囲にフランジ55を有している。なお、一般に外壁には、外装材が張り付けられる。従って、外壁に穴を形成し、穴に対応する位置に外装材の開口を開け、この開口の大きさを外壁の穴よりも小さく形成すれば、フランジ55を容易に形成できる。箱形部材60と平板部材70でフランジ55を挟み込み、ボルト75とナット76で固定することで、箱形部材60と平板部材70とが、取付面50に固定される。
【0015】
平板部材70は、孔78と、係合穴79を備える。孔78は、中央の開口を左右から挟む位置に設けられ、鉛直方向に細長い形状を有している。係合穴79は、取付面50と反対側に突き出ており、鉛直上方から下方に向けてトンネル状の穴が開いている。取付部材10は、孔78に対応する位置に係合カギ18を有し、係合穴79に対応する位置に係合部19を備える。取付部材10は、係合カギ18が孔78に挿入可能な位置で、取付面50方向に押される。このとき、係合穴79の鉛直上方の入口に、係合部19が位置する。その後、鉛直下方に移動されることで、係合カギ18と孔78とが係合するとともに、係合部19が、係合穴79に挿入され、係合部19と係合穴79も係合する。こうして取付部材10は、平板部材70に取り付けられ、固定される。この後、取付部材10と取付面50との境界にシーリング40(図1)が設置される。図2では、シーリング40の図示を省略している。
【0016】
本体20は、機能部品としてRF−IDなどを内蔵したカードを読み取るカードリーダなどの認証装置30を内蔵している。認証装置30は、カードリーダの他、生体認証装置や、セキュリティ番号入力装置であってもよい。本体20が取付部材10に取り付けられたとき、認証装置30は、取付面50の凹部52の中の箱形部材60の内部に挿入される。本体20が取付部材10の取り付けられた後、本体20と、取付部材10は、鉛直下方からネジ80などの固定部材により固定される。なお、本体20と、取付部材10は、1個のネジ80で固定可能である。
【0017】
図3は、本体20が取付部材10に取り付けられたときの外部端末装置100の断面を模式的に示した図である。図3からわかるように、係合カギ18が孔78に係合し、係合部19が、係合穴79に挿入されている。本体20と、取付部材10は、鉛直下方からネジ80により固定されている。
【0018】
次に、外部端末装置100の鉛直方向の上部における本体20と取付部材10の係合構造について説明する。図4は、図3の領域Xにおける本体20の取付部材10への取り付けを示す説明図である。図5は、本体20を取付部材10に取り付けた状態を示す説明図である。本体20は、凹部23と、規制部材25を備える。凹部23は、本体20の外周を為す外周面21のうちの鉛直上方と左右方向おいて、外周面21に沿って、本体20内部側に連続して形成されている。凹部23の本体20内部側には、取付面50方向に突き出る凸部22が設けられている。すなわち、凹部23は、外周面21と、凸部22により挟まれた領域であり、取付面50方向に開口している。
【0019】
凹部23には、パッキン24が配置される。パッキン24は、取付部材10と本体20との間に介装される部材である。凸部22は、パッキン24がズレないように位置決めする機能を有している。パッキン24は、例えば、ウレタンなどの樹脂で形成されている。パッキン24は、別部品として細長い部材として形成され、凹部23に配置されても良く、また、凹部23に材料を充填することで、直接、凹部23にパッキン24を形成しても良い。パッキン24は、ウレタンなどの樹脂の他、ゴムなどの弾性変形可能な材料で形成されていてもよい。なお、パッキン24は、接着剤で凹部23に接着されていても良い。
【0020】
規制部材25は、凹部23のうち本体20の鉛直上方における凹部23の開口を狭くし、後述する取付部材10の凸部11が進入するときのクリアランスを規定する。なお、規制部材25は、凹部23のうち本体20の左右方向の凹部23には、設けられていない。
【0021】
取付部材10は、凸部11と、係合部材12と、ヒサシ部13を備える。ヒサシ部13は、取付部材10の外周の鉛直方向の上と左右に連続的に形成され、本体20を外側から覆っている。
【0022】
凸部11は、ヒサシ部13の内側において、ヒサシ部13との間に本体20の外周面21が挿入可能な隙間を空けて、ヒサシ部13と略平行に設けられており、取付面50側から取付面50と反対側に向けて突き出ている。すなわち、凸部11は、取付部材の鉛直方向の上と左右に設けられている。
【0023】
係合部材12は、凸部11のうち、取付部材10の鉛直上方の凸部において、凸部11から、規制部材25と係合するように、ヒサシ部13と反対方向に向けて突き出ている構造を有している。なお、係合部材12は、取付部材10の左右の凸部11においては、設けられていない。
【0024】
本体20が取付部材10に取り付けられると、凸部11がパッキン24を押圧して、弾性変形させ、シールを実現する。係合部材12と規制部材25とは、この状態で係合し、凸部11がパッキン24から離間しないように保持する。
【0025】
本実施形態では、規制部材25は、凹部23のうち本体20の左右方向の凹部23には、設けられておらず、係合部材12は、取付部材10の左右の凸部11においては、設けられていない構造とした。但し、規制部材25と、係合部材12のうち、一方については、左右方向に設けられていても良い。左右方向のいずれか一方に規制部材25を設けると、本体20の左右方向の位置決めを容易にできる。
【0026】
図4において、取付部材10は、取付面50に固定されているとして、以下説明する。先ず、本体20を取付部材10側が少し下がるように斜めに傾ける。その状態で、取付部材10の凸部11が本体20の外周面21と規制部材25との間に侵入するように本体20を取付部材10の方に移動させる。これにより、凸部11は、パッキン24に押圧される。このとき、係合部材12と規制部材25とはズレており、互いに干渉しない。規制部材25が係合部材12を越えるまで本体20を取付部材10の方に移動させた後、本体20の下部を取付部材10の方向に移動するように回転させる。図4では、回転の向きは、反時計回りである。この回転により、係合部材12と規制部材25とが係合する(図5参照)。最後に、図2及び図3で示したように、本体20と取付部材10とを鉛直下方からネジ80により固定する。ネジ80の数は、例えば、1個であってもよい。本体20と取付部材10の上方は、係合部材12と規制部材25とが係合されているので、下方のネジ80は、その係合が維持できる程度に固定できればよいからである。なお、ネジ80を取り外せば、逆の手順で本体20を取付部材10から容易に取り外すことができる。
【0027】
以上、本実施形態によれば、本体20は、パッキン24を収納する凹部23を有し、取付部材10は、パッキン24を押圧する凸部11を有し、本体20は、凸部11が侵入するときのクリアランスを規定する規制部材25を有し、凸部11がパッキン24を押圧して弾性変形させた状態で、本体20と取付部材10とを係合する係合部材12を備える。その結果、以下の作用効果を奏する。
【0028】
(1)凸部11がパッキン24に押圧されることで、シール構造が実現できる。
(2)本体20の規制部材25と、取付部材10の係合部材12とが係合するので、凸部11のパッキン24への押圧を維持できる。
(3)雨水は、上から下に流れる。凸部11とパッキン24とからなるシール構造は、外部端末装置100の上方および左右をシールするので、雨水の浸入を抑制できる。
(4)外部端末装置100の鉛直下方に設けられた1個のネジ80を取り外すことで、規制部材25と係合部材12との係合を容易に外せ、取付部材10から本体20を容易に取り外せる。その結果、メンテナンス性を向上できる。
(5)外周面21が、リブとして機能するので、本体20の撓みや反りを防ぎ、凸部11のパッキン24への押圧力が発散することを抑制できる。
(6)凹部23は、本体20に設けられ、凸部11は、取付部材10に設けられている。こうすれば、凹部23の開口は、取付面50の方を向いているので、凹部23に水が浸入しにくい。
(7)ヒサシ部13を備えるので、本体20を取付部材に取り付けるときに、ヒサシ部13が、外周面21のガイドとなる。その結果、本体20と取付部材10との位置決めが容易となり、取り付けやすさを向上できる。
(8)ヒサシ部13の内側に本体20が収納されるため、コーキング40がされていない部分のかさ上げが不要であり、薄型化が可能となる。その結果、取付面50からの高さを低くできる。
【0029】
ヒサシ部13は、省略可能である。図6は、他の実施形態における本体20と取付部材10の係合構造を示す説明図である。図4に示した実施形態と比較すると、この実施形態では、ヒサシ部13が省略されている。ヒサシ部13が無くても、上記作用効果のうち(1)〜(6)の作用効果を奏する。
【0030】
図7は、他の実施形態における本体20と取付部材10の係合構造を示す説明図である。この実施形態では、規制部材25が外周面21の内側に設けられており、係合部材12が、凸部11から外周面21の方向に突き出ている。このように構成しても、上記作用効果のうち(1)〜(8)の作用効果を奏する。
【0031】
上記各実施形態では、本体20に凹部23を設け、凹部23にパッキン24を配置し、取付部材10の凸部11を設け、凸部11でパッキン24を押圧する構成であったが、逆に、取付部材10に凹部を設け、凹部にパッキンを配置し、パッキン24を、本体20に設けた凸部で押圧する構成であってもよい。このように構成すると、上記作用効果のうち、少なくとも(1)〜(5)の作用効果を奏する。このように、本体20と取付部材10は、そのうちの一方の部材が凹部とパッキン24を備え、他方の部材がパッキン24に押圧される凸部を備える構成であればよい。なお、取付部材10が凹部を備え、本体20が凸部を備える場合、例えば、本体20の外周面21を凸部として利用しても良い。
【0032】
上記各実施形態において、係合部材12と、規制部材25の形状においては、特に限定はないが、係合部材12と規制部材25の係合時に接触する面と反対側の面については、例えば、図7に示すように、先細りとなる斜面としてもよい。このように形成すれば、係合部材12と規制部材25とを滑らかに係合させることができる。
【0033】
上記形態において、本体20と取付部材10とは、ネジ80などの固定部材により固定しているが、ネジ80の代わりに、錠やクランプを用いる構成であってもよい。
【0034】
本発明は、上述の実施形態に限られるものではなく、その趣旨を逸脱しない範囲において種々の構成で実現することができる。例えば、発明の概要の欄に記載した各形態中の技術的特徴に対応する実施形態の技術的特徴は、上述の課題の一部又は全部を解決するために、あるいは、上述の効果の一部又は全部を達成するために、適宜、差し替えや、組み合わせを行うことが可能である。また、その技術的特徴が本明細書中に必須なものとして説明されていなければ、適宜、削除することが可能である。
【符号の説明】
【0035】
10…取付部材
11…凸部
12…係合部材
13…ヒサシ部
18…係合カギ
19…係合部
20…本体
21…外周面
22…凸部
23…凹部
24…パッキン
25…規制部材
30…認証装置
40…シーリング(コーキング)
50…取付面
52…凹部
55…フランジ
60…箱形部材
70…平板部材
75…ボルト
76…ナット
78…孔
79…係合穴
80…ネジ
100…外部端末装置
X…領域
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7